イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2013年8月31日土曜日

絶対買い!☆Bo Burnham/ボー・バーナム君が詩集を出します!

Tim Keyのおかげで、すっかりファン熱再燃。

Bo Burnham君が待望の(→多分)詩集を刊行します。

Egghead
kindle版はおトク! 究極の言葉遊びという天才だけが使える超合金の鎧に脆さを見つけた後の詩集だと思うので、どんなものかちょっと気になりますが…。

さらにアメリカ在住の方に朗報。アマゾンまたはBarnes&Nobleにて購入したら、サイン入りのブックプレートがもらえるらしい!
スコットランドと日本を10月だけアメリカ合衆国に入れてください。1ヶ月だけでいいから。(サインが欲しいというよりは、このイラストのブックプレートが欲しい!超かわいい!)
というわけで、アメリカ在住のみなさん、予約購入の証拠メールでも、実際にテにしてからでも、ガンガン、専用メアドに送りつけてください。

前のWords, Words, Wordsのときもですが、この男の子はファンとのダイレクトなコミュニケーションを怠りません。ファンの数平気で100万超えてんですが(汗)この規模の芸人君が、自らこの本用にツイッターアカウントをセットアップ、自らプロモーションを行っているという…。天才とはDown to Earthという定義が再び確立されました…。


【お願い】アメリカ在住の天使なかたで、スコットランドに転送してあげてもいいよ、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ)@whiteanklesocksに声をかけてください…(→もう予約購入してしまった人) もちろん送料払います。お礼もします…(→かなり本気です)

バスデンさんの短編です:VERY FEW FISH Written By Tom Basden.

ということで(汗)前に人知れず一人で騒いでいた短編を貼付けます。ワテクシにとっては極上のごちそうです。これパイロットで、どうも長いバージョンが作られるという話をきいています。この4年間、そんな話からはじまってたち消えてるものもかなり多いので、話半分で期待してます。

Written By Tom Basden. Cast: Annabel Scholey, Jordan Dawes, John Dagleish, Rebecca Scroggs, Tim Key, Aisling Bea

VERY FEW FISH - Taster from alex winckler on Vimeo.

2013年8月30日金曜日

お待たせしましたAlan Partrige: ALPHA PAPAの感想はこちらです☆Alan Partrige movie : ALPHA PAPA



【はじめに】じつはですね、ワテクシ当たり前のことながらこの作品、公開当日初回に観に行っているんです。しかしながら、一回記憶がぶっ飛ぶ(=ね落ちる)というあり得ない事態が発生しており、もう一回絶対に見なければいけないとココロに誓っていました。本日再度鑑賞しまして、最初から最後まで笑いすぎて号泣しておりました。
よく考えたら、初日(1回目鑑賞時)は例のゲリゲロ事件の日。。。
やっぱり体調が猛烈におかしかったんだ、と納得した次第です。笑いを拾うには、体調管理が充分に必要であることを学びました(=アドレナリンはコワい)。

ALPHA PAPAのトレイラーはこちら

Steve Cooganでまとめちゃっててすみません。Go Johnny Part 1でのAlan 関連過去記事はこちら 
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-12.html

【あらすじ】舞台はもちろんノーリッチのノーフォーク・デジタル。のほほんとした穏やかなDJ生活を送っていたはずのノーフォーク・デジタルの面々に不吉なニュースが舞い込みます。それはラジオ局が多分野に渡り事業を展開する巨大企業に売却されてしまった、ということ。改革の一つとして、番組編成およびDJの見直しが検討されます。アランとアランと古くからのDJ仲間パットは高年齢のベテランであり、窓際族的存在。「クビを切られるとしたらオレかも」と不安をかかえるパットにアランは「そんなのは噂だよ、大丈夫。なんなら私の力でパットがクビにならないようにお偉いさんたちにアピールしてきてあげるよ」。
会議中のなかにちょっとちょっと、と割って入り、いきなりプレゼンをはじめるアラン。ところがその真っ最中で、解雇の候補者が自分かパットのどちらかであることを知ってしまいます。もちろん、我らがアラン・パートリッジは、自分の身を守り、解雇するならパットとUターン・プレゼン。お偉いさんたちはその言葉を鵜呑みにし、即効でパットは解雇されてしまいます。
めでたく生き残ったアランは、ノーフォーク・デジタルからShapeに改名された記念パーティに出席。飲めや歌えやの宴が行われるなか(注:イギリスのオフィスパーティなので、その辺どんだけ地味かご了承ください)アランのもとに、以前一夜だけアバンチュールを繰り広げた女性が現れます。マネージャー、リンの後押しのもとアランはなんとか彼女と穏便に永久にさようならするため、いったん放送局の外へ。ところがその間に怨念パットが銃を持って押し入り、人質を抱えて局内に立てこもってしまいます。アランを信じるパットは、アランに警察と自分との間の交渉人となるように指名。かくしてアランは、防弾チョッキを来て、ノーフォーク・デジタルShape放送局へ勇ましく入っていくのですが…

【プロットがすでに自虐でございます 爆】 えーっと(汗)スティーヴ・クーガンはですねLeverson Enquiryでもヒュー・グラントと並んでセレブの代表のように「報道の権利を悪用し、プライバシーの侵害を正当化するR.マードック帝国(The News of the World)を相手に戦ってきた戦士なんですね。一方ですね、Alan Partridgeは、Rマードック帝国に札束パシパシやられて(→脚色はいってます)BBCからSKY TVに引っ越ししたんです。コレ結構沢山のオタクがネガティブに反応して相当話題になっていたのですが、イアヌーチせんせいもダンマリで(汗)真意のほどがわからない状態でした。しかし、Alan Partridgeは多分野に渡り事業を展開する巨大企業に売却されたという事実と、映画のプロットがリンクすることは確か。そしてここから、SKY TVからオファーを受けた彼らが「Alan ならBBCを捨ててSKY TVに行くだろう」と考え、承諾したのではないか、と考えられるようになりました。今までアランを都合のいいときだけ復活させあとは干し続けてきた(?)BBCと、今次々に人気のコメディアンやクリエイターたちを引っこ抜き、めきめきと「コメディの強いSKYTV」として認知度をあげる、予算のあるSKYTV。クーガンでもイアヌーチせんせいでもなく、アランならどっちをとるかと考えたら、一目瞭然な答えではないでしょうか? 

【ネタバレ注意☆一瞬一瞬のすべてが知る人ぞ知るのアラン・ワールド】 冒頭でのMidmorning Matters エア中のシーンで、「世界戦争でアメリカと中国が新手の兵器で匂いをとってしまった。恋しいと思う匂いは?」というお題からはじまり、通勤中にAndrew Roachfordの曲に合わせてクチパクする様、(というかサントラはすべてツボ)空気を読みまちがえて(というか気がつくと空気を読むことを忘れている)トンデモナイところへ爆走していくさま、意外と女性にブイブイ言わしているところ(→この女性たちの表と中身がツボ)なんてえのは、序の口です。
国民と一緒に20年きちんと年をとって生きてきた、前代未聞の生身のキャラクターです。その国宝級の価値とすごさは、例えばアランが”55”と自分の年齢を発するだけで、涙流して笑えるほどのジョークになってしまう事実に集約されている気がします。
 【やっぱりリンとマイケルのパワーはすごい】この2人も国民とともに年をとってきて10年以上たっているので、やはり強烈なパワーです。とくにマイケルは出番が少ないのですが、出るたびに観た者の生涯、尾を引いてしまうような強烈な笑いを繰り広げてくれました。ネタばれなんですが、一つだけ。アランがマイケルを「ジョーディ版アンヌ・フランク」って呼ぶとあるシーンがあるんです。ワテクシ残りの人生、コレを思いだすと必ず笑っていられると思います。
【Tim Key大活躍! 最高でした】 Tim Key ことSidekick Simonは本当にこの映画に多大なる貢献をしてくれました。サイモンは確実にアランワールドに相応しい、あのアランにすらツッコまれるKYさぶいキャラを確立しており、Tim Keyファンとしてのひいき目ではなく、今後必要不可欠になってくれると思います。Tim Keyのキャリアは本当にみんなの憧れではないでしょうか。少々遅咲きと本人語っていますが、最高のキャリアじゃないでしょうか。
【警官の一人にダレンさんが!】Darren Boyd/ダレンさんの超シリアスでボケるという得意技がピカ一で光っており、とくにクライマックスでの小技に号泣です。
【じつはThe InbetweenersのJayことジェイムズ・バックリーがオーディションを受けて落ちていた!】んだそうです。ジェイムズは自称クーガンオタクで、オーディション当日、緊張しすぎて思うように演技できなかったとか。(the Digital Spyより)なんか彼とイメージかぶる感じの人(若手スター的存在のDJ)がたしかに出演してます。ジェイムズが一番キャリア不安定なんで、ココで出てちゃんと才能見せておけばよかったのに…と、思いました。。。

とにかく、最初から最後まで椅子から転がり落ちそうに笑い、笑いすぎて、涙がボロボロ出てしまいました。公開から1ヶ月近くたった平日の昼間の回だというのに、お客さんが結構入っていて、ゲラゲラガタガタ大にぎわい。本当に最高の映画だと思います。まだあと4ヶ月ありますが、個人的にはこの映画を抜くコメディ映画は今年登場しないだろうと思っています。

【追記】Roachford氏がクリスマスにアランと組んで何かしたいとか??
前述のアランのノリノリの口パクシーンがYOU TUBEにアップされてます!


【追記その2】公開から約1ヶ月たった9月初旬でもまだ多くの映画館は1日3−4回この映画を上映しています。 普通だったら1ヶ月もすれば人気のある映画でもレイトショー2回。。。など窓際族においやられていくのではないでしょうか。さすがアランなのです。アラン・パートリッジは最高なのです!

2013年8月29日木曜日

Edinburgh Fringe 2013:このクリップですべての不審は洗い流されました☆Bo Burnham meets Tim Key clip

やっぱり!この2人なら観たいものを見せてくれると信じてたんです!
たかが10分強のクリップなんですが、Tim KeyがBo 君をインタビューという設定のクリプです。もちろん即興も入ってますが、ベース設定と基本スクリプトがある手合いのもの。
Bo 君、Timそれぞれのイメージを誇張しつつも、極めて自然と見える範囲で展開していくじゃれ合い。 Bo 君がめちゃめちゃ楽しそう!(歓喜)

Bo Burnham Meets Tim Key from Pleasance Theatre on Vimeo.

じつは、3年前、鬼のような偶然で、Pleasance DomeでBo 君がTim Keyに相談しているのを見たことがあったんです。私+オタク男子2人は生唾ごっくんで、Stewart Leeのバイオグラフィーを読みながら耳ダンボでその様子を(ココロで)ガン見してました。Tim Keyはフリンジで賞を取った翌年かなんか。Bo 君はTimに完全憧れている感じで、自分の詩が”深み”のないことを悩んでいたというか。(当時19歳−20歳だから当たり前なんですが! そんなツッコミが入れられないほどの言葉遊びの天才Bo君をみんな大絶賛していたのですが!)今後を憂れている様子のBo 君と、やさしい笑顔で”キミすごいんだから頑張れ”(あまり妄想ではありません)みたいな励ましをしている感じのTim Keyが非常に印象的だたったんです。ソレ以来、無意識にBo 君がTim Keyみたいんなテイストにシフトしていく過程が頭の中に構築されちゃってたのかもしれません。(こないだ観たライブがあまりにそれと異なるものでショックだったのかもしれないです…)

この10分程度のクリップは、Timの個性がでまくりながらのBo君をリードして、今回のライブとは別の(ワテクシが見たかった)可能性を示唆してくれている、本当にステキなクリップです。このクリップ発表してくれたすべての人に感謝したいくらいです。このクリップで自信を持って(当分)Bo 君を応援して行けると思いましたよ!

