イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2020年5月21日木曜日

今週(5月18日週)見たオンライン・コメディ→ 手抜きなしのW1AのZoom ミーティング、Daniel Kiston過去作3カ国1週間限定上映とかCharlie BrookerのWipeシリーズとか。


W1A Zoomミーティング 

今週はDaniel KitsonのThe Interminable Suicide of Gregory Churchを観て、他に何にも観なくてもいいやーというほど充実気分でいたところ、Chortleさんの「いきなりアップされてた」って記事を見かけまして、観に行ったら、ほんとにいきなり、なんじゃこれ?みたいなアカウントでマジのリアルW1AチームのZoom ミーティングがアップされてました。(最初、BBC iPlayer行っちゃったよ)


W1Aは ここで紹介してます あまりにリアルすぎて関係者(ツイートで)笑いを超えて引いていたのが記憶に残っています…

もしかしてシリーズ進むに連れ、即興ベースになったのかもしれないけど(→詳しく覚えてない)、このズームミーティング、いつものW1A感たけなわの素晴らしクオリティなんです。わざわざスクリプト書き下ろしてるよね…で、それをやったってことは、もしかしたらこのご時世を機に、終わらせたはずの W1Aが正規復活させる気があるってことかも? と色々勘ぐってしまいます。Twenty TwelveおよびW1Aを観てた人は絶対ゲロ笑いできるので、観てください。

その、Daniel Kitsonの2009年作The Interminable Suicide of Gregory Church


そのお知らせは(いつも通り)いきなりきまして。全てはロンドンで一番素晴らしいコメディクラブ(の一つ)Angel Comedy/Bill Murray pubを救うため、Kitsonは取り分一切なしで、コンテンツ化しようとして10年以上放っておいた2009年の作品を編集し、オンライン上演するよ、と。イギリス、NY、メルボルンで1週間、毎晩9時から。金曜日のお昼休み、ファンはいつも通りの戦いに挑む一方、教えられたチケットサイトはKitsonの威力を全く知らなかったようで、瞬間パンク。オレは完全に大群にもみくちゃにされ、全くチケットサイトへ入れない状態に。お知り合いはサイトに入れたものの、3時間以上かかってようやく買えたとか(→つまりガチ戦闘時間3時間強)
マジです。このご時世で、チケットサイトがパンクし、3時間以上(ヴァーチャル)でもみくちゃにされながら並んで買う。それがDaniel Kitsonなのですよ、みんな。

サイトは、早急に改善アップデートに入り、仕切り直しで月曜日朝9時に再発売。よくあるヴァーチャル列に並ぶ状況が目で見えるヤツを導入してくれたのと、オレ20分前からクリックしてたら9時前よりも列ができ始め、9時になったらすぐ買えました。あーよかった。
このお話は「全てKitsonの創造」と前置きをする一方、「実はリアルで最近さー」と始まる物語。オレがいつものKitson大絶賛をしているのは↓
これは最後のズトンが悲しい現実ではないので、ほっこりする種類の方です。


以下は掴み的なあらすじなので、要注意↓

 ロンドンの友人たちがだんだん郊外で住むようになっちゃって取り残された気分になったもんで、地元(North Yorkshire)のいい環境にあるところに家買っちゃおーかなーなんて思って物件見に行ったら、その物件、不動産屋のにいちゃんがないって言い張ってたのに屋根裏があってね…オレ、屋根裏とかめっちゃ好きなのよ。あの雰囲気というか空間というかおいてあるもののとか匂いとか全部好きなのよ。でも不動産屋のにいちゃんは屋根裏ないって言った手前、「いやあれは、屋根裏のふりをしてる」といって、自分の注意をそらそうとものすごい努力する。で、隙をついてその屋根裏のふりをしているドアをジャンプして叩いたら、ちょっと開いちゃってね、ちょっとだけ、ちょっとだけ待ってて、ってにいちゃん待たせて、そのまま上がっていったらさー…

