はい。
毎年のことではありますが、フリンジで3−4週間上演された多くのコメディがこれから(一呼吸おいて)イングランドの首都ロンドンへ、さらに英国中を駆け巡ります。
随時アップデートとして行くつもりです。今発表されているもの&ロンドンで観れるもので、おすすめまたは気になってるもののリンクを下記に貼り付けまくっているのでどうぞご参考にしてください。はい。
毎年のことではありますが、フリンジで3−4週間上演された多くのコメディがこれから(一呼吸おいて)イングランドの首都ロンドンへ、さらに英国中を駆け巡ります。
随時アップデートとして行くつもりです。今発表されているもの&ロンドンで観れるもので、おすすめまたは気になってるもののリンクを下記に貼り付けまくっているのでどうぞご参考にしてください。2年ぶりのエディンバラ・フリンジ。ついに本日で終わり。(明日もやる芸人さんもいますが)
この数日間見てきたなかで、特にご紹介しときたいもの2本。です。
Nic Sampsons Marathon 1904
https://tickets.edfringe.com/whats-on/nic-sampson-marathon-1904
コレは、本当に良かった。1904年にアメリカで開催されたオリンピックマラソンの実話エピソードをベースにしたオーラル・ストーリー。。キエランくん(Kieran Hodgson)の作品群 を思い起こさせるスタイルです。ある意味クラシックだけど、一人全役をこなし、芝居部分が多いので、芝居構成とか役者としての高い技量がないとできないタイプ。だから実際あんまりこの手で注目を集めるコメディショー自体がない、と思います。(→1日に3000以上公演されてるんで、数はあると思うんですけど、注目集めるところまでいかない、ってことで)
お客さんとのインタラクション、特に客の招き入れ方もうまかったなぁ、と。客が即興をやらないといけないシーンがあるんですけど、客の投げた球を、上手に拾ってショーに取り込みつつも、ショー自体は壊させない。小さいハコ(60-70人くらい?) で午後4時半過ぎだから、質の良いお客さんたち少人数っていう環境だから、というのもあるかと思いますが。
実話がベースなので、情報にもなりますし、本当に良作です。
Josh Glanc Vroom Vroom
https://tickets.edfringe.com/whats-on/josh-glanc-vrooom-vrooom
まるでモチベーションが高まるどころか、不安にさえさせてくれるPR写真だった一方、紹介欄見ると、
Adelaide Fringe Best Comedy Weekly award winner 2018 and 2019. Perth Fringe Best Comedy award winner and nominee of the Arts Editor Award. 'Master of craze' **** (Guardian). 'Absurd and dynamic' **** (Fest). 'An extraordinary talent' **** (Scotsman). As seen on Australian television: ABC and Network 10. 'Wonderfully offbeat nonsense from one of Australia’s most exciting rising stars' ***** (TheWest.com.au). 'Impeccably well-crafted silliness – and it’s that which makes him one of the smartest comedians on the scene.' ***** (Advertiser, Adelaide 2022).
もうコレは外せないやつじゃないですか! よく考えれば、こーゆー写真とオレの感想のギャップは ニック・ヘルムでさんざん経験済み。持つべきものはオレレベルのコメディ・ギークの友です。
ちなみにJosh Blanc、何しろ写真が「コレ」なので、客層がMonkey Barrelではあんまり見かけないポーキーな男性がフヨフヨしてまして。何を期待していたのかわかりませんが、この点も8−10年くらい前のニック・ヘルムの客層タイプと似てたw
ショーは、特にストーリーがあるのではなく、ソロ・スケッチの連続アワーで、音楽とリズムの使い方がめちゃくちゃ上手い。無駄にすごいある歌唱力で、ちょっとしたキャッチ・フレーズを作っていきながら、次第にビートを入れていき、歌い出す、っていうネタを要所要所でインサートして、キュッと全体を締めてます。キレがめちゃくちゃ良かったです。
プロップいっぱい。事前に仕込んでるボイス・オーバーを利用して、自分の内心の声や客の内心の声、それからプロップの声をきかせる、という演出効果によって生まれる笑いが卓越してましたね。「あいつ最低!って叫ばなきゃ!」と客の内心の声が流れて、お客さんが叫ばなきゃいけなかったり。
もひとつ例を挙げると、気がつくと、人形が客席に座ってるんですが、その人形が「もうこんなのつまらなすぎるからハコから出たい。隣の人、お願い、私を連れ出して!」って言うんですよ。設定としては心の声。で、隣のお客さんが人形持って出て行こうとすると「ちょっと待って、あんた何やってんの?!」ってジョッシュさん止めに入る、っつーw これ何回か繰り返すんですよ。客が本当に猛ダッシュして人形連れ出すまで。仕込みじゃないんで、めちゃくちゃ面白い。
6年前まで弁護士だったんですって。クラシックですなw
ノミネート発表をレポートしたポスティングはこちら。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/2022-edinburgh-fringe-2022-2022.html
で、受賞者が発砲、じゃなくて(→オートコレクト)発表されました。
Congratulations to the winner of Dave’s Edinburgh Comedy Award for Best Comedy Show 2022 Sam Campbell 👏🎉 pic.twitter.com/ei9LmtzXX5
— Dave's Ed Comedy Awards (@ComedyAwards) August 27, 2022
息をするかのようにチェックしているTwitterを仕事終わった瞬間にチェック。ロイヤル・マイルで、「ウソだろマジか!」と、悲鳴をあげたアジア人を見かけたら、それは紛れもなく、オレ様です。
断続的に怒涛のように推して推して推して推して、推しまくってはや4年のオレが、マジかよレベルで驚くのもどうかと思うのですが、本人の昨晩のライブでの様子を見てると、本当に受賞してよかった😭👏👏👏🙌!!気分は絵文字を入れるくらい浮かれている!!!
