イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2022年12月4日日曜日

最近観たコメディ的なコンテンツの感想です。The Banshee of Inisherin/イニシェリン島の精霊, White Lotus S2/ホワイト・ロータスS2, The Rehearsal/リハーサルとか。

 

色々観てるのに、Twitterに垂れ流すだけで、まともに記録に残してないことを先日後悔しまして。

Letterboxdアカウント作って(*)最近観たものを中心に流してた感想をコピペ作業に勤しみ、

https://letterboxd.com/whiteanklesocks/

ここでも、もうちょっと頻繁にまとめてアップしようと思いました。ここんところ叫んでいたのは以下の3作品です。


1)Banshee of Inisherin イニシェリン島の聖霊→2023年1月27日日本で公開

紹介とかあらすじとかは上のリンクでどうぞ。

今年ベスト1の映画じゃないでしょうか? 

他にこれより良かった映画を思い浮かべられません。だってLast Night in Sohoは去年のこの時期だったし!

マーティン・マクドナーが手がける待望すぎる待望の新作です。第79回ヴェネチア国際映画祭では、男優賞&脚本賞を受賞してます。期待を裏切ることなく、最高を生み出す、それが我らのマーティン・マクドナー。何を作ってもだいたい(注:だいたい)素晴らしいしかないのですが、やはりアイルランドものは、ダーク・コメディの観点から一番キタ感がある。後頭部あたりにものすごい重いものをチラつかせながら、残酷かつ極度乾燥しなさいな笑いがスパンスパン。

俳優さんも、おなじみ的な(笑)。加えて、ここ数年注目しかない、バリー・キョ(ケォ)ーガン(注:世界中発音錯綜してるけど、本人がこう言ってる)が出てる。

オレはそれはそれはマーティン・マクドナーが大好きで、お芝居も4作品くらいはロンドンまで行って見に行ったりしてるし、映画はもちろん全部見てるし、プロパーなファンだと思う!ところが、そのファンを証明する証拠ともなる感想がまるでブログ内に見つからず、どうもTwitterに感想流してドヤってただけっぽい。なので、これを機会にちゃんと記録に残そうと思います。


2)White Lotus S2 

絶賛しているSeason 1の感想はこちらです。

HBOって最高すぎませんか? SuccessionとWhite Lotusがあるんですよ。HBOを超える放送局はない。HBOに並ぶ放送局はHBOMax。

シーズン2のさらなる注目は何しろ、ウィル・シャープくんが投入されることだったので、それはそれは楽しみにしてイギリスで配信開始日には全ての環境を整え(→電気毛布とお茶の用意)満喫してます。

今回はイタリアのシシリア(?)にあるゴージャスなホテルリゾート「ホワイト・ロータス」で展開。超金持ちのタニアとタニアのダンナさんになったグレッグを除き、登場人物は総入れ替えです。毒々しいやりとりは相変わらず、これからやってくるであろうクライマックスに向けての仕込みが着々と進行中。今回のターゲットは「(性)欲」にフォーカスした men's suprimacyベースの男女関係かなぁ。男尊女卑、何かにつけて、女性が不利な状況になってしまう。古代ローマ、ギリシャ神話まで掘り下げてる匂いがプンプンなので、マジで目が離せません。

以下が主な登場人物です。

タニア:S1で母を亡くした傷心を癒すためにマウイ島のホワイトロータスに行き、そこで出会ったグレッグと結婚。しかし同居はしていない&グレッグはめちゃくちゃ忙しいようで、今回彼の「ホワイトロータスで落合い、1週間ロマンティックなひと時を過ごそう」という提案により、やってきます・・・が!!が!!

ポーシア:思いっきり非日常な冒険をしてみたいと憧れるものの、そんなチャンスも勇気もなく、ありきたりの生活を送ってきた女の子です。今回タニアのアシスタントとして雇われてホワイト・ロータスにやってきます。タニアは一人でいるのが嫌なので、必要なときは常に瞬時で彼女のそばにいないといけないわりに、夫グレッグがいるときは「存在を消してちょうだい!」と部屋に自己隔離を命じられる。とはいえ、ずっと篭っているわけにもいかないので、リゾートホテル内で食事をしたりはするのですが・・・そこで親子三世代でやってきた旅行客のアルビーに話しかけられます。アルビーはスタンフォード大学生でめちゃくちゃいい子なんだけど、非日常の冒険ランデブーとはちょっと違う、なんて思っているところに・・・!思っているところに!

アルビー:シシリーにルーツを持つというイタリア系アメリカンで、今回おじいちゃんのバートとお父さんのドミニクと男三世代でホワイト・ロータスへ。本来はお母さんも含めての家族旅行であるべきなのでしょうが、ドミニクがあっちの女性こっちの女性に手を出しまくりが治らず(→セックス中毒とのこと)お母さんは縁をブチ切っている状況。というわけで、男3人。ポーシアと出会い、彼女に好感を持つのですが…!!! が、が、が!!!

ドミニクアルビーのお父さん。妻となんとか和解し、よりを戻したい。そのために全てを尽くす、と息子にも自分にも「本気で」言い聞かせている。言い聞かせているけども! 下半身とモージョーは正反対なんですよ。ホワイト・ロータスのエリアでも、ネットの出会い系ですでにやりとりをしていて、到着したその夜、お父さんの部屋のドアをノックする音が…

ルシア&ミーア:そのドミニクとやりとりをしていたのが地元の若く魅力的で野心的な女性ルシア。目的のためにドミニクみたいな男性と一晩過ごしてお金をあら稼ぐことも気にしないでやっちゃいます。後半闇が見えてくる感じ・・・一方、友人ミーアは抵抗あるものの、プロのシンガーになりたいという夢のために、ホテルのレストラン・バーで歌うジュセピーに近づきますが…

キャメロン: 奥さんのダフネ、そして学生時代からの友人イーサンと彼の奥さんハーパーとともにホワイト・ロータスへやってきた投資家金持ち。ハーパーキャメロンと正反対の性格のため、到着時から居心地の悪い空気がダダ漏れており、ものすごいsubtle な火花が。またダフネとはラブラブ(死語)の様子なのですが、うーん胡散臭い(笑)

ダフネ:キャメロンの奥さんで、見たくないものには目をつぶる系の奥さん。いわゆるインスタ系で、夫とラブラブ、お金持ち、可愛いお子さん(→今回お子さんをおいてホワイト・ロータスに来ている)と完璧そうな生活の裏には・・・。ダフネはギリシア神話でアポロの執拗なアプローチから逃れるために木になったじゃないですか。Redditファンダムでは、これと絡んでるんじゃないか、って深読みしてます。

ハーパー:イーサンの妻で文化系・インテリ女子グループ旅行にイヤイヤきています(ハーパーやってるのがオーブリー・プラザ)はプエルトリコの家系なのですが、キャメロンがそういう角度から攻撃する。ただオレ、プエルトリコのことやアメリカでのプエルトリコの差別的イメージとか知らないので、ちゃんと拾えてない気がして悔しいです。Redditのお世話になってる。

イーサン:(ウィル・シャープがやってる)ハーパーの旦那さんで、めちゃくちゃいい人だけど、言動力?にかけるというか。どうもキャメロンに引っ張られがちで、ノーと言わない傾向に。ここの夫婦は、互いを信頼しあっていて、情愛&欲、というよりは、人間同士のつながりがベースで夫婦関係を築いているのだけど、あることがもとで、ぎくしゃくし始めます。

あと、ホテルのマネージャーや、(トム・ホランダー率いる)ハイエンド・ゲイのグループがめちゃくちゃ注目なのですが、ストーリーが進むと出てくる注目どころなので置いときます。


3) The Rehearsal 

The Rehearsalについては、まるで知らなかったのですが、This is Importantを聴いていて、DersとBlakeが「今まで見たこともない番組だけど、なぜこれを思いつかなかったんだ!っていうような盲点をついた傑作」っと絶賛していて、何?!と。HBOなので、NowTVで放送してました。

一言でまとめると、メタ沼の最高峰。すごいんですよ。素人さん相手に「何か大きな壁や問題を抱えていて、をれを乗り越えなければいけない。その乗り越える「本番」にむけて、リハーサルをご用意します」という名目で展開します。1話目は履歴書に嘘ついてた男性が彼に信頼をおいている上司の女性に真実を伝える、というもので、その告白をする予定のバーそっくりのセットを作り、上司の女性を完璧に演じる役者さんを揃え、納得いくまで繰り返し「リハーサル」する。

2話目以降に、子供を産んで育てたい独身女性の「出産&子育てリハーサル」を始めるんですけど、彼女の思い描く設定通りに全てをセットアップし、1週間ごとに子供が数年後に成長していくパターンで、リハーサルしてくんですよ。赤ちゃんから子供も全部!仕込んで。すごいのが、「リハーサル」はあくまでリハーサル(作り物)じゃないですか。「リハーサル」を作る過程にある「リアル」が「リハーサル」に影響をしていくんです。で、それを調整するために、きたる現実に向けての完璧な準備になるような「リハーサル」にするために、「リハーサル」のリハーサルをやっていくんですよ。わっだふぁっく?です。すごいんです。後半、顎が外れるかと思うほど開いた口が塞がらない・・・っていうのかしら(汗)

このシリーズ、カナダ出身のコメディアン、ネイサン・フィルダーが作っています。かつてディミトリ・マーティンとかと一緒にツアーをやっていたので、ああいう(笑)トーンの芸人さんだな、という印象**。まあパーソナですけど。

素人さん相手に色々実験しちゃう芸人さんで、Comedy Centralで、’経営苦戦している商売をお助けします’って、全然お助けにならないようなことやっちゃうパロディ・リアリティ・ショー(?)「Nathan for You」をご覧になったことがある方もいらっしゃるんでは・・・?

というわけで今回は、以上です。ぜひ3本とも超おすすめなので、見てください!


(*) Mastodonアカウントは作ったわいいけど、フォローしたい人も上手に見つけられない状況で、放置してます。アクションを起こす気力もない…

(**) と書いていて、まるでディミリトリ・マーティンのエントリーがなかった…(愕然)


2022年11月28日月曜日

祝! バスデンBasdenさんがアダプテーションした名作芝居Accidental Death of an Anarchistが来年3月にロンドンにトランスファーされちゃうよ!

いつもコメディのおしゃべりでお世話になっている、ブリティッシュ・シアターご専門のNaviさんから教えてもらいました。


ひゃっほい! 2022年10月にシェフィールドのシアターで上演されたお芝居Accidental Death of an Anarchistが2023年の3月にロンドンのLyric Hammersmithにトランスファーが決定しました!!!


【これまでのお話】

1)このブログは、イングランドのコメディ作家でたまに役者と芸人もやるトム・バスデンさんを応援し続けてきたブログです。バスデンさんは活動範囲が広いのですが、活動量にムラがあるのと、告知をしない、という難点があるクリエイティヴです。

このブログ内→ http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Tom%20Basden

その前→ http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html

2)表題のAccidental Death of an Anarchistは、2022年8月だったかに、「バスデンさんがアダプテーション、ダニエル・リグビー主演でAccidental Death of Anarchistがシェフィールドで再演されるよ。10月に2週間上演。」と知りまして。


3)オリジナルの芝居も知らん、超有名な劇作家ダリオ・フォ/Dario Foもまるでよくわかってない、シェフィールドも行ったことない、知っているのは、バスデンさんとダニエル・リグビーは過去に何度かタッグを組んでいること!そしてなんといっても、バスデンの名のあるコメディにオレが行かないはありえない。

ありえないのです。


4)というわけで10月某日、4時間近くかけてシェフィールドに行ったんですよ。


5)予算がちゃんともらえなかった時代は、バスデンさん(Tim Keyと一緒に)演者もやってたのですが、もう10年前から芝居を書いても舞台に立つことはなくなりました。なので、バスデンさんを見るつもりはなかったのですが、インターバル中トイレに駆け込む時に、息子くんとバギーを押して劇場に入るご本人をスポッティングしてビビりました。第2子誕生してたのか! 

