イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2013年8月11日日曜日

【キャストについて何も触れてなかったためあわてて大幅、追記あり】Edinburgh Fringe 2013: 念願の!バスデンさんのお芝居観ました! HOLES by Tom Basden

【追記】す、す、すいません!(汗)あの、コレ、じつはMatthew Baynton/マシュー・ベイントンが出てるんです! なんか読み返したらば、ベイントンが出ているとか、ベイントンがどんなだったかとか、ベイントンの演技とか、一切がっさい丸無視しており、どんだけキャストに失礼なんだよ、という感想文になってました。どうしたらいいんでしょう(オロオロ)あのベイントンだけじゃなくてダニエル・リグビーとかもいてですね、どうしてこんなにキャストの演技についてすっ飛ばせるのか、ホントにすいません。
Kindleにて脚本を読み、ベイントンはダークな要素を表現するのが上手だったんだな、と感じました。ダニエル・リグビーは笑いのほう。ベイントンは書き手としてもクレジットがでることがあるのですが、やはり、メインはドラマですね。しかしファーストで卒業ってすごいな。(汗)ちなみにWikiさんからの推測だと、バスデンさんとの出会いはArmstrong & Miller Showなんだろうな…。コードンとの出会いと前後するじゃないか。

あ、あとナマのベイントンは、ホントにベジタリアンって感じでヒョロっとしてて、でもとってもかわいかったです。ホントに細かったです。

えー、私が大ファンだということを叫んでも、何の足しにもならないので(汗)データ補強します。
Evening Standard Award のMost Promising Playwright、BaftaのMost Breakthrough talent Award をはじめ数々ノミネート、さらには今年の英国デジタル放送アワードの脚本賞受賞してる作家でございます。(あ、芸人さんでもあります)

HOLES by Tom Basden

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お芝居やると発表になったときの絶叫はこちらの記事の最後にあります。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html#entry499

バスデンさんに関しては、読みたくもないくらいあって、すみません。
興味のある方はどうぞ進んでいただけたら幸いです。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html

【内容】簡単です。ロンドンからシカゴ行きの飛行機が無人島のような(?)砂漠に墜落します。生存者は会社の同僚3人と16歳の女の子の計4人。携帯電話は繋がらない。電気、ガス、水道といった基本がない。やっぱり他に誰もいない、という環境下で一体4人は…?というもの。ドラマや映画でよくある王道なシチュエーション設定にすることで、観客にはじまったその瞬間からの状況把握を可能にさせる、という相変わらずの手腕で、バスデンさんが掘り下げたかったテーマ、探求したい人間心理を冒頭からズドン!と描きまくった90分です。

【もともとはNT用に書いていた脚本!】
インタビュー記事によると、この作品、もともとNational Theatreにて上演するために書いていたとか。しかしやりたいことをそっくりそのままやろうとしたら却下されたために、じゃあフリンジで…となったらしいです。前作There is a warと同じ、虐げられたNTの掘建て小屋でやるつもりだったのか、それとも本家の劇場でやるつもりだったのかは? ですが、2回鑑賞した結果、NTのステージ&席表では、「無理です」と却下されておかしくないと大きく納得(汗)

【舞台装置】
1階から鑑賞したときに、写真をとってきました。
ステージじゃなくてStallの客席部分をとっぱらってそこに小高い円形ステージを作っています。砂漠の設定なので、ステージ上はビーチの砂だらけ。天井から大きなライトが一つ。太陽をイメージしているのだと思います。
トラファルガースタジオでやりそうなタイプですね。ただ相当スペースと高さがないとだめなんで、トラファルガーでも却下だったんだと思います。
2階席からだと非常に砂場の様子が見えるという。ベストはCircleの一番前、という感じでしょうか? 1階席でも見えるんですが、近づきすぎると上ばかり見上げるので、完全にクビが痛くなります。しかも砂漠に色々転がっているものが何も見えない。
この舞台装置の点だけでも、場所変えて2回観れてよかったと思っています。


【作品自体についての感想】


バスデンさん、今回は「死」じゃなくて「生」に興味があったみたいです。インタビュー記事で ”作品は蠅の王/Lord of the Flies 的な物語”、とバスデンさんが話しているのですが、ホントにそういうテイストでした。そして「生」の話なのに、最後の落とし込みなど「死」を探求したThere is a warよりもダークでした。(→感動してます)
そして今回、ピンターっぽかった。ズサっと最後切りすてちゃったところは新境地だったのではないでしょうか。あまりにあっけなく終ります。そしてどよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んとした嫌悪感が残ります。(→感動してます)

言葉遊び、そして言葉のあやを巧みに使ったジョークの大量生産とそれらを絶妙のタイミングでせめていく醍醐味は依然として健在しており、本当に楽しめました。だけどきちんとストーリーがダークに展開されていくんです。ダークなテイストがナンセンスに潰されない。

芝居をみるたびに、バスデンさんは書くときは一人で書いた方がいいものができると確信してしまいます。それが大衆受けするかしないかは別にしても、一貫としてやろうとしていることがブレていないからです。人の手が入るとときに、ブレます。ブレると中途半端になります。結果 ?? な作品もチラホラあることは否めないのです。

ちなみにバスデンさん、芝居の出来など一切ガッサイ丸投げして、何をしてるかといえば、中国は北京にて北京語のお勉強だそうです…(汗)な、なぜ? なぜ北京語なの…? 
しかし、ホントにフリンジ嫌いみたい(汗)大勢の人と会わなきゃいけない環境がいやなのかしら。フリンジは本当に不思議な空間で、小さな街にイギリスのエンタメ業界関係者が一気に集結するので、どこ歩いていてもおなじみの顔がいて、どのショーを観ても客席におなじみ顔が見え隠れする。通常ありえないようなファンと芸人さんとの間のダイレクトなコミュニケーションが産まれる場所です。オタクにとってはワンダーランドだし、芸人さん同士が交流とれると好んで要る芸人さんも沢山いるんですが…。でもなんかわかる気もします…。

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