イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2018年6月16日土曜日

特別編:Brendon Burns 師匠のUK Comedy sceneに関連する雑談まとめと師匠のエディンバラフリンジ2018の宣伝。


お久しぶりです。稲村です。今日は特別編。おいおいこれくらい英語でまとめろよ、なネタです。

90年代の若くて正統派超イケメンの時から、ネタと喋りが危険すぎてtvに出演できなかったわりに(MTV司会も即降板 苦笑)玄人と業界とコメディギークの間では絶大な人気を博し、実際エディンバラ・フリンジを含むいくつものライブコメディ賞も受賞しライブコメディの醍醐味を常に最先端で提供し続けてきてくれたオーストラリア出身のブレンドン・バーンズ師匠。
画像で紹介すると、90年代ー2000年中盤概ねこんな感じ。ほうらっ!!
ごっっつうイケメン兄さんだしょ?!

(おさしんソース)
https://geraint-lewis.photoshelter.com/image/I00006Bfc6kM1Phs

ちなみに現在もイケオジですよ。めっさかっこいいですよ。



常に社会派なネタを盛り込んでおり、近年はレイシズムが結構多かったかも。人種差別についても、Liberal Arty White People、つまり、師匠なんですが、本来突っ込まないところへ突っ込んでいくという、ぶっちゃけ、例えばフィン・テイラーさんは師匠なければ存在できなかったであろうという、いばらの道を作りづつけているライブ・コメディのパンクです。
オレはかれこれ20年来の師匠のファンでありますが、師匠ご本人に憶えられるようになったのは、近年コメディビジネスの形態が変わってからの5−6年くらいのことです。そんな経緯がちょっとありまして、今回、師匠が目下「ファンと師匠で運営するライブツアー」企画の下で行ったブライトンでのライブに、参加いたしました。師匠の会場入り時間頃に入りまして、パシリやったり、別件の撮影手伝ったり。すんごい楽しかったです。ショー自体は90分予定だったんですが、別件もあったりしたので、結果5時間に。その間、おしゃべりしたことが、コメディ業界が抱える様々な問題をね、色々と反映しておりましたので雑記的に覚書みたいにちょっと記録しておきます。

オレと友達になってくれる人にはBrendon Burnsといえばほぼ90%が「オレも大好きー!(注:女子が5%)」という反応なのですが、はっきり言ってこの状況はただのエコー・チェンバー。実際ブレンドン・バーンズと言って、一体何人のイギリス人が「おお!」となるでしょうか。答えは、今回のライブの集まり人数20人以下の観客数です。ブライトンというLGBTとイレクトロ音楽が売りのリベラルアーティピーポーが居心地よく住む街でさえ、「ブレンドン・バーンズが特別シークレットライブをやるよ!早い者勝ち!」と呼びかけて即座にくる反応は「ダレ?」なんです。

しかしそれは、師匠自らが選んできた道の結果であります。つい10年くらい前までLondon Apolloとかでっかいハコ埋めてましたし、エディンバラでだって3週間300席はあるようなおっきなハコでやってたんです。コーポレートギグとかね、やったりもしたんですよ。でもね、そこには呑んだくれちゃったスタグナイトの連中とか、自分の笑いをわからない偉そうなスーツの人たちとかを相手に喋らんといけないという副作用が。それよりは自分の笑いをわかる20人以下のファンに思いっきりやる方がなんぼもいいんですって。
師匠のネタは性能が異常に高いVerification radarの元に作られているので、同じレーダーを持つ観客じゃないと、失礼だとか差別だとかと、誤解されかねんのです。それがどんなネタかというのはぜひMansplainingを観てください。エディンバラ・フリンジのチケットはこちら https://tickets.edfringe.com/whats-on/brendon-burns-mansplainin
ネタバレしないように説明しようと思ったんですが、どうしてもネタバレになっちゃうので、怖いので避けときます。

師匠はライブコメディのTVやDVD化も、自分がコントロールできる場合のみ。これは日本でもかなーり昔からビートたけし氏や松っちゃんをはじめ話をしているので、非常にお馴染みの話かと思いますが、局側の都合、販売元の都合(視聴率、販売率をあげたいため)で都合の良い笑いを作り出してしまうんですよね。笑うべきところではないところに、笑いの音入れをしたり、笑いどころではないところに、人の笑顔や芸人さんの声を入れたり。こうしたつぎはぎに耐えられず、もうTVのライブも嫌だしDVDも人に任せたものはいや…っていうことをやっていると露出度はさらに減る一方なので、さらに知るひとぞ知るのレジェンド芸人さんになってしまう。。。


そんなわけではありますが、やりたいことをやらせてくれそうならTVでもやる気あるんです、師匠は。なので、今回お手伝いした別件の撮影、上手に行くといいなー!と思いました! とりあえず以上です。

2018年6月12日火曜日

Richard GaddさんのBBC Radio4 の番組収録行ってきました!(No spoilers)



地元だったんでー でへ。


http://gildedballoon.co.uk/programme/performances.php?eventId=14:2382

注:Richard Gaddさんはファイフ出身のスコティッシュでございますので、こういうところでお得な目にあうのかと思いますふぉっふぉっふぉ。友人がチケットをゲットしてくれてたので、飛びつきました。

今回の発見としては、Gaddと聴いたら飛びつくファンが殺到し、この収録チケットは速攻なくなるかと思いきや、満席までは行かないという状況で、びっくり。エディンバラ市内の人間だけが行けるような日程で、Gaddさん以外まともにTweetしてる人もいない超ローキー収録のせいかと思います。

いや、なんぼなんでもネタバレはしないですよ。番組放送時にお楽しみください。
30−40分程度の完全スクリプト台本に、バンターネタと伏線を何本も入れ、一気にほんとだったら笑えねーネタで落とす落とす、というWaiting for Gaddotcで魅了した要素を今回もふんだんに盛り込んだGadd コメディの真骨頂でしたよ。
Gadd さん、Monkey See Monkey Doをフリンジとその後1年間あちこちの都市で上演したのちはずっとドラマで良い役に抜擢されることが目立ち、コメディ分野がおとなしく感じられたのです。ですので、この収録がここまで以前に見ていたGadd コメディと変わらぬ際どさをしっかり持っていたことに、すごく!!嬉しさを感じましたし感動もしました。とにかくものすごく秀逸なので絶対聞き逃さないでください。もはや名物、Gaddさんのバンタージョークも! 聞けます!!

【備考】生ガッドさん、3年たったらめっちゃ男前になってた。めっさかっこいいっす。3年前は目力とか顔色とか、変な怖さがありすぎて、近寄りがたかったし、イケメンくんではなかった(と思う!)今日みたガッドさん、めっさかっこえーーー!!! 心も安定したからかもしれないけど笑顔がものすごい似合ってて、うわーナマで見れて超ラッキーって思いました。ので、みんなもナマ・ガッド見て!!!