こんばんは。
毎年のことではありますが、これからフリンジで3−4週間上演された多くのコメディがイングランドの首都ロンドンへ渡る、または、英国中を駆け巡ります。
随時アップデートとして行くつもりですが、取り急ぎロンドンでこの手を扱うメジャー3会場でおすすめまたは気になってるもののリンクを下記に貼り付けまくっているのでどうぞご参考にしてください。
PHOENIX (OXFORD CIRCUSの裏のパブ)
年間通してこのパブの地下は意外と!注目なのですが、9月16日にロンドンならではの、奇跡のDouble Billが!!! パブのウエブサイトには載ってないので、いわゆるシークレット・ギグ(?)
今年オレ様が数回通い詰めたTony&Phil のVirtue Chamber Echo BravoとMichale Legge さんのThe Idiotです。
渋カッコ・オヤジ3人、いっぺんに見れるんですよ。
1日で!
チケットはこちら→
https://www.wegottickets.com/event/481919
オレの感想はこちら
Michaelさん
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-2019-2-michael-leggethe-idiot.html
TonyさんとPhil Nicol さん
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-tony-phil.html
マーチまだ残ってるのかなぁ・・・
SOHO THEATRE
1)Edinburgh Fringe 2019 Comedy ノミネート&受賞者のショーが追っかけられます
https://sohotheatre.com/whats-on/#edinburgh-comedy-nominees-2019
Jordan Brookes
Mon 2 Sep 2019 – Sat 15 Feb 20208.30pm, 9.30pm, 10.00pm
https://sohotheatre.com/shows/jordan-brookes-got-nothing/
オレの感想はこちら
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-jordan-brookes.html
Spencer Jones
Mon 2 – Sat 14 Dec 2019 7.00pm
https://sohotheatre.com/shows/spencer-jones-things-we-leave/
*観たかったのに、観れる日は完売続きで見逃したんです。しかし、スペンサー・ジョーンズさんはBAFTAも賞取ってるし一回Fringeで賞を取ってるのに、なぜかまたノミネート。ジャッジの人たちの選んだ理由が謎すぎです。なんのためのアワードよ、ってことになっちゃうんじゃないかなーと。それはさておき、観てもいないのにおすすめです。
JESSICA FOSTEKEW: HENCH
Tue 22 Oct 2019 – Sat 25 Jan 2020 7.30pm
https://sohotheatre.com/shows/jess-fostekew-hench/
*こちらも観たかったのに見れなかったけれど、Fern Bradyちゃんをはじめオレが好きな芸人さんがこぞって素晴らしいとぐるぐる回ってきていたので、是非とも観たかった。
2)個人的注目&おすすめ
TOM BALLARD: ENOUGH
Mon 2 – Sat 7 Sep 2019 9.30pm
https://sohotheatre.com/shows/tom-ballard-enough/
フェスティバル前からチェックしてたのに見損ねましたが、参考までに
過去作品の感想を(役に立たないかも 汗)2016年でノミネートされてました。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2016/08/edinburgh-festival-fringe-2016tom.html
STEWART LEE: SNOWFLAKE/TORNADO – WORK IN PROGRESS
Thu 5 Sep 2019 10.00pm
https://sohotheatre.com/shows/stewart-lee-snowflake-double-wip/
もちろん観てます。今年のWok In Progress at Edinburgh Fringe 2019 SOHOきてRが入ってることの意味を知りたい (本当にネタではなくスペルミスがそのまま乗っかったのだろうか。Tony さんのIdentifiesのケースがあるので、あながち、あながち、でござる)
オレがフリンジでこれを観たのは8月13日。11月からUK Tourを行うということで「今政治部分のネタ作っても11月にツアー開始するときには使いもんにならないから」と政治パートは11月に入ってからのお楽しみになっており、メインパート(60分)は、パーソナルな好みを極力除去した場合、スタンダップカテゴリーでは、ダントツ1番です。全てにおいて完璧すぎです。なんで行くたびにこう思っちゃうんでしょうか。なぜなら、実際に完璧すぎるからなんだと思います。そんな御託はいいので、チケット取れるなら行った方がいいですよ。上記は1日しかやってないWIP。
おっとWiPのWiPが。The Bill Murrayでもあります。
https://www.angelcomedy.co.uk/event-detail/54957473/
UK TOURはLeicester Theatreで見るのが最高に完璧だと思います。
https://leicestersquaretheatre.ticketsolve.com/shows/873600232
まだ11月から1月のは取れるみたい。さっさと予約した方がいいと思います。
ZOE COOMBS MARR: BOSSY BOTTOM
Mon 16 – Sat 21 Sep 2019 9.00pm
https://sohotheatre.com/shows/zoe-coombs-marr-bossy-bottom/
観てください。本当にこれはおすすめ!
オレの感想
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-zoe-coomb.html
AHIR SHAH: DOTS
Mon 16 – Sat 28 Sep 2019 9.30pm
https://sohotheatre.com/shows/ahir-shah-dots/
これ!実はプレビューでみに行ったんですけど、アヒアくんが1ネタどころか2ネタ(でかいやつ)で伏線を貼り忘れたおかげでオチが見れてないんですよ!(滝汗)この状態で感想はかけないので、もう一回行こうと思っていたら、行ける日に全然チケット取れなくて、見れずに終わっちゃったの・・・(号泣)実は最初に見たものと同じくらい気に入った作品だったので、超おすすめしたいところです。
JOZ NORRIS IS DEAD. LONG LIVE MR FRUIT SALAD.
Wed 18 – Sat 21 Sep 2019 10.15pm
https://sohotheatre.com/shows/joz-norris-mr-fruit-salad/
Comedians Awardと一発ジョーク賞(みたいんの)受賞してます。観てください。絶対おすすめ!
オレの感想
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-choice-award-joz.html
DESIREE BURCH
Mon 11 – Sat 23 Nov 2019 9.30pm
https://sohotheatre.com/shows/desiree-burch/
こちらもおすすめ! ストーリーテリング系です
オレの感想
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-desiree-burch.html
FERN BRADY: POWER AND CHAOS
Tue 12 – Sat 16 Nov 2019 7.30pm
https://sohotheatre.com/shows/fern-brady-power-and-chaos/
みないとダメなやつです。もう売り切れスレスレらしいので即購入をおすすめします
オレの感想
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-fern-brady-power.html
LUCY MCCORMICK: POST POPULAR
Tue 3 – Sat 14 Dec 2019 8.30pm
https://sohotheatre.com/shows/lucy-mccormick-post-popular/
見れてないんだけど、彼女とCatherine Cohen(新人部門を受賞)もすごくみたかったのですよ・・・
JEN BRISTER: UNDER PRIVILEGE
Mon 10 – Sat 15 Feb 2020 7.30pm
https://sohotheatre.com/shows/jen-brister-under-privilege/
ジェンさんは実は最初にみたのがフランキーボイルの前座やってた時で、そのときに30分くらいのセットをやってたのだけど、パートナーとの話を具体例として展開するジェンダー問題がらみのネタなので、めちゃくちゃかっこよかったです。こちらもみたかったのだけど、残念・・・。
TONY LAW: IDENTIFIES
Mon 4 – Sat 9 Nov 2019 9.45pm
https://sohotheatre.com/shows/tony-law-identifies/
トニーさん <3 の感想だよ。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-tony-tone-zone.html
LEICESTER THEATRE
正直、エディンバラフリンジにきてないのに魅力的なラインアップが多い感じなこのロンドンのオハコです。(なにこのJohn Shutterworth・・・)
Nick Helm Phoenix From The Flames
25 Oct 2019
https://leicestersquaretheatre.ticketsolve.com/shows/873602943
オレのヘルム好きは今更紹介するまでもないと思いますんで…
オレの感想
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-nick-helm-phoenix.html
TONY LAW IDENTIFIES
5 Dec — 7 Dec
https://leicestersquaretheatre.ticketsolve.com/shows/873606682
観てね!!!観てね!!!
オレの感想 (今更の絶賛)
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-tony-tone-zone.html
THE BILL MURRAY
Ed & Joz's Heist Movie: World Premiere Screening
Wednesday, 25th September 2019, 18:45 - 19:45
https://www.angelcomedy.co.uk/event-detail/54957757/
Ed Aczel おじさんとJozくんがパイロット、本当にスクリーニングをするみたい
実際にそうジョズ君がツイートしてたからそうなんだと思う!
