イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2020年12月28日月曜日

Go Johnny's Pandemic Special. A Note on Japanese live comedy; Yoshimoto comedian and recent R-1 & M-1 winner, Noda Crystal (from Madical Lovely)・野田クリスタルさんの感想メモです

日本語メモ:R-1とM-1で話題のマヂカルラブリーの野田クリスタルさんが気になってしょうがない理由は、この人のやってることって天才! Sam Campbellくんと同じ匂いがするから?と気づいたせいで、相当YOUTUBE漁りをしてしまった時間を有効にするため紹介と雑感をまとめました。みんながすでに思ってることや知ってるだろうことを日本語で書いてもしょうがないので英語です。ちなみにマヂカルってMadicalだと知った時、めっちゃセンスあるって思いました。もし万が一日本語でも感想を、とリクエストがあれば、多分喜んで書くと思います。

In this blog, I have been mostly talking about English speaking comedy except for a few posts about 
Japanese comedy. It does not happen so often. In fact, this might be the first time that I thought it is newsworthy to write about a relatively new Japanese comedian who does not speak English for his comedy. 

It sounds like this comic is awfully special but please note that there might be a bias to some level as I had much more time to check the Japanese comedy scene this year due to the pandemic. Yes, there is a huge possibility that I have missed out other newish talents in the previous years. But at least it is true that he is different from the rest of the (talented) ones if not more talented. I am doing my best to explain why I think so. 

Noda Crystal is a Yoshimoto comedian. If you are a fan of Down Town, I believe you have seen him occasionally in Wednesday's Down Town. If I remember correctly, he started out live comedy at the age of 15 in the Tokyo underground comedy circuit and was highly likely to become a major driving force of the recent rise of Japanese indie comedy. He talked about the beginning of indie comedy scene here (no Eng. sub). He subsequently joined Yoshimoto comedy school and got a contract with the said agency, while his super low-fi, DIY creative process has stayed the same to this date (I believe). 

Noda has been a powerful contender at all the major Japanese comedy tournaments/awards for the past few years but 2020 must be his breakthrough year as he won both R-1 and M-1 (as Madical Lovely) and I wouldn't have recognised him to this level without these awards. He self-taught game programming skills and released a few bizarre "hand-made" indie game apps, all of which are far from sophistication. (His winning set at R-1 was about him trying them out). In fact, they remind us of 80s and 90s "Famicom" (a.k.a. Nintendo Entertainment System) era because the visual and technical quality is *excuse me* SO shite even to an eye of a non-gamer like me but in a very charming and funny way. 

In fact, it reminds me of some of the digital work-based routines by Sam Campbell, the winner of Melbourne Int Comedy Festival (2018) & an absolute genius emerged from the Australian indie comedy scene. 


(I'm sorry to be off the track but please check Cambell's comedy if you haven't seen any before. Some of them are here ) 

The clip below is a few collection of Noda's R-1 sets. Non-Japanese speakers don't miss much as his games explain 80-90% of what's about. 


Noda has been, as a result, building up his popularity among Japanese gamers in addition to comedy fans. Acquiring the M-1 title in his belt, he's got more pulled by gamers and experts in Japanese game industry, appearing on established Japanese game review publications such as "FamiTsu/ファミ通"

Again, there is no need for viewers to understand Japanese to get how funny the games are. The reviewer said in this clip they had incredible amount of access from China and America (so my argument has been sort of proven?). And based on my personal experience, it is OK to say quite a portion of proper gamers are also proper comedy fans. 

On the other hand, Noda's set as one half of Madical Lovely at M-1 was questionable if jokes were strong enough to pick up the trophy but has clearly changed a recent trend of Manzai/a double act stand-up style by Noda (fool) focusing on physical comedy while his partner Murakami (so-called normal)focusing on aural comedy. 


As you might know, M-1 tournament is a major pathway for newish/mediocre comedians to get more TV appearance in Japan despite that there are a few other well-known kinds televised nationwide. This doesn't mean they have more opportunities to perform their set on TV (except for their honeymoon period). It means they will get TV jobs for "variety" shows (that involves Taskmaster kind of jobs/physical battles) and multi-party chat shows. And that is how they get proper money, being proper recognised as "comedians". All the previous winners found their space to fit themselves in with their versatile chatting skills OR becoming favourite of the powerful (whoever they were), eventually making their way to win their own show. 

Noda seems to shine in Taskmaster type of jobs, while showing something completely different in TV shows which expect comedians to have conventional chatting skills at the moment. His carefully chosen words and timing of delivery only leads to the uncomfortable awkwardness as if he totally failed to sync with interviewers/chat show hosts. It does not mean he has lack of interpersonal communication skills. He, in fact, reads the "air" and creates such a moment by saying/doing something that you can only give a decent reply (Tsukkomi) at best. 

It is fascinating to see this kind of The Office UK & US style of laughter on Japanese TV especially when Murakami is not around. (It also means Murakami is essential to make him fit into the conventional Japanese TV entertainment.) It is super interesting to see how he is (allowed to) move/moving forward to gain a place in the major media. At least, his super low-fi indie game apps are hitting the top chart... 

2020年12月10日木曜日

いわゆるアンチ・フェミ陣は、これをどう消化するのだろうか…Netflix 配信開始したネイト・パラミーディス(Natalie Palamides のNate Palamides)、#MeToo を考える人たちにぜひ観て欲しいです。(予想以上にすごかったので、皆さんも心の準備を…)

 

(芸風から勝手にオーストラリア産だと思い込んじゃってたんですが、アメリカのフィラデルフィア産でした)


【ネイトのざっくりした概要】

ナタリー・パラミーディス(フリンジのせいで新鋭の芸人さんというイメージなのですが、役者キャリアが結構ある…?)が作り出したキャラクター、ネイトの1時間もののライブショーです。胸毛をボタンを全外ししたジャケットの下からチラ見せ(注:毛は接着糊で無造作につけてて乳まる見え)でっかいゴムチ●コをダボダボのパンツに忍ばせ、左目には喧嘩で殴られた大きなアザが。オレはα男だぜ、と男らしさを強調し、缶飲料の一気飲み競争を観客相手に挑み、独断と偏見で勝ちを宣言し、勝った奴は何やってもいいんだ!というルールのもと、女性客の胸を触りに行きます。でも触ろうとする前に「触ってもいい?」と尋ねる。「ダメ」って言われたら「はい、触らない!」「オッケーよ」と言われたら、触る。

「やる前にきいてオッケーもらってるからやっていい!」

「尋かなきゃダメ!きかなきゃダメ!」って今度は男性客に近寄り、片手でボールを持つ手をして合図する。男性は何ともいえない表情をしながらも(ここは乗らないとね)「オッケーよ」で、がっつりネイトはタマを触るわけですよ。

「やる前に聞いてオッケーもらってるからやっていい!」


わっしょいわっしょいわっしょいわっしょい!(的な)


その後、カップルとのインタラクションから上手に女性が自分の元カノという設定に持っていき、マットレス引っ張り出してきての、男性とパンツ一丁のレスリング勝負。勝負に負けて元カノへの未練タラタラになる一方で、授業を受けているアートの先生(マネキン)との関係がもの見事に肉体的に急速に展開していくんですね・・・

【感想】

しつこいようですが、エディンバラ・フリンジで鬼のように話題になったんですよ、ナタリー・パラミーディスのネイト。コレこそフリンジで観れるコメディの真骨頂、的な。期間の真ん中頃には全日程完売になっちゃって。

しつこいようですが、オレの趣味な笑いなのかわからない映像クリップや画像を見かけていたので、頑張ってみようとしなかったんですね。ネットフリックスで配信してくれなかったら一生みることはなかったと思います。だから感謝です。

素晴らしいナンセンスと深さ。いかにセクシャルなコンテンツのコミュニケーションが複雑か。男らしさって何か、女らしさって何か。

ショーの最後にナタリーが「メッセージはわかりやすくはっきりしてる」って言って終わるのが最高のおちょくりというか。粋というか。この最高のオチのためにここまでやってのけるのか、と。

いや、ここまでやらなきゃ伝わらないのかな、Me Too、とは、ということなのかもしれません。

この作品が上演できたアート環境はすごいと思います。今のこのご時世でも、すごいかな、と。

リベラルアートシーンって偽善の塊かもしれませんが、偽善すらもなければ存在できないことや評価されないで終わってしまうこともあるかと。徒然草でいいことの真似はいいことだ、みたいな下りがあったかと。そんなところも注目したいと思います。

一方で、視聴した今、ナマで観たかった、と後悔している自分がいないことや、もし、ナマで観たら、どんな気分だったんだろうか、すごく考えさせられちゃいます。

映像クリップを見た時(→ゴムち●こぶらんぶらんさせてたりとか、ナマ乳丸出しだったりとか)のうーん、どうだろ、って感じたバイブは見事あてにならなかったんですが、その一方で、この「居心地の悪さ」や「(居心地の悪い)緊張感」の連続って、初めてじゃないんですよ。

この(居心地の悪い)緊張感ってパッと思いついただけで、ニック・ヘルムやジョーダン・ブルックスさんの得意技だったりするんです。なぜ、この2人のタイプはライブに積極的に行きたいと思い、ナタリーの場合は内容を賞賛しながらも、ライブに行かなかったことを悔やんだり、一度ナマで見たい!といつものような積極的な気持ちになっていないのか。

悲しいことに、ナタリーの居心地の悪さは「彼女が危ない目に遭ってしまったら」とか「彼女が嫌がらせをされたら」という不安がつきまとうことからくるんですよね。ネトフリの配信バージョンは、公開収録で、ショーの内容もパフォーミングアーツもわかっている人たちが行くから、安全は保証されているはずなのに、それでも不安からくる居心地の悪さが消えない。コレがあのフリンジだったら…と思うと、正直こわいのです(特に週末は酔っ払いが多いので、客の当たり外れはギャンブルだから)。

もちろん、アレをやると決めたプロの芸人さんなのだから、いかなることにも対応しジョークに変えてしまうのでしょうが。

バイオロジーの観点からでいうジェンダーの違いで、こうも女性の体を持っている芸人さんはハンディを背負ってしまうのかということも、改めて考えさせられてしまいますね。

今回のネットフリックス企画でのプロデューサーがエイミー・ポーラーで、彼女がこうやって紹介入れて、守っている理由もわかります。


2020年11月26日木曜日

2020年秋も深まる以降、ここ最近で見れた英語圏コメディの感想メモです

【お知らせ】

質問箱はじめました!

https://peing.net/ja/whiteanklesocks

コメディのことなら大抵喜んで話すので、(国境を超えるので日本のお笑いも含みます)もし何か質問があったらぜひどしどし。

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気がついたら、もう2020年も終わっちゃう・・・。

本当は、Netflix配信で見れるオススメのコメディ、とか、アマゾンプライムで見れるオススメのコメディ、とか、年末引きこもるしかない世界のお役に立てるようなポスティングをしようと思ったのですが、紹介したいと思うものは、すでに紹介してるものばかり。さらには、リストのザッピング後、真っ先にクリックしたのがポリス・アカデミーでした…。ここで、

ポリス・アカデミーは素晴らしいです。


と、明白に宣言したところで、以下、最近見た英語圏コメディの感想になります。

(・・・とか言って、ほぼほぼオーストラリアだったりする)

① Aunty Donna's Big Ol House of Fun/ アンティ・ドナ のハウス・オブ・ジョークは絶対に日本のお笑い好き、映画・ドラマ制作者や演劇に絡んでいる方がハマる傑作シリーズです。

もともとオーストラリアのアーツ・アカデミーで出会った3人が始めたグループで、エディンバラのフリンジにも数回来たことがあるんです。ぶっ飛び系のナンセンスとテンポの良さが最高なので、絶対に日本のお笑い好きの人たち、(記憶に新しいところでオーストラリア版のドキュメンタルを楽しんだ方)は、大丈夫だと思う!!

もう一つは、パフォーミング・アーツ・スクール出身だから、めちゃくちゃでナンセンスなようで、実はブレヒトの典型的なメソッドを巧みに利用した笑い作りになってるんですよね。Aunty Donnaの面々たちの家の中という設定で観客の視点をAunty Donnaと同じに作り込んでいたと思ったら、いきなりズームアウトして公開スタジオ収録現場を写し、視聴者を「観客」の視点と同じに変えて、現実世界に引き戻し、フィクションとの距離を置く、みたいな、教科書みたいな例がポロポロ出てきます。オレはブレヒトとか含めメディア論で学んだことくらいしかピックアップできないけど、映画やドラマ制作の人たちや劇団関係の人たちは、もっと細々面白いことが見えるのではないでしょうか? 

