最近すっかりエンタメはオンライン配信に頼るばかりで、リビングは物置と1日5分くらいしか使用時間がなくなっております昨今、(テレビはwifiから遠い距離にあるため、色々繋げているものの、スムーズな視聴ができず、テレビを通して見ることがほとんどない。。。汗)面白いなあと思うものも、加入しててこそ見れるものか、ポッドキャストが多いです。(そんな逆境のなかでもBBCはまだまだ威力があるなーと思っています。が、その話は脱線するので別の機会に)
以下は、ここ1−2ヶ月で面白いと思ったUKベースのコメディです。
【その1】
Fubar Radio のNick Helm & Nathaniel MetcalfeのFan Club
オンエア後にポッドキャストとして聴けるようになってます(音楽は著作権上カットになってることが多い)Nick Helmと昨年フリンジショーの感想を書かせていただいておりますNathaniel Metcalfeさんがホストの2時間(最初は1時間だった)。前半は映画ギークの2人が新旧かまわず映画を火あぶり(?)にし(褒めてることも多い)後半はゲストが1人か2人やってきて、和やか(?)にトーク(大抵ゲストの何かしらのPRつき)という構成です。Nick Helmが一本筋通して言いたい放題言ってくれるので、映画好きにとっては密度が濃い。このラジオポッドキャストを始めてから試写会にもお呼ばれする機会があるみたいで新しい映画についても情報にはなるかも。いなむらはNick Helmの話術が好きなので、大変楽しめます。Nathaniel Metcalfeさんはツイッターでも毎日映画のレビューをやっていてフォローしてると面白いですよ。
【その2】David Reed さんのInside Comedian ポッドキャスト
S2の最後のゲストがKevin Eldonだった経緯からこのポッドキャストの存在を知りました・・・。
David Reedさんはかつてフリンジで一斉を風靡したグループThe Penny Dreadfulsの1人で、このグループはメンバーそれぞれ活躍する一方、グループとしても解散せずにラジオで不定期放送をやっています。(オレはThom Tuckさんが好きなので、Thom Tuck さんがらみで何記事か書いてます)。 このDavid ReedさんによるInside Comedianとは、毎回ゲストを読んでそのゲストのキャリアについてトークを行うのですが・・・破壊レベルで面白いです。なぜかというとゲストについての情報がホラまくりだからです。
基本的にゲストのキャリアがわかってると涙流して笑えるのですが(例:Tom Parryさんがやばい)、やはりKevin Eldonの回がクリアにレベルが違うので、おすすめです。ホラの美しさと取り組み方が他のエピソードとゲスト回と一線を画していて、個人的には20年後にPeter Cook vs Chris Morrisのインタビュー(正確にいうとChris MorrisとSir Arthur Streeb Greeblingのインタビュー)同じくらい崇められていいと思う。豪語ではないと思う。というくらい爆笑ものの笑いが美しいのです。
【その3】Would I Lie to You のクリスマスSPのジェイムス・エイカスター君
Would I lie to You はエイカスター回とグレッグ・デイヴィス回をYOU TUBEで後追いするのみという一番タチの悪いタイプの視聴者です。が、エイカスター君の登場する時のこの番組の面白さが尋常ではないので、しょうがありません。まだ観てない方はぜひ観た方がいい。実話を生かすも殺すも話術だと思います。エイカスター君は天才なんだと思います。
1)エイカスター君、クリスマスのプレゼントで欲しいものが妹とかち合い、負ける。
2)エイカスター君、地元ケタリングの驚愕の行事を語る
【その4】Just Another Immigrantで観れる安定のロメッシュさん。
これ、アメリカでの放送がずっと早くて(この放送自体がパブだったのかなぁ?)今ごろNow TV(Sky TV)で放送します。UKでは劇場級も埋めちゃうくらい人気だけどアメリカじゃ認知度は???なのにGreek Theatreをブッキングしちゃったよ、なんとかお客さん集めなきゃ、っていうロメッシュさんのDIYプロモ活動日記です。第2話の時点でチケット売り上げ枚数27。。。ある程度お膳立てはできててプロットラインはあるので(番組に作家がついてる)ロメッシュさんのパーソナをお楽しみになりたい人におすすめ。この売れてるのに「売れない・マイナー」芸人としてのパーソナを続けていくテクニックというのは、Stewart LeeそしてRicky Gervais(→途中まで)でよく展開されておりますので、ご参考にしてください。
【その5】一応チェックしてます。Off Menu with Ed Gamble and James Acaster
もともとJust Pudding という、糖尿病で甘いものが食べたいだけ食べられないけど甘いものが大好きなEd Gamble君が、甘いものが大好きで糖分なんか死ぬほど取れるは!な仲良しJames Acaster君を連れ出し、食べたい甘いもの屋さん(レストラン、カフェ、アイスクリーム屋さんe.t.c)でエイカスター君に食わせて、その感想を聞くことで自分も食べた気になる、という企画で展開していたシリーズが発展したものです。