それにしても、なんてかわいい ホントにカワイイです!
(上記を台無しにするシメでホントにすいません)

2013年8月28日水曜日

Edinburgh Fringe 2013:滑り込みセーフ?新鋭注目株のスタンダップ見て来ました☆Romesh Ranganathan: Rom Com



へー!

https://www.edfringe.com/whats-on/comedy/romesh-ranganathan-rom-com

友人が絶賛していなかったらおそらく気がつかずにスルーしちゃっていたと思います。口コミって大事です!

ロメッシュさんは、どうも普段はロンドン郊外で教師をやっているっぽいです。ロメッシュさんは生まれも育ちもイギリスですが、 スリランカのタミル族で、ご両親がイギリスに亡命してきたとか。いわゆる第2世代です。白人の奥さんと結婚してお子さんが2人…。

もう環境(逆境?)勝ちコメディですね。これだけの美味しい材料、全部使って、美味しい料理作ってました。

アメリカと違って、イギリスって白人独占社会に近い状態がずっと続いてます。もちろんいることはいます。でも本当に少数です。その意味で、ロメッシュさんのようなBritish Asianの観点から”イギリス”らしい社会風刺ってとても希少価値が高いと思います。ロメッシュさんは正しく注目を集めていってほしいです。
こうした観点からのコメディ、もっと増えてもいいような気がします。






2013年8月27日火曜日

The Inbetweenersの才能ある方x2とJonny Sweet君のシットコムChickens観ました!☆


SKYゴーゴーで、なんとか追いついて観れました!

Chickens SKY 1

過去叫んでいた記事はこちら
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-251.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-378.html

【第1話/パイロット】ときは1914年。第1次世界大戦で男子はみな西部戦線でオトコらしく戦っている一方、若き男子3人セズル、ジョージ、バートはのほほんと地元で暮らしております。いや、セズル(サイモン・バード) は本当はオトコらしく戦いたかったのですが、扁平足がもとで軍隊から却下されたのです(*ネタかと思ったら、昔ホントに扁平足の人はそれが理由で兵士になれなかったんですね。史実に基づいております…)。ジョージはクエーカーなので、戦争反対ということで、戦争に参加しておりません。その行為が勇気ある行為と自分では信じていますが、地元の女性全員に”臆病者”だと思われています。バートはセズルやジョージのような”やむなき事情”があるわけではないのですが、世論や世間の目などに疎いタイプです。
第1話では、ガイフォークス・ナイト前に女性たちが、火祭りにあげる人形を3人の男子(=国の裏切り者) のうち誰にするか、投票。その場を通りかかった3人はいつもどおり女性たちからコシヌケ、億病もの扱いされます。一番不満を抱いているセズルは食い下がりますが、なしのつぶて。好感度をあげて、自分がガイ・フォークスになる運命から逃れるために女性たちに勧められた刺繍クラブに参加するわけです。
一方ジョージは、婚約者がいるものの、その婚約者に「婚約しているだけで結婚するとは限らない」扱いをされ、その上、婚約者から「男性をセクシーに誘惑できる手紙の書き方を伝授して欲しい」と頼まれます。婚約者が他の男性を誘惑する手紙を書くなど、断固反対したいのですが、反対すれば、婚約解消の危機が。というわけで、手紙の代筆をしてあげちゃったりするわけです。
そしてKYでマイペースなバート(ジョニー君)がこのシットコムの重要なボケパートを担っています。いつも世は第一次世界大戦であることを忘れては、セズルにつっこまれ、ああそうだったそうだった…物事考えないで行動するために、セズルが良い迷惑をこおむっております。1話では、セズルの真似をしてハンケチに刺繍をはじめ、いきなり1914年って良い年ね、3人仲良く!みたいな文字を塗って、セズルに「この気持ちは愛だと思う」とハンケチをセズルの胸ポケットに無理矢理つっこんで告白するんです。
このハンケチがもとで、ガイフォークスの夜はセズルが一番避けたかった結果に陥るという…
【感想】
パイロットのときよりもプロット展開は数段レベルが上がっていて、かなり面白いものに仕上がっていました。さすが元Cambridge Footlightsの元一緒にお笑いやってたサイモン、ジョー、ジョニー君です。キャラは、相変わらずThe Inbetweenersの面々(ウイル=セズル、サイモン=ジョージ、んでバート=ニール&ジェイ)に振り分けされていましたが、第1話の掴みとしては、こんなもんでいいのかな、とか? 今後、Chickensならではの個性が育まれていくのかもしれません or プロット展開に結構こだわりがありそうなので、キャラ設定を先に視聴者にインプットさせたかったのかも?
まったくもって、楽しみなシットコムです。絶対毎週観ます。

2013年8月24日土曜日

英国秋のコメディ番組ラインアップがすごすぎる件について【その1】

毎年恒例(汗)
ナマの笑いにうつつを抜かしているうちにTVがとんでもないことになっています。
まずは、ワテクシがかなり長いこと待ち続けていたシットコムが2本放送開始です。

Chickens SKY 1

ものすごい評価をされているのにエージェントともどもPRが何一つできないカテゴリーで、バスデンさんにまさるとも劣らぬSNSツール嫌いのジョニー・スイート君が、フリンジ時代にタッグを組んでいた”彼ら”と元さやに収まり、共同制作していたシットコムです。
”彼ら”とはサイモン・バードとジョー・トーマス。はいThe Inbetweenersのあのお二人です。
過去叫んでいた記事はこちら
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-251.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-378.html

プレビューくらい日本でも見せてくれますよね? と信じてクリップはりつけます。




BIG BAD WORLD

元CowardsのLloyd Woolfが書いているというだけで、ずーーーーーーーーーっと待っていたのですが、主演がThe Inbetweeners のニールことBlake Harrisonということで、ひたすら画面がかわいいです。
お話は、職もついてない大卒したばかりのルーザー、ベン(Blake )君とその家族、仲間たち、といった物語です。第1話はベン君が職も見つからず地元に戻り、”発展途上国で困っている人を助けるプロジェクトに参加しよう!”と申請にしいったらば、その手続きをやっているのが元彼女ルーシーだったんですね。新しい恋人がいるとききがっかりする一方、自分に都合のよい勝手な解釈をはじめて…という内容。第1話の印象としてはキャラクターが上手に成長しないと、相当厳しい展開です。
正直Lloyd Woolfの脚本はエッジな光はないタイプのものなので、個人的な趣味とは。。。なのですが、いいんです。元Cowardsだからいいんです。そして画面が常に”かわいい”のは、魅力です。そこそこ良質で画面がかわいければ、1話で投げ出す必要はありません。



MOONE BOY

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-430.html

今週日曜日は8月25日からはじまります。シリーズ1のおさらいがはじまり、秋に2が始まるそうです。

なんとTouch of Clothもはじまります。

秋には Friday Night Dinnerも予定されているし、Fresh Meatもオンエアなんじゃないかしら。BBCはどうなってるのかしら。。。というわけで、とてもてんてこまいっぽいです!



ダニー・ボイル監督が PEEP SHOWのクリエイターと組んでコメディドラマの監督をするニュースでました

ダニー・ボイル監督が PEEP SHOWのクリエイターと組んでコメディドラマの監督をするというビックリしすぎてゲロを吐きそうなニュースでましたね。
タイトルはBabylon。オンエアは2014年の始めの頃の予定だそうです。(Channel4です)

http://www.radiotimes.com/news/2013-08-22/danny-boyle-to-direct-channel-4-drama-from-peep-show-creators

Edinburgh Fringe 2013:ほら言った通りだ!Nick Helm & Bridget Christie姉さんが今年の大賞ノミネートに!

 [ 追記】なんと! Bridget Christie 姉さんが獲得してしまいました…(汗)夫婦にみんなあげちゃっていいのかよ、という感が拭えません(汗)夫婦はとても頭がいいから、これを機にUKお笑い業界での問題点がよい方向に向かって行くのでは、という期待の仕方をすることにします。

発表でましたね。

http://www.comedyawards.co.uk/2013_shortlist.asp


ほら! Nick Helmが選ばれております!
Bridget Christie 姉さんは、番長の奥さんです。今年は午前11時のショーだというのにしょっぱなからぶっ飛ばしていて、レビューも大絶賛の嵐だったので、キタな、という感触バリバリでした。みたかったんですが、なんと売り切れで観れませんでした。まあ去年みてるから。。。
ただし、ワテクシ的には姉さんは、とらないほうが嬉しいです。トルと変な意味でメジャーになるので、やめてくれたほうがいい気がします。

そのほかのノミネートは以下のとおり

Best Comedy Show:
Bridget Christie: A Bic for Her (上記参照)
Carl Donnelly: Now That's What I Carl Donnelly! Volume V 
James Acaster: Lawnmower こちらもそろそろ、来てもいいかな、という感じです。
Max and Ivan: The Reunionオーストラリア、海外枠です。オレの予想ではコレかな。。。最近、スケッチで賞取ってる人もいないし、海外もBrendon Burns以来じゃないなかしら…
Mike Wozniak: Take The Hit やばいですね。コレ、観たかったです。なぜかといえば、The Stand Comedy Club発だから。完全にチェックできてませんでした。フリンジは演目がありすぎるため必ず未チェックの穴ができ、それを埋める野望が毎年あるので毎年観に行かざるを得なくなる、というエンドレスなサイクルで成り立っています。こちらがその良い例です。
Nick Helm: One Man Mega Myth(上記参照)
Seann Walsh: The Lie-in King Big Bad Worldという今注目の新シットコムに絶賛出演中です。そのせいで注目度が一気に高まったかも。なんといってもThe InbetweenersのBlake Harrisonがかわいくでてますから!(このシットコムについては近日中に書くと思います)


Best Newcomer:
Aisling Bea: C'est La Bea 彼女がとるんじゃないだろうか。。取ると思ってます。FITとかCBBC(子ども向け番組)のスケッチコメディなどに登場している、注目株です。観たかったのですが、私がいる期間中はソールドアウトで観れませんでした。。。TVで売れてる顔の場合は毎年来ない可能性が高いので(美人だし)、悔やまれます。(TVで売れていて、かつ雑誌でも2pインタビューとかで掲載されていたので、チケットの売れ行きがよくなってしまうのです)
John Kearns: Sight Gags for Perverts Free Fringeの人ですね。コレ、名前だけ検索してもすんなり出てこないかった…可哀想な... (汗)なんでだろう。すいません、ちょっとわかりません
Liam Williams:  彼はInvisible Dotというプロモーターがらみの新鋭さんなので、かなり気になってます。
Matt Okine: Being Black & Chicken オーストラリア人ですね。個人的には今年スルーしてもあまり後悔しないです。
Romesh Ranganathan: Rom Com 友人が15分セットのを観て、これ以上ないくらい笑ったという話をきいて、いってみることにしました。数日後に感想をアップしていると思います。

