Thom Tuck さん祭りを孤独に開催してます。祭りの場は主にTwitterです。ツイート回数は少ないんですが、打率がめっちゃいいんです。
【これまでのお話】
じつはThom Tuckさんについては、Go Johnnyで2−3回くらいはご紹介していたはずです。
The Penny Dreadfuls 絶賛活動中時期にやったピンもの1時間
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-245.html
ピンでの感想
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-410.html
そうなんです。かつて、エディンバラ大学で出会ったThom TuckさんDavid ReedさんHumphrey Kerrさんの3人による
The Penny Dreadfulsというスケッチコメディグループがおりまして。
(
Wikipediaさんからお借りしました。ほらイケメン3人組みって感じでしょう?)
ハンディな場所で出会っているせいか、10代のころからコツコツとフリンジでショーをやり(→最初のころのことは知らない)たしか2007−8年くらいだったかに、エディンバラのフリンジでは超ホットチケットになるほどの、イケてるグループと成長しました。
その後3人それぞれピンでも活動しはじめるようになりまして。(※)全員のピンを観た結果、オレはThom Tuckさんが一番イケ続けるだろう、というごひいき感を示しつつも外っておりました。
右にいるのが、Thom Tuckさんですが、イケメンお兄ちゃん…ですよね?そーなんです。Thom Tuckって記事があったりした場合、見慣れた写真って
(
wikipediaさんからお借りしました)これなんですよね。このカワイコちゃん写真、ウソじゃなくてですね。オレの知ってる限りの(ナマも含めて)Thom Tuckさんてホントにこんな感じだったんです。こんなのもあるんですけど、
ホントにこんなだったんです。
(すいません。
http://twiceasnicecomedy.com/tag/thom-tuck/ より超勝手にお借りしています)
もう充分証明できたかと思うんですが、
これでしてね。
https://chrisneillsdirtykitchen.files.wordpress.com/2013/10/thom-tuck.jpg
その後はじめてピンで60分っていうときのショーはおちゃらけた格好してましたし、その翌年のショーは、アレ?みたいなやさぐれ感はあったんですが、基本的には上記の写真たちと同一人物だったんですよ。あ、今思い出した!
Lib DemのリーダーにThom Tuck さんが扮した政治風刺のお芝居も観に行ったんですよ。(→なんだかんだと結構こなしていたよ、オレ)でもこんな感じでしたからね。
い、いい加減やめます。すみません(汗)
その一方、なぜかどうにも「イチオシ!」って騒ぐところまでいけなかった。原因は当時の「かわいこちゃん」の「Stewart Lee」系なピン芸に食傷気味だったからの一点です。
Alternative Comedy Memorial Society の発起人の1人なので、活動を認知はしてましたが、とくに大きく話題にも登ってこなかったので、外っていました。
というわけで、この状態のままイメージがフリーズし、2年が過ぎた2014年エディンバラ、フリンジ。
Tony Lawさん目当でSET LISTにて、ゲストの1人としてでてきた「Thom Tuck」っていう人が
コレだったんです。
…多分、MCの人は
Thom Tuck!って紹介したんだと思うんですよ。(だってクリップにそう書いてあるし!)でも、この人が視界に飛び込んできて、名前認識機能が故障しました。「
名前聞き逃した。このおじさん、イケてるわ、誰だろう!」って、ときめきました。
外見の強烈さにかっこいい!って思いました。このパーソナのときのキメ衣装だと思うんですけど、紫のベルベット生地のジャケットってスゴくないですか? ずどん!ってきました。
もう一つ、ときめいた原因はキャラ設定が
Friday Night DinnerのJim系だったんです。(いわゆるStewart Lee特有の要素が全然ありませんでした。)
つまり外見も中身(芸風?)もまったく別人だったんです。わからなくて当然です。(名前出てるけど 汗)
それからほどなくして、Simon Munneryが仕込んでいるピンター劇「A Slight Ache」(
関連記事はこちら)を観に行きましてん。そのプログラムのキャストに「Thom Tuck」って書いてあったんです。もちろんSimon 目当で行ってるんですが、「へー!」とおトク感を持って観に行ったんですよね。そしたらですね、出て来たのが、
コレだったんです。
舞台に登場したこの人みて、プログラムに「THOM TUCK」って書いてあるのにも関わらず
「あ!この人、SET LISTで観た気になってる芸人さんじゃないか!」って思いました。さらに「
プログラムにTHOM TUCKって書いてあるけど、代役の人なのかな? 今日はTHOM TUCKは事情があってこれなかったのかな?」って思いました。いや、話を作っているんじゃなくて、ホントにそう考えたんです。で、
「この人のショーもみてみたいけど、名前がわからんなー。本人にどこでピンのショーやってるか直接きいちまおうか」
って、出待ちまでしようかと思いました。しかしいつもお伝えしているとおりカジュアルなフリンジですから、ほどなくご本人がフラフラと歩いてハコからでてくるので、ちょっとばかし尾行して様子が見れるくらいで。
しかし、私も礼儀ただしい日本人。ホントに話しかけられるくらいな環境になったところで、「しかし名前も知らないのにどうやって話かけるんだ?超失礼じゃないか?」って正気が後頭部あたりに戻ってきました。それで、Cowgate(Guilded Balloonのあるほう)へ歩いて行くその芸人さんを横目に、そのまま話しかけずにおうちへ帰ったわけです。
そしてこの芸人さんが、誰なのかわからないまま、フリンジが終了。3日後くらいに、British Comedy Guideさんから、Thom Tuckさんのインタビューが掲載されたんです。
http://www.comedy.co.uk/live/circuit_training/thom_tuck_interview/
ページをみると、いつもの
これが、でてきましたけども、読み進めるとほどなく動かぬ事実
が。
いや、正直ですね、
超嬉しいショックでした。あのかわかっこよかった人が、たった2年で(芸風含め)こうなるなんて、どういう才能の持ち主かと思いました。インタビューを読むと、路上でセットやったり、3年前のDVDネタのセットを1日だけやったり、あっちこっちに顔出したり、フリー・フリンジでなんかやってたり、と枠に収まったことをまったくやってなかったみたいなんです。見逃した自分に大後悔です。なぜ、事実を寛大に受け止めなかったんだろう。なぜ否定してしまったのだろう。
むしろ、今のThom Tuckさんのほうが全然かっこいいのに!(→ホントにそう思っている)
そんなわけで、Thomさんが今後何をやるのか気になって下さった方は、きっと をフォローすると大丈夫なんだと思います。宣伝的要素には使っているっぽいので、ぜひチェックしてください。
(※)余談としましては、ちょうどこの頃から、Free Fringeが定着しはじめてきまして。Penny Dreadfulsの面々のうちThom Tuckさんを除く2人はPenny Dreadfulsでの評価があるにも関わらず、Free Fringeで戦っていました。しかし結果的に、オレはプリペイドだったThom Tuckさんが一番よかったと思った…ということで、この頃のFree Fringeのクオリティは今のFree Fringeほどのクオリティはなかったな、と思い起こしています。つまり今年Thom TuckさんがわざわざFree Fringeでピンのショーをやっていた、ということとも繋がっているのではないか、と思うわけです、はい。