今年は序盤で体調くずしたのと、どんどん年を取るせいで、日本語を社会人として使う機会がウイスキーをのぞいてほとんどないなかで、みたものの日本語の感想をあげる作業がどんどん時間がかかるようになってしまいました。
3)追加で、ツイートで上げた感想を頼りに、ここに一気にまとめたいと思います。
Lorna Rose Treen: Skin Pigeon
1人スケッチっていうんでしょうか? Rー1な感じのやつ。キャラクターコメディです。去年結構話題になったショーを、今年は限定公演しており、去年観に行ってないのと、友人の激推しにより、観に行ってきたやつです。人の背の高さくらい積みあがった洗濯物みたいなプロップから出たり入ったりして、6キャラくらい怒涛のように見せていくランダムな1時間。アイディアに至るロジックも思考のロジスティクスがぶっ飛んじゃってる感じの、イギリスにはほとんど見かけないやつですが、日本だとよくあるやつ。突拍子もないはあ?みたいなサプライズがオチになってるやつです。話題になったのは、こっちの人こういうやつに耐性がないからだと思う。今回観たキャラの1つがものすごい真面目で一生懸命?なガールズスカウトの子のキャラが、山崎邦正さんが昔ガキの使いでやってたプロデュース曲やヒットパレードでの芸風を彷彿とさせてですねw 説明のできない笑いですw
Marc Jennings: Marcsism
Marc Jennings とStuart McPharsonとSteven Buchanan ってスコットランドの若手芸人さん3人でやっているポッドキャストシリーズSome Laughがありまして。すごい好きなんですよ。きばってないまったり感と、ポッドキャストの作り方が、ワイワイ会話の途中から始まるみたいな感じにしてるせいで、聞いてるだけで自分も参加してるみたいなほっこり気分になれるんですよ。
その3人のうちのMarc Jenningsって、これ見てhttps://youtu.be/y97e7XOPYAU?si=ufzCft2jFyFEpxv7、結構lad ladしてる感じのネタをやるって印象だったんだけど、このチャンネルを通して配信した彼曰く「フルショーがアルバムだったらこれはEP」っていう立ち位置の30分くらいのショーhttps://youtu.be/lYG_6GXjqTY?si=Zh0of1YHPOStFbLd が
本当に!!素晴らしく。
なんで彼が結構lad ladしてる感じのコメディやってるのか、とかSome Laughの舞台裏とか、バックドロップで映し出されるようなショーだったんですね。んで、今回ものすごい気になって見に行きました。最初に見た1hショーよりは身近な話からしっかり社会政治に踏み込む展開になってたけど、そこまで2本目に見た30分のショーほど、emotiveな内容にはなっておらず、ちょうど1本目と2本目を上手にブレンドしたみたいな?かんじ。WiPって書いてないし全然きちんと出来上がってたけど、後でツアーをやる時のためのWiPみたいなもん、って言ってた。定期購読しちゃってるくらいSome Laugh贔屓なオレが言ってもあんまり?かもだけど、ほんとに上手なので、今後ぜひにと思います。
Stuart Laws:Stuart Laws Has to be Joking
観客の熟練プロであるオレは、90年代の「観客にも演者にもオレは見えない」時代から00年代の「若い子たちはオレが見えるようになる」時代、さらには2010年代以降の「だんだん誰にでもオレが見えてきて、一番前にノリノリで座ってるとクラウドワークに使われちゃうこともたまにある」を経てきましたが、ここ近年とくに結構多くの演者も客もコケ―ジャン以外の観客になれてしまった感を感じます。
クラウドワークって素人相手のインプロだから、居心地の悪いレベルの想定外へぶっ飛ばないように、っていうリスクマネジメントを演者側は図るわけですね。で、たとえば、圧倒的コケ―ジャン社会で生まれ育ち巣立ったか、このダイバーシティ・カルチャーに対応するため、的なマインドセットがあるかどうか、など、様々な要素によってそれぞれの演者さんのリスクマネージメント対策って分かれていくわけです。で、昔はほとんどいなかった「潜在意識的にも構えがない」っていう演者さんの数が確実に増えてるな、と。
