イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2020年4月29日水曜日

コロナで超番外編:ウーマンラッシュアワーの村本さんのZoom 独演会 鑑賞しました、の感想。


【たまたまこの記事にたどり着いてしまった方へ】
いつも読んでいただいている数の超少ない方々とは全く違う、村本さんのファンの方々の目に触れる可能性があるかもしれないため、感想を書こうか否か、めちゃくちゃ迷ったんですが、一回アウトプットしとかないと気が済まず…。コメディのものすごいオタクによる忘備録になります。

【 zoom live comedy 鑑賞までの経緯】

ここ25年強は気ままーにしか日本のお笑い界を追いかけておらないです。ウーマンラッシュアワーを知ったのは2017年の年末のThe Manzaiのネタを元職場の先輩が大変褒めていたのを聞いてから、という遅さです。(マジですみません 汗) 日本でこのタイプのポリティカルコメディが激レアなので笑いの作り込みとか印象に残り、” You TubeクリップでやってるJonathan Pieっぽいな”と印象を持ってました。
本格的にネタをもっと見たい、と思ったのはこのコロナからです。村本さんの毒舌ツイートがRTで回って来るようになったのがきっかけです。得意のサイバーワールド発掘を始めたものの、昔のクリップは出て来るんですが、へんてこりんな炎上?スキャンダル?みたいなのは出てくるけど、昔6−7年前くらいしか全然出てこない(→注:経緯はわかりました)で、3−4年くらい前のが少々拾えたのですが、芸能ネタの毒舌ばっかりで、長くて尺8分。最低でも20分、真っ当に観たぞ&感想持つなら尺は最低30分以上60分は見ないとわかんないのに。8分じゃ全然わかんない。ただここまででわかったのは、コンビじゃない。村上さんのソロ・ワークだ、です。なのでマイク一本持ってのコメディが気になってしょうがなくなります。オタクなのでしょうがないです。

そんななか、Zoom で見れるという情報をゲット。こっちの通常のチケット・セールスの感覚でちんたらしてたら全然取れない。そこでエイカスター・モードにギアを切り替えたら(テンパっても)取れました。「チケット取れない」を2−3回くらい経験したので、取れた時の感動ったらなかったです。ついったのフォロワーさんも声までかけてくれる人がいました(→よほどうるさかったに違いない)

【どんな感じだったのか

結論から言うと、オレが観た40分強セットは、こっちでよく見るwork in progress 的なもので(→Zoomの非常事態なのに、いわゆるスタンダップのショーだった。座ってたけど)整えてNetflixでショーとして出しちゃって字幕つけて世界に配信しちゃえばいいのに、と思いました。今回聞いたネタ全部、類似テーマで一貫させやすいし、日本の社会問題をスタンダップコメディを通して知る、って世界ウケすると思う。(→テレビでできないコメディをやると言うのが ネトフリコメディ枠のウリだし)あと海外のスタンダップ見てもなんかピンとこないという日本の方に、欧米の人は楽しんでいるスタンダップコメディってどんなもんなのか、なんとなくわかってもらえそう、と思いました。

ちなみに構成は
冒頭12分程度ウォームアップ 

5−6分 ネタ1

今回のメインかなぁ。運がめちゃくちゃ良かったんだと思うんですけど、strong routineだと思われる1本が観れたんです。

ネタ2 *独演会のPRクリップで観た3分ネタのテーマと同じだったので、もう一本strong routine観れるか?!と思いきやさすがにそこまで甘くはなかった(笑 

上記テーマから比較的繋げての小ネタで、シメ。次はここ調整して、最初のネタ1と繋げてcatherine wheelにする予定なのかなぁ。

オチづくりの視点とオチ自体は軽いところに持って行かれるスタイルなのですね。話すテーマが真面目な社会問題だからバランスとるのかな。欧米のポリティカル・スタンダップだとあまりないオチのスタイルなので欧米の人、新鮮と感じるかも? (多分それもあってPieかなーと)

村本さんもセットの中でちらっと語っていたけど、周知されるべきなのに埋もれてしまう問題をarticulateに表現し、より多くの人に伝えるってこと自体が、大変大事なことだと思ってる派です。(その意味で、オレは現在のPieオッケー派です。アレは必要)特に日本はその量があまりにも少なすぎるから、欧米よりももっともっと重要だと思う。そして、同じようなことをやる芸人さんがもっと日本にも多く増えればいいなーと思います。
今ちろっとチケットサイトをのぞいたらもう1組、オンラインでやってる芸人さんたちがいるのかな?でもポリティカルじゃないですよね。

ヨーロッパだとお昼時間に見れました(アメリカだと超早朝か丑三つ時くらいなのかな?)多分今後もしばらくキャッチできるチャンスがあると思います。→https://peatix.com/group/66295

2020年4月26日日曜日

(バスデンさんが義弟役で超!好演で有名な)リッキー・ジャーヴェイスのNetflixシリーズ、アフター・ライフ(After Life) シーズン2観ましたよ、の感想レポートです *もしかしたら、ネタバレかも… 

こんばんは。
今回は、一番よく読んでもらっているリッキー・ジャーヴェイス関連記事になります。
Netflix配信のAfter Life のシーズン2が配信になりました。



オレのリッキー・ジャーヴェイス作品の感想はかなり複雑なので、もし!可能なら&さらにつっこみたい方は、シーズン1の感想 http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/03/tvafter-life.html も合わせて読んでいただけたら、嬉しいです。