思わぬプラベートを見てしまって、申し訳ないと思いつつ、極めて需要の低い日本マーケットならレポートしてもいいかと、バスデンさんアップデート情報として

入れときます。

6)で、鑑賞後、絶賛しかない雑感を垂れ流してはいます。

7)信頼できる評はオレの絶賛だけじゃなくて

The Guardianとか (4星)

https://www.theguardian.com/stage/2022/oct/02/accidental-death-of-an-anarchist-review-sheffield-crucible-tom-basden-daniel-rigby

What's On Stageとか (5星)

https://www.whatsonstage.com/sheffield-theatre/reviews/accidental-death-of-an-anarchist-2022_57517.html

The Stageとか (4星)

https://www.thestage.co.uk/reviews/accidental-death-of-an-anarchist-review-at-tanya-moiseiwitsch-playhouse-crucible-theatre-sheffield

The Reviews Hub とか (5星)

https://www.thereviewshub.com/accidental-death-of-an-anarchist-tanya-moiseiwitsch-playhouse-sheffield/

(The Timesの意味がわからないレビューのリンクは割愛します)

ほら!!!オレだけじゃないんですよ!!!


8)バスデンさんのお芝居って評判悪いことはほとんどないのです(→悪い評価は見えない)。Holes(これは完全オリジナルだけど、元ネタはLord of the Flies)も、初演がエディンバラのフリンジで評判良くてロンドンに期間限定トランスファー、 The Crocodileも初演がマンチェスターのインターナショナル・フェスティバルで評判良くてロンドンに期間限定トランスファー。だから今回も良い期待してました…。


【Accidental Death of an AnarchistとDario Foについて】

1)こういう時に英語ではとても素晴らしい表現

I am not in the position to …

があります。何か要求されてる(→雰囲気)の時に、「すみません、ちょっとそういう立場の人間でないので・・・」とするっと逃げるときに使います。

献金とか募金とか断るとき、とても行きたくない行事等を欠席したい時、なんかの役割を推薦されそうになった時、オレは人生で何度この言い回しのお世話になったことか。

そんなわけで、演劇界もイタリアのエンタメも詳しくない自分が、ダリオ・フォ氏のことや70年代に上演されて以来、世界中であちこち再演されてる傑作について頑張ってまとめるのしんどい・・・。ので、 2017年に早稲田大学の古典戯曲を読む会で開催された、イタリア語翻訳・通訳者の石川若枝さんのガイドによる、Accidental Death of an Anarchist 「アナーキストの事故死」の朗読会のFacebook上の告知ページで、この通訳者の方による紹介文を発見、丸ごと引用させていただきます。

“【作家紹介】
昨年の10月、90歳でこの世を去ったダリオ・フォは、第二次大戦後のイタリアを代表する演劇人の一人であり、半世紀にわたって俳優・脚本家・演出家・舞台美術家として多彩な活動を展開しました。
1926年、ミラノの北西、マッジョーレ湖に近いサンジャーノで生まれ、1950年にミラノの美術学校を卒業したのち、ラジオの仕事を通じて演劇の世界に入ります。
1954年に伝統的な芝居一座の末裔で女優のフランカ・ラーメと結婚し、多くの作品で共同作業を行いました。
イタリアの大衆的な演劇やコンメディア・デッラルテの流れをくむ喜劇のスタイルに、政治や宗教的権威、あるいは社会への辛辣な風刺を組み合わせた作品を次々と生み出し、人気を博しました。
1997年には「中世の道化の伝統に範をとり、権力を嘲笑し、抑圧された人々に尊厳をとり戻した」として、ノーベル文学賞を受賞しています。【作品紹介】
『アナーキストの事故死』(原題:Morte accidentale di un anarchico)は1970年に初演され、世界各地で好評を博した作品で、フォがもっとも政治的に積極的だった時期の傑作と言われています。
初演の1年前、1969年12月にミラノの中心部で大規模な爆破事件(フォンターナ広場爆破事件)が起こります。その後イタリアでは、全国でテロ事件と政治闘争が続き、10年以上にわたる「鉛の時代」に突入します。
この作品は、ミラノの爆破事件の直後、容疑者とされたアナーキストがミラノ警察の建物の5階から落下して死亡した事件をとりあげ、爆破事件への国家的な関与を暗示する挑発的な内容です。しかし単なる政治批判の劇ではなく、全体に「演じる」という枠組みを与え、フォの得意とする笑いの手法が駆使された上質の喜劇になっています。
伝統的な演劇と現代をつなぐ回路、時事的な問題に演劇がもち得るインパクトや笑いの力を考える上でも示唆に富む作品といえるのではないでしょうか”

(↑もしも、削除しないといけないのであれば、削除しまーす!)

その他情報としては、

ノーベル賞を受賞した時に週刊新潮で3p記事になってたみたいです。これはすごい良い記事そう。→

https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I4326235-00

ユリイカで1998年にも記事になってる→

https://cir.nii.ac.jp/crid/1520573330605851776

2016年にお亡くなりになった時の追悼記事の一例 →

https://jp.reuters.com/article/fo-die-italy-idJPKCN12E042


【絶賛しかないオレの感想】

もう十分布教できてると思うので、わざわざ書く必要もないけど、ここはオレのブログなので!以下、箇条書きにします。

1)ダニエル・リグビー演じる主人公マニアックは詐欺ペテン師で、過去に数々の「別人」となり人様に迷惑をかけてきた人物なのですが、彼自身は様々な「役」を演じてきたパフォーマーで、常に(つまりこの芝居中も)観客を前に演じている、と、ガチに思い込んでいる。この設定のせいで、芝居の中で「客を認識していない世界」と「客を認識している世界」の2レイヤーが共存するんですよ。このレイヤーを巧みに利用する笑いの手法は、ダリオ・フォによる革新的な技ではないかと思うのですが、その手法をがっつりと活かしながら、バスデンさんの醍醐味といえばの(言葉の解釈のズレから繰り広げる笑い(&この笑いをベースにキャラ設定を客に浸透させていく)がてんこ盛りでした。

2)スタジオで、ステージの2面を客席が囲うレイアウトだったんですけど、

第四の壁がありつつも越えやすい親密さがあるという(注:超えてきます。マニアックが「最近流行りだから知ってるでしょ」って超えてくる)今回の芝居にベストのタイプを選んでたなぁと思いました。

3)オリジナルのマニアックはこんなに喋るのでしょうか・・・というくらい、マニアックの喋る量がすごくてですね。風刺パンパンに詰め込まれててセリフ自体に無駄はないんです。息継ぎのこと考えてない気がしてならない超絶長いセリフばかりを、マニアックが喋りまくる芝居で、成功の重力がダニエル・リグビーにずっしり乗りかかってる印象が(笑。

80分くらいなのに芝居にインターバル入れてるの、めっちゃ理解できます。終わった後、客席総立ちでリグビーに大喝采。オレは、ガチでときめきましたね(注:10年以上前はかわいいことはかわいかったことだけは断っておきます。10年以上前の話ですよ…)。

4)そのパンパンに詰め込まれた風刺なのですが、バスデンさんにしては珍しく、イギリスの警察に対するかなり攻撃的なパンチが多く(注:Line of Dutyジョークもありましたけども。Love IslandもHollyoaksも出ましたけどもw)、ある意味新境地と言っていいかも…いや! オレがいうんだから、新境地(断言)だろ。最近のこともビビッドに反映させての警察内で起きている差別、悪事、またネグリジェンスから招いた事件や、都合の悪いことの隠蔽についてなどをガツガツ入れてました。

2019年終わり-2020年初めにやった(むちゃくちゃ久しぶりだった)スタンダップで話してたことが頭によぎり、この量の攻撃の嵐は、バスデンさん、お子さんも増えちゃって、世界への不満と鬱憤がさらに溜まってるのかな、と思わず思ってしまいました・・・(汗)

5)風刺といえば、もう一つはメディアですね。登場人物の一人が記者なので。ただフォーカスは警察なので、茶々入れ程度かな。

6)1970年以降、イングランドとウエールズでは、合わせて3000以上の人が警察の拘置中になくなってるんですってね。お芝居の終わった後に、警察の拘置中に死んでしまったケースをI I I I  で、リンクhttps://www.inquest.org.uk/ とQRコードを表示してました。写真撮ったけど、あげていいのかわからないから、オーディトリアム出たところで表示していたものをあげときます。

むちゃくちゃ笑うんだけど、最後はめっちゃ真剣。

というわけで、絶対見たほうがいいです。国際的な飛行機を飛ばすというのもいいのではないでしょうか。春休みです。行けると思います。



2022年11月19日土曜日

最近聴いてる(観てる?)ポッドキャストの感想です> This Is Important

 

秋も夜長すぎる昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

みなさん、ポッドキャストってよく聴いてますか?

オレはあまりポッドキャストが得意な方ではなく、勝手に入ってくる告知的な情報を元にトライ。概ね自分の好きな芸人さんやコメディ関係の人のゲスト回、というものすごい偏った、必要最低限な聴き方しかできてなかったんですね。

そういう人間には、アルゴリズム的に情報が少ないので、「こんなんいかがですか?」があんまり上手に機能してない・・・

ということをですね、9月に知りまして。


アルゴリズムってすげえんだな、と思いました。なぜかというと、オレ、YOUTUBEも結構掘りまくってる人じゃないですか。Workaholicsの掘り方は人生稀に見る掘り方だった。それなのに、YOUTUBEでも一回も「こんなんいかがですか?」がなかったんですよ。信じられないんですけど。ポッドキャスト・カテゴリーだからですよね。オレ、YOUTUBEに映像あげてるポッドキャストもあんまりみないもん。よっぽどじゃないと、みないもん。

で、このThis Is Important。確かに、Workaholics全制覇のファンにとって爆笑しかない状態には作ってあるのですが、気がついたらアラフォー(てか、がっつり40代のお父さんたち!)の面々なのに、オヤジを感じさせない・・・アメリカ語ってなんてグルーヴィーでノリが良くてだらっと1時間長聞くのにパーフェクトなサウンドなんだろう、と。

アメリカ文化を知る勉強になるし、アメリカの言葉を知る勉強にもなるし、州によって異なる生活習慣とか価値観とか、自然体でわかる。Blake とKyleは西海岸、Dersはウィスコンティン、Adamはネブラスカなんだけど、アメリカ人同士でも生活習慣や流行ったものの違いがあって驚いたりするのね・・・って、本当に新鮮で面白いのですよ。例えばオンタリオではPurple Dress Dayがあるとか、 90年代で西海岸で当たり前のようにあった洋服のお店がDersの地域では全然なかった、とか、2000年代初めのTweenie世代がどこでどんなことして遊んでたか、って全然違う!やっぱり内陸部ではショッピングモールがティーンのソーシャルには欠かせない(というかそれしかない)とか。

Dersはみんなと2−3歳年が上になるんだけど、そのたったの2−3歳の違いでポップカルチャーの違いがあるのと、Dersはぼっちゃんな生い立ちをしてるせいでも、西海岸な (dopyというか laid backというか)Blake とKyleとギャップがある。

スコットランドと南イングランドくらいの違いがある気がする・・・

あと、こんなにあけっぴろげにドラッグの話しちゃって大丈夫なんですか、みたいな話がボロボロボロボロボロボロボロボロ。出てきて。あんまり何も気にしないでざっくばらんに喋りまくってるのが彼ららしくて、面白いです・・・

気がついた時にはすでに100話あってですね(汗)新エピソード更新に食らいつきながら、過去エピソードも暇さえあれば遡って聴いてて(→最近ちょっと落ち着いたけど)大体8週間経過したいま、60話ー110話まで視聴してて、個人的には記録的スピードで消費してます。というくらい面白いので、ぜひ試してください。

Spotify


YOUTUBEはポッドキャストよりアップが遅いんだけど、映像ついてると面白いことも多いので、こっちもあげときます。以下は100回記念のエピソードで、Workaholics時代にあったハリウッドのショービジネスの毒なところベラベラ喋ってたやつだったと思う。

