イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2021年2月23日火曜日

Fin Taylor: Irrelevant Material For a Post-Vaccine World at Leicester Comedy (online) Festival 2021 観ました


https://comedy-festival.co.uk/event/fin-taylor-irrelevant-material-for-a-post-vaccine-world-online/

*日本語では需要がないかと思い(というのもオレがFin Taylor さん大贔屓大会絶賛開催中&常に超お勧めの芸人さんなのは過去記事で十分かと思ったので)英語賛辞の後に書いてます。よろしかったら読んで下さい。

It has been almost a year since we were deprived of beautiful live comedy shows. Hopes have kept being pushed away, far, far away from the date and time where we have initially set and placed. Live comedy geeks like me are on the verge of losing wills to live (true) as the ability to appreciate live arts makes me feel I'm alive and confirm my brain actually functions as a decent civilised human beings. So, people who create the closest live comedy environment online have been super heroes to me.  In this case, the NextUp Comedy team and Mr Fin Taylor as a part of Leicester Comedy Festival 2021. 

Many of paid online live comedy shows NextUp Comedy have provided since the first lockdown never allowed the audience to watch later even for a limited time but that harsh time rule has been very crucial for me to feel almost the same as those live shows I used to see at my favourite comedy venues. The feeling of "it happens just once at one particular time and space and that's the only chance you can catch it". Both performers and the audience totally know such a precious moment, so every single joke is tried at the best form possible, shining like a brand new sharpest knife and turn into the most impeccable work of art. 

And Fin Taylor is one of the most fantastic comedians who dare to take a risk, telling a type of jokes where artists usually allow themselves to do only when they are provided with some comfort and security by a comedy venue, in this virtual online environment where such a bubble of protection is much more fragile or could be delusional. Those jokes he told were not the kind to expose in general public casually, could be misleading without any context but have EXACTLY the kind of brilliance that fans of his shows expected. The show certainly shook up my comatose memory of all the exciting, one and only live comedy experience I had as an audience,  once again making me realise how crucial live comedy is. I was almost used to this new normal, giving up a hope to come back to my life before Covid but I now have a will to refuse it. Live comedy shows are far too good to forget about. Stay strong and keep hoping. I will save up money to spend A LOT for the day when all those live comedy shows (as we know) are back in the physical form. 

(If you haven't seen his live shows before, PLEASE go see him when we can. I'd say it's nothing like the kind you see on TV. I think he's got his website for further info. ) 


正直、オンラインでライブコメディ並みのジョークのギアを入れる芸人さんって少ないんです。10分とか15分のチャットみたいな感じになっちゃうことが多い。それとやっぱり放出エネルギーが全然違う。(注:Nick HelmとTim Keyは激しく例外。ありゃすごい汗。)

だけどテイラーさんって、オンラインほとんどやってないんだけど、やるときは(多分オレは見逃してないはず)1hでがっつり!リアルライブと同じ戦闘モードに入る…ように客には見える。ネタも「オンライン? はぁ? 知るか!」みたいな、文脈読めない人がきいたら、一瞬で終わる(汗)みたいなすんごいジョークがスタンガンレベルで飛んでくる。毒舌のレベルはオレがフリンジで観たWhitey McWhiteface だった気がする。あの時の衝撃と言葉にできない「す、すげえものみた・・・」感を彷彿とさせてくれたし、ライブってやっぱり最高だな、って忘れかけてた大好きだったものを思い出させてくれた。コロナで流れのままになるしか道がなく、一生このままなのかしら、という不安を消そうという気力も無くなってた時に、「明けない夜はない」の希望を持つ気力を与えてくれました。ライブの素晴らしさを忘れちゃったらいかん。

実はレスター・コメディ・フェスティバルは、3月にグラスゴー、8月に地元で巨大コメディフェスティバルを毎年ほっといても体験できるバラ民にとって、コロナがなければ参加する機会なんて死んでもなかったかと思います。(→ 参加したっていうのかよ(汗))もとの関心がゼロに近いせいと、12月から週のど真ん中で早朝会議に追われるために、夕方以降にコミットするのが辛くて(→全てはコロナでオレもコメディエネルギー量が低い)2−3本くらい、観たいなーと思いつつ、スルーしちゃったものが。Stuart LawさんとかACMSの誰かがやってたやつとか、Tony Law さんとかすみません。今さら頑張って見ればよかった、と後悔してます…(汗)