その他

今週じゃないんですが、Richard HerringのRHLSTPのLimmy回が最高に面白かったので、すいません、グラスゴーのトップ芸人は世界一って思っちゃうレベルのグラスゴー贔屓で。1時間半近くあるなんて全く思えないで笑ってるうちにみ終わっちゃいます。


最後は、ついにメイン放送局番組紹介(汗)
Charlie Brooker Anti-Viral Wipe


あのね、岡村さんのね、ANNの件(一応相方が一緒にやりますみたいな形でおさまった?)あとと重なり気味だったんで、ふと思ったんだけど、ここでね、コンテクストを全く読めないで、彼がやってること、そしてここでやってることが全くわかってない人が見たらここの中での彼の中国やアジアに対する発言を「中傷してる」って怒っちゃうのかな、って。誰がどんなキャラで誰相手にどういうことを言っているのをどのように解釈するのか、って、その全てが足並み揃わないと、笑いって成立しないんですよね。あとね、メンタル・ヘルス問題ね。考えちゃいましたね。

というわけで、本日はTony Slatteryのお笑いとメンタルヘルスの番組があるので、必見です。


以上でした 

2020年5月10日日曜日

ガッドさんとスティーヴン・グレアムとダニエル・メイズという豪華競演のコメディシリーズCode 404(英国はSkyTV)観れるようだったら超オススメです


こんにちは。Gaddウォッチャーのイナムラです。(Gadd = リチャード・ガッドさん。オリバー賞のなんとか部門でBaby Reindeerでノミネートされてるガッドさん)

GaddさんがパイロットのScriptの段階から絡んでいるということを知っていた所為で、2年くらいそれはそれは楽しみに待ってたコメディCode 404、4月29日ついに配信始まりまして* 配信その日に全話一気見しました。感想を書こうと思っていて、ここまでずれ込みました。

英国エンタメファンの方々は、Stephen GrahamとDaniel Maysの豪華キャストが主演なので普通に魅力満載かと思います。英国っぽい(アメリカみたいんな派手さのない)近未来っぽい設定なのでそれにしちゃやけに低予算なバディ・コップ・シリーズ。この時点で十分面白さが伝わるかと思いますが、まずはトレーラーを(日本でも観れますよね)


【お話は】

犯罪課で敏腕の警官パートナー同士のジョンとロイ。ところがある事件で、ジョンが殉死しちゃいます。それから1年後、ロイがジョンの墓を訪れ、彼の死を偲んでいると背後から現れたのは、なんとジョン。死んだんじゃなかったのかよ?! 心臓止まる勢いでびっくりするロイに、ジョンは「いや、死んだんだよ。死んだんだけど、最新の医学とAIテクノロジーで生き返った」つまり自分のメンタルは残ってるんだけどいろんなところで人造人間なんです。彼の犯罪捜査の能力を失うのを惜しんだ警察がアメリカのテクノロジー会社と組んで治験的に始めたんですね。治験なので、色々不具合があるんですよ。特にメモリーとか言動とかね。でも成功しないと米会社はスポンサーを失う。なので絶対に成功しないといけないという状況。
ジョンはメンタル生き返ってるんで、自分の手で自分が死ぬことになってしまった事件を解決したい。またどうしてもぬぐいきれない途切れ途切れの記憶をはっきり思い出したい。しかし、その事件は別の刑事たちが担当になっていて、まるで譲ろうとしないんですね。また途切れ途切れの記憶は、ロイにとっては思い出されると壮絶都合の悪いものでした。

その一方、ジョンとロイはほぼ毎回新しい任務を課せられ、”不具合”が起きると新しいソフトをインストールしたりして、実験は続いていきます。

【秀逸なスクリプトだなと思いきや】

しょうがないですね。作家のDaniel Peakさん、この作品でついにフルタイムで作家さんみたいなんですが、やけに優秀な脚本、と思いきや、やっぱり(汗)