2022年10月11日火曜日

エディンバラフリンジで見逃し案件② コメディ・アワードノミネート作&:Colin Hoult: The Death of Anna Mann 観ました。今回のは特にシアター・クラスタの方に観ていただきたいです

 フリンジで時間とプライオリティのバランスが取れず、後で観れるものは後で観るカテゴリーに入っちゃったやつです。

来週からロンドンでやるので、ぜひ、特にシアタークラスタの人に観てもらいたいですね。

https://sohotheatre.com/shows/colin-hoult-the-death-of-anna-mann/

ロンドン以外は、以下で、ぜひ。

https://iamcolinhoult.com/


そもそも、Anna Mann/ アナ・マンとは。

ポジション的にはアラン・パートリッジとか、マルセル・ルコントです。

コメディよりの役者さん&作家さん、コリン・ホルトの作り上げたキャラクターです。コリン・ホルトがネトフリのリッキー・ジャーヴェイスのアフター・ライフのS2かS3で投入されてて、大変喜んだ記憶が。ガッツ演劇畑の人という印象。コメディドラマでちょこちょこ出てきてることが多いと思います。ファーガス・クレイグと組んでフリンジでやっていたショー(スケッチコメディとかキャラクター・コメディとか)でそこそこ知られてましたが、ガツンと当たるほどではなく。Anna Mannがコメディ的には彼の出世作&キャラクターです。アナは女優なんですよ。テレビや舞台で活躍してきた女優。

今データ確認のためググったのですが、今回コメディ・アワードでノミネートされちゃったせいで、100%今年の情報しか出てこない・・・。あくまで未承認ですが、自分の記憶が確かなら、Anna Mannって2000年代終わり頃からフリンジではデビューしたはずです。その後は、毎年来てない&ColinHoultとして来ることもあったけど、最低数回はAnna Mannでショーをやってました。イギリスのライブコメディシーンでは、ガッツリ知られている、定評のあるキャラクターです。Anna Mannは、オレは結構前に1回Anna Mannが演技のワークショップやる、っていう手合いのショーを観に行き、パンデミック中のひたすらダベるオンラインショーを観たりしてました。

非常に申し訳ないのですが、成功したキャラクターコメディって、笑いの保証がある一方この保証が仇となり(ある程度どんなもんかわかるので)、いつも一番プライオリティを高くして追いかけなくなっちゃうんですよね。なので、今回は、友人の感想をきいてなければ、どうしても行かなきゃリストに入らなかったんじゃないかと思ってます。口コミ&レビューって大事!


というわけで、感想。

タイトルが、今回で封印しちゃうのかな?と思わせるような「アナ・マンの死」。

「お医者さんに “もうあと4ヶ月しか命がない” って診断されちゃった・・・」と、オートバイオグラフィー的な展開で進行します。良い両親に恵まれず、理解ある姉を心の支えに成長、とあるきっかけで女優業に目覚め(劇場バイトで上演中のステージに紛れ込んでしまった)、キャリアをスタートさせます。一方、男性との色恋沙汰もそこそこ派手で、結婚相手も何回も変わるというプライベートなお話も混ぜつつの、あのTVドラマ、この舞台、あの映画での出演エピソードを過去の栄光的に語って行くんですね。そして今の状況、今の自分にあるもの、そして今自分ができること、先に見えるもの、を模索していく。

実は、

「今回のアナ・マンは、アナ・マンを通してコリンホルト自身のADHDとメンタルヘルスについて物語っていく仕組みにもなってて、めちゃくちゃ深い(→だからオマエも観に行け)」という友人の感想でみたいと思ったので、ついそういう観点からみてしまったのですが、本当にその意味で、素晴らしかったです。

というのも、① アナ・マン

② アナ・マンが回想するときの過去のアナ・マン

③ アナマンが過去に演じて来た役 (つまりアナ・マンが殻をかぶる)

④ コリン・ホルト(アナ・マンの殻を被っている)

という通常よりもレイヤーが多い中をアナ・マンがスルスルとシームレスに移動するんですよ。①ー③に関しては、Colin Houltの卓越した演者としてのスキル、特に(ジョーダン・ブルックスさんにも共通するけど)日本のギャグ漫画にも通じる笑いのインパクトをステージ上で表現できちゃうにあるのですが、すごいのは③と④の移動です。本来④は出ちゃうとアウトじゃないかと思うんです。が、1)アナ・マンもコリン・ホルトも「パフォーマー」であること、そして、2)コリン・ホルトがアナ・マンをやっていることは暗黙の了解であること、この2点のせいだと思うんですけど、見事にスルーっと出たり入ったりするんですよ。

アナ・マンというキャラが世に誕生したときよりも、ジェンダー問題はよりセンシティヴになり、ウォーク世代が激増し、重箱の隅だけフォーカスして突きまくる。「女性」「女優」というキャラをHe/Himの白人の男性がやることへのプレッシャー(注:Colin Hoult がゲイなのかどうかはよくわからないけど彼自身はHe/Him。なぜならショー中に確定する下りがあるから。あと未承認だけど多分お子さんいる)と葛藤や悩みというのが、アナ・マンの創始者とアナ・マン自身とオーバーラップするんですね。今までのあれやこれやの問題は、自分(コリン・ホルト&アナ・マン)が「できなくて当たり前」「問題があるのは自分」からくるものだ思っていたことが、実は ADHDという「病気」のせいだとわかる。しかも業界では乗り遅れ気味の(&コメディ界あるあるな)「病気」で、わかったところで、(ここまで来ちゃってて)どうしろっていうのよ、的な。最後の締め方が感動的で、泣いちゃいましたね。(一番前でw)

ここで、再びのFourth Wall /第四の壁の話ですけどw、アナ・マンもガッツリとステージと観客の一線を超えて来ます。ショーはいつでも客とのインタラクションが重要なポジションをとっている。そもそもあるのかどうかも本当にわからなくなる、シアターとライブコメディの違いとは何か、を改めて考えたくなる作品だと思いました。ぜひより多くの方に見ていただきたいです。


2022年10月3日月曜日

2022年9月にメディアで観たり聴いたりしたコメディ的情報と感想です。Am I Being Unreasonable? See How They Run, Ladhood S3, Code 404 S3, Bloods S2とか。

8月が思いのほかライブコメディのお祭り1ヶ月になってしまったので、9月はおとなしくしていようといろんなコンテンツのキャッチアップしてました。

というわけで、以下は観たものの忘備録と基本的には布教です。


Am I being Unreasonable?(BBC)

このクリップだと誰でも観れるのかな?

This CountryやTaskmasterシリーズ参加者などでもおなじみのDaisy May Cooper が役者さんおSeline Hizliと共同執筆&出演しているダークコメディドラマ。

お話は、結構いいくらいしをしている奥さんニック(Daisy May Cooper)は、旦那さんダン(Cardinal BurnsのDastin Demni Burns)との仲もなんだかなーで、人生落とし穴にハマっちゃった気分でいます。唯一の心の支えは息子くんのオリー。また、人には絶対に言えないダークな秘密を抱え、その秘密のせいでちょっとしたトラウマになっています。そんなある日、息子くんの学校に転校して来た子のお母さんジェンと、運命のような意気投合をするんですね。ある夜二人で泥酔し、心を許しすぎて、思わずポロリとそのダークな秘密の断片をこぼしてしまいそうになるのですが、その話になりそうな時にジェンが携帯の録音ボタンを押すのです。どうもジェンとの出会いはまるっきりの偶然ではない感じで・・・。

先週から放送開始になったのですが、BBCiplayerで全話上がっていて、二転三転するやめられない止まらないプロット展開にのめり込んじゃって、珍しく全話を一気見してしまいました。というくらい面白かった! またこれは共同執筆とは言えDaisy May Cooperの手腕というか専売特許じゃないかと思うんだけど、This Countryの時と共通して、セリフのナチュラルさ、そのナチュラルなセリフにふんだんに盛り込まれた自然体のユーモアの数々が素晴らしすぎです。とってつけたような「作りました!」ではない笑い、ホントにリアルな会話を切り取ったかのような中で展開される笑いを作り出している。その才能がかっこよすぎて、プルプル震えます。

もう一点はオリー役の子がめちゃくちゃ上手なんですよ!!! 何歳なのかわからないけど(ドラマ上は9歳だけどもっと上のはず)喜劇と悲劇と無垢なホラーをいっぺんに表現するのがうますぎて、おそらくこのシリーズのスターは彼だと思います。

制作陣含め、才能ある女性タレントを多く起用しているのも大変ポイントが高いです。ぜひ観て欲しいです。


See How They Run  

こちら、映画です。久しぶりに出たイギリスならではのコメディ映画、じゃないでしょうか?( サム・ロックウェルがメイン・キャラですけどw)

舞台は1950年代のロンドン・ウエストエンド。アガサクリスティ作の大ヒット殺人ミステリー「マウストラップ」が大成功となり、映画化しようとアメリカから映画監督がやってくるんですね。で、芝居のプロデューサーとの説得交渉がなかなかうまくいかなかったり、出演者を交えてのパーティーでも完全に酔っ払って出演者とちょっとした喧嘩になったりというくだりがあってのち、この監督が劇場内で殺害されて発見。この殺人事件を巡って巻き起こるミステリーコメディです。

キャストがすごいんですよ。サーシャ・ローナン、サム・ロックウェル、エイドリアン・ブロディのハリウッドAリストのビッグネームが並ぶほか、ティム・キーとリース・シアスミスがいい役でガッツリ登場。This Countryのカーテンことチャーリー・クーパーと牧師だったポール・チャヒディが美味しい役で登場してるほか、カメオもボロボロ。芸達者な人たちがそれぞれ魅力全開で登場してるので、ものすごい面白いです。

しいて言うと、このキャストの才能が集結してるからこそ、この作品光ってるかな、と。脚本が悪い言い方をすると超優等生なエリート・オックスブリッジ・コメディなんですよ。ネタバレになっちゃうかもだけど、芝居マウストラップのストーリー展開とそれを映画化するなら、と企画される映画化バージョンのストーリー展開と、(映画の中で)実際に起こる殺人事件を綴るストーリー展開が上手にオーバーラップするんです。まるで教科書みたいで、自体に遊んだり崩したり想定外を模索する隙がない。そこをものすごい才能のあるキャストたちが自分たちの魅力を持ってして遊んだり崩したりしてくれた感じです。


Bloods S2 (SKY TV)

 イングランドの救急隊チームの群像劇コメディ、でいいですかね?(汗)シーズン1のレポートはこちらです。

で、シーズン1でもお恥ずかしながらもクソもなく明記してますが、オレのフォーカスはSam Campbellくん一点絞りで、サムくんの演じるダレルくんと彼がチームを組むダリルくんの2人組しか追っかけてないです。って言うか、SKYがダレルくんがどうなってるかをまとめてYOUTUBEに上げてくれるのを知ってからは、それ観てるだけです。S2ではダレルくんがオーストラリア人なのでビザ延長問題で困っちゃってて、誰かと結婚しなきゃ、となる展開。手当たり次第にプロポーズするんだけど全滅で、途方にくれちゃうんだけど、よく考えたらダリルくんと結婚すればいいじゃん?!となります。7分強なので、これを機会に何をやってもブレない天才の天才さ加減をご覧ください↓(クリップで)

どーでもいいんですけど、役柄の名前も記憶にないレベルなので、IMDBで調べたら、サムくんのIMDBの写真コレでしたよw。ブレなすぎて震える。

自分でテコ入れたりしてんですかねw


CODE 404S3 (SKYTV)

こちらもS1、S2は紹介済み。

ガッドさんの演じる役がどんどんコメディ要素多くなってる気がします。


Ladhood S3 (BBC)


うわ、BBCずさんだなぁ(涙)シリーズ3のトレイラーないんだけど・・・ これだけ見つかりました。世界的に観れるのかな?


