イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2018年4月7日土曜日

マーティン・フリーマンが出演しているGhost Stories(日本語タイトルは「ゴースト・ストーリーズ英国幽霊奇談」らしい!)観ました(ネタとかバラしてません)


こんにちは。たまにはみなさんが気になっているコンテンツを観て感想を書こうと思い、公開初日に行きました。



マーティン・フリーマンが出演していることで日本でも話題だと信じているGhost Stories(邦題は「ゴースト・ストーリーズ英国幽霊奇談」で7月21日公開らしい!)です。もともと舞台劇だったものを映画化。舞台劇含めアンディ・ナイマンさんとジェレミー・ダイソンさんが手がけています。前者はもしかしたら認知度低いかもですが後者はThe League of Gentlemenのジェレミー・ダイソンさんなんで、英国コメディファンにとっては同じみ?でしょうか。

舞台観てないので、プロット何も知らずに観ました。やっぱり素晴らしいですね。舞台よりも映画の方がビジュアル的にもっと怖いんじゃないかと思います。かなり立派なホラーになっていました。個人的にはポール・ホワイトハウス氏が出てるのが今回のポイント高いところだったのですが、最近この辺のエッジのきいたクオリティ高いコンテンツになるとブイブイ起用されているアレックス・ローサー君がここでもピカリ光っておりましてはー!と思いました。この子すごいですね。

マーティン・フリーマンに特化してビジュアル的なことを言うと、カウンターみたいなところで座ってお酒かなんか飲んでるシーンがあるんですが、ものすごいちょこまんとしていて、あーマーティン・フリーマンだなーと思いました。

以上です。



2018年4月6日金曜日

究極のLow-fi で一発だけの特別企画 BBC放送のLimmy's Homemade Showで再びLimmyは天才なのだという思いを噛み締めてみる


オレやっぱりLimmyって天才だと思います。

https://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/b09yj4rc/limmys-homemade-show?suggid=b09yj4rc


Limmy's Homemade Show はBBC(Scotland)の30分もの一発企画。文字通り’自家製’でLimmy以外出ません。BBCに放送するための事務的なデータ転換作業くらいしか制作に別の人が入ってきません。
Limmyがこの番組を作るにあたり機材以外でのお金はかかってないと思います。

ちなみに多くの人が気になっている、この番組を制作するにあたってのLimmyが使った機材は以下の通りだそうです。

Limmyのツイートが見えない場合、
"To the folk asking, I filmed Limmy's Homemade Show using a Canon G7 X Mark II.
The mic was a Rode smartLav+ taped to my chest, or a Rode VideoMic Pro on a stand, both recorded onto a Zoom H1. Edited with Adobe Premiere, music made in Ableton Live 9."

Canon G7 x Mark IIってただの家庭用じゃないっすか。マイクもこのレベルのリーズナブルさでいいんだ!(42ポンドくらい)全部自然光ってことよね??? 
解像度がやっぱりオンエア用の規定に満たしていなかったみたいだけど「自家製ショー」ということで、例外的にオッケーが出たらしい。


Limmyのツイートが見えない場合
 "I was told by the BBC that the Canon G7 X wasn't a high enough bitrate (I think the BBC minimum is 50 Mbps, my camera is only 25), but they made a one-off exception, cos of the homemade idea."

画質だけの話じゃなく、よくも30分家の中と近所周辺くらいで、何一つプロップもなく、自分だけでこれだけ奇妙で面白いもの作れるよな、と。Vine やツイッター、ウエブじゃないですよ。BBC 放送レベルですよ。魅入ってそのまま30分。(鏡つきのテーブルを覗き込んでの)老いネタや、コメディって何?ってスケッチ(?)はsubtleだけどめっさダークで深かったし、Vineのシリーズネタのも1つあったけど知らない人もHomemade showの枠内で納得できるもんだったし。

Limmyってやっぱり天才としかいいようが・・・

iplayerに上がっているので、スコットランドに住んでいなくても見れるのでぜひ視聴してください。Limmy曰くHDで見ろ、とのことでした。うん、それは非常にわかる気がしました(でも多分HDで見てないオレ)




2018年3月27日火曜日

Limmy の Vines が特記したいくらいすごかった件について


(これ、3月21日に観たグラスゴーTramway でのLimmy Vine Tourです)


Limmy については、BBCでS3まで放送していたLimmy's Show以外、全く触れてなかったと思うのですが、実はものすごい好きである種の天才だと思っています。バリッバリなローカルグラスゴーのコメディなのですが、このローカル色を確実に国境を超えて受け入れるマーケット層が存在し、オタク層*では大変なカルト人気ステイタスを確立しています。

