イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2022年8月30日火曜日

2022年秋以降、ロンドンで観れるコメディ情報です: Stewart Lee スチュワート・リーの参考メモ入ってます。

はい。

毎年のことではありますが、フリンジで3−4週間上演された多くのコメディがこれから(一呼吸おいて)イングランドの首都ロンドンへ、さらに英国中を駆け巡ります。

随時アップデートとして行くつもりです。今発表されているもの&ロンドンで観れるもので、おすすめまたは気になってるもののリンクを下記に貼り付けまくっているのでどうぞご参考にしてください。

**** やっと、でました。10月28日(金)EartH (Hackney)にSam CampbellくんのComedy Show確定。ラス1と清く宣言してるぞ(インスタで)。EartHってハコでかいよねえ?っと思って調べたらちっちゃいやつでも700だぞ。でっかいやつだったら1000越え・・・! それは、でかい。

が、
Leo Reichとの2本立てらしいです。

しかしバンドル・チケットで17ポンドってどんだけ安いのよ(涙)なめすぎじゃないですか。



SOHO THEATRE


1) Stewart Lee: Basic Lee (WiP)


( The Bill Murray でも9月ちょこっとやってます)

昔は、頑張って布教のためにこちゃこちゃ描いてたけど、世の中にはもはや感想をわざわざ書く必要もない聖域というのがあります。その1人がStewart Leeです。書けば書くほど、芸術が伝わらないしクールではないので、もう過去の記事もしまっちゃいたいくらい。他にもFrankie Boyleがいます。ここの二人が互いの聖域をどうリスペクトしているのかはあまり触れたくないエリアではあります。
ちなみに、ほぼ信仰してるのに、ほとんど感想あげてない、っていう聖域は他にもあります。数は多くないですけど。

そして、Stewart Leeに関しては、まず「パーソナ」であると認識していただき、その「Stewart Lee」(というパーソナ)が繰り広げる、1シーズンごとにまるで違う話が展開するんだけども、なんとなく他のシーズンと関わりがあるっていうタイプの「Stewart Lee プレゼンツ…」シリーズ、みたいに考えてもらったらいいかも、です。例えば、アメリカン・ホラー・ストーリーとか。
なので、どのシーズンから見はじめてもさして差し障りがないのですが、シリーズ全体像を踏まえての見どころとか、この人物前のシーズンではこんな役やってて、とか、なんか細かいところで、レイヤーがあるんで、そこが拾えないと、どうとったらいいのか、判断わかりかねる、っていうことが出てきます。

Stewart Leeは、そのレイヤーのオパシティを全て計算ずくで、ショーを展開していて、客全員が同じレベルにいることを前提または希望してるわけでもないです。

その一方、シェア率として、シーズン1からずーっと観てるファンダムはめちゃくちゃでかいので、メタジョークとしてのみ成立する、っていうものもまるでないわけじゃないです。カルト的な人気を誇るTVシリーズだとよくみんなが知ってて当たり前の セリフとかシーンとかあって、よく引き合いに出されるとか、あるじゃないですか。Stewart Leeに関しては、スタンダップのセットでファンの誰もが知ってる、引用しちゃうフレーズがいくつもあるんです。ここに関しては、スルーしちゃっても大丈夫と思っています。ここ頑張ると、シーズン1からみ始める上に、Wiki FandomとRedditにらめっこみたいな、まるでオレがAlways SunnyやSouth Park見るときにたまにやっちゃうことをやらないといけなくなっちゃう…

初めて見るのがWiPの場合は、正式公演の時も観に行った方がいいかと思います。


2) Frankie Boyle: Work in Progress


聖域その2。


3) Joz Norris: Blink


ちょっとですね(汗)いろんな意味で、自分の観た日が悪かったせいで、感想はあげてないのですよ・・・。
芸人はやめてマジシャンになったよ!といってマジシャンとして進行する1時間なのだけど、すべてドン引きのエセ・マジックです。あちこちでいい星をもらっているので、ぜひ。テクニカル的表現方法はさておき(?)おバカコメディと彼らのエネルギーを楽しんでもらえたら、と思います。

