イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2017年8月28日月曜日

Edinburgh Fringe 2017 祝14禁!クオリティ★ナマ体験をお子様にご検討中のオタク親御さんへおすすめその① Rhys James 君


というわけで、前からちらちら年齡に合わせて見せていたのですが、年齡制限には引っかからずとも、コンテンツの理解にひっかかるというケースは否めない。やはりほんとに理解が始まるのは、14歳、14歳でございます。
ええ、ついにうちの娘も14歳半になりまして、中身と年齡が14禁オーケーになったのです。とはいえ母がみたいものが16禁に溢れるなか、

1 お金を払う価値のある14禁
2 本人が1時間面白いと思う14禁 

選びはかなり難しく選択肢が少ないんですね、意外と! とくに最初は心して絶対に当てないと、「おもしろくねー。Netflixのほうがいい」「おもしろくねー。You tubeのほうがよっぽど面白い」になりかねないのです。いや、はっきりいってかなり簡単にそうなってしまうのですよ。
シャレんなんないんです。一本一本が生死をかけた真剣勝負なんです。

多大なるプレッシャーを背負ったオレ様が、未来のフットライツメンバーが(→オックスブリッジにはほぼ入れない)(→娘は頑なに拒否)清く正しく美しいコメディの道を進むべくと、その責任を丸投げした芸人さんは、リース・ジェイムズ君です。



https://www.pleasance.co.uk/event/rhys-james-wiseboy/performances
(まだチケットは残っていそう?)

あら、去年行かなかっただけで、ソロは結局全部行ってたんだ、オレ? 
過去の感想はこちら→ http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Rhys%20James
でも、きっとこの過去の鑑賞経験から、頭の後頭部で「14禁デビューはリース君アリだな」と思っていたんだと思いました。というくらい、さあ、何をみよう、と思ったときにまっさきに浮かんだのはリース君でした。

今回は、さすがに26歳だし、Mock the Weekとかしょっちゅうでるようになっちゃうし、TV番組でもコーナー持ったり、スケッチもやったりしてたから、過去2−3回観たときのような若さとかわいさでなめられてはいかん、という気負いや気張りがなくなってて、良かったです。コメディを職とするコメディアンの、花のいのちはみぢかくて、苦しきことのみ多かりき的なはかなさを語るアイロニー60分でした。

表現するメインのネタが1−2年前に日本でお正月に放送され、世界中のSNSでシェアされて話題になったとあるクリップだったことと、最後のオチに日本語ガッツリテロップ入ってたこと、おまけにガキの使いの七変化クリップ(多分、塚地さん回、字幕なし)まで使ったこと、というなんだか日本づくしだったので、伏線で色々興味が湧いちゃって(例:リース君、ガキの使い観てるんだ!とか 汗)、視聴の仕方と感想が脱線しちゃいました。ガキの使いのクリップが本当に気になっちゃって、塚地さん回か確認したくて質問ツイートしたけどスルーされちゃいました(汗)
そりゃそうよね。まさかそんなもん(別にネタとしてではなくてイメージ的に使ってただけと思うので)質問する人がいるとか思わないもんね(汗)

日本関連の余談を抜かしても14歳以上のティーンのお子様を連れて行って面白いと思うので、ぜひロンドンで捕まえてみてください。通年だと秋にはSOHO THEATREでやると思うので!


2017年8月21日月曜日

Edinburgh Fringe 2017 天才!James Acaster君の過去の傑作とりこぼしたオレのような悩めるオタクが泣いて喜ぶ3部作復活上演!のうちRepresent 観ました。

似たような悩めるオタクがいるとはつゆ知らず。気がつけばほぼソールドアウトで(過去三年のショーをまるまる日替わりでやっているだけなのですが!)なんとか追加公演で、2作目の「Represent」を観に行けました!














https://tickets.edfringe.com/whats-on/james-acaster-the-trelogy-represent

昨年観て衝撃をうけた「Reset」の感想はこちら

関係ないですが、エイカスター君のファッションって、ネタであれだと思ってたんですけど(→イングランド人ギークの装いと地味キマワリないかぶったイロのセレクション)素であの服装なんですかね。っていうくらい全く同じ服装で本日エディンバラの某屋台飯系タベルナ バーレストランから出てきたところを目撃しましてん。(→自分、その店に入るところだった)びっくりしました。

今回鑑賞して今回が偶然なのか、前回が偶然だったのか?というのも、今回オレがみたのは、彼のパーフェクトに作られたフルセットを最高の環境でパーフェクトに観れたResetとは違い、お客さんのたった1度のHecklingによって破壊されたからなのです。

エイカスター君の怒りパワーが放つ(ハンターxハンターの)キルアみたいなコテンパンの攻撃に感動してしまいました。絶対邪魔されるのが大嫌いなタイプだろうなというのはみりゃ分かるんですが、邪魔されたときのコワさと攻撃力によって、一瞬にして即興ダークコメディへとスタイルを変えそのまま随分突っ走り(相当な時間)、同時にそのロストしてしまった時間とおりあいをつけ、再び元の航路を進み時間通りにフィニッシュしたんです。
こうやって書いてると、一流の芸人さんなら誰でもやってることだから、と思わずにいられないようなテクニックではあるのですが、エイカスター君の場合、もともとが1本の芝居みたいに、インタラクティブ制をもとから拒絶しているタイプのもので、何かをきっかけにギアが変わる羽目になった場合、あそこまで突っ走ってそのあとしっかり元の航路へ戻って来れる、というマルチな才能と実力に、さらに天才っぷりを見せつけられた感じです。結局オレ、褒めてるだけなんですが、Vulnerable でセンシティブであんまりフレキシビリティがなさそうで、じつはとんでもない。

