イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2021年9月13日月曜日

(多分)2021年8月くらいから観ているイギリス中心のオススメの海外コメディ番組です Ladhood S2, Code 404, The Cleaner, Bloods とか。

 

こんにちは。いつも、これがオススメだぜ!日本でもNetflixとかHuluとか配信されてると思うので絶対観てね!と確認もせずテキトーなことを言っているせいで、まるで日本では配信されていないものばかりを羅列している、全く役に立たないエントリーをしつこく、続けます。


 Ladhood Series 2 (BBC3)


シリーズ1の感想

TVシリーズになる前のラジオシリーズの時の感想 (なんと6年前…滝汗)

ここまできちんと追っているのは、オレ様がこのクリエイターであるリアムくんのピン芸(=執筆とスタンダップ)にズッポリハマった経緯があるからです。気がつけばもう「くん」と呼んでられない、三十路半ばに近い人ではないか… 時間というものは、ちょっとお茶休憩をしている間に10年近く過ぎてしまいます…いつまでたっても活動が再開しない作家さん(→大ファン)の時間軸をこっそり疑い、インタステラー現象呼ばわりしている場合ではなく、地球の時間自体がおかしいのかもしれません・・・

このシリーズは、現代のリアムくんが、セカンダリースクール時代を振り返るモノローグ基盤のコメディドラマで、シリーズ2はGCSE後のリアム君とその仲間たちを描いておりますが、シリーズ1に比べ、プロット展開に洗練さがものすごい目立ちます。はっきり言って、S2の第1話は本当に秀逸で、プルプル震えました。現代のシーンと回想シーンがパラレル進行し、上手にオーバーラップするんです。言葉とか光景とか細部に渡ってリンクをつけている。そうすることで、回想シーンにより臨場感が湧く。今年は個人的な理由でEnglish literatureという専攻科目について考えさせられる経験をしましたが、こういう作品を輩出できる技量と才能を育むことにもつながるのなら、オックスブリッジのEnglish Literatureはいろんな意味で守られていかなければならないのではないか、とすら思ってしまいました。

ここに出てくるリアムくんとその仲間たちは、今後ドラマや映画で大活躍して行くと思います。その意味でも注目しておいたほうがいいのではないでしょうか・・・


CODE 404  Series 2 (SKY TV)


シリーズ1の感想

英国エンタメ好きには、出演するドラマをどれも素晴らしいものにする魔法を使える超人気俳優、スティーヴン・グレアムとダニエル・メイズの2人がでちゃってるコメディシリーズ。かつ、(リチャード)ガッド・ファンは必見のシリーズですね。シリーズ1がオススメなので、シリーズ2も当然おススメさせてもらいます。

シリーズ1の最後でロイがひた隠しにしていた秘密がジョンにバレてしまい、(まさか生き返るとも思わなかったので、というのはいいわけになるのかわからないですが、というか言い訳する必要があるのか、という話ですが)ジョンがロイをディッチ、別の人とパートナーを組みます。またシリーズ1ではヤク中でやさぐれてた囚人ガッドさんが実はもっと大きな組織の重要な手先であり、今まで未解決だった事件の情報を流す代わりに自由にしてくれ、みたいなやりとりも同時進行。

シーズン2も引き続いて、実験的な試みであるジョンがどこまで保つのか? であり、不具合が起きるところにコメディ要素が多いです。1エピソードでは可愛いライバルくんも登場。

シリーズ3も制作決定してます。


Bloods (SKY TV)


パラメディックが舞台となってて、Samson Kayo とJane Horrocksを中心に展開するコメディで、日本の英国コメディファン層では絶大な人気を誇っているJulian Barrattが渋カッコオヤジで出てる点と、Jane Horrocksが好きなら、全然楽しく見てられるシリーズです。