このポッドキャストでは、ゲストがコース料理を(ジャンルや食べ物はなんでもあり)構成しそれについてあれこれみんなで語ってきます。NG食材が毎回あり、それをゲストが口に出すと。。。どうも恐ろしいことが待っているらしいです。エイカスター君は役割的にはジニー(アラジンの 汗)で、ゲストの希望するものを出すことができ、ウエイターから何からなんでも役割を果たす、という立ち位置で進行するのですが、これも今後強いスパイスとなっていくことを期待します。
最初の何話か聞いたときは、発展途上で今後どんどんよくなっていくのかなーというゆるゆるなシリーズ。ゲストのノリのよさにもよるので、当たり外れも。ただ、この2人によるポッドキャストであるのと、リスナーの年齢層が若いせいか(=笑うつぼが違うんじゃないか? 汗)現在ポッドキャストコメディランキングで1位を独走しているので紹介しておこうと思いました。
ちなみに、今聞いてるTom Kerridgeは結構いい感じです。
とりあえず以上でしょうか。。。また追加が出たらメモ記録したいと思います。
イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。
2019年1月28日月曜日
2019年1月21日月曜日
Netflix TV シリーズ Sex Education/セックス・エデュケーションが素晴らしすぎる件について
英国制作のドラマになります。別放送局で初回放送をネトフリオリジナルと使いまわしているのではなく、ガチでネトフリオリジナルです。
どこまで日本でフィーチャーされてくれてるのかわからないですが、下にクリップを貼り付けます。
完全にハマりました。これはあの、Skins Series 1-2以来の傑作です、と言っても過言ではない!S1−2です。それくらいすごいのです。好奇心とホルモンで爆発のティーンの目線とそのティーンを持つ親の目線が2重構造にもなって展開するという意味でも、このシリーズはSkins系統ですんばらしいのです。
16歳女子情報によると、エイサ・バタフィールドAsa Butterfield君がすごく人気なんですってね? ドラマにハマってからどんな役者君なのかとググったらBoys in the striped Pajyama の子。。。ものっっっっっっっすごい!おばあさんになった気分です。しかもこのシリーズで顔と名前が初めて認知したのですが(*)、実はもっとヒーローっぽい役をやってる???らしい???というわけで16歳女子のエイサバタフィールド君のファンでもなんでもないくせに「ヤング・ロキとかなれそうと思うんだけど」という思考回路が全く理解できず「エイサ・バタフィールド君ってさー、スパイディじゃないただのピーター・パーカーみたいだよねー」と言ってものすごい怒られました。
脱線はいい加減に終わりにして、このシリーズが、なぜこんなに素晴らしいことになっているかについて話したいと思います。
【お話は・・・】
きっと日本のネトフリに行くと説明とかあらすじとかしっかり書いてあって、あと日本語字幕のついているトレイラーとかもあると思うので、割愛。
【制作陣がすごい。。。】
制作陣が意外と!すごいんです。クリエイターでかつ自身でエピソード4本くらい?執筆してるローリー・ナンLaurie Nunnさんが、まだ超若くてほぼ無名(2017年に劇作家としてBruntwoodにノミネートされてる)。ずば抜けてすごい才能がさっさと見出されて世に出るっていつの世もあるんだなーと思う一方、脇固めと指揮とってる人たちが、傑作になって納得!の経歴をもつ人たちで構成されてるんですよ。
まずはシリーズの半分を担当してるベン・テイラー監督。Channel4の大ヒットシリーズCatastorophe、S1はGreg DavisとAndy Samburg出てたことでも超話題となった(現在はAndy Samburgじゃなくなったけど今もシリーズは続行中の)Cockoo、それからパン・ヨーロピアン・テイストのスケッチで評価高かったCarninal Burns、S2で打ち切りになっちゃってものすごい残念だったけどものすごい面白かった(ダレン・ボイドさんの)Spy。。。もう4本のDさんはBBC3でや短編映画をよくとっておられたけども、今回発揮できる機会をもらってよかったなーと思っているケイト・ヘロン監督。
制作会社がEleven Filmさんなんですが、自分の印象では傑作シリーズばっかり作る敏腕ドラマ制作会社です。GlueとかEnfield Hauntingとか。じ、実はバスデンさんも過去にこの制作会社経由でRick and Peterというタイトルのパイロットを一本執筆してるのです。このパイロット自体はChannel 4のサイトで昔観れたのですが。。。アレ?なくなってる?み、見つからない。。。興味のある方はさがしてみてください。昔のブログサイトで感想を書いていたかもしれない。。。**追記!すいません、パイロットどころかGap Year の制作Eleven Filmだった!!
