イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


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2021年4月12日月曜日

Go Johnny オススメのネットフリックス配信のコメディ・スペシャルです(既に紹介済みも含む)

 

年の初めにこんなネットフリックスがこんなツイートをしていたのに影響を受け、


ちゃんとまとめたらお役立ち情報になるかな?と思いやり始めたものの、すぐに飽きちゃって。ほったらかしにしていたのですが、ここのところ、再びやる気になって終わらせました。

既に感想を書いたことのあるものを主に、おすすめリストです。

コメディ・スペシャルはライブ・ショーという解釈をしてますので、コメディドラマとかシットコムとかスケッチショーとかは除外してます。ご了承ください。


1) Douglas とNanette

オーストラリアの芸人さん、ハナ・ギャツビーのこの2作は絶賛しても仕切れないです。エディンバラ・フリンジでもNanetteでアワードを受賞してますし、腐トマトで46批評100%フレッシュトマトです。普通に人生のお供として見なければいけないと思います。

Douglasの感想 http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Hannah%20Gadsby

Douglas https://www.netflix.com/title/81054700

Nanette https://www.netflix.com/watch/80233611


2) Dark

Daniel Sloss君です。Go Johnnyで満を持しての初登場です…。


スコティッシュなんですよ。ご存知の方多いかと思います。国内だけじゃなくて、アメリカ、オーストラリアでティーンの頃から芸人としてテレビの露出度高かったんで。Go Johnnyではここほぼ10年近くですね、熟成時期を見計らってました。

マジでウイスキーで考えてください。ウイスキーの旨さは、ポットスチルでの蒸留までの過程で50%、熟成で50%です。ウイスキーと法的に呼んでいいのは(スコットランドでは)樽で熟成3年ですが、実際には、熟成10年くらいしないと他のボトルと戦えるようないいもんなんかできてきません。

スロス・ラインはしっかりした出資者が運営する相当の注目株だったので3年、5年、7年、8年もののボトルが随時発売され、かなり大きなマーケティング展開で蒸留所と名うてのボトルショップで売れていたのですが、Go Johnnyはちまちま試飲をしながら(注ボトルは購入していない)ずっとずっと熟成の時を待っていました。

そしてつにDarkが登場し、ネットフリックスという巨大なスーパーマーケットチェーンでフルボトルを手軽に堪能できるようになったのです。そしてその風味と味わいは、予想をはるかに超えて素晴らしく、バーボン樽の1st Fillで12年、そこからシェリー樽で3年くらい入れた?みたいな芳醇かつ濃厚なダークさを持ち合わせた完成度となっていました。

ぜひですね、みてください。(このまま内容には一切!触れず、乗り切りたいと思います)


3)Nate

これは、比較的最近ブログで感想を書きましたです。再度リンクを貼ります。

http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Natalie%20Palamides


4)100%Fresh

これはですね、アダム・サンドラーにほぼ諦めきっていたイギリスのコメディファンがこぞって「マジかよアダムサンドラーやるじゃん!いやいやついに目覚めてくれたか!」と大絶賛する第二黄金期のきっかけとなったスタンダップスペシャルです。ちなみにこの後Uncut Gemでダメ押しして、今のアダムサンドラーハズレナシのハンコをもらいます。(結構マジな話。大げさじゃなくて)というくらい、このスタンダップが素晴らしすぎます。アダムサンドラーなんで日本ではもう観ちゃってる方たくさんいるかもしれないけど、未見のかたはぜひ。クリス・ファーレィへのトリビュートみたいにもなってるのがさらにジンとしましたけども。

5) Repertoire


言わずもがな、エイカスター4部作ですね。ひどいことにいまだに見るものないと再生しちゃいますね、オレ。エイカスター4部作のうちの2作、それからラザニアの感想を書いているので貼り付けます。(記事内に4部作のリンク入ってます)http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/06/james-acaster-cold-lasagne-hates-myself_11.html