【そういえば!超備考】今年2020年のゴールデングローブ賞のスピーチ、秀逸でしたね。多くの方々からも絶賛されていました。なぜ?! おまえ、眉毛をコイル巻きにして観ていたんじゃなかったのか いえいえ、違うんです。これは、2011年の1回目から着々と積み重ねてきての5回目なのです。つまり「ゴールデン・グローブ」での「リッキー・ジャーヴェイス」の「スピーチ」がシリーズ・コントのようなお膳立てがすっかり設定されている。リッキーは「リッキー・ジャーヴェイス」が喋るだろうことを遊びたい放題喋ることができるのです。というわけで、とても頭の良いスピーチだった、と本当に思いました。

【シーズン2のお話は】

奥さんを亡くし、人生投げやり、世界も自分もどーなっても知ったことじゃない、だから、他の人もどうなったって知るもんか、人を傷つけたって迷惑をかけることになったって関係ない…と思っていたトニーが、次第におまえだけが辛いんじゃねーんだよ、みんながそれぞれいろんなことで辛いんだ。互いに「思いやり」で猛烈辛く苦しい世の中をなんとか生き抜いていくもんなんだよ…と悟っていく様を中心に描いていたシーズン1。シーズン2は、人の気持ちにお構いなく毒を口から出さなくなったトニーが、

以下から、もしかしたらネタバレかも?!(ストーリーは細々説明しないのですが)気をつけてください。
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シーズン1とほぼ同じパターンで1日を過ごしています。彼の周囲の人々や彼を取り巻く環境は様々な変化が起きる一方、彼だけはまるで変わらない。変わろうとしない。相変わらずオープニングとエンディングでは亡くなった奥さんの生前のビデオを観てワンコをそばに置いてさめざめ泣くんです。変化が起きて対応しなければいけない人や、新たな何かが起きた人と関わるときも、(奥さんを失っての)虚しさとその奥さんとの過去から離れたくないゆえの変化への拒絶が描かれていきます。
つまりですね、シーズン1と変わらないんですよ… 1話目はリキャップみたいなもんもあるんで抵抗なかったんですが、2話目も全く同じパターンで変化が何にもないわ、トニーが事あるごとにメソメソするわで、ちょっとこれGroundhog Dayじゃないんだからさー(汗)第3話以降もこのままなの?ここで文句はまだ早いよねぇ…と不安にかられながらクリック視聴を始めてほどなく、A-Ha. ですわ。

オレらがこう思うことを全て計算済みのプロット展開だったんです。証拠にトニー自身がGroundhog Dayっていうんですよ。
ていうか、このシーズン2のテーマがGroundhog Dayだったんです。第3ー4話以降からトニーはGroundhog Day を守れるのか、守りたいのか、それとも抜け出して次へいきたいのか。トニーのそんな心情を中心に、おなじみの登場人物たちの人間模様とともに繊細に描く・・・heart wobblingコメディです。


以下は箇条書きで今回の見どころ的なところを極めて独断と偏見でよりぬきました。シーズン1でお話ししたこともご参考にしてください。

1. (アシュリー・ジェンセンはいちおスコティッシュだけど)超豪華イングリッシュコメディ陣が勢揃い。
イングランドでは(コメディ好きの間では)知られている才能あるタレントをピックアップし国際的なスポットライトを当てるという意味で、このシリーズは大変重要な意味を持っていると思います。シーズン1の感想であまり触れてなかった(またはバスデン情報に紛れ込んでいるか、のどちらか)かもしれないので、ここであらためて書き出したいと思います。あ、バスデンさんは割愛します。(→してないけど)
Tony Way ---- 多すぎるんですけど、最近は、義理恥に出てましたね(汗)
Diane Morgan--- Philomena Cunk のキャラで Charlie BrookerのWeekly Wipeに出ててめちゃくちゃ人気になったのちに冠番組でCunk on シリーズをやってる
Kerry Goldiman--- 最近Taskmasterで知名度がグーンと上がったかも
Paul Kaye--- キャリア多すぎるんですけど(役者としてめちゃくちゃ出てるんで)あ、マチルダの感想で書いてたのを見つけた!http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-368.html
Roisin ConatyMan Downで一躍有名になったのではないかしら…
Joe Wilkinson-8 out of 10 catsとかね。Him & Herでやってたキャラでよく出ますね。
David Earl (Brian Gittins)  デレクでね、出てますからね。
Penelope Wilton 日本だとね、ショーン・オブ・ザ・デッドのショーンのお母さんなので一発であ!と思われるのではないでしょうか
David Bradley ハリーポッターシリーズでね。有名になっちゃってますけどね

あとS2でColin Houltが追加投入され、その経緯もどうもいきなりリッキーから電話がかかってきて、ウソだろ、友達のプランクコールだ、って思ったっていう(本人ツイート談)よかったよねー(涙)
リッキーの一本釣りスタイルは前にDeadly Siriusでも話した気がします

すごく!意地の悪い言い方をすると、これだけイングランドのコメディ陣営を作るので、小さく、友達の友達は皆友達のように何かしらで繋がり支え合っているイングランドコメディ界は、応援に回ります。口は災いの元ですからね。オレのツイッタTLで重箱の隅つつき隊はこのシリーズに対するコメントのなさ加減といったらないですよ。そんないぢの悪い解釈は置いておいても、実際、このS2, とても上手に作られていると思いますので、絶賛までは行かずとも、の沈黙なのだと思います。

2. トニーが元々の(リッキーの)パーソナが伺える言動をする時が圧倒的に少ないので、たまに出ると、はは!と笑ってしまう

奥さんにちょっかい出すとか、いぢるとかするとき、ちょっと相手が困るような言動をするときとか、頻度とレベルが、非常に少なく低いので、ハートウォーミング(笑 な気分で笑っちゃうんですね。全て計算づくでしょう。(しつこいようですがリッキーはめちゃくちゃ頭が冴える人なんです)