このショー、かなりいろんな人たちが関わって共同制作してます。で、Jozくんと仲間たちって本当に本当に!いい人たちなんですよ。仏レベルでいい人たちなんですよ。で、Jozくんの中に、「(そーかもしれないが)オレのコレがダントツもっと面白いじゃん?だからみんなオレのいう通りにしろよ」的なゴーマンが欠如しているのが、弱い膝なのじゃないかな、と勝手に憶測してます(制作現場自体は見ちゃいないので)。


4) Josh Glanc: Vroom Vroom 

今回初めて見た芸人さんだったんですが、予想通りの当たりで。このショーの感想は


チケットはこちら。


5) Tim Key: Mulberry 

WiPを2−3回見たにも関わらず、「完成形を観なくては、観たことにはならんだろ?」と、フリンジでものこのこのこのこ行ったのは、オレ様です。はっきり言って、個人的に今年のフリンジのコメディ・ショーで一番美しかったものはコレだと断言します。美しかった。
シアタークラスタの人にも観て欲しいです。
ティムキーっていつもこーゆー感じで美しいのです!!!
頂点に立つ一握りの達人たちの1人で、誰からも賛美しか出てこない、という意味では感想なぞわざわざ書かんでもいい、聖域にいるアーティストですよね。

酷い長さで賛辞を述べているWiP時の感想は こちら 


チケットはこちら




6) Jordan Gray: Is it a Bird?




7) Randy Feltface: Alien of Extraordinary Ability 

ランディはですね、パペットのスタンダップ(?)芸人です。結構芸歴長いです。なかの人は多分40くらい。テレビ(バスデンさんも書いてたキッズコメディ番組、Me and My MonstersというオーストラリアとCBBC共作かな?の作家の一人)とかでよく観てました。で、ライブは今回初めて鑑賞。
ずるいですねw  話術長けてるし、パペットの表情?が効果てきめん。話も面白いですよ。パペットだけどミッドライフ・クライシス形のおじさんの内容だからw
子供用っぽいけど、内容全然子供用じゃないので小さいお子様とか連れてかないようにお願いします(汗)



8)  Leo Reich: Literally Who Cares? 

今年のフリンジコメディアワードの新人枠のノミネート者。
これね、めちゃくちゃ観たかったんですよ!!!なのにどうしても時間に都合がつけられなくて、観れなかった・・・(涙)今年のフリンジはなぜかおやつの時間とプライムタイムにチェックしてるものが重なりまくっていて、どうしても見なきゃいけないものとほぼ義務にも近くなったご贔屓をこなすと、無理だった・・・
なぜどうしても見たかったか、っていうと、この芸人さんの短いセットをパンデミック中のオンラインで一回見ていて(Knock2Back Comedy at Moth Clubのシリーズ*)、それがずば抜けておもしろかったんです。なので、この芸人さんを見れるチャンスがローカルであったら絶対に見にいきたいと思っているのです。



*オーストラリアからサム・キャンベルくんも出るっていうもんだから、意気込んでチケット購入して臨んだのに、数秒でてぶっつり回線が切れ、Waiting for Goddot 状態になった衝撃の回。周り中の焦りでガチかと思ったけど、今考えたらネタかもしれない・・・だって面白かったし、思いっきり「らしい」もんな・・・


9) Anna Mann: The Death of Anna Mann





10) Delightful Sausage: Nowt But Sea 




11) Kai Samra: Native 

 現在アマゾンプライムのSOHO THEATRE Liveだったっけ?のシリーズで配信中の前作が非常に秀作だったので、次作はマストだな、と思って見に行ったわけです。
申し訳ないんだけど、単純にスキル・技術的な部分で上手に仕上げれられてなくて、今回感想は書いてないですが、彼の語るお話自体は(こういう事実があって、こういう差別があって、こういう状況にある。コメディ業界腐ってる)より多くの人が知るべきだと思うし、その意味で観に行って欲しいと思います。お話を聞きに行ってください。
マジで本当に技術的な問題なだけなので、今後スキルアップするんだと思います。



*ロンドンプレミアで観れてないけど、絶対観たいやつ*

Kim Noble: Lullaby for Scavengers 


三部作の完結だそうで。

紹介含めて前作の感想↓



Leicester Square Theatre


1) Stewart Lee: Basic Lee (本番)


2) Drunk Women Solving Crime 

見てないんだけど、評判がよかったです。(無責任)