が、すみません。オレは、Sam Campbellくん目的一点絞りです。出てるんですよ。レギュラーで。正直あんまりプロットとかシリーズのクオリティとか面白いとか笑えるとかどーでもいい。ただのキャンベル出没案件なだけです。まるで感想がありませんが、そんなことがたまにはあってもいいんじゃないかと思ってます。


The Cleaner (BBC) 


Greg Davies (TaskmasterシリーズやらThe Inbetweenersの校長先生やらMan Downやら、CuckooやらスタンダップのスペシャルもNetflixで見れるよ)の新作ということで、ものすごい!話題です。ワクワクを止められず、餓えたゾンビのように配信と同時に食らいついた大勢の英国在住民のうちの一人です。

清掃員の話なのですが、清掃員でも犯罪現場専門の清掃員です。誰かに清掃員と適当にあしらわれそうになると、誰でもなれるのではない(資格試験を通った)と、グレッグ扮するポールが訂正するところは、確実にレギュラーコメディ要素の一つとなっています。

毎回メインゲストに大物を呼んでいるようで、第1話は、ヘレナ・ボナム・カーター! 長年連れ添った旦那さんをめったざしにした犯人・奥さん役で登場します。Man Down系の、グレッグ・デイヴィスから期待する笑いが楽しめる冒頭30秒から一転、コメディというよりは、なぜ旦那さんに我慢できなくなったか、殺すに至る至らないの微妙な一線について、センティメンタルに描き出して行くオトナな内容になってまして。ジョークのスパイスはちょぼちょぼあるものの、過去作では見られなかった、新境地だと思います。正直、不意をつかれたというか、Man Down 系を期待してたので不覚にも拍子抜けしてしまいましたが、ハイクオリティだったと客観的には印象を受けています。

体勢を立て直してもう一回みなければいけない…。ちなみに第2話のゲストはデヴィッド・ミッチェルです。


その他

こちゃこちゃ観てるんだけど、今パッと思い浮かぶものが上記4本でした…(汗)あ、あとは、ニュージーランドの Wellington Paranormal (→Jamaine Clementが制作に入ってるとかで観たかったの)とか、ガンでお亡くなりになっちゃった Sean Lockのカルトコメディシリーズ15 Storeys Highのリピート配信とか(→DVDを持っていても手軽なので配信で観ちゃう)かな・・・? また思い出したら、追記して行きたいと思います。

2021年8月31日火曜日

Edinburgh Fringe 2021 エディンバラ・フリンジ2021, まさかの降臨。オーストラリアが生んだマジのガチの天才、サム・キャンベルSam Campbell: Companion 観れました

天才の天才。天才です。推しです。

オレの2021年エディンバラ・フリンジはこれ1本でベストの年にランク入りです。










(こんな顔じゃないです。誰これ?)

チケット情報(売り切れだし、終わっちゃってるけど)https://tickets.edfringe.com/whats-on/sam-campbell-companion


【これまでのお話】かいつまむとこんな感じです。

遭遇編

http://www.gojohnnygogogo2.com/2018/08/edinburgh-fringe-2018-barry-awardsoho.html

サイバーパトロール編

http://www.gojohnnygogogo2.com/2018/11/sam-campbell-nippers-of-dead-bird-bay.html

キャンベル・スポッティング編

http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/09/channel-4sitcomstath-lets-flatsseries2.html

パンデミック編

http://www.gojohnnygogogo2.com/2020/05/sam-campbell.html


(このほかサム君がロンドンのオンラインのコメディライブに出る、という1点絞りの目的で10ポンド以上出して鑑賞に挑んだのに、本人出てこなくて、8人ほど出たmix billの2時間で見事「ゴトーキャンベルを待て」になったのも過去のキャンベル体験ハイライトです。作ってはないらしい。ガチでMCが嫌な汗を掻きまくって、ものすごい謝っていた)

