最近作品タイトルごとに記事をアップできずすみません。twitterではこまごま叫んでます。日本語でもこまごま叫んでます。
以下、もうほぼすべてDVDでキャッチアップしてください、という時期まできていますが、感想です。どうぞDVD購入のご参考にしてください。
Delivery Man
(…と思った矢先に!しょっぱなからDVD発売情報が出てこない作品のご紹介になってしまいました!(滝汗) 現在Jヘンリーせんせいに問い合わせ中です。しばらくお待ちください。)
もと警察官のマシューが助産士になるという、結構エッジなセッティングなんですが、もののみごとなみてて居心地のよいコメディになっていてびっくりしました。このテイストでクオリティを保ったイギリス色がきちんと出ているコメディって今、じつは結構ないんです。エッジな設定におかれているマシューがじつは一番マトモ人で、病院内の他の人々にボケ的役割を与えることで、差別とかステロタイプからくる居心地悪い解釈の可能性をすべて回避していました。そして中盤からは超かわいいアシュリンちゃんとダレンさんの仲はどうなるか…?というNarrativeな展開が気になるように制作されていました。Man Upの映画公開前にも言われてたように、ここ近年とくにロマコメの評価低い&よいロマコメがなんです。ここの低評価されがちなジャンルへわざわざ入り込み、きちんとイイモノ作るってパンクだな、と思うわけです。ええ、その意味で、このシットコムはパンクですよ。
DVD発売の連絡が入ったらリンク張ります。
Inside No.9 (Series2)
Inside No.9 Series1とコンセプトは同じ。ナンバー9(だいたい部屋番号とか家の番号とか)で起こるホニャララ、というテーマでお届けする30分の短編ドラマ…ですが、正直Series 2のほうが断然好きです。推測するにS1の成功を経てリースたちがさらに自分たちの信念をつらぬきやすい環境になったのかもしれないのですが、S2はコメディの広義を変えていっているのではないかというほど実験的である一方作品としての完成度が高すぎるのです。コメディの広義というのは、具体的にコメディとホラー、コメディとシリアスの比率であると同時に、そのコメディの要素をどこまでオフビートにできるのか、という模索です。
じつはオンエア時にリースがツイッター上でQ&Aを行ったときに、この点について質問したら運良く答えてくれたんですが、まったくそういったことは意図していない、ただ自分たちが描きたいものを書いただけ、だそうです。お返事ツイートが見つかったらリンクをはりつけます。
W1A (Series 2)
バスデンさんが36歳のかけだしの作家でBBCコメディの偉い人に振り回されるってちろちろ登場するので、いちいちツイッターだけはタイムリーに騒いでいました、アレです。
S1のご紹介、および元々のシリーズ「Twenty Twelve」両方ともブログにガンガン書いていた記憶があります。
その!W1AのS2ですが、あまりにもリアルすぎて、作家さんたちがこぞってトラウマになり1話以降見れてない、という現象が起きていることを知りました(汗)それくらいリアルです。前からバスデンさん、ぜってーこの人素でやってるよこれ、って思ってたんですが、売れてる作家さんたちまで「1話目の作家の扱われっぷりが胸痛すぎて、その先見れてない」とは思わなかったんで、1話見終わることに、「すげー、W1Aすげー!」とか騒いだ挙げ句、BBC 主催のコメディライティング・コンファレンスの様子をきいて、「このネタ絶対W1Aで使って欲しいわ!」とか無神経にquote RTしたりした自分をかなり呪ってます。ホントすみませんでした、って思ってます…。
Nick Helm's Heavy Entertainment
現在4話目まで観て全構成および目論みが確信でき、もうね、素晴らしいの一言につきますわ。ニック・ヘルムのライブを知らない一般客を視野に入れ(当たり前ですが)1話目から腹括ってじっくりとニック・ヘルムというキャラ設定のすり込み作業をおこない、4話めでどっかーんと花火です。3話という短期間なのに焦らず一貫して丁寧にあくまでオフビートにキャラ設定を作りこんでいるところ、そしてそのスキルの高さに、感動しております。クーガンのアランとか、(前にもいったけど)ジョニー・ヴェガスとか、番長コメディ(comedy vehicle です)とか消化して昇華してHeavy Entertainmentという新しいコメディの軌跡を作っている、といってもいいんじゃないかくらいな状況になってます(ep4までしかみてないけど!)映像もかなり色々試みていて斬新です。マジで。
かっこいいーーーって、思っちゃってる自分がいますわ。コワいけど!!
この番組、ライブとはまったく別ものですが、ホントにライブと密接に関係しているので、ライブの感想を読んでください。
とりいそぎ、4本の感想をお届けしました…