今回が最終シリーズとなります。個人的にどんなに素晴らしい作品でも(コメディに関しては)3シリーズで終わるのが一番ベストと思いがちなので、これはありがたいです。

基本的にリアム・ウィリアムズくんの中高生時代を題材にした私小説です。

で、TVシリーズになる前のラジオシリーズの感想はこちら。(→この頃はリアムくんがライブコメディの未来の希望となるようなスタンダップをやっててマジでドンハマりしてたときです。しつこいようですが惜しくもスタンダップ引退しました)

シリーズ3はA Levelでいい成績だったせいで親と学校の強制的な?斡旋のもと、オックスブリッジを目指すことになります。つるみ仲間のほとんどは卒業後は社会人になるというのに。他のみんなが自分で稼いだお金でビール飲んだりテイクアウト食って楽しんだりしてるのが羨ましくてしょうがない。「学業以外の活動をすることはオックスブリッジに入るのにポイント高い(→ホント)」と眉毛がコイル巻きの母親を説得し、ピザ屋で働き始めるのですが・・・という話で開幕。
S3も大人になった自分の状況シーンとオーバーラップさせて学生時代のエピソードを展開しており、秀逸さをキープ。特にエピソード5と6は素晴らしかったです。(カメオゲストの使い方がその人が作ってる別のカルト人気作品とバイブがオーバーラップする、というのもポイント高い)
その一方、大人になったリアムくんが広告代理店で働いていて、困惑する人いないのかな?とちょっとだけ心配になりました。オレは、たまたまリアムくんに過去にハマっててインタビューとか聞いたりしてたから、フルタイムで芸人に振り切る前に短期間サラリーマンやってたの認知してるんで、納得できたけど。と思う一方、この作品がリアムくんのティーン時代をもとにした話だってところを認知してる視聴者がどれだけいるんだろうとも考えると(汗)そっちが少数なのかもしれず、そーなると、オレが気になったことはどーでもいいことかも、と激しく思いました・・・(汗)

備考ですが、リアム役の子よりつるみ仲間のラルフ役の子の方がものすごいあちこちで活躍してる印象w。あ、でもなんかでっかいティーンドラマのメインをリアム役の子がやるってニュースは見たな・・・

以上です。本当は、最近ドンハマりしてるポッドキャストの話をしようと思ったけど、すでに長すぎるので、別立てしてエントリーします。


2022年10月2日日曜日

エディンバラフリンジで見逃し案件キャッチアップ① Sean McLoughlin ”So Be It" 観ました。

 現在UKツアー中。ご本人の地元?(→未確認)ブライトンは10月初旬、ロンドンは10月下旬です。

http://seanmcloughlincomedy.com/tour/

マイク一本で勝負する、ミニマリズムなパフォーミングアート、フォーマットとしては超どストレートのスタンダップを展開する芸人さんです。

キャリア15年で現在32歳(→33だったかも。ショー中に話していて知った。どちらにしても若い)。ここ7−8年では、トップ中のトップ技術とカリスマ的な個性を持ち、かつネットワーク運に恵まれないとチャンスをもらえづらい「白人」「イングランド人」「ストレート男性」「(比較的)若い」の4重苦をもつカテゴリーにいます。

この4重苦を持つ芸人さんは業界の習慣と特色上、ネットワーク運が圧倒的に良いというのも否めないのですが、トップ中のトップ技術が備わっておらずとも毛色が変わっていることでチャンスがめぐりやすい芸人さんがある程度いるなか、結構厳しい戦場で頑張っている芸人さんです。

それがわかっているのに、こんなこと言うのもなんですが、結構あちこちからいい評判ばかりを聞いているにもかかわらず、こちらの腰が重くなっちゃってですね(滝汗)。フリンジも推しと推しら辺一帯と天秤にかけた場合、優先順位のなかなか上に喰いこめず(滝汗)、「イングランドの人だからツアーで回ってきたときにキャッチしよう」と後回し。で実際回ってきたときに別の用事で行かれないとか、パンデミックで何も回ってこない状態とかになるわけですね。

そんなこんなで、今回ついに。初めて拝見させていただきました・・・

【感想】

場所がThe Stand Comedyだったんですけど、フリンジ以外の時期で平日夜8時枠の場合、サポート的なアクトを含めて90分ー2時間枠で行うことが多いんですね。たまに経済的事情でそれをやらない芸人さんがいて(→サポートをいれるとその分収入が減る)今回も約45分ずつの2部構成で、なんの問題もなさげに全90分コンプリートしてました。

カナダから(→奥さんカナダ人。これもショー中に知った)戻ってきたばっかりで、時差ボケがっつりで、その前もヨーロッパで営業してたので、「ここ1ヶ月くらいのイギリスのことがまるでわかってない*」w っていうのが、ナイスに今回のショーの軸となる「(社会)システムについてのあれこれ」の上手な導入口に。

グーグルに支配されないため何をやってるか、奥さんのビザ取得の話、カナビス購入とか違法だけど馬を無条件で買えるってどーなのよ…とか、オーディエンスの話も巻き込んで(それで時間を90分に引き伸ばしてるんだろうけど)突散らかさず、本線からずれずにまとめてて、ハイクオリティな芸を見せてもらいました。特に、最後の締めがホントに粋でした。ちょっとしたノベラを読んだ時のような文学的情緒をもたらしてくれた。それは途中であったThe Grapes of Wrathのリファランスが潜在的に効いてるからなのかもしれない。マイク一本で90分という長時間で客を惹きつけこの世界観を作り上げて終わらせる芸人さんは、本当に少ないと思います。

一つ大変興味深かったのが、ジョークの落とし方。落とす前に、客とインタラクションしてクッション入れるんですよ。で、そこで生まれるフリからの落としがはいる。でオチ。その時もオチって感じな喋りのトーンじゃないことがあって、すごく新鮮なスタイルでした。これってやっぱりStewart Leeの影響入ってんのかなぁ? 真似でもなんでもなく、完全に別物になってます。(褒めてますよ!)

もっと注目されてもいいと思うんだけどなぁ。

ただ、この芸人さんも(?)注目されてメジャーになると一工夫入れてかないと次へ進めない「ルーザー芸」が基軸にあるので、注目されすぎるのもアレなのかもしれないw 15年のキャリアのうちソールドアウトになったことねーとかw

というわけで、皆様のお近くにやってきたら、ぜひお試しください。ソールドアウトになったことないというのがホントなら、当日にあなたの街に来ていても、絶対にチケット買えると思います。


*未来にこの記事を読む人がいらっしゃったら、この2022年9月は鉄道はじめあらゆる労働組合のストライキが起こるなかエリザベス女王陛下が崩御して英国中が2週間くらい毎日クリスマスみたいに休業しちゃうっていうとんでもない月だったですよ。

2022年9月25日日曜日

現実見すぎた大人の間でカルト人気を誇るオンラインシリーズ「Don't Hug Me I'm Scared」が、6年ぶりに、最強!!!すぎる作家を加えて新作!をAll4で配信開始です!、

ちょっと、震えてるんですけど・・・ 

2011年ー2016年にオンラインシリーズで配信されていた「Don't Hug Me I'm Scared」。Red Guy, Yellow Guy,  とDuckの3人組が、セ〇〇ストリートみたいな見かけをしときながら、不条理とどん底沼へと誘う猛毒のファンタジーワールド。そのシュールさとダークさに現実見すぎた大人と、そんなどん底な現実と背中合わせの若者がドンハマりし、大ブームを巻き起こしたやつです。Channel4と契約して制作・・・って聞いてから、まだかなーまだかなーと首を長くして待ってるうちに、すっかり忘れちゃって・・・なんていうときに、


お赤飯情報ですよ、奥さん!

で、ですね。ウキウキして早速、1話目「なにもすることのない日」にめっちゃワクワクしているRed GuyとYellow Guyに対し「何かすることがある日」を要求するDuckが、その「何かすること」を求めた結果「仕事」をすることになる様を観て、「やっぱサイコー」となり、今度は「死」についてドラスティックにドライにダークに探訪する2話目へ。

新聞記事でDuckが自分が絶対に!死んでるということを知り、「オレって絶対死んでるってタイプ」と悦に入り、「死んでないやつ」よりクール感を出すのを見て、Red Guyが「オレだって死んでるってタイプのはず!」とタンスにしまってる生死確認のIDカードをチェックするのです。

で、そのIDが喋り出した瞬間に、

「マジかよ!ウソだろ?!?!?」って叫びました。

緊急事態なので、エピソード全部すっ飛ばして最後のクレジットロールの確認したらば!


おまけに。


ね?!?!?! 真のお赤飯情報は、

最新シリーズ配信だけじゃなかったんですよ。


ご本人、学生時代から、かわいいを装ったダーク・グロな、グラフィックとかアニメとかも展開してたので(→だから、このシリーズ好きだったのだと思うけど)、その作風を考えると、今回のDon't Hug Me...の3話目くらいから、キャラクターデザインとかも合わせてやってるんじゃないかと気になってしょうがないホラグロなキャラが登場するんですよ。4話目とか特にBraingusとか、Comedy Blapsで3DレンダリングされたAlienとかに、なんか共通項を見出してしまい、後者の最後を見直したら、この サムくん回のComedy Blapsの制作陣、Don't Hug Me...の人たちだった(汗)



なんですが。
これで終わりだと思ったら、大間違いで。
きわめつけがまだありまして。


(Always Sunnyの作家&プロデューサーの)「Megan GanzがScript Editorにも入ってるんだよ!」と、友人が・・・




マジかよホントかよ!
マジで吐きそうです。このシリーズ。

オレのためのシリーズなの? こんな組み合わせが現実にありえるとかあり得ないですよ。

というわけで、なにが言いたいかというと、最強すぎるシリーズなので、みんな見て見てください、ということです。多分YOUTUBEに最新シリーズも全部あげてる人がいると思うので、ぜひ。

2022年8月30日火曜日

2022年秋以降、ロンドンで観れるコメディ情報です: Stewart Lee スチュワート・リーの参考メモ入ってます。

はい。

毎年のことではありますが、フリンジで3−4週間上演された多くのコメディがこれから(一呼吸おいて)イングランドの首都ロンドンへ、さらに英国中を駆け巡ります。

随時アップデートとして行くつもりです。今発表されているもの&ロンドンで観れるもので、おすすめまたは気になってるもののリンクを下記に貼り付けまくっているのでどうぞご参考にしてください。

**** やっと、でました。10月28日(金)EartH (Hackney)にSam CampbellくんのComedy Show確定。ラス1と清く宣言してるぞ(インスタで)。EartHってハコでかいよねえ?っと思って調べたらちっちゃいやつでも700だぞ。でっかいやつだったら1000越え・・・! それは、でかい。

が、
Leo Reichとの2本立てらしいです。

しかしバンドル・チケットで17ポンドってどんだけ安いのよ(涙)なめすぎじゃないですか。



SOHO THEATRE


1) Stewart Lee: Basic Lee (WiP)


( The Bill Murray でも9月ちょこっとやってます)

昔は、頑張って布教のためにこちゃこちゃ描いてたけど、世の中にはもはや感想をわざわざ書く必要もない聖域というのがあります。その1人がStewart Leeです。書けば書くほど、芸術が伝わらないしクールではないので、もう過去の記事もしまっちゃいたいくらい。他にもFrankie Boyleがいます。ここの二人が互いの聖域をどうリスペクトしているのかはあまり触れたくないエリアではあります。
ちなみに、ほぼ信仰してるのに、ほとんど感想あげてない、っていう聖域は他にもあります。数は多くないですけど。

そして、Stewart Leeに関しては、まず「パーソナ」であると認識していただき、その「Stewart Lee」(というパーソナ)が繰り広げる、1シーズンごとにまるで違う話が展開するんだけども、なんとなく他のシーズンと関わりがあるっていうタイプの「Stewart Lee プレゼンツ…」シリーズ、みたいに考えてもらったらいいかも、です。例えば、アメリカン・ホラー・ストーリーとか。
なので、どのシーズンから見はじめてもさして差し障りがないのですが、シリーズ全体像を踏まえての見どころとか、この人物前のシーズンではこんな役やってて、とか、なんか細かいところで、レイヤーがあるんで、そこが拾えないと、どうとったらいいのか、判断わかりかねる、っていうことが出てきます。

