イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2019年6月11日火曜日

【番外編】Turtle Canyon Comedy 制作Sweet Home Ketteringa by エイカスターくんゆかりの地めぐりツアーレポート(*イングランドのケタリング旅行記です)

*これまでのお話→ http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/06/james-acaster-cold-lasagne-hates-myself.html

*エイカスターくんの新作Cold Lasagne Hates Myself 1999の感想 → http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/06/james-acaster-cold-lasagne-hates-myself_11.html

というわけで。



エイカスターくんの新作をエイカスターくんの故郷で見よう企画の一環として、NaviさんとイングランドのケタリングへSweet Home Ketteringaゆかりの地めぐりをしてきました!

Sweet Home Ketteringaとは
しつこいようですが、Turtle Canyon Comedyという新鋭(→だった・・・今や中堅も多いしメガヒットになっちゃった人も)芸人さんたちや関連クリエイティヴ集団による制作のウエブシリーズです。

オレはこのシリーズを見たことがきっかけでYOUTUBE発の映像UKコメディに放送局レベルの希望を見出し、さらには「客と制作側がKickStarterを介してダイレクトに需要&供給することでいいものが生まれる」と信じるようになったのです。実は意外とこの作品シリーズはオレにとって大事なのです・・・

そんな深い(→ウソ)思い入れのあるケタリング。順番に写真と共に綴りたいと思います。

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駅に降り立ちNaviさんと合流。予想以上に気分がアゲアゲに。駅名とツーショット(死語?)で自分たちのやっていることを実感する二人。



駅からタウンセンターまでは歩いて10分あるかないか。天候は雨というSweet Home Ketteringaのテーマに完璧すぎるお天気のもと、傘をさして向かう最初のスポットはManor House Museumです。



Sweet Home Ketteringaの第3話目登場の市内博物館。
https://www.youtube.com/watch?v=XooXH7vmitE&list=RD_R0hBCK2mXk&index=5


この博物館、時系列でもテーマ性でもまとまっておらず、「ケタリングの自慢アイテムおよびエピソードを思うがままに(スペースの許す限り)展示。
入場していきなり19世紀の大英帝国時代のケタリングの靴産業の繁栄を謳歌しだし、

奴隷制解放に大貢献した宣教師さんなどのお話を紹介

したかと思いきや、いきなり大人気と第3話でフィーチャーされていた館内大人気のにゃんこのミイラ登場!

グッドラックとのことで、お写真を一緒にとりました。いいことありますように!


このコーナーが謎すぎて、当時(いつ?)の子供たち関連アイテムのディスプレイが共存。さらにはそこにいきなり化石が。特に説明もありません。



 その後2階で、後ほど訪問予定の遊園地についての紹介や2012年に発見された1億5千万年前の海の恐竜などを堪能。キッズコーナーの写し絵?も網羅し、





(ユニコーンありました!他の選択肢についても謎すぎるので割愛)

このエリアもしっかり確認し




本日のメインコース(ショーを見る)の宣伝パンフも確認!(あーよかった。本当にやってる。ちなみに最終的にはソールドアウトとNavi さんが確認)



最初の訪問箇所だというのに1時間以上も費やしてしまったあと、そのまままっすぐ歩いて第3話前半に登場の噴水エリアへ。



リアルもやっぱりちょろちょろしか出てませんでした!(嬉)

ここらへんで第3話冒頭の時計台も見れると信じていたのですが・・・


その姿は見えず。5年の間に除去されてしまったのかと不安に陥るも、時間がないので今度はバスに乗り、第6話でフィーチャーのWeetabixへ移動します。https://www.youtube.com/watch?v=gbh68QUTi4U&list=RD_R0hBCK2mXk&index=3

バスに揺られること(多分)15分くらい。


土砂降りに近い中を歩いて・・・


おほほほほ。


6ヶ月前から計画してたのだから、Weetabixに見学の可能性を問い合わせてみればよかったのですが、催行前日、ツアーマップを作成するときに見学したいなんて思い立ったので、もちろん敷地内は無理(多分)ゲートハウス内にいたにいちゃん2人にニコニコ(多分ニヤニヤ)されながら、外観記念撮影だけで終わらせました・・・