もし違ったら、こんなやつだと思う→ オレの感想 http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-ed-and-jozs.html
あと、シアター枠ですが、がっつり(一番衝撃的に沈んだままいいしばらく戻ってこれないほど)はまってしまいましたRichard GaddさんのBaby ReindeerがBush Theatreで上演されます。https://www.bushtheatre.co.uk/event/baby-reindeer/
The StageのOutstanding うんちゃら賞を受賞したりしてるんで。
正直ロンドンの観に行っちゃう人羨ましいのであんまりギャーギャー騒がないようにしよう・・・とか、Not a nice personで有名なオレらしさ120%で最後にかるーくおすすめしとこう オレの感想はhttp://www.gojohnnygogogo2.com/2019/08/edinburgh-fringe-2019-no-spoiler.html
イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。
2019年8月29日木曜日
2019年8月28日水曜日
Edinburgh Fringe 2019 駆け込みセーフ鑑賞第4弾 玄人choice Award 賞受賞のJoz Norris Is Dead. Long Live Mr Fruit Salad観ました
https://tickets.edfringe.com/whats-on/joz-norris-is-dead-long-live-mr-fruit-salad
そうそう、Comedian's Choice AwardだけじゃなくてJoke Award みたいんのも受賞してたんだった。
先述の通り、ジョズ君は本当にいい人なんですよ。本当に。いい人すぎてお客さんに気を使いすぎてぶっ飛べない。彼の世界はAbsurdでBonkersなタイプでそうあればそうあるほど活きるであろうのに、いい人すぎてぬるくなっちゃう。
という、オフステージのジョズノリスくんなんか一切!知らないにもかからわずオレの読みは、ほぼほぼ当たっていたというのが、今回の新作を観た感想です。ジョズ君が自分を大事にするためショーをすっぽかしてお風呂にじっくり入ることにしたため、代わりにミスター・フルーツサラダを呼んだよ! という設定で行われるキャラクターコメディ。(ジョズ君が実はフルーツサラダだよ・・・というのは一応(笑 最後に明かされます。)出だしから、客の反応なんてファッ●オフ・レベルで爆走しており、まさにフルーツサラダになってるから乗り越えた壁、おかげでジョズくんのコメディスタイル際立ってます。
ミスターフルーツサラダは、「初の1hのショーを考えてきてるんだけど、ちょっとみんなみてくんねーか? イメージとしてはジョン・カーリンズが カーネギーホールでやったら、みたいなイメージ。んじゃー始めるよー。まずはテーマソングから!」
ってテーマソングがなり始めるとボケ・タイムスタート。特に日本のコントに慣れてる日本人は、ハマりやすいかもしれません。このテーマソングに合わせてボケるのですが、途中で「いやいやいや!こんなのテーマソングじゃダメよねーもっとノリのいいやつ、ノリのいいやつかけてー!」「いやいやいや、こんなジャジーなセクシーなやつ、テーマソングじゃダメよねー。別の音楽にして別の!」っていうパターンでガンガンに引っ張り続ける(てかショーの大半がこれ 爆)散々音楽に合わせて踊ってボケて、その後悲しくなって、最後のシメ (→またフリンジで好まれる1Hショーのパロディといいますか)。最後はかなりおセンチにじんわり響く終わりなので、スポイルしないようにします。
で、ここからは・・・
(Joz Norrisくんの頑張りと成長と実力が霞んじゃうかもしれないから、これ言っちゃって大丈夫かすごく悩んだのですが、やっぱりいうことにします。なぜなら、これを言ったらモチベーションになって観に行ってくれて、Joz Norris君は今後も注目すべきクリエイターだと認識する人が増えるのではないかと思うから!)
↓
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Richard Gadd さんファンの人たち、これね、観ないとダメなやつですよ。
いや、実は今回のショーでオレも確信をしたのですが、このショーのプロデュースとブレインが実はBen Targetさんなのですよ。。。ショータイトルの本人が最後まで出てこないという設定、また、プロップ含めた仕込みと演出をみたら、うわ、これ、Waiting For Gaddotって実はタージェットさんなしでは生まれてこなかったらものなんだ!と、その才能とプロデュース力にはっきり言って「愛」です。 Waiting for Gaddot以来タージェットさんのソロ1Hをみたいみたいと思いつつも、なかなか時間が見つけられずに今年も見れずに終わっちゃって、本当に残念。多分この人オルタナ・コメディ界のJames Skellyです。(→わかりづらいたとえですみません。でも一番オレ的にはしっくりくるたとえなの・・・)
運よくギリギリに滑り込んだ25日がタージェットさんが出演する楽日で、めちゃくちゃラッキーだったっす。フルーツサラダは確定でSOHO THEATREに行くので(ジョズ君言ってたから確実)その時にタージェットさんもいるに違いないので、ぜひみてください。
Edinburgh Fringe 2019 駈込み鑑賞第3弾 がっつり熟成!Rob Auton君のTime Show 観ました。
A beautiful show, calming down in a perfect way, featuring all the bits that I got fascinated 4-5 years ago. I believe you’ll ALL like it. I think there will be a SOHO Theatre run so it’s good to catch it up. I’m talking about Rob Auton’s Time Show.— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 26, 2019
https://tickets.edfringe.com/whats-on/rob-auton-the-time-show
というわけで。今から5年前に光る原石と叫びまくって風呂敷を地平線の彼方まで広げた翌年綺麗に風呂敷を畳んで、熟成期間を設けていたRob Auton君です。3年たったくらいからかなり高評価をちらほら聴く様になるも、サンプリングがなかなかできずにさらに1年。今年は春から聴く評判聞く評判がおしなべ星4つか星5つ。この後、確実にレビューの信頼性がクソであることをフィーチャーして記事を一本書く予定にも関わらず、なに結局星を頼りにすんのかよ、と文句言われてしょうがない食指の働き方と鑑賞の理由なのですが、そーなんです。信頼おける系の媒体による星つきレビューは物差しの一つにしちゃうんですよ(だから見る目もないくせに星をつけるレビュワーにムカついているのですが、このまま行くと脱線するので、この話は一旦棚にしまいます)フリンジ開始前にすでに要チェックだったのですが、開始間もなくすごい勢いで話題になり(→あくまでオレの世界で)あっという間に前半戦のチケットがソールドアウト。何しろ風呂敷広げた5年前はフリーフリンジで並ばなくても入れたのに、シアター系も囲うAssembly Studio 5 (→ここ結構注目演目多いハコです)で10−14ポンド払わないと見れない会場で、ソールドアウトですよ。マジで焦って仕事を唯一確実に折り合いのつく最終日のチケットをとりまして、行ってきました。自分の中では、この勢いでは今年のコメディアワードでノミネートされんじゃねーのかと予測してたんですが・・・。おっと再びの脱線。
Rob Auton君は最初に目撃した時から顔、とか、水、とか、黄色、とか、テーマに基づいて1h作り上げちゃう子で、今回は「時間」でしたが、見事、前回風呂敷を畳んだ理由である問題点が解決されてました。序盤のオーディエンスとの交流、交流する結果起きやすい、ヘクリングの対処、そして突拍子もない発想の連結。数年前はこれらは勢いで爆走、突然シリアス一直線なSpoken wordsで延々20−25分も続いたかと思ったら、なんとこれがショーのWrap upだったよ!(汗)だったんですよね。このTime Showは前半戦のトーンが後半戦と同じ手合いのトーンになり(つまりバランスアウトしている)突拍子もない発想がオフビートな笑いとしてめっちゃ響く様に。そして後半からフィニッシュが、Kitsonのお芝居にある様な、隠れて見えない幸せを見つけて見せてくれているものに。大人になったー(感涙)すごく良かったです。
特権階級も一般庶民も皆同じ時間をシェアしている。一瞬一瞬は誰もに分け隔てなく授けられているものだから、そのどれかの一瞬に、ユニークで憶えていられるような素敵な何かはきっとある。見つけて行こうよ、っていうメッセージは今の英国にとっても必要じゃないかと思いました。書いてて再びジーン(涙)
これも絶対SOHO THEATRE RUNがあるはずなのでキャッチしてください。
2019年8月27日火曜日
Edinburgh Fringe 2019 (Pappy's でおなじみ)Tom ParryさんのParryoke! マジ傑作です
Parryoke! was extremely good. Such a SUPER clever piece of work. Glad to have time to catch Tom Parry’s new show at the very last min.— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 25, 2019
https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-parry-parryoke
おばか系を維持しながら、ものすごい知的なアイディアによって構築されている60分で、やっぱりすげえな実力派は、と唸らざるを得ない作品です。
Parryoke!は、もちろんkaraokeとParryの掛詞。Pappy'sを知るお客さん(ほぼ大多数だと思うけど)にとっては「トムさん、とにかくカラオケ大会だな」期待に胸を膨らませるタイトルであり、詳しくはわからないけどワクワクしてやってきている(→オレ)で、期待通り音楽がなり始めるや否やトムパリーさんが飛び出しパワフルにうたって踊り、盛り上がるのですが、一時停止→ちょっと喋り→カラオケ&ダンス続行→一時停止→ちょっと喋る、のパターンが数回繰り返されるうちに、いい加減、
もしやこのままトムパリーさんがうたって踊るのを見て終わってしまうのだろうか・・・
と、不安に。止められない手拍子とプチ不穏な空気が漂い始める10分後、トムパリーさんがまるで我々の心が丸見えであるかのように自信満々に「まさか、このショーは、本当にタイトル通りカラオケをやり続けるだけの60分なわけないよね?って思ってるでしょ?まさか、そんなはず・・・なんだよ、このショーは!!」
おののく客席をよそに、パリーさんはうたって踊り続けます・・・
っていう、つかみで始まり、その後、カラオケ大好き、音楽大好き、フェスティバル大好き、でも最近年齢もね、ってことで1年間にフェスに行ってた週末がどんどん結婚式にさし変わってしまい、年間に結婚式に参加した数11回なんだよ、しかもこないだの結婚式は自分のだった! と話は友人やパリーさん兄弟の、そして自分の結婚式のエピソードを結婚式パーティの順序で話していくんですね。
話の運びのスムーズさもめちゃくちゃ感動したのですが、おそらく一番感動したのは、この結婚パーティの構成って実は、1Hのショーでパターン化されてる構成(→その結果よくpiss takingされている)をそっくり踏まえているんですよね。controversial でprovocativeなジョークで始まり伏線入れたネタやお話、音楽などがあり、クライマックスでグッと心を動かす悲しい、重い話があって、最後の締めは歌って踊る! Parryoke! はエディンバラで頑張る1Hのショーのパロディであると同時にこのショー自体もエディンバラの賞レースに乗っかるショーという自虐コメディでもあるのですよね。しかもパリーさん、ショー中では、このことについて全く触れてない。粋です。
そんなウンチクはともかく、本当に涙流して笑える60分で、実力派であることを見せつけてくれます&感動します。きっとロンドンとかで上演されるでしょうので、ぜひキャッチしてください。
2019年8月26日月曜日
Edinburgh Fringe 2019 駆け込み鑑賞第1弾 Will Adamsdale Facetime 観ました
Genuinely wondered what made him choose stand-up (as a format) this time but kind of makes sense if I understand it correctly. Will Adamsdale, a Perrier Award Winner with a number of credits afterwards, has a son now and his personal life makes him VERY tired. How he works out in his life is no longer in the same way and he is not allowed to have time to seek how he wants to show his new work. Therefore, stand-up. I don't mean to say he takes stand-up too easy. I mean a stand up style was the only format (given the limited time) that he could make sure the show would work and without much preparation other than a very good delivery.
