日本では、12月10日公開ですね。さすがエドガー・ライト監督。日本もさすがに、さっさと公開してくれますね。
特報映像というのが公開されていますね。
映画サイトに何一つ書かれてないですね。こちらでもトレイラーしか情報がなかったかも。
なので、以下は、何一つ知りたくない!!という人はやっぱり読まないほうがいいかもしれません・・・ただ、お話(のさわり部分)を含めて、全力でネタバレ的なことにならないようにしています。
【ストーリーは・・・】
’ものすごい田舎に住んでいた純粋で(60年代のものが好きな)女の子がロンドンのファッションカレッジに入学を決めてロンドンSOHOへ。そこで・・・’
以上
です。
【ネタバレ自体はしないで感想言います】
1)恐怖は美しい
ジャンルとしては「ホラー」(がメイン)と言っていいのではないかと思います。
で、オレはホラーに特化したギークではないので、あまり自信を持って言えないのですが、美しさを追求したホラー、または、ホラーを通して美しさを追求する映画、としては史上最高と言っていいんじゃないでしょうか? 美しいんですよ。新作なのにクラシック映画のような品まである。これは60年代が映画の中で鍵を握っているせいもあるかもしれないですが、60年代が絡んでいれば誰にでも作れる「品」じゃないです。この「品」は、アートとは何かのこたえの一つかもしれない。
2)監督ファンと映像ファンは涙する傑作
エドガー・ライト監督といえば、完璧主義で、1フレーム単位でとことん思い入れがあり、その時に描きたいこと、作りたいことを究極につめて、自分で敷いた一線を越える妥協なしで、形にする監督さんじゃないですか。ベイビー・ドライバーの時にも同じことをブツブツ言ってボロボロ泣いてた気がすることで、1)と関連するんですが、そんな究極な「想い」みたいなエネルギーが美しさと映像を通して放たれていてですね。
オレ、もともと、そういう感じの音楽とか絵とか映画とか芝居とか(コメディとか)に遭遇するとボロボロ泣いてしまう習性があってですね。年取ればとるほど悪化してる感じではあります。で、Last Night in Sohoの序盤に近いところで、映像的にすごすぎるくだりがあるんですよ。そこで涙腺がぶっ壊れちゃって、鼻水すすって泣いちゃいまして。
どこで涙腺がぶっ壊れたか、っていうと、まさに予告編で見せてくれてるあのアイコニックなくだりです。主人公の女の子が見る鏡に写った彼女の姿が60年代の彼女とは別人の女の子っていうところ。そこからいいしばらく、監督からの宣戦布告なのだろうか、と思うくらいの映像マジックが展開するのです。鏡で覆われた壁で鏡の中の女の子を移しながら、その鏡にはまるで写ってない別の女の子が半円形の階段を降りてボール・ルームへ降り立つ。そこから先々にいくつも散りばめられてある「鏡」を、観る者はチェックせずにはいられない心理を手玉にとるかのように、鏡という鏡に「超リアル」に別の女の子の姿を映し出すんです。
そしてマネージャーと交互に入れ替えての女の子のダンスシーン。その滑らかな美しさといったら。自分に課した尋常ではない挑戦に、人間が可能なレベルを超えたかのようなきめ細やかな仕上げ方と完璧さで勝ってしまう。
そんな地点に達するまで一体どんな苦悩と苦労とハードワークを乗り越えてきたんだろう、と偉人が偉人となるまでの、想像だにし得ない道のりが脳裏に(→想像できないんですけど!)フラッシュして、涙腺ぶわっ!です。
ちなみに、ストーリー的にはむしろ起承転結の「起」で、ワクワクするところでして、まるで場違いなので、隣近所に思いっきり振り向かれちゃって(こいつコロナか?みたいな)ヒンシュクものでしたが・・・
3)間違いなく、最低2回は映画館で観たい
二転三転するプロットは、確実に予測を裏返してくれたし、特に女子が納得できる展開だったので、ホラーは一切苦手!ということでなければ、(客を怖がらせるためが第一目的で作られていないと言い切っていいんじゃないかな、と思うので)2回は堪能してエドガー・ライトゾーンにどっぷり浸かりたいですね。
この映画が日本でも大成功するのだろうな、と信じてます!
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