Weetabixから第1話登場のKettering Town FCは徒歩圏内。雨は激しさを増し、英国を南下することで期待していた気温は、エディンバラよりも低いんじゃねーか?な感じに。しかし、それこそが実はこの旅にはもっともふさわしいので寒くても致し方ありません。傘をさして歩きます。


で、10分後くらいに・・・


あったー!(嬉)ネトフリシリーズでもおなじみのチャンティングは・・・やってません(汗)

さて、お天気がよければお散歩がてら30分くらいの距離にある遊園地Wicksteed Parkへ歩いちゃえばいいじゃん。と思っていたのですが、何しろ寒いはどしゃぶりだわ、なので、バスで移動。



お天気がよければ、きっと家族づれの姿で賑わっていたことでしょう。しかしこの悪天候で遊ぶ人なんてありえません。見てください。この死んでる感じ。





本編は超クローズしてたので、賑わってちゃアウトなんです。


神様、ありがとう。完璧すぎです。


ちなみにこのパーク、謎のオブジェがゴロゴロ転がってて巨大な木の妖精?のマタを潜って行くなんていうルートがありました・・・



今回お子さんの関わる施設(ナーサリーとか小学校)はピードーと思われると怖いので避けました。そしてスコットランドとゆかりが深く、さらにはケタリングで一番っていってもいいくらい歴史重要文化財なお屋敷 Boughton Houseをすっ飛ばしました。だって反対方向で遠いんだもん。

そろそろ夕方、お腹も空いたので、タウンセンターに戻り、ローカルパブを目指しているといきなり目の前に現れたのが、第3話冒頭の時計台!



噴水と別のエリアだったんですね! 実際行ってみないとわっかんないもんですねー!

というわけで記念撮影


あーよかった!


【最後に・・・】

ケタリングとエイカスターくんといえば、Classic Scrapesから転じてのWould I lie to You?でファンの間では有名になっているキャベツのエピソードがありまして。


Sweet Home Ketteringaではないのですが、ケタリングにきてスーパーとキャベツの記念撮影はお屋敷よりマストだったわけです。
昔にきいたので、どこのスーパーでキャベツが結局買えたのか記憶がゴチャグチャになっていたのですがNaviさんが全て聴き直し、Sainsbury'sと確定。パブで飲んで食った後に現場へ直行です。ちなみにこの時すでに開演時間45分前で、さっさとミッションを終わらせないと、メインディッシュのショーに遅刻するぞ!という緊迫した状況に。
人のニヤニヤ顔なんて気にしてられません。


キャベツ少なかったけど、あってよかった!!!



以上、ゆかりの旅でした!すごく楽しかったですよー!!! おすすめです!


マイマップをシェアしますので、ご希望の方、ご自由にお使いください。11-14は今回行っていないけれどシリーズの中では登場しているところです。14番は、キャベツのもう一つの購入場所じゃないか?と思われるところ。



Bus はTown Centre のHorse Market (マップは15を表示)から49ないし50番のバスです。片道で3ポンド40なんだけど一日券は4ポンド20だったかな?なので絶対1日券がお得! Weetabixとkettering Town FCとWicksteed Parkはルートが繋がっているのでバスが便利です。





企画構想半年&実行24時間。James Acaster くん最新作Cold Lasagne Hates Myself をSweet Home Ketteringaで観ました!( その2)



チケットなどは こちらから https://www.jamesacaster.com

ショー中にとある肝ネタを通して「お前ら、家帰ってからネタバレすんなよ」というくだりがあって、それは色々な意味でジョークなんだけれども、同時に本当にスポイラーになるのと(いや、実際ニュースになっちゃってたからエイカスターくん知ってて、そこそこ英国のエンタメニュース聞きかじってる人では知らない人はいないと思うんだけど)本気で本人いやなんだろうな、ってのがわからなくもないので、このショーでどんなお話が展開されていたかは、話さずにおきます。

そんなネタバレを一切しない中、 今回の新作について言えることは、Netflixでもおなじみ、Repertoire 連作シリーズの5作目と言えるかと思います。題名はRetoldだと思います。

確かReset, Recap の感想は以前本ブログでアップし、その後Repertoireについては、Comedian's Comedianでのインタビューをレポートしているので、詳しくはそちらをご参照ください。

