イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2015年7月22日水曜日

あくまで!英コメディオタクが観たAnt-Manの感想です (あらすじもスポイラーもナシ)

楽しみにしている方が沢山いらっしゃると思うので、
タイトル通りの独断と偏見すぎる個人的感想です。
お気楽に流してください。



【これまでのお話】
英国のコメディが好き、という人にとってエドガー・ライト作品は全員登竜門ではないでしょうか。ココでキタ感がないと英国コメディの世界で右も左も前も後ろも普通に移動できないと言いきっちゃいます。そんなわけで、私もオタクとしての通過点として彼の作品には随分ハマらさせていただきました。人生最初に購入したDVDが「Spaced」S1で(当時VHSからDVDへの変換期の頃ですよ、みなさん!汗)サイモン・ペッグにもハマるわけですから、当時手に入る関連DVDは全部視聴します。グラインド・ハウスはエドガー・ライトの短編が目当で予約購入してますね。そういう時代でした。とくにSpaced , Shaun of the Dead, Hot Fuzzの3本は家にいるときはノンストップBGMVでした。多分英国コメディファンの方はみんなそんな感じだと思います。そうして、自然とエドガー・ライトの作品(笑い作りおよび絵作り)を肌で体得していくんです。なんじゃそりゃ!って思うかもしれませんが、それがエドガー・ライト作品を好きな人間たちであり、それくらい彼には確固たるスタイルがあり、強いカルト的ステイタスがある理由ではないかと思うんです。

【Ant-Manの感想】

上記のような人間がみた場合、エドガー・ライトとジョー・コーニッシュがもともとやろうとしていたこと、どこをどう直されて、直したけれども、要求通りまでは直せず、監督&作家交代劇になり、修正版原型のどこをどうかえて、こういう結果&絵作りになったのか、ということが非常に妄想しやすい作品でした。こまごまあるのですがとくにクライマックスでは、ああ、もしエドガーがコレを実際にとっていたら…という妄想がとまらなかったです。

ミロのヴィーナスには、腕がないから、最高に美しい。なぜなら観賞する人が腕を妄想できるから。私は、本作は誰がやろうとも、彼らのファンにとっては、ファンが妄想する”エドガー・ライトとジョー・コーニッシュがとことんやりたいようにやったAnt-Man”を超えられないし同格にもなれないと思います。もはや本人たち(エドガーとジョー)にも超えられないと思います。一部の人たちにそうなってしまったこの映画が可哀想だな、とも思います。じゃあ、この経緯がなかった場合の、映画作品自体はどうたったのか、はまた別のお話です。そこについては、とりあえず今は書くのは自粛したいと思います。

2015年7月21日火曜日

2015年7月20日におこなわれたFIFAの記者会見に乱入&ブラッター氏に札束ばらまいた、Lee NelsonことSimon Brodkinがレジェンド芸人に瞬時に昇格した件について

世界中を駆け巡ったコレですね。



色々みましたが、SKY NEWSが一番声が拾えてる。(笑

こちら、念のため、英キャラクターコメディアンのサイモン・ブロードキンのキャラで、リー・ネルソンです。結構下積み生活ながったんですが、2006年にエディンバラ・フリンジで当時本人の持ちキャラだった4人のキャラが登場するキャラクター・コメディのソロ・ショーをやったところ、すごく評判がよくてですね。オレは、それ観に行って大変お気に入りになったので、ものすごくよく憶えてます。楽屋で別のキャラの準備をする、という作業をステージ上で行い、そのとき本人(つまりSimon Brodkin)が”MC”として各キャラの紹介やら自分の話やらをする。照明の使い方が非常にうまくて、このキャラと本人の世界を別別に作り上げていたんですね。この人絶対劇団あがりの役者さんだわ、って思いました。
そしてワテクシ、このショーで生まれてはじめて、Color Blindな体験したんです。当時まで、英語やヨーロッパ文化がよくわからなそうな容姿の人って絶対にピックアップされてじられることはなかったんですね。(今も比較的少ないですがね)なぜかといえば、コミュニケーションのコントロールや想定が難しいから、どこまで笑いをとれるネタをだしてくれるかわからない。リスクの高い勝負はしないです。しかもネタ仕込みをきちんとしてなんぼのキャラクターコメディ。だからまずいぢられることはない、と信じきって一番前の列に座ったら…最後の最後でいじられたんですよ。正直感動しました。