というわけで、当分ファンだと思います。今日も見かけて、「天才!天才がいる」と(日本語で)小声で叫びました。








2017年8月18日金曜日

2017年8月のバスデン情報 BBC 2 Quacks スタート

そのお知らせは放送日当日昼に届きました。
(一応、サイトの存在は憶えているようです)



そう、われわれが首を長くして待っていた例のBBC2シリーズ「Quacks」です。19世紀のヴィクトリア朝の医療事情が舞台の医療コメディ。Rev書いてたJames Woods による脚本、主演がローリー・キニーアさん、マシュー・ベイントンさん、そして肩をほぼ並べてバスデンさん、という、「これはもしやオレ様にささげてくれてる番組?」ともまことしやかに噂されている(ウソ)番組です。



http://www.bbc.co.uk/programmes/p0596d3l

バスデンさんはどうもこのシリーズでは一切作家としては関わっていないようで、書き手から100%離れての制作へ関わることの楽しさや、仲良し友達マシュー・ベイントンとの関わりなどをインタビューで話しておりました。(ソースはこちら

現在放送自体は第1話が終了、ウエブ上ですと全話観れます。

オレ様自身はまだ1話しか観てないわ、バスデンさんのインタビューしか読んでないわ、で全然制作サイドの話が判っておらず、ですが、今のところは、「コメディ・ドラマ」ですね。そして、クロロフォルムの発見とそれをロイヤルファミリーに近い人に使って手術する、っていう下りが、どうにもJames Young Simpsonが元ネタなんじゃないの? と勝手に叫んでます。(まあJYSは産婦人科医メインですが)しかもJYSってキニーアさん扮するカリスマ外科医ににてるし!(逆か?)さんざん叫んでたら制作の方がファボってくれたということは🎯なの?! なんか言って! という気分です、はい。

バスデンさんは、歯医者さんキャラで借金とか抱えてて、それで実際にクロロフォルムを発見?した人物に扮してますが、コレってRobert Mortimer Gloverが元ネタってこと?なんか自分で人体実験重ねるうちにクロロフォルムやりすぎて死亡っていうオチも超納得できるやさぐれっぷりで、正直言ってめちゃくちゃかっこいいです。

マシュー・ベイントンは精神科(?)医。精神病院とかに通勤?したりしてる。
キニーアさんの奥さんとほにゃらら、みたいなこれもヴィクトリア朝っぽい愛の紆余曲折ですな。とはいえ全然シリアスロマンスではないので、はい。

というわけで、観てください。


2017年8月17日木曜日

Edinburgh Fringe 2017 意外と明るいポジティブトーンで逆にびっくりAlistair GreenさんのThe Nan Tape 観ました

内輪ウケといいますか、一部の芸人さんの間で好評を得ている方です。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/alistair-green-the-nan-tapes

劇団あがりでもある気がする動きと喋り方をします。でも基本的にツイッターが超鬱ジョークの連続なので、その路線を期待して観に行きました。

意外とほのぼのコメディーだったのでびっくりしました。
先日なくなったおばあちゃんを偲ぶ55分で、ほんとにおばあちゃんを偲ぶ55分だっただけでした。
今までこの手の、大事な家族を失ったことがテーマ?の60分はマーク・トーマス氏やショーン・ヒューズ氏、そしてキム・ノーボーとかで衝撃を受けてきたので、このほんわか路線がほんとに意外でした。
子ども連れのご家族が何組がおりまして、問題なく55分を過ごされていました。

オレ、ステロイド強みたいな種類のコメディばっかり好んで観ては感動したと騒いでいるのですが、このアリスターさんのショーは、オレの紹介するタイプが「キツすぎて何が面白いかわからない」と思う90〜98%の日本の人々にわかってもらえる笑いなのではないかと思いました。はい。

2017年8月16日水曜日

Edinburgh Fringe 2017 "The Man from Uncle"になる以前にハマった人の期待を絶対に裏切らず、果敢にエロネタの芸術的境界線に挑戦するNick Helmせんせい Masterworks in Progress 観ました

今回も前回と同じPleasance のCabaret Bar。しかし!すっかりHipster 仕様に改装されてしまっており、正直味がないし、超がっかりな内装です。おばあちゃんにとってかなり苛々するハコとなってしまいました…


https://www.pleasance.co.uk/event/nick-helm-masterworks-progress-17#overview

んで、オレのニックさんへの惨事じゃなかった賛辞の数々は以下です。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2015/08/edinburgh-fringe-2015-nick-helm.html

コメディではなく、ビジュアルの話ですが、暑苦しさはもはやまったくないですね。5年もたって、The Man from UncleでBBCのMake-up Artistさんに磨いてもらえば、渋かっこいいアラフォーです。(→アラフォーって死語でしょうか?)