6) Set Free

あら!サイモン・アムステルさんのスタンダップもネットフリックスで見れるようになってたんですね。素晴らしい機会かと思うので、ぜひ。この作品ではないですが、かなり以前に絶賛している記事を以下に貼り付けますので、ご参考になれば・・・

http://www.gojohnnygogogo2.com/2014/08/edinburgh-fringe-2014perfectionist.html


7)Right Now

オレはParks & Recreationからのアジズ贔屓なせいもあって、(こういう言い方しちゃいけないのだけど→)悪意のないハニトラに引っかかってスイッチ入っちゃってNOのサインがまるで読めなくなったせいで、流れ弾に見事に当たっちゃった、と思っていて。なので彼の謝罪も反省も自粛も理解したし、そして上記の復帰(?)ライブもむしろ好意的に真っ先に観ちゃったわけです。Lのつく人とは違ウノです(→永遠にボイコット。キモい。ありえん)つまりこのショーはアジズがその過程を経た後のRight Nowな状況を語ったもので、すごく率直で真摯で前向きな語りだった。もちろん笑いも。

批評家たちはものすごく素晴らしく褒めていたわけではないけども(ある意味コンベンショナルだったので)皆好意的でした。オレはとても楽しめました。てか、こんな状況の彼にどんなエッジなことをやれっていうのよ(汗)パンデミックが終わってインターナショナルツアーでも可能になったら、ロンドンもやってくると思うので、べらぼうに高額じゃなかったら観に行ってみたいかも、と思います。

2015年12月14日月曜日

Netflixオリジナルコメディは必見です① Master of None(マスター・オブ・ゼロ)

*何作品か紹介をしようと思ったのですが、master of Noneへの賛辞が長過ぎて、息切れ増した。他のは次回にまわしたいと思います。


ゴールデン・グローブのノミネート作品が発表になり、オンライン・コメディがメキメキと幅をきかせていることを、どこかの媒体がレポートしていましたね(どこだったか忘れた…Variety.comとかだったかもしれない。

Inside No.9 のS2が放送になったときに、誰もが口を揃えて「才能のあるクリエイターは、誰にも阻まれない環境で、思う存分やりたいことをとことんやらせてもらえるべき、という最高のよい例だ」と絶賛していたこともありましたよね。

今Netflixはコメディのクリエイターさんたちに”誰にも阻まれない環境”を提供しているのかもしれない、と次から次へと「うおーーーー!すっげーーーー!」な作品を観るたびに思ってしまうのです。Netflix内では配信開始日に国境を超えて観れちゃう&国境を超えた視聴者が対象になるので、塵も積もれば的な算数で、ニッチなファン層をターゲットにできるのかもしれない…。

今回、とくに力を入れて紹介したいのが、(日本では認知度が低くて、ホントにツライのですが)Parks & Recreationなどで大人気の米アジアン・コメディアン、アジス・アンサリ*が共同執筆し、かつ主演するMaster of None (邦題:マスター・オブ・ゼロ)です。ゴールデン・グローブでノミネートされてるみたい?ですよね。
あ、ピザボーイ 史上最凶のご注文 [DVD] でジェシー君と共演しているので、観たことある方も多いのか!



前述の環境を利用し、従来の米コメディと一線を画した、画期的なコメディ・ドラマを作り上げたといたく感動しています。実際、このコメディを観た次世代アジア系欧米芸人さんが何人も、「オレが/ワタシの野望を見事なまでにやられてしまったくらいすごいコメディ」と嘆きながらも大絶賛しています。


プロット展開はクラシック。両親がAmerican Dreamを頼り、片道切符でアメリカにやってきた(80年代)アジス扮するデヴはその息子で、いわゆる”ココナッツ”。第2世代のアジア人なので、中身は100%アメリカなのです。NYでCMやB級映画の俳優をして、結構良い暮らしをしている。そんな彼の問題や女性関係、家族のことなどを含めた日常生活を描いたものです。

ちょっと全然すごく聞こえないんだけど…と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、コレがすごいんです。なぜって、第二世代のアジアン・アメリカンもしくはブリティッシュをそのまま描写したコメディって意外とあんまりないから。第二世代のアジアン・アメリカンを”アメリカ人”として”主演”するコメディって快挙に近いんじゃないでしょうか? このTVシリーズ中で、実際にアクセントをネタにした、オーディションのシーンがあり、やっぱりそうか!と再認識させられました。