話が長くなりましたが(汗)そんなわけで、この素晴らしいショーきっかけにBBCに見初められて、BBCがスポンサーでラジオシリーズを作ったはずです。その後、その4人のキャラのうちLee Nelson(チンピララッパーみたいなキャラ)が大当たりして、気がついたらかなりメジャーになってChannel4とかBBCとか、TVで大活躍してました。国内ツアーも大きなハコを埋めてました。
ココ最近こういうプランク(ドッキリ)が多くて、内容が英国オーディション歌番組X Factorとかグラストンベリーでカニエ・ウエストのライブに乱入とか、ワールドカップの英代表チームに紛れ込んでたりとか、3ページ的な内容なので、英国民的にはなんだ、またかよ(萎)みたいなリアクションだったんですが、今回のブラッター氏へのプランクには、英国民がレジェンド扱い、すんごい褒めてます。
逮捕されて、ヒーローになってます。

2015年7月17日金曜日

BBC のオンラインコメディシリーズComedy Feeds 2015年夏モノみた感想です

新しいタレント、エッジなコメディを発掘、サポートする、というコンセプトをもとに続いているBBCの定期便Comedy Feeds。ここで手応えがあると、正式に放送するシリーズへとつながるわけですね。先日ここから2014年のバッチだったかわいこちゃんとナズ君のFlat Newsがシリーズ化決定して、30歳までにかわいこちゃんが制作のほうでコメディのキャリア実績だせたーって心から喜んでました。勝手に30歳まで見守って行こうと思っていたからだけの理由なんですが(汗)

そして2015年の先日、新しいバッチがあがってきたので観ました。実質一番頼れるオンラインのコメディレビューおよび紹介サイト、Chortleのベネットさんの各作品のレビューはこちら
某作品の意見がベネットさんとめずらしく違い、かなりビックリ&もやもやっとしたオレ様は、珍しくよりぬきせずに、全作品みちゃいました。よって以下は全部!の感想です。

1. Dead Air
観れる方はこちらをどうぞ
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/p02rmyq7/comedy-feeds-2015-1-dead-air


そ!ごらんのとおり、イケメンDJさんのGreg Jamesが共同執筆、および出演。もともとコメディ色の強い活動をしていたのですが、もはやtongue in cheekではないレベル。オタクコメディコミュニティでこんな話し合いがされてたので、オイラもgive it a goしてみるか、と臨みましたです。
お話は、深夜の人気DJのジェイクに朝スロットの番組をやるチャンスがめぐってきて…というお話。朝のゴールデン枠はギャラもいいし一気にメジャー(セレブ的な)の仲間入り。でも今のほうがやりたいことやれるし気が楽だし…と思っているのに、ノリノリ(?)なマネージャーがトライアルにブッキングしてしまって…というきわめて、”みやすい””わかりやすい”コメディでした。尺はたかだか17分弱。CM入れてSKYで放送する単発コメディくらいの感覚です。つまり、このComedy Feedsの企画コンセプトとできることの限界がよくわかってる。それゆえに、あまり無理しない。シリーズもらった先のことと同じくらいこのエピソード単発でのまとまりにもきちんと目を向けている。ワタクシは個人的にそれこそが、エンタテイメント作りにおけるプロの全うな仕事だと思います。ちゃんとJarred Christmasさん(マネージャーさん役写真左)というスパイス効かせてるし、ロジカルに構築してる。みやすいって大事じゃないかなーと思います。

2. Fish Bowl 
観れる方は以下をどうぞ
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/p02rn05k/comedy-feeds-2015-2-fishbowl


 大学ではじけすぎちゃった(コカイン)のが親にバレて(ラリって親に電話していた)矯正送還&監禁になった女の子がなんとか脱出を図り…というお話。芸人さんとゆーよりは結構な顔ぶれの役者さんがでてます。唯一?のコメディ肌、マイケル・スマイリーさんが相変わらずのイカレたおじさん役ででてます。作家さんはAndrew Mettam さんとゆー、ゴリゴリの芸人さんではない人。なので、クルーおよび出演者が本格ドラマ系で固まってるんだと思います。というわけで「コメディ・ドラマ」でした。色々ごちゃごちゃ書いたのですが、どうにも褒める方向にもっていけないので、大人しく黙ろうと思います。

3.Funz and Games 

観れる方は、ぜひ!!