さて、ひととおり、ご紹介したところで…個人的には今年誰がノミネートなんてどうでもいいニュースがはいってきました。今年の授賞式にスティーヴ・クーガンがやってくるのだそうです。


すいません。もうこれだけで、今年はやっぱりちょっと特別に派手だったな、という感想です。(ホントに派手だったと思います)

2013年8月17日土曜日

 Edinburgh Fringe 2013 番外編:フリンジ・コメディ好きにとっての御法度を犯してしまいました

【はじめに】
真面目にコメディを見るものにとって、最低限のルールがあります。
それは、芸人さんが舞台に立っている間は、トイレに行かない、席を立たない、です。よくビールを追加で買いに行ったり、ビールの飲み過ぎでおトイレが我慢できなくなったりなどで上演中にハコから出ちゃう人がいますが、アレは、どんな芸人さんにも多大なるリスペクトを持つオタクにとっては許されまじき行為です。「なんででてくの?」と、どの芸人さんも180%思っています。
おりしも先日観に行ったトークショーで「宇宙船レッドドワーフ号/Red Dwarf」のドワーフ号のコンピューター、ホリーでおなじみのNorman Lovett/ノーマン・ラヴェットおじいさんがこの話をまさにしていました。「とても傷つくんだよ。なんで行っちゃうんだろう」って、胸に両手をあてて、ものすごくキュートにココロ痛めてました。

そんな絶対タブーの途中退場。なのですが、本当にのっぴきならない事情で、やってしまいました。やってしまったのは、トム・ローゼンタール君のときです。当時罪悪感で凹みまくったのですが、どうにか自己の呪縛から解放され、客観的に振り返ってみると、これぞエディンバラのフリンジならではの体験だったので、レポートとしてあげることにしました。

【不規則な生活が続いていた…】
個人的な話ですが、フリンジが始まる前あたりから、アドレナリンが多量放出するので、食事と睡眠があまり必要なくなります。今年は直前にThe Stone Rosesのバイオグラフィーの著者John Robbせんせいとお会いするという人生で相当大きなイベントがあったために、通常よりアドレナリン放出期間が長かったのではないかと、推測します。そのせいで、予想外に身体がよわっていたのだと思います。

【御法度を犯した現場には、トム君のお父さんが観に来ていた……】
あり得ない運の悪さに聞こえますが、フリンジではあまりめずらしくない光景です。ホリデーがてら家族がよく来ています。
なぜわかったかというと会場前で列を作って並んでいるときに、後ろにトム君のお父さんが立っていたんですって。(発見者は友人です)そうと知っていれば並んでいる間の20分間あれほどかわいーかわいーを連発したあげく、かわいーんだからなんでもいいじゃ〜ん!みたいなこと言わなかったです。友人もなぜ合図の一つもしてくれなかったのか…悔やまれます。

【某所で食べた某食事と別某所で飲んだビール菌が異常な速度で反応し合っていた…】
食中毒って一気に来ますよね!(涙) 入場前から胃腸の調子がおかしいなと感じてはいたのですが、前述のとおりぐだぐだ喋ってられるほどだったです。ところがいざ!始まったあたりから、異常事態に急変してしまいました。

【図解:着席位置と脱出ルート】
客席数100強のCozyなハコです。着席位置に関しては、あまり選べず、はいツメテツメテ!とスタッフの人に誘導されるままに座ります。ゆえにこれは運が悪すぎるとしかいいようがありません。(しかし、フリンジではあってもおかしくない光景です。)


つまりワテクシは、猛烈な吐き気と下腹ぐるぐる感に襲われるなか、
①中央席の奥から、お父さんの前を横切り


② 喋っている真っ最中のトム君の真ん前を“同じ目線”で横切らなければいけない。




ホントに(涙)我慢していたかったです。

しかし上から下からやっちゃったら、それこそショー自体めっちゃくちゃです。それをさけるために、動けるうちに逃げました。スタッフの人も様子がおかしいことがわかってくれて、トイレの場所をすぐ教えてもらい、上下3回ずつ。ゲッソリです。

出すモノだしちゃえば、すっかり落ち着いてしまうのが食中毒ですよね。

30分後にはだいたい落ち着きました。のっぴきならない事情とはいえ、それはこちらの事情です。とにかく本人の目の前を通るので、いきなり不機嫌な顔してでてっちゃったら、めちゃくちゃ!気分悪いと思います。

「傷つくんだよ〜〜、傷つくんだよ〜〜」

ノーマン・ラヴェットおじいさんの言葉が頭んなかでガンガンエコーかかって聞こえます。ホントに泣きたくなりました。

【終了後…】
 友人と落ち合って少ししゃべっていたら、なぜかオトーさんがにこにこして側にいらっしゃったんです。むちゃくちゃ謝りました。ココロからむちゃくちゃ謝りました。オトーさん、ニコニコして「伝えておくから、大丈夫だよ」と言ってくれました。(スポーツにおくわしい方はこの時点で、ジム・ローゼンタールに失礼したあげく、伝言頼むって…と飽きれてものも言えないかと思います。ホントにすみません。。

とはいえ、どうしてもコソコソ感が拭えず、自己嫌悪も甚だしかったので、とにかく謝ろうと「ホントにすみませんでした」とツイートしました。ほどなく「気にしなくて大丈夫!具合悪そうにしているのわかったから。次来れそうなときはある?」と救いのお返事をいただきまして、ようやく自己嫌悪から解放された次第です。(そんな経緯から、トム君のcheekyキャラ説が崩れ、じつは天使だったんじゃないの?と思っている次第です)。

ちなみにこれ、特別ごひいきにしてもらったようなやりとりですが、そんなことはまったくありません。フリンジでは観客と人気者とのダイレクトなコミュニケーションはそれほど珍しくないです。とくにこのPleasance という場所はかなり大きなビアガーデンの周囲に大小10以上のハコで囲まれている環境で、芸人さん&関係者側の交流の場にもなっているんですね。そのためこんな偶然率がかなり高いです。フリンジ体験ご計画の方は、ぜひ参考にしてください。「すごく楽しかったです!」とか話しかけても結構ニコニコきいてくれます。
Pleasance courtyard

【自分的まとめ】
1楽しみたいときほど規則正しい生活を!
2正直になるのが一番!

Edinbugh Fringe 2013: 大人気シットコム2本も主演級をはる売れっ子かわいこちゃんが”若手”として地道に努力し評価を高める。その姿はもはやスーパーかわいこちゃんです。Tom Rosenthal : Благодаря

Tom Rosenthal - Благодаря

かわいいかわいいと言い続けて、気がついたら●年のかわいこちゃんですトム・ローゼンタール君です。Channel 4の大人気シットコムFriday Night Dinnerのジョニー君、ITV2シットコムPlebsのマーカス君です。

かなりさんざん書きちらかしています。どれもこれも大文字でかわいい!を連発しているので、かなりウルサイと思います。Friday Night Dinner情報が気になる方がもしいらっしゃいましたら、大変申し訳ありませんが、そこをご了承いただいた上で、以下のリンクへ進んでいただけたら幸いです。
おりしも、人気シットコムPlebsというのが、英国がもっとも注目すべき脚本家(&芸人)の一人であるバスデンさんの共同執筆による作品のため、バスデンカテゴリーにも散乱しています。(こちらは、バスデンさんに集中しちゃってるので、うるさくありません。)

【何はともあれ、タイトルが読めないんですが…汗】
ブルガリア語でThank you といった手合いの意味なんだそうです。読めないタイトルをタイトルにすることで、フリンジで近年騒動のあったタイトル問題(☆)への冷やかしを入れてたみたいです。 
【なぜ!ブルガリアなのか】
Plebsの撮影場所がブルガリアだったんです。なぜブルガリアだったかといえば、”色々な意味”で(笑)コストが安くあがったんだそうです。だからブルガリア。
ブルガリアって、基本が無表情、無骨、無愛想、なんですって。それが悪いといってるのではなくて、それがお国柄。だから彼らにとってイギリス人(というか都会人、ですな、この場合 笑)のウソくさい愛想の良さが奇妙でしょうがないんだとか。

そんな話からはじまって、Plebsの撮影期間中のオンオフを通して経験した、サッカー観戦やスタッフ含む国の人々とのやりとり、街での出来事などなどをベースに展開する60分。
ただ単純に並べ立てていると、「なんだよ、ただの旅日記かよ」なんですが、例えばサッカー観戦の話から、ブルガリアに限らずの「サッカー」ネタまで広げ、 「サッカーゲーム」の話までいっちゃうんですね。脱線ではなく、全部伏線で、ちゃんとオチのあとにおまけオチまで作って繋げていました。

もう一つ、前回の初フリンジでも、お父さんのネタ(注:お父さんは超有名なスポーツプレゼンターです)がめちゃくちゃ上手だな、と感動していたのですが、今回も、Plebs第2話で大活躍したDanny Dyer・ダニー・ダイヤーの面白さを抽出して提示するのが、ピカ一だったです。他人のナチュラルな言動をネタに決して悪口にならず爆笑を引き出すんですね。最後のクライマックスはビデオクリップ。ダニー・ダイヤーの笑いの魅力を見事なまでに具現化させていました。コレはホントに面白かったです。 当然トム君がディレクションしたんだと思うので、ひょっとすると演出家ディレクターの才能がめちゃめちゃ秀でているかもしれません。

【全体的な感想】
2年前のピンポンダッシュするいたずらっ子系キャラは、びっくりするほどトーンダウンされていました。それはとても良い意味でのトーンダウンです。面白いコンテンツとノリでやりきっちまえ!という段階は卒業していて、ちゃんと地に足ついてますよ、自然体で生きますっていうトーン。色々な葛藤の末の素晴らしい変化が観れてちょっとじーんとなりました。(→すいません。母モード入りました 汗)
というのも60分のトーク部分のシメは、ブルガリア人だけではなく、 個性豊かなイギリス人キャスト&スタッフとの出会いをとおして、「なんか色々気張って頑張る必要ないんだな。オレ、マイペースでいいんじゃん?」って学んだんだそうです。このメッセージが、全体的なトーンやジョークの運び具合も含め、すべてに通じていました。じぃぃぃん。。。

てか、有名人の息子さんで、今や2本も人気シットコムでメインはってる、めちゃめちゃかわいい男の子ですよ。(→かわいいんです)才能と根性がなかったら、ライブ・コメディ下克上のエディンバラ・フリンジで、100人強くらいの小さいハコで、事務所チラシ配り隊の助けも借りず3週間頑張るなんてやりません。
すごく頭がよくて、結構綱渡りな状況だってことを、本人が一番痛いほどわかってるんだろうな、と思いました。実際「(Friday Night Dinnerは)Jewishのシットコムだったから、この容姿にたまたまニーズがあったし、Plebsも古代ローマだから、たまたまニーズがあっただけで、この先どうなるもんかわかったもんじゃない」(*一応ユダヤの血統入ってます)って自虐ってましたし。大学で哲学専攻中に芸人道を歩いているところを考えると、軸は”役者”じゃなくて”笑い”であり、だからこそ軸をキッチリ磨き上げることを絶対に怠らない。
なんてスーパーかわいこちゃんなんでしょうか。そして(ワテクシ的には!)ちゃんと秀でた才能がクリアに見えてきている(ディレクター的な才能ですが!)当分引き続き応援していきます。スーパーかわいこちゃんですから!

