イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2022年8月25日木曜日

 あ、出た。けど、へ??? 2022 Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (ライブ)コメディ・アワードのノミネート者発表。

ハイここ→ https://www.comedyawards.co.uk/ 

すいません、いつの年からか、推しがノミネートされないとガン無視するようになってしまい、2016年以降(ガッド年&豪インディ・コメディ目覚め年)、実際なかった2年間を含め、6年間も記事におこしていないFringe Comedy Award (元々はペリエ・アワード)ですが、みなさまご存知、ここ数年オレとコメディといえばの、サム・キャンベルくんがなぜかノミネートされたので、記事にしたいと思います。

なぜ、推しなのに「なぜか」と言ってるかというと、サムくん、フリンジ期間中の半分(2週間)しかやってないから。今までだと、リミテッド・ランは対象外なんですよ。新作でリミテッド・ランてのが結構珍しいケースであるせいもあるんですけど。(フリンジってもともと開催期間が3週間ちょっとだったので)3週間強、頑張り続けるからこそ、得られる「対象内」の権利だった、というか。

確か過去に一回この点が問題になって、審査側がはっきり明記した記憶があります。(→あとで確認します)

というか、もっと、へ???って思ったのが、Liz Kingsman。彼女は2021年に発表していたショーで、サムくんよりも短い期間。(12日間)すでにレビューも出揃いまくってるわ、ハコはTraverse Theatreだわ。

「??」っとなってる芸人さんたちも、ちらほら見かけています。(名指ししないほうがいいと思うので、控えます)

というわけで、大変気になって、ELIGIBILITYを調べてみちゃったところ、ああ、なるほど。過去2年のせいで、ルール変更してました。


1)8月18日までに公演開始していて、18日から26日までの間で最低8日以上行なっているもの。または、8月18日以前に公演を開始してる場合は、19日−16日までの間で5日間公演すればよし。

2)2019年のエディンバラ・フリンジ後にオリジナル制作したものが新作とみなされる。(つまり2021年の制作発表ものは対象内になる)

・・・この変更点についての、個人の意見は控えておきます。


そんなこんながあり、のノミネート発表です。

ラインアップもここ数年おなじみの、とってつけたような「ダイバーシティわかってます!」ってドヤ顔で、(どちらかというと、アーティストたちをサポートするっていうんじゃなくて)、審査員自分たちをアピールするためってか。いや、ノミネートされてる人たちみんな素晴らしいのでそこは誤解しないでください。審査員の選び方が、自分を守るため感強いって言ってるんです。(だって実際には経費とかPRとか、まるで全然、演者をサポートしないんだもん。ほっといてるだけ。)

しつこいようですが、サムくんがノミネートされとらんかったら、マジで今年もスルーだった。

てか、白人+独身+若手+男子というThe Weakest Linkの決定版みたいんのが、何の苦悩や葛藤や問題も盛り込まない出来立てホヤホヤの新作で、よくもまあ、ノミネートされましたよ。この時点ですでに勝ち同然ですよ。


というわけで、以下、ノミネート者とコメント入れときます。

Nominated for Best Comedy Show/メインのアワード


Alfie Brown: Sensitive Man @ Monkey Barrel Comedy 

Jessie Cave (ハリーポッターシリーズに出てた)の元旦那さん、ってことで結婚中に注目されがちだったという印象がありますが、(実際自分が短いセットを見たときは、元奥さんの話をネタにしていることが多かったせい)社会政治のツッコミ的もよくやってる。今回ノミネートされたショーは、一見たわいのないオブザベーション・ジョークのようで、実は感情とかモラルとかそういうことを模索したり考えたりする1時間だよ、というものらしいです。(→見てない)


Colin Hoult: The Death of Anna Mann @ Pleasance Courtyard, Beneath 

リッキーのネトフリシリーズ、「After Life」で日本の皆様にもリファランスがしやすくなりました、キャラクター・コメディアン、コリン・ホルトが長年やってる人気キャラが、5年ぶりにライブ復活&今回でRIPするということで、特に固定客の間では、絶賛の嵐だったやつです。中のコリンが実はADHD問題を抱えていて、キャラとしてその問題について対峙するという内容。オレもめっちゃ見たかったんだけど、どうにも時間が取れず、10月に観ます。NeuroDiverse Reviewアワードが今年から作られたんですけど(汗)、その中のADHDカテゴリーでノミネートされてます