Stewart Leeは、そのレイヤーのオパシティを全て計算ずくで、ショーを展開していて、客全員が同じレベルにいることを前提または希望してるわけでもないです。

その一方、シェア率として、シーズン1からずーっと観てるファンダムはめちゃくちゃでかいので、メタジョークとしてのみ成立する、っていうものもまるでないわけじゃないです。カルト的な人気を誇るTVシリーズだとよくみんなが知ってて当たり前の セリフとかシーンとかあって、よく引き合いに出されるとか、あるじゃないですか。Stewart Leeに関しては、スタンダップのセットでファンの誰もが知ってる、引用しちゃうフレーズがいくつもあるんです。ここに関しては、スルーしちゃっても大丈夫と思っています。ここ頑張ると、シーズン1からみ始める上に、Wiki FandomとRedditにらめっこみたいな、まるでオレがAlways SunnyやSouth Park見るときにたまにやっちゃうことをやらないといけなくなっちゃう…

初めて見るのがWiPの場合は、正式公演の時も観に行った方がいいかと思います。


2) Frankie Boyle: Work in Progress


聖域その2。


3) Joz Norris: Blink


ちょっとですね(汗)いろんな意味で、自分の観た日が悪かったせいで、感想はあげてないのですよ・・・。
芸人はやめてマジシャンになったよ!といってマジシャンとして進行する1時間なのだけど、すべてドン引きのエセ・マジックです。あちこちでいい星をもらっているので、ぜひ。テクニカル的表現方法はさておき(?)おバカコメディと彼らのエネルギーを楽しんでもらえたら、と思います。

このショー、かなりいろんな人たちが関わって共同制作してます。で、Jozくんと仲間たちって本当に本当に!いい人たちなんですよ。仏レベルでいい人たちなんですよ。で、Jozくんの中に、「(そーかもしれないが)オレのコレがダントツもっと面白いじゃん?だからみんなオレのいう通りにしろよ」的なゴーマンが欠如しているのが、弱い膝なのじゃないかな、と勝手に憶測してます(制作現場自体は見ちゃいないので)。


4) Josh Glanc: Vroom Vroom 

今回初めて見た芸人さんだったんですが、予想通りの当たりで。このショーの感想は


チケットはこちら。


5) Tim Key: Mulberry 

WiPを2−3回見たにも関わらず、「完成形を観なくては、観たことにはならんだろ?」と、フリンジでものこのこのこのこ行ったのは、オレ様です。はっきり言って、個人的に今年のフリンジのコメディ・ショーで一番美しかったものはコレだと断言します。美しかった。
シアタークラスタの人にも観て欲しいです。
ティムキーっていつもこーゆー感じで美しいのです!!!
頂点に立つ一握りの達人たちの1人で、誰からも賛美しか出てこない、という意味では感想なぞわざわざ書かんでもいい、聖域にいるアーティストですよね。

酷い長さで賛辞を述べているWiP時の感想は こちら 


チケットはこちら




6) Jordan Gray: Is it a Bird?




7) Randy Feltface: Alien of Extraordinary Ability 

ランディはですね、パペットのスタンダップ(?)芸人です。結構芸歴長いです。なかの人は多分40くらい。テレビ(バスデンさんも書いてたキッズコメディ番組、Me and My MonstersというオーストラリアとCBBC共作かな?の作家の一人)とかでよく観てました。で、ライブは今回初めて鑑賞。
ずるいですねw  話術長けてるし、パペットの表情?が効果てきめん。話も面白いですよ。パペットだけどミッドライフ・クライシス形のおじさんの内容だからw
子供用っぽいけど、内容全然子供用じゃないので小さいお子様とか連れてかないようにお願いします(汗)



8)  Leo Reich: Literally Who Cares? 

今年のフリンジコメディアワードの新人枠のノミネート者。
これね、めちゃくちゃ観たかったんですよ!!!なのにどうしても時間に都合がつけられなくて、観れなかった・・・(涙)今年のフリンジはなぜかおやつの時間とプライムタイムにチェックしてるものが重なりまくっていて、どうしても見なきゃいけないものとほぼ義務にも近くなったご贔屓をこなすと、無理だった・・・
なぜどうしても見たかったか、っていうと、この芸人さんの短いセットをパンデミック中のオンラインで一回見ていて(Knock2Back Comedy at Moth Clubのシリーズ*)、それがずば抜けておもしろかったんです。なので、この芸人さんを見れるチャンスがローカルであったら絶対に見にいきたいと思っているのです。



*オーストラリアからサム・キャンベルくんも出るっていうもんだから、意気込んでチケット購入して臨んだのに、数秒でてぶっつり回線が切れ、Waiting for Goddot 状態になった衝撃の回。周り中の焦りでガチかと思ったけど、今考えたらネタかもしれない・・・だって面白かったし、思いっきり「らしい」もんな・・・


9) Anna Mann: The Death of Anna Mann





10) Delightful Sausage: Nowt But Sea 




11) Kai Samra: Native 

 現在アマゾンプライムのSOHO THEATRE Liveだったっけ?のシリーズで配信中の前作が非常に秀作だったので、次作はマストだな、と思って見に行ったわけです。
申し訳ないんだけど、単純にスキル・技術的な部分で上手に仕上げれられてなくて、今回感想は書いてないですが、彼の語るお話自体は(こういう事実があって、こういう差別があって、こういう状況にある。コメディ業界腐ってる)より多くの人が知るべきだと思うし、その意味で観に行って欲しいと思います。お話を聞きに行ってください。
マジで本当に技術的な問題なだけなので、今後スキルアップするんだと思います。



*ロンドンプレミアで観れてないけど、絶対観たいやつ*

Kim Noble: Lullaby for Scavengers 


三部作の完結だそうで。

紹介含めて前作の感想↓



Leicester Square Theatre


1) Stewart Lee: Basic Lee (本番)


2) Drunk Women Solving Crime 

見てないんだけど、評判がよかったです。(無責任)


 
3) Fin Taylor: Daddy Self-Care 

これですね、ちょっと注意してください。Fin Taylorさんが作り上げた完全なるダメ男&最低親父っていうパーソナで全速力で突っ走ります。その中にあるすごいキワキワのthin lineにある「アリ」を見せていく、というものなのですが、このパーソナがキワキワすぎて、見えづらいこともある。また、そこまで達しないところの「完全なるダメ男&最低親父」をRelatableとして共感しちゃって笑う男子も多いんですよ。だから、変なダブル・スタンダードになっちゃってるの。感想がポジティヴオンリーになりずらいので、感想をあげてないんです。ただ、ギークとしては、これを見るのは興味深い。オレが見たとき、本当に客がやばくて、上手に消化できなかったので、もう一回環境の良い場所で見るつもりです。






Bloomsbury Theatre & Studio 


1) Nick Helm: What Have We Become

あとで、ちゃんと感想あげます! でもこれ、今までで一番ぬるくて、いい意味でとてもニックヘルムのビギナー向けなスイートな仕上がりなので、今までニックヘルムのライブを体験したことない人に、超オススメしたいです。




The Bill Murray Comedy Club 

1) Microscope Live

これ、Matt Ewinsと前フリンジコメディアワード受賞者のJohn Kearnsがやってるやつで、エディンバラも3回くらいだけやってたけど、見事見れなかった・・・John Kearnsはとても好きな芸人さんなので、おすすめ。







2022年8月28日日曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 もうすぐ終わり!その前にまとめて2本良作紹介。 Nic Sampsons Marathon 1904 & Josh Glanc Vroom Vroom

 2年ぶりのエディンバラ・フリンジ。ついに本日で終わり。(明日もやる芸人さんもいますが)

この数日間見てきたなかで、特にご紹介しときたいもの2本。です。


Nic Sampsons Marathon 1904

https://tickets.edfringe.com/whats-on/nic-sampson-marathon-1904

コレは、本当に良かった。1904年にアメリカで開催されたオリンピックマラソンの実話エピソードをベースにしたオーラル・ストーリー。。キエランくん(Kieran Hodgson)の作品群 を思い起こさせるスタイルです。ある意味クラシックだけど、一人全役をこなし、芝居部分が多いので、芝居構成とか役者としての高い技量がないとできないタイプ。だから実際あんまりこの手で注目を集めるコメディショー自体がない、と思います。(→1日に3000以上公演されてるんで、数はあると思うんですけど、注目集めるところまでいかない、ってことで)

お客さんとのインタラクション、特に客の招き入れ方もうまかったなぁ、と。客が即興をやらないといけないシーンがあるんですけど、客の投げた球を、上手に拾ってショーに取り込みつつも、ショー自体は壊させない。小さいハコ(60-70人くらい?) で午後4時半過ぎだから、質の良いお客さんたち少人数っていう環境だから、というのもあるかと思いますが。

実話がベースなので、情報にもなりますし、本当に良作です。


Josh Glanc Vroom Vroom 

同行者に「これ行く!」って言われて、リンク見まして。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/josh-glanc-vrooom-vrooom

まるでモチベーションが高まるどころか、不安にさえさせてくれるPR写真だった一方、紹介欄見ると、

Adelaide Fringe Best Comedy Weekly award winner 2018 and 2019. Perth Fringe Best Comedy award winner and nominee of the Arts Editor Award. 'Master of craze' **** (Guardian). 'Absurd and dynamic' **** (Fest). 'An extraordinary talent' **** (Scotsman). As seen on Australian television: ABC and Network 10. 'Wonderfully offbeat nonsense from one of Australia’s most exciting rising stars' ***** (TheWest.com.au). 'Impeccably well-crafted silliness – and it’s that which makes him one of the smartest comedians on the scene.' ***** (Advertiser, Adelaide 2022).

もうコレは外せないやつじゃないですか! よく考えれば、こーゆー写真とオレの感想のギャップは ニック・ヘルムでさんざん経験済み。持つべきものはオレレベルのコメディ・ギークの友です。

ちなみにJosh Blanc、何しろ写真が「コレ」なので、客層がMonkey Barrelではあんまり見かけないポーキーな男性がフヨフヨしてまして。何を期待していたのかわかりませんが、この点も8−10年くらい前のニック・ヘルムの客層タイプと似てたw

ショーは、特にストーリーがあるのではなく、ソロ・スケッチの連続アワーで、音楽とリズムの使い方がめちゃくちゃ上手い。無駄にすごいある歌唱力で、ちょっとしたキャッチ・フレーズを作っていきながら、次第にビートを入れていき、歌い出す、っていうネタを要所要所でインサートして、キュッと全体を締めてます。キレがめちゃくちゃ良かったです。

プロップいっぱい。事前に仕込んでるボイス・オーバーを利用して、自分の内心の声や客の内心の声、それからプロップの声をきかせる、という演出効果によって生まれる笑いが卓越してましたね。「あいつ最低!って叫ばなきゃ!」と客の内心の声が流れて、お客さんが叫ばなきゃいけなかったり。

もひとつ例を挙げると、気がつくと、人形が客席に座ってるんですが、その人形が「もうこんなのつまらなすぎるからハコから出たい。隣の人、お願い、私を連れ出して!」って言うんですよ。設定としては心の声。で、隣のお客さんが人形持って出て行こうとすると「ちょっと待って、あんた何やってんの?!」ってジョッシュさん止めに入る、っつーw これ何回か繰り返すんですよ。客が本当に猛ダッシュして人形連れ出すまで。仕込みじゃないんで、めちゃくちゃ面白い。

6年前まで弁護士だったんですって。クラシックですなw



Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ 2022 コメディ・アワードの受賞者が発表されました!!!!!!

