イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2016年8月27日土曜日

Edinburgh Festival Fringe 2016 今年のノミネート芸人さんを駆け込みで観に行ってきたよその② Zoe Coombs Marr


行きました。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/zoe-coombs-marr-trigger-warning

ネタの一環として明かされるんですが、Zoeさんはゲイでして。オーストラリアの白人男子コメディ社会ってすんごい白人男性至上主義ザッツ!ミソジニズム!が当たり前な中、コイツラいっちょ、パロってやるかってDaveって芸人キャラを始めたらしいです。


一言言いたい。





アワード系の人たちさ、いい加減、Diversityのトラウマから解き放たれた方がいいんでないですかい?(イライラ)
逆効果よ、こういう選択の基準。(イライラ)

それともこれは、こういう風に思わせることで再び白人独占社会を狙うエリート白人の陰謀なの? オレこのZoe Coomb Marrさんのこのショー見た最初の段階で「またなの?」って思っちゃったよ。わっるいけど。
もうさ、Brendon Burns師匠のネタじゃないけど「俺たち、ちょっと差別やっちゃいます」って開き直って認めちゃった方が、本当に注目されるべき才能をちゃんとすくい上げるんじゃねーのかな。(Finn Taylorさんとか、Finn Taylor さんとか、Finn Taylorさんな。)そんでもって、Jエイカスター君(さん?)も「よっ! コメディ界のディカプリオ!」とか「よっ!コメディ界のスコセッシ!」とか言われ続けなくてよくなるんじゃないの?

っていうくらい、このショーの柔軟性と完成度がね、ノミネートされてないフリンジのトップコメディを差し置いてのクオリティにまで達してなかったですよ。少なくともオレの見た本日26日は。

このDaveとZoe Coomb Marrさんの関係はジキルとハイドであり、カフカの化身なんですよ。この関係ってキャラと素の間を彷徨う芸人さんにはよくあることで、いわゆる種明かし部分なので表立って口にすることはないだけで、特に新しいものでもなんでもない。このショーでは、この通常隠しているキャラと素の関係を描いちゃったところ。Daveってキャラがどうしてできたか、このキャラにどれだけ食われているか。

オレが見た本日26日が悪かったんじゃないかと信じたいのですが、客の反応が少ないせいかで、冒頭のDaveになっている真っ最中で「なんかそっちの方で困惑してる人がいるっぽいけど、これはキャラだから。このキャラはパロディで、中身の私は女だから。今、その中身の(素の)私が喋ってるのね」って、いきなり説明始めちゃったんですよ。アレってネタなの? このせいで、ショーをスポイルされた感がハンパなくて。その後の入れ替わりとか、シアトリカルになればなるほど、あの冒頭の素のカミングアウトな喋りはなんだったのよ、とハテナマークが......でした。

かなり気になっていた演目だっただけに、上記の件が未解決のままで、非常に残念です。


2016年8月26日金曜日

Edinburgh Festival Fringe 2016エディンバラ・フリンジ 今年のノミネート芸人さんを駆け込みで観に行ってきたよその① Tom Ballardさん 

今年のコメディ・アワードのノミネートということで、駆け込みで観てきました。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-ballard-the-world-keeps-happening

今ね、こういうところでイギリスでこういうスポットライトを浴びれる白人の独身ストレート男性さんってまずいないです。エイカスター君は時代の波が来る前からノミネートされては賞が取れないのお約束ギャグ始めちゃって、今やあだ名が「コメディ界のディカプリオ」ですから、ネタだと思って(?)いただければ。

ハコがLiam君のTravestyと同じハコ、つまり小さい。しかも普段は講義室。スタンダップの会場の作りに全くなっておりません。地元オーストラリアではすでにBarryアワードとかメルボルンとかでノミネートされてるレベルの芸人さんで国営テレビとかに出てるっぽいから、オーストラリアの人が見たら、意外に思うのかも! 

トム・バラードさんは、こうしたフリンジならではの、スペースあるところはどこでも会場、のネタや電波繋がらない(講義室だから)からのiphone中毒ネタでウォームアップを開始。正直この「お客さんも自分も誰でもウエルカムなリラックスネタ」の最初で、一回興味を失いかけました。マジで?どこでも聞けるじゃん、これ。って思っちゃった。ところがですね、この後「本題=ジェンダー問題、ゲイ問題、人種差別問題、宗教差別問題(ISも含む)」に入った途端、飛ばしてくれました。(笑 

白人さんのオーストラリア人さんのマトモな人/芸人さんは、オーストラリアの差別主義がまかり通っちゃってる政治にものすごい怒ってて、この怒りが特に今年は、EU離脱に前後してフィーチャーされてきた英国の人種差別の潜在意識と上手に呼応していることが、よくわかるネタ展開でした。いかに特権階級が彼らと彼らの選んだ人々以外を差別することが理にかなってないかを、ご本人のパーソナルな怒り含めてマシンガン攻撃。ゲイの人のセックス行為とルパードマードックが四回目の結婚ということでそのセックス行為を想像したらどちらがキモいか一目瞭然とか、ものすごいビビットな表現力で描写してくれた時の、会場のお”え”〜〜〜〜〜〜〜〜〜と爆笑の混在は素晴らしかったです。また最後のマラッセル・ブランドの論理を装っての、(ドラッグで)イっちゃってる落ちは遠回しで言い当ててて面白かったなーと。

特にマイク持ってのスタンダップの場合、お客さんのハンドリングもエキサイトできるスキルの一つであり、その意味で本日25日に行ったのが超ラッキーだったと思います。というのも、この日の下手一番前に明らかに子供(9〜12歳前後?)とお母さんが座ってまして。序盤で「あれ、君いくつ?」ってトムさん聞いたらばお母さんが「それはここに入るための年齢?それとも実年齢?」(笑 

フェスティバル時にコメディ舐めてる親御さんが結構やっちゃうんですよね。んで、中には明らかにお子様だとわかっちゃうと気が散ってネタ展開できない芸人さんとかいます。または、お金返すからでてってくれっていう人もいる。どちらにしても、親御さんが責任を持つとはいえ、舞台嵐と言っても過言ではないですよ。オレは娘を連れて行く時は絶対に冒険はしないです。芸人さんに迷惑かかるから。