パターンはもうすっかり確立されており、固定客にはお馴染みで、これだよね!と喜んで楽しめるモノ。多分今回も2年前に観たときと同じナンバーで、すごいサビを無理やりみんなで合唱させ、熱唱させ、延々繰り返させ、催眠術で全員殺したいのだろうかみたいなネタでオープニング。前半戦はこのUncleのせいで、もともとのニック・ヘルムさん知らない人の世間的イメージともともとのニックヘルムさんのパーソナがずれちゃってって話や、最近はすっかりホテル宿泊暮らしが多くてね…という話からの某チェーンホテル話。相変わらず予想外な客とのインタラクティブ展開の醍醐味をふんだんに盛り込んだ後、後半戦は、相変わらず究極のエロネタで特攻。このですね、「エロネタで芸術点をどこまで高められるか」というのが、ニックさんの毎回の野望と挑戦なのかしら、と最近では思ってます。そしてその芸術点の高さはハンパないです。彼は勝負に勝っている(笑)
けどね (汗)オレ、ゆうちゃんが18歳になってもニックさんの後半30分からのネタきかせらんねーわ(汗)。

そして特記したいのは、ニックさんのベストフレンド(笑 であり、いつもギターを担当してくれるDavid Trent のステージ上での存在価値の高さです。このネタの前後あり得ないほどの無表情なんですよ。ニックさんの語りはグランジ・スタイルなんですが(NirvanaのSmells Like Teen Spiritみたいな感じに考えてください)この間、眉毛一本動かさず、ZEN。
無の世界に1人で入ってるんです。ステージ上のビジュアル効果が彼のおかげでハンパないです。

というわけでチケット週末は売り切れちゃってるみたいだけど、フライヤーとか作ってないらしく、「フリンジだと深いテーマとかさ、やるもんでさ、自分が何やりたいかと考えた時、沢山罵倒して◯◯がXXした話(後半30分からのネタ)をしたかったってことに気づいた」という、Low Keyなものなので、チケット買えるんじゃないかと思います。ぜひ、Nick Helm 体験をここで!




Edinburgh Fringe 2017 いろんな動機で観といた!カナダ人ゴリゴリパワー満載のGlenn Wool: Viva Forever 観ました


カナダ人だったのか! 


https://tickets.edfringe.com/whats-on/glenn-wool-viva-forever
週末のフリンジで観る場合は、多分先にお支払いして席確保していたほうがよいです。

(たしかまともにフライヤーも作ってらっしゃらないと言ってたと思うので、この最低でも10年前からは確実に使っているこのお写真でもしょうがないだろうよね)

というわけで、まずTVではほとんどおみかけできないんではないかと思いますが、通(てかプロ?)の間で人気の芸人さんです。オレ様もアンドリュー・マッククスウェル兄さんの昔不定期催行だった名物イベントFull Moonersの常連ラインアップさんじゃなかったら、見る機会もなく人生を終えていたに違いません。そんなわけで言いたいことは、アンドリュー兄さんとかブレンドン先生とかフランキー・ボイルとかがこぞって「Glenn Wool観に行けボケカス!」みたいな推薦をする、人ですよ、ということです。


最近結婚したんですって。15歳くらい若い美人の奥さん。イギリス人。てかイングランド人。サセックス。しかも、この時期に。自分しかも、カナダ人なのに。

っていう個人の話でウォームアップしてグイグイと社会的話に持っていってました。面白かったですよ。お金は払った価値はありました。経験豊かなクラブ中心の芸人だからそいうイロが満載でした。これを好きな特色とする方はとくにおすすめです。


2017年8月10日木曜日

Edinburgh Fringe 2017 マジでトニーさん最高だからホントに信じて観に行って!!!!のTony Law: Absurdity for the Common People 観ました!


むーーーーん!!!👹👹👹 トニーさんへの愛のブログを書いても他の人の記事とくらべて全然!アクセス数が少ないんだけど、みんなオレのトニー愛を聞き飽きてしまっているのですか? てかみんな信じて〜〜〜!!!



https://www.outstandingtickets.com/show/232/tony_law_absurdity_for_the_common_people

(圧倒的固定客によりいつも満員になっちゃいますよ。早めにいかないと立ち見になるよ)

トニーさんのナンセンス破壊力を超える人物はほかにいないから! 一回トニー体験したらずぶっずぶのどぶっどぶ! 毎年まるまる全とっかえで
どっからそんな話に飛んで来きて飛んでいっちゃうのよ!ってかオチどこよ!え?オチは3ヶ月後にわかるの?! はああああああ?!」
 っていうような新ネタ60分を作る芸人さんなんです! 