オックスフォード大卒ですよ。まあねー(汗)オックスブリッジ・クオリティの種類がブランド化してるというか。同じ匂いがしますよね。(久しぶりにバスデン・クオリティ、って思ったんですよ)
ただし、かなりベタな笑いもあることは事実です。しかしそこがベタに感じないのは、役者2人の才能のおかげだと思います。ほんとにこの二人の役者さん素晴らしすぎますね。

余談ですけど、ダニエル・メイズとスティーヴン・グレアムってBBC2のここ10年で一番視聴率の高い(4百万人がオンエアを固唾を飲んで見るという)Line Of Duty シリーズで、シーズンごとにいるゲスト主演みたいな役を演じた二人でして(ネタバレるから言えないんだけどとりあえず二人とも劇中に死んでる)。おなじ警官ドラマだし、ちょっとパラレルワールドで(笑 オレ、実は オンエア時にハッシュタグつけて実況するくらいどんハマりしてまして、しかもネトフリに上がった時にも見ちゃったから多分2−3回くらいリピート再生してるかも(汗)ドラマでここまでハマったのはけっこ久しぶ…あ、Peaky Blindersもか。ウソかも(汗)

【ねえ、ガッドさんの話何もしてないじゃん】

そうそう。これ、実はパイロットの時にガッドさんも脚本執筆にちょっと関わってた&刑事役ででるよって情報をChortleさんで昔手に入れてて、ガッドさんにツイッタで聞いたことがあったんだけど、ガッドさんがちょうどツイッタ離れてる時期(→恐ろしい世界だからメンション等のnotificationは一切切っている)で、そのまま流れちゃって。このシリーズが本格進行のニュースが流れてた時も、スチール画像で一切出てこないし刑事役じゃないっぽいから、確証がないまま、レーダーだけ張っていた。というわけで、刑事役じゃないです。1話目ではとりあえずヤク中のチンピラ役。つまりひねりがあるので、ぜひご注目を。ヤク中でやさぐれたガッドさんはオレのストライクゾーンなので、めっちゃカッコいーと言いながら見てました。

あとガッドさんとメイズって別のBBCドラマで共演したことがあって(相手役)メイズがガッドさんがベストキッサー(Best Kisser )に認定してたんですよ!


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WHO LIKED EP1?! #Code404

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2020年5月3日日曜日

…コメディ部、YOUTUBEデビュー: 第1回はNetflix配信のせつないロマコメ Feel Good・フィール・グッドの魅力


みなさんこんにちは。
基本的にイナムラ @whiteanklesocks がじこまん的な忘備録として延々続いている本ブログですが、コメディ部的なものは存在してまして(注:部員は24/7募集中です。声をかけてください)仲間のKenくんから、

時代はYOUTUBE

の言葉を受け、エイカスターゆかりの地巡りも一緒にしたNaviさんも一緒にYOUTUBEを通して海外の素晴らしいコメディの紹介をはじめました(編集クレジット:Kenくん)。1回目は、ネトフリ配信の「フィール・グッド」。カナダ出身のめちゃくちゃ才能あるコメディアン、メイ・マーティンちゃんが企画、脚本、主演、 Fresh Meat他で大人気の(コメディ系)女優さんシャーロット・リッチィが相手役を好演の(ちなみに! 日本でも大ヒットした(はず?)90年代米コメディ「フレンズ」のフィービーで有名になったリサ・クードロゥがお母さん役)、笑えるんだけど、ビタースイートな傑作シリーズです。英国では大変評判も良く話題なんです・・・



このドラマの基盤的なショーの感想が以下になります。参考までにどうぞ。動画で喋ってることは彼女のこのショーが情報ソースになります。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2015/08/edinburgh-fringe-2015-mae-martin.html