 
3) Fin Taylor: Daddy Self-Care 

これですね、ちょっと注意してください。Fin Taylorさんが作り上げた完全なるダメ男&最低親父っていうパーソナで全速力で突っ走ります。その中にあるすごいキワキワのthin lineにある「アリ」を見せていく、というものなのですが、このパーソナがキワキワすぎて、見えづらいこともある。また、そこまで達しないところの「完全なるダメ男&最低親父」をRelatableとして共感しちゃって笑う男子も多いんですよ。だから、変なダブル・スタンダードになっちゃってるの。感想がポジティヴオンリーになりずらいので、感想をあげてないんです。ただ、ギークとしては、これを見るのは興味深い。オレが見たとき、本当に客がやばくて、上手に消化できなかったので、もう一回環境の良い場所で見るつもりです。






Bloomsbury Theatre & Studio 


1) Nick Helm: What Have We Become

あとで、ちゃんと感想あげます! でもこれ、今までで一番ぬるくて、いい意味でとてもニックヘルムのビギナー向けなスイートな仕上がりなので、今までニックヘルムのライブを体験したことない人に、超オススメしたいです。




The Bill Murray Comedy Club 

1) Microscope Live

これ、Matt Ewinsと前フリンジコメディアワード受賞者のJohn Kearnsがやってるやつで、エディンバラも3回くらいだけやってたけど、見事見れなかった・・・John Kearnsはとても好きな芸人さんなので、おすすめ。







2022年8月28日日曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 もうすぐ終わり!その前にまとめて2本良作紹介。 Nic Sampsons Marathon 1904 & Josh Glanc Vroom Vroom

 2年ぶりのエディンバラ・フリンジ。ついに本日で終わり。(明日もやる芸人さんもいますが)

この数日間見てきたなかで、特にご紹介しときたいもの2本。です。


Nic Sampsons Marathon 1904

https://tickets.edfringe.com/whats-on/nic-sampson-marathon-1904

コレは、本当に良かった。1904年にアメリカで開催されたオリンピックマラソンの実話エピソードをベースにしたオーラル・ストーリー。。キエランくん(Kieran Hodgson)の作品群 を思い起こさせるスタイルです。ある意味クラシックだけど、一人全役をこなし、芝居部分が多いので、芝居構成とか役者としての高い技量がないとできないタイプ。だから実際あんまりこの手で注目を集めるコメディショー自体がない、と思います。(→1日に3000以上公演されてるんで、数はあると思うんですけど、注目集めるところまでいかない、ってことで)

お客さんとのインタラクション、特に客の招き入れ方もうまかったなぁ、と。客が即興をやらないといけないシーンがあるんですけど、客の投げた球を、上手に拾ってショーに取り込みつつも、ショー自体は壊させない。小さいハコ(60-70人くらい?) で午後4時半過ぎだから、質の良いお客さんたち少人数っていう環境だから、というのもあるかと思いますが。

実話がベースなので、情報にもなりますし、本当に良作です。


Josh Glanc Vroom Vroom 

同行者に「これ行く!」って言われて、リンク見まして。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/josh-glanc-vrooom-vrooom

まるでモチベーションが高まるどころか、不安にさえさせてくれるPR写真だった一方、紹介欄見ると、

Adelaide Fringe Best Comedy Weekly award winner 2018 and 2019. Perth Fringe Best Comedy award winner and nominee of the Arts Editor Award. 'Master of craze' **** (Guardian). 'Absurd and dynamic' **** (Fest). 'An extraordinary talent' **** (Scotsman). As seen on Australian television: ABC and Network 10. 'Wonderfully offbeat nonsense from one of Australia’s most exciting rising stars' ***** (TheWest.com.au). 'Impeccably well-crafted silliness – and it’s that which makes him one of the smartest comedians on the scene.' ***** (Advertiser, Adelaide 2022).