3. 第5話でのDavid EarlのキャラBrian Gittinsシーンがあまりに典型的な(リッキー・ジャーヴェイス・ショー時の)リッキーらしいジョークでメタ&バンターだったので、説明補足を・・・
Brian Gittinsってこのシリーズでリッキーが作った登場人物じゃなくて元々あるDavid Earlのキャラなんですよ。かなり長ーーーーーーーーいことやってる(た?)んですが、オレはちょっとパスな種類の笑いなので60分のショーは見たことないんだけど、実はマジで一回第5話で披露してるネタスタイルで進行したショーが、酷評の嵐すぎた上にChortleのBennettさんに痛烈な苦言(ベネットさんは力のある芸人さんには寄り添って評を書くので、ある程度の信頼を得ている、といっても間違いではないかな?)を書かれて、もう二度とやらねー宣言をしたんですよ。なので、そこがわかってると、このシーンを、バンターでメタなリッキーらしい”イヂリ”ジョークと見て取ることができちゃうんですね。

4. 第6話で8歳の女の子にカミングアウトした60近いお父さんを取材するシーンでみるリッキーのトランスジェンダー観

これもね、 「Caitlin Jennerほど変わってないけど、色々変わった」って言ったことで問題に発展しちゃったゴールデングローブ賞(笑)スピーチとか、2018年で行ったショー、Humanity ツアー(→Netflixでまだ見れまーす)でこの件さらに引っ張ってネタやる(笑)、とか、その後もトランスフォビックなツイートしたとか叩かれたり**。その経緯とこのシーンはかなりリンクしてると思います。
この8歳の女の子にカミングアウトしたお父さんをトニーはトランス問題じゃなくてブレイクダウンだろ、と。そしてレニーが今のLGBTの状況を徒然に語り、「昔はこうだったこと今は消えちゃったし、もう週末(スタグナイトで)男子が女装をしてみんなで笑う、みたいなこと、しないよねぇ?」みたいなこと言ったら、ぴしゃりと「そんなことで笑うもんじゃないし、昔から笑うもんじゃなかったんだ」って言うんですよ。
この真っ当なジェンダー観が見えるやり取りは、裏にジョークはジョークなんだ、文脈読み取って区別しろよ、というメッセージが込められている気がしています。とはいえ、この渦中のジョークについてはかなり「表現の自由」に絡んでしまう問題ではあるので、大変気をつけなければいけない。コロナが終わった後にでもまとめてアップしたいと思ってます。

**ジョークと理解されてないことは論外として(笑 文脈をきちんと吟味して読むと、槍玉にあげられたジョークは、微妙すぎるラインを行くけど、明らかなアウトではないんじゃないの、というものでした。

5. S2のお笑いハイライトといえばPaul Kayeとバスデンさんのシーンだよ

S1でも登場してた心理分析医がS2では別居中で精神的に悩むマット(バスデンさん)を担当。そのセッション中の数分のやり取りが、スケッチコメディのシリーズ物みたいに笑えるんですよ。まるでTim KeyとBasdenさんのコンビ芸を彷彿とさせるような秀逸さなので、S2を完食したらぜひ、このシーンだけピックアップしてみてください。以下がそのタイムコードです(え?)
第1話 17:00
第2話 14:20
第3話 8:58
第4話 2:00
第5話 5:20
第6話 2:30


とりあえず、言いたいことは書いたかなぁ。と思います。思いついたら追記してるかもしれないです。第6話結構ボロっときそうになります。アシュリー・ジェンセンのせいです。The Extras視聴者の気持ちをわかってくれたエンディングでした!

追記:個人的にはこれで終わり。あってもこの後スペシャル1本か、どんなに頑張ってもS3で終わるのが一番いいと思います。先が見えないもん。これだけの才能のアッセンブルなので、リッキー独裁政治じゃなくて、各自キャラクターでインプロさせるイアヌーチ・スタイルにしたら広がると思うんだけどなー。


2020年4月20日月曜日

今週のおすすめ英国ライブコメディ(オンライン)情報⭐︎コメディファンは参加してね⭐︎2020年4月19日付


いやいやいや。
いやいやいや。

ボリス・ジョンソンは決していい首相じゃないですよ。コブラミーティング5回はすっぽかしてるんですから。
保守党内閣は全然!国民を守るいい政治をしてないですよ。中小企業は見殺し的な行為をしてますよ。日本やアメリカと二人三脚みたいなことやってますよ。(以降略)

英国も最前線で闘う医療の人たちになければならないギアが恐ろしく足りてなくて、たくさんの団体や機関、偉い人や芸能人がチャリティ企画を立ち上げてます。そういうところからお金がたくさん集まっています。本来は国がやるべきところです。

EU離脱YESキャンペーンの時に EU離脱したらNHSに毎週3億5千ポンド、とうたってグルグル回ってたボリス・バスが国民の心にホーンティングです。 今もツイッタの#トレンドがBoristheLiar…

その一方で、もしかしたら英国は感染者のピークがきたかもしれないというデータや(全然安心してはいけない)オックスフォードの研究機関からワクチンに関するのグッドニュースが出たりして、ちょっとだけ心が↑。

そんな4月19日日曜日、英国ロックダウンからしっかり1ヶ月経った今、嵐の海へ浮き輪もなく投げ込まれたような英国エンタメ界は足場を随分しっかり作り上げてきました。大量生産でもあります。そんなわけで、今週から オレのおすすめをいくつか紹介していきたいと思います。

1) Always Be Comedy (英国時間4月23日(水)20時より)