次回はフリー・バッグ、その次は・・・アフター・ライフ2って一応企画中です。アフターライフ2の記事の反応が(オレのせいで)1に比べて悪すぎるので、やめるかも…


2020年4月29日水曜日

コロナで超番外編:ウーマンラッシュアワーの村本さんのZoom 独演会 鑑賞しました、の感想。


【たまたまこの記事にたどり着いてしまった方へ】
いつも読んでいただいている数の超少ない方々とは全く違う、村本さんのファンの方々の目に触れる可能性があるかもしれないため、感想を書こうか否か、めちゃくちゃ迷ったんですが、一回アウトプットしとかないと気が済まず…。コメディのものすごいオタクによる忘備録になります。

【 zoom live comedy 鑑賞までの経緯】

ここ25年強は気ままーにしか日本のお笑い界を追いかけておらないです。ウーマンラッシュアワーを知ったのは2017年の年末のThe Manzaiのネタを元職場の先輩が大変褒めていたのを聞いてから、という遅さです。(マジですみません 汗) 日本でこのタイプのポリティカルコメディが激レアなので笑いの作り込みとか印象に残り、” You TubeクリップでやってるJonathan Pieっぽいな”と印象を持ってました。
本格的にネタをもっと見たい、と思ったのはこのコロナからです。村本さんの毒舌ツイートがRTで回って来るようになったのがきっかけです。得意のサイバーワールド発掘を始めたものの、昔のクリップは出て来るんですが、へんてこりんな炎上?スキャンダル?みたいなのは出てくるけど、昔6−7年前くらいしか全然出てこない(→注:経緯はわかりました)で、3−4年くらい前のが少々拾えたのですが、芸能ネタの毒舌ばっかりで、長くて尺8分。最低でも20分、真っ当に観たぞ&感想持つなら尺は最低30分以上60分は見ないとわかんないのに。8分じゃ全然わかんない。ただここまででわかったのは、コンビじゃない。村上さんのソロ・ワークだ、です。なのでマイク一本持ってのコメディが気になってしょうがなくなります。オタクなのでしょうがないです。

そんななか、Zoom で見れるという情報をゲット。こっちの通常のチケット・セールスの感覚でちんたらしてたら全然取れない。そこでエイカスター・モードにギアを切り替えたら(テンパっても)取れました。「チケット取れない」を2−3回くらい経験したので、取れた時の感動ったらなかったです。ついったのフォロワーさんも声までかけてくれる人がいました(→よほどうるさかったに違いない)

【どんな感じだったのか

結論から言うと、オレが観た40分強セットは、こっちでよく見るwork in progress 的なもので(→Zoomの非常事態なのに、いわゆるスタンダップのショーだった。座ってたけど)整えてNetflixでショーとして出しちゃって字幕つけて世界に配信しちゃえばいいのに、と思いました。今回聞いたネタ全部、類似テーマで一貫させやすいし、日本の社会問題をスタンダップコメディを通して知る、って世界ウケすると思う。(→テレビでできないコメディをやると言うのが ネトフリコメディ枠のウリだし)あと海外のスタンダップ見てもなんかピンとこないという日本の方に、欧米の人は楽しんでいるスタンダップコメディってどんなもんなのか、なんとなくわかってもらえそう、と思いました。

ちなみに構成は
冒頭12分程度ウォームアップ 

5−6分 ネタ1

今回のメインかなぁ。運がめちゃくちゃ良かったんだと思うんですけど、strong routineだと思われる1本が観れたんです。

ネタ2 *独演会のPRクリップで観た3分ネタのテーマと同じだったので、もう一本strong routine観れるか?!と思いきやさすがにそこまで甘くはなかった(笑 

上記テーマから比較的繋げての小ネタで、シメ。次はここ調整して、最初のネタ1と繋げてcatherine wheelにする予定なのかなぁ。

オチづくりの視点とオチ自体は軽いところに持って行かれるスタイルなのですね。話すテーマが真面目な社会問題だからバランスとるのかな。欧米のポリティカル・スタンダップだとあまりないオチのスタイルなので欧米の人、新鮮と感じるかも? (多分それもあってPieかなーと)

