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2014年8月15日金曜日

エディンバラ フリンジ Edinburgh Fringe 2014 完全ネタバレ!(元)ヤケクソ&ヘビメタ芸人Nick Helmの2夜限りの驚愕エンタメ体験記です

今となっては、この2夜限りの夢のワンダーランドが観れない皆様を、お気の毒に思うばかりです。

Nick Helm Two Night Stand in the Grand


画像を観るだけで限界を越す暑苦しさです… しかし、今となっては夜になると冷え込み、でかける前に風呂で暖まる、なんてことをやっているエディンバラフリンジの気候にある意味ぴったりだといっても過言ではありません。

ちなみにニック・ヘルムってやろうと思ったらここまでできるんですよ…


テレグラフウエブ版さんよりお借りました……)

(絶句しない。絶句しないよ、オレは…)


【これまでのお話】

かいつまんでいうと、こちらです
去年はコレでよかったわけですが、このあとノミネートされた上に、超クオリティの高いBBC3シットコムUncleの主演をやってしまい、今年は…ビッグ? メジャーの仲間入り的観られ方をしているのが、現状です。さて、そんな環境の変化を経て、彼はどう対応して、コマをすすめていくつもりなのか。非常に興味があるところでした。

【思ったより満員御礼ではないPleasance の一等大きなハコThe Grand(収容人数750)】

かつてBo Burnham君のエディンバラ・カムバックライブのときとハコが同じだったせいか、完全ソールドアウトで、ものすごい熱気かな?と、勝手に想像してましてん。Bo君の例だけでなく、だいたいの道順として、フリンジ3週間生活後にスポットライトがあたると、確実な集客数が見込めるため、次の年って期間限定で大きなハコでやるってパターンが多いんですよね。ところが、予定開始時刻の10分前にぜいぜい言いながら入場すると

って状況でしてん。それでも人の流れはあるので待っていると、次第に埋まり、最終的には両端ブロックのめだった空席を除いては、満員っぽくなりました。

【もう、カラオケ演奏ではない!生バンドと花火で登場したニック・ヘルム】
前述のとおりなので、もうショボイわけにはいかない。設定は(メガ)スター・ニック・ヘルムなんです。ノリノリになってくれる一緒にコブシをあげる客や、へんな指差しグッズをわざわざ3ポンドだして購入して天に掲げてる客もいるわけです。でももちろんニック・ヘルムってきいたことあって、面白いみたいだから……って、最近の認知度によりやってきちゃった迷える子羊たちも多いわけですよ。
そんな極めて中途半端な空気が溢れんばかりのなかに、マルチスクリーンにババーン!肉肉しく暑苦しいニック・ヘルムのボディとMAX大音量のヘビメタサウンドが!

そして、スパークリングな花火とともに銀色ギラッギラのスパンコールで全身をピッタピタに覆い、その上からクリスマスツリーに巻きつけるカラフルライトを巻き付けたニックが舞台中央に登場です。

そしてヘビメタらしく絶唱ガナリ声で絶叫しながら、左右上下と客席を回ります。どんどん、さっきの花火で衣装が焦げたらしい匂いが強くなっていきます。
「く、くさい…」

拳を挙げるフリをして焦げ臭い匂いを振り払う観客たち(→私)

再び舞台中央に戻り、引き続きがなり声で歌っている最中に、後方席からズボンをあげながら、猛スピードでステージへと向かっていく小太りの男性が。「この時点で乱入者が?!」と思いきや、遅刻してきたギター担当のDavid Trent でしてん。

(ホントにこの顔と立ち居振る舞いをまるで崩すことなく、かつ一言も語らず、最後の最後まで、貫きとおすんです。)

舞台上手のギタースペースでギター抱えて、黙々と立つ。たまに弾く。黙々と立つ。

【イントロの後はサブイOne Liner一発ギャグの打ち上げ花火●連発】

さぶっ!っていうギャグをマルチスクリーンでのCG使って、生バンドの演奏入れて、とにかく数を打ちまくります。そのサブさで笑う観客も多いのですが、それって実際のオチとタイミングずれるんで、ニックに「オマエラいい加減にしろ! ギャグ台無しになるじゃねーか!」と激しく叱咤されます。
ときにはあまりのサブさに、場内が凍り付くのですが、「オマエら、オレが何もわかってないと思ってるんだろう。冗談じゃねえぞ、クソ野郎!! オレにはすべてお見通しなんだよ!!」とすべてがいかに計算づくかを豪語して終了します。