作家陣が全員女性ってのがまずこのご時世とはいえ、ブラボーです。特にローラ・ハンターさんとローラ・ニールさんは、My Mad Fat Diaryや、というかSkins(!)を書いていた作家陣の1人であったのです。そりゃー、ツボにハマるわけだよなーと、しみじみ。痒いところへの手の届き加減が素晴らしいです。S1のラストの作り方もうまかった!爽やかに上がってるんだけど、クリフハンガー的役割の歯がゆさを残しております。
というわけで、S2絶対に作ってください。てかみなさんS1みてください。絶対見ましょう!
(*)それまではたまに名前を聞くとこっちのButterfield が頭に思い浮かぶのみでした。
2019年1月14日月曜日
【番外編】Basden Geek10周年記念!ナマ★バスデン★初直対面成功しました!
バスデンさんのWIP の話はこちら。
せっかく(?)遠征するのでバスデンさんに警告しようと「WIP観にロンドンまで降ります!後でハローしてもいいですか?」とダメ元で連絡したところ、 なんと連絡網はまだ生きており(!)「WIP のWIPくらいな超しょっぱなWIPだからちょっと待ってからロンドンへ下った方が後悔しないかも?でももちろんいいよー!」とお返事が!!
予想外な初生バスデン直対面保証付のバスデン遠征に!!!
ロンドナーの同行者が、Angel Comedy Clubを運営者の一人バリーさんと友達だった、という衝撃の事実がハコに入った途端に発覚(ええ?!)。足を踏み入れて1分後に紹介を受け「超バスデンファンでわざわざスコットランドからやってきた」と認知されてしまいました。おまけにこの日はバスデンさんの前にEddie IzzardがWIPをやっていたらしく「わざわざスコットランドからエディじゃなくて…それはびっくりだ」それを聞いた友人は”ほんとはKings Crossから一駅先は圏外なんだけど。。。”とオレには言っておきながら、「そうなんだよ! 僕はエディはヒーローだからすごく観たかったんだけどWIPを知った時にはすでにソールドアウトでさぁ。」(えええ???)
そんななかバリーさんが「お!噂をすれば…」と向けた視線の先をおって振り返ると、ドアから入ってきたバスデンさんが!! しかし、ナマ★バスデンがあまりにも突然すぎたのと、直前のダウナーな会話のおかげで、いつもの「ぎゃあああああ!」レーダーが故障してしまい、「こんちは! オレです!」を右手さし出して挨拶という、オレ史上もっとも低いテンションに。とはいえ無意識にテンパってはいるので、きちんと自己紹介するほど頭は回らない。結果、お前誰??な空気が漂ったことは否めません。バリーさんと同行者と軽く挨拶しあった後に間を置いて「あ、スコットランドから来た…」と合点をきかしてくれたバスデンさんのおかげで、オレの素性が明らかになったことが確認できました。あーよかった!
いや、緊張はしてたんで、結局、ろくすっぽ喋れてないです。同行者はいたって普通のオタクなので「いやーParty最高でしたよ!」と流暢に褒めたおし、オレは逐一「オレも観た!」「オレも大ファン!」「オレもきいた!」と合いの手を入れるので精一杯。 ショーの前に対面できちゃったんで、終わった後は邪魔せずさっさと帰ろうと思っていたのに、日本で買って来たお土産を渡しそびれていたことに気づき、終了後、同行者とバリーさんに「ダイジョーブだからダイジョーブ!」と励まされつつ、再面会(滝汗)。バスデンさんめっちゃくちゃいい人で、全然嫌がらず「どーだった?楽しめた?」と再対応してくれ、お土産も普通に喜んでくれて、「エディンバラかグラスゴーに本番バージョンを持って来てください!」とお願いしたらば、「今はエディンバラに住んでるの?じゃあ多分エディンバラは行くかも!」
そんなわけで、プロパー版、エディンバラには来てくれるんじゃないかと!とても良い記念イベントとなりました!