イナムラ、今回のダントツのイチオシです。
これはさすが、すでに数年前からさんざん方々で大絶賛されているFunz and Gamesだけあります。私も負けずに彼らの勇気とワザと才能に絶賛の拍手を送りたい。
コレですね、ガチでお子さんを含む素人のご家族を観客に入れた観客参加型のゲーム・エンタティメント・ショーなんですが、お子さんに容赦ないんです。お子さんに世の中のアンファと敗北とズルの現実を叩き付ける。お子さんを褒めない、おだてない。お父さんとお母さんの目の前でお子さんをしっかりオトす。
でもギリギリの境界線を知っているんです。その境界線とは、上記のお子さんに容赦ない、というのは家族間の内々でやりそうなレベルなんです。親だからこそお子さんへ非情な現実を見せる、ということを「公のショー」であり、親御さんが監視している、という環境によって、彼らがやってのけてしまっている。今までこんなのあったでしょうか。こんなに素晴らしいショーはありません。今すぐシリーズ化して欲しいです。BBCならできる。土曜の7時枠でお願いします。子どもと一緒にクオリティの高い笑いを楽しめる。なかなかこのターゲット層にクオリティの高い番組がないんです。シリーズ化をろくろ首でまつことにします。

4. Radges

観れる方はぜひ!
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/p02rn2wn/comedy-feeds-2015-4-radges

こちらは超若手スコティッシュ芸人Fern Bradyちゃんが書いた作品で、個人的には肌になじんで、大変楽しめました。心の病/悩みをかかえた青少年たちのリハビリ施設にいるティーンたちが主人公で、このエピソードではイケメン君(施設外)からのお誘いでパーティに行く、というもの。
なぜかChortleのベネットさんによるとキャラクター形成が甘いからシリーズ化するとなると苦労するんじゃねーか、みたいなネガティブ評だったんですけど、甘くないと思います。コレかなりリアルだと思います。だっているもん、こーゆー人たち。これシリーズ化したら絶対観ると思う。
(そういえばたしかScots Squadの評価も低かったんだよな、Chortleさん。あんなに面白かった作品が…)

5. People Time

観れる人はどうぞ
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/p02rndpc/comedy-feeds-2015-5-people-time


じ、じつは、コレです。コレをですね、ChortleのベネットさんがIt could be the next Big Train...っていうくらいべた褒めしてたんです。すいません。オレがコンサバなのかもしれないけど、この作品はパイロット版であるということを気にしなさすぎで、やってやろうぜ、みたいなはりきりが負につながってると思いました。(もともとこのグループのうちの3人を占める、スケッチコメディ3人組み「羊」さんのスケッチが基本をすっとばしてこそ面白いものが作れると信じ込んで基本を知らないことを正当化している日本の○○若手芸人さんとかぶって苦手なんです。)
いやおそらく「羊」さんたちは「オチないのが笑えるんだ」って思ってる気がします(→なんと、パイソニアンズだったことが最近判明。ココから迷える「羊」さんになってるのはなんとも納得できすぎる。)。それを好きなお客様もいるでしょう。それで何か生まれるかもしれません。テイストとスタイルは人それぞれです、はい。
単発のスケッチってすごく高度な技術が必要だと思います。続きがないので、Running gagができない。各スケッチは”笑い”で最低及第点をとらないと、客にとって1−2分ごとにキャラクターの変わるオチのないスケッチは苦痛以外の何ものでもない。その証拠に、28分くらいのなか入っていたリピートで出て来るキャラとそのパターンがみえるものに関してだけは見れましたし、そこをベネットさんが(とくに)褒めてました…

これだけ若手の才能ある人たちが集まっているだけに、じつは一番楽しみにしていたので、残念でなりません。

6. Sunny D
観れる方はどうぞ
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/p02rnfw4/comedy-feeds-2015-6-sunny-d


(コレってもともとラジオでやってなかったかなー?という記憶があるのですが、確かではありません。確認しないといけません。)