 このシリーズは、年一本ペースでフリンジそしてUKツアーで展開していたショーをまとめた4本(元は単体)であり、ネトフリのいうところの第1話recogniseは2014年夏になります。この頃はまだComedy is a therapy手法が到来する前。この手法が認知そして受け入れられるようになるのは、2016年の Richard Gadd さんのヘヴィーウエイト傑作&フリンジ大賞受賞作「Monkey See, Monkey Do」から。つまり、当時の(2013−16年夏の)エイカスター君にはavailableなオプションではなかったわけです。

何が言いたいかといますと。

 芸人さんとは往往にして、自分の一番辛くて痛いところをグリグリとほじくって痛めつけてリンチみたいなことをしてネタを作っていくもんであり、そのことは今まであちこちで書き散らかしていたかと思います*。
 その一方で、人間関係、特に恋愛関係を原因の一つとして、メンタルの根底が破壊されれていることをネタにしたショー、というときに、たとえどんなにスキルが高かろうが実際に面白かろうが、「オレも私もあるある」以上になりづらい鬼門エリアなんですね。別記事でも書いた記憶がありますが、2017年のJohn Robins(Hannah Gadsbyと同時受賞の。ちなみにHannah GadsbyもComedy is a therapyのfinest exampleという・・・)が約20年ぶりの成功です。
 そうしたハンディがある環境下、さらには白人のイングランドの独身中上流階級男性という社会的ピラミッドの頂点にいるハンデ(?)も追うエイカスター君が、メンタルで、人間関係で、もっというと恋愛関係で、ボロクソになったことを消化したくてネタを作る時、ストレートにやっても、Classic Scrape レベル以上にはならない。だから彼がRecogniseでやったことは、社会的および政治的観点からも機能する超ナンセンスなストーリーを作り出した。高度にもほどがあるスキルと驚愕の手法であり、天才の名をほしいままにしても当たり前です。
 そんなことを踏まえての、今回のCold Lasagne。これは過去シリーズが形を変えComedy is a therapy手法で語られたものだ、と解釈しています。彼の語る”体験”と”皮肉な運命”は、ラザニアの名にふさわしく幾層にも構成され、マクロ、マイクロ、イギリス社会文化、政治、そして宗教(カトリック教)問題にcatherine wheelのようにバチバチと次々点火していく。最高傑作の一つをまた見たなーと思いました。そしてこれがあって、ようやく彼は心身キャリア共に次に進むのかな?とか。8月に2作目の本が出版されますが、それも2016年の音楽についてですしね。Cold Lasagne見た限りでは、そんな気がしています。

Cold Lasagne ではないものをどうもHackneyで以前公開収録していたようなので、それがどんなものか、楽しみです。

??と思われる方は、今ふっと思い浮かんだ最近の記事が参考になるので、ぜひ

企画構想半年&実行24時間。James Acaster くん最新作Cold Lasagne Hates Myself をSweet Home Ketteringaで観ました!(その1)

これね。↓ これみに行きました。



【これまでのお話】
オレ、というか、エディンバラ在住のFringe Goersにはすごいイヤミな癖があります。(→よくないと思っている)それは、大物コメディアンの大きい劇場&スタジアムレベルのショーになると、萎えて行かない、っていうものです。

なぜかといえば、そこまで大きくなる前にオタクはすでにフリンジでナマ体験してるから。客席数50以下、100以下、200以下が当たり前。300以上あったらデカイ、750ーは特別招待客レベル、という感覚が細胞に植えつけられちゃってるんです*。今までフリンジ目撃歴があるのにさらに700以上のキャパ小屋orアリーナに行きましたよ、というのは、Demitri Martin, Flight of the Conchords, Bo Burnhamくんくらい・・・?。ただでさえ極少の同行者候補たちは口を揃えて「えええ、だってもっとちっちゃいハコで12ポンドで見たのになんで50ポンドとか出してアリンコサイズで見なきゃいけないの」で終わるのです。そしてそんないやらしい感覚がオレもあるせいで、昨年UKツアーやっていた某fabulous4人組(表向きは3人)行ってないです。いやらしい・・・。(→でもチケット高いんだもん。どうせDVD化されて見れるでしょう、みたいな)