トムさんの場合は、この状況下の中で、お子さんが目の前にいるからって容赦なんて一切せず飛ばしていたことに関心しました。distructはされてるんですよ。全体ではないですが、明らかにこの子供がいるという空気はお客と演者に取ってきまづい雰囲気であるのです。何しろネタのおいしいところは、16さい以上のアダルトユーモアで政治と人種差別滅多切りな部分。そして、このきまづい雰囲気を上手に利用してこの親子に話しかけながら即興の笑を作っていたのがポイント高かったです。親子にきまづい思いをさせずに、適度いじりながら、最後までいても大丈夫な空気作りをしていたのです。これはスキルだなーと思いました。

ただですね、新しい一歩先へ進んだ何かではなく、今までに作られた「ゲイの芸人さんがわざわざゲイとポジションを明確にせずとも、どんなセクシャリティでも自然と受け入れるオーディエンスに変化している」を助長するものだったかな、と思います。彼他に白人の特権について牙をむく芸人さんは見たことがないという意味でFin Taylorさんがノミネートに入っても良かったのでは、とも考えています。そんなFin Taoylorさんの感想はコツコツ書いてる最中です。今しばらくお待ちください。

2016年8月25日木曜日

Edinburgh Fringe 2016 エディンバラ・フリンジ コメディ・アワードのノミネート者発表

になりました。毎年恒例。
以下がノミネート者です。週末でいちばん盛り上がる時期、今のうちに買っとかないと、もたもたしてると残り全日ソールドアウトになります。(マジで)このアワードは結構それくらいの影響力はある。

Best Show

Al Porter: At Large すでにテレビのスタンダップオンエア番組(ほにゃららさんのコメディ・ロードショーとか)で出てて、大物スターダムのポテンシャル大と、評判高い人です。レトロなバラエティショーを髣髴とさせるイメージ作りも完全なる狙い。いわゆる”大物”感出てます。
James Acaster: Reset → オレの感想はこちら 記録を更新してくれることを願うばかりですよ。絶対に取らないで〜〜〜!!
Kieran Hodgson: Maestro → オレの感想はこっちら おめでたいお話なのでおめでたくウイナーになって欲しいかもしれない。
Nish Kumar: Actions Speak Louder Than Words, Unless You Shout The Words Real Loud Kumarさんは今年一番ポリティカルヴォイスが強くあって欲しい実力派芸人さんの一人ですな。Kumarさんは今年見に行ってないけど、Kumarさんの書いたThe Guardianの記事が非常に良かったので、貼っときます。
Randy Writes A Novel: Randy Writes A Novel  なんかね、今年オーストラリア勢すごいですよ。久々にドーッときたかん
Richard Gadd: Monkey See Monkey Do オレの感想はこちら オレのツイッターを見てくださってる人は、最近のオレのツイートがTim BurgessまたはRichard Gaddさん時々Brendon Burns師匠みたいなトリコロールになっているかと思います。またイナムラの祭りが始まったと思っていただければ幸いです。
*Richard GaddさんPleasanceでextra showやることが決定(もうソールドアウトだけど)。2時間以上並ばずに見れるので速攻買いました。念願の2度目に行き、追記する予定です。
Tom Ballard: The World Keeps Happening → ほらねーーー!!オーストラリア人今年すごいんですよ! んでこれはチェックしようと思って。→ 観ました! 感想はこちら
Zoe Coombs Marr: Trigger Warning → あまりにも謎すぎるんで、チェックしようと思って。行ってきます。この人女性でキャラクターコミックでDaveってキャラでバカ売れしてる人って認識であってるのかいまいちわからん!!!→ 観ました! 感想はこちら
でオーストラリア人今年すごいんだって例その③。

Best Newcomer
上記のプリペイドでは、Brannan Recce君に興味があるのですが(ポスターがBlurっぽいだけの理由でつられている)Live Nationでまだ若そうなので、同じくLive Nation所属のRhys James君系じゃないの?と思って。んで予想が当たったらそれに11ポンドとか出すのもなーとか思って。だったらRhys 君見に行った方がいいんじゃん?とか思って。なので、上記ではフリーフリンジという敷居の低そうなのはトライすると思う。Bilal Zafarさんとか。
あとScott Gibsonさんは普段のStand Comedy Clubで何回か短いセットを見たことあって面白かったですよ。ただScott Gibsonさん目的で行ったわけではないし、ショーってわけではなかったので。クラブコミックとしての認識しかないです。


以上です。

2016年8月20日土曜日

Edinburgh Fringe 2016 今年のAmused Moose Finalist 入りJohn RobertsonさんのArena Spctacular観ました

なぜ見たのかと言いますと…



https://tickets.edfringe.com/whats-on/john-robertson-arena-spectacular

毎年ブレンドン師匠のショーに頻繁に通いつめるのは、オレだけじゃなくてですね。似たようなことをやっている師匠のファンの一人に過ぎないのですよ。そんでね、その人たちって似たようなテイストの笑いが好きだから、似たようなショーにはびこるんですね。(もしかしてこれは最近の現象かもとも思うのですが)
そんなわけで、オレは今から一週間ほど前John Gordilloさんを見るために
Stand Comedyで列を作って待っていた時に、John さんの前のショーを見終わって出てきたお客さんから「この間Brendon Burns見に来てたでしょ? Brendon Burns好きだったら今(私たちが見てきた)John Robertson絶対に好きだから」って声かけられましてん。

っていうことが、他の場所で待ってる時にも何度か起きまして。

ええ?そうなの?じゃあみとく?

と思いました。

思ってチケット買ったその直後に
Amused Mooseのファイナリストになったと発表になって
なんつってもこの6-7年、ここで栄冠に輝いている人たちの中に、栄冠に輝く前から好きな人が多いので、おっかなコワゴワ行ってまいりました。特に別件でちょっと屁っピリ腰になっていたので、(とにかくなんか怖そうだったの)後ろのはひっこに座りまひた。


[一言で言うなら、オレが好きな芸人さんの魅力がマッシュアップされてる感じだった。]

①オーディエンスとの強引すぎるインタラクション(でもオーディエンスを困らせることはしない)
②最後までショーが始まらない
③ネタなのかimprovなのかわからない!!!
④最近のコメディとコメディをめぐるビジネスについての痛烈な批判
⑤実名は出さずにどの芸人さんをネタにしているのか分からせる技術もち
⑥てか実際ものまねうまい
⑦自分はスタジアム級のメガスターという極めて途方もない空想をステージに構築しようとしている。

John Robertsonさんは、上記にかなりサドマゾ系の話を入れてくるので、すいません、そっち方向の趣味もってないから、例えばSex Dungeonとか言われてもはじめ何だかよくわかんなくて、みんなと同じペースで笑いについていけなかったのが、悔やまれます(しかしオチはついていけたと思う)