よく考えると、トム君の「ピンポンダッシュ」キャラって「Friday Night Dinner」でついちゃって、そのままの勢いでツイッターでも2011年のフリンジでも、つっぱしっちゃってたのかも。あれだけcheeky キャラとして扱ってきて今更ですが「ホントはそういうキャラじゃなかったのかも」と思っています。滝汗




 

2013年8月11日日曜日

【キャストについて何も触れてなかったためあわてて大幅、追記あり】Edinburgh Fringe 2013: 念願の!バスデンさんのお芝居観ました! HOLES by Tom Basden

【追記】す、す、すいません!(汗)あの、コレ、じつはMatthew Baynton/マシュー・ベイントンが出てるんです! なんか読み返したらば、ベイントンが出ているとか、ベイントンがどんなだったかとか、ベイントンの演技とか、一切がっさい丸無視しており、どんだけキャストに失礼なんだよ、という感想文になってました。どうしたらいいんでしょう(オロオロ)あのベイントンだけじゃなくてダニエル・リグビーとかもいてですね、どうしてこんなにキャストの演技についてすっ飛ばせるのか、ホントにすいません。
Kindleにて脚本を読み、ベイントンはダークな要素を表現するのが上手だったんだな、と感じました。ダニエル・リグビーは笑いのほう。ベイントンは書き手としてもクレジットがでることがあるのですが、やはり、メインはドラマですね。しかしファーストで卒業ってすごいな。(汗)ちなみにWikiさんからの推測だと、バスデンさんとの出会いはArmstrong & Miller Showなんだろうな…。コードンとの出会いと前後するじゃないか。

あ、あとナマのベイントンは、ホントにベジタリアンって感じでヒョロっとしてて、でもとってもかわいかったです。ホントに細かったです。

えー、私が大ファンだということを叫んでも、何の足しにもならないので(汗)データ補強します。
Evening Standard Award のMost Promising Playwright、BaftaのMost Breakthrough talent Award をはじめ数々ノミネート、さらには今年の英国デジタル放送アワードの脚本賞受賞してる作家でございます。(あ、芸人さんでもあります)

HOLES by Tom Basden

【追記】kindle 購入できます!
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お芝居やると発表になったときの絶叫はこちらの記事の最後にあります。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html#entry499

バスデンさんに関しては、読みたくもないくらいあって、すみません。
興味のある方はどうぞ進んでいただけたら幸いです。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html

【内容】簡単です。ロンドンからシカゴ行きの飛行機が無人島のような(?)砂漠に墜落します。生存者は会社の同僚3人と16歳の女の子の計4人。携帯電話は繋がらない。電気、ガス、水道といった基本がない。やっぱり他に誰もいない、という環境下で一体4人は…?というもの。ドラマや映画でよくある王道なシチュエーション設定にすることで、観客にはじまったその瞬間からの状況把握を可能にさせる、という相変わらずの手腕で、バスデンさんが掘り下げたかったテーマ、探求したい人間心理を冒頭からズドン!と描きまくった90分です。

【もともとはNT用に書いていた脚本!】
インタビュー記事によると、この作品、もともとNational Theatreにて上演するために書いていたとか。しかしやりたいことをそっくりそのままやろうとしたら却下されたために、じゃあフリンジで…となったらしいです。前作There is a warと同じ、虐げられたNTの掘建て小屋でやるつもりだったのか、それとも本家の劇場でやるつもりだったのかは? ですが、2回鑑賞した結果、NTのステージ&席表では、「無理です」と却下されておかしくないと大きく納得(汗)

【舞台装置】
1階から鑑賞したときに、写真をとってきました。
ステージじゃなくてStallの客席部分をとっぱらってそこに小高い円形ステージを作っています。砂漠の設定なので、ステージ上はビーチの砂だらけ。天井から大きなライトが一つ。太陽をイメージしているのだと思います。
トラファルガースタジオでやりそうなタイプですね。ただ相当スペースと高さがないとだめなんで、トラファルガーでも却下だったんだと思います。
2階席からだと非常に砂場の様子が見えるという。ベストはCircleの一番前、という感じでしょうか? 1階席でも見えるんですが、近づきすぎると上ばかり見上げるので、完全にクビが痛くなります。しかも砂漠に色々転がっているものが何も見えない。
この舞台装置の点だけでも、場所変えて2回観れてよかったと思っています。


【作品自体についての感想】


バスデンさん、今回は「死」じゃなくて「生」に興味があったみたいです。インタビュー記事で ”作品は蠅の王/Lord of the Flies 的な物語”、とバスデンさんが話しているのですが、ホントにそういうテイストでした。そして「生」の話なのに、最後の落とし込みなど「死」を探求したThere is a warよりもダークでした。(→感動してます)
そして今回、ピンターっぽかった。ズサっと最後切りすてちゃったところは新境地だったのではないでしょうか。あまりにあっけなく終ります。そしてどよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んとした嫌悪感が残ります。(→感動してます)

言葉遊び、そして言葉のあやを巧みに使ったジョークの大量生産とそれらを絶妙のタイミングでせめていく醍醐味は依然として健在しており、本当に楽しめました。だけどきちんとストーリーがダークに展開されていくんです。ダークなテイストがナンセンスに潰されない。

芝居をみるたびに、バスデンさんは書くときは一人で書いた方がいいものができると確信してしまいます。それが大衆受けするかしないかは別にしても、一貫としてやろうとしていることがブレていないからです。人の手が入るとときに、ブレます。ブレると中途半端になります。結果 ?? な作品もチラホラあることは否めないのです。

ちなみにバスデンさん、芝居の出来など一切ガッサイ丸投げして、何をしてるかといえば、中国は北京にて北京語のお勉強だそうです…(汗)な、なぜ? なぜ北京語なの…? 
しかし、ホントにフリンジ嫌いみたい(汗)大勢の人と会わなきゃいけない環境がいやなのかしら。フリンジは本当に不思議な空間で、小さな街にイギリスのエンタメ業界関係者が一気に集結するので、どこ歩いていてもおなじみの顔がいて、どのショーを観ても客席におなじみ顔が見え隠れする。通常ありえないようなファンと芸人さんとの間のダイレクトなコミュニケーションが産まれる場所です。オタクにとってはワンダーランドだし、芸人さん同士が交流とれると好んで要る芸人さんも沢山いるんですが…。でもなんかわかる気もします…。

Edinburgh Fringe 2013: 知る人ぞ知る、の絶対に期待を裏切らないハイクオリティ芸人さんです☆John Gordillo: Cheap Shots at the Defenceless


John Gordillo: Cheap Shots at the Defenceless

お気に入りの芸人さんなんですが、活動としてはショー(TV番組含む)ディレクターさん業が多い印象を持っています。Eddie Ezzardの番組などずっと担当していました。
2003年にフリンジでノミネートされ(→事情があって2003−4年はコメディウォッチング活動が一切ブラックアウトでした)、その後2007年現れ、オタク仲間に勧められて観たのが初めてです。社会的な問題(いわゆるcurrent affairsですね)や学術的概念とからめながら父親との関係をミクロとマクロな観点による分析していく、“説明をきいているとちっとも面白そうに聞こえない!”けれども、実際にきいてみるとイギリス人ならではの皮肉いっぱいな極上の笑いが詰め込まれている素晴らしいネタだったんですね。笑えるのになんか自分の思考がワンランクアップした気分になる。インテリを気取っているわけではなく、です。素晴らしいです。それ以来いつも必ずチェックしています。

今回も基本的には同じ。今回は義娘さんがメインで父親がサブでした。ジョンさん養子をもらったらしいのです。話をきいていると、まともな両親に恵まれず、酷い仕打ちを受けてきた子どもたちを救う保護施設にいたティーンの女の子を我が子として迎え入れた様子。父親としてがんばりたいのに、義娘さんがココロを開いてくれないそうで、会話はすべてテキストメッセージ。しかも超乱暴でリスペクトのかけらもない。なぜこんなに報われないんだ、とため息の日々。
 父親は、なぜ養子をもらったんだ?血を分けた子どもにすればいいのに、とジョンさんにいうんですって。でもジョンさんは、自分が父親相手に経験したネガティブなこと〜〜血を分けた親子の関係では必ずありますよね〜〜を我が子に経験させてくない、そう思って養子をもらうことにしたんだそうです。しかし前述のようなまったく別の悩みを抱えている…

一方、DMやセールス、それから街に溢れるお店の看板などどーでもいいものにかぎって、なんて「フレンドリー」で「親しい友達」みたいな文句ばっかり書いてるの?と。最近イギリスのセールスDMは、まるで友達に手紙を書いているようなものばかりなんですよね。お客様、という感じではなく、たとえば“Hey John! Can you keep a secret?”みたいな出だしで「今なら●●がおトクなんだよ!」 みたいなセールス文句が並ぶんです。でもこの手紙の主なんて1個人の人間としては本当は存在しない。大企業が作った“ある人間のイメージ”を誰もがまるで存在するかのように扱っているんだよね“と。

 このことを表す学術語があるそうで、そのときは憶えたつもりだったんですが、すっかり忘れてしまいました(あとで調べます)そこまで掘り下げながらも、見事に最初の親子の関係に戻って行くんです。しかもとってもシニカルな笑いたっぷりに。
なんて素晴らしいのだろうと、感動せずにはいられませんでした。一つのテーマに沿ってネタをいくつかならべていくという手合いを完全に越しています。なんて品質の高いコメディなのでしょう。確実にウディ・アレン的なテイストです。(そうか!ここに継承者がいたか!? 爆

というわけで、まだまだジョンさんはワテクシのお気に入りリストに入っております!