Jordan Gray: Is It a Bird? @ Assembly, George Square 

オレとギーク同行者たちの間では、単勝1点で賭けても当たるんじゃねーか、という。ミュージカル・コメディです。この芸人さんが受賞するとトランスジェンダー芸人が史上初の受賞者になります。あ、昔VOICE UKに出演したことある。

で、これがComedy Central UKで(ウエブかも?)やってたシリーズ



Josh Pugh: Sausage, Egg, Josh Pugh, Chips and Beans @ Monkey Barrel Comedy 

これは、観てないのですが、ちょっと気になってたやつです。ツイッターでネタクリップあげてるのが、結構回ってきていて、評判がよかったのと、タイトルにセンスがあったせいです。ただ、どうしてもいかなければ!までギアがあがらなかった。どこかの時点でチェックはしたいと思っています。エイカスター&ウィディカムがMCを務めるHypotheticalにでてたらしい(すいません。最近は特にテレビ番組のバラエティってあんまり見ないんですよ・・・)この芸人さんもADHDなのかな?


Larry Dean: Fudnut Monkey Barrel Comedy 

安定の。スコティッシュの。グラスゴーの。全国的にすでに人気者。BBC1とかでも出てます。テレビ出演ポロポロポロポロ。
普通ならわざわざ明記する必要性がまるでないですが、いかにダイバーシティをカバーしているか、という点で、ゲイです。

Lauren Pattison: It Is What It Is @ Monkey Barrel Comedy 

女子です。最初のロックダウンで踏んだり蹴ったりだったんですよね、彼女。パンデミック中にThe Stand ComedyやMonkey Barrel系の主催するオンライン・ライブで貢献してました、

Liz Kingsman: One-Woman Show @ Traverse Theatre 

前述の。ショー自体は非常に高評価で。しつこいようですが、去年です。



良くやった!と思ってる。あんなに緊張してた(くらいやはり欲しいのだろう)のに、取らないほうがいいなぁ、って思ってしまう自分が極悪すぎて、すいません。でも、ボーくん(注:ボー・バーナム。あの今やエミー賞受賞で脚本・監督もとんでもないことになっているボー・バーナム。えっと、18−9歳の時初めて60分ライブをやるのにエディンバラ来て、とんでもない旋風起こして国へ帰ったあのボー・バーナムくんのことです。日本ではエディンバラのコメディ賞を受賞したって情報が出てましたが、嘘です。ノミネートされただけでとってません。とってないのです。とったのはMalcolm Hardee Awards(説明大変なので略)で1番大当たりするで賞を受賞)でもエイカスター氏も取ってないの。長期的にはそれでライブコメディの新規オーディエンス開拓とライブコメディシーンの希望へと繋がったと思ってるの。受賞する可能性一番低いと思うけど、でも取らないほうが、長期的にみるといいと思うの。なぜそう思うかは、長くなるので書かないですけども。

Seann Walsh: Is Dead. Happy Now? @ The Stand Comedy Club 

ベテラン。でも、元ガールフレンドとのスキャンダルがあったり(Sean Walshが非道)、Strictly Comes Dancing出ちゃってて、個人的には見る気しないっつー芸人さん。なんだけど、今回、やたらどこでも高評価だったんですよ。どーなんだろ。お金を払って見にいきたくないけど、どういうことでの高評価なのかは、把握しておきたいと思うので、どこかでタダで見れたら見てみようかと思います。


The Delightful Sausage: Nowt but Sea - Amy Gledhill and Chris Cantrill with Paul Dunphy @ Monkey Barrel 4 

これね! Amy GledhillとChris Cantrillという二人組(プラス背後に1人いるんだったと思った)によるThe Delightful Sausageが織りなす、ある意味超!フリンジならではな、おバカナンセンス満載のお芝居仕立てのコメディ1時間。バカらしいの真骨頂で、実際めちゃくちゃ笑いました。久しぶりにこのクオリティのおバカ・コメディ芝居を見た気がします。
ただ、すいません、力尽きて、まだ感想を書いてないです(1日7本観た日に見たのです)。

Amy Gledhillは新人枠でもノミネートされてます。彼女と彼女が片割れのコメディ・デュオDelightful Sausageは今年のフリンジでは、爆売れしたと言ってもいいかも。だから彼女が新人賞をとる気がする。気がするだけだけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