村本さんもセットの中でちらっと語っていたけど、周知されるべきなのに埋もれてしまう問題をarticulateに表現し、より多くの人に伝えるってこと自体が、大変大事なことだと思ってる派です。(その意味で、オレは現在のPieオッケー派です。アレは必要)特に日本はその量があまりにも少なすぎるから、欧米よりももっともっと重要だと思う。そして、同じようなことをやる芸人さんがもっと日本にも多く増えればいいなーと思います。
今ちろっとチケットサイトをのぞいたらもう1組、オンラインでやってる芸人さんたちがいるのかな?でもポリティカルじゃないですよね。

ヨーロッパだとお昼時間に見れました(アメリカだと超早朝か丑三つ時くらいなのかな?)多分今後もしばらくキャッチできるチャンスがあると思います。→https://peatix.com/group/66295

2020年4月26日日曜日

(バスデンさんが義弟役で超!好演で有名な)リッキー・ジャーヴェイスのNetflixシリーズ、アフター・ライフ(After Life) シーズン2観ましたよ、の感想レポートです *もしかしたら、ネタバレかも… 

こんばんは。
今回は、一番よく読んでもらっているリッキー・ジャーヴェイス関連記事になります。
Netflix配信のAfter Life のシーズン2が配信になりました。



オレのリッキー・ジャーヴェイス作品の感想はかなり複雑なので、もし!可能なら&さらにつっこみたい方は、シーズン1の感想 http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/03/tvafter-life.html も合わせて読んでいただけたら、嬉しいです。

【そういえば!超備考】今年2020年のゴールデングローブ賞のスピーチ、秀逸でしたね。多くの方々からも絶賛されていました。なぜ?! おまえ、眉毛をコイル巻きにして観ていたんじゃなかったのか いえいえ、違うんです。これは、2011年の1回目から着々と積み重ねてきての5回目なのです。つまり「ゴールデン・グローブ」での「リッキー・ジャーヴェイス」の「スピーチ」がシリーズ・コントのようなお膳立てがすっかり設定されている。リッキーは「リッキー・ジャーヴェイス」が喋るだろうことを遊びたい放題喋ることができるのです。というわけで、とても頭の良いスピーチだった、と本当に思いました。

【シーズン2のお話は】

奥さんを亡くし、人生投げやり、世界も自分もどーなっても知ったことじゃない、だから、他の人もどうなったって知るもんか、人を傷つけたって迷惑をかけることになったって関係ない…と思っていたトニーが、次第におまえだけが辛いんじゃねーんだよ、みんながそれぞれいろんなことで辛いんだ。互いに「思いやり」で猛烈辛く苦しい世の中をなんとか生き抜いていくもんなんだよ…と悟っていく様を中心に描いていたシーズン1。シーズン2は、人の気持ちにお構いなく毒を口から出さなくなったトニーが、

以下から、もしかしたらネタバレかも?!(ストーリーは細々説明しないのですが)気をつけてください。
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シーズン1とほぼ同じパターンで1日を過ごしています。彼の周囲の人々や彼を取り巻く環境は様々な変化が起きる一方、彼だけはまるで変わらない。変わろうとしない。相変わらずオープニングとエンディングでは亡くなった奥さんの生前のビデオを観てワンコをそばに置いてさめざめ泣くんです。変化が起きて対応しなければいけない人や、新たな何かが起きた人と関わるときも、(奥さんを失っての)虚しさとその奥さんとの過去から離れたくないゆえの変化への拒絶が描かれていきます。
つまりですね、シーズン1と変わらないんですよ… 1話目はリキャップみたいなもんもあるんで抵抗なかったんですが、2話目も全く同じパターンで変化が何にもないわ、トニーが事あるごとにメソメソするわで、ちょっとこれGroundhog Dayじゃないんだからさー(汗)第3話以降もこのままなの?ここで文句はまだ早いよねぇ…と不安にかられながらクリック視聴を始めてほどなく、A-Ha. ですわ。