【というわけで、今回の話】

ロンドンに来てる、というのはロンドンでマーキングしているコメディ・クラブがツイートしてたんで、知ってたんですよ。ロンドンを憎んでいたところだったんです。

エディンバラ・フリンジにまさか来るとは! ショーをやると知ったのは、なんと予定上演初日の8月28日(注:28日と29日しかやらない)。 

会場は、ツイッターアカウントをフォローしてるし、断続的に演目のチェックを欠かさないMonkey Barrel。なので、どうしてオレの蜘蛛の糸レーダーがここまでギリギリにしか引っかかってこなかったのか、皆目検討もつかないです。考えられるのは、本当にギリギリの告知だった…? ここ数日確かにバタバタしてたしな… 

奇跡的に29日の2名さま分チケットがとれまして。バンクホリデー週末の日曜日、翌日も休みを控えておるのに、夜にヒマな人間なんて、ほとんどいるわけがないのでソロで行くのに2名分(*)。ソーシャル・ライフがミトコンドリア級にショボいオレですら、もともとの予定をブッチ(死語?)したくらいです。(→だから友達がいなくなる)

だって。このショー、オレが行かないでどうするよ。

というわけで、モンキーバレルの4です。この先を右に曲がって左手です。


この群衆は夜のおばけツアーの参加者たちで、それ以外のスペースは、スカスカです。バンクホリデーウィークエンドの夜9時過ぎです。演目数圧倒的に少ないし、ちょっとでも面白そうなのはフリンジ・ギークたちによってすぐ売り切れちゃうので、こういうことになるのだろうな、と。

現場に行ったらリターンを待つ人たちで並んでたので、スタッフの人に「オレ2枚チケットだけどひとりなんで、リターンの人に売っちゃって全然構わんので」と伝え、入場。

築200年はいってる系の建物ダンジョンです!


(注:運よくオレの左上にventilationがつけられてた。ごおおおおおおおって鳴ってました)

ソロ席が思ったよりも多く、8席くらいあって、オレが座っている2席シート側にテーブルを挟んでありました(*)。でもオレ側の方も、オレみたいにひとりの人がちらほら。「倍額出しても観に行くでしょトーゼン」仲間がいてびっくりしました。

予定時間になってからゾロゾロとリアーン待ち組が入ってきて、パンパンです。


英国TVコメディに出ちゃったり作っちゃったりしてるので、ちょこちょこロンドンのライブシーンに出没するも10分程度のために遠征までは流石にできず、19年はオーストラリアで新作やったのに、UKでは皆無、20年はパンデミック…というわけで、今回ナマで拝んだのが2回目! 感動でブルブルするとか久しぶりです。


すいません。どうしても記念に(ごめんなさい!ごめんなさい!)・・・ご本人降臨。


【その、5つ星中10つ星だったCompanionの感想】

パンデミックのせいで、日の目を見ずにほぼほぼ今に至るショーなので、出来上がっちゃってました。おそらく9月からSOHO THEATREで控えている公演のウォームアップ的なことなのだと思うけど、Work in ProgressとかPreviewの域は完全に出ちゃってて、本番って全く問題ないと思う。(本人はどう思ってるか知らんけど)

この芸人さんのショーってプロットとかストーリーとかあるわけじゃないんです。だから説明をすることが、ネタバレになっちゃうんですが、冒頭登場から唐突に、「ボラット、ブルーノ、アリGー♫」って各キャラの画像出して歌い出し、客に強制的に合唱させるとか。(んで「ディクテイターがあったのわーすーれるなー」で締めるんですけど 汗)一体どういう着想から、何の脈絡もなく、いきなりオープニングにこれをやろう!と、なるのか。凡人には皆目検討もつかんです。

しかし、それは「笑いづくりとは予想外をいかにして作るか」という笑いのシステムの根本にものすごい沿っていることなのでもあります…

また、ネタの詰め込み方が半端なく多いんです。パワポやビデオクリップ、プロップを入れて、マシンガンのようにパンパン!出して行くんです。1時間に無駄がまるで!ないです。散在する点と点も適度に繋げているので、キュッとまとまったナンセンス空間が出来上がっちゃう。

