こんにちは。2日前に朝の気温が1桁になり、ヒーターを3時間ほど入れたスコットランドのエディンバラよりお届けしております。今日も最高気温は12度。まだ10月が始まったばかりなのでこれ以上のヒーターのスイッチオンは避けたいところです。ユニクロ極寒サーモが大活躍です。ありがとうユニクロ。超極寒があるおかげで、この時期から極寒サーモを抵抗なく着れるのです。
というわけで、今回も引き続き日本で配信しているか無関係に「こんな素晴らしいものを観てしまいました!」と叫びます。そこ!!そこの某区の方々!これを読んだらぜひですね、オレを120%信用して、日本で放送してください!!
WHITE LOTUS
アメリカはHBO, イギリスではSKYで放送。超!イチオシです。
そもそもHBOなので、ほぼほぼあなたの時間は無駄にしないのですが、これは観ないとダメなやつです。なぜならガチの真剣勝負でマイク・ホワイトが作って監督してるやつだからです。でも注意してください。マイク・ホワイトには、オレは2つの顔があると思ってて、一つはジャック ・ブラックとタッグを組むとき。「スクール・オブ・ロック」とか。もう一つはマイク・ホワイトが一人で突っ走りやすい環境にあるとき。(例えば Chuck and Buckとか。この時期のジェニファーアニストンを起用したThe Good Girl とかMagic Magic ( 邦題がトランストリップ)。ホワイト・ロータスは完全に後者です。
余談ですが、オレがマイク・ホワイトのファンになった導入口って、王道の「スクール・オブ・ロック」じゃなくて「Chuck and Buck」からなんです。エディンバラ国際映画祭で話題だったの(なのでファン歴長いよ!)。で、スクール・オブ・ロックが日本でも話題になった時、便乗してマイク・ホワイトの過去作品としてChuck and Buckが日本に持ち込まれた時期があったじゃないですか。「うわ!この作品めちゃくちゃ名作なんですよ!ぜひ!」って当時よく一緒にお仕事させてもらっていた方に、*こういう*エネルギーで勧めまして。でその方、見に行ったんですが(注:試写なのでお金はかかっていない)「あんな悪趣味なものを勧めるなんて…。嫌悪感でいっぱいになりましたよ。あれを本当にいいと思ってるんですか(→あなたの人間性を疑うと言っている)」ってマジギレされて、相当落ち込んだことがあります。その方は、Tenacious Dをオレに職務命令したくらいの趣味の方だったので…
というわけで、ホワイト・ロータス、どのレビューも5つ星の絶賛ですが、多分、万人ウケ用じゃないということは、ご理解いただけたかと思います。はい、オレと同じ趣味の人は、今年の最高傑作出た、と思うと思います。
あらすじ
舞台はマウイ島にあるゴージャスリゾートホテル「ホワイト・ロータス」。ここに滞在する金持ちホリデー客とホテルのスタッフたちの1週間を描きます。(くれぐれも、「マリーゴールドホテルで会いましょう」みたいのを、期待しちゃダメですよ!!)