んでセックス・ダンジョンを今ググったらエディンバラに有名なところがあるのね?!
http://maisondedebauch.com/

(…これで、またエロサイト系流れのクリック数が増えるんだろうなぁ。→バスデンさんのショーを盗撮してくださいってお願いした記事が盗撮っていう言葉のせいで、4桁アクセス超えてるのです。みんな盗撮ネタ探して妖精の着ぐるみ着たバスデン画像を見させられてるのかと思うといいことをしているような気もするし悪いことをしているような気もする・・・)

ちなみに、ステージ降りたら、ものすごいいい人そうでした。でもショーの時は、いちばん届きにくそうな場所に座っていてよかったなと思いました。

2016年8月16日火曜日

Edinburgh Fringe Festival 2016 : 大人気で入るのが 大変その② Kieran Hodgson 君のMaestro観ました

いんやーもう!!!*Scream*



https://tickets.edfringe.com/whats-on/kieran-hodgson-maestro

Kieran君は、昨年超話題になったFree Fringeをやってた男の子です。もっと言うと、昨年フリンジでノミネートされてたショーです。いちばん近いフォーマットとしては、一人でマルチキャラクターを演じる(コメディ)芝居、というべきでしょうか。Kitson好きな人はキタ感を感じるのではないかしら。そういえば、今日Joseph Morpurgoさんが客席にいたのですが、類友だと思います。

去年は競輪のランス・アームストロングを軸に彼の競輪に人生多大なる影響を受けた彼が、幼少時代からの彼の成長をアームストロングの興亡?とシンクロさせて綴る一人芝居でした。今年は、マーラー。子供の時に(クラシック)音楽に目覚めたキエラン君が音楽とリンクさせながら、「運命の出会い」を探し求め、綴っていくという一人芝居です。昨年のスタイルと一緒で、こちらが見たいものが見れたという感じ。そして一人何役の芸達者っぷりもきちんと堪能。もちろんセリフも描写も素晴らしいのだけど、この一人一人のキャラの作り込みが非常に精密でリアルなのが、効いてると思います。フランスに研修で滞在している時に出会う人々、特にバスでの一連の展開は、たまたま同行していたフランス人の友人が、「自分の友人とか自分のこと話してるのかと思った」っていうくらいリアルらしいです。ぶっちゃけリアルをネタにするのは、珍しくないことでしょうが、これをリアルにきちんと表現することはスキルです。一人で何役もこなし、このリアルの世界を作り出せるアーティストさんは、あんまりこのコメディ界の土俵ではいないかもと思います。

個人的にはRichard Gaddさんとテーマがファジーに(がっつりではないです)かぶっているように見えました。そしてRichard Gaddさんとは全く別のインパクトを観客に与え、それはもう真逆と言ってもいいくらいなのだけど、全然比較できないもので、最高に素晴らしい気持ちになる。素晴らしかったです。ものすごく大変な思いをした上に、立ち見で60分だったけど、そこまでして観れてよかったと思えました。頑張ってみてください。

2016年8月14日日曜日

Edinburgh Festival Fringe 2016: ミーハーなのですぐ行きます Jonathan Pieの中の人その②、のAndrew Doyleさん観ました


Jonathan Pieが良すぎて謎だったので、謎を少しでも解明すべく、2for1時で申し訳ないのですが、行ってまいりました。Jonathan Pieの共同執筆者、Andrew Doyleさんです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/andrew-doyle-future-tense

久々に見た、マイク1本だけで勝負する60分のクラシックスタイルのスタンダップでした。コメディキャリアのSliding Door モーメントの話をしながら、自分の悲観的視点を改善しようとしつつ、超悲観的なものの見方で笑を作る、というものでした。ホントにストレートすぎて(ご本人はゲイですがって、それをもう今更取りたててクリアにする意味もないのですが(汗)、正直コレだ感は出てこなかったです。すみません。(汗)ただ、超ストレートなスタンダップ以外のプロジェクトはJonathan Pieでやっちゃってるし、理解できるなーと思いました。


Edinburgh Fringe 2016: ガールズパワーチェックに行ってきました Sofie Hagen & Fern Brady


かなり、サボり気味なので、2本まとめてやります

Sofie Hagen : Shimmer Shatter (フリーフリンジです)


https://tickets.edfringe.com/whats-on/sofie-hagen-shimmer-shatter

昨年Newcomerのノミネート者でした。デンマーク出身ということでしたが、多分こっちにお子様の時から住んでる中身は英国人じゃないのかしら?っていうくらいデンマーク色がなかったです。んで、Josie Long系の、Sofieちゃんを好きにならずにはいられない魔法にかかる技術を持っている芸人さんでした。
昨年見てないので比較ができなくて残念なのですが、今年は自分のコンプレックスと恋話…っていうとつまらなそう(汗)に聞こえますが、結構は面白かったですよ。今年の個人的にベスト3に入るRichard Gaddさん同様、Sofieちゃんも、ステージに立って、人に向かってマイク持って話すことで、それが心の病のセラピーになる様子です。かわいーって思って帰ってきました。
辛く苦しく重い話、F語とC語のシャワーを浴びたくない人、お茶目な気持ちになりたい人にオススメです。だってコメディってダークでナスティなだけがいいものではないですから。

Fern Brady ちゃん Male Comedienne 

一方こちらは、The Stand Comedyの、先にキッチリ払うショーです。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/fern-brady-male-comedienne

スコットランド人のファーンちゃん、ナマの方がめっちゃ可愛かったです。んで、スコットランド刊行物では当然5つ星ばっかり叩きだしています。去年の夏から気になっていたのと、BBC3(今は亡き)でのパイロット6本のうちの彼女のスクリプトが一番面白かったので、今年はいっちょ、行ってみるかといってみました。

自分はやばくて変で女友達できない。というか、いわゆる「女性」だって誰も思ってくれなくて、その証拠に女性芸人が集う会?に、招待されなかった!!! 自分の一体何が問題でそんなことになってるのよ、っていう話を芸人さんになる前の話を含めながらバンバンイケイケの60分でした。面白かったけど、十人十色をリスペクトする事を信条としていて、女性とか男性で物事みないタイプのオレは、こんなに可愛くていい子であるFernちゃんが「私ヘンで悪で、女の子と全然合わない」っていう基盤を元に展開する話がなんか、イマイチしっくりきませんでした。面白いと思う箇所はたくさんあったし、ガールズパワーも沢山浴びれたし、彼女が芸人としてキャリアをスタートする前の職場の話とか、滅多に聞けない話で(しかもピンポイントで職場がどこか、エディンバラ在住人にはわかる)