It was a different kind of show I expected from Will Adamsdale but it turned out to be a fascinating one as I could see something in common with Daniel Kitson's Shenanigan (which I saw a few days back and was brilliant as usual) and also made me wonder the line between stand-up "comedy" and a "funny" story-telling.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/will-adamsdale-facetime
今まで3回目観てますが、どれもWill Adamsdale がマイク一本(とギター)で勝負するというのを観たことがなかったので、正直へえ?(汗)となってしまいました。今回もストーリーテリングではあるのですが、フォーマットとしてはスタンダップ以外の何者でもないので、スタンダップの技量があって数こなしてないとキッツイと思うんだけど、ある意味専門外のわりにはしっかり成り立ってたのでよかったです。
この数日前にDaniel KitsonのShenaniganという素晴らしい作品を観たのですが、これが、スタンダップとストーリーテリングをうたったお芝居の間を行くような、「できたお話をみんなに発表する」というお話(まさにShenanigan)で、今回のWill AdamsdaleのFacetimeもこのShenaniganのように狭間に位置するのかな、とか。 なぜスタンダップとなってしまったのかが、息子がこの歳になってできて、時間取られまくっていつも疲れてて、そんな中で(ある意味私生活から逃げるため)ショーを完成・発表するのにスタンダップが一番確実だった、というのがぼんやり背景に見えることも含めてショーなのかな、と思ってます。
それこそSOHO THEATREくらいに後々やればいいのではないかしら、とか思ってます。
2019年8月20日火曜日
Edinburgh Fringe 2019 I, Tom Meyhew 観ました
Yes I agree with what he said in his show. More comedy shows like what he does should be out there. Comedy is an enlightenment movement. Might be the only way to change the society being mean to people like us non- privileged.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/i-tom-mayhew
去年のKen Cheng君を観た時にも思ったけど、心から伝えたいことがあり、それをまっすぐに誠実に堅実に伝える勇気とスキルって尺1Hのショーを良作にする鍵の一つだと思います。
Tom Meyhew君はworking class comedianというカテゴリーで色付けをしようとしているのだけど、それは今までのいわゆる「working class comedy」(*)のイメージを変え、数を増やそうとするために進もうと決めた道で、「そうするととんがって見えるから」とか「注目されやすいから」とかいう浅い動機からではないんです。彼は大卒ではない。カレッジでてすぐに働き出そうとするものの全然Job Centreで明らかに合わない仕事を斡旋される、選り好みしているわけではないのに、ずっと仕事を干され続ける。なぜこんなに不条理なのか、社会の仕組みがおかしいことを、経験を通してドライな笑いとともに語っていきます。両親、特にお父さんのUniversal Credit のエピソードなどを聞くと、タイトルをなぜこのようにしたか、というのはすごくわかりますね。
とても気弱そうな(というか優しい)語り口調なのですが、芯は強いぞ、というのが、きっちり見えます。彼のような今イギリス社会が抱えている問題を表現する若手の芸人さんがもっと増えるべきだよな、と思いました。
(*)階級社会がもっとはっきりわかれていた90年代初め頃まで、パブとかバーとかで労働者階級芸人さんが労働者階級の人々にウケる笑い、っていうのをやってたんです。で90年代からその層がPC上ヤバイ(人種差別とか、ミソジニスト系のデッドパンが多くあったので)ウケなくなり、自然と消えつつあったのですが、実は消えたのではなく、水面下でずっと隠れてて、SNS上を中心に表現爆発されてるんじゃないかしら、とかはよく思ったりしてます。
2019年8月17日土曜日
Edinburgh Fringe 2019 フリンジの醍醐味満喫第2弾 Ed and Joz's Deleted Scenesは誰にも知られたくない傑作ショーです。
(English memo for people who somehow ended up here)
Oh my god Ed and Joz's Deleted Scenes (Heroes @ Dragonfly 20:40) was super fun fun fun!! Glad to see one of the hidden gems at the fringe, a kind which still makes this festival surprising & special. It’s for all the fun loving good people. @edwardaczel @JozNorris— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 16, 2019
https://tickets.edfringe.com/whats-on/ed-and-joz-s-deleted-scenes
ジョズ君が童顔でエドさんが老け顔だから、親子みたいな年の差みたいに見えるけど、多分エドさんオレとあんま変わんないか年下くらいじゃないかしら・・・(滝汗)で、ジョズ君は実は30超えちゃってると思うので、実はそんなに年の差はないんだと思います・・・多分
開催ゴング鳴る前からオレのみたいリストに入っていたやつです。サブ的にこのブログではそこそこ複数回登場しておりますEd Aczel さんとJoz Norrisくんがコンビ組んじゃって映像クリップで遊んでいるのをみておりまして。(こんなのとか https://vimeo.com/306554044)そんななか、このタイトルで二人がコンビ組んでやるよってきいたので、こういう作品群のNG系なネタを見る感じなのかな? とかなりマルチメディアチックなショーを想像して行きました。マルチメディアを抜かしてほぼそうだったのですが、全然予想と違っていました。そして予想外は笑いの宝庫ですからね。めちゃくちゃいい意味で裏切られました。映像クリップの新ネタ作りワークショップ、だったんです。
お客さんとの絡みも多くあるのでお客の質が重要視されるのですが、ここにわざわざくる人自体がギークばっかりのいい人たちなんじゃないかな? オレが観た回は、上手に参加を楽しむいい人たちばっかりで、和気藹々の1時間でした。
どういう経緯だったか覚えてないのですが、ジョズ君のピンのショーは数年前に一度観ていて、その時にいい子すぎるゆえのゆるゆるぬるい感が残念だったんですね。(多分そのせいで感想の記録がない)そのぬるい感が、今回エドさんとの絡みにより、すごくいい感じのボケボケコメディになっていて。あれ、エドさんがボケのプロだからってのと、ジョズ君腕あげたんだと思う。基本こっちのコメディは、ボケツッコミではなくボケたらボケに乗っかる系なので、ショーのなかでも引き合いに出していたMorecambe & Wiseテイストのおバカほんわかコメディがすごく心を暖かく幸せにしてくれました。
ミニミニサイズの客で10人程度だったんですよ。なので、みんなで集まって会話してるみたいなこじんまりしたアットホーム感が、このショーにぴったりだったんだと思います。
フリンジは、1日に3000以上ものショーが行われるので、別の場所で別の期間だったら注目されて当然なものが、知る人ぞ知る、になっちゃう。おかげですごく 「とっておき」になっていると思う。ぜひ試してください。最低5ポンドを観終わったら払ってね。
改めて眺めたら、ジョズ君のソロ、オレのレーダーがビリビリいってるので、いってこようと思います。(SOHO THEATRE RUNもあるみたいだし!)もちろんエドさんのも。
2019年8月16日金曜日
Edinburgh Fringe 2019 かなり渦中の、例のやつ、観ました。(saw that show)
I decided to write what I thought about this particular show in English more than just a memo because I don't think any thoughts have been expressed by a non-EU, non-British live comedy geek for nearly 3 decades...yet and I want to be the first one.
Two kinds of Jokes are embedded in two layers in this show. 1) dead-pan jokes that everyone can easily get and 2) satirical ones that target certain groups of people or concepts. (We can see the same formula in Jonathan Pie, I mean, the recent one available on BBC iPlayer.) The former aside, the latter is what is to be focused on here.
Titania is a caricature, made of a certain type of liberal people, the media and things that don't make sense or are problematic. Her way of thinking, attitude and behaviour are meant to ridicule such. However, whom or what the show is targeting did not look consistent... at least to people like me, a graduate from Politics at the University of Warwick in the (Lee and Herring and Club Zarathustra) 90s, busy of joining protests, National-Expressing to indie gigs wherever possible.