とにかく、超!オススメなので観てください。


② 12月1日にNetflix配信決定の`Natalie Palamidesめちゃくちゃやばいやつ、やばいんで、やばいです。笑いとは何か?を改めて考えさせられるはずです。

もう、どうしたらいいの、これが配信になる日が来るなんて・・・(驚愕)


これは急成長期のモリマンとか森三中で体感した匂いとちょっと似てる気がします・・・(汗)2018年のフリンジで、このショーがあまりにもすごくて(チケットは全く取れない状態で)盛り上がりについて、ここでちょこっとだけ触れてます。ちょっとオレは、ちょっとこれ観てないんですけど(→完全に個人の趣味です)、配信で手軽に見れるので観たいと思います。いや、これは、本当に飛ばし方がちょっとレベル越えも甚だしいのですよ・・・笑いとは何か? ちょっとこれ観て考えたいと思います。

③ Taskmasterのシリーズ10が最高すぎる件についてメモ。

TaskmasterについてはUK版の芸人さんたちによるリアクション芸の決定版!として大絶賛!


その後、待ちに待ちに待ちまくったエイカスター・シリーズで、エイカスター祭りもかねてご紹介。


今回のS10は、あまりにもメンツがすごいとご紹介してます。


で、その期待を裏切らない、すごいシリーズで。1、7、10は殿堂入りかと思います。
デイジー・メイ・クーパーとジョニー・ヴェガスのできなさっぷりと、やりたい放題っぷりと、モゥワーンのずるがしこ過ぎが、天下一です。あとマスターことグレッグ・ディヴィスの毒舌っぷりが(さらに)レベルアップして、クオリティが芸術です。S7でエイカスターくんが「オレらのシーズンが一番ウンコ?」って言ってましたが、できなさ加減だけでいうと、シーズン10がさらにウンコかもしれないです。最高に笑えるので、ぜひ。








2020年11月9日月曜日

その時コメディ・クラスタ内でリアルが確実に風刺コメディVeep (HBO) シリーズを超えた…ツイッターでトレンド入りしたFour Seasons Total Landscaping の一部始終があまりにも面白いのでまとめました

 こんにちは。11月3日火曜日から24/7でニュースを観てないと落ち着かない、他に何も手につかない、というニュース中毒になっていた世界中の民の1人、いなむらです。

まじで人生で、こんなにアメリカのニュースチャンネルをザッピングしまくったことはないです。

(自分でやってて、ジョージアとネヴァダのストーカーになったかと思いました。)

11月7日は、CNNでのVan Jonesさんの涙で、涙腺が破裂し(→ビールは飲んでいた。すでに選挙ニュースが酒の肴状態)ソロ・号泣が止まらない始末。

エディンバラでは、エディンバラ・タトゥーでも、フリンジ最終日でも経験したことのない莫大な量の花火が、これ見よがしに、そして狂ったように打ち上げられました。(注:4年前にはなかった)


・・・・・・・


さて。


世界中が新しい大統領の当選確実を報道する一方、ツイッターで目立ってトレンド入りしていたのが、Four Seasons Total Landscaping。不正選挙がおこなわれとる!と怒りに燃えるトランプさんが「今日の11時30分(AM)に、フィラデルフィアのFour Seasonsで記者会見やるから!こんな不正認めない!!絶対!!ぎゃー!」とツイートした後に「Four Seasons Total Landscapingでやるから!んじゃ!!」って、わざわざ訂正したところから、始まったわけです。


この一部始終がまるでHBOシリーズのVeepどころか、Veep越えしており、あまりに爆笑すぎて後世に残る傑作だと思うので、ぜひ紹介させてください。

ベースにさせてもらってるのは、英インディペンデント紙の記者さん、リチャード・ホールさんによるスレッドです。


ラグジャリーホテル、フォーシーズンの後になんかついてる・・・と騒然とする世界


トランプさんの指定した記者会見の場所はフィラデルフィアの郊外にある、しがないランドスケープ会社(→なんて説明すればいいのだ?建物を含めた敷地全体を手がける風景美化会社、かな?)。マジで、マジでここでトランプさんが会見すんのか?


いつものおっちょこちょいで、すぐに削除→訂正が(再度)出てくんじゃないの? とマスコミは待ってみるものの、一向にその様子はありません。

一方台風のように押し寄せるmemeとグーグル・レビュー(現在削除 汗)


会見の時間が刻々と迫る中、待ってられないので、リチャードさんは、 フォーシーズンに電話し、ホントのホントに!会見は郊外のしがないランドスケープ会社で行われることを確認。



押し寄せる確認の電話に堪え兼ね(?)フィラデルフィアのフォーシーズンも正式発表
うちで会見は行われません。Four Season Total Landscapingとは一切の関係もございません」

見え始めたオムニシャンブルの絵図に胸のときめきを隠せず、口々に「Veepだ」「Veepだ」と呟くコメディ民。



待ち受けていたのは、その期待を裏切るどころか、それ以上のものだったのです。

現場に向かったマスコミ陣が、真っ先に見たものは・・・


エロ本屋「ファンタジーランド」


お向かいにはお葬式サービスの会社「ステート・ルーム」


笑いで息ができず、号泣して助けを求めるコメディ民(→オレ)

世界の期待に応えるために、映像で嘘ではなくホントだよ、と見せてくれる親切なリチャードさん(最後にロゴにズームしてくれるのがニクいです)

会見スタートを待つ中、バイデンさんの当選確実が報じられ、まもなくトランプ陣営の選挙対策本部長ルワンドウスキ氏がどう反応するかと、ワクワクを隠せないリチャードさん。


しかし、会見時間はおしており、なかなか始まりません。焦らされるマスコミ陣。新大統領が確定のニュースを前に、こんなシャビーな郊外で待たされるのも限界です。1人、また1人と消えていく記者たち・・・


何しろ、トランプさんは会見するよ、といったわりに、その後ゴルフでファンタジーランドへグレート・エスケイプなので、ご本人が来るわけがないですし。

そうこうするうちに、ついに!会見が!! 
現れたのは、トランプさんの顧問弁護士ジュリアーニさん。


ついこないだボラットの続編でハニートラップにいとも簡単に引っかかったジュリアーニさんです。



今やこの人に「選挙は不正!我々を騙そうと思ってもそう簡単にいくものか」と言われても、なんの信ぴょう性もありません。

ジュリアーニさんが「背後にいる人たち(数人)が不正を目撃した、開票の現場を視聴することをブロックされた人たち」と不正を訴えます (→ 一回真面目になりますが、開票の様子は一部始終を距離を置いて監視することができます。という事実があります)こ
こが今トランプ陣営の苦戦しているところです。法廷に持っていけるようなレベルの確固たる不正の証拠がまるで見つけられない。

戻りまして・・・

熱弁の最中に、記者陣により当選確実のニュースを知らせたジュリアーニ氏によるリアクション芸をどうぞ。



結局、確固たる不正の証拠はないまま、マスコミ陣の期待を裏切る会見に。
リチャードさんの舌打ち的な音が聞こえます。

リチャードさん、おつかれさまです!!!




トランプ陣営の現場を妄想するコメディ民たち


オレははじめ、トランプ陣営がフォーシーズンをブッキングしようとしたんだけどできなくて、どうせトランプさんがいくわけじゃないから、トランプさんが(これ以上怒ることなく)上手にごまかせるように、似たような名前の場所を予約セッティングした、っていう絵図を妄想してたんですが、

イアン・モリス先生が「そのうちでる「ホワイトハウスの内側」みたいな暴露本で、誰かが ”あの時、間違えて別のフォーシーズンに電話しちゃったのは、オレです”って告白するところを読むのをすげー楽しみにしている”って言ってて。


これだ!!!と思いました。

これだよね?これ!!!


現在24時間経過してますが、威力が強すぎて、まだ思い出し笑いしちゃってます。

最後にVeepのシーズン5で繰り広げられた大統領選でのNevada州のセリーナと彼女の陣営のやりとりを貼り付けます。まんま現実だよ(爆)



Veepシリーズはストリーミング配信とDVDで購入可能でーす!(作家チームの1人Simon Blackwellさんより) ちなみに、日本はどこかで放送してるのかな???


2020年11月2日月曜日

サイモン・ペッグとニック・フロスト(と仲間たち、的な)がタッグを組んだパラノーマル・コメディ・ドラマ、Truth Seekers / トゥルース・シーカーズ(アマゾンプライム配信)の感想です

 世にも時代遅れでサムい邦題サブタイトルで、日本の世間がガン無視してる気がしてならない… 



配信前に主に制作サイドの情報をアップした記事はこちらになります。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2020/09/truth-seekers-1030.html


【さわりのあらすじ】

ブロードバンド電波配信会社 スマイリーに勤務するガス(ニック・フロスト)は、妻エミリーを亡くし義理の父(マルコム・マクダウエル、なのね?)と2人暮らし。

配信率100%を目指す会社のボス、デイヴ(サイモン・ペッグ)は、他の人なら敬遠するようないわくつきの場所からの依頼を二つ返事で受けてくれるガスを大変気に入っていて困った案件になるとガスを指名します。実はガスは、パラノーマル探検が趣味で、仕事を利用して様々なパラノーマル事件の調査をしていたのです。YOUTUBEチャンネルも作っていてレポートしてます(視聴者ほとんどいないけど)。

そんなある日、ガスはボスの任命で、新しく雇われたエルトン・ジョンとチームを組むことに。エルトンはパラノーマルが大の苦手だし、ガスもエルトンが余計な足手まといになるから渋々だったのですが、2人がチームを組むことで、予想だにしない大きなパラノーマル事件の連鎖に遭遇し始めます…


【感想】

すごく綺麗に風呂敷を広げながら風呂敷を畳んでいく、コメディ要素のあるドラマ、でした。ようは、力のこもってるところが、笑いの方じゃないんですよ。

散在する仕込みがどのように一本のストーリーの1部となしていくのか、というプロット展開やパラノーマル効果をどう出すかに重きが置かれている。続けて見たいと思わせる要素は、各登場人物が抱える悩みやこっそりしている過去、遭遇したパラノーマル事件、ガスの奥さんの死、各業務先に潜む歴史など、各ネタが単体のようで実はつながっている、というところにあります。

映像も、Jim Field Smith監督のものです。「コメディ」の監督さんじゃないんです。「(コメディ要素のある)ドラマ」でここ10年くらい売れっ子なんです。True Seekersもこの監督さんの味がすごく出てて、映像の色味とかカット割りとか完全に過去作のThe Wrong Mans とかStagとか系なんですよ。彼の洗練された映像と演出はコメディの撮り方ではないんです(*)。

つまり、これをガチのコメディカテゴリーで「俺たち」シリーズにされるのは本当に、困るんです。

笑いに関して言えば、サイモン・ペッグとニック・フロストが過去に出演してた映画がいくつかありますが(Paulとか)、あの路線かな。


アマゾンプライム という幅広い視聴者層がターゲットなので、アイスクリーム3部作的なジョークを意識しつつも、わかりやすさ、拾いやすさでいうと、決してBBC2の夜10時枠とか、エンタメ・ギークならではの遊びも入れるエドガー・ライト監督系ではない。なので映画や音楽のリファランスはちらほらわかりやすく出てます。(→ショーシャンクには笑いました)

また、サイモン・ペッグ扮するデイヴの他に、エピソードによってゲスト登場するコメディアン&俳優さんたち(**)の技量に頼ったコミカル要素が出ています。義父役のマルコム・マクダウェルは序盤から終盤にかけてコミカル要素をホラー要素にナチュラルに変換していったのは、やっぱりベテランの素晴らしい役者さんだから、ですよね。

(*) コメディの撮り方って、なんだよ、と思われるかも、と思い、エドガー・ライト監督に学ぶコメディの撮り方、という素晴らしい参考映像クリップがありますので、みなさん、ぜひご参考にしてください。コメディを生み出す撮り方、というのは、あるんです。


(**) 目立ったところで Kevin Eldon, Justin Demri-Burnsです。若手の芸人さんちらほらとHorrible Historiesの人がが出てると思うんだけどクレジット確認したらないので、違うかも。


【まとめ(↓ 一部ネタバレしてるので気をつけてください)】



面白いです。気軽に楽しめます。いろんな伏線も比較的すぐ繋げてくれるので、焦らされることもないし、どんな伏線だったか忘れちゃうこともないし、拾うべきものは全部拾いやすい。こういう構成は好きです。風呂敷を広げはじめて、ひたすら広げ続け、どこも畳むことなく、またいつ畳むのかも推測できないまま延々進行し続けるお話が苦手だから。

魔術(魂の移動およびパラノーマル現象)と電波会社の陣地とり戦争みたいなところはなるほどねって思ったし、(両方周波数扱ってるから)ふふふって思いました。

ただ、ツイッターでも呟いちゃったど、この手のホラーコメディではInside No.9が完璧の上を行っちゃっているので、あのすごさが脳内をふよふよしちゃうようだと、プロットの深さや仕込みの部分で物足りない感は、否めないかも、です。

例えば、ほぼほぼ15−6世紀あたりのシーンで魂を体内から別の場所へ移動させ、永遠の命をモノにする呪文の本が出てきて、それが現代のシーンでレスターの車のトランクで見つかったっつーくだりがあるんですけど、レスター&車ときくと、やっぱりバラ戦争とかデーモノロジーに絡むのかな、みたいな、深みを本能的に期待しちゃうんですよね。でもそれ以上何もないの。タイトルはラテン語で書いてあるし、現代でその魔術を復活させようとするドクター・トインビー(ジュリアン・バラット)が叫ぶ呪文もラテン語っぽいし(全部じゃないと思うけど)。