あのね、いったいどうやって、これだけの力いっぱい、創作マックスパワーで、何も生み出さない60分をまるで一つの物語を紡ぎ出すように作ることができるのかと。前にも書きましたが、とにかく60分涙流して笑って終わるのに、何も語っていないんですよ。ファンに巻き込んだ友人も「He talks ABSOLUTELY NOTHING. but SO funny」と言っています。

これがどういうことなのか、ぜひ体験してください。

2017年8月9日水曜日

Edinburgh Fringe 2017 この角度から移民について語る実力のある若手芸人さんは今のところ彼だけだと思います。海外在住の人は他人事じゃないよ、なLiam Withnail: The Immigration Game観ました

いくつなのかわかんないけど、ここ1−2年で地元スコットランドでものすっっっっっごく名前をきく芸人さん。多分20代終わりかじゃないかなー。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/liam-withnail-the-immigration-game

タイトルがイミグレーションゲーム。時事問題、社会政治っぽい匂いがしますが、冒頭から本人完全否定してましてん。「こんな頻繁に状況がコロコロかわるご時世に風刺ネタなんかやってたらすべてが時間の無駄!」と絶対政治やんない、って言い張ってて。

そんな彼が話したことは、極めてパーソナルなNON-EUの角度から英国でビザとるときの話でした。いや、リアム君(で、大丈夫だと思う。多分30歳はいってないと思う。多分。)はイングランド人なんです。でもつかみの部分で、空港のイミグレでオレらの通過するNON-EUの方を驚くほどリアルにホントによくわかってて話しはじめて、超びっくり。(「共感の笑い」となっていたのは多分会場内でオレだけだったと思う)なんでこんなにNON-EUのことを体験したかのように語れるの?と思ったら…。
おおっと、今思わず細かく話してネタバレをしてしまうところでした。寸止めでやめました。えらい、オレ。

というわけで、多分オレらみたいのが、パーソナルにゲラゲラ笑ったり、涙ぐんだりできるショーです。終わったあとに思わず「もうホントにパーソナルにキタわ、コレ。もうすべてわかる!何を言っているかわかる!」って、同志みたいな気分になってしまいましたよ。リアム君も「だろー?客席でものっすごい頷いてたからおんなじ苦労してんのかなーと思った」って。
いや、オレは別にロマンスがもとでイミグレーションに苦労しているわけではないけどね。んなもんあるかっつの。(あ、ネタばらしちゃった)


Edinburgh Fringe 2017 Work in Progress状態とは大違い。世界一コワイ笑いの神様というかタイトル納得の Frankie Boyle: Prometheus Volume I観ました。


チケット残ってるかわからないけど↓
https://tickets.edfringe.com/whats-on/frankie-boyle-prometheus-volume-i


えええっと。。。(汗)

フランキー・ボイルせんせいは、もし触るときは気をつけてください。フランキーせんせいのやり方は、「壊れている」という現在進行状態の我々の世界が、じつは我々の錯覚、または希望的観測であるだけであること、現実は致命的レベルで破壊されすでにこの世は完全に終わっていること、そして、人間すらもすでにゾンビであるっていうような現実をみせていく手のものです。その現実の見せ方も、核爆弾で破壊された、「完全に終わった」ように見せていきます。誰にも、ぐうの音も出させない。出せない。よくフランキー・ボイル氏は「超絶な鬱病からくる思想なのか。死を望んでいるかのような…」という人がいますが、彼本人も言ってますが、鬱でもネガティブ思考でもないですよ。人間じゃないんで、この終わりきったで生きていくことを恐れてもいないし逃げたいとも変えたいとも思ってない。本人も言ってますが「I do not want to die. I want YOU to die ひゃははははははは」なんです。それを「面白い」と思う神なんです。

私はフランキー・ボイルのことを何かしらの神だと思ってます。笑っていいのか笑っちゃいけないのかなんていう区別の域を超えたものだと思います。
そして今回のタイトルで、ああそうかプロメテウスか。と妙に納得してます。じつは本は全部読んでて、自伝も読んでて、TV番組も観てて、ではあるのですが、ライブはWork In Progessを何回か観ただけ。そしてそのときのリラックスした空気に「暖かい神様ー」という印象だったのですが、いやもー、それ、撤回。Work in Progressのノリで「フランキーせんせい観に行くんだヒャッホイ!」と話し「フランキーは50・50かなー」と言われると「で、ナマでみたことある?ナマフランキーはTVフランキーと違うよー。もう暖かい感じで、神様ーって感じ!」ってさんざんあちこちに豪語しててごめんなさい。って本気で思ってます。(汗)フランキーせんせいをナメてたわけではなく、コワさなめててすみません。ホントすみません。

参考までに私が今まで読んだ本
一番バイオグラフィーである本。この笑いの元になっていることが部分でもわかって非常に参考になりました
https://www.amazon.co.uk/My-Shit-Life-So-Far/dp/0007324510/ref=asap_bc?ie=UTF8

おおむねこんな感じの60分ライブです。(フィクション?の部分は除く)
https://www.amazon.co.uk/Work-Consume-Die-Frankie-Boyle-ebook/dp/B005IH02ZI/ref=asap_bc?ie=UTF8

これも。
https://www.amazon.co.uk/Scotlands-Jesus-Officially-Non-racist-Comedian/dp/0007426844/ref=asap_bc?ie=UTF8

定番ですが、フランキーせんせいのガーディアン記事は新聖書?新経本みたいな感じです。
https://www.theguardian.com/profile/frankie-boyle





Edinburgh Fringe 2017 1日だけの特別企画!Tony Lawさんのトーン・ゾーン爆走★エディンバラ歴史探訪お散歩ツアー参加しましたほぼ完全レポートです!