オレらがこう思うことを全て計算済みのプロット展開だったんです。証拠にトニー自身がGroundhog Dayっていうんですよ。
ていうか、このシーズン2のテーマがGroundhog Dayだったんです。第3ー4話以降からトニーはGroundhog Day を守れるのか、守りたいのか、それとも抜け出して次へいきたいのか。トニーのそんな心情を中心に、おなじみの登場人物たちの人間模様とともに繊細に描く・・・heart wobblingコメディです。


以下は箇条書きで今回の見どころ的なところを極めて独断と偏見でよりぬきました。シーズン1でお話ししたこともご参考にしてください。

1. (アシュリー・ジェンセンはいちおスコティッシュだけど)超豪華イングリッシュコメディ陣が勢揃い。
イングランドでは(コメディ好きの間では)知られている才能あるタレントをピックアップし国際的なスポットライトを当てるという意味で、このシリーズは大変重要な意味を持っていると思います。シーズン1の感想であまり触れてなかった(またはバスデン情報に紛れ込んでいるか、のどちらか)かもしれないので、ここであらためて書き出したいと思います。あ、バスデンさんは割愛します。(→してないけど)
Tony Way ---- 多すぎるんですけど、最近は、義理恥に出てましたね(汗)
Diane Morgan--- Philomena Cunk のキャラで Charlie BrookerのWeekly Wipeに出ててめちゃくちゃ人気になったのちに冠番組でCunk on シリーズをやってる
Kerry Goldiman--- 最近Taskmasterで知名度がグーンと上がったかも
Paul Kaye--- キャリア多すぎるんですけど(役者としてめちゃくちゃ出てるんで)あ、マチルダの感想で書いてたのを見つけた!http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-368.html
Roisin ConatyMan Downで一躍有名になったのではないかしら…
Joe Wilkinson-8 out of 10 catsとかね。Him & Herでやってたキャラでよく出ますね。
David Earl (Brian Gittins)  デレクでね、出てますからね。
Penelope Wilton 日本だとね、ショーン・オブ・ザ・デッドのショーンのお母さんなので一発であ!と思われるのではないでしょうか
David Bradley ハリーポッターシリーズでね。有名になっちゃってますけどね

あとS2でColin Houltが追加投入され、その経緯もどうもいきなりリッキーから電話がかかってきて、ウソだろ、友達のプランクコールだ、って思ったっていう(本人ツイート談)よかったよねー(涙)
リッキーの一本釣りスタイルは前にDeadly Siriusでも話した気がします

すごく!意地の悪い言い方をすると、これだけイングランドのコメディ陣営を作るので、小さく、友達の友達は皆友達のように何かしらで繋がり支え合っているイングランドコメディ界は、応援に回ります。口は災いの元ですからね。オレのツイッタTLで重箱の隅つつき隊はこのシリーズに対するコメントのなさ加減といったらないですよ。そんないぢの悪い解釈は置いておいても、実際、このS2, とても上手に作られていると思いますので、絶賛までは行かずとも、の沈黙なのだと思います。

2. トニーが元々の(リッキーの)パーソナが伺える言動をする時が圧倒的に少ないので、たまに出ると、はは!と笑ってしまう

奥さんにちょっかい出すとか、いぢるとかするとき、ちょっと相手が困るような言動をするときとか、頻度とレベルが、非常に少なく低いので、ハートウォーミング(笑 な気分で笑っちゃうんですね。全て計算づくでしょう。(しつこいようですがリッキーはめちゃくちゃ頭が冴える人なんです)