と、前置きをいれたところで。
それは、コンスタントに応援を続けているStuart LawsさんのStuart Laws Has to be Joking を見に行ったとき、 ですね。(念のためStuart Lawsさんはエイカスター黄金の4部作の演出ディレクターであり、ケタリンガ・シリーズ他、オンラインに名だたる名作を残している名監督ですが本業は芸人です)
場所は、どんなに何度もプロ消毒をかけ、プロ掃除して掃除して掃除しても、ゲロと尿とアルコールのにおいが染みついてとれない、というゲロと尿とアルコールに呪われた悪名だかき館があって、そこだったんですけど。前から2列目に座ってたんですよ。
冒頭でショーのセットアップ的にクラウドワーク用に5つくらい質問を用意してるって質問をあげてくんですよ。そのなかの1つ「一番大きなブタのサイズは?」ってのが、まさか、オレに飛んできちゃってですね。
その場で、即答できなかったんですよ。モニョモニョで。そしたら、ショーのど真ん中の不意打ちで「どお、もう答え出た??」って再度振られ(なぜ?!)、「むむむむまだっ!」って引っ張ってしまった上に、終わってからふと思い出したら、「某所でストリーミング配信用に本日収録してますー」って言ってた・・・(涙)某所で永久保存になってないといいなーと願います。泣きたい・・・
King of the Table with Ray Badran
今年の5月くらいには完全に、8月フリンジの最終週の週末、バンクホリデーウイークエンドがあるこの週末が、クサいってオレはずっと睨んでました。何しろ今年は、そうそうたるオーストラリアとニュージランドの面々がごっそり集結してたからです。その多さは近年稀に見るレベルだったのです。マジです。
つまりですよ。カンボー ( 注:サム・キャンベル)の昔ながらの仲良したちが、ごっそり。だったんですよ。
カンボーは、絶対に!この週末目がけて!!来る!! と睨んでました。さらにいうと、カンボーが元々は主催者の1人だった上記の芸人対抗卓球王決定戦に出る可能性が無茶苦茶!高い、って睨んでました。(→だって前にカンボーがMCやってたときに見に行ってるし)カンボークラスタだろうとなかろうと、ほんとにすごいメンツが登場するんですよ、毎回。なのでほんとに奇跡のイベントって感じ。ちょっと前のレスリングのイベントくらい。
そんなオレの予想が当たらないわけがありません。なので、今年のハイライトは間違いなくこのイベントです。
ちなみにこの卓球王決定戦は、芸人さんたちがダブルスで、ガチのガチガチで優勝を狙うものです。芸人さんたちがブラフを言い合い真剣に戦う姿がひたすら面白い。あと、Taskmasterにはコアなクラスタがおり、そのファン層にとっては、オーストラリアのTaskmaster勢とニュージーランドのTaskmaster勢とUKのTaskmaster勢が同じ場所でピンポンするってのがあり得ない軌跡なんですよね。オレはTaskmasterクラスタではないんですけど、気持ちはわかります。
芸人さんたちのショーではなく、普通に卓球の試合なので、写真も撮りたい放題っていう状況の中、気が狂うほど連写しました。ほんとに生きてて行けてよかった(涙)
ここで写真をあげようかと思ったけど、Monkey BarrelやKnock2Backのハコ側がSNSに一回上げてた関連画像を取り下げちゃってるので、念の為上げるのはやめとこうかと思います。
ちなみにこの週末、Guy MontgomeryのGuy Mont Spelling Beeは卓球と同じくらい狙っていたんだけど、仕事的にすごくキツくて、やめちゃったやつなんですよね。でも、そこにやっぱりカメオ的にカンボー出たらしくて。お友達のお友達(は皆お友達になるのですが)が、見に行ったらカンボー出てた!!って教えてくれて、悲鳴。お友達から「3週間前に一回ぶっ倒れてるから、彼女の前でカンボー見たっていうのしばらく禁止!!!」と禁止令でまして、詳しいことが聞けなかった・・・ただカンボー関係なしに、Spelling Beeってめちゃくちゃ面白いです。
オーストラリアの人は特にぜひ見てください。ABCでやってるっぽい?オーストラリアのテレビのことほとんどわかってないですが!!