これぞフリンジの醍醐味! ほかでは観れない、虫唾が走るような?背筋が凍るような? 1回だけの企画ものです。どんなにフリンジがバッドスパイラルに進もうとも、こうした企画はフォーエバーにあるのです。
同じ趣味を持つ旧友(エディンバラ外在住)からいきなりリンクを飛ばされて飛びつきました。


http://www.heroesoffringe.com/events/history/
(もうないけどリンクははっておきます)

マックス・トーン・ゾーンに入りたいなら8月中、お昼休みはウキウキ時間にやってます。チケットはこちら → https://tickets.edfringe.com/whats-on/tony-law-absurdity-for-the-common-people

(→次に感想アップします)

オーイエス! オレのトニーさん愛の深さは、さんざん書き散らしているので、こちらをどうぞ。
http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Tony%20Law )

*ココ重要*
この企画は、10月14日にLondonで行う予定のアイススケートイベント(→コレもわくわくしかない!)のための資金集めの一貫なのだそうで、(そのわりには全然お金集まってないと思うぞ)そのイベントというのが以下のリンクです。
https://www.tickettailor.com/checkout/view-event/id/108369/chk/34c9/

やだすごい行きたい!行きたすぎる!

というわけで、上記のリンク内容をご認識だということを前提に以下、お散歩ツアーのほぼ完全レポートです。もう二度とないと思うから、ネタバレガンガンです。

集合場所へ10分前に大学近くのBlundabusにて集合したところ、すでにハードコアのトニーさんファンの人達が6−7人集合。今回アシスタントと務めるというエレノア・モートンちゃんとSE(???)担当というジョズ・ノリス君 、それから録音担当(きっと芸人さん)、+ツアー参加者3人(しこみ)とほぼ、本物のお客とトニーさんチームの人数がイーヴンな状態。しかも「もう一人くるはずなのに、集合場所が見つけられない」というトニーさんチームの人(→つまり何かしらの芸人さん)が出て来る始末。「このバス(集合場所)ここに昔からあったっけ?」「移動したんじゃないの?!」「してないよ、昔からココだよ!」
が素の会話として飛び交います。すげえ幸先です。
あ、乳母車のご家族もいらっしゃったので、アクセシビリティ💮。

設定は、タイムトラベラー(ファンの間では周知)で実際に世界の歴史を作ってきたトニーさんが、エディンバラの歴史をご紹介。でも本日は「エレノアちゃんの研修試験なので、エレノアちゃんをテストしながら歩きまーす。またコトバでは表現できない歴史をジョズ君が音楽で奏でまーす」と言うもの。朝の10時ですが、混雑極まりない街の中心ですので、トニーさん、持っていた普通のショッピングバッグをかかげて「見失わないようにこのバッグを目印にねー!」。「トイレに行きたい人は直接言ってねー」かかげるとシャツがあがってぷっくら横腹がみえます & トニーさん、あるきだすとまもなく手が疲れてか目印のバッグをおろしてます。


一行歩いてまずはSugeon Hall前へ。
基本的にエレノアちゃんがエディンバラベースなので、細かいところは間違っているけどなんとなくあたってる歴史を紹介。つまり、ある程度は真面目な歴史お散歩ツアーの模様です。これをうけてトニーさんがトーン・ゾーンにひっかかったネタを、ひっぱって、飛ばして、1人または参加者と一緒に遠くに飛んでしまいます。(注:話が)
Surgeon Hall建築に使用している素材をセメント、セメントと繰り返すなか、リアル・お客さんが我慢できず小声で「。。。砂岩」とぼっそりつぶやき、「そうセメントとは砂岩。。。は!! 砂岩!!」とニヒルな笑いをこぼすトニーさん。

インタラクティブにブイブイ飛ばします。

また、オレの真横にいたジョズ君が突如ものっすごいクソ下手なクラリネットをならし、次のスポットへ移るさながら、「クラリネットのパフォーマンスにコインを…」とコーヒーカップを差し出してくるのが、地味に効きます。

Surgeon Hallからプロ*(→オレ、一応プロです)の目ではありえないほど見どころと紹介どころをすっ飛ばし、えんえんと歩くこと10分以上。なんとロイヤルマイルのCity Chamber 前までずんずん歩きます。

(かすかに見えるしましまのバッグ。それがトニー印です)

まだ2箇所目なのに、半分くらい時間がすぎてんじゃないの?(汗)ここでエレノアちゃんが地下に埋もれている住宅街について説明。


話始めたとたんに真横でジョズ君が中国製笛をピロピロ吹きはじめ、本気かネタかわからないほどに嫌がられます。ある程度説明がこなせたところで巨匠、トニー登場。地下街世界のlittle peopleの物語を延々語りだします。(語り手さえ違えばニール・ゲイマンの例のNeverwhereくらいなダークな話になりそうなのに…。)この地下街トーン・ゾーンは個人的にかなり好きです。さらに壮大なトーン陰謀説によりLondon大火事とかの歴史的イベントがすべてエディンバラのせいにもなってしまいます。(注:トニー界ではつじつまがあいます)