そんなLimmy ではあるのですが、今回のVinesは, タイトル通り、今までのLimmyのvineをほぼ全部つなぎ合わせて、2部構成にして発表しているだけのものです。1本あたり20分くらい?2本見終わった後でQ&A。このQ&Aの方向性は客層と土地柄次第でしょうか。(グラスゴーの場合は、情報としては全くもって使い物になりませんでした。)

Limmy のユーモアとLimmyのグラスゴー英語がわかるかどうか、という語学的(?)懸念から敬遠するべきではないと思います。機会があったらぜひみて欲しいです。

Limmyのツイッターでvineで何やってるのか見ていたので、正直、あのvineを繋げただけのものに期待のかけらもしていなかったんです。(なぜじゃあ見に行ったんだよといえば、LimmyなのとQ&A が面白いに違いない、と思ったからです)ところがですね。実際に見たものは、vineを古いものから順番に単純に繋いでいっただけで、ここまで映像とテーマ性において、統一感と一貫性をキープし、短編と胸を張って言えるんじゃねーかレベルの完成度の高いものだったんですよ、奥さん。あのLimmyのvineですよ! しかも、初期はなんとなく手探り・実験的な試みでオナニーネタを繰り返し、その後、息子くん入ってくるわ、公園散歩入ってくるわ、テレビニュースのリアクションネタ入ってくるわと、気まま勝手にやってるっぽく見せておいて、繋ぐとですね。。。ショットの撮り方と使用する部屋、着る服、色使い、ネタのテーマ、これがきちんとパターン化されてるんですよ。だから一つ一つ見てると全くランダムに見えていたものが、単純に繋いだだけでも一貫性を生み出してしまうんです。

Limmy はもともとグラフィックデザイナーで、アプリやサイトのプログラミングもすることをもともとは本業にしていたので、パターン作りの仕組みが無意識に計算できるんじゃないかと思いました。最初の実験的なオナニーネタで使っていた色や顔作りと撮影方法を他のネタの撮影時にサイクルの一つとして入れ込んでいく。でオナニーネタを後期にもやっているんですが、この時に他のネタでシリーズにしていたオカルト・恐怖テーマも取り入れている。こうしたクロスオーバーがvineを繋ぐ時に一貫性を持った短編としても成り立つ効果を発していると思いました。びっくりするくらい見入っちゃってバカ笑いもします。

vineがvine として完成形として存在する一方、短編の素材としても使え、立派な短編の一部になっちゃえる。こんなやり方で、偶然の産物のようで実はそうではない短編は注目され評価されなければいけない、と思いました。(実際、これ昨年のロンドン国際映画祭に出品されたらしいです)

Limmy はスコットランド中心にガンガン回り続けたのちに、ロンドン、バーミングガム、ブリストルなどを回る予定です。以下のページをご参考に。ぜひ見てください。

https://www.facebook.com/LimmyDotCom/posts/10150991850094957




*でもですね、正直なところ、イングランドのLiberal arty whitey male のギーク友達と話をすると、温度差というか、イングランドではギークだったら全員、ってのは厳しいのかも、ってのもちょっと感じてます。イングランドの男の子のリベラルアーティだからかなーグラスゴーの理解が冷たいっちゅーか、グラスゴーに抵抗を感じている、というか。
あ、そういえば、毎年グラスゴーのコメディ・フェスティバルで頑張るこのカテゴリーの芸人君って…あんまり多くない…よね(汗)アレ?!

2018年2月23日金曜日

【ものすごい、ネタバレるよ】大好きなGreta Gerwigの映画Lady Birdレディ・バード観ました。


お久しぶりです。
今日はアカデミー賞5部門ノミネート、ゴールデングローブ賞2部門受賞と超話題の映画Lady Birdを観たので、感想を書こうと思って久々にここにやってまいりました。
日本では6月公開らしい? 予告編もはっつけます。
http://ladybird-movie.jp/



グレタ・ガーヴィグの作品です。随分前、 ノア・バームバック監督、グレタ・ガーウィッグと共同脚本(でも実際にはグレタ・ガーウィグが書いててバームバックが名前貸しだとかなんとか??)の「Frances Ha」で感動の涙を流し「そろそろウディ・アレンに頼る生活をやめようよ」キャンペーンを展開したことがあります。(注:一人で)