もしかしたら、さらっとしてるのは今だけで、S2以降に深まる入り口なのかもしれないですけどね。

それに、Inside No.9のような深さをはじめから視野に入れてないと思うので(アマゾンプライム だから)引き合いに出すのもどうかとも思ってます。


2020年10月3日土曜日

目下炎上中のThe Daily Show(Comedy Central) がThe Room Next Doorシリーズを堂々パクリ事件で、パクリの定義について考える

こんにちは。

ワクチンが早くできてほしいいなむらです。

このブログでもおすすめオンラインコメディとして騒いだことがありますマイケル・スパイサーさんのThe Room Next Door シリーズ。インタビューや記者会見中の政治家たちのクリップを利用して、彼らに発言の指示を与えるスピンドクター、という設定で繰り広げる風刺コメディです。

今年春にはJames Cordenショーでレギュラー枠に進出したせいで、アメリカでもオンラインを超えたお茶の間にも浸透するメジャー普及率は高いはずなのですが…

(悪い言い方をするとパクリ問題では前科持ちの)トレバー・ノア率いるThe Daily Showがしれーーーーーっとこの設定をパクっちゃいまして。



この上記ツイートをクリックしていただけるとお分かりかと思いますが、引用ツイートもリプもマイケルさんのパクリ!(しかも本家よりクオリティ悪すぎ!ヘタ!)と猛攻撃です。著名人多し。

オレもひどいなーと思うし、The Daily Show チームは知らないわけないのに、どうしてこうも堂々と、恥ずかしげもなく…と首をかしげてしまう行為なのですが、理解不能だからこその

「どうしてこれが、堂々と発表できてしまうんだろう」

という疑問へ発展し、さらに

「どうやったらこれをplagiarism(盗作)と証明できるんだろう」

と考えちゃいまして。

The Daily Showは「設定」をパクってるけど、実際のネタ自体はパクっているわけではない。たとえば、極論ですが「あるトピックで調査分析してデータやグラフを作ってパワポ使ってプレゼンする」というプレゼン式コメディ。おそらくコーナー枠でこういうの始まったのArmando Iannuci系列のThe Day TodayとかSaturday Night Armsticeとかでしっかりショーみたいに始めて確立しちゃったのがDave Gormanじゃないか(未承認!)と思ってるんですが、パラパラいろんな人がやっちゃってますよね。 これと、今回のマイケル・スパイサーさんの「設定」と、どう区別つけられるのか。

確か、テレビ・デビューする前にアメリカでもスパイサーさんと似たようなことをやってる女子芸人さんがいて、その時はパクリ批判というよりは、米国vs英国みたいな盛り上がりになっていたことも考えると、著作権やパクリで成敗できない非常に歯がゆいフラストレーション溜まっちゃう問題で、関係者のプロ意識とethicsに委ねられてしまう話だよな、と。思いました。

これを書きながら、スチュワート・リーの10年前の自伝本 How I Escaped My Certain Fateを思い出しました。


前にも書いた記憶がメラメラしているのですが、自分のスタンダップのスタイルをパテントできたらどんなにいいか、というくだりがありまして。これができないがゆえに、えらい自分はパクられまくってる、という話を、リッ○ー・ジャー○ェ○スのメジャー大成功と絡めて話してましてね。まあ、この本もどこまでスチュワート・リーのパーソナで書かれてるかわかんないところもあるので、これもパーソナあってのジョークとしても解釈できますが、(そして対象者がよくおっしゃっている「It's just a JOKE」にかかって皮肉さが(10年経っても)衰えないんで、すごい 笑…) 構成とか話の持ってき方とか、設定とか含めた芸人さんのジョークのスタイルって、なかなかどう守ることができるのか難しいですよね、と。

そんなこんなで、スパイサーさんのコメディを知らないわけないThe Daily Showは、視聴率を稼ぎたいのか話題性を作りたいのかはさておき、自分たちは逃げ切れる、と確信犯でやっているようで、きたないなーと思ってもいいかと思ってます。一刻も早く、取り消すかクレジット(とお金を)マイケル・スパイサーさんにあげて欲しいですね。


2020年9月24日木曜日

たまには王道情報発信!サイモン・ペッグとニック・フロストによる久々のシリーズもの!Truth Seekers がアマゾン・プライムで10月30日より配信!です!

 コミコン情報のせいか、初トレーラーとか言われても、そうだっけ???って思っちゃうのはオレだけじゃないかと思いますが、アマゾンプライムから初予告編が配信されました。


サイモン・ペッグとニック・フロストがタッグを組んだ久々の新作、しかも映画じゃないシリーズもの、です。Truth Seekers。

ちょこちょこチャリティとかカメオとかあるけど、最後に二人が一緒に出てたのってSlaughtershouse RuleZだったと思います(承前)。んでもってあれは二人が書いてないですし…(ハーシュ、ハーシュの作家さんへの友情協力みたいな感じですよね、むしろあれは…)

今回ちょっと本気で注目しないといけない理由は、サイモンとニックがちゃんと書いている、ということだけではなく、共同執筆チームに90年代後半からの数々のヒットコメディの執筆チームに出入りしている1)ピーターの兄弟(弟?)であり、数々のヒットコメディの執筆チームにいた、ジェームズ・セラフィノウイッチ(ツ?)2)ナット・ソウンダーズがいることです。→当然、サイモンやニックの出演していた番組でも多々執筆してます。

ちなみにジェームズとナットの二人はチームを組んでSick Noteというルパート・グリント主演(注:ニック・フロストがメインキャストの一人)を執筆してたりしてます。このSick Noteはとても観やすい良作でしたよ。SKY TV→ネトフリ配信の作品で、過去に紹介してた気がするけど・・・オレ、結構ルパート・グリント君の演技は好きなので、抵抗なく観てたのを記憶してます。

それと!オレの大好きな監督さん、Jim Field Smithさんが監督なので、絵的に全員お茶目にかわかっこよく、映像斬新オサレですよ。過去になんども叫んでると思うけど、The Wrong Mansを撮ったり、最近ではネトフリのThe Criminal UKやってます。(マジで監督は大活躍だな・・・)

Truth Seekersのトレーラーからも伺えるように、今までのサイモンおよびニック(別々でも共作でも)の過去ヒット作を彷彿とさせるようなマッシュアップ要素がダダ漏れしています。実際「ショーン・オブ・ザ・デッド」と基盤が似ているというか、北ロンドンの超ローカルが舞台で展開する話で、ローカル要素いっぱいなんだけど、ミステリーX」みたいなパラノーマル的なテーマで進行するのでグローバルに(笑いも含め)共有できるっていう。(→これはChortle さんからの記事からの引用

出演する役者さんも豪華で、ブーシュ・ファンには朗報のジュリアン・バラットとか。あと大御所のマルコム・マクドウェルとかトレーラーに映ってておおっ!ですね。

なのでかなり、本気印なのだと思うのですよ。

これで失敗はありえないと思うのです。

ぜひとも配信開始という10月30日を心待ちにしたいと思います!



2020年9月19日土曜日

今年もこの時期やってきた。South Park シーズン24が9月30日より「パンデミック」ネタで特別1h放送&アメリカ社会を知るベスト教材としていくつかエピソードのお気に入りを紹介します。


そうなんですよ、奥さん。

日本でもメジャーだと思っているので書き起こしたことはないですが、

実はオレ様ってば、この極悪サザエさん番組シリーズをS1放送時からずっとみ続けるゴリゴリのファンです!

よってSouth Parkの新シリーズのお知らせニュースは、個人的に人生の半分くらい、毎年の秋の風物詩です。

誰にでもおすすめできるものではないですし、涙を流すほど笑ってきたものも、説明するのが大変な過激すぎるものばっかりですが、個人的にはアメリカ社会を知ることができる素晴らしいテ(キ)スト教材として大変役立っています。アメリカって歴史的&社会的理由から、国内ニュースも他国の関心&関連ニュースとして流れてくる割合が他の国に比べたら圧倒的に多いですが、やはり実際に住んでいないので、アメリカ社会のニュアンスや温度はイギリスのようには…です。でもこの番組のおかげで、自分の趣味の笑いのフィルター通しで擬似体感でき、かつ、新しいことも学んでいます。

例えば、シーズン18の第1話

新しいプロジェクトや会社が立ち上がり、ダイレクトに消費者やスポンサーと繋がることができるクラウドファンディングが台頭→猫も杓子も状態になってくることを反映し、エリックたちが「何もしない」ことを目的とする会社を立ち上げ、クラウドファンディングを募ります。目立たなきゃと究極にお下品、非人道的かつ中傷的な名前を会社名にしようとするのですが、どれもこれもすでに登録されちゃっている。そんななか、アメフトのワシントン・レッドスキンズが商標をキャンセルしたことを知り、超ラッキー!これにしちゃえ!とロゴからごっそりそのまま頂いちゃったよ・・・っていう。


アメフトは全くわからないので、ワシントン・レッドスキンズ問題のことなんか全然知らなかったです。しかも特にここ10年くらいスポーツ観戦すらもよほど自分のエコチャンバーで騒がれない限りはニュースで結果やダイジェスト見ればいいや、くらいまで優先順位が下がっている…(→スヌーカーを見ることが多い)なので、文脈で汲みとれて(ひどい会社名に最適のがいきなりavailableになったというくだりなので)一応ゲットできるんだけど、もやもやする。

こうしたモヤモヤを解消したい時、そして、取りこぼしがないように確認したい時、オレは必ずバイブル・サイト、Fandom Wikiを訪問します。そしてたくさんのことを学び、満足した気分になるのです。バンザイ、Fandom Wiki!ありがとうFandom Wiki

真面目な話、親が指南するという条件付きで育児教育にもおすすめです。うちの子とは確か10歳くらいから(確か!)一緒に見始めてたと思うんだけど、めんどくさがらずに視点を教えると、小さい時からコンテンツの読み方の力がグンと伸びます。

例えば、最高傑作の1本ではないかと思うシーズン13のフィナーレ(第14話)ですね。

エリックたちが地元のウォーターパークに行ったらむちゃくちゃ混んでるわ、みんなプールの中でおしっこしてるわ。しかも移民だらけ!(→エリックの視点)オレの、オレの、オレの大好きな(i.e. エリックがやりたい放題やれる)ウォーターパークがないことに落胆しまくって歌うバラードがこちら↓


ジョークって説明するもんじゃないし、説明したら台無しになっちゃうんだけど、なんで番組中にある差別表現、罵倒、中傷、いじめ、といった「断じてやってはいけないこと」が面白いとしてアリなのか、その面白いはどんな種類なのか、っていうことを、必要に応じて説明してきました。自分の子ども相手ですから、絶対に0.1ミリのブレも許せませんので、自分の笑いのレーダー確認にもなります。

そんな感じなので、100%の自信はないのですが、自分的には、トランプが大統領選に出馬を決めた2015年のシーズン19あたりから、現実に負けまいとネタの過激さと交差するネタ量がいきなりどーん!とパワーアップした印象を受けています。(注:一応シーズン13からは基本的にエピソードにハズレはほとんどないということはお断りしておきたい…)特に各シーズン・プレミアの傑作っぷりが半端ないです。ここで軽く、どれだけ非道いすごいのか軽くプロットを紹介したいと思います。

基本的にS20をのぞいては、ほぼ全部1話完結or前後編 or 3話構成なので、まだトライしたことのない方がもしいらっしゃったり、途中ですっかり存在を忘れちゃった、なんて人は、アマプラで全エピソー…じゃなくて、日本ではネトフリなの? とにかく視聴可能なので、ぜひ1エピソードだけでもいいので見てみてください。(イギリスではアマプラです。最新シリーズはSKY TVかNOW TV)各話、この内容の濃さと過激さとネタ数がたった22分程度のなかに盛り込めるすごさに震えてもらいたいです。


*以下は、ネタバレといえば、ネタバレ*


Season 19 episode 1 Stunning and Brave (2015)


*新キャラP.C. Principal校長先生がデビューするエピソードでもあります。

カイルが、Caitlyn Jennerのことをヒーローなんかじゃないと言ったことで2週間の停学処分となったことに対し、カイルのお父さんが抗議。そこでケイトリンと呼ばずBruce と言ったことで新しいポリコレ校長がブチギレます。一方スタンのお父さんランディは仲間の飲んでいるカレッジバーへ。Caitlyn Jennerの一言でいつもの仲間が一斉に口を揃えて「ケイトリンはヒーローだ!ケイトリンはヒーロー」そしてランディに「ここではそう言わないと大変なことになる」とヒソヒソ話すや否や、何かを感じた学生が食ってかかってくる、という始末。ポリコレ校長は大学生たちとフラタニティを作っていて、フラタニティの典型的な活動とポリコレ活動が華麗にブレンドしていく様が、その後ここへ仲間入りするランディの姿に描き出されていきます。一方カイルはスタンとケニーとバターと一緒にエリックのところへ行きポリコレ校長を黙らせようとするのですが…


Season 20 episode 1 Member Berries (2016)



サウスパークの女子バレーボール大会。しかしほとんどの人は、ゲーム開始前の国歌を流す間、ネット上で悪意を撒き散らすミソジニストのアカウントSkunk Hunt 42への抗議をするためにどれだけの人が起立せず座っているかが興味津々。そして女子を中心としたほとんどは、その正体はエリックと信じて疑っていません。Token's Life Matters(Tokenは黒人のクラスメイトの名前)のスローガンが書かれた黒いTシャツをきてアリバイ工作をしていると思っています。

一方、下院議会では、近年の抗議デモで見られるような人種・ジェンダー間の問題を和らげるため国歌をリブートしようと決定。リブートといえば、のスターウォーズのリブートで大成功を納めたJJエイブラムに頼みます。

アメリカ大統領選では、元サウスパーク小学校の教師で性転換の経験があり大統領選に立候補したミスター・ギャリソンとクリントンが白熱した戦いを繰り広げています。めまぐるしく変わる価値観と日々の抗争にストレスを感じていたスタンのお父さん、ランディは、”メンバー・ベリー”というパワーフルーツを勧められ、それを食べることに。「ねぇメキシコ人が少なかった時代を憶えてる?あーなつかしぃねぇ」「ねぇねぇゲイが結婚できなかったあの頃憶えてる?懐かしいねぇー」ときゃいきゃい喋るベリーを一粒とっては口に放り込むランディ。心を癒します。

JJエイブラハムの手によりリブートした国歌のゆくえ、そしてネット荒らしの正体がこのエピソードで明かされます。

前述の通り、本シーズンはちょっと例外でシーズン通しての大統領選に絡むナレティヴがあります。個人的に最高傑作シーズンのひとつだと思ってるのですが、なぜかファンダムでは不評の声が大きいんですよ…(汗)なんでだろ?