もうコレは外せないやつじゃないですか! よく考えれば、こーゆー写真とオレの感想のギャップは ニック・ヘルムでさんざん経験済み。持つべきものはオレレベルのコメディ・ギークの友です。

ちなみにJosh Blanc、何しろ写真が「コレ」なので、客層がMonkey Barrelではあんまり見かけないポーキーな男性がフヨフヨしてまして。何を期待していたのかわかりませんが、この点も8−10年くらい前のニック・ヘルムの客層タイプと似てたw

ショーは、特にストーリーがあるのではなく、ソロ・スケッチの連続アワーで、音楽とリズムの使い方がめちゃくちゃ上手い。無駄にすごいある歌唱力で、ちょっとしたキャッチ・フレーズを作っていきながら、次第にビートを入れていき、歌い出す、っていうネタを要所要所でインサートして、キュッと全体を締めてます。キレがめちゃくちゃ良かったです。

プロップいっぱい。事前に仕込んでるボイス・オーバーを利用して、自分の内心の声や客の内心の声、それからプロップの声をきかせる、という演出効果によって生まれる笑いが卓越してましたね。「あいつ最低!って叫ばなきゃ!」と客の内心の声が流れて、お客さんが叫ばなきゃいけなかったり。

もひとつ例を挙げると、気がつくと、人形が客席に座ってるんですが、その人形が「もうこんなのつまらなすぎるからハコから出たい。隣の人、お願い、私を連れ出して!」って言うんですよ。設定としては心の声。で、隣のお客さんが人形持って出て行こうとすると「ちょっと待って、あんた何やってんの?!」ってジョッシュさん止めに入る、っつーw これ何回か繰り返すんですよ。客が本当に猛ダッシュして人形連れ出すまで。仕込みじゃないんで、めちゃくちゃ面白い。

6年前まで弁護士だったんですって。クラシックですなw



Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ 2022 コメディ・アワードの受賞者が発表されました!!!!!!

 

ノミネート発表をレポートしたポスティングはこちら。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/2022-edinburgh-fringe-2022-2022.html

で、受賞者が発砲、じゃなくて(→オートコレクト)発表されました。


息をするかのようにチェックしているTwitterを仕事終わった瞬間にチェック。ロイヤル・マイルで、「ウソだろマジか!」と、悲鳴をあげたアジア人を見かけたら、それは紛れもなく、オレ様です。

断続的に怒涛のように推して推して推して推して、推しまくってはや4年のオレが、マジかよレベルで驚くのもどうかと思うのですが、本人の昨晩のライブでの様子を見てると、本当に受賞してよかった😭👏👏👏🙌!!気分は絵文字を入れるくらい浮かれている!!!

あと、大親友のアーロンくんのTシャツ着てる所に感動です。ものっすごいエモ入ってます。

何しろ、今まで自己パトロールベース&自分発信ベースでみなさまのTLへ垂れ流してたサムくん情報が(Twitterやってない典型的な若者なので)、あっちもこっちもわっしょいわっしょい、ウソだろーレベルでオレのTLを埋めまくっている状態ですよ。この、受賞した途端に手のひら変えたように取り上げるメディアたちめ・・・。いいんですけど。いいんですけど!!!

というわけで、2回見に行っちゃったので、そして、2回目鑑賞後は、3回見てもよかったんじゃねーかくらいな気分になっている今回の受賞作について追加の忘備録です。

8月16日に鑑賞後の忘備録はこちら。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/edinburgh-fringe-2022-2022prsam.html

8月26日に鑑賞後の追加忘備録は、下記の通り。

1)やっぱり16日は新作ほやほやだったことがわかるほど、今回はすっかり出来上がってました。例えば、もうちょっと広い年齢層やオーストラリアのローカルネタにピンと来にくい客層がアクセスしやすい補助を入れてたり、ネタを入れ替えたり(グーグルのネタが最後じゃなくなってた)。

2)とにかく、仕事が早い! ちょこちょこネタを差し替えてて、26日はノミネート後だったので、まさに、渦中の「2週間公演でノミネート」に真っ向から猛毒をはいてたり、エディンバラのゴミ問題に茶々入れてたり。そのスピードと生産力に、今更ながら絶賛するしかありません。

3)とにかく、ノリノリで嬉しそうだった。それ観てめっちゃ嬉しかったです

4)Paul Williams さんとMark Silcoxおじさんのカメオに加え、Dan Rathも追加投入。最後にDan Rath出て来たときは、さらにやったー!感が激増でした。

5)一般客と芸人客の割合と、有名人の量がちょっと・・・レベル越えで思わずおおおおお。でした。だってエドガー・ライト監督とかマシュー・ベイントンとかジム・ホイックとかごっそり。あの芸人さんもこの芸人さんも(そりゃ同じ町にいてノミネートされたショーやってれば見にいくよね 汗)わんさかいて、ナンジャコリャ状態。コレが沸点きてる芸人さんのマグネットパワーか、とブルブルしました。

