ABK! ABK!ABK !
https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/alasdair-beckett-king-king-of-crumbs
もはやフリンジ中に観た上に通常ツアーで地元に来た時にも観に行っちゃうくらいにはお気に入りになってしまっているんですが。
ABKについては、過去に何度か絶賛してまして、ご興味あれば下記どうぞ。
http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Alasdair%20Becket-King
今回も、期待を裏切らぬ、期待以上のクオリティ。あらためて、なんでこんなに素晴らしいのかをメモ書きしたいと思います。
前回から共通してこABKの作るショーが好きなのは、ファンタジーと現実の境界線があまりなくて、気がついたらABKのフィクション・ジェットコースターにジョイライド、しているところです。
今回もそのスタイルはまるで崩さず、なのですが、社会色強かったな、と思います。
ABKが育ってきた90年代で、気づいちゃったことをノスタルジックに徒然するのですが、ものごっつナンセンスなジョークをいくつも展開しつつ、実はトキシック・マスキュリニティについて話しているよね、って思いました。まるでそう見えないけど、実はおじいちゃんやお父さんが軸にあるよね、って。
これって、Samaritansですよね、って。うっかり口づさみました。
(週末ブリストルまで参拝に行き、冷静になれないまま現在に至っており、うっかり気がつくと全てIDLESにつなげてしまいがちです)
ダイレクトに揶揄するのではなく、(ABKはSad Jokeと言っていたのですが)しんみりさせながらも、笑っちゃう、っていう哀愁ジョークの数々が、素晴らしかったですね。
もう一つメモ書きしたいのは、音を巧みに利用した空間(というかSphere)の使い方です。
スタンダップなので、ABKは壁を超えてくるわけですが、(=客席とステージは繋がっているけどもかくかく個々として存在している)ステージ上に電話があり、この電話が、会場の上の階に住んでいる老人夫婦と繋がっているという設定。上の人たちの生活音が聞こえてくると、ショーの邪魔にならないようにお願いすると言って、電話をかけるんですね。
つまり、3つ世界があって、ABKを通してこの3つの世界が同じライン上に存在し、アクセスし合えるんですよね。フィクションなのに同じ立ち位置なのが、素晴らしいです。
もちろんスクリーンに映し出されるアニメ(おじいちゃんの絵が特に素晴らしい)のかわいさと、まとめ力の高さも大変大きく注目したいです。というわけで、まだチケット余ってる日もあるみたいなので、ぜひ、ぜひ、ぜひ、観てください。
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