そんなわけで、エイカスター氏。ずーーーーっとフリンジすっ飛ばしていたよ、なわりに、ここまでのドン引きレベルで超売れっ子になるのはTaskmasterシリーズ出演後のおかげで、フリンジ2017まで来てたし、300以下でも見れてたんです。新作Cold Lasagne Hates MyselfのUK Tourは絶対見たいx100!と思ってたんですが、会場がどこもでっかくて。「でっかいからイヤだなー」と発売日になっても渋ってたら、ほぼすぐに、グラスゴーは完全ソールドアウト、エディンバラも2階席の超後ろにちょぼちょぼ残ってるのみに。んな条件で見たくねーよ! とはいえ、別の場所でとなったらロンドンくらいしか選択肢がない。でも、芝居やCabbageの追っかけでも Basden遠征でもなく、エイカスターで、ロンドン1泊2日なんてありえねーし!! (エイカスター追っかけもどきなんてキモすぎる!) でも Cold Lasagnesどうしても見たい!どうしても!!! 

この「エイカスターを見るのに、自分が想定するよりものすごい悪条件かつお金がものすごいかかる」という状況を例えるなら、EU離脱を決めたUKがEUと交わすDealみたいなもんです。現実みたら、前みたいな条件でエイカスター君は見れないんですよ。でもこじんまりしたフレンドリーな環境で、めっちゃ安い値段で、そこまで頑張ってチケット取らなくても観れた良き時代を知ってるせいで、どうしても妥協できない。現実に向き合えないの!

そうこうするうちに、皆様のご要望に応えての追加公演が発表に。グラスゴーの公演に追加日程が出ましたが、やっぱりO2 Academyなんてでっかいところはいや・・・(号泣)

と、ですね。追加公演場所をぼんやり眺め途方にくれるなか、目に入ったのがKettering。エイカスター君のホームタウンです。オレが放送局とは一切関係のないクリエイティヴ集団制作のウエブシリーズに高い評価をもつ最初のきっかけとなった作品、エイカスター君が故郷ケタリングを紹介する完全スクリプトの大傑作ド(モ?)キュメンタリー「Sweet Home Kettaringa」の舞台ですわ。




どうせお金超使って遠出するなら、ここじゃね? 

と軽々しく思い立ちました。ケタリングがイングランドのどこに位置するのかも知らなかったので、ググってみたらば、なんと!Luton空港から電車で1本!しかも40分くらいでついちゃうらしい! 何それ、簡単にいけるじゃん!なんですよ! というわけでイングランド中部に住んでいるコメディ部員でエイカスター好きのNaviさんに「ねえねえー」と声をかけたら彼女のエリアからもそこそこ簡単にアクセスできると、かなり2つ返事で快諾。
エイカスター君のケタリングにまつわるネタは上記のSweet Home Kettaringa, だけでなく、以前ブログで紹介したClassic Scrapes シリーズ、そしてたまに出てきてとんでもないネタを落として去っていくWould I Lie to Youシリーズ、 と無限大にあるので、根こそぎ視聴しているオレたちってば、Cold Lasagne見る前にエイカスターゆかりの地探訪しちゃおうぜ、に。いやだ、素敵すぎる! 新しいディールをキメた今、あとは追加公演発売日当日にチケット確保すれば良いだけです。

いよいよ、追加公演発売日。オレがテンパりすぎて上手にログインができないでいるなか、Naviさんが腰が抜けるほど簡単に劇場サイトから前から5列目のど真ん中購入に成功。自分が安定ゾーンに入ると他人の不幸が木になるもので、そのまましばらく売れ行きを観察していたら40分後にはグラスゴー、バーミンガム、ロンドンなどの大都市は驚愕のほぼ満席状態に。



一方、エイカスター君の故郷、ケタリングは呑気に半分以上の席に余裕がございまして(汗)

・・・しかも劇場のキャパがめっちゃ小さい400弱?(汗)あ、あれぇ・・・?

「・・・故郷では売れないんでしょうか、エイカスターさん」と不安を募らせるNaviさん。何も返せないオレ。
何しろチケットは取れたのだから、いいじゃないか。オレたちのチケット争奪戦へ向けた気張りと努力は一体なんだったのか、なるべく考えないようにすることが一番です

いつもの通り、本編の感想およびケタリング旅日記を書くまえにすでに壮大なドラマが繰り広げられてしまいました。次回は、いよいよ本編の感想、そして番外編としてSweet Home Ketteringaゆかりの旅レポートをアップしたいと思います。



*例外があります。Frankie Boyle、Daniel Kitson、Stewart Leeです。