別に受賞してもしなくても、この芸人さんの才能とコメディ界内でのインパクト、そして次世代ライブコメディシーンへの希望の大きさはすでに相当だと信じて疑わんのだが(ゆえにノミネートで十分オーケーと思っていた)、やっぱりMilestone的にあったほうが、そりゃいいよねぇ。そして受賞は、やはり大きな力が認識する。しかも1万ポンド、ゲット。

ワクワクしてます。

2022年8月25日木曜日

 あ、出た。けど、へ??? 2022 Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (ライブ)コメディ・アワードのノミネート者発表。

ハイここ→ https://www.comedyawards.co.uk/ 

すいません、いつの年からか、推しがノミネートされないとガン無視するようになってしまい、2016年以降(ガッド年&豪インディ・コメディ目覚め年)、実際なかった2年間を含め、6年間も記事におこしていないFringe Comedy Award (元々はペリエ・アワード)ですが、みなさまご存知、ここ数年オレとコメディといえばの、サム・キャンベルくんがなぜかノミネートされたので、記事にしたいと思います。

なぜ、推しなのに「なぜか」と言ってるかというと、サムくん、フリンジ期間中の半分(2週間)しかやってないから。今までだと、リミテッド・ランは対象外なんですよ。新作でリミテッド・ランてのが結構珍しいケースであるせいもあるんですけど。(フリンジってもともと開催期間が3週間ちょっとだったので)3週間強、頑張り続けるからこそ、得られる「対象内」の権利だった、というか。

確か過去に一回この点が問題になって、審査側がはっきり明記した記憶があります。(→あとで確認します)

というか、もっと、へ???って思ったのが、Liz Kingsman。彼女は2021年に発表していたショーで、サムくんよりも短い期間。(12日間)すでにレビューも出揃いまくってるわ、ハコはTraverse Theatreだわ。

「??」っとなってる芸人さんたちも、ちらほら見かけています。(名指ししないほうがいいと思うので、控えます)

というわけで、大変気になって、ELIGIBILITYを調べてみちゃったところ、ああ、なるほど。過去2年のせいで、ルール変更してました。


1)8月18日までに公演開始していて、18日から26日までの間で最低8日以上行なっているもの。または、8月18日以前に公演を開始してる場合は、19日−16日までの間で5日間公演すればよし。

2)2019年のエディンバラ・フリンジ後にオリジナル制作したものが新作とみなされる。(つまり2021年の制作発表ものは対象内になる)

・・・この変更点についての、個人の意見は控えておきます。


そんなこんながあり、のノミネート発表です。

ラインアップもここ数年おなじみの、とってつけたような「ダイバーシティわかってます!」ってドヤ顔で、(どちらかというと、アーティストたちをサポートするっていうんじゃなくて)、審査員自分たちをアピールするためってか。いや、ノミネートされてる人たちみんな素晴らしいのでそこは誤解しないでください。審査員の選び方が、自分を守るため感強いって言ってるんです。(だって実際には経費とかPRとか、まるで全然、演者をサポートしないんだもん。ほっといてるだけ。)

しつこいようですが、サムくんがノミネートされとらんかったら、マジで今年もスルーだった。

てか、白人+独身+若手+男子というThe Weakest Linkの決定版みたいんのが、何の苦悩や葛藤や問題も盛り込まない出来立てホヤホヤの新作で、よくもまあ、ノミネートされましたよ。この時点ですでに勝ち同然ですよ。


というわけで、以下、ノミネート者とコメント入れときます。

Nominated for Best Comedy Show/メインのアワード


Alfie Brown: Sensitive Man @ Monkey Barrel Comedy 

Jessie Cave (ハリーポッターシリーズに出てた)の元旦那さん、ってことで結婚中に注目されがちだったという印象がありますが、(実際自分が短いセットを見たときは、元奥さんの話をネタにしていることが多かったせい)社会政治のツッコミ的もよくやってる。今回ノミネートされたショーは、一見たわいのないオブザベーション・ジョークのようで、実は感情とかモラルとかそういうことを模索したり考えたりする1時間だよ、というものらしいです。(→見てない)