ちなみに ZOOMのライブコメディのレポートはこちら



新しいオンライン・ライブ・コメディ・クラブAlways Be Comedyが立ち上がり、毎週水曜日20時より2時間くらい。Zoomのwebinerの予定だそうです。なので定員500人かな?
毎週かなり強いラインアップです。皆さんもテレビやネトフリでお馴染みレベルの芸人さんがブッキングされています。
ちなみに23日(水)は
Sara Pascoe & Steen Raskopoulos* & Mystery Guest & Suzi Ruffell & Nick Helm
と魅力的すぎるのと、Webinerのライブの印象やセキュリティ問題、ビジネス的な観点含め、気になることが多いので、オレは参加することにしました。
参加料は5£。
チケット購入は以下から。
https://www.alwaysbecomedy.com/tickets

ちなみにNick Helm/ニック・ヘルムのファンで水曜日の夜に都合の悪い人(ロックダウン中に都合が悪いとかあるのか?)、Outside the Boxという現存するコメディクラブも同じことをやり始めており、火曜日夜20時もNick さんをキャッチ可能です。お値段一緒。三人ブッキングで2時間枠らしいから一人頭の尺長くてこっちの方がNick Helm一点絞りならお得かも?Zoomもwebinerじゃなくて会議タイプだとコミュニケーションも密に(笑 お値段一緒の5ポンドだし。
チケット販売はこちら https://www.wegottickets.com/event/501509

2) Show And Tell (英国時間4月22日(火)および25日(木)21時より)

 先週ZOOMによるライブ・コメディで絶賛レポートを書いたShow And Tell at Home シリーズは続いており、今週(火)は腹話術コメディで有名なNina Conti(→おっかしいなーどっかで感想を書いてるはずなんだけど見つかりません!)と数年寝かせたら予想通り素晴らしいspoken wordsよりの芸人さんになったRob Autonくん。木曜日はまだ未定?何しろまだ1£という段階なので、オンラインのライブコメディ自体に興味がある方は、お試ししやすい価格かと思います。

3) Next Up Comedy がほぼライブコメディチャンネル化。
https://www.twitch.tv/nextupcomedy/
ロックダウン1週間以内で活動の場を失った芸人さんをサポートするプラットフォームおよび様々な投げ銭方法を立ち上げているNext Up Comedy。
Twitchをプラットフォームにライブ生配信時間以外はロックをかけてチャンネルをsubscriptionした人だけにし、生配信中にNEXTUPCOMEDYに加入すれば出演中の芸人さんに50%、生配信中に直接芸人さんに投げ銭も可能、と何から何までがんじがらめに芸人さんを守り収益を得る対策が素晴らしいです。新たに自分でプラットフォームを立ち上げるよりは楽&ファンベースも同じということで、多くの芸人さんがここで枠をもつように。結果先週末くらいから実質コメディ・チャンネル化。スケジュールはこちら

ちなみに 今週はこんな感じ!(念のため英国時間)
日曜日のお昼Virtue Chamber Echo Bravoはどうもレギュラーの日曜お昼のヒーリングタイム(嘘つけ 爆)になりそうなので、もしお時間あれば。オレはVCEBのスピリチュアルメンバー(あるのか?)なので初回の礼拝(?)に参加しましたが、げ、それはさすがにライン超えてんじゃねーか的な微妙な発言がひょこひょこ顔出して正直ヒヤヒヤでした(汗)。当たり外れはもともとあるのはご本人たち公認なので、もしあたりが悪かったらご容赦を。ただ、チャットのはずが互いに相手のこと聞こえてないみたいに進行するのも、20分くらい過ぎたところで「投げ銭100ポンドになるまで延々続くよー。嫌だろ、みんな。やめて欲しかったら投げ銭だ!」となり、途中でブッツリ放送終わっちゃうっていう、全体的なスタイルとしては、期待通りのものを見せてくれるかと思います。注:そうそう!Phil NicolさんEverybody is Talking About Jamie!で 昨年秋かな?からロコ役やってる人だよ! だからみてー。

他にも、金曜日のMichael LeggeさんのShit Dinner Partyは今の所単発で楽しそうだし、土曜日のAnna Mann(Colin Houltのキャラ。絶対!どこかで説明してるのにまた記事が見つかりません。なんで?苛) のIsolation Partyはレギュラー化かな?ゲストが結構豪華で先週はMae Martinちゃんとかが出てたので今週も期待できるかも!

というわけで引き続き注目ください。

4) BBC2(またはBBC Scotlandの)Limmy's Homemade Show
Limmyはやっぱり賛否両論なのかもしれないけど、ある一定の層は一貫してすげえ天才だと評価していて、オレもしつこいけどある種の桁ハズレの天才だと感動せずにはいられないです。このHomemade ShowVineを繋げただけの短編映画はその最たる例だと。

英国内の人はBBC iplayer で視聴可能ですが、圏外の人はYouTubeで…と思いきや!ああ、削除すぐされちゃうみたいですね、やっぱり(汗)
このリンクをクリックしても削除されてたらすみません→ https://www.youtube.com/watch?v=ae1MWgR47S0&t=1s

スタイルは2年前のパイロットと一緒なので、こちらをとりあえず。



Twitchでやってるゲームとかはどうでもいいんですけどね(笑 (ゲーマーじゃないのでわかんないだけです)

5) Audible が超!有名人ばかり集めての小話ポッドキャストシリーズを無料で始めたよ
 Audibleってイギリスではアマゾンと繋がってしまうのですが、日本はどうなんだろう。
とりあえずリンクを貼ります。
https://www.audible.co.uk/pd/Locked-Together-Audiobook/B086XCP151


もはやこのブログではカスリもしない大物のセレブ芸能人たちがこぞって小話提供をしております。(→ほっといてもこのレベルなら日本の英国エンタメファンに情報が勝手にいきわたっちゃうよね、と思っているからです)発言力のある人たちが皆騒いでくれるのでいいや、と思って、全て割愛。サイモン・ペッグとニック・フロストが参加者のうちの二人です。他にもいっぱい有名人いるけど、サイモン・ペッグと!ニック・フロストが!います!!