【お約束。無理矢理お客を引っ張り出してショーに参加させる】
今回は最前列に座っていたスコットランド出身のおじさんを舞台に無理矢理ひきずりだし、上手脇のデヴィッド・トレントの真ん前に引きづり出してきたビーチマットに、無理矢理寝かせ、メロウな曲とともに、パンツ一丁でセクシータイムに入ります。
グンゼパンツ系の真っ白だけど使い古された間のあるパンツ。よくずり落ちてこないよな、と感心してしまうほど、ふよふよしてます。前方股間付近、穴開いてないでしょうか、ニックさん…。
ビーチマットに寝転ぶおじさんの体型がすこぶるニックと類似しているのでシングル用のビーチマットに2人寝転がってセクシータイムをすること自体、物理的に無理があるにも関わらず、無理矢理やります。狭苦しいスペースで苦戦するニック。でも歌います。
ちなみに、このシーンの視界には、必ずバックに無表情で黙々とギターを奏でるDavid Trent がいるということを忘れないでください。

【2人目のゲスト、ラッパー役のロメッシュさんが登場!】

ロメッシュさんは、去年チェックして大変楽しんだ芸人さんですが、彼がラッパーとして登場し、セクシータイムが強制終了。脇からスタッフが小さなトランポリンを運び出し、2人はトランポリンをしながら、まざふぁっきんまざふぁっきんってグルーヴィなリズムに合わせて迫力のラップを始めるのです。が、トランポリンで跳ねるタイミングとラップのリズムが微妙にずれ、そしてニックとロメッシュさんが同じタイミングで飛ばないので、微妙に居心地の悪いラップに。

この間、客席に座っていた例のおじさんは、まったく支持を受けないので、ずっとビーチマットの上で仰向けに寝ることを強制されたままです。

【次々と席を立ち始めるお客たち…】
去年までのニック・ヘルムを知らないお客さんにはつらかったかもしれません。結構頻繁に人が消えて行ったまま戻ってきません…。
「万人向けじゃないって、だから言ってるだろうがよ!」と吐き捨てるニック。芸に妥協はなく、自分のコレだと思う道をつきすすみます。

【衣装替えも豊富】
あの、基本的に、ネタ見せるとかないんです。80sのヘビメタをポリシーにしている太って腹のでた(女性の人気だけはなぜか?低い)センシティブなアーティスト親父による、ギュインギュインのヘビメタライブなんですよ。「ショボイ」イメージから脱出しつつある今、衣装替えはスターの必要不可欠項目っす。というわけで、コロコロ衣装変えること4−5回?(脱ぐのもいれるとよくおぼえてない…)
なかでも、赤いレースのネグリジェーみたいんのと、最後のS女王なんだかちょっと種類の違うキルト服なんだかよくわからないみたいな衣装が印象的でした。

【放置されたお客さんの運命は…?】
ロメッシュさんがはけるまで、ビーチマットの上で(デヴィッド・トレントの真ん前で)横にならされていたお客さん。その後舞台中央に運ばれた椅子に座らせられ、今度はメロウなラブソングのパフォーマンス相手にさせられます。はい「オレとは身分違いの恋だから(→オレのほうが上だから)どうかオレのことは忘れてくれー!オレを愛さないでくれー!」って歌です。

とここまできくと、やっぱりコメディの最前列ほど危険なものはない! と思うかもしれないのですが、ニック・ヘルムのライブに限っては、分け隔てありません。このおじさんと遊んだ後は、後方へかけあがり、別の女性をひきづりだしてきて、Uncleでも超かわいくて人気だったI like, like youを大合唱です。(この曲だけはホントにかわいかった!)

【というわけで…】
その後も衣装替え、それからモテない男話などで上手に笑わせた後、いよいよ、フィナーレに近づいてきます。ここまでですでに1時間40分。みな1時間で終ると思っていたのに、いつのまにやら1時間40分。気にせず歌って踊り続けるニック。
開始時間が11時半近かったので、終電や終バスを追いかけ帰る人の流れが大きくなる一方です。
そんななかの最後のフィナーレは、イングランドとスコットランド一つの国として仲良くしようよ!なメッセージこめてのNo survivor。
ちなみに歌自体は、コレ。



さきほど協力してもらったお客さん2人を今一度舞台にひっぱりだし、それぞれに旗をもたせ、左右へ振らされます。
さきほどハケたロメッシュさんなども再び舞台へ。しかし、このショーの主役はニック・ヘルムです。ロメッシュさんは、舞台上手のマットがあった脇の場所あたりで、人知れず別のゲストたちと肩を組んでコーラスをしていました。

そして、無事2時間という長時間の後に、終了です… (はあ 汗)

このときの夜のエディンバラを支配していたのは、ニック・ヘルムだと確信ししました。信用してくれないかもしれないけど、ホントに観れてよかったです。

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