これは、まるで宇宙中の誰もが納得の名作Kevin EldonのKevin Eldon is Titting About... とは深さの面で言いすぎですが、そういう同じ世界を繰り広げているのです。(Rik Mayallとかの方がいいかなぁ。)よくある自分の体験談を話し出した風に見せかけ、超C級SFミステリー真っ青の展開へ気がつくとフルギアチェンジ。マルチメディア使うんでその威力は絶大です。とにかく言葉の選び方と間合い・テンポがいいんで、ジョークの乗り遅れとかさせてくれない。

もう一つ特記しなければならないのは、ただの超絶ナンセンスだけじゃない、ということです。あの、はにかみ系の笑顔(→ゲロかわいい。マジで。ナマ・キャンベルはゲロかわいい)からは想像もできないかと思いますが、ポロポロ〜、ポロポロ〜、っとですね、業界関係者、同業者がこっそりしてること、突かれたくない(んじゃないだろうか)的なところを、無情に出刃包丁でぶっさすんですよ。今回も、客とのやりとりでオチがちょっと台無しにされかかったんですが、その時に「XXXX XXXの仕業か?!」って落としたりw、完全にクリス・ライリーをバスっと刺すネタやったり。そのやるならとことん系の潔さが素晴らしいのです。

こういう感じ。(前作The Troughの初期フライヤーだったらしい。オーストラリアで)

オージーのインディーズ・コメディの芸人さんだから、業界の政治に牙むきたくなる経験あるのかなぁ?


多分、ほぼほぼ、書きたいことは書き尽くしたと思うので、これで終わりにしたいと思います。というわけで、行ける人はぜひ!! まずはLONDON SOHO THEATREで9月13日ー18日に行われるCOMPANIONを見に行ってください。きっとすぐ買わないとチケットなくなっちゃう!お早めにお早めにお早めに!

(*) 別の記事でも書いたと思うのですが、パンデミックのせいで、ソロで行きたい人がなかなか1枚チケットを買ってサクッと観に行く、ということができなくなってしまっています。1名分チケット枠が激少ないんですよ…もう本当に困っちゃうよ…

2021年8月16日月曜日

Edinburgh Fringe 2021 エディンバラ・フリンジ2021 状況レポートです(多分、その1)

 始まりました。エディンバラ・フェスティバル・フリンジ2021。

ロイヤルマイルにスペース見えまくり。週末の午後なのに名の知れた芸人さん(Stuart Goldsmithさん)がストリートパフォーマンス(→もともとその出身)やっちゃうほど、のほほおおおおおおおおん。


上はセントジャイルズ教会前。

今週末は随分人が多くなった!と感じたのですが、それでも写真撮影すると、空いてるようにしか見えない! つまり混んでいることにまだ慣れてないんだと思います・・・





もともとからオープンエアだったマーケットや屋台エリアは、健在です。スコットランドは一応室内はマスク着用、間隔をあけることなどを必要としていますが、野外の人数規制などはなくなったので・・・

StJohns&St Cuthbert 教会のわきんところ 



フェスティバル関係なく週末やってるCastle Terraceのマーケット


エディンバラ大学エリア (Bristo Sq) 
Underbellyの牛はいませんが、Domeじゃない方のStudent UnionでいつものようにGilded Balloonが小規模にin personのショーを展開。ここで25日にマルセル・ルコントさんがやるので、多分見に行く。(ソロチケットが残っているか怖くてまだ見れてない・・・)




グラスマーケット。今年特記したいのは、このエリアにあるパブ、Beehiveでスコティッシュ・コメディの演目シリーズをやっている、ということ。Gareth Waughさんとかが1hを3人で埋めるっていう昔ながらの形式のスタンダップやってます。https://tickets.edfringe.com/whats-on/gareth-waugh-connor-burns-liam-farrelly-back-at-it 