6) コンテンツ配信サイトComedy Crowdでジェームズ・コードンのLate Nitenにも出演しちゃって(このご時世に)旬なブームが止まらないMichael Spicerさんのレギュラーが始まるらしい

アメリカのFunny or Dieみたいなのを目指してるんじゃないかと思うけど…コロナ前から存在しているコンテンツ配信サイトです
https://comedycrowdtv.com
(注:コンテンツは見たことありません)

ここで以前紹介した今が旬!(どんだけ強運なんだ!)のマイケル・スパイサーさんがレギュラーでコンテンツ配信するそうなんですよ。Room Next Doorは本当に面白いのでぜひお試しください


7)Inside Aaron (YOUTUBE無料公開)
あのね、Arron Cheng アーロン・チェンくんってオージーの芸人さんなんだけど、彼がLAから戻るときに検疫2週間しなきゃいけなくてその1日1日を綴るっていうウエブシリーズを Skills in Time 時代の仲間たち(→ゆえにSam Campbellくんだい)を中心に毎回かなり豪華なUK&オージーカメオの協力をえながら制作された、意味全くわかんないぶっ飛びシリーズです。



もう嫌だよ(号泣)全く活動できなくなっちゃってさ、サムくんは、職探し登録しちゃったんだよ(インスタは多分ネタではないと思う…)元バリー賞現オーストラリアコメディアワードを受賞までしてるのに(号泣)この若き爆発的才能の塊が、今こそ英語圏コメディに浸透してくるはずが!なぜこんなことで蹴つまずかなければならないのですか(涙)頼むから大物は枠を譲ってあげるとか引っ張り上げるとかしてやってください。

この子たちもスポンサーもらうとか、YOUTUBE課金せいにするとか、なんか投げ銭制にするとか…実はオレが極めて限りある予算の中から貢ぎたいのはココです。だって一番そーゆーのに不器用そうでなんだもん!!!

というわけで今回は以上です。みなさん、偏った情報ではありますが、ぜひご参考に。。。よろしくお願いします。

2020年4月13日月曜日

続く英国ロックダウン。状況アップデートおよびZoomを使用した有料ライブ・コメディに参加しました。めちゃめちゃよかったです!のレポート 2020年4月12日付

【前回からの状況アップデート】
→そんなものどーでもいいからZoomのライブについて知りたい。という人はこちらからどうぞ。(または下へスクロールダウンしてください。すみません汗)

英首相ボリス・ジョンソンがコロナで入院→退院のニュースが流れた現在、ほぼ毎日700ー1000人単位でお亡くなりになっている英国です(→ケアホームの方の人数は除く)。その死亡率はイングランドだけにすると10万人あたり15人くらい…ヨーロッパでトップの死亡率の道を歩んでいます。(リンクはスレッド全部が引用元です)そして、本日、英国でも長年ずっとお茶の間の顔的に愛されてきた有名なコメディアンで、Goodiesの1人のTim-Brooke Taylor ( ここで一回紹介してた)さんがコロナでお亡くなりに(号泣)お昼頃からオレのTLは嘆きの嵐です。エドガー・ライト、リース・シアスミス他、日本の英国コメディファンの間でも人気のあの人この人が皆泣いています。前回も話してますが、EUからのオファーを蹴り、英国民ではないNHSスタッフのビザはコロナが終わるまで延長(→終わったら帰れ)先ほどもEU圏外からの腕利きの医療関係者たちが助けられますよ、というオファーを蹴っちゃってた。。。ケアワーカー&NHSスタッフにカミカゼ特攻隊のように最前線で戦わせ続け、報酬は拍手でお支払い・・・のような保守党政府のコロナ対策への非難轟々です。

NHSスタッフを励まそう、サポートしようと、リアム・ギャラガー級のアーティストがこぞって(必ずや終わる→)コロナが終わったらNHSスタッフのために無料でライブを、と秋以降にライブを企画。最初は「おおお」だった世間の反応も、大物が次々と同じことを言い出すと「そ、そのライブにかかる費用をどこかに献金した方が・・・」などという声も。一方こうしたライブを行うことでイベントスタッフは仕事が保障されるのでしょうし、マニックスやギャラガー・レベルのアーティストが行うともなれば、放送権の売買や献金ラインのセットアップもできるでしょうし、とも考えると…どうなんでしょうね。

さて、いつもの長い前置きを書き終えたところで、今回の本題に移ります。前回までロックダウン以降のコメディ業界における様々な新しい試みについてレポートしてきました。3週目に入ったところで、(しょうがないのですが)量産→クオリティにばらつきが多く見られるように。特にTwitchやSkypeを使用してゲストを呼びおしゃべりをオンライン配信するフォーマットのショーは、呼び屋も含めた内輪同士のおしゃべりレベルが目立ち、簡単にあれもこれもと投げ銭をするモチベーションが湧き出ない…。いや正直、誰もがメンタル弱ってる時に、未開の地でそこそこのもの見せる人がいたら、サイコパスです。おしゃべりで全然いいんです。視聴者を囲う空気さえあれば。

そんななか、10日くらい前から有料チケット制による「ライブコメディ」が始まったんです。オレが知る中で最初にやり始めたのはWeirdos Comedy。稲村的には初回のラインアップと8ポンドちょいという値段を天秤にかけてみた場合、試すモチベーションがわかず(汗)見送りさせていただきました。しかしながらチケットは完売&ライブは好評に終わったようで、17日にも催行決定。チケットはこちら:https://www.eventbrite.co.uk/e/weirdos-comedy-live-online-2-tickets-102448060908