 

ノミネート発表をレポートしたポスティングはこちら。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/2022-edinburgh-fringe-2022-2022.html

で、受賞者が発砲、じゃなくて(→オートコレクト)発表されました。


息をするかのようにチェックしているTwitterを仕事終わった瞬間にチェック。ロイヤル・マイルで、「ウソだろマジか!」と、悲鳴をあげたアジア人を見かけたら、それは紛れもなく、オレ様です。

断続的に怒涛のように推して推して推して推して、推しまくってはや4年のオレが、マジかよレベルで驚くのもどうかと思うのですが、本人の昨晩のライブでの様子を見てると、本当に受賞してよかった😭👏👏👏🙌!!気分は絵文字を入れるくらい浮かれている!!!

あと、大親友のアーロンくんのTシャツ着てる所に感動です。ものっすごいエモ入ってます。

何しろ、今まで自己パトロールベース&自分発信ベースでみなさまのTLへ垂れ流してたサムくん情報が(Twitterやってない典型的な若者なので)、あっちもこっちもわっしょいわっしょい、ウソだろーレベルでオレのTLを埋めまくっている状態ですよ。この、受賞した途端に手のひら変えたように取り上げるメディアたちめ・・・。いいんですけど。いいんですけど!!!

というわけで、2回見に行っちゃったので、そして、2回目鑑賞後は、3回見てもよかったんじゃねーかくらいな気分になっている今回の受賞作について追加の忘備録です。

8月16日に鑑賞後の忘備録はこちら。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/edinburgh-fringe-2022-2022prsam.html

8月26日に鑑賞後の追加忘備録は、下記の通り。

1)やっぱり16日は新作ほやほやだったことがわかるほど、今回はすっかり出来上がってました。例えば、もうちょっと広い年齢層やオーストラリアのローカルネタにピンと来にくい客層がアクセスしやすい補助を入れてたり、ネタを入れ替えたり(グーグルのネタが最後じゃなくなってた)。

2)とにかく、仕事が早い! ちょこちょこネタを差し替えてて、26日はノミネート後だったので、まさに、渦中の「2週間公演でノミネート」に真っ向から猛毒をはいてたり、エディンバラのゴミ問題に茶々入れてたり。そのスピードと生産力に、今更ながら絶賛するしかありません。

3)とにかく、ノリノリで嬉しそうだった。それ観てめっちゃ嬉しかったです

4)Paul Williams さんとMark Silcoxおじさんのカメオに加え、Dan Rathも追加投入。最後にDan Rath出て来たときは、さらにやったー!感が激増でした。

5)一般客と芸人客の割合と、有名人の量がちょっと・・・レベル越えで思わずおおおおお。でした。だってエドガー・ライト監督とかマシュー・ベイントンとかジム・ホイックとかごっそり。あの芸人さんもこの芸人さんも(そりゃ同じ町にいてノミネートされたショーやってれば見にいくよね 汗)わんさかいて、ナンジャコリャ状態。コレが沸点きてる芸人さんのマグネットパワーか、とブルブルしました。

別に受賞してもしなくても、この芸人さんの才能とコメディ界内でのインパクト、そして次世代ライブコメディシーンへの希望の大きさはすでに相当だと信じて疑わんのだが(ゆえにノミネートで十分オーケーと思っていた)、やっぱりMilestone的にあったほうが、そりゃいいよねぇ。そして受賞は、やはり大きな力が認識する。しかも1万ポンド、ゲット。

ワクワクしてます。

2022年8月25日木曜日

 あ、出た。けど、へ??? 2022 Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (ライブ)コメディ・アワードのノミネート者発表。

ハイここ→ https://www.comedyawards.co.uk/ 

すいません、いつの年からか、推しがノミネートされないとガン無視するようになってしまい、2016年以降(ガッド年&豪インディ・コメディ目覚め年)、実際なかった2年間を含め、6年間も記事におこしていないFringe Comedy Award (元々はペリエ・アワード)ですが、みなさまご存知、ここ数年オレとコメディといえばの、サム・キャンベルくんがなぜかノミネートされたので、記事にしたいと思います。

なぜ、推しなのに「なぜか」と言ってるかというと、サムくん、フリンジ期間中の半分(2週間)しかやってないから。今までだと、リミテッド・ランは対象外なんですよ。新作でリミテッド・ランてのが結構珍しいケースであるせいもあるんですけど。(フリンジってもともと開催期間が3週間ちょっとだったので)3週間強、頑張り続けるからこそ、得られる「対象内」の権利だった、というか。

確か過去に一回この点が問題になって、審査側がはっきり明記した記憶があります。(→あとで確認します)

というか、もっと、へ???って思ったのが、Liz Kingsman。彼女は2021年に発表していたショーで、サムくんよりも短い期間。(12日間)すでにレビューも出揃いまくってるわ、ハコはTraverse Theatreだわ。

「??」っとなってる芸人さんたちも、ちらほら見かけています。(名指ししないほうがいいと思うので、控えます)

というわけで、大変気になって、ELIGIBILITYを調べてみちゃったところ、ああ、なるほど。過去2年のせいで、ルール変更してました。


1)8月18日までに公演開始していて、18日から26日までの間で最低8日以上行なっているもの。または、8月18日以前に公演を開始してる場合は、19日−16日までの間で5日間公演すればよし。

2)2019年のエディンバラ・フリンジ後にオリジナル制作したものが新作とみなされる。(つまり2021年の制作発表ものは対象内になる)

・・・この変更点についての、個人の意見は控えておきます。


そんなこんながあり、のノミネート発表です。

ラインアップもここ数年おなじみの、とってつけたような「ダイバーシティわかってます!」ってドヤ顔で、(どちらかというと、アーティストたちをサポートするっていうんじゃなくて)、審査員自分たちをアピールするためってか。いや、ノミネートされてる人たちみんな素晴らしいのでそこは誤解しないでください。審査員の選び方が、自分を守るため感強いって言ってるんです。(だって実際には経費とかPRとか、まるで全然、演者をサポートしないんだもん。ほっといてるだけ。)

しつこいようですが、サムくんがノミネートされとらんかったら、マジで今年もスルーだった。

てか、白人+独身+若手+男子というThe Weakest Linkの決定版みたいんのが、何の苦悩や葛藤や問題も盛り込まない出来立てホヤホヤの新作で、よくもまあ、ノミネートされましたよ。この時点ですでに勝ち同然ですよ。


というわけで、以下、ノミネート者とコメント入れときます。

Nominated for Best Comedy Show/メインのアワード


Alfie Brown: Sensitive Man @ Monkey Barrel Comedy 

Jessie Cave (ハリーポッターシリーズに出てた)の元旦那さん、ってことで結婚中に注目されがちだったという印象がありますが、(実際自分が短いセットを見たときは、元奥さんの話をネタにしていることが多かったせい)社会政治のツッコミ的もよくやってる。今回ノミネートされたショーは、一見たわいのないオブザベーション・ジョークのようで、実は感情とかモラルとかそういうことを模索したり考えたりする1時間だよ、というものらしいです。(→見てない)


Colin Hoult: The Death of Anna Mann @ Pleasance Courtyard, Beneath 

リッキーのネトフリシリーズ、「After Life」で日本の皆様にもリファランスがしやすくなりました、キャラクター・コメディアン、コリン・ホルトが長年やってる人気キャラが、5年ぶりにライブ復活&今回でRIPするということで、特に固定客の間では、絶賛の嵐だったやつです。中のコリンが実はADHD問題を抱えていて、キャラとしてその問題について対峙するという内容。オレもめっちゃ見たかったんだけど、どうにも時間が取れず、10月に観ます。NeuroDiverse Reviewアワードが今年から作られたんですけど(汗)、その中のADHDカテゴリーでノミネートされてます



Jordan Gray: Is It a Bird? @ Assembly, George Square 

オレとギーク同行者たちの間では、単勝1点で賭けても当たるんじゃねーか、という。ミュージカル・コメディです。この芸人さんが受賞するとトランスジェンダー芸人が史上初の受賞者になります。あ、昔VOICE UKに出演したことある。

で、これがComedy Central UKで(ウエブかも?)やってたシリーズ



Josh Pugh: Sausage, Egg, Josh Pugh, Chips and Beans @ Monkey Barrel Comedy 

これは、観てないのですが、ちょっと気になってたやつです。ツイッターでネタクリップあげてるのが、結構回ってきていて、評判がよかったのと、タイトルにセンスがあったせいです。ただ、どうしてもいかなければ!までギアがあがらなかった。どこかの時点でチェックはしたいと思っています。エイカスター&ウィディカムがMCを務めるHypotheticalにでてたらしい(すいません。最近は特にテレビ番組のバラエティってあんまり見ないんですよ・・・)この芸人さんもADHDなのかな?


Larry Dean: Fudnut Monkey Barrel Comedy 

安定の。スコティッシュの。グラスゴーの。全国的にすでに人気者。BBC1とかでも出てます。テレビ出演ポロポロポロポロ。
普通ならわざわざ明記する必要性がまるでないですが、いかにダイバーシティをカバーしているか、という点で、ゲイです。

Lauren Pattison: It Is What It Is @ Monkey Barrel Comedy 

女子です。最初のロックダウンで踏んだり蹴ったりだったんですよね、彼女。パンデミック中にThe Stand ComedyやMonkey Barrel系の主催するオンライン・ライブで貢献してました、

Liz Kingsman: One-Woman Show @ Traverse Theatre 

前述の。ショー自体は非常に高評価で。しつこいようですが、去年です。



良くやった!と思ってる。あんなに緊張してた(くらいやはり欲しいのだろう)のに、取らないほうがいいなぁ、って思ってしまう自分が極悪すぎて、すいません。でも、ボーくん(注:ボー・バーナム。あの今やエミー賞受賞で脚本・監督もとんでもないことになっているボー・バーナム。えっと、18−9歳の時初めて60分ライブをやるのにエディンバラ来て、とんでもない旋風起こして国へ帰ったあのボー・バーナムくんのことです。日本ではエディンバラのコメディ賞を受賞したって情報が出てましたが、嘘です。ノミネートされただけでとってません。とってないのです。とったのはMalcolm Hardee Awards(説明大変なので略)で1番大当たりするで賞を受賞)でもエイカスター氏も取ってないの。長期的にはそれでライブコメディの新規オーディエンス開拓とライブコメディシーンの希望へと繋がったと思ってるの。受賞する可能性一番低いと思うけど、でも取らないほうが、長期的にみるといいと思うの。なぜそう思うかは、長くなるので書かないですけども。

Seann Walsh: Is Dead. Happy Now? @ The Stand Comedy Club 

ベテラン。でも、元ガールフレンドとのスキャンダルがあったり(Sean Walshが非道)、Strictly Comes Dancing出ちゃってて、個人的には見る気しないっつー芸人さん。なんだけど、今回、やたらどこでも高評価だったんですよ。どーなんだろ。お金を払って見にいきたくないけど、どういうことでの高評価なのかは、把握しておきたいと思うので、どこかでタダで見れたら見てみようかと思います。


The Delightful Sausage: Nowt but Sea - Amy Gledhill and Chris Cantrill with Paul Dunphy @ Monkey Barrel 4 

これね! Amy GledhillとChris Cantrillという二人組(プラス背後に1人いるんだったと思った)によるThe Delightful Sausageが織りなす、ある意味超!フリンジならではな、おバカナンセンス満載のお芝居仕立てのコメディ1時間。バカらしいの真骨頂で、実際めちゃくちゃ笑いました。久しぶりにこのクオリティのおバカ・コメディ芝居を見た気がします。
ただ、すいません、力尽きて、まだ感想を書いてないです(1日7本観た日に見たのです)。

Amy Gledhillは新人枠でもノミネートされてます。彼女と彼女が片割れのコメディ・デュオDelightful Sausageは今年のフリンジでは、爆売れしたと言ってもいいかも。だから彼女が新人賞をとる気がする。気がするだけだけど。

2022年8月18日木曜日

Edinburgh Fringe 2022/エディンバラ・フリンジ2022 「フリーバッグ」制作陣、サミュエル・バーネット(ヒストリー・ボーイズとかの)が演じるFeeling Afraid As If Something Going to Happen 観ました。