 このLady Birdはその「Frances Ha」くらいもしくはそれ以上に笑って号泣しました。
そしてこの映画を持ってして、「オレは!強く生きる!絶対にウディ・アレンの誘惑には負けない!」と、ここ数年例の理由からウディ・アレンをボイコットし続けてきたこと、そしてこれからもグレタ・ガーウィグがいる限り、オレはウディ・アレンをボイコットできる!の決意を固めました*。
(*「ジェシー・アイゼンバーグ」という武器を使われない限り、オレの心は折れないのです。)

というくらい最高だったです。

というわけで以下に超ネタバレで感想を書いちゃいますので、ネタバレ嫌な方は絶対に観ないでください。

(警告したよ、オレは)

【あらすじは…】

”2002年、カリフォルニア州サクラメント。 閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、 大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン(自称“レディ・バード)。 高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、 悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた超話題作”(以上http://ladybird-movie.jp/より)

【感想(ネタバレ)】

極めて一般庶民のクリスティンを通した進学や恋や友人や家族関係のあれこれは誰もが「あるある」だと思うんです。サクラメントを出て東海岸のカレッジに行きたい。お父さん職を失って、お母さんが頑張って働いているだけの中、授業料が高く物価の高い東海岸なんて無理。それでも諦めずに東海岸のカレッジを応募する、とか。この学校にいるお金持ちで可愛い同級生の子との格差を認識しながらも、彼女の仲間にいる男の子を好きになっちゃって、頑張ってその子に見合うように取り繕う、とか。
そろそろお年頃だから惚れやすくって、すぐアラ<3 <3みたいな気持ちになったり、いい感じになっても所詮ティーンだもんだから妄想と現実は全然!違うとか。
そんなあれこれに対する感情を素晴らしいダイアローグで表現してくれるんです。歯に絹着せないストレートな表現や態度がいちいちツボにはまって爆笑の連続。ただしこれ後半からはスイッチちょっと変わって号泣スイッチボタンになります。

 かなり印象的な例を一つ話すと、クリスティンがバンドやってる男の子にときめいちゃって、まあちょっとためらいながらも覚悟を決めてお初セックスに挑むんですよ。このキュートな男の子と一緒に童貞を捨てる「記念」みたいなイベントですわな。ところがまあよくある話ですが、スムーズにいかないってか(笑 結果クリスティンは上に乗っかって、文字通り数秒で相手の男の子は終わっちゃって、「へえ?!お、おわり?!」騎乗位でロストバージンなんて「どこにそんな経験する女の子いんのよ!」と怒り爆発。おまけにこの男の子すでにこれを数人別の女の子とやってたと言われ(爆)「一緒に童貞なくす記念にと思って決心したのに、あんたバージンって言ったじゃないのよ!」とさらにブチギレ。

大人になると、何が気に入らなかったとか不満だったとか、嫌な思いしたとか、ピンポイントで分析できるんだけど、当時は不満や嫌悪感だけでよく噛み砕けてなかったかと思うんです。それをスパッとクリスティンが言ってくれるので、そうそうそう!っていうメカニズムだと思います。

あと、映画観てて、シアーシャ・ローナンを通してグレタ・ガーウィグが透けて見え来ちゃったのが、ウディアレン映画で主人公を演じる役者さんがウディアレン入ってるみたいな演技をするのと被りました。いやネガティブコメントではなく、すごく感動したんです。ほんとに、良かったです。

というわけでみなさま、ぜひ観てください。以上です。

2017年12月31日日曜日

Ricky Gervaisの新企画Deadly Sirius について半分妄想しながら考える (2)

(1)の続きです。


一応ここにもダイレクトに聴けるリンクを。


そんなわけで、リッキーとエイカスター君の絡みが全く予想できなかったオレは期待に胸を膨らませ、ついに禁断の(?)ボイコット解禁をして聴いてしまひました、Deadly Sirius ジェームズ・エイカスター君回。以下、その感想です。

(注:エイカスター君回、と言いつつも…すいません。実はオレの頭ではそうなんですが、もう1人ゲストがおります。Alex Edelman君です。ないがしろにしてるわけじゃなくて、彼はアメリカ人でリッキーのツアーの前座をやった芸人さんなので、特記しなかっただけです。すみません。)

今回はスタンダップ・コメディアン同士がコメディについて語り合おう!といったふりがありスタート。しばらく聴いていたのですが…

悪口じゃないですからね。

超フレンドリーで至極丁寧なんです。フッツーのいい人なんです。
何のネガティヴ要素も期待しているわけではないですし、かつてのようないぢり芸はむしろやって欲しくないですし、社会人リッキー・ジャーヴェイスはフッツーのいい人なんだろうし、いいんです。なんですが、この企画シリーズならではな色のある面白さが…ない。