ここ、George Sq.のAssemblyですね。遠くからでも人が少ないのがわかります・・・



Assembly も会場数は超縮小してて、演目も少ない上に半分はオンライン。コメディ強い系のオーガナイザーの中では一番コンサバ(やっぱり一番ポッシュなだけに)という印象。




今回、新しい会場エリアとしてできたのが、ここ。エディンバラ城の下にある、Castle Terraceの駐車場を利用したMulti Story.  アイリッシュの大御所系(といって大丈夫なんじゃないかと思う・・・)Jason Bryneがここで数日やってました。テレビにもいっぱい出てる(た?)かた皆さんもご存知かと思います。

ちなみに演目はこんな感じ・・・


Pleasanceはまだ行けてないので、今週末に。あと、以下は、ロイヤルマイル界隈にあり、前回の記事でオススメしたショーの多くが開催されているMonkey Barrel の中の様子です。まだMonkey Barrelでしか見てないのですが、

1「室内はマスク必要」と言いつつも、中に入るとマスクをしている客はほとんどいない

2トイレに行くなど、動くときだけ客はマスクをつける

3チケットを1名、2名、4名、というバブルを作る形式で売っているのだが、結局そのバブルごとには席はほとんど分かれていないように見受けられ、うーむ?(汗)正直ちょっと不安が残る席スペースでした。

4お酒をバーカウンターまで行って買うのではなく、席でアプリを使って注文。マスクをしたスタッフが運んでくる、ということで、人の動きがトイレに行く人以外ない。

という感じでした。

下の写真は、Monkey Barrel 3 (フェスのあるときだけ開放される一番大きなスペース)スペース結構あったので、密を比較的感じずにすみました。ここでAhir Shahアヒア・シャーさんみた。



一方こっちは、おなじみのMonkey Barrel 1。Jordan Brookesジョーダン・ブルックスさん見た。
かなりつめつめだったのと、パンデミック後初のライブコメディを見に行ったので、正直不安要素はぬぐえませんでしたが、みんなジョーダンに向いて笑うのと、自分端っこのすみだったので、程なく、不安はなくなりました・・・
一人の方が、端っこの隅に追いやられるので、いいかも(汗)


ジョーダンさんもアヒアさんも、ものすごいゆるーい感じで。

ウォームアップ的には客としても演者としてもちょうどいい感じだった。ジョーダンさんの方が、このWiPがどのように完成形になって行くのか見えやすかったかも。ところで、ジョーダンさんといえば、フィジカル&インタラクティブの印象だったけど、今回は(インタラクティヴな)喋りのみ、でした。正直、喋りだけであれだけ時間を感じさせない空間を作り上げられる芸人さんだと思ってなかったので、マルチな才能を見た気分。もうロンドンに帰っちゃったみたいだけど、ロンドンでもWiPをあちこちでやってるはずなので、ぜひキャッチしてください。


2021年8月2日月曜日

コメディ的観点から見た、2021年8月開催のエディンバラ・フリンジ・フェスティバル注目の演目です


 









https://www.edfringe.com/

【ウンチクはどーでもいいから、今年の注目の演目をチェックしたい方はどうぞスクロールダウンをしてください。リストが出てきます】

【フリンジの演劇関係に関してはいつも御世話様になっている@hrdmsyさんへどうぞ!下記のスレッドがとりあえずおすすめです】

大人の事情とかもあるのかもしれないですが、この時期前後して開催されるフェスティバルが、オンラインベースに移行したり、キャンセルしたりする中、エディンバラ・フリンジは今年初めに出たゴーサインは取り消されることはありませんでした。

とはいえ、ライブコメディは、演劇と異なり「アート」として認められずらいせいで、お役所からのサポートは綱渡り。フリンジフェスティバルは、パフォーマーに何かしらの実質的なサポートをしている訳でもなんでもないので、フリンジフェスティバル自体に何の義理も借りも頼るものもないのです。