すごく貴重で面白かった。でも、ファーンちゃん、可愛いし、めちゃくちゃいい人。ここの事実はゆるがしがたいなぁ。



2016年8月13日土曜日

Edinburgh Fringe 2016 Richard GaddさんのMonkey See Monkey Doは、"コメディ"に新しい境界線を確実に作ってしまいました(と思いました)



オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーマイゴッド


https://tickets.edfringe.com/whats-on/richard-gadd-monkey-see-monkey-do

Richard Gaddさんといえば、Waiting For GaddotのRichard Gaddさんであり、去年のEdinburgh Fringeで一番Fringe らしい魅力に満ち溢れた最高傑作を生み出したメイン人物でありますが、今回は、チームワークよりは、ソロワーク。自分自身に住み着く闇の声との戦いの話でした。

実はこの闇の声の原因ともなる話は作った話ではなく、Richard Gaddさんが、パーソナルにガチで体験している。しかも一生涯続くであろうトラウマの話なのです。実は究極にヘヴィーなのです。聞いてる観客がトラウマになるくらい、ちょっと直面できないくらいの話なのです。

もっと言うと、これ、本来なら、全く笑えないはずなのですよ。

ところがですね、ものすごい洗練された、賢すぎる構成力とプロット展開、そしてメディアを利用したフィジカル/ヴィジュアルも含めてのマルチな笑い作りにより、見事に、コメディは悲劇と喜劇の見事な融合であるという定義下におけるコメディとして成立させてしまった。新しい”笑える”の境界線を引くことに成功した作品だと思います。

これを見ている最中に、どうしてもKim NobleさんのYou are Not Aloneを思い出さずにはいられなくなりました。 (去年もKim Nobleさんの匂いのするショーだったと話した覚えがあるのですが)ただ、You are Not Aloneは終盤に近づくに従い、テーマの重さが完全にコメディを凌駕してしまい、鬱になっていいしばらく立ち直れなくなるほどでしたが、Monkey See Monkey Doは、最後までRichard Gaddさんは”笑い”をギリギリまで保つように作り上げていた。全身全霊でこのテーマをRichard Gaddさんが彼らしく表現するためのスキルとして”コメディ”をいかなる時も忘れなかった。おかげで、客の気持ちがどん底に陥ることはなかったと思います。

あと1点だけ、このショーがいかにすげすぎるかを言うと、Richard Gaddさんの体力です。こんなショー見たことない、っていうことを連続してやり続けます。マジで、口あんぐりです。

今のところ、おれはこの作品はJames Acaster君レベルです。つまり5つ星。鬼のようにヘヴィだけど、できればもう一度見に行き、Richard GaddさんのDialogueを確認しながら、喜劇を保ち続ける施工を研究したいです。Richard Gaddさん、すげえよ。すげええ。本当にすごいと思います。





2016年8月12日金曜日

Edinburgh Fringe 2016 万歳!Tonezone超健在! Tony Law:A Law Undo His-Elf What Welcome観ました!


奥さん、あの! Tony Lawせんせいが、ロイヤルマイルの上にそびえるAssembly Moundのおっきなハコでやってます! しかもお昼じゃないんですよ、夜の8時!


https://tickets.edfringe.com/whats-on/tony-law-a-law-undo-his-elf-what-welcome

去年のショーが、今までトニーさんが大好きだった理由である「意味がなさすぎてもはや芸術なド迫力のナンセンス60分」をやらないショーだったので、少し心配したのですが、今年は元祖 Mr. Tonyカンバックで、大喜びです。しかも一番最初にハマったTonezoneはアルコールの力が相当あったようですが、今回は脱出してますので、素面です。お酒の力も借りず、あんな正気じゃできない思考回路と発想をフル回転。。。

Tony, 正気じゃねー(汗)

というほど、すごかったです。意味なさすぎて説明のしようがない。あ、でも今回のショーのネタ元はぼんやりオリンピックじゃないかな、と思いました。どうも、Tonyさんが新体操を考えたらしい。(むかしですね汗)ええ、そうらしいです。。。そして口あんぐりするようなお話の数々を展開していきます。叫びますし、ダンスもたくさん踊ります。。。。。

ぜひTonezone体験をしてください。


Edinburgh Fringe 2016 いつの間にか絶対外せないリスト入りをしているAlexis Dubusさんワールド(2つね)、がっつり堪能しております


フリーフリンジです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/alexis-dubus-verses-the-world

ユッゲッダ、ベーーーーーーーーーーーーストボースワーーーー(→ Hannah Montana Theme Songより引用)じゃないですが、もう一つ、Alexisさんのいるフェスティバルには、大抵Alexisさんの創造物のショーもあります。
こちらはしっかり払わないとみれません。なぜならしっかり払うシステムこそがキャラクターに似つかわしく、また、払って当然のクオリティと賞総なめの実績があるからです。去年エディンバラに来てくれなかったので、今年は来るとわかったら、さっさと観に行きました。本当にこのキャラクター大好きなのです。どれだけオレ様がこのキャラクターに入れ込んでいるかは、以前書いてるリンクをお読みください。今年は、インタラクティブな1時間で、希望するお客さんにアンケートを書いてもらい、そのアンケートを元に、展開するほぼimprovですな。このキャラクターが一人歩きできるくらい完全に作り込まれているので(多分生まれて7-8年くらいなのかな?)improvは本人にとっても腕試しだし、我々観客にとっても新鮮で面白いです。オレさまが見た日は、お客さんの中にぶっ飛んでる人がいて、ラッキー日だったと思います。すんごい堪能できた。
ただ、どんどん認知度が上がって行き、酔っ払った輩さんたちが「お、フランス人のショーだって、冷やかしで行ってやろうぜ」っていうことがほとんどなくなっちゃってるんじゃないかしら?なかなか、最初に見て超感動した、キャラに入りきって、酔っ払いのHecklersをコッテンパンに黙らすっていうのが、なかなか見れないですね(ってお前、何回行ってるんだよ、って突っ込まないでください。)

…って、気がついたら、Alexisさんの大傑作作品の話ばっかり、で肝心の今回のAlexisさんのショーについて何も書いていなかった! ので本題に戻ります!!!

