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2022年8月15日月曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (禁じ手の)内容を説明しますので、ぜひ体験してください。前代未聞の異空間ワールドが体験できる Mark Silcox: I Can Cure...[Perfect and Arena Ready Show] 観ました

ここ数年、好きな芸人さんたちと一緒に活動してたせいで、ずっとソロ・ショーを見たかったんですけど。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/mark-silcox-i-can-cure-perfect-and-arena-ready-show

シルコックスおじさん。多分、知名度が上がったのは、ジョー・ライセットくん(さん?)の番組、Joe Lycett Got You Back (Channel4)でサイドキックとして登場してからではないかな?と思ってます。


パンデミック中から、特にサム・キャンベルくん(以下SC)とのコラボが異常に多くなってしまい、優先順位が爆上がりしてしまったのが、今回観に行った主な理由です。すいません。 

一部紹介↓


またかよ、またSCなのかよ、なのは重々承知なのですが、彼のオンライン上の活動により積み重なったほぼ2年分のバックログを消化することが、何しろ最優先なのです。芸人マグネットのエディンバラ・フリンジでしか見れないやつばっかりなのです。

【内容の前に、感想】

・・・ジョークとかコメディとかショーとか、そういう以前の話で、めちゃくちゃ笑いました。芝居でもコメディでも、鑑賞するときに、オレは何かしらの「視点」でデコーディングをするのですが(注:このデコーディング作業とオレが個人的に面白いと思うかどうかはまた別の話です)視点とかそんなのどーでもいい、問題外のショーなのです。

通常は、二度と観れない一回かぎり系でないと、ネタバレしてレポートしないのですが、Mark Silcoxおじさんのこのショーは、何が起こるかわかって行ってもめちゃくちゃ楽しめる、とエグゼクティヴ・デシジョンにより、ネタバレすることにしました。じゃないと、なんでオレ的に爆笑だったのか、まるで説明できないんだもん!しかもこれネタバレしないと、低評価になっちゃいそうなの。

(オレが行ってた日、若いにいちゃんのレビュワー入ってたんだけど、険しい顔してたから、出てくるレビューが怖くて怖くてしょうがない・・・)

【内容は・・・超・ネタバレです】

1)ちっちゃい会場内に入ると、センターにいろんなものが置かれておりまして。いくつものタッパーとかティーバッグとかケトル3つとか卵とかゴソゴソと。お客さん多分全部で50人くらいかなぁ?もうちょっと入るかもしれないです。とても狭い会場です。

2)今回のショーはタイトル通り「ワタクシが治します」なので、シルコックスおじさんはドクター・シルコックス。お集まりいただいた方々へより良い健康を、というコンセプトのもと、体にいいもの、比較的医学・栄養学的な話を、写真や絵とともに(→A4サイズの紙にプリントアウト、ラミネート加工)みんなに見せて説明していきます。会場狭いですけど、まるで、よく見えないです。

3)体にいいもの、として真っ先にタンパク質が紹介されるのですが、そこで「みんなにChick Peasを・・・」とタッパーを取り出します。その中には、事前に準備していた水でふやかし+茹でてきたひよこ豆が。ドクターはおもむろにそのひよこ豆を一つ目のケトルにぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

4)「ゆで卵も欲しい人はいますか?」と客席からゆで卵の希望者を募ります。ドクターは希望者全員分の数を数え、その人数分の卵を卵パックから取り出し、2つ目のケトルに卵をぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

5)お湯が沸いてもゆで卵ができるまではそのまま10分放置するのだそうで、お湯が湧いた後もいいしばらく、ラミネート加工されたA4の紙とともに、今度は咳について話をしていきます。

6)ちょうど咳についての話が終わったところで、「多分準備ができたと思うので・・・」と客席全員にキッチンペーパーを配り、そのペーパーの上にティースプーン一杯分くらいのひよこ豆(タッパーに一回戻して塩をまぶしてよく振ってから)を全員にサービングしていきます。(サービング中一切喋りません)

7)配り終わったところで今度は「ゆで卵も・・・」とゆで卵を取り出し、再びキッチンペーパーを取り出し、ゆで卵をカチッと割って(茹だってるか確認してから)先ほどの希望者たちへサービングしていきます(サービング中一切喋りません)

8)全員に行き届き、それぞれがタンパク質を食すなか、プレゼンが再開。すいません、ここで何喋ってたか覚えてないです。ただ、お客さんがこの状況で笑っちゃうので、ドクターもこらえきれずに、笑っちゃって、笑いのエコー現象に。

9)第一部が終了し、第二部へ。第二部の内容は生物の歴史的な話で、ビッグバンから入り、地球の地質学の歴史と、氷河期以降の生物、そして「クモ」について。しかし、第二部が始まる前に「正直この第二部は、とてもアカデミックでつまらないので、みんなにお茶でも・・・」と、3つ目のケトルでお湯を沸かしながら、紅茶、またはコーヒーを希望する観客を募り、希望者全員に飲み物をサービング。(ミルク、砂糖もお好みで)

(→この間、本当に普通にお茶作ってるだけですこのおじさん)

10)お湯を沸かしている間にカスタードビスケットもサービング。全員に配布されます。

11)お茶とビスケットが行き渡ったところで、第二部へ。ビッグバンがどうやってできるのかを説明した後に「では実際にビッグバンを・・・」と、ドライアイスの入った瓶に風船の空気口をはめます。(確かそうだったと思う)ゆっくりと風船が膨らんで行く中、地球の歴史を引き続きレクチャーするドクター。客側はその風船がいつ膨らみすぎて割れるんじゃないかと恐れおののき、レクチャーを聞く余裕なんてないです。途中でみんなの様子に気づいたドクターは、かなりパンパンに膨らんだ風船を取り、口を結んでマイクスタンドに結びつけ、レクチャー続行。

レクチャー自体に、マジで笑いどころがあったかどうかまるで覚えてないです。

一通り生物が生まれるまでを話したのち、チャッカマンを取り出すドクター。「・・・では、みんな耳を塞いで・・・」とチャッカマンの火を風船に近づけ、風船が割れると炎もブワッ!!!

「以上です」

・・・終了・・・。






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