Season 21 episode 1 White People Renovating Houses (2017) 



アレクサとグーグルホームいぢりと失業問題、失業問題といえば、の移民・差別問題を見事に掛け合わせた傑作エピソード。エリックが学校の友達を家に呼んでアレクサに子供の大好きオゲレツ言葉を言わせて大爆笑。前シーズンでエリックはGFができたのですがすでに倦怠期で、彼女ハイディが突然現れて、場の空気が台無しに(→エリックの観点)。萎えるエリックにハイディは「お互い話し合わないと。気持ちを伝え合わないと」

一方スタンの両親は「白人があなたのお家をリノベーション!」というケーブルテレビ番組を開始。お宅訪問&収録中に窓側を失業者たちがやばい系のアメリカの旗を掲げて通過するデモにイラつくも、程なくひらめいて、彼らが人間アレクサとなり、アレクサを導入の各家庭で任務につくことになります。

一方、もはやアレクサなしでは生きられないほどアレクサを愛してしまったエリックは、アレクサが忽然と姿を消していることに大パニック! 慌ててお母さんを呼ぶとお母さんは百科事典からアコギまであらゆるものを装備して椅子に座るおじさんを指して「今日からあれがアレクサ(の代わりよ)」受け入れられない現実を前にエリックは…


Season 22 episode 1 Dead Kids (2018)

学校襲撃事件が発生する率が高くなる中、サウスパーク小学校でも学校襲撃事件が! 授業中にいきなりSWATが入ってきますが、先生は授業を続け、エリックはトーケンのテスト回答をカンニングしたにも関わらず落点をもらい激怒り、生徒もいつも通り・・・とSWATの存在や学校襲撃という状況がまるで空気のよう。

 授業の後エリックは自分がテストに落ちたのは、自分が映画ブラック・パンサーを好きじゃないというまことしやかな噂をトーケンが耳にしてわざと誤回答を仕組んだからではないかと、トーケンに詰め寄ります。しかしトーケンの返事は「オレ、ブラック・パンサー見てないし」

一方スタンのお母さんシャーロンは、学校襲撃事件で大パニック!無事に帰ってきた我が子を囲んでの食卓で話をしようとするのですが、スタンは超!無関心。いつも通りの日常のように、どーでもいい返事が戻ってきます。そしてスタンのお父さんランディも超超!無関心でそんなことどーでもいいじゃーん状態で、シャーロン、大ブチギレ大会を起こします。なぜブチぎれてるのか皆目検討のつかないランディは、精神分析医に相談すると、驚愕すぎる診断が戻ってきて…

これ実は視聴率も過去最低だったです 汗)学校襲撃をネタにするとか過激を狙いすぎという人もいれば、過激に行く方向が分かり易すぎという人も…でも個人的に3回は見たくらい傑作だと思ってます。学校襲撃はシャレにならないですけど、笑いのターゲットは学校襲撃じゃないのです。


Season 23 episode 1 Mexican Joker (2019)



*前シーズンにスタンのお父さんランディがマリファナ事業Tegriddy Farmを始めるのですが、単発ネタではなく、かなり長期戦で続行します。このシーズンもテグリディ・ファームでグイグイ引っ張って行く展開。

このシーズン・プレミアでは、マリファナを家庭栽培で行うおうちがどんどん増えちゃったので、売り上げが激減しちゃう。商売あがったりなので、市役所にマリファナの家庭栽培を禁止するように申請をするのですが、却下されてしまいます。クサっているところへカナビス製造会社MedMen(→注:リアルにある会社)からアプローチがあり、手を組むことに。

一方エリックは移民局が匿名の通報で即動いてヒスパニックの男性を強制連行する様を目撃。いつものいじめを思いつき、カイル(念のため、カイルはユダヤ人です)を通報、移民局はカイルを連行し無許可入国の拘置所へ向かう姿を見て堪能します。
しかし移民局はカイルがユダヤ人とわかるとすぐに、人種差別と非難されては大変と即謝って彼を解放することに。拘置所に溢れかえる子供たちを見たカイルは、移民局に家族と離れ離れにされ精神的虐待を受けている子供たちのうち誰かがそのうちメキシカン・ジョーカー(注:あのジョーカーです)になる可能性があることを警告。一方エリックは、やりすぎちゃったことを後悔し、メキシカン・チルドレンに紛れてバスに乗り込みカイルを助けに拘置所へやってくるのですが…

2020年8月30日日曜日

Frankie BoyleのWork in Progressを観ました& 世界の、そして(日本も含む)”ポリコレ”について徒然… です。

 

 


こんばんは。

スコットランドが生んだオルタナティヴ・コメディ界の世界的スーパー・スター、フランキー・ボイルが大好きすぎるいなむらです。

フランキーがロックダウン以来初めての(オンライン)ライブを観まして。久々の、WiPならではの、ほのぼのハートウォーミングでフレンドリーなフランキーが、テレビどころかオフィシャルのライブ・ツアーでもなかなかきけそうにないネタやモノローグで客を爆笑と恐怖のどん底の下へ突き落とす40分強を体験することができました。

感想は呼び屋さんにも褒められたツイートを貼り付けます(そしてそこそこ注目されてからタイポに気づくのね 汗 気が付いた時には遅いのだ↓)

 今回は今年秋(追記:今週9月頭からだそーです汗)に放送予定というBBC放送の風刺シリーズNew World Order でやろうと思っているネタをお試ししたいので、安全な場所で、ってことでAlways Be Comedy が受け皿になった、という経緯だそうです。

なんと8月23日から始まって全14回。日曜、月曜日に各エピソード用になんとなーく準備したトピックとネタがどこまでセーフでどこまでアウトか実際読み上げてみて探りましょーかね、というゆるゆるな感じです。

今回は1回目、2回目用に準備をしているネタから、と結構ネタ構成も含めて細かく教えてくれまして。どんなネタなのかは、今年起きたことを思い出せば、概ね把握できるかと思います(笑 初回時は24ページも準備してたそうで(笑 

ライブ前にお茶目なインスタの写真が上がってました。

今回ぼやこうと思ったのは、フランキーのコメディが存在できるのは、彼の笑いは史上最高にダークなオーディオ・アートであるから、というのと同時に、それを理解&賞賛するオーディエンスが一定量いて彼らによってバリアが作られているからだよね、ということです。

実は、フランキーも、かなりの修羅場を潜って今の位置にいます。

一朝一夕で構築されているバリアではないです。

フランキーは、テレビだと8out of 10 Catsでジミー・カーの座付き作家みたいな感じでグイグイ伸びてって、Mock the Weekとかよく出るようになって、2010年にChannel4で「Tramadol Nights」という番組を持ってたんですが、当時の彼の笑いの認知度とテレビ視聴者が全くマッチングしておらず、かなり問題になっていた上に、レイプ・ジョークが引き金となっていいしばらくテレビ出禁になっちゃったことがあります。ネタ自体は、ジョークをしっかり読めればギリギリセーフなのです。ただ言葉だけに反応しちゃう人が多すぎた。もっと悪いのが、このフランキーのレイプ・ジョークの微妙なラインを全く読めずに、そこらへんの新人がごっそり超アウトなレイプジョークを言い出すようになっちゃった。おかげでフランキーのネタ自体を聞いてないのにその低レベルなやつと一派一絡げにするレビュアーとかコラムニストもいました。無駄に発言力あるのでマジ、いい迷惑(苛)

でもスコットランドと世界に散らばるこの手のコメディ好きの間では彼は絶大な人気でした。コンテンツを読める人たちは彼をサポートしていたし、疑念を抱く人たちの間でも彼の話をきく耳はあったし、彼の声を理解力のある人々に聞かせる場もあった。( 例:https://www.youtube.com/watch?v=1zMU6-zuKj8&t=59s。)

締め出された後、フランキーは自伝以外で本を出版し始め(メジャー媒体には頼らねー的なノリ)、それが爆売れし、ライブは即完売。そんなこんなするうちにそのうち段々と丸くなってきた彼も(→めっちゃ!正義感の強い社会派です)自分の発言力とテレビの普及力を上手に利用した方がいいんでないか、と思うようになったんじゃないのかなぁ(→ここは憶測)3-4年くらい前からBBC3などを中心にフランキー色は出てるけどそこまでフルギアじゃないほんわか系の番組がぽろっと顔を出すようになり→その後徐々に活動を広げてきて、最近ようやく半年くらいに1回は何かしらのシリーズを見れてる感じかも。

上記は、正しく理解できない人たちが多ければ、フランキーのレベルですらも潰されかかるほどの力になってしまう事例です。

例えば、レイプとかわいせつ被害のジョークを発した場合、「被害者の気持ちを考えろ。そんなネタのジョークなんてもってのほか」でコンテンツ(語り手は誰か、笑の対象は誰・何か、も含む)が見えず全否定し、そのジョークの発言者をショービジネス界追放しちまえ、くらいな勢いで攻撃する。実は笑いのターゲットはレイプやわいせつ行為ではなかったり、その種類も軽視するものでもなかったりしても、です。こうした犯罪をおちょくることで高度な社会派風刺ジョークになっていることもあるのに。

日本のお笑いの場合、政治はおろか時事を扱う笑いが異常に少ないし、そんなにお笑いシーンを追いかけてるわけでないし…なので、もやもやすることはない一方、たまに、自分のレーダー範囲で、当たり障りのない高クオリティ・ジョークに過剰反応する人たちがいる場面に遭遇し(大抵ついったー)、ポリコレ攻撃はやめて欲しい…と思うことがあります。

ポリコレは大事です。みんな意識すべきだし、クソなジョークは減らすべきです。ただ、ポリコレ意識の高い環境でプロとして仕事をいくつもこなす笑いのクリエイターさんなら十中八九は、自分の言動がわかった上で、ある程度どこまでできるかを見極めながら一本筋を通してジョークを発している。日本のお笑いシーンもここは同じなんじゃないかと思います。だから、プロへの信頼とリスペクトは持ち、さらに、ジョークが面白いか面白くないかは別に、

    語り手は誰か(キャラ、パーソナ、素の本人など)

    どんな環境で

    どんなオーディエンスに向けて

    どんな文脈上で

    誰・何を対象ターゲットにしているか

が読めてから異議をとなえるべきかどうか判断して欲しいと思います…。じゃないと、クソなジョークと一緒に素晴らしいジョークも潰れてしまいます。ジョークはメタで成り立っているようなのものですから、笑えるか笑えないかは異義を唱える武器にはならないです。一方、筋が通っていれば、どんな攻撃があっても制作者側は屈する必要はないと思います。筋の通った面白いものは続けていって欲しいし圧力に負けてやめないで欲しいです。

フランキーの話に戻りますが、彼はツイッターは最近の機能をフル活用して、自分がフォローしている人しかリプライできない設定にしてジョークを飛ばしています。最近はこんなのかな。 "Identity politics" is a useful phrase to use when you mean "politics" but also want people to know you're probably a cunt

Work In Progressできいたものに比べたら全然…ですが、Cワード使うだけで攻撃されてた時代もありました… (あのね、Cワードってスコットランドの超庶民の間だとものすごい!ラフな言い方でのmate みたいな感じです…)

下記はつい最近BBCで放送された最近のUKツアーのライブセットです。フランキーの「〇〇 is like...」から続くジョークは、時事トピックを隠喩の連続で最悪の地獄シナリオで表現し、客はその見せられた震撼の地獄のどん底絵図に笑ってる場合じゃないんだけどその表現がおかしくて涙流して笑う、という暗黒の美の世界。


あ、ちなみにTramadol Nightsはまだ見れないし、その当時のスタンダップもメジャー有料配信サイトではオクラ行きにされちゃってる。けど! きになる人は、いわゆる見ちゃいけないサイトで見れます。

あと、下記がフランキーのWork in Progressが見れるチケットサイト、Always Be Comedy。

他にもラインアップがかなり強いのでおすすめです。

https://www.alwaysbecomedy.com




2020年8月14日金曜日

みんなの真似してレトロスペクティヴ企画(3)オレの!オレのオレの!!エディンバラ・フリンジ2014編ー2019年編

 続きます。

2010年とそれまでのお話

2011年−2013年の傾向的なお話

2014年

はっきり行って、2014年はとても(コメディ的に)フリンジの歴史としても重要だったと思います。

なぜなら明らかに(コメディ的に)フリー・フリンジのブーム到来がきたからです。

フリンジコメディの三大ハコになるPleasance, Gilded Balloon, Underbellyが市場を独占し、ハコ代が高くなる一方に。(注:The Stand Comedyは地元の芸人さんかStewart Leeとほぼほぼ仲間たちの閉鎖的なコミュニティなのでその枠の外にいる芸人さんには不可能のチョイス)演者は赤字覚悟で挑むものの、チケット代を値上げしていくしかない状況に。

それって違うじゃん、そもそも「フリンジ」の理念と反してねーか?