今回は、カテゴリーをコメディにせず「Spoken Word」に。 余計なプレッシャーなくていいじゃん? オチがなくても笑がこなくても、気にしなくていいもーーーーん、だそうです(笑 (→そうはいっても、相当ゲラゲラ笑わさせてもらいました)国際的に活躍してる芸人さんなので、オーストラリアとかマレーシアとかシンガポールとか結構あちこち行くことが多いし、いろんな人に出会うことが多い。そんな中で、Spoken Word(ポエムなんですが、もっとリズミカルでプチラップソングみたいになってる)にしたものを、旅のお話と共に、繰り広げておりました。

オレ、詩ってあんまり得意じゃないんですけど、リズムに乗ったラップ音楽っぽいSpoken Wordになると結構楽しめるんです。んで、中でも、Alexisさんの語集とリズムと描く内容の目の付け所に、自分のコメディ・メカニズムが呼応するのだと思います。

あとですね、なぜこんなに素晴らしいって思えるかっていうと、以前AlexisさんがやっていたCars and Girlsという作品の変貌の軌跡を見てるせいだと思うんです。2012年に最初に見たCars and Girlsはこんな感じだったんですが、その後確か去年か一昨年にフリンジとは全く別時にエディンバラのThe Stand Comedy Clubに来た時にやったCars and Girlsは、全くの別物になっていたんですよ。今回見たような、軽いナレーティヴとグルーヴィーかつ知性に満ち溢れるSpoken Wordに変貌しておりまして。Alexisさんが問題点を見据え、自身のSpoken Wordの才能に気づき、完成形へと作り直した経緯をなぜか生で目撃してきてしまっていた。

才能に気づき、才能を伸ばし、才能をモノにする才能の持ち主ってカッコよくないですか? 多分、そのせいだと思います。絶対に見ちゃうよリストになっているのは。

2016年8月11日木曜日

Edinburgh Fringe 2016 観たことない芸人さん挑戦編:Gareth RichardsさんHalo Effect観ました。



https://tickets.edfringe.com/whats-on/gareth-richards-the-halo-effect

なんでチェックしてたかイマイチよく覚えてないのですが、宣伝文句につられたのと、昔聞いていたFrank Skinnerのラジオにsidekickで出てたのと、フリーフリンジだからだと思います。

面白かったです。あなたの1時間半(並ぶのも入れて)は無駄にならない。奥さんからもらったという心理学で有名なThe Halo Effectをベースに敷いた日常の話です。

http://credu.bookzip.co.kr/resource/englishbook/pdf/ae30159.pdf


この日一緒に行った友人が心理学者で、すごく楽しんでいました。


Edinburgh Fringe 2016 資本主義の陰謀に溺れるか戦うか。John Gordillo: Love Capitalism観ました




STAND COMEDY CLUB 2 です。6まである上に、St. Andrews Squareまでまで拡大しちゃったので、場所にはお気をつけください。

何か買ったり、サービスを受けたり、電車に乗ったり飛行機に乗ったり…。サービスを受けた後に、「今回のご体験を評価していただけますか?」って良くある話ですよね。何じゃこりゃ?という。「お客様は神様です」思考がスパイラルして、結果本来良いものをぶち壊しているじゃないか、と。そしてそれは全てカネ儲け動力によって動かされてるじゃねーか、と。例えば、Trip Advisor. アレで「グランドキャニオン」の体験評価って何よ、と。何億年という歴史がもたらした大自然の芸術に、星という名の文句つけるって、意味わからんでしょ、と。

資本主義の危機を通り越して、資本主義終わってるよ、やばいよ、もういい加減みんなどうするつもりなんだよ、って話です。そのやるせなさと無限大の怒りをメタフォーにして締めたラストを含め、ゲラゲラ笑いながらも、すごくインスパイアされました。(John Gordilloさんはかなりポリティカルなので、よく「あー啓蒙された」って気分になります。

後半戦は、特に自分は啓蒙されました。いつもだけど、大変感動してふむふむとうなずきます。絶対オススメですが、16歳以上のお子様にしてください。結構例えがエログロな展開にもなっていきます。













Edinburgh Fringe Festival 2016 いつもふ◉◉きん5つ星だけど今年は世界中でどこ探しても見れないコメディをやってます。Brendon Burns師匠のDumb White Guyすでに2度観ました


もともとは、以下のポッドキャストとプチ連動しています。

https://itunes.apple.com/gb/podcast/dumb-white-guy-brendon-burns/id925207900?mt=2

フリーフリンジです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/brendon-burns-dumb-white-guy

去年、このオーストラリア出身のBrendon Burns師匠がどれだけすごい人であるか(テレビもラジオも一切出ませんが)というオレさまの長年にわたるだだ漏れ愛にお付き合いいただいた記憶があります。いつもいつも、世間が仰天するようなことをスギ花粉のようにC wordとFwordを撒き散らしながらガンガンパンクモードで飛ばします。その飛ばし方が今年は半端ないです。世界中のどこへ行ってもゼッッッッッッッッッッたいに!見れない、宝石(という名のユーモア)が見れます。しかも明るい希望に満ちている。

それって何よ、何が見れるのよ、っていうはなしができればぜひしたいのですが、何しろ、それが最大の大オチであり、サプライズであり、肝なので、絶対に言えないのです。師匠自身が「オチは絶対に秘密ね」と口止めするので、言えません。でも師匠を長年愛してきた日本支部代表ファンとして言えることがあります。それは、このショーが、Brendon Burns師匠が(かつてのPerrier Awardをとった作品も含め)長年ネタとテーマにしてきた人種差別の問題を単純に滅多切りにするだけではなく、実際に「コメディは人々の理解を深め(人種差別をなくす)架け橋になる」とガチで作っている架け橋であるということ。最悪、殺されちゃうかもしれないような結構危険な橋を渡ってるんだそうです。本人の、うおりゃ、ふぁっくふぁっく!を聞いてると軽重されちゃうのですが、相当やばい。でも最高できるし、最高に感動し、ジーンとなります。

しつこいようですが、他じゃ絶対に見れません。唯一無二、師匠かっこよすぎ。確かに、英語圏のコメディのことがわかってないと、ちょっと笑えないところも出てくるかもしれないけど、師匠の世界は垣根なく、師匠の声と共通する声を持っている人が居心地よく、ファミリーのようにはびこってられる場所です。今年はいつもよりもさらにオススメです。





2016年8月10日水曜日

Edinburgh Fringe 2016 : 万歳。Daniel Kitsonのお芝居 Mouse観ました。


大好きなんです。Daniel Kitson大好きなんです。スタンダップもお芝居もカテゴリー特A5ランクで好きです。

MOUSE


https://www.hubtickets.co.uk/traverse/Online/default.asp?doWork::WScontent::loadArticle=Load&BOparam::WScontent::loadArticle::article_id=05896BB1-7CE7-4445-8DA1-D51B50330BC6

(おほほほほ。売り切れです。当日券が出るかも???)