2021年2月3日水曜日

2021年1月に観たUKを中心とするコメディのおすすめです Pandemonium (→バスデン情報), Back S2, Pls Like S3, Save Angel Comedy 他。

 明けましておめでとうございます。

不定期企画をやれる心と時間の余裕ができましたので、何本かぜひともキャッチしていただきたいものをご紹介します。

(ちなみにこの期間にハマったドラマは、The SerpentとIt's a Sinですね。あとはRu Paul Drag Race UKにはどんハマりしてます。観たものに関してはTwitterで随時感想を垂れ流しているので、ご興味のある方はのぞいて観てください)


1)バスデンさんの新作Pandemoniumが年末に放送されました…

そのお知らせは12月30日に届きまして。

いつも思うんですけど、バスデンさん自分のこのブログサイトの存在を年に1−2回は思い出して、ファンへのDMみたいんに使ってくれてるのな(汗)これってドメイン更新でお金払わなきゃいけない時に思い出すのかな(汗)おかげで、どこよりも早くバスデン情報を得る機会がたまにあります。これも放送当日に届いたけど、Chortleさんとかが言い出すより早く叫べたもん。

で、写真見てもらえるとわかるけど、バスデンさんが執筆してて、本人も出てるんだけど、他のキャストも豪華なのに注目。キャサリン・パーキンソンとかジム・ホイックとか。単発ものかと思ったら実はパイロット版で、好評だったらシリーズになるらしい。

まさにパンデミック最中のコメディなので(→コロナでせっかく計画してた海外旅行がおじゃんになって、フライトキャンセルできないタイプのを購入してたからお金戻って来なくて、コロナのせいで商売できなくなっちゃって、結婚式もできなくなっちゃって、うんちゃらうんちゃら)一般庶民の話でむちゃくちゃLo-fi。なので、脚本ありきというか、セリフがシャープに光ってないと、そんなもん現実の世界で十分、わざわざ見たくもないわ、になるのだろうけど、

こういう何もないところにキラキラした素晴らしい、笑える笑いを作り出せるのが、バスデンさんなんですよ、みなさん。

贔屓じゃないですよ、贔屓じゃ。本当に素晴らしかったですよ。これこそ、オレらファンが大好きなバスデン脚本ですよ。Partyシリーズにも通づる、脚本の宝石ですよ。なんのてらいもない、スルーっとした、さりげないところに、グッとくるものをバスデンさんは描き出すことができるんですよ。

BBC iPlayerでいいしばらく視聴可能なので、見てください。そして必ずやくるであろうシリーズ化の日を心待ちにしましょう。

パイロットのせいか、トレイラーもBBCは作ってくれてませんが、制作者の人たちが制作現場のコンピをYOUTUBEにアップしてます。



2)Simon Blackwell先生&ミッチェル&ウェッブのタッグ再びBackシリーズ2(Channel4)多分シリーズ1よりも好きかも!というくらい素晴らしかったです。

Peep Showファンにはたまらないパラレルワールド・リユニオンですね。1月下旬にシリーズ2の配信が始まりオンデマンドだと6話一気に全部見れちゃいますので、我慢できずに結局見ちゃいました・・・

シーズン1についてもちょっとだけ過去に感想を書いてますね。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2017/09/2017tv.html

シーズン1でやりすぎた(?)ジェレミーアンドリューに父親、パブ、周囲の信頼、巧みな嘘(なのか?)と根回しで全てを持ってかれちゃってアル中と鬱でリハビリ入っちゃうところまで行っちゃったマークスティーヴンが、2度と騙されんぞ、と完全防備で戻ってきます。でもジェレミーアンドリューになんとなーく手助けされてる感じ。改心した、ってジェレミーアンドリューは言うんだけど、本当なのか?これも彼の企みの一部なのか、なんていう深読みをしながらテンポよく話が展開してきます。最後のオチが最高でした。これで終わる感じなのかな?とも思いますが、どうなんだろ〜! 絶対見て欲しいです。


3)リアムくんのPls Like S3 もBBCで配信開始! 