あと、大親友のアーロンくんのTシャツ着てる所に感動です。ものっすごいエモ入ってます。
何しろ、今まで自己パトロールベース&自分発信ベースでみなさまのTLへ垂れ流してたサムくん情報が(Twitterやってない典型的な若者なので)、あっちもこっちもわっしょいわっしょい、ウソだろーレベルでオレのTLを埋めまくっている状態ですよ。この、受賞した途端に手のひら変えたように取り上げるメディアたちめ・・・。いいんですけど。いいんですけど!!!
というわけで、2回見に行っちゃったので、そして、2回目鑑賞後は、3回見てもよかったんじゃねーかくらいな気分になっている今回の受賞作について追加の忘備録です。
8月16日に鑑賞後の忘備録はこちら。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/08/edinburgh-fringe-2022-2022prsam.html
8月26日に鑑賞後の追加忘備録は、下記の通り。
1)やっぱり16日は新作ほやほやだったことがわかるほど、今回はすっかり出来上がってました。例えば、もうちょっと広い年齢層やオーストラリアのローカルネタにピンと来にくい客層がアクセスしやすい補助を入れてたり、ネタを入れ替えたり(グーグルのネタが最後じゃなくなってた)。
2)とにかく、仕事が早い! ちょこちょこネタを差し替えてて、26日はノミネート後だったので、まさに、渦中の「2週間公演でノミネート」に真っ向から猛毒をはいてたり、エディンバラのゴミ問題に茶々入れてたり。そのスピードと生産力に、今更ながら絶賛するしかありません。
3)とにかく、ノリノリで嬉しそうだった。それ観てめっちゃ嬉しかったです
4)Paul Williams さんとMark Silcoxおじさんのカメオに加え、Dan Rathも追加投入。最後にDan Rath出て来たときは、さらにやったー!感が激増でした。
5)一般客と芸人客の割合と、有名人の量がちょっと・・・レベル越えで思わずおおおおお。でした。だってエドガー・ライト監督とかマシュー・ベイントンとかジム・ホイックとかごっそり。あの芸人さんもこの芸人さんも(そりゃ同じ町にいてノミネートされたショーやってれば見にいくよね 汗)わんさかいて、ナンジャコリャ状態。コレが沸点きてる芸人さんのマグネットパワーか、とブルブルしました。
別に受賞してもしなくても、この芸人さんの才能とコメディ界内でのインパクト、そして次世代ライブコメディシーンへの希望の大きさはすでに相当だと信じて疑わんのだが(ゆえにノミネートで十分オーケーと思っていた)、やっぱりMilestone的にあったほうが、そりゃいいよねぇ。そして受賞は、やはり大きな力が認識する。しかも1万ポンド、ゲット。
ワクワクしてます。
ハイここ→ https://www.comedyawards.co.uk/
すいません、いつの年からか、推しがノミネートされないとガン無視するようになってしまい、2016年以降(ガッド年&豪インディ・コメディ目覚め年)、実際なかった2年間を含め、6年間も記事におこしていないFringe Comedy Award (元々はペリエ・アワード)ですが、みなさまご存知、ここ数年オレとコメディといえばの、サム・キャンベルくんがなぜかノミネートされたので、記事にしたいと思います。
なぜ、推しなのに「なぜか」と言ってるかというと、サムくん、フリンジ期間中の半分(2週間)しかやってないから。今までだと、リミテッド・ランは対象外なんですよ。新作でリミテッド・ランてのが結構珍しいケースであるせいもあるんですけど。(フリンジってもともと開催期間が3週間ちょっとだったので)3週間強、頑張り続けるからこそ、得られる「対象内」の権利だった、というか。
確か過去に一回この点が問題になって、審査側がはっきり明記した記憶があります。(→あとで確認します)
というか、もっと、へ???って思ったのが、Liz Kingsman。彼女は2021年に発表していたショーで、サムくんよりも短い期間。(12日間)すでにレビューも出揃いまくってるわ、ハコはTraverse Theatreだわ。
「??」っとなってる芸人さんたちも、ちらほら見かけています。(名指ししないほうがいいと思うので、控えます)
というわけで、大変気になって、ELIGIBILITYを調べてみちゃったところ、ああ、なるほど。過去2年のせいで、ルール変更してました。
1)8月18日までに公演開始していて、18日から26日までの間で最低8日以上行なっているもの。または、8月18日以前に公演を開始してる場合は、19日−16日までの間で5日間公演すればよし。
2)2019年のエディンバラ・フリンジ後にオリジナル制作したものが新作とみなされる。(つまり2021年の制作発表ものは対象内になる)
・・・この変更点についての、個人の意見は控えておきます。
そんなこんながあり、のノミネート発表です。