去年Summerhallにて上演したPoliphonyを、資格試験でしんどい思いをしていたせいと、Stewart Leeのチケット合戦ですったもんだしてしまったせいで、発売時期を逃した結果、完全完売。どんなに頑張っても見ることができなかった屈辱から全身全霊をKitsonに向けて勝負したおかげで、今回発売日当日にとってやりました。
(*自慢ですが、NYだけでやったもの以外は全部見てたのです。だからPoliphonyを逃したのが耐えらんない。マジで。)

【お話は】
絶対にくわしく言わなーい!! 見た人だけの特権じゃ!! ほほほほほほほほっっっ!!!

でも(じまんしたいので)ちょっとだけ。一人ぼっちで本当の友達というものに憧れている男性が、SOHOにしているウエアハウスで仕事を終え、家に帰る、というところからスタートします。
もうドアから出ちゃったよ、ってところでオフィスの電話が鳴る。あ”〜〜〜もう、という気分もありつつの、何だろうと電話に出ると、電話の向こうも「ハローハロー?」「誰?ハローハロー?」「そちらはどなた?ハローハロー?」「何言ってんの、あんたから電話かけてきたんでしょ?ハローハロー、どなた?僕に何の用事?」「ハローハロー?いや、あなたに用事があって掛けたんじゃないんだ。」「じゃあ何なんだよ!」「いや、携帯をなくしちゃって自分の携帯番号に電話をかけてみたんだ。僕の携帯の拾い主が電話に出てくれたらなと思って」
「ってか、これ携帯番号じゃないでしょ?」
「は?」
「今かけてきてる電話、携帯番号じゃないでしょ?普通の電話でしょ」
「は?!」

ひょんなボッケボケの間違え電話から始まる、一人ぼっちの男性と電話の相手との対話を中心に展開します。ちなみに、Kitsonしか登場しません。電話の向こうの人は、出てこないです。

【大好き以上に言いたい感想】

Kitsonのお芝居はだいたい3パターンに分かれると思うんですけど、今回のMouseは他のファンの人も同意してくれてるように、Treeに近かったです。TreeとはTim Keyとの2人芝居で、おとぎ話に近い素敵なミステリーが続き、最後にドーーーーーンと明かされる。というか現実の境界線に引き戻される。それが結構非情な現実だったりする。Mouseはこの非情な現実をドーーーーンと持ってきた後の最後の最後に涙一粒くらいの希望(=おとぎ話のような素敵な奇跡の存在)が再び現れて終演しまして。思わずOMGとニンマリするというちょっとTreeとは別の効果を出していたかと思います。

それと、やっぱり一語一句全く言葉に無駄のないセリフ。心が揺さぶられ、ブルブル泣きたくなるような感動を与えるのに、なんと笑いの多いことか! Kitsonの笑いの密度の濃さと、この笑いが決して泣かせる要素に影響を与えるどころか、むしろ効果となってくる脚本を心底愛さずにはいられないです。

ギリギリまで変更が多かったようで、結構improvも多かった。照明を変えて、ナレーティブのシーンがインサートで何度か入るのですが、その時のWork in Progressな匂いが逆にライブ感が出て、オレは個人的に面白かったです。絶対にKitsonはたまを投げ続けるし、そのwork in progressな、 improv っぽいつなぎでも、その笑いのクオリティは世界ナンバー1級。むしろメリハリになりました。

実は別日にも予約していたのですが、(見れないといけないと思って複数購入していた)見る日が決定して声をかけたら、あっという間に売れてしまいましたよ。(汗)今更、後悔。キープしておいてもう一回行けばよかった…




2016年8月9日火曜日

Edinburgh Fringe Festival 2016 超期待のお芝居Travesty By Liam Williams 観ました


ここ2年近くさんざん騒いでたリアム君がお初でお芝居書いたんですから、行かないわけにはいかないです。お気に入りの芸人さんが脚本書くっていう流れは、オレ様の超ストライクゾーンですので、今年のメインコースの一皿くらいな感じです。


https://www.assemblyfestival.com/event/290/

【とは言うものの…】

ブラーブがですね。

'Why have you Googled "average couple how often sex uk"?' Ben doesn't even like Anna that much; she doesn't take life seriously enough. And then a couple of years go by and he's in absolute floods and she just wishes things could be different. This is a play about gender, the ethical dimensions of modern love, and a mandatory sillier third theme to make the thing seem less serious, in this case lemon tart.

と、なんだか随分ストレートな恋愛劇っぽい。(ストレートなの、結構鬼門です)少なくてもBasdenさんよりはHim & HerみたいなStefan君のノリかな? Kitsonを期待するのは間違ってるけど、でもLadhoodで見せてくれた手合いの系は期待していいのかしら?

などといろいろ予想しながら、臨みましてん。

【ハコに入りましたらば】

ハコがですね、George Sq. の大学の講義室を使っていまして、いわゆる長テーブルと椅子が7-8列くらいかな。多分70人入れるくらいかな。小さなハコでした。教壇?がステージで、ダブルベッドがドーン。てなわけでついつい「やっぱりHim & Her = Stefan系か?」という期待を持ちつつの、上演スタート。

【いよいよ、肝心の感想ですが…】

良い作品だったと思います。ベンとアナによる密度高い対話形式の芝居。正統派の、Royal Courtとかでやりそうな感じの”劇”になってました。Royal Courtといったのは、ちょっとした演出が仕掛けてあったからです。このツイストのおかげで、この芝居の登場人物と二人の心情がマルチな立場で解釈できた。ここは面白かったな。評判も上々、かなり売り切れてる状況のようです。

【んで、ここから先は、オレの個人の感想なので、あてにしないでほしいのですが】

オレ、これ、客観的に見て4星だと思うけど、リアム君のコメディのファン、それからBBC4のラジオシリーズLadhoodが好きだったファンとしてだと、3つ星です。
びっくりするほど、リアム君スパイスの効いた要素がなかったです。スタンダップで見せていたリアム君の色がなかった。
笑いの要素だけじゃなくて、リアム君には独特のwording(言葉の選び方と並ばせ方)があるのですが、この芝居から「リアム節だ」と感じれた回数が少なかったんですよ。これは、役者さんたちが、きちんとリアム君の脚本を消化し、ベンとアナが発する生きた言葉としてdeliverしているからであるのと同時に、リアム君が今までのリアム君を抑制してる、今までのスキルを使っての色出さないようにしているせいじゃないかと思います。Ladhoodはリアム君のモノローグ入って展開するので、笑う/笑わない関係なく、wordingがLiam Williams色だったんですよ。4話目とかね、本当に色でてた。笑関係なくね。それがね、Travestyにはなかった。