リアムくんといえば、すっかりスタンダップをやめて久しい(→しつこく惜しむ)リアム・ウイリアムズくんのことです。(気がつけばもうとっくに三十路すぎてるかもしれない・・・いい加減にくんは行けないかもしれない・・・)2019年にラジオシリーズからテレビ化されたLadhoodがかなり素晴らしくて、べた褒めして以来かも??

このPls Like はvloggerをネタにしたBBC3のオンラインシットコムで、S1については結構しっかり感想書いてます(S1放送時はなんと4年前か!)で、S2は見てるけど、感想を特にも書かず、でS3です。主な醍醐味は、どちらかというと、シリーズ重ねるごとに、キャストがちょっとずつ豪華で手前味噌じゃなくなってくることですね。あとは、たまーーーーーにすごい崖っぷち海峡なダークな笑いが拾えるところかな?リアムくんらしいところが、そこで楽しめます。全体的にはとてもゆるいです。リラックスして見るのにちょうどいいかな。1話15分強なので、サクサクです。



今回、なぜS3を紹介せねば、と思ったかといえば、

A)(天才の) Sam Campbellくんが出てるの!!! エピソード5だから!!!みんなエピソード5!!!!なんでもいいから、エピソード5みてください!!

B) 監督が交代して、セレブ監督になっちゃったからです。なんと、The Inbetweenersのウィル、サイモン・バードになっちゃったの!

サイモン・バードといえば、今年インディ映画Days of The Bgnold Summerで正規監督デビューも果たし、概ねほぼほぼ好評で、その監督っぷりを期待したいところなのです。


(とか言っておきながら、まだ観てないオレ・・・汗)

で、Pls Like Series 3でのバード監督っぷりなんですが、やっぱりいい人というか、シリーズ1、2でこのシリーズの色を確立させたトム・キングスリー監督(→注:(今となっては義理恥ですっかり日本でも大人気のウィル・シャープくん(さん?)と以前よく組んで映画作ってたとてもクールな映像を作る監督さんです)をそのまま尊重していて、よくわかんなかった・・・。デビュー作見ないと比較のしようもない、観てないオレが悪いです・・・。3月中旬に仕事が1度峠を越すので、そのご褒美としてバード監督の処女作を見て、感想を書きたいと思います。(→アマゾンで有料ですが、見れるのです。きっと日本でも見れるんじゃないかと思う。きっと)

さて、もう一つ。パンデミック中のリアムくんといえば、以前ヨーロッパにふらふら3ヶ月くらい旅して書いてたブログ投稿を元ネタに小説を出版してます。よかったら買ってください。

https://www.amazon.co.uk/dp/B07Z8SXSZJ/

あらっ!たったの2ポンド99!買ってないんだよね・・・買おうかしら・・・


4)毎月3ポンドで、会員しか見れない豪華なモキュメンタリー・シットコムが見れるSave Angel Comedy

 1話目見ましたが、本当に面白かったです。これほど撮影や編集の予算がなくても、ブレインと才能と敏腕芸人さんたちが集まれば、ハイクオリティなものが作れるという、新たな例が。言い過ぎかもしれないけど、一番最初にThe Thick of Itを見たときのすげー!に近いものを感じました。映像とか作り方に関しては言い過ぎじゃないと思う。1回目はTim Keyがメインゲストなんだけど、Mark Silcoxさんの笑いのタマが強烈にすごすぎて(相変わらず)、美味しいところ持ってっちゃってると思う・・・

この払った人限定のモキュメンタリーができた経緯は、コロナで、瀕死のコメディクラブを救おうというところから来てます。この辺りの話は、昨年たくさんしてしまっているので(←結局ちょっとの国の支援金では全く足りない状態)、ぜひ、コメディずきの皆さんは、よろしくお願いします。

https://www.patreon.com/angelcomedy/

だって、ここは英語圏の芸人さんたちがこぞって愛するお気に入りのコメディクラブなのですよ。ロンドンへ旅行に来る、コメディ好きのあなたも、一度は訪れたい場所なのですよ。それがコロナでなくなってしまったら、次に旅行に来たときに、なくなってたら、

辛すぎるじゃないですか。

守りましょう。月たったの3ポンドで、力になれるかもしれないのです!


5)他にもおすすめがある気もするけど、忘れてしまいました・・・思い出したら、追加しようと思います。


以上です!