いちいち移動するごとにジョズ君が(のみ終わった)紙コップにコインを、コインを、と催促。素人相手にも繰り返すものだから、素人参加者が本気になっちゃってホントにコインを入れはじめてしまい、ジョズ君「い、いや、返します。大丈夫。罪悪感が…汗」

一行は、その後セント・ジャイルズ教会前のハート・マークへ。


ここではいきなりトニーさん、「父親から受け継いだダンスをここで特別に君たちだけのために披露します!」と宣言。ところが、エレノアちゃんが「このマークはミッドロシアンの…」と話始め、トニーさんがまさにステップを踏み出すとき、ジョズ君が「ミッドロシアンといえばMarillionってBandがありまして90年に出したハートオブミッドロシアンという…」とMarillionと楽曲について延々語り始め、一同しゃべらせたいだけ喋らせます… 気を取り直してエレノアちゃんが再び語り始めると、トニーさんがくるくると踊りだし、ジョズ君が音楽を奏でては、交互につばをハートマークへ飛ばし合います。

じつはハートマークへつばを飛ばす、というのはそういうエピソードがホントの歴史上にあるからなのですが、ホントは1回だけなのと、別に今やってる人なんていないんです。つばをぴゅっぴゅぴゅっぴゅと飛ばしまくるので、き、きたない…。

その後我々はGladstone Landへと歩き、

ビクトリアストリートへ降り、Quaker Houseに残るおばけの話で終わって解散。

全部で5ネタ、約60分でした。というのも12時にはエレノアちゃんがThe Stand 4で自分のショーを、同時にトニーさん自身もThe Stand1でショーなので、「はい!じゃあ終わり!Roundabus戻りたい人はついてきてーフライヤー配りたい人はどうぞ!」(→何しろさくらと素人の数がイーヴンなので!)

ホントはこのツアーに参加したら結構トニーさん吸収しすぎてバテるかしらと不安だったのですが、
このあと続けてトニーさんのショーを観る計画を立てていてよかったです! ほかの参加者の人も「トニー2本立てなの?!」と、オレの本気愛っぷりに関心してくれてました。オホホホホ。トニーさんにもオレのファン度が伝わり、今年ついに確定的に認知してもらえましたよ。オホホホホ。オホホホホホ。オホホホホ。



2017年8月8日火曜日

Edinburgh Fringe 2017レア宝石クオリティと思えるのは固定客だけ、と言われればそれまでですが…それでもやっぱり最高なのです Simon Munnery: Renegade Plumber


ずーっと昔からのファンが、友人らを引っ張り込んでいって、友人がハマってなんていう時期を超えたのね。ずーっと昔からのファンが娘息子を引っ張り込むっていう状況にはいりつつあるのを目撃し、「オレもやる」と思った本日。感慨深いわー。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/simon-munnery-renegade-plumber

サイモンのレベルになるともう英国コメディライブ界の亀仙人みたいな感じなので、別に実践で悟空みたいに戦わなくて良いわけです。自分のやりたいこと(=すでにTOPクオリティ)自分のペースで誰ーの気も使わず(=すでに客の求めていること)さらーんと芸風でやっちゃってブラボークオリティなんです。
オレ様、ここ10年以上サイモンといえば、ストレートスタンダップ60分ではない企画もん的なもんばっかりフリンジでは追っかけていたので、今回のストレートスタンダップ(といっても彼の場合、通常のスタンダップ回路で物事展開しないのですが)は久しぶりでした。「らしさ」満点で笑いっぱなしでしたけど、最後の爆笑ネタのクレジットは、3人いるという娘さんの次女さん(12歳)ですね。、次女さんのiPhone入手のためのキャンペーンが、爆笑ものでした。ごめんなさい、ネタバレしないのをモットーとしてるんですが、エリート大学出のお父さんの血引いてか、すげえロジカルに攻めの一手で突き進む(お父さん宛)手紙で「お誕生日にはiPhoneが欲しい。iPhoneしかほしくない。それ以外のものといってもわからない。欲しいものはiPhoneだけ。(父さん)好きなものを買ってくれると言うけど、私が欲しいものはiPhoneだといい、iPhone以外で欲しいものなんて何かわからないといっているのに、どうやって父さん私の欲しいものがわかるのですか!」というくだりがあって、どこんちも一緒なのね(爆 と笑いが止まらず。

うちの子もiPhone6ゲット時とも被っちゃって、ホント、いや面白かった…です。個人的に。


Edinburgh Fringe 2017 エディンバラ・フリンジ / タイトル含め予想以上に超ディープです。Michael Legge: Jerk 観ました

お金が常にないオレがこの2for1期間に観るのは正規値段ではお高いライブ・コメディの達人ばっかりです。というわけで今日明日で縦続く感想日記は、4つ星以下のクオリティなんてありえず、4つ星以下のっレビューがあったらそれはレビュアーが若くて見きれていないのだ、という芸人さんたちのものばかりです。


https://www.outstandingtickets.com/show/236/michael_legge_jerk

あら、びっくり!16禁だった!(汗)あまりに面白かったので娘(14歳)連れていこうかと思ってたのに。

オレ様のMichael Leggeさんファン歴の経緯はいぜん書いたことがありますのでご参考までに。

今年は、Jerkという、チープな笑いに走っているともとれるような短絡的な印象のあるタイトルだった(*)んで、じつは「楽しみすぎる!」という期待まではしていなかったんです。