Like, she wants to ban free speech (haha), she is against Brexit, a staunch feminist with a pro-diversity attitude. Jokes are not on the complexity of such issues, but subtly yet often on the people who improved the situation or the improved situation. It looks to me the show is a random attack. We are not sure where we are placed to read those jokes. For example, are we to laugh at or laugh with this character?
Having said this, it is fascinating as these problematic jokes could be seen as a reflection of the chaos in the current socio-political thoughts. The creator might have thought this all through and intentionally made the show like a random attack (but I personally think it is a by-product but that's just my guess.)
And, yes, obviously, there are lots of other people who are not like me, in fact, the majority of the people at the venue was not like me. Heard a lot of laughter in the audience, including a lovely Scottish couple sitting next to me. They really enjoyed the show. The actor who played Titania was totally right in saying 'This show is not for everybody', which is translated into 'Only "we" can get it'. This explains the reason for the mixed reviews. And I am fine with it.
観ました・・・しっかり英語で書いちゃったので、日本語疲れちゃった・・・今回は全く日本語でもおんなじことを書くだろうので、もう書かなくてもいいやって気分。ピックアップされないように(メンション入れなくても検索&ピックして攻撃してくるって散々聞いているから)
一切ショーのタイトル書いてません。
ちなみに興味があって観たいと思ってたんだけど、全額はいやだなーと思ってたら、Half Price Hutでやってるのを見つけてお昼頃10分ほどHutに並んで購入しました。結構平日はいいものが半額になってます。使えるよ! 当日の朝10時にフリンジのサイトにあるHalf Price Hutのページで何が半額になるかが発表されます。それで狙ってるものが半額になってたらゴー!
2019年8月9日金曜日
Edinburgh Fringe 2019 毎日違うからレポートしちゃうTony さん & Phil NicolのVirtue Chamber Echo Bravo リピート必見です
(English memo↓)
All the stranded sheep on the Brexit cliff will be saved by two great comedians who meditate & sell us their merchandise. NO NEED TO KNOW WHAT’S ABOUT JUST GO. Heroes at The Hive (Niddry St) at 3:40pm. Been to their chapter 6 session & need to go again. @mrTonyLaw @philnichol pic.twitter.com/wPZqq9XsD8— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 8, 2019
1ヶ月間コメディの専門家がちっちゃな街に集結するフリンジならではのコメディの醍醐味ですな。トニーさんとフィル・ニコルは両方ともカナダ人です。トニーさんに関しては今さら紹介の必要もないかと思いますが、フィル・ニコルさんは90年代Corky and the Juice Pigs っていうトリオ芸人の一人でミュージカルコメディをやっていました(す)。(当時メガでかくてFringeでもPlayhouse級のキャパシティで観た記憶がうっすら。
https://tickets.edfringe.com/whats-on/tony-law-and-phil-nichol-virtue-chamber-echo-bravo
プレ告知で飛ばされてくるアー写が上の超渋カッコおやじx2なので、(トニーさんの)ナンセンス爆走スタイルとは別の特別企画かと思いきや、フィル・ニコルさんのそこそこ!計画性のあるナンセンスと息のピッタリあっためちゃくちゃ楽しい1時間でした!
オレが観た日は、第6章(Chapter6)で環境がテーマ。環境についてみんなでセミナー(???)やりましょうなんだけど、それよりも、ここに集まったのは他でもないトニーさんとフィルさんが抱え込んでいる有り余るマーチャンダイズを買うため・・・と、ステージに山積みの鉛筆、消しゴム、Tシャツ、マグカップをさし、「ショーの間いつでも前に出てきて買ってってね!」二人が座ってるプラスチックの椅子も「一つ12ポンド!僕らが座ってる椅子も売り物なのを忘れないように!買ってっていいんだからね!」両脇にあるスピーカーもスティッカーをバッシンと貼って「一つ200ポンドくらいだけどこれも売りもんだから!買って買って買って!」「ほらこのサウンドクオリティ、今聞こえてるでしょ?いいでしょいいでしょ?」とトニーさんのシグニチャーサウンド(船の汽笛音)。
87年に二人出会った時に、トニーさんがフィルさんにギターを紹介したのに、時を経てギターがまともに引けないまま今に到るのがトニーさん、がっつりいい曲弾けるのがフィルさんだよ、と言いながら、みんなで一緒に歌いましょか、とセミナー(?)のテーマ・ソング(?)であるVirtue Chamber Echo Bravoと観客も(強制的に)一緒にチャンティング。盛り上がる観客とそれ以上にテンションの高い演者x2。
二人にはコアな固定客が何人もいるので、すでに10%くらいはリピーター客で埋まってたんじゃないかしら。その多くが ソロで来とるおじさんで、席を一つ飛ばして同じ列に仲良く座ってまして。そんな中、よそ見をしたおじさんをすかさず餌食にして、ナチ呼ばわりし、ステージに引っ張り出し、Tシャツ脱がせて(→マーチャンダイズを買わせるため)少尉みたいなジャケットを(無理やり)着せて「車乗って、ほらハンドル持って運転して!・・・あ、そこにジェレミー・コービンが!その時のあなたの行動は?!」とそのおじさん、いきなり夜中で運転シーンを設定され即興演技に。みんなコアファンなので、ノリはいいです(爆)
その後も、ご高齢のご夫婦のことをフィルさんはご両親呼ばわりし、歌に合わせて踊らせたり、(迷える子羊かと思いきや、しっかりどちらかのファンなのでノリはいい)曖昧合間にマーチャンダイズのPR告知をする、なんてことをしてるうちに、マジであっという間に1時間終わっちゃって、「俺たちバケツ持って外で立ってるから、マーチャンダイズで欲しいのをグラブしてバケツにお金入れてー! あ、消しゴムと鉛筆は持って立って待ってるから!」と、すぐに出て行かせる羽目になりました(あの空間マジやばい)
オレはマーチャに弱いので、Tシャツにしようかさんざん悩んだ挙句、Tシャツでかすぎるのでマグカップを買いました。トニーさんには「あ!!元気ー?!ありがとー!また来たの!(まだ1回目だけど)ヤッホー!お昼の方は見に来た?来てたね、そうだ確かに来てた!うん!まったきてねー!」とオレがほとんど喋る隙を与えず認知&喋ってくれて、すごく嬉しかったです。
チャプター9がブレグジットなんだって。明日のチャプター7がなんだって言ってたっけな?嫌な記憶や過去の汚点を消せる消しゴムを買うために行くかも(汗)最低5ポンドだけだしおやつの時間なので、観てからバケツに払うでも大丈夫なので、通っちゃいそう(汗)
2019年8月8日木曜日
Edinburgh Fringe 2019 話題のSketch Comedy Duo 観ました。Moon: We Cannot Get Out
Not many good sketch comedy shows at the fringe, so this is highly recommended if you like to see Sketch comedy...?
https://tickets.edfringe.com/whats-on/moon-we-cannot-get-out
スケッチコメディです。
どのジャンル、何をおちょくるか、みたいな方向性が決まっていて、その軸をブラさずに展開するので一貫性はありましたし、クオリティは高かったです。スケッチコメディ自体が、その後マスメディア進出になると伸び悩んでしまうせいで、ここで頑張っていく人たちが少ない傾向にあるかと思います。スケッチコメディは無駄に金がかかる一方視聴率もそんなに取れる訳でもないし、ということで最後にスケッチコメディちゃんとやってたのって・・・Michel and Webb Look以降なんかあったっけ?(汗)いやWeb series の延長見たいんなBBC3ものはありましたが(んでも、面白くなかった・・・)
と言うわけで、そんな大人の事情があるなか、しっかりスケッチコメディやってますので、スケッチコメディのライブ好きな人は、ぜひ行ってください。こんなこと言っちゃうの罪悪感なのですが、Half Price Hutで平日だと買えそうですよ。2週目後半以降はわかんないですけど・・・
Edinburgh Fringe 2019 見れた!Desiree Burch: Desiree's Coming Early! 観ました
Outrageous, hilarious and courageous. Her bonkering mad tale of a search of dick and various encounters are the reflection of the harsh truth and the brutality in the real world. It made me cry. Desiree shows us how to find a hope in almost complete darkness. "Every cloud has a silver lining" and I can trust it is not a bull shit.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/desiree-burch-desiree-s-coming-early
オレは以前Brendon Burns 師匠のショーでよくゲストに出てきた経緯で注目の芸人さんだったのですが、 Frankie Boyle 関係観てる人は見慣れた芸人さんではないでしょうか?