Edinburgh Fringe 2013: ベテラン・コメディアンまとめて感想アップ☆David Baddiel & Ed Byrne

 

David Baddiel  Fame: Not the Musical 


何よりもまず説明しなければいけないことがあります。
今回David Baddielのチケットを購入するにあたり、"
買おうかな〜"と思ったときに、何の苦労もなく購入しております。しかしながら、90年代の彼を知るものにとっては、ビックリなことなんです。
David BaddielはコメディグループMary Whitehouse Experienceのリーダー格で、はっきりいってこのグループはコメディ界を変えたグループなんです。 コメディ界のザ・ストーン・ローゼズといってもいいかもしれません(。今でこそ、マイケル・マッキンタイヤやラッセル・ハワード君級なら珍しくもない話になりましたが、コメディがウエンブリー・アリーナとか彼らから始まったんです。しかも30分で完売とか人気ロックバンドなみです。
(書いているうちにどんどん前にも説明したような気がしてならなくなってきたので割愛します…汗)
やっぱりあった…
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-62.html


そんな彼も、今やすっかりピークはすぎまして…。映画作ったり、小説書いたり、TVラジオ番組に出たりなど、こまごま色々やってきました。引き続き有名人だけれども、ピークのすぎた有名人(笑)これってすごく中途半端で、厄介なことも多々あるとか。FAME(有名)とは何だろう?という話を、自身のトホホな話や厄介な話をもとに探求していく、というものでした。

昔Mary Whitehouse ExperienceとDavid Baddielが命!みたいに盛上がっていたからでしょうか? 15年もスタンダップから離れていた芸人さんのライブにも関わらず、ちっとも疑心も不審も感じずにのぞめました。ましてや冷やかしなんてトンデモナイです。そしてDavid Baddielにとって15年のブランクなんて大したことないんですね。まるでプレッシャーを感じる様子もなく、昔ながらのシャベリでした。すごく安心して楽しく観れました。

David Baddielという芸人のキャリアをざっくりでも知らないと、正直キツイないようかもしれません。ただイギリス人にとっては彼のキャリアを知らない人はいないのです。誰もが一度はファンになっている人だから、それで良いんだと思います。


Ed Byrne: Roaring Forties  

エドは「どんな状況になっても、フリンジに来たら必ず観る」という“忠誠つらぬきます”カテゴリーを誓っている芸人さんです。これはもうしょうがないです。

笑いはナマモノです。音楽と同じでいつも変わっていく。だから今が旬的な新鮮さ矢新しい発見はないです。一時期前のトレンド的なテイストを確立した彼が、そこからテコでも動かずやっていってやるぜ、という男気を今年を見せてくれていました。(これはアンドリュー兄さんにも通じるかもしれない!)そこを応援したいのです。

一昨年などの感想リンクを貼付けておきます。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-241.html

2013年8月10日土曜日

Edinburgh Fringe 2013; あの超プロディジーなティーン米芸人は3年後どうかわったのか?!☆Bo Burnham What,

【すいませんの追記】 期待値設定が高かったせいか、今読み返したら、随分手厳しい感想になっていることに気がつきました(汗) どんな天才でも2度革命は起こせないということ、また今回も前回同様のカリスマ性、そしてクオリティの高さは、他のそんじょそこらの若い芸人さんとは比較にならないレベルだということを、大前提の上で、お読みいただけると幸いです。


ええもう!(ヤケクソ)どうせワテクシは、これを軸に、一時帰国の日程を決めましたよ!

Bo Burnham: What,

Go Johnny では、アホみたいに記事アップしてます。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-9.html

おとといあたりにドバーンと表紙を飾った雑誌記事はこちら
http://edinburghfestival.list.co.uk/article/53183-bo-burnham-returns-to-2013-edinburgh-festival-fringe-with-new-show-what/
しかしこの記事には昔の写真しか載ってない! というわけで眼鏡君になっている表紙写真はこちらです。

そんなわけで、ワテクシは、前述のリンク記事のとおり、ごく普通の典型的な”冷やかし”組としてボー君のフリンジ・デビューライブを観て、(ココロで)土下座であやまり、 その後アホみたいに逐一騒いでいたわけです。3年前のことです。
ひととおり騒ぎ終わると、まあだんだん惰性なアップデートになっていきまして、ほぼほかっている状態がその後続きまして、今年、ついに3年前から噂になっていたMTVのシットコムがオンエアということで、眉毛コイル巻きにしながらも目をキラキラさせて、強引なやり方でアメリカのMTVを観ていたわけです。結果、8話くらいで脱落。その理由はこちらでもキチっと説明しました。

というわけで、理解しつつも、出来上がってきたものにはかなり不満を抱いていた矢先のナマ・ボーでございます。

本人言ってるようにRetrospective(YOU TUBEで注目を集めてから今に至るまでの)的な内容で、自分と自分の今おかれた世界について様々なネタで様々な手法で表現していくものでした。自分の声によるVOICE OVERを巧みに使う。シンセの生演奏と打ち込みと両方を使い回した音の遊びが多かったですね。フィジカルに笑わせるものも多かった。そしてなにより目立ったのは、下ネタ落としが多かったことです。フィジカルな笑いすらも下ネタですよ! なんでこんなに?!っていうくらい。
ボストンからLAに引っ越して、ハデな生活始めてるんじゃないの?っていうイメージの自虐ととるべきでしょうか。言葉遊びも多いですが、それらは超早口で取りこぼしちゃったり。拾えるものに関しては決してドっと笑う種のものではなく、ドっと笑っちゃうお客さんは、下ネタ言葉を発すること自体で笑いを呼んでいるのか?という印象を受けてしまいました。
(上記部分、色眼鏡かもしれません。というのも客層がもう圧倒的な「ボー崇拝者」なんですね。あのオーラはたしかにすごいのですが、なので、基本何をやっても「キャー!」なんです。あの環境に抵抗を感じたかもしれません。。。)

20歳前後の男の子っていったら、たしかにあたまんなかは24時間ヤルことでいっぱいですよね。パンパンのパンパン! っていう。それは3年前もそうだったに違いでしょう。
つまり、「3年前は自分の本性を隠して、知性とウイットという名の超合金の鎧でガチガチに身を守り、周囲を威喝し、あざ笑っていたよ」けれど3年たって3年前の自分が、「いや、オマエ全然わかってなかったから」「オマエはオマエがあざ笑っている対象の若者(ディズニーアイドルとかポップアイドルとか)とじつはあんまり変わんないだってこと、わかってないだろう?」とツッコミを入れたくなるような代物だったと。「その鎧、すぐ壊れるから、とっぱらっちまいな」と。その変化のプロセスごとをエンタテイメントとして表現していました。

正直ですね、上記リンクのインタビュー記事でボー君自身が語っているように、笑い的には「え、なんでこんなことに?(汗)本気でコレで笑かそうと思ってるの?(汗)」という内容でした。ただ、理屈はわかる。理解できます。”ボー・バーナム物語”として考えれば、通過し、別の形で昇華させたという意味で、高い評価ができるものだと思います。すごくエンタテイメント性が高かったのも、です。

僭越ながら、言わせていただきますと、ショーの丁度真ん中あたりで、右脳と左脳のボー・バーナムがともに葛藤し問題を乗り越えようとするミュージカル仕立てのネタをやったんですが、これこそまさに今回のキモなテーマだったと思うんですよね。これ、しょっぱなに持ってくれば、かなりキレイにまとまってたんじゃないかなぁ。なぜこれをど真ん中に持ってきたのかは、わからないです。
冒頭で下ネタとフィジカルで3年前と真逆を行くことをやったほうが掴みにいいと思ったのかなぁ。ジャド・アパトウ先生の影響を多分に受けているのもいいんですが(だってアメリカの芸人さんですしね)、この次、どこへ行けるのか。どこに行くのか。引き続き注目していきたいことだけは確かですが!!







2013年8月9日金曜日

Edinburgh Fringe 2013:究極のヤケクソ芸が勝利へと導くのか?!虐げられて15年のNick Helm観ました☆Nick Helm: One Man Mega Myth

オレの勘が正しければ、今年のエディンバラ・コメディ・アワードを受賞するのは彼だと思います。


笑いの道を歩み続けて15年。そうそうたる新人系コメディアワードに落選し続け、すでに新人なんてよべもしないほどすっかり年季の入った売れない芸人さん…

だったらしいです。しかし、あまりにも認知度が低くて、「注目株の新人でてきたじゃ〜ん」みたいなことを言われ始めたのが2年前です。どこだったかで2011年に「新人」賞をもらってます。当時笑いはじめて13年。どこが新人だよ(汗)

 ワテクシも、ショーを観るまで、近年の新人だと思ってました(滝汗)ほぼ毎年ここに通ってて、そんなにキャリア長くて、そこそこ話題になれば、いやでもどっかに目に入ってくるんですが…。おそらく活動の拠点が、ものすごく僻地だったんだと思います。予算がなくて中心地でやれなかったんでしょうか。。。

そんなわけでホントに最近、Nick Helm, Nick Helmって名前を聴く頻度が増え、またBBC3で新鋭芸人にパイロット番組作らせるFeed My Funny!にも出てたりしたもんですから、「そろそろチェックしておこうか。。。」と思って行って来ました。

まず、場内に入ったとたん「ええ?汗」っていうくらい派手でして

 なにこれ、マイク一本でもちゃっちいセットでもない。。。新鋭のくせにお金かかってる!この人でっかい事務所ついてんだ? と不思議になったわけです。んで客層が一種独特で、ゴッツくで髪の毛がMulletHair 系とか、(髪の毛後ろだけ長い人? プロレスラーさんみたいな人)ヘビメタTシャツ着てる人とかめっちゃくちゃいるんです!! いつも眼鏡かけてショーがはじまるまでスマホかちゃかちゃやるとか、本読んでるとかいう一匹狼のアート系なオタクと真逆。ホントにすいません、マジで 「ナニコレ、ヘン 汗」って思いました。
 なんつって思ってるうちに場内暗転。このステージ中央にある燃えたぎる炎みたいなものが、スクリーンになっていて(汗)強烈な80sヘビメタサウンドとともに、イントロが! そこで
「この道、じつは15年! どの新人賞もはじき飛ばされた! 
キャリア歴13年で(よくわからないところ主催の)新人賞受賞! 
新人じゃねえ!
蓄積された屈辱と貧乏と虐げられてきた鬱憤!
今こそ勝負に出て、はらします!!」
的なキャプションはいって。。。。
ばあああああん!! 
(BGMはモトリー・クルー)

本人、80年代のエルビスみたいな格好して登場(上写真をご参考にしてください…)
自身作詞作曲の歌で、ダミ声/がなり声(→聴いていて疲れます)で絶叫します熱唱します。客の顔に向かってツバはきとばしてどなりちらします熱唱します。


ええっと(汗) 

すごかったです。
ホントに
「おまえらふざけんな! 今さらすぎだ! だがついにキテる気がする!他の若手芸人なんか知るかアホ!オレの苦労に比べたらクソだクソ!もう、失うものなんて何ひとつない!全財産かけて今年勝負に出てやる!」という内容の1時間なんです。
例えばですね…
①自分はスタジアムを埋め尽くすくらいのスターという”妄想”設定。
②Nick Helmと一緒に対等してきた3人組みのコントチームWitTank(→地理の先生とかしっかりした本業もちつつコントやってたんだけど、ちゃんと後押しされて順調に知名度をあげている)を目の敵にし、彼らの顔写真をバケツにはっつけて、客にかぶせて、エアギターさせて、怒鳴り散らす熱唱する。
③ そのときに「私をピックアップしないでください」「私はいじられるのがイヤです」と座っている確率の高い後方席の客のところに飛び込んでいって「オマエかぶれ!」と無理矢理ひっぱってステージに連れて行く
④誰がどの役割をするかわからないので、ドラム叩いてる人とギター弾いてる人のバランスが悪いのを発見し、どつく。
⑤スタントするっていって、ミニチュアのロンドンバスを13大並べて飛ぶ……

