イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2014年1月22日水曜日

BBC Three シットコム「Uncle」が想像を遙かに上回るレベルで素晴らしい件について

いや、マジでびっくりしました。
Nick Helmが主演するBabyCow Productionのシットコム「Uncle」
このシットコム放送開始前の紹介についてはこちらをどうぞ

いやいやいやいや、本当に素晴らしい脚本&演出です。さすがは、ミシェル・ゴンドリーやノーム・バウバック監督やなんかのところで仕事していただけある人です。セリフ、映像ともにセンスが抜群すぎます。こんなにクオリティが高くていいんでしょうか!BBC3の夜10時じゃもったいなさすぎませんか?!マイナーっていうレベルじゃないですコレ。

シットコムというフィクションのプロットの中でありながら、あの!あれだけ時代錯誤しちゃったニック・ヘルム自身の、ライブの彼の笑いの魅力を、ここまでセンスよく、TVフォーマットに抽出できちゃうなんて、誰が想像したでしょうか。ワタクシ、完全にオリヴァー・レフソンさんにハート射抜かれましたわ。すごい才能の持ち主だと思います。そしてニック・ヘルムはラッキーだと思います。色々心のなかで葛藤はあったかもしれないけど、キミがそこを我慢して黙って言うとおりに”演技”をしたおかげで、番組は大成功、君の魅力も花開き、すごいことになっているじゃないですか。

それと、放送開始前のシノプシスでは、てっきり姉に問題があって、甥っ子を育てなければならなくなった。。。的な展開かと思っていましたが、違いました。ニック・ヘルムが底なしのルーザーで、性格もずるい、屈折した役柄にも関わらず、ルーザーのやるせなさ、せつなさ、それでもひとしずくの希望を持たずにはいられない、そしてひとしずくの救いがあるからこそ、なんだか生きているんですね。いじめられっこで、両親(つまりニック扮するアンディの姉とそのだんな)が離婚している甥っ子と本能的に通い合う部分を、超ナチュラルに、さりげなく、みせてくれる。第2話なんか、最後じいいんとしちゃいましたもん。このオフビート感は、めっちゃ好みです。

まちがいなく、名作です。ぜひみてください。

2014年1月4日土曜日

トレンドって何ですか?な(”下積み長過ぎ”がウリ文句の)Nick Helmが主演のシットコムが始まります

みなさま、明けましておめでとうございます。
年末はUKビザのせいで、心身疲労の多かったもので、なかなかいつものKYっぷりでブログ更新できるパワーがありませんでしたが、そろそろいい加減オレの言う通りになってくれないとシャレにならないので、無理矢理いつもの調子に戻ります。かつてDerren Brown(の番組)から、ポジティブ精神こそが運と成功のもとと習得したからです。「またまた〜」と思っている方、マジです。証拠はココ。

最終話を見てください。ネガティブに不安がっていることがいかにマイナスか、ロジカルにわかります。Derren Brownはつい最近某空前の人気ドラマ「ホニャララ」のカメオも果たしましたが、彼のおかげで、あのトリックがすべて”ありえる”話なのですね。激しく信者です。

そんな前置きはともかく、1月13日よりクーガンとノーマンの制作会社BabyCowから、またあのテのシットコム(注)がスタートします。それは「Uncle」です。売れないミュージシャン(→ニック)が、いきなり姉(妹?)の12歳の息子の世話を強制させられることになる…という ウム!たしかにあのテだな!なシットコムです。


もともとChannel 4でパイロット版が放送されていた(BBC ThreeのFeedMyFunnyのChannel 4 版みたいな枠)のですが、BBC Threeに拾われたようです。

書き手&監督がOliver Refsonさん



…誰?(汗)

というわけで、ググってみたところ、じょ、情報薄! この人アメリカ人なのかしら? キャリアが完全に米国のオシャレ映画道なんですが(汗)Be Kindly RewindとかSquid and Whalesとかシャレの効くオシャレ大人気監督x2と一緒に働いた経歴を持つ方のようですね。BabyCowに企画が通って初長編(というかシットコム)メガホンなんでしょうか。BabyCowは自分がすでにブランドなので、自分たちの色に合うネタを持って来るクリエイターだったら、実力さえあればすぐ”やりましょう!”になるんですよね。ある意味ベンチャーですよね。想像しやすい話ではございます。ちなみにオリヴァーさんのツイッターアカはこちら

んでもって主演が、はい。Nick Helm。Nick Helmといえば、2013年のエディンバラ・フリンジでお伝えした、あのNick Helm ですわ。話によると、こんかいが本物の俳優デビューということで、本人も慣れないなかを頑張ったようです。つまり、いつもは自作自演のショーだったわけですが、制作/脚本にまったく手も口も出せず、人様の指示に従って動く。。。のが初体験だったそうで(汗)その、自分が人様の指示に従うことの居心地の悪さ、みたいなものをどこかのインタビューで前に話してました。…どこだっけ?(汗)ダメだ出てこない。。。
Nick Helmのツイッターアカはこちら

というわけで、まずは年明け、この番組に注目しておこうかと思います。ハイ。

(注)いわゆる”ハートウォーミング”一歩間違えるともったり系のシットコムです。年末は「Hepburn」絶賛放送中でした。