そんな訳で昨年家族の事情でキャンセルしちゃったので、今年新作をやるよ、と聞いたときはかなりウキウキしてました。
上記の経緯から知ったので、スタイルとしても同じような推測をしていたのですが(実は1hのショー自体は観たことがなかった)Desireeはストーリーテラーで、ゴリゴリのナマナマスタンダップではなかったです。それはどちらかというと自分の好みであり、とんでもないストーリーを展開していくのですが(→付き合ってた人と破局にあって機能不能になっていたところ、ち●こ探しのアドベンチャーに出る)この奇妙かつ壮絶な旅にはたくさんのリアル社会風刺が隠されていて、ストーリーがエンディングを迎えた後に、あとがき的な感じでなぜこの物語を作ったのかを語ってくれた時に心を大きく揺さぶられ、勇気と希望を与えられ、涙がこぼれました。逆境で絶望的な中、理不尽を理不尽とも思うことすらできない環境の中、幸運にもチャンスを与えられた彼女がその身をもった実体験からの訴えかけほどパワフルで感動的なものはないかと思います。ぜひ観て観てください。でもチケット取るの難しいかもなのでお早めに。
備考:こちらもファーンちゃんの時と同様、圧倒的に女子で埋まり尽くされていて、1列に男子1人でもいればいい方? なんか力強い気分になったのですが、同行者は男子が(おそらくストレートの白人男子)それだけ興味がない、怖気付いてかきやしない、という状況に絶望してました。全然よくねーじゃん?って。確かに(滝汗)
https://tickets.edfringe.com/whats-on/desiree-burch-desiree-s-coming-early
オレは以前Brendon Burns 師匠のショーでよくゲストに出てきた経緯で注目の芸人さんだったのですが、 Frankie Boyle 関係観てる人は見慣れた芸人さんではないでしょうか?
そんな訳で昨年家族の事情でキャンセルしちゃったので、今年新作をやるよ、と聞いたときはかなりウキウキしてました。
上記の経緯から知ったので、スタイルとしても同じような推測をしていたのですが(実は1hのショー自体は観たことがなかった)Desireeはストーリーテラーで、ゴリゴリのナマナマスタンダップではなかったです。それはどちらかというと自分の好みであり、とんでもないストーリーを展開していくのですが(→付き合ってた人と破局にあって機能不能になっていたところ、ち●こ探しのアドベンチャーに出る)この奇妙かつ壮絶な旅にはたくさんのリアル社会風刺が隠されていて、ストーリーがエンディングを迎えた後に、あとがき的な感じでなぜこの物語を作ったのかを語ってくれた時に心を大きく揺さぶられ、勇気と希望を与えられ、涙がこぼれました。逆境で絶望的な中、理不尽を理不尽とも思うことすらできない環境の中、幸運にもチャンスを与えられた彼女がその身をもった実体験からの訴えかけほどパワフルで感動的なものはないかと思います。ぜひ観て観てください。でもチケット取るの難しいかもなのでお早めに。
備考:こちらもファーンちゃんの時と同様、圧倒的に女子で埋まり尽くされていて、1列に男子1人でもいればいい方? なんか力強い気分になったのですが、同行者は男子が(おそらくストレートの白人男子)それだけ興味がない、怖気付いてかきやしない、という状況に絶望してました。全然よくねーじゃん?って。確かに(滝汗)
Edinburgh Fringe 2019 Jordan Brookes : I've Got Nothing 観ました。引き続きtheatre 枠でも必見だと思います
(English Memo)
Jordan Brookes is truly fascinating. The show this year was an hour of "An Audience with... Jordan Brookes" kind, doing a series of experimental jokes. Some are familiar styles while others are... *cough* risky. But they are working brilliantly and the show I saw turned out to be one of the most unforgettable types. I really want you to see it. You have to be patient, though.
I personally never thought Jordan Brookes was the riskiest comedian up to his previous shows. But I've changed my mind. I would like to join the majority this year.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/jordan-brookes-i-ve-got-nothing
この人ほんとにシアター上がりの人じゃないかと思うんだけど、そのあたりの情報が全く出てこないんですよね。 間接的に知ってる人に聞いても「いやそんな話は聞いたことがねー」もう隠してるとしか思えない。というような、ショー構成と、スペースの使い方、
今回は何かストーリーを伝える、というものではなく、どちらかというと
「Pleasance Beneathに夜の9時半に入れるチケット買っちゃった。入ったらJordan Brookesがいたよ。1時間ジョーダンと遊びましょ」っていうもので。全てにおいてかなり実験的です。
昨年までのショーも実験的ではあるのですが、もうちょっときちんと作りたい、試したい構成があり、その構成は伝えたいストーリーをベストに演出してくれていて、コメディとしてはシアター枠で非常に感心したのと、またそのテーマが(ガッドさんレベルではないけども)かなり重く伝わってきたので、好き嫌いといいますか、これはコメディじゃないでしょ、みたいな賛否両論別れちゃったんですよね。今年はそれを反映したんでしょか(笑 去年よりライト級で、ストーリー性よりは、構成スタイルにたくさんの遊びを盛り込み、実験的に笑いを作り出していました。これが、かなり危険な賭けに出てる一方、がっつり成功してまして、賭けに出てよかったね、という感じです。引き続きJordan Brookesさんは注目して行きたいと思ってます。成功率は結構安定できると思うな、これ。
Jordan Brookes is truly fascinating. The show this year was an hour of "An Audience with... Jordan Brookes" kind, doing a series of experimental jokes. Some are familiar styles while others are... *cough* risky. But they are working brilliantly and the show I saw turned out to be one of the most unforgettable types. I really want you to see it. You have to be patient, though.
I personally never thought Jordan Brookes was the riskiest comedian up to his previous shows. But I've changed my mind. I would like to join the majority this year.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/jordan-brookes-i-ve-got-nothing
この人ほんとにシアター上がりの人じゃないかと思うんだけど、そのあたりの情報が全く出てこないんですよね。 間接的に知ってる人に聞いても「いやそんな話は聞いたことがねー」もう隠してるとしか思えない。というような、ショー構成と、スペースの使い方、
今回は何かストーリーを伝える、というものではなく、どちらかというと
「Pleasance Beneathに夜の9時半に入れるチケット買っちゃった。入ったらJordan Brookesがいたよ。1時間ジョーダンと遊びましょ」っていうもので。全てにおいてかなり実験的です。
昨年までのショーも実験的ではあるのですが、もうちょっときちんと作りたい、試したい構成があり、その構成は伝えたいストーリーをベストに演出してくれていて、コメディとしてはシアター枠で非常に感心したのと、またそのテーマが(ガッドさんレベルではないけども)かなり重く伝わってきたので、好き嫌いといいますか、これはコメディじゃないでしょ、みたいな賛否両論別れちゃったんですよね。今年はそれを反映したんでしょか(笑 去年よりライト級で、ストーリー性よりは、構成スタイルにたくさんの遊びを盛り込み、実験的に笑いを作り出していました。これが、かなり危険な賭けに出てる一方、がっつり成功してまして、賭けに出てよかったね、という感じです。引き続きJordan Brookesさんは注目して行きたいと思ってます。成功率は結構安定できると思うな、これ。
Edinburgh Fringe 2019 Fern Brady: Power and Chaos 観ました。(Nominateされる気がする)
(For those who bumped into this blog)
By the time you read this, even extra dates she added with 750 capacity might well have been completely sold out. It might be better to wait for her UK Tour where you can see this brilliant show at the proper ticket price ( I mean, not the fringe price.) As she said, it is cool to see many high teen/early 20s girls in the audience. Enlightening to see those lots" way of seeing and how to beat them out. Ironic and super funny.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/fern-brady-power-and-chaos
今回のショーがオレのファーンちゃん鑑賞歴としては3作目なのですが、一番好きかも。なんか一番しっくりキタ。そのせいか、今年大きい賞をとってしまうのではないか?という気がしてなりません。3週間後くらいに「ほうらー!」と叫んでいそうです。
Boris Johnsonが英国の首相になってはっきり言ってエキサイティングな世の中になったと言ってます。ありえないほど自分勝手な人が自分のやりたいようにやって言いたいこと言ってるのにまかり通ってるってすげえ、と。そしてこれって、意外と自分と被ってるんだ、と。自分も言いたいことを言ってる、と。ちょっと視点を変えると意外と世の中の最低とかゲロゲロなことって自分とオーバーラップしちゃうんだぜ、と。
念のため、世の中の非道を自分と重ねることによって肯定しているのではないんです。どちらかというとクラシックな自虐ですね。ただ、こんな視点から入る自虐コメディは新鮮ですし、実際涙流して笑いまくりました。前回のテーマから流れて(自分ストリップやってたのとポルノの話)最後のフィナーレのかわいい動物萌えネタは殿堂入り決定じゃないでしょうか?
なんですが・・・
とにかくここ2年くらい飛ぶ鳥を落とす勢いの芸人さんなので、始まった直後くらいから全日完売! おとといくらいに追加公演をPleasance Grandでやると発表したんですが、750くらいのキャパ、すぐに埋まっちゃうんじゃないかぁ・・・ フリンジチケット、まだ購入できてない人は、諦めてSOHO THEATREとか彼女のUK TOUR 待ったほうがいいと思いますし、待ってでも見るべきと思います。
By the time you read this, even extra dates she added with 750 capacity might well have been completely sold out. It might be better to wait for her UK Tour where you can see this brilliant show at the proper ticket price ( I mean, not the fringe price.) As she said, it is cool to see many high teen/early 20s girls in the audience. Enlightening to see those lots" way of seeing and how to beat them out. Ironic and super funny.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/fern-brady-power-and-chaos
今回のショーがオレのファーンちゃん鑑賞歴としては3作目なのですが、一番好きかも。なんか一番しっくりキタ。そのせいか、今年大きい賞をとってしまうのではないか?という気がしてなりません。3週間後くらいに「ほうらー!」と叫んでいそうです。
Boris Johnsonが英国の首相になってはっきり言ってエキサイティングな世の中になったと言ってます。ありえないほど自分勝手な人が自分のやりたいようにやって言いたいこと言ってるのにまかり通ってるってすげえ、と。そしてこれって、意外と自分と被ってるんだ、と。自分も言いたいことを言ってる、と。ちょっと視点を変えると意外と世の中の最低とかゲロゲロなことって自分とオーバーラップしちゃうんだぜ、と。
念のため、世の中の非道を自分と重ねることによって肯定しているのではないんです。どちらかというとクラシックな自虐ですね。ただ、こんな視点から入る自虐コメディは新鮮ですし、実際涙流して笑いまくりました。前回のテーマから流れて(自分ストリップやってたのとポルノの話)最後のフィナーレのかわいい動物萌えネタは殿堂入り決定じゃないでしょうか?