まるで演者を守ってくれる機能がゼロのフリンジを守るために、アートと認められづらいせいで金銭的サポートが特に不利&経済的に苦しい状態の芸人さんが、さらに危険を冒してフリンジを守りにくるか、といえば、それは無理な話です。

なぜ演者のショー自体に一切関係を持たない、責任を持たないエディンバラ・フリンジが、他では類をみないほどの英語圏ライブコメディのマグネットであるかといえば、どこをどう歩いてもA地点からB地点まで30分以内の小さなエリアに「エンタメ業界の全て」が3週間強ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれるところにあります。当たり前のようにBBCのトップも無名の芸人と会話をせざるを得ない。新しい才能の発掘やチャンスの宝庫であり、その様はこの街が中心の一つとなり起きた18世紀のヨーロッパ啓蒙運動を彷彿とさせます。

言い返せば、人が集まらなければ、行く意味なし。

一方、会場の観点から、コメディにおけるエディンバラ・フリンジを見ると、エディンバラには主に、通年やっているコメディクラブが2箇所あり、一つがThe Stand Comedy Club. 90年代オープンの古株で、スコティッシュの芸人さんとオルタナコメディ群と持ちつ持たれつのハコ。もう一つが比較的新しいMonkey Barrel Comedy。つまり、何百とあるおなじみの会場は、普段は大学の講義室、クラブ、パブ、イベント会場であり、フリンジのために特別開放されていた場所ばかり。演劇チームであるようなフリンジを通して「劇場を守る」というモチベーションが、圧倒的に弱いことは否めないと思います。例えばフリンジ・コメディといえばの、Pleasanceも、フリンジで知名度をどんどん上げていって劇場を作ったのはロンドンであり、なぜロンドンなのかといえば「(期間限定の)フリンジ体験がロンドンでもできる」が売り文句だったというのがある。

そんなわけで、今年の演目発表第一弾時の7月1日、名乗りを上げている芸人さんがいなかったです。一人芝居の演劇枠で一人いたくらい。(注:フリンジと呼ぶには程遠いEdinburgh Corn Exchangeでは3演目あり)そのためコメディ的な「エディンバラ・フリンジ」は今年も消えた、というのが6月下旬ー7月上旬の印象でした。

しかしながら、イングランドと異なるものの、7月19日に発表になったスコットランドの規制緩和を受け、Monkey Barrel Comedyを中心に、じわりじわりと数日だけのWork in Progressをやってくれる 芸人さんが増えてきました。(→コメディ・クラブを守ろう、のモチベーションに繋がっていると思います)さらに、本日(8月1日)は Pleasance, Assembly Room, Gilded Balloon傘下でのWork in Progressもツイートしている芸人さんも見ました。パンデミック前のような3週間、10日間、といった期間ではありませんし、まだまだ通常の5%にも満たない程度かと思います。以下は、いくつか個人的に見たいもの。

あ、そうだ。8月9日以前のショーに関しては、マスクと1mルールの規制があるので、お客さんの人数も12人マックス、とかすごい状況かと思います。8月9日にさらなる緩和が予想されるスコットランド政府の発表を受けて、会場内の状況を再びお伝えします。

【超個人的に注目したいショー】

Catherine Bohart :Work in Progress

Mash Reportとか8 Out Of 10 Cats とかTVエンタメ番組で出ている芸人さんです。

現在のコロナ規制期間の8月3日ー5日までなので、チケットさっさととったほうがいいかも?

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/191/1628012700000


Elf Lyons: TALK DIRTY


番組制作的な作家さんとしても活躍の多い芸人さん。オレはオンライン・コメディとパンデミックをどう生きるかのZOOMトークを見ました。両方とも非常に面白かったのでおすすめ。

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/192/1628019000000


Josie Long: Work in Progress


言わずと知れた。おなじみの。コメディギークのお気に入りが4−6日と23−29日と2期間にわたってやってくれるみたいです。Josie Long についてはこちらこちらを。

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/193/1628105400000


John-Luke Roberts: It is Better- Live!