Yaaaaaaaaaaaaaaay— Miki Inamura (@whiteanklesocks) January 11, 2019
バスデンgeek10周年記念おさしん撮影成功。of course I’m gonna use this for my profile photo. pic.twitter.com/qKORMZrkiO
年末年始のバスデン情報&数年ぶりのバスデンさんの1hのソロ・ライブ(WIP)観ました。Tom Basden WIP at The Bill Murray in London
どうもこんにちは、バスデンGeekのいなむらです。
2019年でプロパーにバスデンGeekとなって10周年。自他そしてご本人はともかく知らない人にまで知られるようになり、今ではKevin Eldon とTom BasdenといえばMiki (下の名前です)を思い出す、といわれるまでに地位を確立させました(感涙)あのカメラマンさん&このカメラマンさん、このプロモーターの人あのハコの人、そしてあのライターさんやその芸人さん、ありがとうございます。(そしてあの役者さんとこの役者さんにはすっかりガン無視されるようになりはや数年。)
まるでそれを神様がお祝いしてくれるかのように充実したバスデン年末年始だったんです。なんという都合のいい解釈。いいんです。
1)オレが!もともとバスデンGeek となるきっかけとなったParty(初演はエディンバラフリンジ)のラジオシリーズが数年ぶり(なんか6年ぶりとか???)でクリスマススペシャルとして再降臨。
https://www.bbc.co.uk/sounds/play/m0001r7w
久々のバスデン真骨頂ともいえるものが堪能でき、嬉しすぎてすでに5回くらい聴いてます。
2)これにちなんでPartyのS1が再視聴可能に。
https://www.bbc.co.uk/sounds/play/b00r7l7j
3)今まで観れなくて相当見たい見たいみたい見たいを連発していた(例えばココ。盗撮とタイトルに入れたせいで、エロサイト目的の方々が山のようにご訪問。今でも本ブログのトップ1訪問数に君臨、まさかのclickbaitページに。唯一「万」を超えている(概ね二桁か三桁ギリギリ、奇跡的に三桁中盤)「Tim Keyがサンタ、バスデンさんがエルフの短編映画「Anthony」が視聴可能に。
https://www.shortoftheweek.com/2018/12/24/anthony/
注:どん底のダーク・オチです。らららファンタジーもどきなのは絵面だけ。
4)ロンドンだと引き続きmultiple billsのイベント的(概ねチャリティ系)なライブにはひょこひょこ顔を出していたのですが、11月頃いきなり「2019年1月にバスデンさんがWIPやるよ!」というお知らせがShow and Tellから入ったのです。そのいつものmultple billじゃないの。ピンで、1hのショーになる?!?!? しかも写真が最近のものになってるじゃありませんか!
