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2013年8月17日土曜日

 Edinburgh Fringe 2013 番外編:フリンジ・コメディ好きにとっての御法度を犯してしまいました

【はじめに】
真面目にコメディを見るものにとって、最低限のルールがあります。
それは、芸人さんが舞台に立っている間は、トイレに行かない、席を立たない、です。よくビールを追加で買いに行ったり、ビールの飲み過ぎでおトイレが我慢できなくなったりなどで上演中にハコから出ちゃう人がいますが、アレは、どんな芸人さんにも多大なるリスペクトを持つオタクにとっては許されまじき行為です。「なんででてくの?」と、どの芸人さんも180%思っています。
おりしも先日観に行ったトークショーで「宇宙船レッドドワーフ号/Red Dwarf」のドワーフ号のコンピューター、ホリーでおなじみのNorman Lovett/ノーマン・ラヴェットおじいさんがこの話をまさにしていました。「とても傷つくんだよ。なんで行っちゃうんだろう」って、胸に両手をあてて、ものすごくキュートにココロ痛めてました。

そんな絶対タブーの途中退場。なのですが、本当にのっぴきならない事情で、やってしまいました。やってしまったのは、トム・ローゼンタール君のときです。当時罪悪感で凹みまくったのですが、どうにか自己の呪縛から解放され、客観的に振り返ってみると、これぞエディンバラのフリンジならではの体験だったので、レポートとしてあげることにしました。

【不規則な生活が続いていた…】
個人的な話ですが、フリンジが始まる前あたりから、アドレナリンが多量放出するので、食事と睡眠があまり必要なくなります。今年は直前にThe Stone Rosesのバイオグラフィーの著者John Robbせんせいとお会いするという人生で相当大きなイベントがあったために、通常よりアドレナリン放出期間が長かったのではないかと、推測します。そのせいで、予想外に身体がよわっていたのだと思います。

【御法度を犯した現場には、トム君のお父さんが観に来ていた……】
あり得ない運の悪さに聞こえますが、フリンジではあまりめずらしくない光景です。ホリデーがてら家族がよく来ています。
なぜわかったかというと会場前で列を作って並んでいるときに、後ろにトム君のお父さんが立っていたんですって。(発見者は友人です)そうと知っていれば並んでいる間の20分間あれほどかわいーかわいーを連発したあげく、かわいーんだからなんでもいいじゃ〜ん!みたいなこと言わなかったです。友人もなぜ合図の一つもしてくれなかったのか…悔やまれます。

【某所で食べた某食事と別某所で飲んだビール菌が異常な速度で反応し合っていた…】
食中毒って一気に来ますよね!(涙) 入場前から胃腸の調子がおかしいなと感じてはいたのですが、前述のとおりぐだぐだ喋ってられるほどだったです。ところがいざ!始まったあたりから、異常事態に急変してしまいました。

【図解:着席位置と脱出ルート】
客席数100強のCozyなハコです。着席位置に関しては、あまり選べず、はいツメテツメテ!とスタッフの人に誘導されるままに座ります。ゆえにこれは運が悪すぎるとしかいいようがありません。(しかし、フリンジではあってもおかしくない光景です。)


つまりワテクシは、猛烈な吐き気と下腹ぐるぐる感に襲われるなか、
①中央席の奥から、お父さんの前を横切り


② 喋っている真っ最中のトム君の真ん前を“同じ目線”で横切らなければいけない。




ホントに(涙)我慢していたかったです。

しかし上から下からやっちゃったら、それこそショー自体めっちゃくちゃです。それをさけるために、動けるうちに逃げました。スタッフの人も様子がおかしいことがわかってくれて、トイレの場所をすぐ教えてもらい、上下3回ずつ。ゲッソリです。

出すモノだしちゃえば、すっかり落ち着いてしまうのが食中毒ですよね。

30分後にはだいたい落ち着きました。のっぴきならない事情とはいえ、それはこちらの事情です。とにかく本人の目の前を通るので、いきなり不機嫌な顔してでてっちゃったら、めちゃくちゃ!気分悪いと思います。

「傷つくんだよ〜〜、傷つくんだよ〜〜」

ノーマン・ラヴェットおじいさんの言葉が頭んなかでガンガンエコーかかって聞こえます。ホントに泣きたくなりました。

【終了後…】
 友人と落ち合って少ししゃべっていたら、なぜかオトーさんがにこにこして側にいらっしゃったんです。むちゃくちゃ謝りました。ココロからむちゃくちゃ謝りました。オトーさん、ニコニコして「伝えておくから、大丈夫だよ」と言ってくれました。(スポーツにおくわしい方はこの時点で、ジム・ローゼンタールに失礼したあげく、伝言頼むって…と飽きれてものも言えないかと思います。ホントにすみません。。

とはいえ、どうしてもコソコソ感が拭えず、自己嫌悪も甚だしかったので、とにかく謝ろうと「ホントにすみませんでした」とツイートしました。ほどなく「気にしなくて大丈夫!具合悪そうにしているのわかったから。次来れそうなときはある?」と救いのお返事をいただきまして、ようやく自己嫌悪から解放された次第です。(そんな経緯から、トム君のcheekyキャラ説が崩れ、じつは天使だったんじゃないの?と思っている次第です)。

ちなみにこれ、特別ごひいきにしてもらったようなやりとりですが、そんなことはまったくありません。フリンジでは観客と人気者とのダイレクトなコミュニケーションはそれほど珍しくないです。とくにこのPleasance という場所はかなり大きなビアガーデンの周囲に大小10以上のハコで囲まれている環境で、芸人さん&関係者側の交流の場にもなっているんですね。そのためこんな偶然率がかなり高いです。フリンジ体験ご計画の方は、ぜひ参考にしてください。「すごく楽しかったです!」とか話しかけても結構ニコニコきいてくれます。
Pleasance courtyard

【自分的まとめ】
1楽しみたいときほど規則正しい生活を!
2正直になるのが一番!

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