なんですが・・・
とにかくここ2年くらい飛ぶ鳥を落とす勢いの芸人さんなので、始まった直後くらいから全日完売! おとといくらいに追加公演をPleasance Grandでやると発表したんですが、750くらいのキャパ、すぐに埋まっちゃうんじゃないかぁ・・・ フリンジチケット、まだ購入できてない人は、諦めてSOHO THEATREとか彼女のUK TOUR 待ったほうがいいと思いますし、待ってでも見るべきと思います。
2019年8月6日火曜日
Edinburgh Fringe 2019 祝2年ぶり! Michael LeggeさんのThe Idiot 観ました。かっこよかった・・・
(English memo)
This show is one of those very rare kinds you feel much shorter than that despite this is a straightforward standup set without much gimmick. The first 20 min or so might be a hurdle for non-Ed Fringe goers or those who are not so familiar with so-called "UK alternative comedians" as jokes are based around on it, but believe me, those are essential for his fans. And that's leading to the sub-line for the main course with (pretty much) current political affairs, anyway. I also see the links between his tweets prior to the fringe run and this show such as offering free DL of his previous show or stuff on Iggy Pop.
This show is just TOO good. Really want to see it again.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/michael-legge-the-idiot
2年ぶり!!! マイケルさんのファン歴は浅いものの、なってからはものっすごいファンなので、久々に新作観れるということ自体で浮かれポンチだったオレ。
お昼休みのStand Oneで、意味のあるシャウティング60分は、あっという間にすぎちゃって終わってしまいました。気がついたらあと20分って言われた時、マジで、嘘でしょ?っという時間の感覚。
マイケルさんのショーは今までオレが観てる限りのだと、音楽とUKコメディとそれにまつわるトレンドがわかってる人とそうでない人で笑いが拾える量が変わって来てしまうかと。売れるタイプの1Hショーの構造を上手にいじったり、(あと今年はネトフリで誰も彼もがスペシャル持っちゃうことも)グレアム・リネハン問題とかOne Liner的に入れちゃうのでわかってないと拾いずらい。
でもメイン・ディッシュは、アイルランドのThe Troublesに関するjacob Rees-Moggの発言&Brexitにちなみ、イギーポップ(=なぜイギーポップは一人しかおらず、同じようなことをやってる俺たち誰もイギーポップになれなかったのか、という検証)とかなりメジャーなアーティストを引き合いに出しているので、音楽ファンでない人もアクセスしやすいのではないかと思います。
それにしてもマイケルさんはめっさかっこいいと思う! きゃあああ系としても好きです。ああ、お金があったらまた行きたい・・・
This show is one of those very rare kinds you feel much shorter than that despite this is a straightforward standup set without much gimmick. The first 20 min or so might be a hurdle for non-Ed Fringe goers or those who are not so familiar with so-called "UK alternative comedians" as jokes are based around on it, but believe me, those are essential for his fans. And that's leading to the sub-line for the main course with (pretty much) current political affairs, anyway. I also see the links between his tweets prior to the fringe run and this show such as offering free DL of his previous show or stuff on Iggy Pop.
This show is just TOO good. Really want to see it again.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/michael-legge-the-idiot
2年ぶり!!! マイケルさんのファン歴は浅いものの、なってからはものっすごいファンなので、久々に新作観れるということ自体で浮かれポンチだったオレ。
お昼休みのStand Oneで、意味のあるシャウティング60分は、あっという間にすぎちゃって終わってしまいました。気がついたらあと20分って言われた時、マジで、嘘でしょ?っという時間の感覚。
マイケルさんのショーは今までオレが観てる限りのだと、音楽とUKコメディとそれにまつわるトレンドがわかってる人とそうでない人で笑いが拾える量が変わって来てしまうかと。売れるタイプの1Hショーの構造を上手にいじったり、(あと今年はネトフリで誰も彼もがスペシャル持っちゃうことも)グレアム・リネハン問題とかOne Liner的に入れちゃうのでわかってないと拾いずらい。
でもメイン・ディッシュは、アイルランドのThe Troublesに関するjacob Rees-Moggの発言&Brexitにちなみ、イギーポップ(=なぜイギーポップは一人しかおらず、同じようなことをやってる俺たち誰もイギーポップになれなかったのか、という検証)とかなりメジャーなアーティストを引き合いに出しているので、音楽ファンでない人もアクセスしやすいのではないかと思います。
それにしてもマイケルさんはめっさかっこいいと思う! きゃあああ系としても好きです。ああ、お金があったらまた行きたい・・・
2019年8月5日月曜日
Edinburgh Fringe 2019 Marcel Lucont の No. Dix 観ました。
(English memo for those who visited this blog AND don't know who Marcel Lucont or what his show is like)
For the last few days I somehow had a few chances to talk to random strangers how brilliant this show was and they all somehow said I'm really good at it (and I hope they really went to the show) so I will write down what I said to them.
"It's a character comedy. Marcel Lucont is French but he's creation by a brit comic called Alexis Dubus. Been around for 10+ years or something. The show this year got particularly political but it's sharp and super funny as Marcel says whatever he wants from non-Brit perspectives, which in fact, said by a Brit. So if you are interested in this particular situation Britain is in, you will be having a great time. Lots of songs and music, and spoken words. The finale, I saw on the first night, was immense so god knows how better it will get as the fringe properly kicks off."
https://tickets.edfringe.com/whats-on/marcel-lucont-no-dix
自分の過去記事探ったらなんと2016年以来久々のMarcelでした。(去年も一昨年もスコットランドの別のフェスには来てたんだけど・・・)キャラだけでなく中の人も両方ツイッターでフォローしているせいか、Brexit問題はかなり怒ってるのが認識できていたので、そーじゃないかなーと思ったら、ポリティカル度がかなり上がってました。いい意味で。何しろ彼はフレンチなので、とても「Fascinating Time」にいると。マルセルによるこのご時世をどうやって楽しむかの指南書は、エスプリなのでおちょくることはあっても攻撃的ではなく、ジャズバンドの生演奏と、Spoken wordsでしっとりと攻めてました。最後の詩の朗読でクリスマスをテーマにしたSpoken Wordsが、聖なるものと下劣なものと人間との三位一体で、かつてのStewart Leeのトイレと神ネタをちょっと思い出しちゃいました。
ぜひ観てね。
For the last few days I somehow had a few chances to talk to random strangers how brilliant this show was and they all somehow said I'm really good at it (and I hope they really went to the show) so I will write down what I said to them.
"It's a character comedy. Marcel Lucont is French but he's creation by a brit comic called Alexis Dubus. Been around for 10+ years or something. The show this year got particularly political but it's sharp and super funny as Marcel says whatever he wants from non-Brit perspectives, which in fact, said by a Brit. So if you are interested in this particular situation Britain is in, you will be having a great time. Lots of songs and music, and spoken words. The finale, I saw on the first night, was immense so god knows how better it will get as the fringe properly kicks off."