ところがこのタイトルのJerkにはいくつか意味がありました。ご本人のこともなんでしょうが、今年お亡くなりになったワンコ(メス)のお名前、それと今回の大ネタにあたること(コレは言ったらスポイラーになるので黙ってます)そしてワンコの人生、大ネタ、そして御年48歳となったマイケル・レッグさんご本人は、マクロレベル(政治社会)のネタのメタフォーとして語られていくのです。やっぱり才能てんこ盛りのベテランってすごいよね。と感動せずにはいられなかったですね。そして有無を言わさぬ最後の音楽使ってのフィナーレ(→音楽があると賞取れる、っていう変なジンクス?ネタがここ最近のフリンジフェスティバルコメディのトレンド皮肉であります)

今まで5-6本見てますが、すべてがすべてハード政治に真っ向から立ち向かっていて、正直びっくりしてます。政治ネタって今政治自体がジョークに化しちゃってるから、政治風刺のコメディなんてもうやれないよね、なんて空気をみんなで流してたのに、いざ蓋を開けたらこぞって、すごいレベルの本気政治ネタコメディ合戦を繰り広げている印象です。
すげえ、みんな、ポーカーフェイス?(笑 いや、私がベテランさんか期待の才能の持ち主しか見てないせいだと思いますけど、あえて勝負して勝ちに出るんですよね。もちろんマイケルさんはホントに勝ちに出てる。ホントに面白いんで、見てください。

*Two Stupidsというタイトルをつけてのダブルアクトをやっていたりしてたので、それも最初の数日はWork in Progressにもほどがあるんじゃねーか?(汗)とファンのオレ様ですら思ってしまっていたので。

2017年8月7日月曜日

Edinburgh Fringe 2017 新たなる不思議ワンダーランド・ナンセンスの刺客をご紹介Olaf Falafel Presents: The Marmosets of My Mind 観ましたよ


同行者のチェックリストに入っており観ましたところ、思わぬ大当たりだったので感想を書きます。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/olaf-falafel-presents-the-marmosets-of-my-mind

いったいどんな思考回路と人生を送るとそんなアホ(→褒めてます)なことを考えてそのまま引っ張り続けてネタを展開できるのか、と一度聴いてみたくなるくらいの突拍子もないところからタマを飛ばす方です。

英語ネイティブとしか思えない流暢さなのですが、超かすかに北欧のアクセントが残っており、キャラクター設定でなければ、「北欧で8番目に人気の」というキャッチフレーズも納得です。

昨年からフリーフリンジデビューっぽいのですが正直英語だけではデータ不足。一点言えることは、オラフさんの描く絵がかわいいと飛び越えていて、同行者の情報によるとTwitterで展開していたら天下のHarper Collinsに見初められてこの1年で絵本まで出版してしまったらしい

絵がこんなにかわいい


60分ショーレースを意識しながらの、という設定(ネタ)で、キチキチ構成立てておるのですが、ネタ自体が「はああ?!」の連続。お客さん参加コーナーも含まれるのですが、お客さん次第で仕込みっぽい雰囲気も出ちゃうので、オレが観た回だけでは仕込みかホントかわからないな。 とはいえ40分のところで出てきたネタがツボにあまりにハマりすぎて、涙がボロボロ止まらなくなってしまったことだけはお伝えします。いきなり賞レースの本命馬を観ちゃったかもしれないです。

しいていえば、Alex HorneとMr. Tony Lawを足して2で割って、トニーさんよりなんだけど理性(?)は基盤にカッコとある、みたいな。意味わかるでしょうか?(汗)すいません。とにかくアタリ🎯 です。








2017年8月6日日曜日

Edinburgh Fringe 2017 ② UK離脱その他の政治ジョークがあふれるなか、独自のスパイスで料理くれます Ahir Shah: Control 観ました


2本目はフリーフリンジよりここ3年好んでチェックしてますAhir Shah 君。だって上手いんだもん。
彼も27歳。あ、もー全然「君」つけられる。



https://tickets.edfringe.com/whats-on/ahir-shah-control

ご参考までに前のショーの感想は
http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Ahir%20Shah
去年抜けてるのは、去年じつはピンとこなかったから。アヒア君は基本めっちゃインテリ心優しき好青年なんで崩れたプライベートをネタに昇華するのが大変だったんだろーなーと思います。はっはっは。ガールフレンドと破局になってクオリティ落ちるとかかわいいじゃないのさ。

で、そこから随分リカバーしたみたいで、今年はホントにWell Constructedでして、非常に楽しみました。UK離脱の話、そしてそれに絡んでもいるし絡んでもいない差別Racismの話を彼ならではのポジション(生まれも育ちもブリティッシュだけどでもご家族はもともとインドからやってきた)による体験で染めながら織り込んで行きました。上手に構築してあるというのは、この手の60分尺セットで、高クオリティをキープしているものでは、よく使われる技、別のトピックに流れていく時間を定期的にRecurring ネタで〆て上手に統一感を出す、という例のアレです。