ってことで5ポンドコメディが始まり、フリー・フリンジへ流れていく。結果的にフリーフリンジのショーがコメディアワードをとったりノミネートをされるということも象徴的ではないでしょうか。下記あたりの記事が一番ちゃんと書いてるかな?受賞者のJohn Kearnも(見るのがどんだけ大変だったかも含めて)感想を書いています。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2014/08/edinburgh-fringe-2014-free-fringefree.html

個人的には2014年にLiam Williamsくんのスタンダップ(フリーフリンジ)で近年稀に見る大当たり新人を見て、ものすごい!!!お祭り騒ぎだったのに、2年以内にリアム君がスタンダップを引退。人生初の、自分のお祭りが終わる前に演者が引退という経験をしました・・・

2015年

フリー・フリンジがピークを迎えます。とにかく素晴らしい新鋭はこぞってフリーフリンジで見ることができた。オレはどこかの時点で「もうPleasanceの時代は終わった!」とか言ってたと思います。(→結果全然そんなことない状態になる)

その最たる例がリチャード・ガッドさんのWaiting for Gaddotだと思います!!

http://www.gojohnnygogogo2.com/2015/08/edinburgh-fringe-2015-waiting-for-gaddat.html

これも、見れたことは生涯の自慢になると思います。

死ぬ前までに見れたことで生涯の自慢になるフリンジショーリストを作ろうと思います・・・ (そんなに長くないんですよ)

2016年

ダイバーシティを気にしすぎての過剰にスポットが当たるLGBTコメディが飽和気味になり、

「いいことだけどさ!それを理由だけに注目度が高くなるのってどうなのよ」って思っていた矢先のFIN TAYLORさん(のショー)との出会いがあった年です。(ちなみにこれもフリー・フリンジだった・・・)あまりにショックが強すぎて感想をかけてない・・・。なので2017年のを貼り付けときます

http://www.gojohnnygogogo2.com/2017/08/edinburgh-fringe-2017-fin-taylor-lefty.html

もう一つは、ついにコメディ・シーンでもComedy is Therapyが定着する年です。それを確立させたのが他でもないリチャード・ガッドさんのMonkey See Monkey Doである、と!!

http://www.gojohnnygogogo2.com/2016/08/edinburgh-fringe-2016richard-gaddmonkey.html

2015年と同じハコで上演されたため、フリーフリンジの力はあるように見える一方、やっぱりビジネスモデルと運営側のたちの悪さが原因で、次第に(結局はエリートでインテリの)芸人さんたちは3大ハコのどれかに出戻りをしていきます。

個人的には2016年にようやくエイカスター・デビューを果たして、ドンハマりします。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2016/08/edinburgh-fringe-2016james-acaster.html

この時のオレは2011年の自分を呪うべきと思いますが、あんなこと思っておいて一切おぼえてないんで、しょうがないです。

あ、あとこの年くらいからオーストラリアのインディーズ・コメディがソワソワしてる感じですね。ノミネートされてる数が多いです。オーストラリアは昔から随時注目しているのですが、このあたりくらいからインディーズやばいインディーズ! のアラートは出てたんですねー

2017年

特にないんだけど・・・

あ、20年ぶりの奇跡が起きて、ロマンスがテーマで白人イングランド人が大当たりして、アワード受賞しちゃった、ってこと?

いろんな意味でハナ・ギャッツビーとダブル受賞になったんですが、ハナ・ギャッツビーだけにどうしてならなかったのか、というのは(票が割れたということ以外に)、色々考えちゃいますね。

個人的にはこの年についにトニーさんに固定客と認知されて、ウキウキするってやつですね。あとこのトニーさんの特別企画が素晴らしすぎて、フリンジならではのやめられない体験としてリンクを貼りたいと思います。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2017/08/edinburgh-fringe-2017-tony-law.html


2018年

加速するセラピー・コメディとダイバーシティ・コメディですかねー。

ビジネスの角度から離すと、結果的に5ポンドコメディで落ち着いた感があるかなぁ。

個人的にはSam Campbellくん(のショー)との出会いをきっかけに完全にオーストラリアのインディーズ・コメディにドンハマりした年です。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2018/08/edinburgh-fringe-2018-barry-awardsoho.html


2019年

 去年だから思い出も何もないかなぁーーーー。

あえていうと、数年前に見た超若手の子達が、いい感じで熟成していい感じのショーが収穫できた、というのはありますですかね。例はこちら

http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-choice-award-joz.html

あとは、特に・・・いいものをたくさん見れてよかったなぁ、という感じでした…

2020年を

それはそれは楽しみにしていたのに!

以上です。


2020年8月13日木曜日

みんなの真似したレトロスペクティヴ企画(2)オレのオレのオレの!!エディンバラ・フリンジ2011編ー2013年編

 2010年とコメディのブログを書き始めた経緯は、こちら

エディンバラに本格本腰入れて定住したのが2011年からなのですが、今までは10日しかいないから毎日1日5本見る!とかやってたのが、1日1本、見ない日もあるよーってなっただけの変化なので、見てる量はあんまり変わんないかもです。

ただ、昔は限りある時間の中であらゆる情報を元に目利きと勘で(話題になるショーや芸人さんを)あてて行くしか道がなかったので、惜しくも外したやつを翌年見る、というbacklogができていたことは否めないかなー。

では以下、極めて独断と偏見によるフリンジ・ハイライト(コメディ)です。

2011年

完全に賞レースとは関係ないのですが、当時ロンドンでのみ行われていた定期イベント「Maxwell Fullmooners」がフリンジでも行われることになり、狂喜して行ったことがとても良い思い出ですAndrew Maxwell兄さんがテレビで出入り禁止系の芸人さんたちばっかり寄り集めて2時間くらい延々むちゃくちゃやるイベントについて、My Spaceで知って以来、ずーーーーーーーーっと!見たくて見たくてしょうがなかったんですね。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-21.html#entry237

それからこのくらいからフリー・フリンジがポロポロっと当たりを出してくるようになります。大量生産のピークを迎えるまでにはまだ数年かかりますが。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-21.html#entry243

↑フリー・フリンジの説明も一応しているじゃないか。昔は本当に丁寧に感想記事をアップしていたなぁ…。

あとはこの辺りで、いい加減若手が

Stewart Leeに、オレは、なる!

という野望が無理なんだと悟り始める時期かなー。つまりまだうじゃうじゃいる

それもあってか、うだつが上がらず、アワードのノミネートもベテランばっかりで、なんのためのアワードだよ?っていう年だったですね。ちなみにご本家のThe Stand でのライブで奥さんのショーのフライヤーを一生懸命配っている姿をレポートしたのが以下になります。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-238.html


2012年

このあたりくらいから、いくつかの特徴が出てきます。

1)今までは(テレビと一緒で)ゴールデン枠の夜7−9時代に上演されるショーが注目を集める傾向にあった中、お昼休みはウキウキウォッチの12時に上演されるショーが注目され賞レースの本命馬になる傾向に。この背景は、小さいお子様たちがいるんで、夜な夜な仕事したくねー。昼ならナーサリーとかどっかに預けやすいしさ(夫婦の場合は交代制)っていう芸人さんが多くなってきたから、というか、

そういう都合とそういう融通が通せるような実力と人気をもつ芸人さんとその仲間たちがやり始めたので、レールが敷かれた、とった方が正解かもしれませんが。

2)フェミニズムが流行します。テーマがフェミニズム。男子がフェミニズムをディスるんじゃないですよ。フェミニズムの到来により今まで女子にあたりの弱かったスポットライトが当てられ、高評価をえるブームがやってきます。

ちなみに、この段階があってこその、Fleabag上演成功だとオレは思っている。

3)オレにとっても個人的には大当たり年。定住効果が発揮し、以下の人たちを発掘できました。

マルセル・ルコント

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-411.html

トニーさんとの運命の出会い?を果たしたショー。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-416.html

今も忘れられないほど大好きなMaximum Nonsense。なのに本人は当時アル中だったので全くこのショーが記憶にない・・・全てにおいて完璧すぎるんですよ、このショーは!

その他、アワードのノミネートもこんな感じでレポートしてます。
2012年からエイカスターくんがノミネートを毎年されていくというコントをやり出すんですが、オレの(見てもいない)エイカスター評がひどすぎて、自分で書いたのに声に出して笑っちゃいました。ぜひともオレはナイスな人間でないことをここでみんなと一緒に確認したいと思います。

その他、特記しておきたい2012年のエディンバラ・フリンジらしい体験はこちら

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-407.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-414.html


2013年

フェミニズムコメディがかなり確立されてくれたかな、と。男子に負けるとも劣らぬトップ女子芸人が(これでもまだまだ少ない方ですが)ポロポロ生まれたかと。そのうちの一人はもちろんBridget Christieなのですが、あれ?このショー、フリンジでみてなかったっけ?あれ???A Bit for Her絶対に!どこかでみてますが、感想を書いてないので、ネトフリのリンクでもあげとこう。

ちなみにここであげとこう。2014年と2015年の彼女のショーの感想です。オレのせいでご夫婦ネタが延々続いちゃってる(汗)

http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Bridget%20Christie

そしてついに!戦慄の?驚愕のNick Helm(のショー)との出会いがあったのも2013年。はあー。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2013/08/edinburgh-fringe-2013nick-helmnick-helm.html

上記2人は2013年のコメディ・アワードにノミネート、および前者受賞してますので本当に「ほーらほらほら、オレってすごーーーい!」

って自画自賛して、ツイッターで「I'm a professional audience」って言い出し始める頃ですね。

その他、個人的には

バスデンさんが久しぶりに新作。でも芝居だけ持ってきといてマジかよ本人こねーよ、っていう年で。

その後バスデンさんは二度とエディンバラにこなくなります。

またかわいーかわいーってどんハマりしてたトム・ローゼンタールくんのショーで、Fringe goersの間では絶対御法度のことをしてしまった上に、知らずにトムくんのお父さん(注:お父さん有名人)の前でトムくんかわいーかわいーかわいーから面白くなくても何でもいいーじゃん!って連発して叫んでいたという例の事件がありました。

以上です。

2020年8月12日水曜日

みんなの真似してレトロスペクティヴ企画:オレの、オレの、オレの!エディンバラ・フリンジ【2010年編】

 

なコメディ民がみーーーんなやってるメモリーレーンの真似っこをオレもやります。


【コメディの忘備録としてブログを始めた経緯】

オレのエディンバラ・フリンジ・デビューは1994年からで、

2003年をのぞいて全部参加しているんですが、

いろんな日本の人にオタクがバレて来たころ、「ブログをやれば」と言われていたにも関わらず

「ええ?お金くれなきゃ情報なんか流すわけないじゃん」と、威張りくさってやろうとも思ってなかったんですね。

そうこうするうちに「My Space」「Facebook」「Twitter」が出て来まして。

オレの中で邪な革命が起ります。

今まで直接コンタクトなんて不可能だった夢のヒーローたちに直接話しかけられ、あわよくば!あわよくばですよ! 返事がもらえる!!

