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2017年8月6日日曜日

Edinburgh Fringe 2017 政治事情がわかっていて、本気で究極のポリティカル・コメディが観たい人へ。Fin Taylor さん Lefty Tighty Righty Loosey



去年オレ的にはダントツ一番の話題だったスタンダップのお兄ちゃんで、あまりにすごくて感想を結局かけずじまいだった(というか日本語で書いてもあまり意味がないと思った)Fin Taylorさん。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/fin-taylor-lefty-tighty-righty-loosey


今まで30前までの若手スタンダップ芸人君は、すべて「君」でご紹介していましたが、Fin Taylorさんはたったの27歳(つまり去年はたったの26歳)なのにとても「君」とは呼べません。この兄ちゃんは、絶対に「君」ではない。

チケット購入サイトに Buy a ticket in advance to guarantee entry or Pay What You Want at the Venue って書いてありますけど、買わないと入れないどころか買ってもThe Stand Comedy Club状態(座る席のギャランティーがイマイチ?)なので事前に買っといたほうがいいです。そして最低30分前には現場で並んでたほうがいいです。それくらいの人気度です。

あとこのハコ、Tron Kirk(ロイヤル・マイル)の裏にあるパブの地下でかつてBill Hicksがやってた、レジェンド小屋、だそうです。

まず今年のショーの感想を書く前に、なぜ私がフィン・テイラーさんの昨年のショーを(一番衝撃的だったにも関わらず)書き損ねたか、について簡単に説明したく思います。

フィン・テイラーさんはじつはものっっすご!政治左希望なんですよ。だけどこのものっすご政治左思考では世の中、まっっったく!回ってないし回らないんです。その怒りとフラストレーションを爆発させ、爆走し、爆走しているうちにくるっと一回転してあれ?気がついたらものっすご政治右じゃん!ってことを、確信犯と勢いで見せる、圧巻・絶句・衝撃の60分だったんですよ。

政治学をかじった事がある方はアイディオロジー的に究極左と究極右ってのはちょっとしたことで共通点ができ円を描いてしまいかねないセンシティブなものである、ということはご認識かと思います。フィン・テイラーさんのDelivering skillsもしくは彼の笑いを機能させる(驚愕のアリと行き過ぎの崖っぷちではあるにしろ)彼のlogicも基盤はそこにあるような気もします。

んで、なぜオレが躊躇して、常に確固たる自信を持っておる自前のVerification radarが正常運転しているかどうかわからなくなってしまう、という自体に陥ってしまったのか。じつは上記の展開ロジックをこなす一つの大ネタに、「こんな国にどうして君たち(Non-whiteの移民=つまりオレ)いたいんだよ?! そこまでしてなんの得があるのよ。」ってのがありまして。(てか、上手いでしょ? ホントに上手いんですよ!) でも現状としてものすごいつらい苦労をしながらこのUKという国に居残って頑張る最中のオレが、「…この白人の人達と一緒にヘラヘラ笑っちゃっていいの?」ってなってしまったんです。でもこのレベルの危険を犯しての爆弾投下で、倫理バリバリ先進国を粉々に破壊する笑いは、この長いオルタナコメディ観客人生において今まで見たことがなかったんです。

というわけで今年の Lefty Tighty Righty Loosey 。相変わらず同じ様式で展開する「もう今年はさ、左でいることやめたよ、オレ!」って話なんですが(笑、昨年のオレらみたいんな客が後頭部あたりで「あれ?汗」って思う躊躇感を感じさせる要素がなくなっていました。じつは今もまだこの躊躇感を沸かす要素と言いつつも、まぎれもなく史上最大級の衝撃を生んだわけだし、その意味で「今まで見たことないすげえ」の魅力かもしれないので、これがなかったのが、よいことなのかどうかわからないです。でも相変わらずすげえ!!!ではあるし、これだけのフルスピードかつ究極の下ネタで今の世の中を例えちゃえるんだっていうのは新たな発見でもありました。

また、相変わらず一般公開用ではないけど(You TubeやPodcastのレベルでも無理とご本人も認識しております)このエッジさ加減だったら賞レースに入れるんじゃないかな。すごい才能で毎年(いらっしゃるなら)観たいと思っています。

備考:最近Andrew Lawrence氏のFull Set見てないからまったく、あてにならない憶測ではあるのだけど、A.L氏はじつはFin Taylorさんがやってることをやってるつもりなんじゃないかな、とも思いました。(→注:ツイッターやFBの文章で観る限りはできてない)「左をつつく」っていうことをやるなら、Fin Taylorさんくらい、覚悟決めて、全力で、持つべき才能とエネルギーと、そして人生を(?)燃やし尽くして、爆走しないと成功しないんじゃねーかなーとか、思いました。



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