最近のですらヒットコメディをよっく思い返してみても、いわゆる”エスニック・マイノリティ”ってステロタイプを基盤にキャラ設定してある。Modern Familyのグローリアも、Big Bang Theoryのラージもそうですよね。グローリアの中の人は、あのアクセントは演技上だし。ラージの中の人は、育ちがインドだったので、そこそこアクセントはありますが、スクリーン上ではそれを誇張している。 

英国TVコメディでいったら、この観点からすると、目も当てられない状態です。
映画でeast is eastという画期的な名作とかあったけど、概ねスタッフおよびクリエイターともに白人独占市場。最近のヒット作Citizen Khanも、Citizen Khan自体がGoodness Gracious Me チーム以来の快挙じゃないかと思います。ちなみにカーンおじさんの中の人が30代の超ブリブリブリティッシュ。今後それをカミングアウトしたコメディがどこまでできるか、疑問符です。ただし、この1−2年間のロメッシュ・ランガネイサンさんの快挙っぷりと爆弾級の面白さで、かなり業界のトレンドが変わってきているとは思います。

Master of None マスター・オブ・ゼロがなぜそんなに素晴らしいかというもう一つの理由として、差別はあってはならないことが常識となっている社会でも、無意識下にでてきてしまう差別がらみのぎくしゃく感を見事に描き出しているところにあります。 微妙なニュアンスだったり、態度だったりがちょろちょろ顔を出し、ちくちく刺して来る。デヴの仲間のことも通して誰もがつねにそういう世界のなかで生きているのだ、という姿勢でナチュラルに描きます。5話目だったか6話目くらいで、デヴのガールフレンドへとなっていくレイチェルが(白人のかわいい女の子)女性蔑視とまではいかないけれども微妙にそれを感じる居心地の悪い世界に生きていることを描くシーンが素晴らしかったです。しかもこの辺りからシリーズ自体のトーンが変わり、ノア・バームバック/ウディ・アレンの専売特許なトーンを出してきているんです。人種とかの話をここで持ち出すのは最高に皮肉になりますが、今までウディ・アレンをできたアメリカ人がほぼおらず、頼みの綱なのがノア・バームバックかもしれないなんて思っている人がオレだけではないなか、あのアジス・アンサリが「オレが書かなきゃこういうのはやらせてもらえる環境じゃなかった」と華麗にウディ・アレン色をやってのけた。コレは本当に本当にすごいことなんじゃないかと思うんです。アジス・アンサリ、すごすぎます。
かっこいいってコレをいうんじゃないかと思います。

2013年7月18日木曜日

やっぱり「英がThe World's Endなら米はThis Is the Endだよ」っていうくらい傑作だった!☆This Is the Endついに観ました!