https://tickets.edfringe.com/whats-on/marcel-lucont-no-dix
自分の過去記事探ったらなんと2016年以来久々のMarcelでした。(去年も一昨年もスコットランドの別のフェスには来てたんだけど・・・)キャラだけでなく中の人も両方ツイッターでフォローしているせいか、Brexit問題はかなり怒ってるのが認識できていたので、そーじゃないかなーと思ったら、ポリティカル度がかなり上がってました。いい意味で。何しろ彼はフレンチなので、とても「Fascinating Time」にいると。マルセルによるこのご時世をどうやって楽しむかの指南書は、エスプリなのでおちょくることはあっても攻撃的ではなく、ジャズバンドの生演奏と、Spoken wordsでしっとりと攻めてました。最後の詩の朗読でクリスマスをテーマにしたSpoken Wordsが、聖なるものと下劣なものと人間との三位一体で、かつてのStewart Leeのトイレと神ネタをちょっと思い出しちゃいました。
ぜひ観てね。
Edinburgh Fringe 2019 Zoe Coomb MarrさんのBossy Bottom, 素晴らしかったです
(English memo for people who stumbled onto this blog)
Woah, I LOVE this show! The way this show goes is full of fun! Not just a series of non-sense and 18+ jokes with socio-political issues popped out in between. The finale is crazy. This interactive PC game kind of format has no Dave, but I feel this will be (again) hot stuff at the fringe.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/zoe-coombs-marr-bossy-bottom
2016年に観たショーが客層的に運の悪い日で(ノミネートされてから以降にも関わらず)、かなりダメダメな出来栄えのものだったので、本当にもう一回観たかったのです。そして今回はめちゃくちゃ面白かった!「ずっとやってきたDaveキャラじゃなくて、今回は自分!ゾーイで行きますー! 社会派視点は入れないがっつりナンセンスで進むよー!」「今日は公開収録だからー」という設定で始まり、最初はゲイならではなバンタージョーク入りつつ進むのですが、技術的問題や、進行問題、さらには予定通りのネタじゃない方向に突っ走って喋っちゃったよ、などなど、あらゆる理由で振り出しに戻る羽目に。(ゲームみたいですね)最後はオープニングで終わるのですがナンセンスの最骨頂でシメており、大爆笑の連続でした。とはいえナンセンスでずーーーっと行くのではなく、Dave キャラでやっていた社会問題(特にジェンダー問題)はそこかしこに散らばっており、特に「ゾーイでやるナンセンスだよ」といっておきながら、衝動に狩られてそのまま社会問題ネタで爆走するあたりしているので、しっかり重みもあります。ですので、ナンセンス・プロップもの苦手なタイプの人も楽しめるんじゃないかな?オレはナンセンス大好きなので、超楽しみました。
Woah, I LOVE this show! The way this show goes is full of fun! Not just a series of non-sense and 18+ jokes with socio-political issues popped out in between. The finale is crazy. This interactive PC game kind of format has no Dave, but I feel this will be (again) hot stuff at the fringe.
https://tickets.edfringe.com/whats-on/zoe-coombs-marr-bossy-bottom
2016年に観たショーが客層的に運の悪い日で(ノミネートされてから以降にも関わらず)、かなりダメダメな出来栄えのものだったので、本当にもう一回観たかったのです。そして今回はめちゃくちゃ面白かった!「ずっとやってきたDaveキャラじゃなくて、今回は自分!ゾーイで行きますー! 社会派視点は入れないがっつりナンセンスで進むよー!」「今日は公開収録だからー」という設定で始まり、最初はゲイならではなバンタージョーク入りつつ進むのですが、技術的問題や、進行問題、さらには予定通りのネタじゃない方向に突っ走って喋っちゃったよ、などなど、あらゆる理由で振り出しに戻る羽目に。(ゲームみたいですね)最後はオープニングで終わるのですがナンセンスの最骨頂でシメており、大爆笑の連続でした。とはいえナンセンスでずーーーっと行くのではなく、Dave キャラでやっていた社会問題(特にジェンダー問題)はそこかしこに散らばっており、特に「ゾーイでやるナンセンスだよ」といっておきながら、衝動に狩られてそのまま社会問題ネタで爆走するあたりしているので、しっかり重みもあります。ですので、ナンセンス・プロップもの苦手なタイプの人も楽しめるんじゃないかな?オレはナンセンス大好きなので、超楽しみました。
Edinburgh Fringe 2019 Tony さんのTone Zone 再び Tony Law: Identifies 観ました
(English memo for people who stumbled on this blog.)
Whenever I see one of my most favourite comedians' shows, I always remember what my very good friend (who I dragged into his show) said to me, which is, "You laugh your head off during the show, but you don't remember anything after that". My friend has been a fan of Tony Law, ever since, too.
I love Tony Law's comedy because you cannot see anything like this. His "WiP" style (scripted or otherwise) is a part of the package. It could be even the feature of the show. And the finale this time won't disappoint you just like any of his other shows. Love to go see it again.
トニーさんの新ネタ60分。今回のショーのタイトルはIdentifiesなんだけど(爆)このタイトルにした(というか、なった?)経緯に笑い、Fuck the (infra) structureって金言だな、と感心するほどのTone Zoneで(笑 今回はちまちまBrexitがらみのスパイス入れながら愛犬ウルフィーくんとの世界の歴史トラベル話で盛り上がり、最後は爆笑号泣ものの弾き語りでシメ。最後音楽でシメルところはformat的に、最後フタして終わり!出来上がり!的な感じでどこをどうとってもトニーさんのコメディが楽しめます。トニーさん好きなら期待は裏切りません。
今回観てて、なんだろう、漫画で例えたらいわゆる「ヘタウマ」系巨匠と表現するのがいいのかと思いました。そしてフレキシビリティがあるからこそ、味があるし、いつ観にいっても新鮮。予定してた構成が崩れていることが構成、みたいな。あー楽しかったです!(また行きたい・・・お金があったら!)
Edinburgh Fringe 2019 Andrew Maxwell 兄さんが演じるJulius Call Me Cassar Caesar観ました
(English memo for people who bumped into this blog)
I again have little knowledge on the UK theatrical arena, but at least I've done a wee homework about the playwright Owen McCafferty. I also understand Russell Bolam the one who directed Kafka for Kids, which I REALLY wanted to see (and failed) so Andrew Maxwell is not the only motivation.
That's said, the show was fascinating and super fun to see how our familiar Shakespeare story could be retold with the same or similar phrases and vocabulary as those circulating in the current political affairs. It made me see a totally different way of enjoy Julius Caesar. Wondering who's the clever one, should be credited to this show.
https://gildedballoon.co.uk/programme/julius-call-me-caesar-caesar/
Andrew 兄さんが初のシェイクスピアをやるよ、ということで飛びついたところ、Naviさんに脚本家が名の知れた人でその人の新作ということでも飛びつく内容だと知らされ、あわててちょっとだけウィキって予習しました。
お芝居はシェイクスピアのシーザーのお話を弄ったわけではなく、そのものを語り手が紡いで行くなかで、そのwording をここ近辺EU離脱系でよく聞いてきた言葉やフレーズに置き換えてまして。そんなテクニックでこんなに風刺になるんだ、と。はっきり言わず遠回しにメッセージ託す、というのはそれこそシェイクスピア時代にはよく行われていた手法かと思いますが、ナマで観れたのがよかったです。
面白かったですよー!!!
Edinburgh Fringe 2019 Simon Munnery の偉大なる創造物、Alan Parker Urban Warrior Farewell Tour 観ました
(English memo for people who bumped into this blog)
https://tinyurl.com/y5d7u9eb
(8月4日現在で2回いっちゃった・・・)
しつこいようですが、オレが90年代に週に3回くらい観に行ってたキャラクターコメディです。もともと復活するとあんまり思ってなかったので、奇跡の今年の目玉です。そして今回逃したら本当に二度とナマで見れないと思います(なぜならショーのなかでもそのあと素のご本人もkill yourselfがこの世の終わりを上手に終わらせる方法だとおっさってるから)で、当時のネタを全く知らない人に観てもらいたい。なぜなら、多少2019年用にアップデートされている部分もあるけれど、ほぼほぼほとんどが、約20−30年前のものそのまんまだから。なんの違和感もなく涙溢れる大爆笑だから。The Stand Comey Club、笑いで振動するから。マジでBirmingham Sixネタまでがここまで持続力があるとは。
ショーにはテーマ性と一貫性を持つ一方どの尺で切っても大丈夫なの。オチの種類もスタイルも構成もジャンルも全部ここにある。Simon Munneryの90年代の2代キャラThe League Agains TediumとAlan Parker Uruban Warrior 以降、新しい芸人さんやコメディではまっていったアレやコレ、何かしらの要素が実は、皆「ここ」にあったんだとあらためて認識させられました。
時代が変わり、PCPCPCうるさくなり、10年前、20年前に笑ったあんなキャラ、こんなコメディを今見るとイタタタタタが圧倒的多数ななか、全く同じネタが光り輝くって、これはもうバイブルです。神の教本です。
If you want a signed copy of a comedy bible like me— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 1, 2019
If you want to find out where the particular beauty of laughter you appreciate is originated from.
You must visit @StandComedyClub Stand 1 at 3:20pm. pic.twitter.com/WbYiAq2a4v
Our hero is a comedy god. Who thought Birmingham six routine is still an absolute banger in 2019.
