いや、つい2日前だったんですよ。アマゾンプライムUKで韓国映画をパトロールしてたら、関連オススメ作品で、ダウンタウンの松ちゃん企画のシリーズが出てきて。
is this english subtitled...? 😱more importantly, is this any good...
— Miki Inamura (@whiteanklesocks) June 17, 2020
なにコレ!!
見れるんだけど!!! (面白いの?)https://t.co/daei7ll5cS
何しろアマゾンプライムに入ったのは、Next Up Twitch TVに月会費をアマゾンプライム月会費から賄えるシステムを利用したくてこの4月に入っただけなので、コンテンツ情報については話題のドラマくらいしか入ってこないのです。コメディギークとしては要チェック案件なので早速視聴しました。
シーズン1の3話まで見た今の段階では、自分の中で色々消化できたので、もうこれ以上見なくてもいいかも? と思っています。感想はこちらです。日本語の感想はこちらです
(シーズン2、3で女性とかでてくるのか、気になってるくらいかなぁ。)
で、本日(2020年6月19日)。Chortleのベネットさんがこんな記事アップしてて。
LOL: Last One Laughing | TV review by Steve Bennett https://t.co/54nOp46Zlk pic.twitter.com/BNyK22VoJo
— Chortle Comedy (@chortle) June 19, 2020
オーストラリア版の配信が開始になった、と知りました。現在2話まで視聴できるので、早速視聴。以下、日本オリジナルを踏まえた上での感想です。
ええ?もしかして、日本アマゾンだと見れないの??? イギリスでは日本オリジナルが見れるのに??(英語字幕付きで見れるのに?)
レベルウィルソンとウォッチパーティがあった第1話のYOUTUBEクリップを貼り付けときます。
【オーストラリア版ルールは】
日本の場合、「よしもと」そして(多分特に)「松本人志」というお笑い社会の歴史、環境、習慣そしてルールがあります。
日本オリジナルは、松ちゃんによる芸人の選択だけではなく「女・子どもやジジイ(多分ババアも)を視聴者として考えない(注:オレが言ってるんじゃないですよ(汗)第1話で松ちゃん自身が言ってるんですよ!)」、つまり「彼の笑いを参加している芸人さんたち同様に理解し楽しむ男性視聴者(*)」のみを視聴者と定義している。そうすることで彼が面白いと思う「究極のメタ」空間を成立させ、その中で、一番面白い笑いを探していくのです。
しかし、上記に値するものがオーストラリアどころか英国にもアメリカにもありません。例えばオレが一番具体的に想像しやすいイギリス版で想像してみると、松ちゃんって
Stewart Leeが若手にもたらした副作用を含む影響力を持つ、Avalon所属のリッキー・ジャーヴェイス・・・?
ぜ、全然、ムリ・・・😓
というわけで、オーストラリア版、以下のようになっています。
1. 松ちゃん役を担うのは、Rebel Wilsonレベル・ウィルソン。日本でもとっても人気ですよね。
2. レベルが選んだ10人ではない。番組が選んだ名うての芸人さん10人。うち2人はエディンバラのフリンジ・フェスティバルで、コメディアワード*取ってるし(*サムとフランク)、オレもよく知る顔が半数は占めている、という相当の力のこもりかた。
3. もちろんオーストラリア人って肌の色も性別も本当に様々なので、その意味で様々な芸人さんが10人集まっている。
4. 賞金は100、000ドル。でも各芸人さんはお金を持ち寄っていません。
5. 日本にはない「ジョーカーカード」というのがあり、1人1枚所持している。これを使用すると全員その使用者のネタ(話)を観客のように聞かなければならない。
6. 「お笑い哲学」「今まで試してきた様々なお笑いとは違う」というような風呂敷を広げてないので、1回毎の尺は30分。ルールも10人の敏腕芸人さんたちが1つの空間の中で6時間、笑ったら負け。シンプルです。
【オーストラリア版の感想】
1.日本オリジナル版のような「究極のメタ空間」とか「(究極のメタ空間における)最高の笑いの模索」と言った目的がないので、芸人さんたちによる「笑ったら負けよ」のリアリティショーとして成立する。
つまり、芸人さんたちの言動に笑えなくても、彼らのネタについてごちゃごちゃ考えなくても、誰が笑うか、ということ自体で十分なエンタテイメントとなる。
番組の作り方も王道のリアリティーショーのフォーマットになっています。なので見やすい。
2. そんなわけで、日本オリジナル版で模索が試みられていることが、まったくもってスルーされています。日本オリジナル版を3話まで見た人間としては、この「メタ空間における一番面白い笑い」とはなんなのかを、オーストラリアの芸人さんたちはどのように探すのか、見たかったので、残念です。
3. 10人の中にSam Simmonsが入ってることに注目。この人一人勝ちになっちゃうんじゃないの?って思ったくらい、日本版ではジミーちゃんが恐れられたましたが、あれ系の破壊力を持つんですよね。予想通り、彼がすごいです。今のところ、サム・シモンズが「笑い」のクオリティ・コントローラーですね。
(海外版制作にあたり、よしもとの事情をよく知る英語ネイティブの関係者がブレーンに入ってるのかな、と思っちゃったり)。
ちなみにサム・シモンズは2015年にエディンバラ・フリンジでコメディ・アワードを受賞した芸人さんです。
4. 尺が30分なのでテンポが良いです。
5. オーストラリアのコメディは、この意味では日本の笑いとかぶる部分があるのかと思います。「誰かを笑わせる」ために、下ネタだろうと突拍子もないチープな笑いだろうと、なんだってやり始めてます。
細かく言うとネタバレになるので控えますが、そのネタ自体が面白いか、と言うよりは(注:サム・シモンズは例外。面白い!本当に面白いです!)「普段こんなことで笑いなんて取ろうとしないのに」とほぼキャリア的に自虐でデスパレートになっていく芸人さんたちの姿と、誰が笑うか、が見所になります。ここが日本オリジナル版と大きく違う所です。
6. その下ネタとかデスパレートなネタが、脈絡がなければないほど、どのような心理や倫理観念、ステロタイプを含めた思考概念が見え隠れしやすいかな、と。同じ下ネタやデスパレートなネタでも日本オリジナル版を3話までで見たものとは別物です。これについては、別立てて書こうと思っている日本版の感想で説明したいと思います。
というわけで個人的には、サム・シモンズがどこで脱落するのか、
そして誰が勝利にとなるのか、くらいを焦点に今後もザッピング視聴しようかな、と思ってます。
ドキュメンタルはオーストラリア版の他にもメキシコ版が全話配信中なので、そちらの感想記事も読んでみたいです!
返信削除こんにちは!読んでくださってありがとうございます。もう一つ見かけたやつはメキシコ版だったのですね。スペイン版かな?とか勝手に思ってました。メキシコのお笑い事情がまったくわかってないので、理解できるかなぁ…メキシコ版はどうでしたか?
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