ラインアップもここ数年おなじみの、とってつけたような「ダイバーシティわかってます!」ってドヤ顔で、(どちらかというと、アーティストたちをサポートするっていうんじゃなくて)、審査員自分たちをアピールするためってか。いや、ノミネートされてる人たちみんな素晴らしいのでそこは誤解しないでください。審査員の選び方が、自分を守るため感強いって言ってるんです。(だって実際には経費とかPRとか、まるで全然、演者をサポートしないんだもん。ほっといてるだけ。)
しつこいようですが、サムくんがノミネートされとらんかったら、マジで今年もスルーだった。
てか、白人+独身+若手+男子というThe Weakest Linkの決定版みたいんのが、何の苦悩や葛藤や問題も盛り込まない出来立てホヤホヤの新作で、よくもまあ、ノミネートされましたよ。この時点ですでに勝ち同然ですよ。
というわけで、以下、ノミネート者とコメント入れときます。
Inventing the 4 cheese pizza pic.twitter.com/Eq5ARMoz5K
— Josh Pugh (@JoshPughComic) March 7, 2022
大変気に入りました。
https://festival.summerhall.co.uk/events/feeling-afraid-as-if-something-terrible-is-going-to-happen/
もともとSamuel Barnett(日本語ウィキがめっちゃ充実してる!!!)好きなのでチェックはしてたのですが、スペースでNaviさんとフリンジ作戦会議をしていたときに、「これはフリーバッグの舞台と同じプロデューサー」と確認。フリーバッグの(舞台の)制作といえばガッドさんのBaby Reindeerなので、とにかく、とにかく、とにかく行かなければ、となったのですが、じつは、ブラーブ読んで、もう一つ別の理由で大変興味ができ、その意味でもこの作品に一層の興味がわいたのです。
フリーバッグにはコメディ民の間では、ニッチなメタ・ジョークがありましてw。
フリーバッグの騒がれ方の1つに「(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」ということだったじゃないですか。Breaking The Fourth Wallっつって。
シアター界がライブコメディ界をパフォーミング・アーツから除外する、というかガン無視してるからでw。実際パンデミック中でもアート・カウンシルや政府機関の助成金が劇場や劇場関係者には降りるなか、コメディ関係は圏外になったり、なりかかったり。「アート」として認識されるのに鬼のように大変だったのも記憶に新しく。
なので、「フリーバッグが(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」と騒がれるのは、暗黙のメタ・ジョークにつながるんです。
で。今年。コメディ界の(いろんな意味で)スペシャル枠、スチュワート・リーがいつものように新作に向けてフリンジ中毎日Work in Progressをやっておるのですが、「今回は、なんとなく方向性として、スタンダップとは何か、について話をしようと思っていて・・・」って、やるんですよ。この「フリーバッグ」ネタをwww マジで死ぬほど笑いましたけど。
そんななかでの Feeling Afraid... は、スタンダップ・コメディアンの話。制作側が(スチュワート・リーの新ネタは知らなくて当然ですが)この一連の経緯を知らないわけないと思うんですよね。だからってこのことは芝居の制作にはまるで影響してないと思うのですが、主人公がスタンダップコメディアンなので、コメディ民が考えてることと結構近いことを探求してると思うんですよ。
で、ストーリーのドラマ性と、それをデリバーする役者さんのうまさはさておき(?)、上記の点に焦点をおいて、特記したいのは、「スタンダップ芸人がオーディエンスに向けてパフォーマンスする」「スタンダップ芸人がネタの準備(稽古)をする」設定の2レイヤーをなんの違和感もなくスムーズに移動してストーリーが語られていくところです。「もっかいはじめっから」とかストーリーに登場する人物の名前をその場で決める様子のところとか、暗転とかライトチェンジとか。こういうマイク一本、ストール一個のみの(つまり、スタンダップのw)「芝居」において、何かしらのストーリーを展開するときって、こうした何かしらのパターンって本当に重要ですよね。(→って、そのあとみたショーを観てなおさら思ったんです汗)
ストーリーは最後のほうでぐっときて泣いちゃいましたけど、ハートウォーミングで終わります。このストーリー展開も、賞取りレース狙う系のフリンジコメディでは、ここんとこ7-9年近く王道の「軽めに入って、いろいろあって、40分くらいでドーンと重くなって、最後感動して(ハートウォーミング的なところもいれて)終わる」にちゃんとかぶせてる感じw メタメタやんw
いやいや、ほんと、こういう意味でも面白かったです。