このひがみ妄想、徹底的に歪んだ野望、爆裂したパワー、やけくそ感がお客様からゲッソリするほどエネルギーを吸い取りつつも、ものすごい笑いを生み出していくんですね。
この徹底的に歪んだ思考回路、人間の欲をきちんと見せるところなどが、ヘビメタバージョンに昇華されたStewart Leeチルドレンと感じていたのですが、もっとピンと来る者がありました。
これはまさに Johnny Vegasが1998年にフリンジに嵐を呼んだときの芸風です。Johnny Vegasといえば、もう今や本当に偉い偉い芸人さん/コメディ俳優になってしまい、スタンダップもしなくなって随分久しいのですが、まさに、このヤケクソコメディだったんです。ジョニーの場合は、ろくろ回してねんどでツボ作りながら、ネンドめっちゃくちゃにして、「ふざけんなー人生のバカヤローーーー!!!」っていう。絶望で真っ暗なんですけど、バカウケっていう、チェーホフみたいな(違)そういう感じだったんですよね。人生トホホをゆうに通り越した、やりたいことに人生食い尽くされた正真正銘のボロクソっていう内容を笑いに変えるって結構大変だと思います。それができる人が非常に少ないと思います。今とっさに思いつくだけで、Johnny Vegas とAndrew LawrenceとこのNick Helmくらいです。

パワフルすぎ、最近とトレンドとは真逆のテイストに弾かれました。こんだけ勝負に出てるので、Fringe Awardとってもらいたいです。
マジで(真顔)。





2013年8月8日木曜日

Edinburgh Fringe 2013 噂の(→自分の世界で汗)の黒帯スタンダップ芸人さん(&某有名俳優さんのいとこさん)観に行きました☆Ben Norris Mr. Ambiguousness


2−3年前のフリンジレポートでも、お伝えした記憶があるのですが。
最近のフリンジは、事務所同士の芸人売り出し競争、お金の匂いがぷんぷんする商業ビジネスっぽい傾向にあり、昔ながらの、芸人みずからチラシを配り、口コミで評判が広まり、レビューが重要な役割を占め、TV局ラジオ局の目にとまり、番組が作れるようになる…というルートが完全破壊されて久しいわけです。その意味で4大ハコ、Pleasance, Assembly, Underbelly, Guilded Balloonは、完全にお笑い商業ビジネスに食い尽くされています。
そんななか、近年”これって古き良き時代のフリンジじゃない?!”という現象がおきています。それがThe Free Edinburgh Fringeです。
全国にコメディクラブをいくつか抱えるThe Laughing Horse Comedyがバックについております。ルールは、観るのはただ。ただし、面白かったら、気持ち見せてね、というもの。かれこれ始まって10年だそうです。ロビン・インスRobin Inceというインテリ・コメディアン(かつてリッキー・ジャーヴェイスのていの良いいじられ/いじめられキャラだった芸人さんです。あまりに酷いイジメで彼らとの関係を断絶したという過去を持ちます。)が立ち上げから数年先導をきっていくうちに、知名度をどんどん上げて行きました。
彼がフル参加しないなーと思っていた昨今ですが、ふと気がつくと参加芸人のクオリティがググっと上がっています。きいたことない芸人ばっかりではなく、フリンジを敬遠する実力派組や、力試しする必要性を感じない組、ホントの無名だけど才能ある組などなど。(無名芸人は、ネット社会のおかげでナマではないにしろ、芸の勉強&発表の場が沢山できたので、一昔前では比べ物にならないくらいレベルが上がっているとよく言われています)
そしてそんななか、今年、初!参戦してくださったのが、この方Ben Norrisです。
Ben Norris Mr.Ambiguousness

ホントはこういう言い方したくないんですが、マーティン・フリーマンのいとこです。というのも本国ではそういう事実はかなりどーでもよくて、芸の道は実力があってこその世界であります。そして、いうまでもなく彼は実力派として人気を確立しているロンドンベースの芸人さんでございます。
じつは彼のコメディのキャリアスタートについてはマーティン・フリーマンの特集本にて紹介しています。ご興味のある方は、そちらをペラっとご覧いただければ幸いです。
彼のおかげで、Free Fringeが地下でヒソヒソ行われているという時代が完全に幕を下ろしそうないきおい。あの!ベン・ノリスがフリンジ初参戦?!ということで、マスコミが注目し、GQ.(UK版)のウエブサイトにてフィーチャーされちゃってます。Free Fringeってそもそも事務所から宣伝費のお金なんて出ない芸人が、自分でフライヤーとか配って人集めて、もらえるだけもらう、みたいな感じなんです(→ゆえに昔ながら、ということで!)商業ビジネス事務所に比べると非常に宣伝力がないんですね。しかしながら、開始時間の19時15分より30分くらい前についたのに、長蛇の列ができておりました。もちろん場内満員。(200くらい入りますね。ちっちゃくないです。これ3週間ぶっつづけでやるんです。すごい大変なんです!)

【60分の内容は?】ワテクシも、60分もの長い尺でベン・ノリスを見た事がなかったので、いったいどんな内容なのかとわくわくしていたところ、非常に手堅い構成になっておりました。下ネタもありつつも、子どもの話、奥さんの話、加齢の話、客とのコミュニケーションにより作り上げる即興ともいえるネタなど、日常生活で感じたことのアレコレなんで、いわゆる(一頃さんざん叩かれた)Observational Comedyでしょうか。ですが、オチや方向性が極悪なんです。非常にダークで、後ろからあまりよく切れない包丁でドズっとさされうみたいなオチを作るスタイル。これを不快感と呼ぶか快感と呼ぶかは、奥さん次第です。個人的にはめちゃくちゃ笑いました。
 最後のクライマックスネタが郵便局で、イギリス特有の機能性のなさがよくわかる、共感の笑いでした。郵便局の配達の人、荷物ちゃんと運んでくれないんです。家にいるのに、不在届け置いていったりとか。不在届けは家の中に直接入ってくる郵便物届け口へ入れるので、他の人が絶対に盗めるわけがないのに、郵便局(大抵荷物再配達の保管場所はめちゃくちゃ街のはずれにある!)へ行くとID見せろって言われる、とか。

ずーーーーっと悪態ばっかりついて下ネタとかもガンガンとばすんですけど、ステージ下りるとめちゃくちゃ丁寧な紳士で(芸人さんってみんな大抵そうなんですが 汗)帰り際1人1人にありがとうありがとう、と挨拶してくれてました。ワテクシは、数年前にベン・ノリス氏がゲストだったコメディアンが聴くとお勉強になるトークショーをポッドキャストで聴いて以来、ネタを観たい!とずっと思っていたので、その旨を話したら、喜んでもらえました。。。

というわけでBen Norris氏は普段はロンドンがベースなので、8月が終ればロンドンで20分くらいのセットを比較的簡単に観ることができるかと思います。ぜひお試しになってください!お試し用に、結構前のものですがネタクリップをembedしておきます。

ようやくショックからたちなおり〜の特別緊急企画☆ドクターとマルコム・タッカーさんのキャラを比較してみました…

ショックから2日目。ようやく”咀嚼”して、なんか書くことができるようになりました。。。


12th Doctor
 愛するピーター・カパルディさんです。The Thick Of ItのMalcolm Tucker/マルコム・タッカーさんの中の人です。
素人さんのドクターファンだけでなく、英国中の芸人さん、さらにはThe Thick of Itのキャスト、クリエイター、そしてThe Thick of ItのFBページまで、タッカーさんとドクターのコラボレーションに理性を失うレベルで興奮しております。文字どおり、みなドクターがF語を連発するというネタで溢れかえって、溺れて死にそうです。

しかしながら、この世間中(少なくとも私が生きる世界)で何も始まる前から空から金のエンゼル(森永チョコボールのほうです)大量に振って来るみたいな大騒ぎも、冷静にみてみると理解できなくもないお話なのです。なぜならこの二つのキャラは、よくみると似てる。。。今思いつくまま表にしてみました。
 

マルコム・タッカー/Malcolm Tuckerさん
ドクター/DOCTOR
別称
スピン・ドクター
ドクター
任務
ドス黒いことやってた
黒いことやってた(っぽい)
任務の結果
逮捕された (S4E8
追われてる
任務スタイル
目的のために手段を選ばない
結構非情な行動にでる
プライベートライフ
結構孤独 (詳細不明/ロンドンで一人暮らし) (S3E7など)
結構孤独で詳細不明(奥さん、娘の時間軸がてんでばらばら)
正義感はある
社会的に弱い立場の人には誠実 (お掃除のオバさんの不平を親身にきいてあげる)
困った人を助けてくれる
食の好み
ベタなお菓子が好き(Curly Wurly)ビスケットも好きそう(Hugh Abbotがビスケットを食べているのをガン見していたことがある) (S3E7)
ベタなお菓子がすき(ジャムサンドのビスケットなど)
チーズ
弟分のジェイミーとともにジュリアス・ニコルソンとチーズをめぐり言い争ったことがある。
チーズ作りの博士号を得ている
サッカー
明らかに知らない。存在くらいは知っているかもしれない。
バットを使う別のスポーツと誤解していた。
Tucker’s Lawとゆーものがある 実例ばかり沢山ある。一例は http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-78.htmlをどうぞ。
Laws of Timeがある。ドクター(タイム・ロード)が定めた時空を超えて旅する力を行使するための掟。
食事
任務に没頭して忘れがち
任務に没頭して忘れがち
オリー
いつもめちゃくちゃいじめている。新聞に写真が掲載されたとき9歳のガキだとさんざんおちょくった
オリーの中の人、クリス・アディソンは4thドクターに「子ども子ども」扱いされている。(アディソンは当時36歳)(Have I got a news for you, にて)
暴力
しない
しない




キチンと調べたら、もっと共通点があるのかもしません。この2つの番組が身体にしみ込んでいるイギリス人(&ギークなアメリカ人)にとっては、空気を吸ってはくように、パロディが思い浮かんでしまう。そーゆーことなんですかね…。

実際の12thの放送時までに、1シリーズ分の話くらいどこかで作り上がっていそうですよね。。。(すいません、この大騒ぎがもうちょっと落ち着いたら盛上がります。。。)

**The Thick of Itとピーター・カパルディさんについては,元Go Johnny でさんざん書きなぐってきているので、そちらをご覧ください。
ごめんなさい、今みてみたら、見つかるだけで29記事もエントリーがあり(汗)
各記事リンクはるのが、ものすごく大変なので、これで。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-35.html
よろしくお願いします。

2013年8月6日火曜日

Edinburgh Fringe 2013: お約束ですみません。Stewart Lee観ました☆Stewart Lee - Much A-Stew About Nothing

フリンジの前夜祭から数日はプレビューと称しての半額チケットや2-4-1チケットが大半をしめるのですが、料亭の料理人とか、行列のできるガンコラーメン職人とか、その手のタイプの芸人さんていうのは、「オレの味」をこびないので、世間とおかまないなく最初から最後までフルプライスです。んで客は、そうと知ると、そうか、と思って時間と日にちを自由に選んで観に行くわけです。しかも行列のできる人気店ですから、予約は●カ月前にしてないと入れません。
それがStewart Leeです。はい、そーです。



今更ですがリンクをはりつけまくります。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-238.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-309.html

今回は(多分)BBCのComedy Vehicleのシリーズ3用のネタのためのwork in progressということだったんですが、、、work in progressかよ!っていうくらい出来上がったものになってました。今日話すことは前半が保守党についてで後半がUKIPについてと、あらかじめに提示。保守党(流れで)UKIPってことで完全に右の話です。
イアン・スターリング君が「芸人の鬼門である右派の笑いを…」なんっつって言って感心したワテクシですが、あらら(汗)、すでに、番長にお手つきされてました(汗)。イアン君、もうこの路線は諦めたほうがいいよ。。。(よく考えれば、火のないところにずかずか入ってゴロゴロ転がって、摩擦で火ぃ起こすみたいなの、番長の大好物でした!)