オレが参加したのは、その後程なく行われたオレのご贔屓さんを何人も扱っているプロモーターShow And Tellさんのライブコメディです。これが今までで一番素晴らしかったので、レポートしたいと思います

【Zoom使用のライブコメディ参加しました!】

 エンドレスにヒマしかないので、4月9日当日にお知らせが入ってもすぐに参加できるのがロックダウンの醍醐味。


この「Front Room」の意味がようわからないままも、1ポンドでLou Sandersさん(→Taskmasterに出ちゃってものすごい人気に)とRhys Jamesくん(Have I Got News For Youなどのテレビ番組でおなじみの顔に)のライブで優遇されるなら! とチケットを購入。するとライブへのリンクがこのように送られてきまして。


あれ?22時からっていってたのに21時開始?とか思いながら、クリックすると

(今キャプったので3日前になっていますが、当時はカウントダウンで時間が表示)

プレイボタンをクリックすると

とZoomへ飛ばされ、「なるほどこれはZoom を使ったライブなのか」と判明。実はZoomのセキュリティ問題はたくさん耳に入れており、同僚のzoomミーティングを蹴りまくっていたので、ZoomのアプリをDLインストールしろと指示が。超抵抗がありましたが、このやり方で進めれば、コードを送信やシェアおよび公開することなく、ホストのみの管理による参加する形になるので、FBIに書かれていた「Zoom使用の際の注意事項」もクリアになるか、と判断しインストールしました(コメディの誘惑に負けただけ、と言われればそれまでですが 汗)
すると、こうなりまして。
始まる前に準備してねと以下のように指示が。


Show and Tellさんは我々お客さんのマイクを「オン」、画像を「オン」にしてほしい。と。お客さんの顔や笑い声が芸人さんに見聞きできるようにしたい、とのこと。マジで?(汗)と思いながらも、マイクをオンにしたオレ。もともとZOOMとは全く思ってなかったので風呂入ってドライヤーもしとらず布団の上&パジャマでビール缶をプシュッと空けてたので、画像は遠慮させてもらいました…。(左上に見える緑色は、オレがデフォルトで緑色のテープをカメラに貼っているせいです。カメラをオフという選択はもちろんできます)

もう一つあった指示が「リースくんの画面をピンしてください」ということ。ピンにすることで上の画像ではホストのShow and Tellさんがメイン画面になってますが、リースくんをメインにすることができる、と。どうやってやるかというと、リースくんの画面の右上にカーソルを持っていくと3つのドットが右上に出るので、それをクリックするとpinにする、という選択が見えるので、それを選択・・・のはずなのですが! 指示通りにやってもピンにするの選択が出てこないんですよ。あちこちクリックして自分なりに試行錯誤しても出てこない。。。そうこうするうち始まる時間に。
Show and Tellさん「じゃあそろそろ始めようと思うけど、みんな準備大丈夫?リースの画面をピンできてる?」

「できてなーい!」
「できなーい!」
「ピンのオプションがなーい!」

オレだけじゃありませんでした(笑)。
そして参加者の1人が
「リースがまだオフにしてるからできないんだよ」
「え(汗)?そうなの?リース!聞こえる?オンにしてー!」
「え?そうなのごめんごめん」(オン)

で、こうなって、いよいよスタート(笑)



MCがいるわけでもなく、リースくん、ルーさんそれぞれが約15分尺で行うアットホームコメディでした。リースくん自分の持ち時間終わったらルーさんを呼んで、ルーさんがオンになったらお客はルーさんの画面をピンするように設定し、ルーさんを観る。ルーさんが終わったら、そのままお客さんに「これでいいの?これで終わり?え、切るよ切るよ、みんなばいばーい!」お客さんも「ばいばーい!」で各自切っちゃって終わりー(笑)
Show and Tellさんはこの2つのセットをコンパイルしてYou Tubeに22時にアップ→無料で一般公開。その後、華麗に削除。


個人的な感想としては、このやり方が、コロナの現状下で体験できるベストのライブコメディだな、と思いました。前回までで紹介したタイプでは、1)MCだけがYOUTUBEで生ライブ配信→その時にブッキングした芸人さんに送ってもらった数分のクリップを流す。2)スカイプなどで芸人さん・ホストがチャットショー形式に行う 
両方ともオーディエンスとの絡みは全てチャット機能のみ、またはナシ、なので、客の笑い声やコメントなどは全て絵文字や文字だけに。チャットではみんな言いたい放題言うし、客同士がチャットしあったり。距離感があります。芸人さんはチャットのコメントを拾ってコミュニケーションを取り合ったりしますが、かなりの時間差が否めません。テレビの生放送でツイッターなどを利用し、ハッシュタグでコメント寄せるみたいな距離感と時間差です。

一方、Zoomの場合は、芸人さんと客とのダイレクトなコミュニケーションがライブ会場レベルでできる。一体感があります。お客さんの声が音で通常のライブ会場と同じように演者に伝わる。もちろん、客1人1人が演者と同じレベルの音と映像発信力を持ってしまうので、演者はなれるのが大変っぽいです。客も素人なのでついつい忘れがちになる。(オレも実は、リースくんのセットの時に娘に話しかけられ返事をしてしまった 汗 スルーしてもらったけど、マジすいません!! 汗)
リースくん、敏感に反応してましたが、すぐに上手にそれをお客さんをいぢる(ライブコメディでよくあるような)素材にしてました。彼はこのフォーマットをかなり真面目に今後のビジネス形態と見据えているんじゃないかと思います。15分のセットをちゃんと用意してました。
ルーさんは、もっとフレンドリーにみんなとお話しましょっ!って感じのノリで15分強。初めての試みなので、まずは模索、リースくんほどセットの用意はしてなかったように見受けられましたが、オレは新しい希望を見出すほどルーさんのセットを気に入りました。ルーさんがお客さんの一人一人をちゃんと認知し、カメラの向こうの見えない客にしゃべりかけるのではなく、不特定多数ではない、我々に向けてお話をする、というスタイルが、オレがよく行くコメディクラブでの臨場感を再現してくれてたのです。