(息子くん、不安そう。。。)
ご存知の通り世界が誇るバスデンファンのいなむらとしてはこのような特別の香りがダダ漏れるイベントは網羅しなければなりません。さらに過去の「気がついたらお蔵行き」なプロジェクト(小説とか小説とか映画とか昔はTVシリーズとか)だけならまだしも「1週間前に告知」で遠征計画が立てられないどころか「気がついたらやってた&終わってた」という目に散々あってきたバスデンGeekとしては、2ヶ月近く前から告知が出るなんて奇跡的な状況を前に、行かずにはいられない。というわけで行ってきました*
【おハコはずっと行きたかった The Bill Murray】
ラインアップが非常に素晴らしいことを理由に本ブログでもよくおすすめしておるThe Bill Murray。場所はAngel駅より徒歩5分くらい?(そういえばこの辺Nick Helm住んでるんだよな、と今思い出した。。。)ちなみに、このすぐ近くにあるAngel Comedy Clubの姉妹クラブです。The Invisible Dot倒産とLive at the Chapel亡き後、このテイストも継承しており、一度行って観たかったところです。
【当たり前ですが、会場はバスデン好きでパンパン!!!パンパンパン!!!】
結構前日ギリギリまでShow & Tellさん経由で告知をみていたので、速攻完売ではないにしろ、狭いスペースに「ええ??こんなに人詰め込むの?」っていうくらい人がパンパン!!に押し込まれまして。詰めて詰めて100人くらい突っ込んでる感じ。エディンバラの暑苦しい密封ダンジョン空間軟禁1時間でいくつもの奇跡を観てきたオレは、キテる感として脳が反応するので、ウキウキ以外のなにものでもありません。バスデンさんの前に実は超大物エディ・イザードによるWIPが予想をはるかに超えて30分以上おしちゃったせいで、ほんとは9時30分からの開始の予定が10時過ぎからに。
【…明らかにWIP。しかし素晴らしいWIP】
ギター持ってきてるんで、いつもな感じなのかと思ったら1時間あまり喋り倒して(!)歌ったのはたったの2曲(!!!)というファンにとっては驚愕のWIPでした。
というのも、今まで目撃したライブでは、
1) 歌って喋るのいわゆるミュージカル・コメディ
2)Tim Keyとのコラボ(Freeze!他)またはスケッチ
3)お芝居(一人芝居はゼロ。バスデンさんが出ないってのもある)
TVだってバスデンさんが書いてるコメディを含め、メインキャラの一人として出たのって実はQuacksくらい(ほぼ主にカメオかSidekick)。インタビューやパネルディスカッションも誰かと一緒に登場することが多く、概ね他の人に喋る役を任せちゃうか、自分の作品なのに出てこない。。。というわけで、「1時間喋り倒すナマ・バスデン」ってオレ的にはかなりレアなんです。それだけでも本当に見れてよかったです。
ショーのタイトルはないものの写真でイメージ的なものはできているのかな、と思います。導入口は18ヶ月の息子くんがこの世に誕生しちゃったこと。「こんな時代に産まれちゃった息子に申し訳ないなーと思って・・・」から入ってました。(イングリッシュ白人男性)アイデンティティを自身、そして息子君を持つ父親としての目線から見つめ、社会・政治・環境社会的なネタを喋り倒してました。今までお芝居やシットコム・コメディドラマで断続的に根底のテーマとして継続していた「生」(裏を返すと「死」)が根底に敷かれる(気がする)。これからどのように絞り込んで固めていくのかが楽しみです。細かいネタはWIPなので言わないけど、ものすごい!!!笑わさせていただきました。
やっぱりすごいなーと思ったことが2点。
1)このWIPのネタだし量が爆量すぎ。テーブルにばさっと置かれたA4紙の束にはびっちりタイプしたスクランブリングでした。頭にあるものをとにかく出しちゃってて、ここから客の反応でどんどん削ってっちゃうらしいのだけど、1分もない曲を2曲歌った以外、ずーーーーっと!喋り倒していたのに、その束の半分も終わらなかったんです。腕時計をみて「ええ?もうこんな時間。まだ全然終わってないのに。。。(残りのページをザッピングして)ああ、これも面白いのに。。。これもやりたかった。。。」と。
オレ的には、その半分以上の未公開ネタがきけなくて、非常に辛いっす。反応が悪いと削られちゃうから、二度ときけることのないネタになっちゃうし。。。
2)天才は、予想以上に沈黙に強い。いや、というのも、なんで腕時計をみて「ええ?もうこんな時間!」ってことになったのかといえば、多分、お客さんが静かだったからだと思うんですよ。オチが少ないほぼ「語り」になっちゃったので客は普通に聞いちゃってて6−7分くらい経ってたんです。どこまで客を引っ張れるかをみていたのかもしれないけど、あの6−7分静かなお客さんを前に喋り倒せるってすごいですよ。
ちなみに、最後にと話した締めのネタは、息子君と動物園に行った時のエピソードなのですが、これが上手に「生死」がテーマの(バスデンさんお得意!)Absurdity真骨頂に繋がるいいネタなのではないかなーという気がしています。
今後の傑作の期待しか見えないWIPでした! ところで1月24日にももう一回WIPがあるので、誰かキャッチして、どんなネタだったか、教えてください! オレがきけなかったネタの後半戦をやられたら、すごい辛い。。。(涙)
*今回遠征にともない人生初の生バスデン直対面に成功しました。その様子にご興味のある方はこちらにてほぼ写真ゼロで説明しています
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