SNS初期なので、環境良かったし、相当のオフィシャル機関や相当偉いコメディクリエイターさんたちも、ダイレクトに消費者やファンと交流できるのが楽しいっていう時代です。

そこで、お絵かき感想ブログを始めるんですよ。好きな芸人さんのファンお絵かきを描いては、フリンジで観たショーや番組・映画の感想をアップして送りつけまくりました。

そんなことするファンは当時あんまりいなかったし、特にバリバリの素人アジア人がやるなんてありえない時代だったんで、リスポンス率がめちゃくちゃよくてですね。数日アバターにしてもらったり、公式のサイトで使われたり、同じ趣味同士の友達ポロポロできちゃったり。

ただのやったもん勝ちです。汗)

そんなこんなで、2010 年。どうやって連絡をもらったか全く!おぼえてないんだけど、このお絵かきをみた学生さんが「全部セットアップするから日本語で海外コメディのブログ書き始めましょうよ!」と言ってくださり、「そーかー、オレの記憶をこういう希少な若い子たちに伝えといたほうがいいのかも・・・」と親切に乗っかり始めたのがGo Johnnyになります。

以下は、Go Johnnyを始めてからの、特にオレの思い出に残るショーの感想たちです。

オレもちょっと思い出に浸っちゃおー。

2010年

この年に観た衝撃のショーといえばダントツでコレ一本ですね。

Bo Burnham Words,Words, Words

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-23.html

開設初期はたくさんの人に読んでもらいたいという野望を持っていたので、感想の書き方も、全く知らない人へ興味を持ってもらえる努力を最大限にしていました。無理やり感溢れるタイトル付の努力が泣かせます。

本当に、すごかったんです。記事内でもこれをナマで観た、というのが生涯の自慢になるだろうと書いてますが、10年経っても気持ちが変わらないですね。

そして下記がエディンバラのフリンジならではのボー目撃体験。ベスト例といってもいいんではないでしょうか?

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-24.html

あ、このボー君祭り記事がBBCコメディで「日本語でやってるフリンジ・コメディのブログ」って紹介されたせいでも、オレの生涯の思い出になってるのかもしれない・・・

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-44.html

他にですね。この頃はバリバリ!バスデンさんがらみの人たちがエディンバラに来ていたので、そこに盛り上がっている記事がポロポロあります。

Jonny Sweetくんの紹介とフリンジのショーのお話

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-21.html

バスデンさんの紹介とフリンジショーのお話(2009年上演のPartyの話もちらり)

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-3.html

あ、そうだ、「イケメンの英国芸人」と言ったら布教できるかも、と思ってショーの感想よりは芸人さんの紹介を頑張ってやってたんだった・・・全然ダメで(→多分オレの趣味のせい?って言われたことはちょっとある・・・)すっかり布教は諦めて今に至ります。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-1.html#entry5

こんな感じかなー。10年前とは思えないなー!

2010年は記事の整理ができてないせいもあって、長文になってしまいましたが、2011年以降はサクサクいけるかと思います。

2020年8月9日日曜日

超!今更ながら😳視聴始めました&めちゃくちゃオススメです。Peep Show作者Jesse ArmstrongとAdam McKayアダム・マッケイ監督のコラボがヤバいSuccession(邦題:キング・オブ・メディア)

いや、ずーーーーーーっと!観たかったんですよ。

Peep Show *(とFresh Meat)の共同クリエイター&執筆者でありますSam Bain先生がツイートしてたし、このあたりの関係者がみんなみんな米初放送時に騒いでいたので。(Simon Blackwell 先生から流れてイアヌーチ先生とかなのでThe Thick of It 関連の人たちも)

なんですが、アメリカのオンエア時期とずれちゃってたのと、UKのオンエア時(Sky TV またはNow TV)が魔の8月だったせいで(→仕事とフリンジ鑑賞でテレビどころの騒ぎではないスーパーアドレナリン大放出月。注:今年で終止符を打ちました)視聴可能になっている事を全く知らなくて。ある一定の時期を超えたら視聴できなくなるので、気がついた時には、アマゾンプライムで追加料金さえ払えば見れるよ、というエグい状況だったため、見ていなかったのです。

S2もオンエア時期が同時期だったので、全く同じ事を繰り返します…。

そんな中、先日友人から「Succession観た?! ヤバイよヤバイ!!」と連絡が入りまして。

「え、それってジェシー・アームストロングのでしょ? 観たかったんだ!」

「誰それ?」

「知ってるでしょ? Peep Show 書いた人。コメディでしょ?」

「はああ?!あれはホラーだよ!」

「ええええ?!」

「別のものと勘違いしてるんじゃないの?」

「いや、あれでしょ?メディア帝王のファミリーサガみたいなやつでしょ?」

「そうだよ」

「ホラーなの?!」

「もう超!ホラー。戦慄。ブライアン・コックス出てる」

「誰それ?」

「ブライアン・コックス知らないの?! 知らないわけないでしょ?! スコッツ俳優なんだから!観たらわかるって」

「そ、そうなんだ…」

…というわけで、

1)ジェシー・アームストロングが書いているのにコメディではなく、ホラー

2)作品を誰が書いているか誰が監督してるかっていうのは、オレの友達レベルでもどーでもいいというか知られていない。

という情報をインプットして、視聴を開始しました。

もうS1の3話目くらいまではみなさん視聴しちゃってるものと考えて、歯に衣着せぬネタバレをして感想を書いちゃうので、ご容赦を。(だって古いし、いいよねぇ?)

【メディア帝国のファミリーサガと聞いた時点で】

確かあまり良い評価を得てなかった映画なのですが、自分的にはなるほどなと、思ったイーサン・ホーク主演の「ハムレット」を連想しちゃっていて。

そのせいで、シェイクスピア劇のマッシュアップ的な期待をしてしまっていましたが、方向性的には大当たりで、ドロドロです。んで実際、そういう記事がたくさん出てたんで、みんな同じこと思ってみてるのか、と(笑。リア王リア王叫んでる人多いけど、オレはやっぱりマッシュアップだと思う・・・

参考までにReddit 

https://www.reddit.com/r/shakespeare/comments/8hpi76/hbo_succession_am_i_right_to_get_some_king_lear/ 


【本当にホラーだったのか?】

... ある意味、ホラーですね、これ。オレの友達はみんな頭のいいやつばっかりなので、彼女がこれをホラーと表現したのは、確かに、と思います。だって、例えば、父ちゃんがぶっ倒れ、すったもんだのウンコ・ショーの上になんとかCEOになれる合意を得られた息子ロイは、いざ発表っていう前に、ぶっ倒れ中のとーちゃんがずっーと隠し持ってた目の玉飛び出る借金額(3億ドル?)がある事をしらされ、しかもその借金ができたまんまになってたのも、とーちゃんの信頼が厚かったからという。おまけに会社の株はなんだかんだ言ってとーちゃんのおかげで株価が安定してたので、父ちゃんが倒れたら大暴落で、金の貸付側は自分らの提示する株価の最低ラインよりも下がったら全額速攻で返してもらうと、頑として譲らない、みたいな。この部分だけでいうと、金融界バージョンの映画「スピード」みてるかと思いました。こんな金融アクション・スリラーってあるんだ、と。


【と思いきや、そうだ、監督がアダム・マッケイだった】

なんですよね。金融業界、奈落の底が見えないところまで登場人物たちを突き落とすのを描いたら天下一品のアダム・マッケイですよ。ジェシー・アームストロングの脚本とこんなに上手にシンクロするとは。呼吸の相方というか、なんの違和感もなく、今までの活躍の畑を見てると違いそうな二つの才能が一つに融合してるところにえらい感動です。キーワードはやはりシェイクスピアなのだろうか・・・

【ただ、やっぱこれ・・・】

超極悪ダークコメディですよね、これ(笑 

笑いが止まらなくなっちゃってるんですけど。完全に笑いをとるキャラってのが何人か冒頭から確立されていて、そこの期待を裏切らない言動がたまらないですね。あと、Kieran Culkin(日本語表記が???)の演ずるローマンが素晴らしいです。父さんの80歳のお誕生日にやった家族(恒例っぽい)ベースボール大会で、(多分)グリーンキーパーみたいんな家族の子供にバットを渡し、ホームラン打ったら100万ドルあげるって目の前でチェック切って、子供が4塁打打てないで終わると、目の前でその小切手楽しそうにズダズダに切り裂くんですよね。

最高。

あと、とーさん倒れて会社の役職についたとき、高層ビルの上階にあるガラス張りのオフィスで窓に向かってオナニーして、その後、ちまちまティッシュで窓拭いたり。

えーもう、最高すぎる。

コメディってこういう事いいますよね。

というわけで、ぜひ未見の方は、みてみてください。


日本ではアマゾンプライムで追加料金払わなくても見れるって確か前にケンくんが言ってたと思う。

あ、あった。うわ。キング・オブ・メディアって邦題なんですね?!(ブログ・タイトル変えなきゃ 汗)

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B31-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88/dp/B07NQNXR9L

*Peep Showについてはさらなる日本語の情報を、というかたはこのあたりくらいから適度拾っていただけたらと思います


2020年7月30日木曜日

英語圏芸人のリアクション芸*の祭典、Taskmasterのシリーズ10の出演者発表!


なんとシリーズ10に突入ですよ、奥さん。

コメディ部は(オレは?)Taskmasterシリーズはこの人出て欲しいリストがかなり少なくなってきたエイカスター・シーズン以降、各シーズンのお試しはするんですけど、これはやばい、ってほどにならなかった結果、ほとんど見てなくてですね。全然、ブログでは話題にもしてないと思います。ツイートではちょぼちょぼ喋ってたと思うんですけど。 すいません。S1で植えつけられた期待のレベル設定が高すぎたんだと本当に思います・・・(それを考えると エイカスター・シーズンがS1に並ぶか下手すると超える、っていうのが戦慄ですが・・・)

そんななか、ついにシーズン二桁台になった、もはやご長寿番組的な貫禄すらある状況において、キャスティングした芸人さんたちがかなりキワモノ揃いなので、期待が高まり、ちょっとご紹介しようと思いました。

Daisy May Cooper デイジー・メイ・クーパー。ご存知、This Countryのクリエイターで主人公(?)のケリーです。参考記事:

ちなみにこの人のインスタ、めちゃくちゃ面白いですよ。

と、今日のぞいたら、めちゃくちゃ泣ける投稿してた(汗)

Katherine Parkinson キャサリン・パーキンソン。最低でもThe IT Crowd で日本全国ですっかり認知されているかと思います。そう信じて疑わない。
(有名人過ぎて本ブログでは上記のような雑な扱いになり、全然カテゴリ化してないので貼れるリンクが一切ないことに気づきました・・・最近でもここでちゃんと書いてるのに… ずさんすぎる…)

Richard Herring リチャード・へ(ハ)ーリング。彼も国際女性デーの一件で最近は日本のツイート界でもそこそこニュースになっているから、認知度は上がってるかと思います・・・こちらも有名人過ぎて本ブログではかなり雑な紹介ばかりをしているのですが、
ここと
ここで

ほぼほぼ??? なんとなく??? なんか現役ボス感出てる人だってのがわかってもらえるかと思います。

Johnny Vegas ジョニー・ヴェガス そそ。こちらもね。なんか今更説明いらんよね、っていう。今探して見たけど、絶対最近も書いてるのに過去7年1記事たりとも書いてないみたいになってる・・・自分の記事の管理がずさん過ぎて泣きたくなります。

とりあえず、こちらで。

Mawaan Ritzwan モゥアン・リズマン Sex Educationの作家の一人になってますが、本人スタンダップもやってます。でもすごい最近の子。イバーシティをきにするようになってから始まった(ので最近)BBCのAsian Network Comedyシリーズで出てます。




Taskmasterは赤裸々にダイバーシティを意識した人選で毎シーズン進行するのですが、最近の問題に対応しようとして難航した結果、ビッグネームだから勘弁してくださいみたいな構成になってる気がして、笑えます(笑 しかもそのうち一人が、テレビからのお声がかからずかからずかからな過ぎて、有名で知名度もあって人気なのにテレビ出演できない、っていうネタになり、そのネタもコロナですっかり過去になり、っていうリッチー。テレビと相性の合わない彼が、一体どう番組を台無しにするのか、楽しみです。
そしてジョニーは何やっても面白いし、デイジー・メイ・クーパーはインスタ見ててもすごい爆弾な気がする。モアン・リズマン君は普通に弾けそうだし、キャサリン・パーキンソンは、ベテランの即興コメディできる人だし、これはね、奥さん、期待大だと思います。

秋放送開始とのことで、マジで絶対見ようと思います!

2020年7月21日火曜日

ちょっと奥さん、バスデンさんとTim KeyのFREEZE! があなたのお家で観れますよ!

追記
こちらもうすぐオンデマンドで視聴可能になるので、
可能になったらすぐにリンクを貼り付ける予定です
芝居好きの人にも見てもらいたい傑作だったので
ぜひ見てください
(キャプ画像を記念にあげときます)




( 以下もともとの記事)→

どこでもドアがほしい。

お金が欲しいと同じくらいの頻繁さで1年で365日に近いくらいいい続けてたこの言葉。

まさかヴァーチャルどこでもドアという形で解決する日がやってくるとは・・・

というわけで奥さん、オレが10年以上騒いで騒いで、騒いでいるバスデンさんが、
Cowards (→リンクを踏むと怒涛のリンク数が襲いかかります)のころからやってるTim Keyとのコンビ芸FREEZE!がオレの知る限りで5年ぶりに復活!みんなの前で生配信です。




チケットは全然まだ買えるはずなので、みんな買おう!
そして観ましょう!英国時間26日日曜夜8時! 