 大変気に入りました。

https://festival.summerhall.co.uk/events/feeling-afraid-as-if-something-terrible-is-going-to-happen/

もともとSamuel Barnett(日本語ウィキがめっちゃ充実してる!!!)好きなのでチェックはしてたのですが、スペースでNaviさんとフリンジ作戦会議をしていたときに、「これはフリーバッグの舞台と同じプロデューサー」と確認。フリーバッグの(舞台の)制作といえばガッドさんのBaby Reindeerなので、とにかく、とにかく、とにかく行かなければ、となったのですが、じつは、ブラーブ読んで、もう一つ別の理由で大変興味ができ、その意味でもこの作品に一層の興味がわいたのです。

フリーバッグにはコメディ民の間では、ニッチなメタ・ジョークがありましてw。

フリーバッグの騒がれ方の1つに「(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」ということだったじゃないですか。Breaking The Fourth Wallっつって。

シアター界がライブコメディ界をパフォーミング・アーツから除外する、というかガン無視してるからでw。実際パンデミック中でもアート・カウンシルや政府機関の助成金が劇場や劇場関係者には降りるなか、コメディ関係は圏外になったり、なりかかったり。「アート」として認識されるのに鬼のように大変だったのも記憶に新しく。

なので、「フリーバッグが(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」と騒がれるのは、暗黙のメタ・ジョークにつながるんです。

で。今年。コメディ界の(いろんな意味で)スペシャル枠、スチュワート・リーがいつものように新作に向けてフリンジ中毎日Work in Progressをやっておるのですが、「今回は、なんとなく方向性として、スタンダップとは何か、について話をしようと思っていて・・・」って、やるんですよ。この「フリーバッグ」ネタをwww マジで死ぬほど笑いましたけど。

そんななかでの Feeling Afraid...  は、スタンダップ・コメディアンの話。制作側が(スチュワート・リーの新ネタは知らなくて当然ですが)この一連の経緯を知らないわけないと思うんですよね。だからってこのことは芝居の制作にはまるで影響してないと思うのですが、主人公がスタンダップコメディアンなので、コメディ民が考えてることと結構近いことを探求してると思うんですよ。

で、ストーリーのドラマ性と、それをデリバーする役者さんのうまさはさておき(?)、上記の点に焦点をおいて、特記したいのは、「スタンダップ芸人がオーディエンスに向けてパフォーマンスする」「スタンダップ芸人がネタの準備(稽古)をする」設定の2レイヤーをなんの違和感もなくスムーズに移動してストーリーが語られていくところです。「もっかいはじめっから」とかストーリーに登場する人物の名前をその場で決める様子のところとか、暗転とかライトチェンジとか。こういうマイク一本、ストール一個のみの(つまり、スタンダップのw)「芝居」において、何かしらのストーリーを展開するときって、こうした何かしらのパターンって本当に重要ですよね。(→って、そのあとみたショーを観てなおさら思ったんです汗)

ストーリーは最後のほうでぐっときて泣いちゃいましたけど、ハートウォーミングで終わります。このストーリー展開も、賞取りレース狙う系のフリンジコメディでは、ここんとこ7-9年近く王道の「軽めに入って、いろいろあって、40分くらいでドーンと重くなって、最後感動して(ハートウォーミング的なところもいれて)終わる」にちゃんとかぶせてる感じw メタメタやんw

いやいや、ほんと、こういう意味でも面白かったです。

2022年8月17日水曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラフリンジ2022 開催前から脅威のPR展開で話題騒然。すでにモントリオール・コメディ・フェスティバルで笑いすぎて口から器官がでそうになったと絶賛する芸人多数。Sam Campbell:Comedy Show 観ました。

注:エディンバラ・フリンジとか、モントリオールとかのキーワードのせいで、初めてこのブログに来てしまった方は、すいません。ここは、サム・キャンベル絶賛大推しページになります。しかも何も背景を説明していないので、もしご興味があれば、こちらがよくまとまっているかと思います。 

また、ショーについての【感想および忘備録】は、この記事の2/3 くらいまで、スクロールダウンしていただくと、でてきます。(すいません、まだ上手に別のパラグラフに飛ばすことができません・・・) あと、2回見に行ってて、2回めの忘備録はこちらです。(2回見たあと、3回見てもいいと思ってる)


あらためて、スタート。

8月13日エディンバラに降臨]



ほんとに、フリンジが始まる前から、話題騒然だったんですよ。

いや、オレだけじゃなくて。もともとJoz Norrisくんが発見。自分のこともツイートするのが面倒臭い芸人さんたちが、反応したっていうところがすごいんです。


Pleasance と Cowgateがかち合う角にバカでかいサイズのポスターにあるのは、携帯でとったのばればれツーショット。ショーの情報一切なし。知らない人がみたら、ダレこれナニコレ状態。

相手のおじさん、Chortleのベネットさんです。英語圏コメディ界のジョン・ラスキンですよ。ちくしょーと心底思いながらも、ベネットさんとThe Chortleの仲間たちの評価に一喜一憂するのが8月のコメディアン。

街中に3000以上の演目が1日で開催され、少しでも客寄せできるようにと、ショーの宣伝ポスター貼ってフライヤー配って、レビューの引用入れて、獲得した星入れまくって・・・と間違いなく、演者もプロダクションも全員がPRを行っているなか、コレですよ。

普通の笑顔のツーショットですけど、過去にベネットさん他影響力のあるレビュアーの頭を(デジタルで)ぶちぬくという芸風を考えるととても、「オレ、ベネットさんと仲いいんだぜ(ドヤ)」の方じゃないことだけは確か。

シビれます。

オレだけじゃない。みんなシビれてます。(Jozくんツイートのスレッド見てください)。

PR苦手だからこういう発想になるんだろうか・・・

ショーの宣伝も頼まれなくても、騒ぐ(一部の)芸人さんたち。今ではすっかり大人気の売れっ子になってしまったFern Bradyちゃんも


あぶそるーと・らいおっと、て言ってますよ、ヴィットリオさんも。「the Mythical Beast」っていいネーミングだっ!!気に入った!!

 


【というわけで、8月16日】


同行者Naviさんから「ポスター、無傷です!」と教えてもらい、ウキウキのオレ。Monkey Barrelの3、4の会場に行ったら別のポスター貼ってあって、ものすごく盗みたかったんですけど、我慢しました。バレると恥ずかしいから終わり頃に行った際に、こっそり頑張ろうと思います。


【感想および忘備録】

箇条書きにします。

1)久々に、これだぜ深夜のフリンジ・コメディは!という空気です。

2)昨年やってたCompanionはコロナのせいもあって、公演回数はめちゃくちゃ少ないはずなのだけど、小ネタ1本(Barbarネタ)以外、すべてばっさり過去に葬って、完全新作。潔すぎます。

3)醍醐味の1つとしては、インタラクティヴなパワポ系スライドを大活用して、コメディ・ギークネタやナンセンス・リファランスで猛毒を吐きまくることなのですが、今回フリンジの後半戦からの公演のせいか、今年のフリンジ、コメディ・シーンで起きている(だいたい毎年いろいろ起きるんだけど)問題をボロボロと思い起こさせるさせるような(例:Jerry Sadowitzがキャンセルされちゃった件、Matt Fordeのショーに赤ちゃん連れて1番前に座った夫婦が赤ちゃん泣いても動かなかった件、)ネタがぶち込まれていて、天井も床も揺れる勢いで笑いが。この芸人さんは、事前にネタを仕込んでいる場合は、絶対にダイレクトにリファランスかけてこないので(例:「最近の〇〇だけどさー」みたいな、やつです)相変わらずジョークはダブル・トリプル・スタンダードのクオリティ。そして改めて、仕事はやっ!! 

4)例えば、冒頭からの「エラゴン」そして後半戦に向けてのトーン替え「Bratz」、後半のクライマックスでの「シュレック」、そして小ネタ時の「アバター」。このサンプリング・チョイスのブレなさに、震えます。センス。パンデミックで年齢層を問わずオンラインの面白コンテンツの浸透率が上がったこと、この2-3年でGenZが18+客層に含まれるようになったことが背景かもですが、さんざんミームやYOUTUBER、TikTok連中にもてあそばれているリスキー・エリアに思いっ切ってふりきり、ミーム文化を凌駕するサム・キャンベル・ワールドをガッツリ!展開する。

これを最前線で爆走してやれているのは、彼も入ってるJunkyard Comedyの芸人さんたちだと思う。もともとオンライン系からきている人たちだからかも。残念ながら、イギリスには、世代の違いによる真の笑いの垣根をぶっ壊すことに成功できている(そこそこ知名度のある)芸人さんがいない気がする。「あいつらはあいつら」「オレには向かない」というスタンスで、距離をおき気味というか。

ちなみに、今年、フリンジに結構Tik Tokスターが1hショーやりに来ているんですよ。たぶん初めてなんじゃないかな。オレは地元のことしかしらないけど、Paul Blackを見に行ってます。チケットは数カ月前から完全に売り切れちゃう。PR力半端ないから。今後、ライブ・コメディ・シーンの絵図が変わってくるかもしれないです。

5)後半で3回くらい窒息して死ぬかと思うくらい笑いました。たぶん会場全体が爆ウケしすぎてたと思う。けど、あとでやっぱりコメディ・ギークをターゲットに0.01ミリたりともブレずに射撃してくるリファランス(例:Mock the Weekの件)なのかも・・・と同行者の反応で思いました(汗)。

6)今回も仕込み芸人さんがいて、Mark SilcoxおじさんPaul Williams。エディンバラにサムくん来る&この2人も来る!ってわかったときに、コラボをめちゃくちゃ希望していたので、観れてよかった!!! 

7)というわけで、今回のショーは、行列のできる名物ラーメン屋さん、みたいな感じで、「オレのラーメン」がたまらないぜ、っていうお客さんが喜べばいいや、系かも。ただ、どうも様子をみてると、新作ほやほやっぽく、最後に「こんなもんで50分たった? みんな、どうだった?」とか「今日はa group of important peopleが来てて、緊張しちゃってて」って言ってた。たしかに、前に2回観たときとは違って、あれ?緊張してるっぽい・・・と思ったんで。このa group of important peopleがパーソナルに重要な人とその仲間なのか、それともベネットさんとその仲間なのかw 。26日に見に行くときには、微調整して完成度がさらに高い可能性高いと思いました。

2022年8月16日火曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 箸休めクオリティ・アワーのベストの一本。Sunil Patel: Faster Horses 観ました

 頭疲れるんです。これが見たくて生きて来ましたみたいな本命とか濃厚なのばっかり、見てると。みんなもオレも力入りすぎ、ってか。

Sunil Patel: Faster Horses


https://tickets.edfringe.com/whats-on/sunil-patel-faster-horses

コメディってオフビートでサクッと徒然なるままに観ちゃうっていうのも本来の姿じゃないですか。

肩こりしないけど、クオリティ高く楽しめる1時間。意外と少ないかも。

その意味で、Sunil Patelさんの1時間、パーフェクトでした。


【Sunil Patelさんも初紹介なので、簡単に】

ここ10年くらいのキャリアの芸人さんです。BBC New Comedy Awardで注目されてから、TVコメディ、オンラインコメディでもちょこちょこちょこちょこ出てる人です。数えるときりがない。ものすごく最近見た、Jordan Brookesさんが作ったChannel4のComedy Blap(パイロット的なもんでもある)にも出てた。(↓これ本当に素晴らしい作品だったです)


【ちなみに、内容】

パテルさんのキャリアの話です。お母さん、つい最近までパテルさんの職業知らなかったんですって。それには、パテルさんの大学卒業後の最初の職務経験のせいで、お母さんはパテルさんに仕事について何も質問ができなくなった経緯があるから。そのトラウマ的体験がどうだったのか。その後フルタイム芸人になる前まで、どんな仕事をやって来たのかを、語ります。

ただ、その合間合間に、細々とリトル・ブレイクがあり、その間に、パンデミック中に思いついた新しいビジネス企画を発表。お客さんの大半がそれはアリ、と言ったらベルをちぃぃぃぃぃん!って鳴らす。