Colin Hoult: The Death of Anna Mann @ Pleasance Courtyard, Beneath 

リッキーのネトフリシリーズ、「After Life」で日本の皆様にもリファランスがしやすくなりました、キャラクター・コメディアン、コリン・ホルトが長年やってる人気キャラが、5年ぶりにライブ復活&今回でRIPするということで、特に固定客の間では、絶賛の嵐だったやつです。中のコリンが実はADHD問題を抱えていて、キャラとしてその問題について対峙するという内容。オレもめっちゃ見たかったんだけど、どうにも時間が取れず、10月に観ます。NeuroDiverse Reviewアワードが今年から作られたんですけど(汗)、その中のADHDカテゴリーでノミネートされてます



Jordan Gray: Is It a Bird? @ Assembly, George Square 

オレとギーク同行者たちの間では、単勝1点で賭けても当たるんじゃねーか、という。ミュージカル・コメディです。この芸人さんが受賞するとトランスジェンダー芸人が史上初の受賞者になります。あ、昔VOICE UKに出演したことある。

で、これがComedy Central UKで(ウエブかも?)やってたシリーズ



Josh Pugh: Sausage, Egg, Josh Pugh, Chips and Beans @ Monkey Barrel Comedy 

これは、観てないのですが、ちょっと気になってたやつです。ツイッターでネタクリップあげてるのが、結構回ってきていて、評判がよかったのと、タイトルにセンスがあったせいです。ただ、どうしてもいかなければ!までギアがあがらなかった。どこかの時点でチェックはしたいと思っています。エイカスター&ウィディカムがMCを務めるHypotheticalにでてたらしい(すいません。最近は特にテレビ番組のバラエティってあんまり見ないんですよ・・・)この芸人さんもADHDなのかな?


Larry Dean: Fudnut Monkey Barrel Comedy 

安定の。スコティッシュの。グラスゴーの。全国的にすでに人気者。BBC1とかでも出てます。テレビ出演ポロポロポロポロ。
普通ならわざわざ明記する必要性がまるでないですが、いかにダイバーシティをカバーしているか、という点で、ゲイです。

Lauren Pattison: It Is What It Is @ Monkey Barrel Comedy 

女子です。最初のロックダウンで踏んだり蹴ったりだったんですよね、彼女。パンデミック中にThe Stand ComedyやMonkey Barrel系の主催するオンライン・ライブで貢献してました、

Liz Kingsman: One-Woman Show @ Traverse Theatre 

前述の。ショー自体は非常に高評価で。しつこいようですが、去年です。



良くやった!と思ってる。あんなに緊張してた(くらいやはり欲しいのだろう)のに、取らないほうがいいなぁ、って思ってしまう自分が極悪すぎて、すいません。でも、ボーくん(注:ボー・バーナム。あの今やエミー賞受賞で脚本・監督もとんでもないことになっているボー・バーナム。えっと、18−9歳の時初めて60分ライブをやるのにエディンバラ来て、とんでもない旋風起こして国へ帰ったあのボー・バーナムくんのことです。日本ではエディンバラのコメディ賞を受賞したって情報が出てましたが、嘘です。ノミネートされただけでとってません。とってないのです。とったのはMalcolm Hardee Awards(説明大変なので略)で1番大当たりするで賞を受賞)でもエイカスター氏も取ってないの。長期的にはそれでライブコメディの新規オーディエンス開拓とライブコメディシーンの希望へと繋がったと思ってるの。受賞する可能性一番低いと思うけど、でも取らないほうが、長期的にみるといいと思うの。なぜそう思うかは、長くなるので書かないですけども。

Seann Walsh: Is Dead. Happy Now? @ The Stand Comedy Club 

ベテラン。でも、元ガールフレンドとのスキャンダルがあったり(Sean Walshが非道)、Strictly Comes Dancing出ちゃってて、個人的には見る気しないっつー芸人さん。なんだけど、今回、やたらどこでも高評価だったんですよ。どーなんだろ。お金を払って見にいきたくないけど、どういうことでの高評価なのかは、把握しておきたいと思うので、どこかでタダで見れたら見てみようかと思います。


The Delightful Sausage: Nowt but Sea - Amy Gledhill and Chris Cantrill with Paul Dunphy @ Monkey Barrel 4 