成功のカギとしては、有料制にすることだと思います。人数とお客のクオリティを保てる。有料でも観たい、参加したい、と思うのは、リベラルアーティの、いわゆる「いいお客さん」なんです。ショーの最中に邪魔になることをしないように心がけるのです。

今後の可能性:
現在実験段階で1ポンドですが、今後3人芸人さん持ち時間20分づつで1回5ポンドに値段をあげてもいいんじゃないのかな。リベラルアーティは貧乏が多いのと、フリンジや普段のインディーズのコメディ・クラブでのお値段を考慮すると、3−5ポンドがoptimum pointかな、と思います。
無料だと40分しかできないので、まあ当座は今回見たような2人ブッキング、1人15分づつって設定でもいいのかなぁ。今後人数が増えてきた時にどれくらいアットホームに感じられるか、どれだけ芸人さんが「不特定の誰かに向かって喋る数分のビデオレター」以上のものを出してくれるか、値段の釣り上げ方も変わってくるのかな・・・40分以上やるならホストがビジネスアカウントを取らないといけない。よって値段が上がることは不可避です。Show and Tellさんは、固定客をしっかりもつ評価の高い芸人さんを多く抱えているので、しばらく1ポンド40分で試運転をしていただき、その後、本格始動を期待します!

・・・というわけで、オレは 来週の火曜日と木曜日のチケットも購入しました(笑 この記事を読んでくれた方で、チケットを購入予定の方、現地(?)でお会いしましょう!

https://www.showandtelluk.com/event/show-and-tell-at-home/

来週はね、画像もオンになることがわかったので、風呂上がりのパジャマ姿のおっちゃんじゃない格好で挑みたいと思います。

2020年4月6日月曜日

UKロックダウンから・・・3週間近い? 英国住民の状況、そしてコメディ・ビジネス状況を中心に、あれこれアップデートです (2020年4月5日付)

ここ2−3日UKでは毎日6−700人の方々がお亡くなりになっています。本当に辛いです。
ご冥福をお祈りします

一方、季節は春。本日は4月5日スコットランドですら最高気温17度(ロンドンはどうも18度くらい)のお天気になり、わらわらとエクササイズと「許された範囲」で外出をする人が増えてるようで・・・人口もともと少ない割に土地有り余ってるスコットランドでは、人と人の距離2メートル以上の掟を自然に守れる状況ですが、(注:エディンバラも人口はたかだか50万)どうもイングランドの超都会は大変っぽいですね・・・



健康大臣のマット・ハンコックが「このままいうこときかない人がい続けるとお散歩エキササイズも禁止にしますよ!」みたいなアナウンスをしてま… 


へ???



7日前にコロナ陽性出てた人が、なんで外出ガンガンしちゃってるんですか?!?!

EUからの関税なしの激安リーズナブル機能性バッチリ呼吸器およびその他の医療器具を断り、その辺経験ゼロの保守党ドナーのダイソンと契約しちゃって、呼吸器足りない、ベッド足りない、NHSスタッフ足りない、検査キット全然!!!足りない!!! という状況下、もしお散歩エクササイズが禁止なったら一体いつまでお散歩エクササイズが禁止を強いられるの・・・(号泣)とある信用できるソースでは、イギリスにある緊急事態のマニュアル的なものに、一回何か禁止、ってなるとその期間は12週間、らしいのです。もちろんマニュアル的なものなので、今回の異常緊急もそのマニュアル通りになるかどうかは?という話なのですが・・・

そして経済がほぼストップ状態が続くなか、英国今週の流行語はFurloughかと思います。航空会社を含め、多くの会社が必要社員を間引くことに・・・どれだけ必要のない社員と認定された人が必要なくなってしまうのか、その期間もわからないので、この人たちへの支援を、という新しい任務が英国政府の肩に。

大規模のお店も大変。必要なお店(薬局系、食品スーパー系)以外は閉鎖を要請され、オンラインを主に購入ですが、こんなに誰もが職を失っているときに衣料品やデパートのお買い物が通常通り行われるわけがありません。だってお金ないもん!!!(号泣)Cath Kidston,  Debanham, が破産申請に進むとか。もしかしたら John Lewis もあとに続くかも… 

一つ改めてクリアにしたいのは、具体的金額や新しいシステムを含みこの緊急事態に向けた国民への経済支援を10日ほど前に発表してますが、実際には新しいシステムだけではなく、現状ある様々な支援金や補助金システムを流用してます。そして複数進行中の新しいシステムに関してはまだまだ準備中で、うまく行けば5月に手続きができるようになれば???というスピード。

そんななか一番早くお金がもらえるのは、しつこいようですが、Universal Credit。職を失った人が新しい職を見つけることを条件に基本3ヶ月間を期限としてお金の援助がもらえるシステムです。このシステムの酷さ、審査の通りづらさはお墨付き(例:両足を失った車椅子の方を普通に働けると認定するとか、平気でやる)ということもあり、この3週間ここでもチャンスとあらば「んなもの頼りになるか!」とクダ巻いてましたが、緊急事態としてUCが通る条件をかなり緩くし、同僚や友人その他、多くの人がすんなり手続きを完了できるようにしてくれていることが判明。オレ、シングルマザーなのと貯金がろくすっぽないので通りやすかったのかな?と思いきや、友人(お子さん2人)は旦那が働いてるのに申請がすんなり通ったとか。これは朗報です。ニュースによるとここ1週間に100万人単位で申し込みがあるそーです(汗)ちなみにUCから援助金をもらっても新しいシステムによる支援に該当する人はもらえるようになってます。管理している省が違うので、別の援助になるそうなのです。