めちゃくちゃまとまってて楽しかったです。ショーの最後に「実はこうやって新しいビジネスアイディアをステージ上で発表してたら、ある時、それを聞いていた(そのビジネスの)関連会社がアプローチして来て、なんと、実現化することに。そのビジネス企画とはどれでしょう???」と、エクストラな楽しみもありましたw


2022年8月15日月曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 再びフリー・フリンジにいい動きが出てきました。 Tom Little Has Good Reviews So Prepare to Be Impressed

これは新たな期待の星が。

Tom Little Has Good Reviews So Prepare to Be Impressed

https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-little-has-good-reviews-so-prepare-to-be-impressed


【自分も彼のキャリア詳細がわかってないので、紹介入れます】

ローカル(カンブリア出身らしい)での活動を計算すると芸人キャリア7年くらい?っぽいです。が、2016年はLeicester Comedy Festivalが開催する恒例新鋭芸人アワード受賞していて、2018年にエディンバラきたときはAmused Moose Comedy Awardの新人枠ノミネート。さらにパンデミック中に、頑張ってSNSと現場で活動したのが功を奏して、知名度がコメディ民の間で爆上がりした感じです。

というのも2021年にエセ・ミニ・エディンバラ・フリンジがあったときに、フリーフリンジで毎日猛進していて、(演目少ないんで)レビュワーの注目ガッツ集めて、そのチャンスを逃さず、着実にキメてったんですよね。

いろんな理由からフリー・フリンジにチャンスさえあればブレイクする的な才能の塊みたいな芸人さんが集中したのが7−9年前。その後、フリーフリンジから席をギャランティするためにプリペイドとのコンボを設けるシステム&プリペイドにシフトする傾向になったのと、大手(Pleasance, Assembly, Underbelly)ほど演者も客もコストをかけなくてもいいMonkey Barrelが到来してくれたので、クオリティの高い1hショーをやる技量を持つ芸人さんによるフリーフリンジが下火になったんですよね。そんなところにパンデミックがきて・・・今年。

あんまり回ってないけど、このショートクリップたちは相当笑えると思います・・・

あと、このクリップ見る限りでは(多分Sunil Patelと共同執筆してると思うんだけど)、相当のインテリです。

確かに、インタビューで影響を受けてるのがStewart LeeとかJohnny Vegasっていってる・・・もともとコメディドラマとかを書きたくてこの業界に入ったそう。だけど、スクリプトをあちこちに送ったところで、誰にも読まれず、反応も得られず終わっちゃう。でもスタンダップだったら、書いたジョークをすぐに発表できて、反応も得られる・・・というわけでマイク一本の世界に入り込んだ、とのこと。


【感想】

ショーが始まる前15分前にはラテ片手に会場に到着してたのですが(注:会場の向かいがUnderbelly。そこに街で人気のMimi's Cupcakeが出店してて、コーヒーとかケーキとか買えるのです。おすすめ)その時点で既に長蛇の列。もうちょっと遅かったら中に入れないほどの人気ぶりです。会場のキャパは175人だそう(立ち見も含め)ギリギリ入れる組だったので、立ち見で1h見ました。


午後15時45分開始のショーではあるのですが、週末土曜日のフリーフリンジで「コメディ」をみるつもりで来るお客さんのタイプは、保証できない。ということもあってか、セルフ紹介(ステージに上がる前に自分で「Please welcome, XXXXX!」的なMC入れる)なしで、いきなりステージに上がってきて「ハロー!」と客の意表をつく冒頭。

「ここに来てる人たち、みんないい人だよね? オレ、すごいナーヴァスで、強気なタイプじゃないから、そんな人間に対してみんながいい人だってのわかってる! だから普通だったらオープニングでは通常(確実に笑える)強いジョークを持ってくるんだけど、オレはそれやんない」っていう、いい感じの強いジョークで始まりましたw。

やんちゃなランドセル小学生系をイメージしてたのですが、本人言ってる通り、ナーヴァスでプレッシャーに弱い社会の弱者的印象で、ちょっとびっくり。ただ、そのイメージとは反対に、ズケズケとした内容をすごいスピードでまくし立てるんですよ。ショー中の頭の回転速度に口が追いついていけてない? それとも、もしかして、スタッター持ち?と思ってしまったほど。ガチ緊張で荒削りと考えるか、このショー用のパーソナを作り上げてた、と考えるかは、次回にこの芸人さんを目撃した時に判断できるかも。というのも、帰って来てから、この芸人さんのクリップを視聴したけど、同じネタ喋っている(ヨーグルトのネタとかカンバーランド・ソーセージのネタとか)のに、こんな喋りのスピードも持ってないし、メンタル弱い社会の弱者っぽい感じじゃないんですよね。フリー・フリンジの現場にもすでに慣れていて、ほぼほぼ全て想定内なはずだし。

どちらにしても、オレにとってはポジティブ・サインです。面白いパーソナを作っている気がする。

ネタの内容もパンデミックやら子供の時の話やら大変よくあるがちな導入口から入るんですけど、それはただの導入口なだけで、全く違う世界が展開します。実体験から着想を得た、完全なフィクションの世界(電車の中でたまたま向かい席に座ってた女性と結果的に付き合うことになったけどその人94歳、みたいな)なのだけど、他の芸人さんより臨場感度がめちゃくちゃ高いです。この容姿振る舞いだと、こんな目にマジであってそう、という。ここを計算していての、パーソナづくりじゃないか?と推測していますが、次回の新作で確定しそう・・・。つまり次回も見る気満々です。

この芸人さん、もう一つ、自分がMCになってTom Little and the Best Comedian He Can Getsというミックスビルのショーも夜にやってます。PR費とか、コネクションがなくて、箸にも棒にもかからない状態なフリー・フリンジの芸人さんたちが、彼を通して認知度を上げることができるかも。

この雰囲気は、新しい風を起こしてくれそうな、非常にいい感じです。というわけで、非常に長くなりましたが、注目したいと思っています。


Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (禁じ手の)内容を説明しますので、ぜひ体験してください。前代未聞の異空間ワールドが体験できる Mark Silcox: I Can Cure...[Perfect and Arena Ready Show] 観ました

ここ数年、好きな芸人さんたちと一緒に活動してたせいで、ずっとソロ・ショーを見たかったんですけど。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/mark-silcox-i-can-cure-perfect-and-arena-ready-show

シルコックスおじさん。多分、知名度が上がったのは、ジョー・ライセットくん(さん?)の番組、Joe Lycett Got You Back (Channel4)でサイドキックとして登場してからではないかな?と思ってます。


パンデミック中から、特にサム・キャンベルくん(以下SC)とのコラボが異常に多くなってしまい、優先順位が爆上がりしてしまったのが、今回観に行った主な理由です。すいません。 

一部紹介↓


またかよ、またSCなのかよ、なのは重々承知なのですが、彼のオンライン上の活動により積み重なったほぼ2年分のバックログを消化することが、何しろ最優先なのです。芸人マグネットのエディンバラ・フリンジでしか見れないやつばっかりなのです。

【内容の前に、感想】

・・・ジョークとかコメディとかショーとか、そういう以前の話で、めちゃくちゃ笑いました。芝居でもコメディでも、鑑賞するときに、オレは何かしらの「視点」でデコーディングをするのですが(注:このデコーディング作業とオレが個人的に面白いと思うかどうかはまた別の話です)視点とかそんなのどーでもいい、問題外のショーなのです。

通常は、二度と観れない一回かぎり系でないと、ネタバレしてレポートしないのですが、Mark Silcoxおじさんのこのショーは、何が起こるかわかって行ってもめちゃくちゃ楽しめる、とエグゼクティヴ・デシジョンにより、ネタバレすることにしました。じゃないと、なんでオレ的に爆笑だったのか、まるで説明できないんだもん!しかもこれネタバレしないと、低評価になっちゃいそうなの。

(オレが行ってた日、若いにいちゃんのレビュワー入ってたんだけど、険しい顔してたから、出てくるレビューが怖くて怖くてしょうがない・・・)

【内容は・・・超・ネタバレです】

1)ちっちゃい会場内に入ると、センターにいろんなものが置かれておりまして。いくつものタッパーとかティーバッグとかケトル3つとか卵とかゴソゴソと。お客さん多分全部で50人くらいかなぁ?もうちょっと入るかもしれないです。とても狭い会場です。

2)今回のショーはタイトル通り「ワタクシが治します」なので、シルコックスおじさんはドクター・シルコックス。お集まりいただいた方々へより良い健康を、というコンセプトのもと、体にいいもの、比較的医学・栄養学的な話を、写真や絵とともに(→A4サイズの紙にプリントアウト、ラミネート加工)みんなに見せて説明していきます。会場狭いですけど、まるで、よく見えないです。

3)体にいいもの、として真っ先にタンパク質が紹介されるのですが、そこで「みんなにChick Peasを・・・」とタッパーを取り出します。その中には、事前に準備していた水でふやかし+茹でてきたひよこ豆が。ドクターはおもむろにそのひよこ豆を一つ目のケトルにぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

4)「ゆで卵も欲しい人はいますか?」と客席からゆで卵の希望者を募ります。ドクターは希望者全員分の数を数え、その人数分の卵を卵パックから取り出し、2つ目のケトルに卵をぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

5)お湯が沸いてもゆで卵ができるまではそのまま10分放置するのだそうで、お湯が湧いた後もいいしばらく、ラミネート加工されたA4の紙とともに、今度は咳について話をしていきます。

6)ちょうど咳についての話が終わったところで、「多分準備ができたと思うので・・・」と客席全員にキッチンペーパーを配り、そのペーパーの上にティースプーン一杯分くらいのひよこ豆(タッパーに一回戻して塩をまぶしてよく振ってから)を全員にサービングしていきます。(サービング中一切喋りません)

7)配り終わったところで今度は「ゆで卵も・・・」とゆで卵を取り出し、再びキッチンペーパーを取り出し、ゆで卵をカチッと割って(茹だってるか確認してから)先ほどの希望者たちへサービングしていきます(サービング中一切喋りません)

8)全員に行き届き、それぞれがタンパク質を食すなか、プレゼンが再開。すいません、ここで何喋ってたか覚えてないです。ただ、お客さんがこの状況で笑っちゃうので、ドクターもこらえきれずに、笑っちゃって、笑いのエコー現象に。

9)第一部が終了し、第二部へ。第二部の内容は生物の歴史的な話で、ビッグバンから入り、地球の地質学の歴史と、氷河期以降の生物、そして「クモ」について。しかし、第二部が始まる前に「正直この第二部は、とてもアカデミックでつまらないので、みんなにお茶でも・・・」と、3つ目のケトルでお湯を沸かしながら、紅茶、またはコーヒーを希望する観客を募り、希望者全員に飲み物をサービング。(ミルク、砂糖もお好みで)

(→この間、本当に普通にお茶作ってるだけですこのおじさん)

10)お湯を沸かしている間にカスタードビスケットもサービング。全員に配布されます。

11)お茶とビスケットが行き渡ったところで、第二部へ。ビッグバンがどうやってできるのかを説明した後に「では実際にビッグバンを・・・」と、ドライアイスの入った瓶に風船の空気口をはめます。(確かそうだったと思う)ゆっくりと風船が膨らんで行く中、地球の歴史を引き続きレクチャーするドクター。客側はその風船がいつ膨らみすぎて割れるんじゃないかと恐れおののき、レクチャーを聞く余裕なんてないです。途中でみんなの様子に気づいたドクターは、かなりパンパンに膨らんだ風船を取り、口を結んでマイクスタンドに結びつけ、レクチャー続行。

レクチャー自体に、マジで笑いどころがあったかどうかまるで覚えてないです。

一通り生物が生まれるまでを話したのち、チャッカマンを取り出すドクター。「・・・では、みんな耳を塞いで・・・」とチャッカマンの火を風船に近づけ、風船が割れると炎もブワッ!!!

「以上です」

・・・終了・・・。