https://tinyurl.com/y5d7u9eb
(8月4日現在で2回いっちゃった・・・)
しつこいようですが、オレが90年代に週に3回くらい観に行ってたキャラクターコメディです。もともと復活するとあんまり思ってなかったので、奇跡の今年の目玉です。そして今回逃したら本当に二度とナマで見れないと思います(なぜならショーのなかでもそのあと素のご本人もkill yourselfがこの世の終わりを上手に終わらせる方法だとおっさってるから)で、当時のネタを全く知らない人に観てもらいたい。なぜなら、多少2019年用にアップデートされている部分もあるけれど、ほぼほぼほとんどが、約20−30年前のものそのまんまだから。なんの違和感もなく涙溢れる大爆笑だから。The Stand Comey Club、笑いで振動するから。マジでBirmingham Sixネタまでがここまで持続力があるとは。
ショーにはテーマ性と一貫性を持つ一方どの尺で切っても大丈夫なの。オチの種類もスタイルも構成もジャンルも全部ここにある。Simon Munneryの90年代の2代キャラThe League Agains TediumとAlan Parker Uruban Warrior 以降、新しい芸人さんやコメディではまっていったアレやコレ、何かしらの要素が実は、皆「ここ」にあったんだとあらためて認識させられました。
時代が変わり、PCPCPCうるさくなり、10年前、20年前に笑ったあんなキャラ、こんなコメディを今見るとイタタタタタが圧倒的多数ななか、全く同じネタが光り輝くって、これはもうバイブルです。神の教本です。
Edinburgh Fringe 2019 Nick Helm 祝復活(?)Phoenix from the Flames観ました
(English Memo for people who bumped into this blog)
@TheNickHelm It was like diving into the pool of shit, filth AND the most beautiful gems in the universe. The energy created by this show must be one of the most powerful Big Bangs at the fringe this year. Absolutely loved it and were deeply moved. Hurray for the proper comeback.— Miki Inamura (@whiteanklesocks) August 2, 2019
期間限定とWork in Progressでちょこちょこ来ていたものの、新作&全期間runはなんと2013年(Foster スポンサーだった時のComedy Awardsノミネート年だったと思う)以来。もちろん行きますがな。
https://tickets.edfringe.com/whats-on/nick-helm-phoenix-from-the-flames
(全日ソールドアウト状態に近いらしいので、行くなら早めに買っといた方がいいと思います)
その期間で観たWiPは2013年とは対照的すぎるローファイな格好とステージと音楽だけどもおなじみの構成スタイルで(詳しくは過去記事をご覧ください)お楽しみいただけていたわけですが、今回はオフィシャル新作そしてカムバックを謳っているだけあり、本当に衣装と舞台セット、音楽含めてプロパーでした(笑 (詳しくは2013年または2014年の過去記事をご覧ください)
オレだけでなく(笑 ニックご本人さんが上演中のネタとして「トレンド」と認めているのですが、今回はdepressionをカミングアウトさせ、それをショーにするComedy is a therapyでした。例のNathaneal Netcalfe 氏とのFanclub (FubarRadio Podcast)を聴いていれば、彼がコンプレックスやDepression問題を抱えていて、っていうことは周知の事実なので、驚きはないのですが、「BBCの大ヒットシットコム、Uncleの第2シリーズはいつやるだろう」って思って見にきてる人もいるわけで、 そんな人たちのために「これは笑うために作っているのでどんよりしないように」と断りをいれてました。実際、つかみは全くもって前回と変わらぬ強引さと迫力で、F語とC語満載のヘルムパワー全開!でしたし、その後、5年付き合ってたガールフレンドと破局になってしまったことやスポーツジムに通って健康改善(ダイエット)を図る話などをいれながら、彼女との破局でdepressionになったんじゃなくて生まれる前からdepressionの要素を持っているんだ、と。そのせいで彼女と破局になってしまったんで、周りがCxxxなだけじゃなくて自分もCxxxだ、と。そんななかで、この治らない病気とどうやって付き合って行くか、どうやって自分を責めずに生きるか、ということを、ある一つの出来事から悟ったかもしれない・・・で、最後のまとめは感動の新曲でオレもお前もあいつもそいつもみんなcxxxって大合唱して終わる、なんともパワフルかつハートウォーミングで美しいショーでした。
このショーで、昔ダニー・ボイル監督にトレスポのトイレのシーンの質問した時にいただいたお返事を思い出しました。ネガティブなものもポジティブなものもエネルギーなんですよね。グリグリに混ぜ込んで爆発させる時のエネルギーのパワフルさ、そしてそのエネルギーが発する美しさ、そんなものがこのショーから得られます。絶対観て欲しいです。
ぜひに。
2019年8月4日日曜日
Edinburgh Fringe 2019 追記(8月17日)Richard GaddさんのBaby Reindeer 観ました&絶対観てください
(English memo for people who bumped into this blog)
I don't think anyone could find the words for a while after the play. I saw at least three people who left their coats or jackets in their seats and I'm talking about this only in my area. If you think Monkey See Monkey Do is the heaviest, it is sensible to reset such your expectation. I strongly believe this play should be seen by as many people as possible to join his fight against the absurdity of "the system" in a highly civilised society with full of advanced technology. And Baby Reindeer should be praised for its ambitious attempt to use arts as to solve such a horrifying case. In this almost checkmate situation, this play is the one and only way to change it.
I am not familiar with theatrical scenes much (so I can only say this from Ed Fringe comedy), but this tense piece of work might give a mega impact on a way of seeing issues comedy creatives hid inside their guts, like Monkey See, Monkey Do did in 2016.
観ました。
https://tickets.edfringe.com/whats-on/baby-reindeer-by-richard-gadd
(2回目を観た後の追記)→1回目はスクロールダウンしてください。
色々な要素があると思うのですが、1回目とちょっとトーンが変わってました。
1)テンポが軽くなって笑えよ的指示が時には入るほど、コメディトーンの部分が意識されてる感じ。
2)自分の心の準備がちゃんとできてた(前回は無防備すぎた)
3)お客さんの種類が(ほぼ初日だったので評判も何もなく、以前からのGaddファンでローカル人が多かった可能性が高い前回と異なり)シアター枠で5つ星をことごとく叩き出している評判から観に来ているコメディ枠Gaddを知らない人たちが多かった可能性がある。そのため、オレ的には「こ、ここで笑うのかよ?!」的なところでドッと笑いが数回あった。
ということなのですが・・・
それはさておき、今回の最大の目からウロコというかびっくり事実が、実は多数のお客さんが、これを「実話に基づくフィクション」と受け止めている(んじゃね?)ということです。(2回目に一緒にみに行ったNaviさんからの情報)
つまり、オレや同行者たちのような5年も前からガッドさんを観てる人達だけが、今までのガッドさんのものの作り方や、過去ショー中でのちょっとした含みのあるセリフ、オフステージの様子、ツイッターの内容なんかが基盤にあるせいで、何の疑いもなく、するっとガチのリアルだ!ってどーん、となっているみたい。1回目の同行者なんて「これみんな実名なのかしら」って考えてたくらい(汗)
さらには、もしかしてオレらの過去ガッド情報は余計な情報であり、フィクションとリアルの境目が見えないという観点で、この作品を捉えるのがものすごい正当なのではないか、と。そうなると、いわゆる「ここで笑うのかよ」とドン引きしたあたりは、笑うところなのだと思うし。(実際ここ笑っていいんだよ、的なサインをガッドさんも出す時もあった)そして、さらには、「作品」として評価が上がり賞をもらうことで、ガッドさんの新たな強い武器になる(Monkey See Monkey Doがそうしたように)。
ロンドンBush Theatreでの公演でのシアター評価や反応が非常に興味深いです。
というわけで、2回目は心構えしていたわりに、1回目よりも長い時間ロジカルな思考をほぼ1日も続けてしまったのですが(汗)考えている時に、映画「犬ヶ島」を思い出しました。はい、Wes Andersonのです。この映画、Wes Andersonだからこその映像の細かさとこだわりもさながら、一番むむ?って思ったのが、ガンガン流れてくる日本語に英語字幕が付いているところと付いてないところがあったんです。明らかに「(例えばわかりやすいところで、わんこが人間とコミュニケーションを取れるレシーバーみたいんのをつけるときは字幕がつく、とか)ここは別にわからなくてもいいし、わからない方がむしろ製作者側の思い」なんだと思うんです。オレは日本人で日本のことが(ある程度)わかり、日本語もわかるから、そこも全部!救っちゃう。Mayor Kobayashiだって小林製薬と勝手にリンクしちゃったり、バックグラウンドに散りばめられた絵をちまちまピックアップしちゃうわけですよ。これが果たして「犬ヶ島」の製作者が意図する楽しみ方なのかといったら・・・違う気もするし、または日本の観客とのダブルスタンダードで制作されている気もする。
す、すみません、追記の方がめちゃくちゃ長くなりました・・・(汗)
(さらに追加メモ)→いい加減にしろよ、なのですが。オレなんでこの作品にこんなにどんハマりしたかというのが自覚できたので、備忘録として、と思いました。もともと不条理ダークものをものすごくパワフルに受け止めてしまう趣味で、ピンターとカフカがウイークポイントだった・・・オレにはこの作品が生まれたわけは社会のabsurdityのせいであると思いがちなのです。
(以下、1回目の感想)
いまだに感覚が覚えてるMonkey See, Monkey Do の衝撃と重さがぶっ飛びました。オレの周りだけで上着とかカーディガンを席に忘れちゃってる人が3人いました。終わった後とにかく言葉が出てこない。まじかよ、ガッドさん。
どんな話だったかは、ネタバレを恐るよりは、Gaddさんの安全を考えて控えるべきだと思い、一切書きません。ただ一つ言いたいのは、このお芝居は、完全チェックメイト状態のGaddさんに残されたたった一つの希望であり、限りなく多くの人たちが観ることで解決への道が作られるかもしれない、ということです。オレは芝居は全く詳しくないけど、ガッドさんだということで、こういう経緯&目的で制作発表するお芝居は、Monkey See Monkey Do の時のように(コメディ界に)大きな影響を与え、広がっていくのではないか、と思っています。
もう一回見るのでその時に、もうちょっとプロダクションの角度から感想を追加したいと思います。
お芝居の後にガッドさんカード配ってるんだけど、とてもじゃないけどギャーギャー騒いでおさしんっていう空気読めないようなことできませんでした・・・
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