こちらもおなじみ。ライブ界でのオルタナ・コメディの常連組ですね。好き嫌いの別れるところです。過去の感想はこちら

5日ー11日まで

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/196/1628176500000


Fern Brady: Autistic Bikini Queen 


めっちゃお気に入りのスコティッシュの芸人さん。Work in Progressで6日−17日まで。これだけは、なんとか観たい!

過去の感想はこちら

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/198/1628271900000


Jordan Brookes: Some Stuff (WiP) 

2019年にフリンジアワードをゲットしたのち、パンデミックのおかげ(?)で、史上最長のアワード保持者に(笑 ジョーダンさん、今回のもかなりフリースタイルらしく、観たいー…! 最近BBCのRadio4でシリーズやり始めたので、そちらも注目。*ほとんどが1、2、4人でチケット買える中、ジョーダンさんは2人か4人、って設定なので、同行者いないと厳しそう… 

過去の感想はこちら

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/199/1628273700000 


Lauren Pattison:It is What it is (WiP)

彼女は2017年のフリンジの新人枠でノミネートされていて、今回のパンデミックでオンラインコメディが見れるようになってからStand Comedy Clubでヴァーチャルでよく見てた芸人さんです。応援したい!

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/224/1628364600000


Stuart Goldsmith: Cut & Shut (Warm-Up) 

ポッドキャストシリーズでも非常に人気の実力派芸人さん。ウォームアップで軽くやってくれるんだと思います。絶対最低でも元(?)が取れる芸人さんです。過去の感想はこちら

10日ー15日まで

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/204/1628604900000


Ahir Shah: Work in Progress 


 やったぜお気に入りのアヒアさんも5日ほどきてくれます!過去の感想はこちら。10日ー15日まで。

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/205/1628611200000


Stuart Laws: Single Father of None 

Stuart Lawsさんは、オンラインコンテンツの制作者としては(Turtle Canyon Comedyの創始者)もうかなり数年前からの大ファンだったのですが、このパンデミックでご本人のコメディにドンハマりしました。てかマジで大ファン。彼のオンラインのスキルセットがパンデミックで花開き、はっきりいってzoomコメディで見たSingle Father of Noneが完璧すぎて素晴らしすぎて、2回見ちゃったほどです。ちなみにこのショーはオンラインベースで行われてた今年のLeicester Comedy Festival で賞をとりました。正直このオンラインだからこその面白さが、ライブにどう変換されるのか、興味津々すぎます。絶対見たい!!! ちなみにアマゾンでGrave New Worldというスプーフ時事モキュメンタリーが配信されてます

12, 19, 25日にやってくれるらしい。

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/245/1628792100000


Larry Dean: Work in Progress

Larry さんもスコティッシュお気に入り組です。本当にライブならではのキッツイ(?)内容で攻めて攻めてくれる芸人さんで、超楽しめます。WiPでも完成度の高さは保証付きだと思います。過去の感想はこちら

16−19日にやってくれるらしい。

チケット:https://tockify.com/monkey.barrel/detail/208/1629142200000


その他:

有名どころでは、Mark Watson, Nish Kumar, Dara O'brain  Seann Walshとかもやってくれる。

Pleasanceでの個人的注目はIvo Graham, オンラインでWiP見て好感度高かったJoe Thomasくん。Gilded Balloon でやるRob Rouse (ちょっとど肝を抜かれる系のクオリティーおバカ系で、なかなか普段見れない芸人さん)

The Stand Comedy はベスト・オブ・スコティッシュ・コメディに今年は集中するっぽいですね。あと、パンデミック時にずっとThe Stand ComedyのオンラインコメディでMCをつとめ続け、ひどくつらい時期に多大なる貢献をし、そして認知度を高めたMark Nelsonさんも注目してほしいところかも。

他にもここでぜひリンクを貼り付けたい芸人さんがわんさかいるのですが、きりがないので、本当にごめんなさい。。。スコティッシュ芸人さんは基本みんないいぞ!ぜひ!