参考までに、(バスデンさんの記事を読んでくださってる方には周知の)、
タイトルに盗撮という言葉を入れたおかげで
エロ記事と間違えられ、前代未聞の5桁のアクセス数(通常3桁の数字低い方)を持っているFREEZE! 告知記事が以下になります。



で、これがオレが観た最後のFREEZE!での感想
*ロンドンまでこのために行ったんだぜ。いつも30分遅れてくるベタベタなイングランドの友達の行動をちゃんと計算して早めに待ち合わせしたのに(ロンドンに住んでるくせに)出口間違えられたせいで、後ろの席でしか見れなかった・・・それ以来、口は聞いてない。(注:大学時代からの友達なのでいいんです。10年会ってなくても大丈夫なタイプの友達)

テクニカル的な話ですが、
これはiplayerを通して行うので、zoomじゃないです。
客の顔とか見えないやつなので、みんな音とか自分の顔とか気にしないで大丈夫だよ!


2020年7月20日月曜日

いまだ圧倒的男性社会な英国コメディ界でここ1ヶ月暴露大会。女子芸人さんたちがセクハラやレイプされる環境について、まとめました。


参考までに




コロナでライブコメディ自体が死にそうなので、威力が小さくなってきているのかもしれません。ここ1ヶ月くらいコメディ界で活躍する女性(&ノンバイナリー)芸人さんからの暴露があとを経たないという状況が、続いてます。

なんの暴露か、というと、プロモーターやクラブやフェスのラインアップのブッキングってほとんど男性が独占していて、そいつらの、女性&ノンバイナリー芸人さんたちへの脅し、セクハラおよびレイプについてです。

例えば、

〇〇してくれたらギグ、ブッキングしてやるよ。
(注:〇〇は伏せてるのではなく、あまりにも色々あっていちいち書いてらんないからです)

と言われ、(丁寧なのからエフオフなのまで様々ですが)お断りすると、

ふざけんなビッチ、おまえみたいなカス、潰してやる

と悪口悪評を言いふらす

とか。

ブッキングしてセクハラ・レイプできる状況を作る

とか。

コメディクラブのマネージャーやブッカー、プロモーターだけじゃなくて、(ストレート)男子芸人も悪いのが複数いるみたいで、チャンスを見ては襲うらしい。

で、男子芸人で客が呼べる場合が多いので、そいつと一緒に仕事したくないっていうと、次から仕事回ってこない、みたいな。

で、その場で止めてくれる男子もおらず、見て見ぬ振り・・・


正直いうと、初めて明るみに出た話ではないです。

この手合いのをオブラートに包んで「男」の都合の良い角度から話す芸人さんは、かつていたので。(実際、そういう臭いはでてるクラブはあった。)

また、90年代から活躍するような大物芸人さんが「そういう時代じゃなくなったよね」と話すのも軽く10年は前に聞いてます。

なので、

ここ10−15年くらいは改善されてる&ほとんどなくなってる話だと思ってました。
なんですが、ここんところの暴露大会を見聞きしてると、とても21世紀の先進国の話じゃないですよ…。「口紅は赤にしてステージ立たないと、Fuckableに見えないと」(ってThe IndependentでShappi Khorsandiが書いてた)みたいな言葉のハラスメントだってひどい話ですが、それをゆうに超えてる。

例えば
  • 女性芸人さんの間ではWhatsappで「気をつけないといけないブラックリスト」がシェアされている
  • 楽屋の隅に押しやられて無理やりやらされる
  • 車でしかアクセスできないような場所にブッキングして、送り迎えをし、いうこと聞かないとその辺捨てるぞ、みたいに脅す
  • (だいたいよくあるコメディクラブでは各15−20分くらいのセットをやるコメディアンを4−5人ブッキングするのですが)女性は1人以上ブッキングしない。楽屋は女性の芸人さん以外全員ストレートの男性になる、という仕組み。
やばくないですかね・・・。

下記のアカウントは五月雨式に見て来た暴露ツイートやポスティングのハイライトをスレッドにしてくれているツイートです。ご参考までに、クリックしてスレッドを読んでください。

あとこれ、先日、レイプされて業界を引退しちゃったから、と女性の虐げられた状況を説明してる記事もご参考に→


名指しすれば問題が解決するのかといえば

興味深いというか、闇だな、と思うのは、
声をあげる人たちは、誰一人として名指ししてないことです。
ちなみにこれだけたくさんの人が暴露しているのに、実際に名前が明るみに出たのは、3名くらいで、

①「それ、オレです」
って自白したアイルランドで一番力のあると言われるコメディ・セラーでブッキングマネージャーをやってたDavid Reilly 

② ライブコメディを救うために立ち上げられたLive Comedy Associationの立ち上げ人の一人だったけど、ブラックリストに乗ってるので除名されたTez Ilyas

③Hardeep Singh Kohliって芸人でもあってスコットランドのコメディシーンでは力があったおじさん。15人くらいの女性が連盟で訴えたために実名が出た。でもFern Bradyちゃんは、このおじさんは長年やばくって、それが原因でもあってもうほとんど業界では影響力はなくなっているとつぶやいていたので、影響力がないから実名上げやすかったんじゃないかなぁとか思ってる。

自白する芸人さんやブッキング担当者がほとんど皆無・・・。とはいえ、名指しすれば問題が解決するのか、といえば、そんな簡単な問題じゃないだと思います。

冒頭に関連記事リンクをつけてますが、ライブコメディの業界自体が無法地帯なので(=エージェンシーに所属してるからといって何をしてくれるわけでもない)個人を成敗しても業界自体の改善にはならないのじゃないかと思います。

それどころか、名指しをした暁には、成敗どころか、根こそぎ潰されちゃう力関係があるんじゃないかと思います。

ところで、あのリベラルな男子芸人たちは何してるの?

こんな話を聞いていると、あのコメディ界にわんさかいるリベラル・アーティな、思考先進国な男子芸人たちは一体何をしているのか?どう思っちゃってるのか?
この状況に直面してないわけじゃないだろう。
目撃者として直面してないわけじゃないだろう?

と思っちゃうわけです。思っちゃいますよ。
で、女子芸人さんたちが仲良くしてる男子芸人さんたちもいる。
その人たちは何をしてるの?
止めないの?ほっとくの?

とそんな疑問に半分回答するかのような記事を2017年エディンバラのコメディアワードを受賞して活躍しているジョン・ロビンスが執筆してまして、個人的には1段落目で納得してしまいましたのでリンクを貼ります。



笑っちゃいけないんだけど(笑)、そーだよね、ここ25年くらい男子芸人さんはβ男で学校時代ずっとずっといぢめられてきた、心傷つきやすい、左左左思考のリベラルアーティだもん。そんな現場見たって、ビビって、助けてるわけない。自分も仕事なくなるかも、とか思っちゃうんだろうな、きっと。

見える。逃げるのが見える。

この記事では、別に腕まくって拳上げて喧嘩しろって言ってるんじゃなくて、このひどい環境自体を直していくために、誰かがミソジニストな発言をしていたり、セクハラをしていたら「それ、よくないんじゃねーか?」みたいにちゃんと声に出していこう、女子芸人さんにさっさとタクシー呼んであげたりしよう。あーあまたやってるよアイツ、って呆れるだけに終わったり、オレ関係ねーですって見て見ぬ振りすんのよそうぜ、って呼びかけてます。

この件、うやむやにならないで改善されるといいなと思います。

ほんと、日本ってどうなんですかね?
女性の芸人さんはみんな困ってないのかなぁ?


2020年7月10日金曜日

UKコメディ業界現状調査レポート発表。冗談ではなく、イギリスのライブ・コメディが、つまり、イギリスのコメディ業界が死にそうです… 署名お願いします。


**追記**
先日のアーツ支援プログラムにライブコメディも含まれるというコンファームの連絡が届いたそうです。とりあえずは、よかった!


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まずは何よりこちらです。
より多くの署名を募ってます。イギリスのコメディ好きな人はぜひよろしくお願いします。


以下、なるべく簡潔になぜイギリスのライブコメディシーンが死にそうなのか、説明を試みます。


【公的機関がコメディをアートとして認めていない。
よって公的なアート関連の支援が回ってこない】


このブログでも3月半ばごろから定期的に、ロックダウンでのイギリスのライブコメディシーンについてレポートをしてきました。なんとか食い繋ごうと、オンラインコメディショーが行われてきましたし、コメディクラブや芸人さんたちをサポートする投げ銭系イベントもおこなれました。

3ヶ月あまりがすぎ、いよいよロックダウンの規制緩和へ。ルールを守ることが絶対規則ではありますが、それでも、テイクアウトのお店が再開、街のお店が再開、歯医者もGPも再開の許可がおり、散髪屋などがオーケーに。そして7月4日からはパブ・レストランがついに再開、映画館もオーケーよ(注:スコットランドはこの段階にはまだ!達してないです。イングランドとは別の対策をとっています。)…となったのに、シアター、ライブ・エンタメのゴーサインが下りないんです。他の業界は手探り状態ではありながらも、前進している。しかしパフォーミング・アーツ・シーンはまだ真っ暗。

ということでみんなでさらに!声を大きくあげ、国からの補助がなければ業界全体が潰れてしまうと訴えたところ、政府からの支援金が1.57億ポンド下りることに。 もちろんこれはアート・カルチャー全体に振り分けられるのですが、ないよりは全然マシ! 希望の光がさしたかのように見えた矢先、コロナ危機を機にライブコメディを支えるために立ち上げられたサポート団体Live Comedy Associationが業界の調査結果と共に衝撃の事実を発表。それは

「コメディはアートとして認められず、支援金の一部すらもらうことができない」

というものでした。

公的支援金、0ポンドです。

よくよく思い出してみれば、こないだ発表されたイングランドのアートカウンシルからの支援金でも対象外だったです。


【ライブコメディ関係者対象に行われた調査結果について】


細かいレポートはこちらにあります
。以下、かいつまんで。
  • ライブコメディ会場のうち3分の1が、このまま行けば今年中に完全閉鎖に追い込まれる。
  • ライブコメディ会場のうち77.8%が、来年中に完全閉鎖することになる。
  • 45%以上のライブコメディ関係者が業界を辞めることを真剣に考えており、さらには60%以上の関係者が2021年の2月までに本格的にライブコメディが再開される見通しがなければ、業界を辞めることを真剣に考えている。
  • 73.5% のコメディ関係者がメンタルヘルスに深刻な悪影響を及ぼしていると答えている
  • 83%のプロモーターはロックダウンが終わったとしても以前と同じように営業をすることができないと予測している
  • 75%以上の演者がコロナ前に見込んでいた今年の収入の5%にも到達していないと報告している
これを読んで、「イギリス政府から市民や会社に出ている支援金があるじゃない?あれは?」って思われるかもしれないです。ので以下の調査結果も追記します。
  • 自営業者にも会社の社員の人々と同じようなサポートを、ということで基本的に「年収を12等分x0.8%(頭打ち2500ポンド)」を10月まで国が払うというSEISS制度を上手に受領できている業界関係者、および演者は32.5%。
  • 会社員が受けることのできるFurloughを受け取れている業界関係者および演者は18.7%
  • 上記2種類のサポートは簡単なようで、実はいろんな条件が揃ってないと対象にならないのです。上手にもらえてない業界関係者および演者が27.8%...
というわけで30%近くもの人たち、なんでもらえないのかというと
  • 自営業といっても、フリーランスではなく、有限会社を立ち上げており、自分がその取締役社長となっているから。この場合の自営業は「small business」に入ってしまう。でも「small business」カテゴリーのサポートは雇用人が自分だけの場合、対象外になるんですよ・・・というわけで、アウト。(フィル・ニコルさんがめっちゃ怒ってますが、彼だけではないですね・・・)
  • フリーランスだけど月極契約などで年収の50%以上を毎月給料のように振り込みをもらっている場合も対象外。(→ちなみにオレがこれのせいで、SEISS対象外だったの 号泣)
  • 2019年ー2020年にフリーランスになっちゃった人はアウト。SEISS対象者は2016年4月ー2019年4月までの確定申告で対象者かどうかが決まるから。(→ちなみにこれでもオレはアウト。2019年に100%フリーランスになったから。号泣)
  • 年収50000ポンド以上は対象外。つまり支援金、ゼロ。
が主な、そして非道な理由としてあります。

ちなみにこっちの芸人さん、事務所所属とか多いですが、別に事務所から給料をもらってるわけじゃないです。日本と違ってもっとルースで、エージェントは何もお世話してくれないです。この様子、実はリッキー・ジャーヴェイスの昔のコメディで(WOWOWで放送だった、アスミック配給の)「エキストラ」で、スティーヴン・マーチャント扮するエージェントのやり取りをご参考にしていただけたら! 
マネージャーなんて、芸人さんの1hのショーのツアーの時につくくらい、ですかね。

【ツアーマネージャー、プロモーター、ライブ・スタッフなど
オペレーター側の状況】

  • ライブ・フォトグラファー、デザイナーを含むライブコメディ業界における呼び屋、オペレーター側に焦点を絞った調査によると、誰もが年間に12000ポンド以下しか稼げないだろう、という推測をしています。
  • これによりこのうち20%が業界をやめようかと本気で思っている。
  • 87.7%の人がメンタルをかなり深刻にやられている。この数字が業界全体を上回っているのが、本当にヤバいです。
  • もっとヤバいのが、業界全体では、今年の11月までに(元どおりにならなかったら)業界辞めちゃうしかないと考える人は38.9%である一方、呼び屋側はなんと82.3%もいる、ということです。85%の人がどう考えてもコロナでソーシャルディスタンスを守ってライブコメディを行うことができそうもない、という考えとか。さらにはスタッフもコメディクラブの会場や形態自体がコロナ感染を安全に回避できるような構造になっていない、と考えています。
  • プロモーター側は、ロックダウン後にロックダウン前と同じようにショーを回せないことから、収入の4分の1もあればいい方、という見方をしています。
絶望的ですが、悲観的とは思えない。極めて現実的なシナリオですよね…


【ライブコメディがどうしてそんなに大切か。その歴史と重要性

(今更ここにきて、説明しないといけないかと思いました・・・)

そもそも、なぜこんなにイギリスってライブコメディで騒ぐの? そんなにライブコメディで稼げるの? テレビやラジオがあるじゃない? そういうところに出ないとろくな収入もらえないでしょ?

