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2025年8月26日火曜日

Edinburgh Fringe 2025: エディンバラフリンジ2025:終わっちゃったけど、まだ残ってる忘備録です。Lady Magic & The Horse of Jenin

 

今年は、ビンジ同行者たちの休みのスケジュールが合わず、1日に10本見るとか8本見る日が一回もなかったせいかもしれませんが、チャンスがあればの昼寝を欠かさず、カバンに糖分と水を持ち歩き、お腹が空いてないと思っても、定期的に糖分とカフェインを注入しましたところ、気絶することもなく、ぶっ倒れることもなく、生き延びることができました。

フリンジ・ビンジ日がなかったせいか、あんまり見てない気がしたのですが、今数えたら37本(多分)だった・・・。思ったより結構見てたな。

フリンジ終了前に描き損ねましたが、以下、簡単に見てよかったものの続きです。


Lady Magic (WIP)

Natalie Palamides が演出というだけで、見に行きました。マジックってものすごい緻密な計算と準備と計画に基づいて展開するエンタメなので、ちょっとの予定外や違いを最小限にとどめることを心がけるものですが、演者たちは全員クラウンなので、予定外なことを含む「ナマならでは」を押し広げて、最高のエンタメに変えるクセが染み付いちゃってる=予想外スパイラルになっちゃう。

マスキュリニティを美徳としてるマジシャン(とその(大勢の)女性アシスタントたちのドタバタ劇なので、当然多少のマジックが出てくるんだけど、スクリプト通りvs即興のバランスを模索してるのかな? マジシャン死んじゃうんだけど、パラミディスらしいフェミニズム考察がちゃんと背後に見えていて、ただのおバカバタバタではなかったです。ステージが狭い割に演者の数が多くて、個人的に圧迫感が(汗 ビル・オニールくん出てて、サプライズで超ウキりました。


Horse of Jenin (注:話長いです)

パレスチナのコメディアンAlaa Shehada さんによる一人芝居のような、スタンダップのような、モノローグのようなスタイルで展開するストーリー。フリンジ・ファースト獲得してます

コレがですね。時は遡ること、14−5年前。コメディを武器に世界を本当に変えてきているマーク・トーマ・・・

おっと。

自分でもびっくりしてますが、マーク・トーマスについて何か書いたことがあるのが、10年以上前こっきりだったようです・・・

マーク・トーマスがですね、Extreme Rambling というプロジェクトで、イスラエルとWest Bankの境界線を歩くということをやってまして。本になったしツアーもやっておるのですが。


で、その時に、Jeninにも訪問していて、難民エリアにある、若者たちにドラマを教えるFreedom Theatreでの交流や演出家さんJuliano Mer-Khamisとのコミカルなやりとりのくだりがあるんですね。酷すぎることに、後日演出家さんはイスラエルの兵士に撃たれて殺されてしまうのですが。マークはその後も何度かFreedom Theatreを訪れ、コメディクラブを設立するに至るんですよね。

で、2018年にここでの生徒さんを2人連れてですね、イギリスに遠征ツアーに来るんですよね。

その時の、生徒さんの一人で、このツアーにもまわっていたのか、この、Alaaさんなんですよ(号泣。このリンクにうっすら気づいたのが、このショーの中で、Freedom Theatreについて話がされてからなのですが)

Alaaさんの物語は、彼のライフストーリーなのだけど、もちろん、現在世界中が1瞬でも早く終わって欲しいと思っているGazaのひどい状況、パレスチナとイスラエルの政治と戦争に直結する。そしてストーリーを通して、この世の終わりのような絶望の中でも、レジリエンスと希望を忘れずにいるためのナニカを見せてくれるんですね。目が痛くなるほど泣いたの久しぶりです。

早く戦争終わってください。