それからですね、この作品は、決してハッピーエンドでもないし、希望がはっきり見える展開じゃないのですが、誰かを愛すること、そして、愛に対して希望を持ちたいor希望を探している人が描いている作品でした。つまり、そんなことに希望もクソも未練もない人には、ずいぶんとロマンティックな作品に写って見えました。そーよね、希望膨らむ28歳?29歳?だものね、と一回納得してみたものの、でもオレが今パッと思い出す、芸人さんが芝居の脚本ーーというパターンでお気に入りの人たち(例:Basdenさん、Stefan 君、Kitson)の過去作品考えると、年齢カンケーねーな、と。ということは、自分の色がある笑いを切り離す芝居作りを選んだリアム君に今後期待される芝居は、これからもこんな感じなのかしら。。。

コメディと完全に切り離したかった、というのはわかる。というか新しいキャリアを築きたかったそう。でも、笑は少なくて全然構わないのだけど、あのリアム君色は、切り離さずにいて欲しかったなぁ、という気分です。

しつこいようですが、チケットの売れ行きは上々、信頼の置けるソースがちゃんと高評価をしております。そして、たまたまオレがこの愛がテーマのロマンティック芝居が上手に楽しめないだけであることも、勘定に入れてください。以上です。

Edinburgh Fringe 2016 粋の良いガールズスケッチコメディでしたBirthday Girls観ました。


観に行った理由は超ミーハーです。



https://tickets.edfringe.com/whats-on/birthday-girls-sh-t-hot-party-legends

この左の子がBeattie Edmondson で、確かにJosh Widdicombe君(さん?)のシットコム「Josh」でフラットメイト役で登場しているというのもありますが、それよりも何よりも、コメディ界、泣く子もだまるAde EdmondsonとJennifer Saundersの娘さん、ええもうサラブレットだからです。

かっこいいのは、この親、一切娘の活動を手伝わない。娘も頑なに武器として使わない。メディアも絶対と言っていいほど、売りどころとしてこの点を強調しない。フリンジで自らチラシ配ってます、この3人娘。武器を使わず、きちんと下積み、やることをやる。素晴らしいご両親、素晴らしいお嬢様じゃないですか!! じーーーんとしちゃいまして。

どちらかというと、そういう舞台裏でのUK COMEDY界に対する心がまえに惚れてる感じです。スケッチに関しては、特に初日に行ってしまったせいか、やってるネタのわりには、はじけっぷりが足りなかったと言う印象。ネタの中には、力づくで(ごり押しで)笑に持ち込む、ご両親のお得意なタイプの笑があり、そこでもうちょっとガツンとやってほしかったです。回を追うごとに力が出てってるんだろうな。きっと今週半ば以降はすごいいい感じに調整されてる気がします。

ぜひ見に行っていただければ。

Edinburgh Fringe Festival 2016 実力派による意外な(笑)お父さんコメディです。Stuart Goldsmith観ました

Free Fringeです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/stuart-goldsmith-compared-to-what

数年前にやったバイセクシャルとして過ごした実験とも言える冒険をもとにした1時間が非常に評価高かったんですね。その後、スタンダップをやりながら、同時にComedian's Comedianというコメディアンである彼が憧れの芸人さんや興味のある芸人さんに、笑いについてかなり突っ込んで対談するポッドキャストシリーズを始め、それがかなり当たって、コメディ好きの間ではよく知られています。
日曜日に見に行ったせいか、フリーフリンジの客席満員。体育すわりの人もいっぱいました。みんな何がいいか、知ってるよね。(笑)

そんなわけで、ゴールドスミスさんが「女性」と「結婚」して「息子」の「パパ」っていうのが、意外=笑いに。時代はそういう時代です。
今回は、その「女性」と「結婚」して「パパ」になったゴールドスミスさんのお話でした。

(Stuart Goldsmith さんは、昔書いたことあったっけ? あれ? 記憶がなきにしもあらず。)

「うちの子」と「父さんつらいよ」系は、マイケル・マッキンタイヤなので、ゴールドスミスさん系のお客さん層相手(ライブコメディ好きのオタク)には、基本的には危険な賭けです。芸人さんのスキルが試される。
その意味で、ゴールドスミスさんのチャレンジ(腕試し的?)とその技量をしっかり楽しませていただいた60分でした。この客層相手に「女性」と「結婚」して「息子」の「パパ」になって、「父さんは辛いよ」を60分ってすごいですよ。

ゴールドスミスさんは、スタンダップ業をやり始める前にストリートパフォーマーをかなり長いことやっていた芸人さんなので、こういうFree Fringeという場所での場の盛り上げ方がハンパないくらい他の芸人さんとレベルが違いました。特に最後の彼の「お金をバケツに入れて帰ってね」の時のスキルがすごかった! 会場爆笑&盛り上がったけど、それをきちんと反映するお金はバケツに早々入らないのですが、ゴールドスミスさんのバケツは10ポンド札で溢れかえってた。そういえば、去年Mike Wozniakさんが「スチュワート・ゴールドスミスのフリーフリンジでのお金の徴収?技法には負ける」というようなことを最後の自分が「お金をバケツに入れて帰ってね」を言う時に、言ってたな。

ゴールドスミスさんセミナー開けばいいのに。あの技術は他の芸人さんも取得すべきだよ。


2016年8月6日土曜日

Edinburgh Fringe 2016 時代は新しい”コレ”を待っていた。なんかもーすごかったJonathan Pie観ました

Jonathan Pie、見ました。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/jonathan-pie-live

いや、BBCのPolitical Correspondentです。よくウエストミンスターとかで中継しているあのレポーターです。よく見るでしょ? あれ、あれ、あのJonathan Pieです。
それはわかってるんです。もともとは、旧友(→オタクです)に教えてもらって知ッタンですが。
(YOU TUBE 貼り付けるよ。)










問題はこの中の人です。
(ええ、超キャラクターコメディなんですよ)


誰? Tom Walker さんって、誰?なんです。

もう一つ言うと、このJonathan Pieの中には、もう一人Andrew Doyleさんという芸人さんが入ってます(Tom Walkerさんと共同制作なんです。。Andrew Doyleさんは、ちょっとは出てくる。Chortleとか見てるとかなり出てくる。でもこの事実も実はさっき知ったばっかり。(Jonathan Pieが終わったら、チラシ配ってた。)