最初にポスターを発見したときに騒いだ記事はこちらです

ポスターとトレイラーを観ただけで、笑いの期待度がエベレスト級にあがる映画、それが「This Is The End



【STORY】それぞれの俳優がそれぞれの俳優として出演します。LAが嫌いで、派手な元共演者/友人たちとなじめず疎遠にしているジェイ・バルチェル君。唯一の親友はセス・ローゲンです。物語はLAの空港でセスがジェイを迎えるところからスタートします。1年半ぶりに2人だけで、ハッパを吸ったり、ゲームをして遊んだりするもんだと思っていたジェイ君ですが、夜になったところでセスが「ジェームズ・フランコがパーティやってるんだ。一緒に行こうぜ、絶対楽しいから!」と提案。ジェイはジェームズ・フランコが自分のことなどまったく!憶えていないのを知っています。あんなハデハデな人のハデハデなパーティに行ったところで、自分は置き去りにされ、つまらない思いをするばかり。セスと一緒に遊ぶために嫌いなLAにやってきたのだから、行きたくないよ、とゴネるもセスに「ダイジョーブだよ!みんな良い人で優しくて、オレだってオマエを放っておいたりしないよ!」と説得され、しぶしぶ承諾します。
 ジェームズは、「セス・ローゲン」と書いたアートワークを部屋に飾るほどセスが大好きである一方、案の定ジェイをジェイクと呼び、彼に関する記憶は何一つない様子。そしてパーティには(案の定)ハデな有名人がうじゃうじゃです。マイケル・セラは完全にコカインでイっており、ジェイソン・シーゲルもハッパとお酒でふ〜らふら、アジズ・アンサリもニカニカしながらお酒を飲み、プールサイドではエマ・ワトソンが グラス片手にクレイグ・ロビンソンとChilling out しております。”オレは蚊帳の外、ふさわしくない人間”といじいじしているジェイ君に、親友思いのセスはなんとかしたいと、とくに仲のよいジョナ・ヒルと引き合わせます。
 ついこの間までみんなと一緒にオバカ映画作ってたのに、ブラピとマネーボールになんて出ちゃったせいで、アカデミー賞の赤絨毯歩いた上に助演男優賞まで受賞しちゃって、すっかり人となりがかわっちゃったジョナ。すっかり全方位イイ人の鎧をきておりまして、ジェイにも完璧な対応を心こころみますが、ジェイは相変わらずノリが悪く、困っております。 こんな状況に耐えられなくなったジェイはジェイムズたちと楽しむセスをなんとか誘い出し、近所(といっても4ブロックは歩かなくてはいけない)のコンビニへタバコを買いにでます。「もー家に帰ろうよ!」とセスにグチグチいってた矢先、突然大きな地震とともに、天から照らされる青い光が!! そしてその光を通って人々が次々と空へと吸い上げられて行くのです。またたくまにハリウッドは火の海と化し、ジェイとセスは慌ててジェームズの家に退散。何事もなく楽しんでおり、ジェイの話をきいても「バカがホラ吹いてる」とせせらわらっていた直後! 巨大な地響きと地震が! 全員慌ててジェームズの家から飛び出ますが、飛び出た先には地割れにより巨大な穴が地球の中心マグマに向かってバッコリ空いており、有名人が次々とそこへ落ちて行くのでした。
 まさに世界はアポカリプス。穴に落ちそうになったジェイはなんとか自力で脱出し、ジェームズの家へ駆け込みます。どうやら生き残っているのはジェイを含めてセス、ジェームズ、ジョナ、クレイグ・ロビンソンの5人。何が起こっているのか、まったく判断できないまま、彼らは家中から飲食物をかき集め、今後の対策を練りますが…。

【これぞ!アメリカン! これぞ!セス・ローゲンとギャングたち!】
やっぱり「Freaks & Geeks」、ジャド・アパトーファミリーとしての名作の数々で活躍してきたデキる役者兼クリエイターたちがこれだけ集まれば、傑作が生まれないわけはないんだ、と確信しました。緻密な計算とニクすぎる演出効果! 名作のパロディ満載なのですが、そのパロディのスタイルに様々な手法を凝らしているんですね。シンプルに映画のシーンのパロディをやるだけでなく、登場人物たちが昔出演した映画の続編を作るぞとデジカメ(→「127時間」で使用した小道具を使用。ジェームズは自分の映画の小道具をキープしておくのが好きなんです)回してやりはじめたり(パイナップルエキスプレスIIが面白かった!)、それから、名作が演出効果/技術として評価を得ているシーンのパロディとか。さまざまです。

【笑いはサインフィールド、ラリーのミッドライフ☆クライシス、Extras スターに近づけ!系】
 各俳優がそれぞれのキャリアを積むうちに付着するキャラをちょっとだけ誇張する笑いってすごく見やすくて面白いですよね。もちろん、リアルとファンタジーのバランスが上手でないとお話にならないというのは前提です。This Is the Endのそれぞれ有名人のキャラ設定が非常にツボでした。まさに上記3本の傑作に匹敵するすばらしさです。しかも映画だからこそこのスタイルがきいてくるんですよね。なぜなら、キャラクターコメディでありながらもリアルな人物から作り上げることで、ジョークをきかせるために観客にキャラを植え付ける必要がないからですね。やりすぎるとベーコンになっちゃう...
 こまかいところをいうとセス・ローゲンってクマちゃんみたいでかわいい、ってみんなの基本イメージだったんですね?(汗)レイプジョークのときに、「クマ男をやっちまう」みたいなことをダニー・マクブライド(いまだにこの人より自分がおねーさんだという事実が信じられないでいるのですが…)が言った直後に セスがハッと両手で胸を隠すんですよ。めちゃめちゃ笑いました。
 他にも本当に細かい笑いが沢山あり、ネタばれにならないためにも口チャックします。

THE WORLD's ENDの公開と同時にぶつけて英米対決して欲しいです!