これね! Amy GledhillとChris Cantrillという二人組(プラス背後に1人いるんだったと思った)によるThe Delightful Sausageが織りなす、ある意味超!フリンジならではな、おバカナンセンス満載のお芝居仕立てのコメディ1時間。バカらしいの真骨頂で、実際めちゃくちゃ笑いました。久しぶりにこのクオリティのおバカ・コメディ芝居を見た気がします。
ただ、すいません、力尽きて、まだ感想を書いてないです(1日7本観た日に見たのです)。

Amy Gledhillは新人枠でもノミネートされてます。彼女と彼女が片割れのコメディ・デュオDelightful Sausageは今年のフリンジでは、爆売れしたと言ってもいいかも。だから彼女が新人賞をとる気がする。気がするだけだけど。

2022年8月18日木曜日

Edinburgh Fringe 2022/エディンバラ・フリンジ2022 「フリーバッグ」制作陣、サミュエル・バーネット(ヒストリー・ボーイズとかの)が演じるFeeling Afraid As If Something Going to Happen 観ました。

 大変気に入りました。

https://festival.summerhall.co.uk/events/feeling-afraid-as-if-something-terrible-is-going-to-happen/

もともとSamuel Barnett(日本語ウィキがめっちゃ充実してる!!!)好きなのでチェックはしてたのですが、スペースでNaviさんとフリンジ作戦会議をしていたときに、「これはフリーバッグの舞台と同じプロデューサー」と確認。フリーバッグの(舞台の)制作といえばガッドさんのBaby Reindeerなので、とにかく、とにかく、とにかく行かなければ、となったのですが、じつは、ブラーブ読んで、もう一つ別の理由で大変興味ができ、その意味でもこの作品に一層の興味がわいたのです。

フリーバッグにはコメディ民の間では、ニッチなメタ・ジョークがありましてw。

フリーバッグの騒がれ方の1つに「(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」ということだったじゃないですか。Breaking The Fourth Wallっつって。

シアター界がライブコメディ界をパフォーミング・アーツから除外する、というかガン無視してるからでw。実際パンデミック中でもアート・カウンシルや政府機関の助成金が劇場や劇場関係者には降りるなか、コメディ関係は圏外になったり、なりかかったり。「アート」として認識されるのに鬼のように大変だったのも記憶に新しく。

なので、「フリーバッグが(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」と騒がれるのは、暗黙のメタ・ジョークにつながるんです。

で。今年。コメディ界の(いろんな意味で)スペシャル枠、スチュワート・リーがいつものように新作に向けてフリンジ中毎日Work in Progressをやっておるのですが、「今回は、なんとなく方向性として、スタンダップとは何か、について話をしようと思っていて・・・」って、やるんですよ。この「フリーバッグ」ネタをwww マジで死ぬほど笑いましたけど。

そんななかでの Feeling Afraid...  は、スタンダップ・コメディアンの話。制作側が(スチュワート・リーの新ネタは知らなくて当然ですが)この一連の経緯を知らないわけないと思うんですよね。だからってこのことは芝居の制作にはまるで影響してないと思うのですが、主人公がスタンダップコメディアンなので、コメディ民が考えてることと結構近いことを探求してると思うんですよ。

で、ストーリーのドラマ性と、それをデリバーする役者さんのうまさはさておき(?)、上記の点に焦点をおいて、特記したいのは、「スタンダップ芸人がオーディエンスに向けてパフォーマンスする」「スタンダップ芸人がネタの準備(稽古)をする」設定の2レイヤーをなんの違和感もなくスムーズに移動してストーリーが語られていくところです。「もっかいはじめっから」とかストーリーに登場する人物の名前をその場で決める様子のところとか、暗転とかライトチェンジとか。こういうマイク一本、ストール一個のみの(つまり、スタンダップのw)「芝居」において、何かしらのストーリーを展開するときって、こうした何かしらのパターンって本当に重要ですよね。(→って、そのあとみたショーを観てなおさら思ったんです汗)

ストーリーは最後のほうでぐっときて泣いちゃいましたけど、ハートウォーミングで終わります。このストーリー展開も、賞取りレース狙う系のフリンジコメディでは、ここんとこ7-9年近く王道の「軽めに入って、いろいろあって、40分くらいでドーンと重くなって、最後感動して(ハートウォーミング的なところもいれて)終わる」にちゃんとかぶせてる感じw メタメタやんw

いやいや、ほんと、こういう意味でも面白かったです。