2021年7月5日月曜日

極めてボー・バーナム的な観点から、プロミシング・ヤング・ウーマン/Promising Young Woman観ました!(ネタバレはしていない。多分)

 どうもこんにちは。

プロミシング・ヤング・ウーマン、7月16日にTOHOシネマズ、日比谷クイント他で全国公開、7月9日先行公開!

公式HPは https://pyw-movie.com/


<見るまでの経緯>

トレイラーをチラ見した時に


ボー君(注:ボー・バーナム)を見つけまして。しつこいようですが、基本ボー・ウォッチャーなので、一刻も早くチェックするのが望ましいのですが、こうした映画・TVシリーズの「出没」は今までも数々あったので、今回もそんなレベルかな、と、たかをくくってですね、イギリスではロックダウン中の4月にSKY TVで配信開始になったにも関わらず、16.5ポンドをケチって視聴してなかったのです。

もちろん作品としての評判が高いので、ボー抜きでも観ないといけないやつなのですが、どうしても16ポンドの有料配信に腰が重くてですね、何をおいても絶対に見ないといけないJudas and the Black Messiah(*) ですら、観てなかったんです。

今回、やんごとなき理由で乗った里帰り便の(注:現在政府指定のホテルで強制隔離中)JAL機内エンタテイメントで本作を発見し、ラッキーとばかりに視聴しましたところ、ウソだろ??というくらいボー君出てまして! そりゃそーですよね、だってキャリー・マリガンの相手役なんですもんね。

<オフィシャルのあらすじは>

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。(公式ウエブサイトより)

<簡単な感想>
面白かったです。決して理想的ではないですが、一応は正義が勝つので、見やすいと思います。ビジュアル的にかわいいし。同じ男女間の(社会)問題を取り扱っているナタリー・パラミーディスのネトフリ配信の「ネイト」を未見の方は、ぜひ、合わせて見ていただけたら。ただし後者はパンチが強すぎるので、見やすいとは言えないです。

ボー君って、芸人としてのボー・バーナムを知る知らないで、かなり印象変わってくると思うんで、制作者側がボー君を起用したのが、完全狙いというか、そのダブル・スタンダードを最大限に利用してプラス効果に変換してたなぁ、と。

基本的に30ボーのイメージがないというせいもあり、「おおおおおおこんなことを」「おおおおおおあんなことを」といちいち驚くわけですね。細かいところまで。正直大したことはやってないんですよ。そしてそれが、とてもスイートだったりとか、とても「真実」や「純粋」に見えたりとかする。で、こうした「おおおおお」効果を出すボー君が、この映画が導いていくジェンダーにおける社会問題の根深さや、Me Too問題の複雑さや難しさを表現するのにベストだったなーと。

<いよいよ本題>
作品的には特にどうでもいい事項ですが、やはりボーウォッチャーとしては、ビジュアル印象的にコスプレですか?のレベルでバラエティ豊かなボーが映ってておおおおお、と。これはレポートせねば、と思いました。

まず、ほぼほぼよく見る感じのディフォルト・ボーから始まって



かわいいアメリカンダイナーで、チェックのシャツに白いジャンパーというパステルカラー・ボー 


小児科医ボー。小児科医ですよ! 


幸せボー。ストレートに幸せを感じるホワイト・アメリカン青年ボー。基本、芸人ボーはこのイメージから真逆のところにおり、お前のま●こは観覧車級のデカさと歌っているのも記憶に新しいので、衝撃的です。


小児科医、別バージョン


んでもってスーツ・ボーですよ!スーツ・ボー!




以上です。(あの、字幕ですが機内で字幕出ない選択がなくて、やむなく中国語を・・・)

*大文字&太字で訴えてるのは、日本公開が未定?のようだからです。あり得ないです。なんでですか?この作品が公開未定の日本に怒りを感じます。マジで。