同行者はもう一回行くと言っています。なぜなら、今のこのご時世、朝起きたら、地球がひっくり返るようなことが起きちゃう可能性がいつもあるんで、その暁にネタをどのようにアヒア君が入れ込んでくるかを観たいのだそう。オレは、それ次第でもう一回行くか決めようかな(→時間不足)



Edinburgh Fringe 2017 政治事情がわかっていて、本気で究極のポリティカル・コメディが観たい人へ。Fin Taylor さん Lefty Tighty Righty Loosey



去年オレ的にはダントツ一番の話題だったスタンダップのお兄ちゃんで、あまりにすごくて感想を結局かけずじまいだった(というか日本語で書いてもあまり意味がないと思った)Fin Taylorさん。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/fin-taylor-lefty-tighty-righty-loosey


今まで30前までの若手スタンダップ芸人君は、すべて「君」でご紹介していましたが、Fin Taylorさんはたったの27歳(つまり去年はたったの26歳)なのにとても「君」とは呼べません。この兄ちゃんは、絶対に「君」ではない。

チケット購入サイトに Buy a ticket in advance to guarantee entry or Pay What You Want at the Venue って書いてありますけど、買わないと入れないどころか買ってもThe Stand Comedy Club状態(座る席のギャランティーがイマイチ?)なので事前に買っといたほうがいいです。そして最低30分前には現場で並んでたほうがいいです。それくらいの人気度です。

あとこのハコ、Tron Kirk(ロイヤル・マイル)の裏にあるパブの地下でかつてBill Hicksがやってた、レジェンド小屋、だそうです。

まず今年のショーの感想を書く前に、なぜ私がフィン・テイラーさんの昨年のショーを(一番衝撃的だったにも関わらず)書き損ねたか、について簡単に説明したく思います。

フィン・テイラーさんはじつはものっっすご!政治左希望なんですよ。だけどこのものっすご政治左思考では世の中、まっっったく!回ってないし回らないんです。その怒りとフラストレーションを爆発させ、爆走し、爆走しているうちにくるっと一回転してあれ?気がついたらものっすご政治右じゃん!ってことを、確信犯と勢いで見せる、圧巻・絶句・衝撃の60分だったんですよ。

政治学をかじった事がある方はアイディオロジー的に究極左と究極右ってのはちょっとしたことで共通点ができ円を描いてしまいかねないセンシティブなものである、ということはご認識かと思います。フィン・テイラーさんのDelivering skillsもしくは彼の笑いを機能させる(驚愕のアリと行き過ぎの崖っぷちではあるにしろ)彼のlogicも基盤はそこにあるような気もします。

んで、なぜオレが躊躇して、常に確固たる自信を持っておる自前のVerification radarが正常運転しているかどうかわからなくなってしまう、という自体に陥ってしまったのか。じつは上記の展開ロジックをこなす一つの大ネタに、「こんな国にどうして君たち(Non-whiteの移民=つまりオレ)いたいんだよ?! そこまでしてなんの得があるのよ。」ってのがありまして。(てか、上手いでしょ? ホントに上手いんですよ!) でも現状としてものすごいつらい苦労をしながらこのUKという国に居残って頑張る最中のオレが、「…この白人の人達と一緒にヘラヘラ笑っちゃっていいの?」ってなってしまったんです。でもこのレベルの危険を犯しての爆弾投下で、倫理バリバリ先進国を粉々に破壊する笑いは、この長いオルタナコメディ観客人生において今まで見たことがなかったんです。

というわけで今年の Lefty Tighty Righty Loosey 。相変わらず同じ様式で展開する「もう今年はさ、左でいることやめたよ、オレ!」って話なんですが(笑、昨年のオレらみたいんな客が後頭部あたりで「あれ?汗」って思う躊躇感を感じさせる要素がなくなっていました。じつは今もまだこの躊躇感を沸かす要素と言いつつも、まぎれもなく史上最大級の衝撃を生んだわけだし、その意味で「今まで見たことないすげえ」の魅力かもしれないので、これがなかったのが、よいことなのかどうかわからないです。でも相変わらずすげえ!!!ではあるし、これだけのフルスピードかつ究極の下ネタで今の世の中を例えちゃえるんだっていうのは新たな発見でもありました。

また、相変わらず一般公開用ではないけど(You TubeやPodcastのレベルでも無理とご本人も認識しております)このエッジさ加減だったら賞レースに入れるんじゃないかな。すごい才能で毎年(いらっしゃるなら)観たいと思っています。

備考:最近Andrew Lawrence氏のFull Set見てないからまったく、あてにならない憶測ではあるのだけど、A.L氏はじつはFin Taylorさんがやってることをやってるつもりなんじゃないかな、とも思いました。(→注:ツイッターやFBの文章で観る限りはできてない)「左をつつく」っていうことをやるなら、Fin Taylorさんくらい、覚悟決めて、全力で、持つべき才能とエネルギーと、そして人生を(?)燃やし尽くして、爆走しないと成功しないんじゃねーかなーとか、思いました。