29歳、もうすぐ三十路のDaneは小さいときからラッパーとかギャングスターとかいかにも!なカッコいいものになるつもりだったけど、会計事務所で働いて、まだ両親、双子の妹と一緒に一つ屋根の下で暮らしている。そんな彼のモノローグです。人種柄ステロタイプによるネタも入りつつ、グルーヴィなシャベリのリズムでサクサクっと観れました。Citizen Khanみたいなお約束中央アジアンなのに強烈かつぶっ飛んだ面白さってのはないんですけど、(単純に私があの地域に昔住んでいて友人もいるから強烈に面白く感じるのかもしれないですが 汗。コメディは所詮主観です … 汗)面白く観賞できました。DaneのボスがJohn Thomson(古いところでいうと、Cheeky Monkeyで、クーガンの相方で、そこよりちょっと新しいとFast Showで、そこと前後してドラマのCold Feetで、でももともとクラブコミックで、マンチェスターでかなりエッジなことやってた芸人さんです)が昔やってたキャラクターに軽くかぶるような役柄でいい感じでした。

2015年7月14日火曜日

2015年6月に観たUKで観れたコメディの感想です

① Man Down S2
Man Down Series 1についてはこちら

観れる方はぜひどうぞ
http://www.channel4.com/programmes/man-down/on-demand/58396-007


グレッグ・ディヴィスの才能と評価を持ってしても、誰もが「お父さん(→Rik Mayall)なくして、シリーズ2のクオリティはいったいどうなってしまうのか」と心配せざるを得なかったMan Down S2。なぜって、あの番組が世界トップアスリートならお父さんの存在は合法ステロイドっていうくらい、お父さんの力がかなり偉大だったからです。
でも、ご安心ください、グレッグ・デイヴィスと仲間たちはやってのけました。合法ステロイドナシでもトップを走り抜けられることを証明してくれました。具体的には
①お父さんのかわりに、おばあちゃんを導入し、ダンを下げる機能を維持
②お父さんのおかげで今イチ不明だったキャラ設定とその浸透率がじつは素晴らしいレベルでなしとげられていたことが、お父さんがいないせいで、明らかになった。
③全員むちゃくちゃ強烈なキャラなのに、キャラがぶつかりあいうるさくなることがなく、各各が共存し合えるスペースを保っている。すごい技術とスキルです。

グレッグはお父さんの不在にきちんと向き合い、望ましくない状況を6フィートの大きな身体で受け入れ、脚本に必要な変更と加筆を正しくおこなったんだと納得できるシリーズでした。
今さらですが、グレッグ・デイヴィスは相当な完璧主義者であり、客観的に分析&対処&制作ができる、さすがな元教師なのだと思いました。

Rik がいなくなってから、とくにこのMan Down S2では、ダンがお父さんと軽くかぶっちゃって、涙が不必要にでますので、注意が必要です。(もともとグレッグ氏がリックに似てるみたいなファジーなつながりもあっての本作でした)(んでもって軽くかぶるせいで、グレッグが前にも増してかっこよく見えてしょうがないです。かっこいーって黄色い声だしてます。はい。

②8 Out of 10 Cats Does Countdownのマラソンウォッチングやってます
http://www.channel4.com/programmes/8-out-of-10-cats-does-countdown


何でこんなことに…なったのかといえば、ここに出て来る芸人さんたちの多くをすでに別の番組でみたことがあるかつ、下ネタに反応するお年頃になってきた12歳半の娘が8 Out of 10 Cats Does Countdownでコマーシャルブレイク前にあるお下劣アナグラムに大変感銘を受け、良いネタだとメモするようになったからです。つまりこのマラソンウォッチングは、私がやっているというよりは、私は無理矢理やらされていることになります。学校のお勉強はもにょもにょしてしまいますが、こういうことには以上な記憶力と才能を示す、元気かつ健康的な子どもです。
ついでにいうと、ここに出てるジョン・リチャードソンを娘がかなり気に入りました。それは「きゃーかっこいい」じゃなく、「この兄ちゃん共感できるわ、面白い」です。あの潔癖性の偏屈じじいみたいな性格に共感したわけです、はい。思春期なので、はい。
かなりキッツイ下ネタがでてきてヒヤヒヤしてるんですが、子どもは大人が面白いと思うものを空気で学ぶので、私がダンマリしてると、「あ、コレは笑いどころじゃないんだな」とか「コレは何かあるな」と感じ取るようで、今のところ華麗にスルーします。
これを機会にアナグラムの得意で計算の得意な子どもになって欲しいです。