3. 第5話でのDavid EarlのキャラBrian Gittinsシーンがあまりに典型的な(リッキー・ジャーヴェイス・ショー時の)リッキーらしいジョークでメタ&バンターだったので、説明補足を・・・
Brian Gittinsってこのシリーズでリッキーが作った登場人物じゃなくて元々あるDavid Earlのキャラなんですよ。かなり長ーーーーーーーーいことやってる(た?)んですが、オレはちょっとパスな種類の笑いなので60分のショーは見たことないんだけど、実はマジで一回第5話で披露してるネタスタイルで進行したショーが、酷評の嵐すぎた上にChortleのBennettさんに痛烈な苦言(ベネットさんは力のある芸人さんには寄り添って評を書くので、ある程度の信頼を得ている、といっても間違いではないかな?)を書かれて、もう二度とやらねー宣言をしたんですよ。なので、そこがわかってると、このシーンを、バンターでメタなリッキーらしい”イヂリ”ジョークと見て取ることができちゃうんですね。

4. 第6話で8歳の女の子にカミングアウトした60近いお父さんを取材するシーンでみるリッキーのトランスジェンダー観

これもね、 「Caitlin Jennerほど変わってないけど、色々変わった」って言ったことで問題に発展しちゃったゴールデングローブ賞(笑)スピーチとか、2018年で行ったショー、Humanity ツアー(→Netflixでまだ見れまーす)でこの件さらに引っ張ってネタやる(笑)、とか、その後もトランスフォビックなツイートしたとか叩かれたり**。その経緯とこのシーンはかなりリンクしてると思います。
この8歳の女の子にカミングアウトしたお父さんをトニーはトランス問題じゃなくてブレイクダウンだろ、と。そしてレニーが今のLGBTの状況を徒然に語り、「昔はこうだったこと今は消えちゃったし、もう週末(スタグナイトで)男子が女装をしてみんなで笑う、みたいなこと、しないよねぇ?」みたいなこと言ったら、ぴしゃりと「そんなことで笑うもんじゃないし、昔から笑うもんじゃなかったんだ」って言うんですよ。
この真っ当なジェンダー観が見えるやり取りは、裏にジョークはジョークなんだ、文脈読み取って区別しろよ、というメッセージが込められている気がしています。とはいえ、この渦中のジョークについてはかなり「表現の自由」に絡んでしまう問題ではあるので、大変気をつけなければいけない。コロナが終わった後にでもまとめてアップしたいと思ってます。

**ジョークと理解されてないことは論外として(笑 文脈をきちんと吟味して読むと、槍玉にあげられたジョークは、微妙すぎるラインを行くけど、明らかなアウトではないんじゃないの、というものでした。

5. S2のお笑いハイライトといえばPaul Kayeとバスデンさんのシーンだよ

S1でも登場してた心理分析医がS2では別居中で精神的に悩むマット(バスデンさん)を担当。そのセッション中の数分のやり取りが、スケッチコメディのシリーズ物みたいに笑えるんですよ。まるでTim KeyとBasdenさんのコンビ芸を彷彿とさせるような秀逸さなので、S2を完食したらぜひ、このシーンだけピックアップしてみてください。以下がそのタイムコードです(え?)
第1話 17:00
第2話 14:20
第3話 8:58
第4話 2:00
第5話 5:20
第6話 2:30


とりあえず、言いたいことは書いたかなぁ。と思います。思いついたら追記してるかもしれないです。第6話結構ボロっときそうになります。アシュリー・ジェンセンのせいです。The Extras視聴者の気持ちをわかってくれたエンディングでした!

追記:個人的にはこれで終わり。あってもこの後スペシャル1本か、どんなに頑張ってもS3で終わるのが一番いいと思います。先が見えないもん。これだけの才能のアッセンブルなので、リッキー独裁政治じゃなくて、各自キャラクターでインプロさせるイアヌーチ・スタイルにしたら広がると思うんだけどなー。