ご存知の通り、英国の芸人さんを招いてトークする、というタイプで人気を博すPodcastはすでに2本あります。Richard Herring のLeicester Sq. Theatre PodcastStuart GoldsmithのComedian's Comedian。前者はゲストのキャリアや最近の活動についてリチャードならではの観点と、リチャード・へ(ハ)ーリングのファン層であるコアなオルタナコメディを好む視聴者をターゲット層とした話の展開が特徴。後者はStuart Goldsmithが自身芸人であるからこその玄人な視点と知識と経験でもって、各ゲストがどのような影響を受け、どのような努力をし、どのように笑いを作っていくか、をインタビュー分析するというものになります。両方とも本当に面白いし聞き応えがあります。


そんな経緯から、至極フレンドリーでいい人なリッキー・ジャーヴェイスが今まで絡んだことのない芸人さんと和気藹々とした時間をすごすほっこり45分だけじゃない、例えば上記2つ以外の、別の、聞き応えのある”おお!”を期待するんです。なぜなら、やってる人がただの人じゃなくてリッキー・ジャーヴェイスだから。へぼい芸人さんではないから。
ご本人も「コメディ界の特権階級」と自覚しておるように、リチャードやスチュワートとは全く別の立ち位置にいるイングランド人芸人さんなのですから、別の魅力を持っていてもいいんじゃない?と。ところがリッキーのいい人っぷりがわかるわりに、笑い的に弾けた魅力がない…また、ゲストがエイカスター君(たち)なのに、気がつくとリッキーの話になりがちな傾向が見受けられるのが正直残念でした。

そこで、なぜそのような印象になってしまったのか、を考えてみました。

試しに、2017年8月エイカスター君ゲスト回のLeicester Sq. Theatre Podcastを聴き直しましたところ、エイカスター君が非常に重要な発言をしていたのです。米Conan Obrienのショーでスタンダップのスロットをもらった時の感想を、リチャードがもの「どうだった?」といたって平凡な質問を投げかけると、エイカスター君は「普通の答えももちろんできるけど、このポッドキャストのオーディエンスが聴きたいことを話してあげるよ」と言っていたんです。この後に展開する彼のエピソードはまさにエイカスター君の作り出しているパーソナの真骨頂とも言える抱腹絶倒のとっておき極上ネタでした。
これはエイカスター君が、リスナー層=誰を対象に喋るのかがはっきりわかっているから、喋りにブレやぼんやりがないせいじゃないかと思います。

一方Deadly Siriusの場合、フレンドリーで居心地の良い会話のやりとりで、あくまで普通にQ&Aが進行するせいか、リッキー・ジャーヴェイスという国際的メガ(?)コメディアンのターゲット層なのか、リッキーが今回選択しているゲストたちのファン層がターゲットなのか、ぼやけててわからないんです。前者の場合、エイカスター君のことを知っているリスナーは割合的に非常に少ないのではないかと思います。だからエイカスター君はどこでどうギアを入れたらいいか、もしくは入れちゃっていいのか自体がわからない。後者の場合は、リッキーの番組でありながらもファン層はリッキーのファン層とはかぶらないので、リッキー側でテーマや質問の切り口といった何かしらの作り込みが必要じゃないでしょうか。最悪は、ストレートに放送前にターゲット層の情報インプットでもいいです。それがないので、エイカスター君はぶっ飛べず、空気を読み続ける結果、リッキーは自分のことをたくさん喋ってしまうのではないでしょうか、と思いました。

備考として、エイカスター君がJoel Dommett の名前を出したとき、リッキー的に「誰?」になっちゃったのを見て、ありゃ、そうなんだーと思いました。英国ライブコメディはそこまで精通してない立ち位置になってしまった一方、前挙のポッドキャストのホストであるリチャードやスチュワートみたいにゲストの経歴やショー、作品などをしっかりリサーチして色々質問が飛んでこない。だからゲスト側に寄り添ったディープトークにならない。エイカスター君はエイカスター君でリスナーターゲットがわからないから、勝手に飛ばせない。。。のスパイラル。

何が言いたいかというと、エイカスターくんのConanの時のエピソードが死ぬほど笑えるのでRHLSTPを聞いてください、ということです。(違)

あー長かった!どうもすみません。。。