完全に「ちょっとカネ稼げるようになったから今は保守党派よ。応援する!税金払いたくないよ。だってオレのカネだもん。オレのカネはオレのもの。自由に使わせるわけにはいかない。だって一生懸命はたらいて稼いだお金だもの」と保守党っぷりを発揮。そして保守党をサポートするセレブ/有名人をあげていき、その人たちについてあーだこーだあることないこと(フィクションです)言いたい放題いうわけです。そのままUKIPの副リーダーが「ブルガリアのインテリがイギリスにきて職をうばっている。そんな賃金で知能の必要のない職につかずとも、どうかブルガリアに帰って、自分の能力にみあう仕事をして、ブルガリアの経済成長に貢献してください」といったことに対して、言うわ言うわ!(→ココから先はいいません)

もちろんこれらの話に平行して伏線があちこちで引かれています。Urine cake (よくトイレ排水口みたいなところに飾りついてるじゃないですか、アレです)とか動物が登場する物語は風刺の物語、とか、タクシーの運ちゃんが「イギリス人だっていうと逮捕されるよね」って言い出したこととか。これがですね、上手にみんな繋がるんですよ!そして今回ビックリなのがつながって、めちゃめちゃキレイに落としてたんです!!(ええ、番長、やればできるんですよ、ネタとして落とさなかっただけ!)自分が作ったトレンドを自ら断ち切る”サヨウナラ”にふさわしい、美しくキレイにまとまったオチづくりでした。
そんな番長のツアーは9月から全国ツアーを展開し、12月にがっつりロンドンで行われますので、ぜひキャッチしてみてください!


2013年8月3日土曜日

Edinburgh Fringe 2013: ”オチ”に真っ向から立ち向かうコントユニット登場☆TThünderbards


かつてリッキー・ジャーヴェイスをこきおろし、エージェントからフルボッコされた過去を持つほか、数々の個性豊かなベテラン芸人を”マンネリ””つまんねー”とこき下ろし、一部の芸人さんから目の敵にされているJH批評家が、芸人紹介記事で2ページに渡って褒めていたので、”見てみようじゃないの”と見て来ました。
 Thünderbards
2ページも紹介されるなんてどこのでっかい事務所の後押しよ、と思ったらなんとまだ事務所がついていない様子! オカーさんこういう人応援します。

Thunderbardsの2人はMatt Stevens Glenn Mooreという2人の新人芸人さんによるスケッチコメディチーム。2人はそれぞれChortle.co.ukの学生コメディ大賞やSo You Think You Are Funny (新人賞の登竜門系コメディ賞です)のファイナリストだとか。

ここコメディブログでは何度もお伝えしておりますが、英国コメディ裏番長StewartLeeがもてはやされすぎてすっかり番長状態になってしまい、オルタナコメディってかっこいいぜ、と基本をすっとばして真似する若手が続出しましてね、すっかり「オチのない笑い」が若手の間のトレンドになってしまったんですよね。2年くらい前が一番ピークだったかも。随分落ち着きましたが。
(ふと思い出しましたが、日本でも、松ちゃんの影響のせいで、基本をすっとばしてオチのない笑いをかっこいいぜと思う若手さんが増えた時期がありましたよね。。。以前の記事で似たようなことを書いていたらすみません)

Thunderbardsはそういう状況を踏まえた「オレたちはキチンと落とす正当派のコントやりまっせ!」っていうコント集でした。オチに恐れず立ち向かう。全部きっちり落とす。逃げないその姿勢がよかったです。そして実際7割美しく笑えるものになっていましたよ。キレイにテンポよく落とせばベタでも良質なコントになりますよね。そういうコントでした。
これは新しいポテンシャルがあるなと思ったのが、この2人、ゲイネタがめちゃめちゃ上手なんです。とてもセンシティブなネタなんですよね、ゲイネタって。すごいな、と思ってしまったのは、みてる限りだとこの2人ゲイには見えないせいもあるかもしれません。ゲイでない人が、ゲイカップルやゲイの恋愛模様を、laugh at (ゲイを対象に笑う)ではなくlaugh with(共有の笑い)としてつくりあげていたら、それはかなり快挙だと思います。

今年のショーをもう一回みたい!というほど気に入ったわけではないですが、引き続きチェックだけはしていきたい。そう思える2人組でしたよ!

Edinburgh Fringe 2013: 金輪際アイドル芸人扱い禁止!見事な実力派に成長してオカーさん感動だよ、のIain Stirling / At Home


もとCBBCのかわいこちゃんプレゼンター。昨年夏に引退し、CBBCなんて観るもなくなったお母さんが続出したあのイアン・スターリング君です。

Iain Stirling At Home

去年のエディンバラフリンジでのソロショーデビュー時の感想は、こちら。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-408.html

デビュー戦でも安定したライブを見せてくれていたのと、かわいいので、モトはとれるだろうと、安心枠にいれ、プレビューで観て来ました。
【内容】タイトルどおり、At Home。ご存知イアン君はエディンバラ出身なのですが、今はロンドンを拠点にして絶賛芸人活動中です。 そんな彼がロンドンで感じる”違和感”、エディンバラで感じる”アット・ホーム感”、さらには交際をはじめて4年のガールフレンドとの関係を通して、”At Home”ってどういうときに感じるだろうかということを探求する60分。

まず、60分かつプレビューという段階で、紙切れメモどころか手の平/手の甲にすらネタ書きしてないその姿にびっくりしました。高揚感をみじんたりとも見せず、非常に落ち着いた彼のテンポで、観客をしっかり手中に収め、場の空気をしっかりコントロール。昨年も安心のコントロールっぷりだったのですが、どちらかというとエディンバラという街が暖かく彼を包んでくれていて、そのなかだからこそ安心していられる、というものでした。(お母さんがいるのがわかっているから自由にのびのび遊んでいられる子ども、ですね。)今年はそれとはまったく別者。それが端緒に現れたのが、途中でネタを忘れちゃったというくだりのときです。前述のとおり彼手元にメモも何もないんですよ。「忘れた」というのがまるでネタの一つであるかのようにどうどうと「忘れた!」そして前方の客に話しかけ「こうやってあんたらとしゃべってるうちに思い出してるんだよ」と。それでも、でてこなくて「今日プレビュー?そうかプレビューだったらいいか!ちょっとノートとってくる!」って舞台裏に入り、出て来たと思ったらそのノートがキティちゃんなんですよ。アクシデントから、見事なオチへと昇華させ、かつこれがアクシデントなのかネタなのか、不透明にさせる。この冒頭だけで、たった1年でいったいどれだけこの子は頑張って来たんだ! と感動せずにはいられませんでした。
 
 自分がアイドル芸人のイメージを持っていること、事務所に温存されていること、甘やかされているってイメージがついていること、確実にオルタナではなくメジャーだろうと斜め目線で観られていること、それらをディフォルト設定にして、逐一シニカルな自虐を忘れない。地元ネタをやるのは、事務所に地元ネタを入れるとチケット売れるからと言われたから、とか、サッチャーさんを褒めるというエッジなことをやり(いや本当にお父さんが自称サッチャーさんのファンらしいんです)、今右寄り(つまり保守党)の視点を持った若手の芸人がいないから、この路線を狙ってみる、と付け加えたり。さらにはイメージチェンジもしてメガネをかけはじめたんですが、それもGeek Sheepをネタにして自虐ジョークに見事に変えていました。

 すみませんでした。もうどんなにかわいくても、かわいい、かわいい、連呼しません。もう、英国版吉本興業ことAVALONの秘蔵ッ子とか、レールの上に乗った「続けラッセル・ハワード君」組とかいいません。なぜなら、事務所は彼を立派な実力派になるよう育てている。その恵まれた環境に甘えることなく、彼は毎日毎日ものすごい努力をしている。さらには、ラッセル・ハワード君はそうそう簡単には作れない実力者だからです(汗)

毎日毎日ライブをこなし、ものすごくものすごく腕を磨いた。もうそんじょそこらの(アイドル扱いされてない)芸人なんてけちらせるほどの実力をつけています。これはもうイアン君の悪口は禁止です。君が2年後クリス・ラムジー君3年後ラッセル・ハワード君へと成長するのを、オカーさんは確信したよ。あの規模のあの手の笑いは必要であり、それができる才能のある芸人は本当にひとにぎりしかいない。イアン君は確実にそれができる!いやあ、本当に嬉しい鑑賞となりました。

2013年8月2日金曜日

Edinburgh Fringe 2013 wobbly heartなコメディがお好みなら今年のTom Wrigglesworth を絶対におすすめします。☆


無謀にもTony LawとSimon Munneryの後に観てしまいました。
Tom Wrigglesworth: Utterly At Odds with the Universe

注:ニコラス・ケイジじゃありません

Go Johnny Part 1での過去記事は…し、しまった(汗)昔書いてた英語のしかないや…
http://whiteanklesocks.blogspot.co.uk/2010/08/my-favourite-show-edinburgh-fringe-2010_21.html
(一時期、絵をオタクコミュニティに見せたくてアップしていたもので、英語で本当にすいません)

 この2010年に観たショーが、リアルとファンタジーの境界線を上手にぼかしてストーリーを展開するコメディだったもので、非常に気に入り、同じものを求めていきました。
期待どおりのスタイルのショーでしたが、今回は昨年夏にお亡くなりになってしまったトムのおじいさんへ捧げるショーだったんですね。このおじいさんが非常にウィットに溢れた方だったので、救われましたが、ウルウル泣かずにはいられない展開でした。
この専売特許はSean Hughesなんですが、彼ほどセンシティブボーイにならなかったところが一線を画したところとして評価したいです。おじいさんの残してくれた言葉だけに深みと感動を集中させ、トム本人の感情は控え、道化に回っていました。
ネタばれは芸人さんに命とりなので、極力控えた感想をアップしているのですが、センター軸である亡きおじいさんへのトリビュート的ネタの数々とはかなり疎遠な爆笑ネタがございまして、これくらいいいかな、と思ってばらしちゃいます。(英語では口外しないようにお願いします。)
ホモネタの話をしていてですね(し、シモネタですいません 汗)。ホモ関係が深まるにつれどうしても避けられない想像があると。それは、そのうち必ずキ●タマとキ●タマがぶつかりあうときがある、と。そのときふりこの原理が発生するだろうと。
このぶつかり方が袋同士、または一つの袋の内部だったらいいんだけど、
袋に入ったキ●タマ一つともう一つの袋に入ったキ●タマ一つがぶつかったら