んで、Tom Walker さんって誰ですか? なんです。


Jonathan Pieはね、これ、Dramaスクールとかでしっかりやった人の創造物だと睨んでます。息もつかずに(政治の言いたい放題を)ものすごい声を張り上げてたり怒鳴ったりし続ける1時間なのに、客は聴いていてまッッッッッッッッッッッッたく!! 疲れない。呼吸と発声が劇団上がりのプロ様なんだと思うんです(やだーRADAだったらどうしよう!)
んで、どーでもいいんですが、肝心の。→Twitterとかで見るPieの中のTom Walkerさんが、かっこええです。

Jonathan Pieをナマで見て、ついに新しいAlan PartridgeとThe Day Todayが出てきた、って思いました。Alanがサザエさんキャラではなく、時を経ると共にきちんと年を取るキャラであること、The Day Todayチーム(Iannuci先生一派とChris Morris先生ね)がいつも現役で最前戦を切り倒して行ってるため、今まであんまり必要としていなかったし、気にしてなかったんだけど、実は、Alan Partridgeクオリティとスタイルの新しいものって出てきてなかった???んではないかと。
んで、過去が完璧すぎて、過去がきちんと現在も生きていて、必要としていなかったけど、実はそろそろ、生まれるべきなんじゃね?
いつまでもAlan に頼ってばかりはいられないじゃね?

とても、良い意味で、Jonathan Pieを見た時、ライブ中継をやったAlan PartridgeやBrass EyesのChris Morrisの残像が浮かびました。どうなんだろう。ご本人たちは意識しているのだろうか。どちらにしても、この意味でJonathan Pieって奇跡の誕生じゃないかと思います。ライブに行けるのなら、ぜひ見に行ってください。すごいものを目撃する結果になるかも?しれません。

もうちょっと知りたいけどなー、この制作秘話。(====>Tom Walkerさん情報露出お願いします)

2016年8月5日金曜日

Edinburgh Fringe 2016 公共の放送では聞けないハイクオリティの笑いです。Larry Dean君は絶対にオススメです!


ついにプレビュー初日が幕開け。お祭りという名の戦争が始まりました、Edinburgh Festial Fringe 2016。お安いうちに、見たいものを見ちゃいましょう、と、ナマで見たことない芸人さんを見まくることに。最初に見たのは

じゃーーーん。


Larry Dean君です。
https://tickets.edfringe.com/whats-on/larry-dean-farcissist

全然冒険してないじゃんよ、ってツッコミが入りそうですが(汗)。ええ、確かに、グラスゴーの男の子という時点で、人前で面白い話をする習慣が身についていることが保証されています。グラスゴーの人たちって、魅力的に、ドン引きにならないように、真面目なことを茶化すトレーニングを暇さえあれば、小さい時からしてきている人たちなんです。

ラリー君の家族の話(お母さんのお話、亡くなったおばあちゃんのお話)ラリー君のボーイフレンド(たち)のお話(赤裸々白書です。16〜8禁要素いっぱいあると思うので、間違っても16歳以下のお子さんを連れて行くのをお控えください)それから、やっちゃいけないことをやっちゃった過去の話などなど。豊富な素材を無駄にすることなく、旨味を生かして料理している職人さんだと思います。ぜんぜん、飽きないですね。ライブならではのきわどいネタもガンガンやるので、ナマを求めてお金を払ってライブに行く価値がある。

ちなみに、グラスゴーですが、アクセント全然きつくないので、大丈夫です。気にしないで見に行ってください。

Edinburgh Fringe 2016 今までのショーがずっと”コレ”だったら、オタク人生を生涯後悔するかもしれない…くらい天才すぎ。James Acasterさん観ました


Pleasance Oneって結構でかい集客数なんですよ(320席)3週間、毎日毎日320人パンパンにするって至難の技すぎるんです。。。そんなオハコがAcaster君(さん?)のオハコ。で、プレビューとはいえ、超パンパン。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/james-acaster-reset

フリンジの設けているフリンジのコメディ大賞にノミネート最多数記録を持ってるんじゃないかしら??? というくらいノミネートされては受賞されない。もはやネタ。そして、そんな彼の今回のタイトルはReset。まずは、このResetというタイトル名をつけたエイカスター君(さん?)の才能に惚れ込みました。

エイカスター君(さん?)の何が好きって、彼の作り出す究極の隠喩コメディであり、現実とフィクションの狭間を彷徨った一種独特の世界であったわけなのです。今回もはちみつの話、ティーバッグの話、ケニアに移住の話などなど、YOUTUBEでキャッチできる彼らしいナンセンスなお話の数々。ところがですね、奥さん、今回初めて60分という尺で見て、各ネタがこれほどまでに、エイカスター君個人のレベル、一般のお客さんという大衆レベル、そして英国というマクロな国レベルでも話が通るレイヤーケーキになっておったのを知りました。全く知りませんでした。そして各レイヤーで別々に解釈できるネタがResetというキーワードで集約されているのです。
本当に感動して、泣くかと思いました。誰ですか、この天才は(→James Acaster君(さん?)です)毎年毎年彼はこんなすごい60分を見せてくれてたんですか。オレは、今までなぜエイカスター君(さん?)を見に行かなかったのでしょう。気になっていたくせに。気になっていたくせに!

スキルもですね、オルタナコメディ好きの心をくすぐる技をたくさん使っていてですね、例えば、根拠不明なことを不必要なまでにリピートすることで生み出す笑い。(あんまり書いちゃいけないのかも知れないけど)これわかりやすいところでS.Leeの専売特許技の一つなんですが、S.Leeの場合は半端ない引っ張りで、笑いに新境界線を作る、みたいなところがあると思うんです。嫌悪感との間ということもしばしば(それがスタイルでもあるんですが)。見づらいっちゃ見づらい。でも、エイカスター君は、グルービーです。もしかしてかつて彼が音楽活動していたせいかな? 言葉は音であるという角度からこの技を使っているので、負担にならない。いや、オレ、ケトル・ジョーク、グルーヴィーだったと思う。

前も書いたと思うのですが、自分の中で、5つ星だ!と思う時の決定的要素って、もう一回見に行きたいかどうか、なんですね。んで、いきなり出ちゃったんですけど、このReset、もう一回見に行きたいって思ってます。本当に行けるかどうかわからないけど、もう一回行きたい。本当にそれくらい惚れ込みました。もし毎年このスタイルのこのクオリティだったら、思わないかもしれないけど、今年お初エイカスター君だからかもしれないけど、もう一回きちんとお金を払ってでも行きたいです。