と思われるかも知れない、と思いました。
イギリスだと、ライブ・コメディで注目になった人(大抵フリンジ含むライブコメディアワード経由)がテレビやラジオなどで仕事を得るようになる一方、そっちを無視して(または無視されても)ライブ・コメディだけで十分豊かな生活を送れるんです。

フリンジの話を抜きにして、乱暴すぎてヤバいんですが、ものっすごい!かいつまむと・・

昔々は大衆劇場や男オンリーの労働者階級クラブ(→パブだわな)みたいなところでやってたライブ・コメディですが、70年代からオルタナティヴや実験的なコメディの需要と供給がどんどん高まり、バー併設のコメディを専門にみるハコがオープン。ライブコメディを原動力にビジネスが動いて行くんですね。ロンドンのコメディストアが一番最初に開いたコメディクラブのうちの一つだったと思います(承前)
90年代に一回コメディクラブのブームが訪れます。
んでそのあと2000年代から徐々に増え始めるんです。
その原因の一つは、パブ文化の衰退にあります・・・

だあああああ、どんどん泥沼!(発狂

詳細知ってる人にはボコボコにされそうなのを承知の上で、例をいくつか程度にかいつまんじゃうと、
1)90年代にマードックがサッカーの放送権を買ってしまって、今までパブでおじさんたちが集まってビール飲みながらパブのテレビで地上波のサッカー見てギャーギャー叫んでたってことができなくなったとか、
2)サッチャー主義からの個人主義ががっつり浸透して根付いちゃってus vs themだったコミュニティー意識を凌駕して、なんかあったらパブ、って習慣が減ってった、とか、
3)スマホやネット環境が浸透しちゃって、みんなと交流するためにパブ行かなくてもよくなったとか
4)自分ちでサッカー見れるからパブ行かなくてもよくなったとか、

とかとかとか、そんなこんなで閉鎖に追い込まれたパブを救ってコメディ・クラブとして誕生したところも多いのです。芸人さんたちを呼び、見にくるお客さんたちにチケット売ってお酒をサービングすることで主に収入を得る。チケット代はなの知れた芸人さんの1hのショーでない場合は、五ポンドの低額が多いけど、お客はお酒を飲むので、それで経営していけるのです。プロのライブ芸人さんは15−20分尺のスロットを2ー3箇所くらい一晩に回っていいお金を稼ぎます。


こうした経緯から、コメディ・クラブはものすごく多数存在し、コメディビジネス事業の中では大きなシェアを締めています。そしてこれは、新しい芸人んさんが誕生する環境が数多くあるという意味でもあるのです。学校帰り、バイト帰り、仕事帰りにちょっと立ち寄って、マイク持ってステージに立って「コメディ」をやり始めることができる。ライブコメディは啓蒙の場でもあるのです。それにもかからず、
  • パブっぽいのにパブとしては認められない
  • 酔っ払いの大衆、労働者階級相手というルーツのせいで、公的機関がアートとして認めてない
といった理由で支援がもらえない…。

最後にFin Taylorさんがものすごく端的にイギリスのライブコメディの特殊性と重要性、いかにライブコメディはアートであり、守らなければいけないものであるかを、書いてくれていますので、ぜひ読んでください。 




もしかしてこれを訳せば、今までのながたらしい説明はいらなかったかも知れない・・・(後で日本語に起こします。なんか今時間見たら午前3時になっちゃってるんで 汗)

2020年6月27日土曜日

(日本語で書きました):HITOSHI MATSUMOTO Presents: ドキュメンタルS1の感想です



もうシーズン8の配信が待ち構えるほどの古いネタですが英語圏でのコメディ業界では知られていないことだったのと、あまりオフィシャルで日本のガチのお笑いが海を渡ることは珍しいので良い機会だと思い、英語で書きました。


日本語じゃあ今更だよな、と思ったのですが、日本語の感想をリクエストをいただいたのと、予想以上にgoogle 翻訳が足跡に残っていましたすみません(汗)


【感想のまえに】

特に吉本興業やダウンタウンの感想をあげると、今までこのブログを読んでくれている数少ない方々と違う方々がご来店される可能性が高いと思い、以下を明記させてください。

ほんの一部を除いて、このブログは英国を中心とする海外コメディ(特にライブコメディ)で、オレが面白い!と思ったものだけをピックアップしてご紹介しています。ですので、見たり聴いたりしたけど、面白いと思わなかったものに関しては、スルーしてます。(スルーの量は膨大です)。「面白い」or「面白くない」は、個人の趣味や笑いのメカニズム、それからどれだけコンテクストが理解できているかなどによるものなので、「面白くない」からを主な理由にネガティブな感想を書くのは正当性がないからです。

ドキュメンタルに関しては、Twitterで相互フォローしている英語圏コメディ界のクリエイターさん、作家さん、プロモーターさん&メディアの中の人、芸人さんたちが興味を持ってくれたり参考になったらいいなぁという目的で書きました。お知り合いの人用に回すメモみたいなものです。よって通常の「●●の理由で面白いと思った」「崇拝してる」「布教したい」というルールとは異なる、超例外です。

恥ずかしながら、「出羽の守」という言葉を最近知ったので、以下も念のため。

日本のお笑いは、過去25年は軽い興味と年末年始でしか追いかけてない一方、今もガキの使いと水曜日のダウンタウンは放送コンテンツの70−75%くらい面白いと思ってます。確かにオレが崇拝する海外のコメディとは種類が違うのですが…。その一方、海外の天才や神たちと同じ類で崇拝している笑いのクリエイターが日本にも2−3くらいはいます。(ジャンルちょっと違うけど)

なので、いわゆる「出羽の守」的思考で感想を書いていないんじゃないかなぁと思っています…

【前置きが長くなりましたが、
以下が英語で書いた内容になります…】

松本さんが、最初に、オンデマンドのコンテンツプラットフォームで、視聴者ターゲットを明白に限定したことの重要性について書いてます。これによって、出演者を含め同じ笑いのメカニズムを持ってない人間は口を出す資格がない。このルールによって、たとえ番組中で繰り広げられる言動に、たとえば、蔑視、差別、わいせつ表現、的な要素があっても、それらが、松本さんと仲間たち(&笑いのメカニズムをシェアする視聴者)が面白いならアリなのです。彼が設定した枠外の人間は見なきゃいいだけの話なのです。

ただし、松ちゃんの日本におけるお笑いにおける影響とそのポジションはあまりにも大きいので、「わかる人にはわかる」が「笑いの上級者」的イメージとなる可能性は否めない、という点は、しっかりnote してます。

上記に関連して、出演者がS1に関しては全員ストレートの、80年−90年代のお笑いで成長してきた日本人男性であることについても書いてます。また、その中に一人若手でかつミックスのアントニーがいることに興味を持ちましたが、ダイバーシティを意識しての選択では全くないと判断したので、ポイントとしてあげたのみです。

S2以降、森三中から一人ずつ出てますが、このトリオ、特に大島さんは、”芸人なのに「女」らしさがあるとは何事だ” 的な発言を過去にしているのをきいているので、「女性」が入っているという認識はするべきでない。相変わらずの男性のみで構成、という解釈をしてます。

一方S6は例外と解釈しました。実はタイミングよくこの1週間で欧米コメディ界では女性の芸人さんたちによる「名指しできないけど、レイプにも及ぶ非人道的なセクハラがつきもの」の暴露大会になっているせいもあり、この方面の想像が豊かになってます。つまり、S6は出演依頼を受けた友近さんが(個人的にもご飯を食べたり行っている様子の)春菜とゆりあんも出演させることを条件にしたのではないか、と。(そうすることで、自分を守る)
友近さんの才能と活躍ぶり、ダウンタウン含む上層部とは長い付き合いかつリスペクトされる経歴だからこそ、その条件も可能となった特別シーズンではないかと。

おそらく松本さんや制作陣はshe/herの「女性」を多く入れるつもりはないですよね。ブレるから。

S6以降再び、構成が男性に戻っていることもS6でブレたからなのかなぁ。(注:森三中チームは”男性”)そんなわけで、本当はS6を視聴してこのシリーズの感想を書きたいし、そのほうがフェアかと思うのですが、イギリスではS3までしか見れないので、しょうがないですね。

ウィキを見て出演者をチェックしているのですが、男性の出演者は全員ストレートですよね?全員認識できてると思うのですが、もしゲイやトランスの芸人さんが出演してたら御指南いただけたら嬉しいです。そこは見てみたい。
予想では、入れない、と思ってますが。

(ところで、今気がついたのですが、パイロット版って坂東さんいるんだ・・・
ここは気になります・・・)


コンテンツについて

繰り返しになりますが、面白いか面白くないか、という観点から内容について書いてないです。正当性が全くないからです。
代わりに、どうして彼らは面白いと思うのかについて書きました。
いわゆる一発ギャグ、それから「普通」の人たちはしないビジュアルと言動をコンテクストなしにやりだす「ヘン」が笑いになる。それから日本のオタク文化からきているようなキャラもある。この辺りは、これを面白いと思うことへの理解が可能かと思います。

3話のメインとなっている宮川大輔さんのお尻の穴のくだりについて、みんなが笑いを我慢する姿が面白いこと以外に、このくだり自体がこの人たちはおかしいと思っていると解釈、オレの想定読者さんたちには説明が必要かと思い、しっかり書きました。笑いには色々な種類があって、その中の一つには「ドン引きする」「(人がやってるのを見て)こっちが恥ずかしくなる」笑いというのがある。そのカテゴリーに入れられるのではないか、と。もう一つは、サド・マゾからくる笑いですね。松本さんの映画R100を引き合いに出してます。3つ目は、このエピソード中ではグレーではあるけれども、と一言おいて、日本のストレートの男性たちの間にはまだまだゲイ的行為をいぢるメカニズムが抜けてないことが多いと話してます。

上記の内容は、例えば、「女・子ども、ジジイ(にババア)」が見たらシリーズ速攻終了の大問題になってしまいかねないことかと思います(*注) 。シリーズ単独、および短期的に考えると、一見「(ほぼほぼ)ストレートの男性以外お断り」な設定にしているおかげで、ここで彼らが作り上げる「笑い」が守られ、アリになることができている。超男性社会なお笑い番組にすることで、中傷被害や女性差別やセクハラも避けることができているわけです。中途半端に偽善者になり、ダイバーシティを意識した出演者や視聴者にするよりは、ずっといいです。

その一方、長期的にはこの状況を憂ています。オンデマンドの限られた視聴者用ですが、上記のようなことを我慢できないほど笑っちゃう「笑いのメカニズム」を持っているクリエイターや出演者は日本のテレビを代表するテレビでも活躍の芸人さんばかり。そして松本人志さんです。出演者たちは日本のお笑い界を牛耳ってきましたし、これからも随分長いこと影響を与えていくでしょう。これからの世代も若手もほとんど彼らを見て笑いのメカニズムを育成していくのです。このシリーズで展開されている笑いのメカニズムを凌駕する新しいメカニズムが主流となる日は来るのかなぁ…。

もう一つ、一番面白い笑いを模索する、みたいな、笑いの哲学的な目的を提示している一方、番組は、出演者の言動よりは、みんなが笑いそうになるのをこらえる様子に集中し、本来の目的を忘れてるような作り方になっているのが気になっています。オーストラリア版は、本当にシンプルなリアリティ・ゲーム・ショーなので、なんの抵抗もないのですが。

なんだか長くなってしまいましたが、以上かな?以上です。

(*注)確か20年強前だったかにゴールデンは夜9時の某お笑い番組で裸の男性を診察台にのせ、痔の検査をする(または浣腸をするだったか?)企画をやったところ、スポンサーが降りちゃうかもしれないくらいの大問題になったことがあったかと思います。例が古くてすみません。20年前でもそうなので今ならもっと大変だと思います。