 こうなると。つまり、一つの袋のなかで一つのキ●タマがもう一つのキ●タマと離れるわけだから


コレ痛いよね?!って。いや、ホントに痛いのか全然感覚わかんないんですけど、痛そうでバカうけしました。

Edinburgh Fringe 2013: 感動と笑いがすごすぎてゲッソリ。この2本を同じ日に見るのは命がけです☆Nonsense Overdrive by Tony Law & Fylm by Simon Munnery


アンドリュー兄さんの感想記事にて半額でもプレビュー期間でも、ステキな笑いの時間を過ごすためにWork in Progressでも安心のベテラン天才芸人のショーを選んだワテクシですが… ちょっと、手堅すぎるものを選びすぎました……
  Tony Law, Nonsense Overdrive 

去年愛をぶちまけたトニーさんの賛辞はこちら

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-416.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-417.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-422.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-482.html

そして

Simon Munnery,  Fylm

オレ様がティーンのころおっかけしていたよ、みたいな記事はこちら

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-414.html






1日にライブコメディの秘宝のような2人のショーをみてしまい、笑いすぎて感動しすぎて、魂ごと抜き取られたふぬけになってしまいました。


Tony Law のNonsense Overdriveは、タイトルでお察しどおり、去年のMaximum Nonsense(上記リンク参照)の第2弾でした。
今年は宇宙と科学を前フリに(写真の形相ですから、科学者みたいに思われるんだよね、みたいな話です。)もうハイランダーですよ。もしくは、ドクターです。「オレが聖書書いたんだよね〜」「オレが言葉作ったんだよね〜」「オレが羊と人間の間とりもったんだよね〜」…などなど。ええもう、昨年同様、アッチのネタに手をつけてはぐっちゃぐちゃに引っ掻き回し、収集着かなくなって、別のネタに飛びつく、別ネタでこれでもかというほどにとっちらかして、もはやネタの痕跡すらよくわからないほどにぶちこわして、えーっと…と違うネタに飛びつく、の繰り返し。1年ぶりにエディンバラに、ゴジラ、トニーが復活。「こんな地下で貧乏人相手に叫んでいても、おれはビッグになれない!オレにはスタジアムが必要だ!」って叫びながら、昨年のメインディッシュだった象ネタに匹敵するメインディッシュが登場。でてきたのは、宇宙グマふくろうねこです。
天才バカボンの世界みたいなもんですよ。存在しないから、そんな動物。
昨年がMaximumだったのが今年はOverdriveなのも納得の突っ走りっぷりです。フィナーレは去年の象レベルで、涙ものです。
トニーさんはNonsenseシリーズ、何部作作る予定なんでしょうか。このまましばらく作って行って欲しいです。当分あきません。だってこれ他にできる人いないもの。他にやりはじめた人がいたら完全パクリだもの。トニーさん、ぜひ来年はNonsense Superdriveとかなんかで、ぜひ第三弾を期待します!

Simon MunneryのFylmは、すでに今年のグラスゴー国際映画祭関連で行われていたイベント系で発表されていて、批評家たちから大絶賛を浴びていたショーなんですね。とはいえ、彼は批評家&玄人たちが尊敬する天才なんで、いつものことなのですが! ただ昔はちょうど90年代におきたコメディブームのおかげで、今まで客層としてはあり得なかったサッカー好きなゴツイ男どもが混じって来るようになったとき、理解されず、客層の空気に当たりはずれが多かったんですね。今はすっかりステイタスを確立し、アート系のThe Smith系の本好きの1人で見に来ちゃうオタクが客層として定着し、サッカー好きなごつい男の子たちは、よりつかなくなったので、Simon も変に邪魔されることなく、居心地よい環境で自分のコレだと思うことを展開しやすいピークにいるのかもしれません。
という予備知識はおいておいて
どういうショーだったかというと、まず最初から最後までステージに一切たちません。 ステージにプロジェクターをおいてですね、その場で映像を作るんです。生ギター演奏と打ち込みのシンセもおいて、ライブで音入れまでします。もともとこの人ミシェル・ゴンドリー監督みたいな、段ボールとか色紙とか、クレヨンや色鉛筆で絵を描いて、人形劇するとか、そーゆーことをやる人なんですね。写真や絵の切り貼りをライブでアニメ映像化する。とにかくシュールなんで、仕上がりは、かなりパイソン系です。
 写真をきりばりして作った自分とホンモノの自分との間でインタビュー。笑いやってなかったらデトロイトで数学の補充教師になりたい、Mr.Tみたいな教師になりたい、とデトロイトでMr.Tみたいな数学の補充教師風にピタゴラスの法則を説明しはじめたり(ライブ映像です)ワンコ2匹シリーズで手術編では、内蔵みて食べちゃうとか、宇宙編では、2001年宇宙の旅のパロディでウンコ舞うとか(切り貼りのライブ映像です)平気でナンセンスの骨頂をやります。あのケンブリッジ大学で1stとってる人なんで、哲学テーマ盛り込んでウンコ舞うとかやるんです。
マジで芸術でした。いつも何か新しいフォーマットを模索し、形にし、しかしながら、独特のテイストを一貫してキープする。テイストをキープしたまま前衛的であり続ける。それがオルタナ・コメディ界の天才サイモン・ムネリーです。

おりしも、先日UK音楽ジャーナリズムの第一人者的存在であり、ブリット・ポップと命名したパンクなジョン・ロブせんせいから、アンダーグラウンドとメジャーの垣根の話をうかがってきたところなのですが、この2人の極上の笑いを再び体験して、ロブせんせいの話していたことは、コメディの世界でもおなじことがいえるなぁと思いました。
ロブせんせいが何を語っていたかは、1週間後にリンクを作ります。そして、この部分、もうちょっとアップデートしたいと思います!


2013年8月1日木曜日

2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバル前夜祭!最初に見るのはやっぱり


【この記事がエディンバラ・フリンジと検索をかけるとかなりトップに来ている様子なことがわかりました…ありがとうございます】せっかくなので、
2015年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。
2014年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。。
2012年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2011年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2010年のエディンバラ・フリンジはエディンバラフリンジというカテゴリーで書いてなかったので、四方八方に…(汗)芸人さんの名前でhttp://komeddy.blog130.fc2.com/
に検索すると出て来ると思います。
ちなみにそれ以前はブログをやっていなかったので基本的に記録にありませんが、ご質問いただければ1992年よりの現場の状況をお答えできます。あ、あと、たんぶらさんで、プログラムやチラシをちまちまアップしています


もう、バッタバタのバッタバタで、今回どれだけ感想をアップできるか不安ですが、全力を尽くして挑みます。2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバルいよいよ開催です!前夜祭の本日から土曜日くらいまであちこちでプレビューと称して半額でチケットが絶賛発売中でございます。やったー半額のうちに見てしまえ、とプレビューチケットに手をだすそこの奥様、落とし穴にはまらないようにきをつけてください。芸人さんはプレビュー中に客を相手にリハーサルをしていると思ってください。つまりフルでお金を払うときの準備をこの期間にいたす、という感じでございます。よく新人美容師さんが安いお金でカットモデルになってください、ってやりますよね、あんな感じです。

では、ビンボーな客は、いかにして半額チケットで本番なみに楽しむことができるのか。
それは、プレビューの半額チケット時に、新しい芸人にチャレンジしたり、注目の新鋭コメディアンを狙わないことです。ほぼ100%work in progressの状態で試行錯誤してます。エディンバラに来る前にプレビューと題してロンドンで場数を踏んではいますが、フルセット(=60分)ではない。毎年しつこく繰り返しますが、ロンドンでちまちまネタをトライアウトして準備していても、いざ60分の尺をぶっ続けでやってみないとわからないのです。なんとコワい賭けでしょう。(そして私たちの10ポンドも本当にコワい賭けなのです。)

そんなわけで、フリンジのプレビュー期間中の初日という、一番客にとっては勝負どころな日、私が選んだのは安定の アンドリュー兄さんです!
Andrew Maxwell "Banana Kingdom"

このかわかっこいい兄さんご紹介記事の過去ご紹介記事はGo Johnny Part Iへどうぞ。。。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-237.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-245.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-405.html


相変わらずのT−シャツ&ジーンズで登場。ホントにニカって笑ってるだけなら、めちゃめちゃさわやかで、かわかっこいいお兄さんでして、うぎゃーかっこいい! と心のなかで何回か叫びます。大半の女性はそう思っていると思います。口開いたとたんにダミ声で、もの口にでてきたものを芸術的なテクニックで罵倒するので、このギャップで男性の好感度もめちゃめちゃいいです。そう思います。
 というわけでまずは、プレビュー中につき半額できた客をステージに登場する前(自己MC時)からおちょくり、登場してからも「今回のショーのメモこれなのね」と書きなぐったペラ一枚の紙を見せ「まさか半額で見に来ていて、きちんとしたショーが見れると思ってないよね。オレ今回のショーの準備この状態なのね。これで途中で話すことなくなったら、あんたらひとりひとりにねほりはほり質問してネタにするから」。
とかいって、前列の客をおちょくりだしてウォームアップ。ダラダラと話だすんですが、アンドリュー兄さんは喋る言葉が全部シャープな笑いがズバズバ入ります。やっぱり最初なんで客の調子もノリノリという感じではなく、みな静かにお行儀良く、という客層だったんですが、その様子を前に「町内会の集会みたいだから、もっと盛上がって、野次飛ばしてもいいだから!」みたいなツッコミを入れ、その言葉でCozyな雰囲気を作り出していました。
 
 無数にあるネタの引き出しから一応今回のショー用の引き出しを選んで開けているのかはわからないほど、思いついてはしゃべる、「そういえば…」と脱線してしゃべっていきます。新しいローマ法皇のこと、スコットランド独立のこと、L.Aで立ちションしたら警察に逮捕されそうになったこと、非の打ち所のないほど完璧すぎるノルウェーをぎゃふんと言わせたこと、アイルランドで行われた「リンカーン」のプレミア(ダニエル・デイ・ルイスがアイリッシュのためスピルバーグ他総出で参加+アイルランドの大統領までやってきた)でのトイレ事件、アイリッシュ警察の警察24時!みたいなリアリティTVの話など。また、いつもの「●●から来た人いる?!いない?よし、わかった、じゃあ●●の国の話しよう」にはいり、オーストリア人は自分でドイツとの区別がわかってない、とか少々おお(汗)なものもありました。
 すごいのは、これだけ支離滅裂に思いつくままポンポンと話しているようで、今回のショーのテーマ的な軸からは絶対に外れていない。それはどこの国のひとも似たり寄ったりでおばかだよね。っていう話です。 Work in Progressとは、本来、ネタ調整(どれがウケてどれがウケないか)をするときでもなのに、Andrew兄さんの場合は、笑いをとることは基本中の基本レベルだからウケるウケないの調整は必要ナシ。ショーをどのようにこぎれいにまとめるか、ということなんですね。ライブで百戦錬磨生き抜いて王者になってきた人ってかっこいいです。兄さんかっこいい!

そんなわけで、とてもよろしいです。いつもですが、超おすすめします。