この1週間後の空港待合のところからドラマは始まります。若い男性が一人で離陸前のラウンジに座っていると、向かいに座っている老夫婦が話しかけてくる。ハネムーンでその男性はやってきていて、これから帰るところだ、と。夫婦は彼がホワイトロータスに滞在していたと聞くと「あらそこ殺人事件があったところ?」と。そして男性に「お嫁さんはどこにいるの?」と無邪気に尋ねるのです。そこで男性はにっこり笑顔で返しエフオフ。カメラはパーンし窓ガラス越しの飛行機に、木箱のお棺が運ばれる様を映し出し、ズームアウト。
もちろん、これだけで、これからオチを想像できると思ったら大間違いです。
主な登場人物は以下の通り。今回の作品に限り、通常ならどーでもいいはずのカッコ内、ダーク・ユーモアのカギの一つを握るので、わざわざ書きました。そういうタイプのダークさです…。
- 男性・女性新婚カップルのシェーンとレイチェル。シェーンは不動産エージェントで、家がすでに大金持ちの大金持ちです。レイチェルは超可愛いフリーランスのライターで超庶民。(白人)見た目は玉の輿です。一番いいスイートルーム、パイナップルルームをブッキングしたはずなのに、なぜかランク落ちのスイートに案内され、シェーンは激怒。クレーム入れても変更にならず(他の滞在客がいるため無理)もともと全てをアレンジした母親にいいつけて、対応してくれないホテルのマネージャーを懲らしめてやろう的な方向に進んで行きます。
- インターネット・サーチ・エンジンを立ち上げ大成功を遂げたCEOのニコル (白人)
- ニコルの旦那さんマーク。ホワイトロータス滞在時にはキンタマ癌の検査の結果待ちで、メンタル的にものすごいローポイントにいます。その後もある(彼にとって)”ショッキング”な事実が明らかになり翻弄されます(白人)
- ニコルとマークの娘、オリヴィア(白人)。大学2年生で、この旅行に”お気に入り”の友達ポーラ(POC)を連れてきています。
- ニコルとマークの息子でオリヴィアの弟クイン(白人)。いわゆる「負け組」系の子で、オリヴィアからも虐げられています。*ちなみに演じてる役者くんがEighth Gradeエイス・グレードに出演してた子だったと知っておおおおおと思ってます。
- 母を亡くし、心の傷も多くしょっているタニア(白人)
- タニアにえらく気に入られるホテル内のスパ・マネージャーのベリンダ(POC) タニアに見初められてビジネス独立の可能性が見えてくるのですが・・・
- (忘れちゃならない)このホテルのマネージャー、アーモンド(ゲイ)もと中毒者で現在はクリーンなのですが、客対応のストレスがたまる中シェーンのクレームとホテルオーナーやトラベルエージェントのプレッシャー、さらには偶然届けられた「落し物袋」をきっかけに、壊れ出して行きます・・・
まるで罪の意識も間違っているとも夢にも思わずするっと露出しちゃう本性がダダ漏れするスクリプトが秀逸すぎます。例えばですけど、マークとニコルが「ダイバーシティを優先の時代、クインみたいな白人の男性が一番差別されてしまう」って、シレっと、スルっと、家族のなんでもない会話に紛れ込んでるんですよ。その自然体の演出とかが逐一、マイク・ホワイトだーーーー!(感涙)(もちろん役者さんもすごいのはわかっているのですが)
1シーズンたったの6話なんですけど、本当に素晴らしいので、ぜひ!見れるようなら見てください!!
SEX EDUCATION S3
S1&S2でもハイスクールドラマとかコメディが英国で少ない中、このシリーズはSkinsシリーズレベルの傑作シリーズだ!とギャーギャー騒いでますが、そのレベルはS3もキープされているかと思います。まだまだ引き続き見る価値はある。エピソード3は特に秀逸でボロ泣きエピソード!バイナリー問題を含めてジェンダーをここまできちんと汲み取ってくれているシリーズはまだまだ少ないので、本当に続いて欲しいです。
ただ、前シーズンでハイスクールのイメージがガタ落ちし、その結果スポンサーの危機に陥っているので、汚名挽回せねばならないと、アダムのお父さんではなく、新しい校長先生が起用され、スクール改革を行う辺りのプロットがちょっとディズニーのハイスクール・ミュージカルのレベル・・・かなぁ。手厳しいこと言っちゃってすいません(汗)
ゴシップ的な感想を言うと、オーティスがうざいです。オレはアイザックとメイヴに幸せになってもらいたいし、アイザックの方がうんといいのに、オーティス(あいつ自己中だし)がうだうだ出たり入ったりして@#$$%^&VDRT^%$EDFNJU&(ネタバレしないよ!)
まじでどっかいってください!!!
と1分1秒願ってます。
あのな、一時の感情とかビビッと感なんかどーでもいいんだよ。そんなもんでいろんなdecision makingするクセつけると後で後悔するぞ。ビビッと感でやるときは、自分の人生に影響ない事柄だけにした方がいいし、それが恋愛なら恋愛自体がメンタル含めて人生に影響ないようにした方がええ。メイヴ、アメリカいけ!
と、メイヴに向かって叫んでます。
以上です。
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