そんなわけで、芸人さんもきっと多くの人がUCに申請してると思いますが、いろんな条件が揃ってないとそこそこの支援金が下りないのは確かな事実です。今回は3週間経ったところで、以前紹介した投げ銭ベースのライブ配信の続報(成功云々)そして新しいライブ配信の紹介を行いたいと思います。(すいません、Go Faster Stripeのコンテンツ紹介はまた今度に・・・汗)


ライブコメディ配信の行方。
投げ銭・課金制によるビジネスとして成功の兆しはあるのか。

ロックダウンが始まって1週間以内で、TwitchやYouTubeをプラットフォームに定期的に無観客ライブ配信として開始したオンラインライブコメディ。その後、数人でも集まることが禁止になってしまったため、2週目からはMCがライブで、各芸人さんが数分のセット(的なもの)を基本自撮り撮影、それを配信というフォーマットに変わりました。いくつか見ていますが、やはり、コメディクラブの知名度とラインアップの両方が揃わないと、配信時の視聴者数が桁違いに低い・・・です。Next Upがやっている例のライブ配信は毎回芸人さんと小一時間くらいチャット、投げ銭があるとそれは全額芸人さんに行く、ということで、40人しかみていなくても、その40人が固定客ファンだったらそのうちの結構な人数が5−10ポンド課金してくれるので、クラブコミックのトップ芸人さんの場合実際のライブに比べたら3分の1にもみたないような額だけども・・・という感じでしょうか。

そんな中で、The Stand Comedyは7000最低ラインで行くんですよ。先週フランキー・ボイルがでたんですが、桁が変わっちゃって12000。超オルタナのファミリービジネス系のUKのコメディクラブの生配信で、この数字は正直すごいです。
https://www.youtube.com/watch?v=uynDYOkUcOQ
他のコメディ配信と異なり、後からオンデマンドで見れないようにしてしまいましたね。ライブ感を出すためかな? 興味深い。

7000人のうちの半数でも2−3ポンドでも投げ銭してくれるのであれば、成功だと思います。ちなみに3週目のヘッドライナーはGary Tank Commander( Fresh MeatでおなじみのGreg McHughの超人気キャラ。この人もともとキャラクターコメディの人です。スコティッシュ。というかFreshMeatの記事、バスデンさんが執筆している回がいくつかあるせいか、やたらとブログ記事の量が多かった 汗 すみません)正直Garyのキャラはめっちゃローカルで、グラスゴーだとアリーナを一瞬で完売にしちゃうくらいの人なんですが、海を超えた視聴者層が確立されてきている今… ゲリーを知らない人、ゲリーのアクセントがホワッダファ?の人、いたのではないかなーという懸念もあります。チャット欄では「今まで誰がヘッドライナーだったよ」的なコメントがちらほら・・・重要案件です。ヘッドライナーを誰にすべきかの試行錯誤時期だろうなー。(実は先週のフランキー・も自分の本の朗読をしていた、という経緯があります。個人的にはフランキーの本の朗読は、長期的なことを見越した彼の超賢人判断によるものだったと信じて疑わないのですが・・・

一方Cosmic Shamblesは最初からスカイプチャットでそれぞれの自宅から生配信、というフォーマットだったので、ロックダウンが強化されてからも変化はありません。また生配信後もオンデマンドで見れるようにまだなっています。(コロナの前からの基盤があるせいだと思いますが)思ったよりゲイティス回、シアスミス回ともにビューイング伸びてないですね。5000、2000前後? 投げ銭状況はどうだったのだろう・・・

Cosmic Shamblesで今後期待されるのが、人気ポッドキャストや芸人さんとのコラボです。繰り返しますがCosmic Shamblesはコロナ前からすでにサイエンス啓蒙系で大人気の配信をやっていた基盤があるので、ポッドキャストや芸人さんにとっては一から立ち上げるより、このプラットフォームを利用する方が楽チンだったりするのです。実際先週の火曜日に、Ed Gamble くんとJames Acasterくんの大人気食べ物ポッドキャストシリーズOff Menuがコラボ企画、と題して、生配信をやりまして。ゲストがリチャード・ヘーリングだったせいもあり、めちゃくちゃ!面白かったです(笑い)



リッチーも(ご存知の通り)オンライン配信が基盤でお金を捻出するコメディ・ビジネスを長年続けてきた人であることと、エイカスター&ギャンブルのポッドキャスト人気は他とは一線を画すレベルでもあるせいか、このライブ配信中に、固定客がなんと課金のリンクがパンクさせました。すごいよね。
やっぱり知名度と芸人さん、それから配信場所は、YOUTUBEが一番安定してる印象です。

ちなみにOff Menu の前形で、以前超オススメと紹介したことのあるJust Puddingもこれを機会に更新されまして・・・



 これは生配信、ではないのですが、上記のOff Menuで聞いた耳を疑うようなエイカスター武勇伝の記録がホントに新規更新されていることが確認でき、エイカスターくんがすごすぎて、すごいしか言葉が出てきません・・・ということで、これみてください。

ちなみに日本の無観客生配信ライブをみたときに、YOUTUBE上から課金できる設定になっていたのがすごく気になったんですが、あれってスーパーチャットを利用しているのでしょうか? UKだとちょっとルールが違うっぽいので、同じことできるのかなー。あれいいですよね??? ウエブサイトに別に行かなくてみながら課金できるんですもんねー。