イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2022年8月8日月曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 イギリスの政治がもたらす庶民の真の怒りと痛みを知るならぜひこちらを。Tom Mayhew: Trash Rich

21世紀における、真のワーキング・クラス・ポリティカル・コメディを展開している注目の芸人さんです。

Tom Mayhew: Trash Rich 

https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-mayhew-trash-rich

「ワーキング・クラス・コメディ」については、以前に彼のショーの感想を書いたときに説明しているので、ぜひこちらも合わせて読んでください

テーマとか笑いのスタイルとかタイプ、それからどんな内容のネタなのか、は正直前回に説明したことと変わらないです。というのも、彼のショーの場合は、具体的なエピソード、つまり、秒速で悪化して行く庶民の生活環境がどれくらいひどい状況なのか、それをより多くの人に伝え、少しでも多くの露出がされ、なんとか改善して行きたい、という思いが重要だから。

今回も、「パンデミック中の話はみんなやってるからやりたくない」と重い部分を語らず「せっかく月に4桁稼げるようになったと思ったら、パンデミックで全てがおじゃんに。まだ両親とカウンシル・ハウスで住んでます」「金持ちに食われてないで、金持ち食っちゃおうぜ」とお客さんとやりとりしたり、甥っ子のエピソードと自分の子供時代のエピソードを合わせながら語ったり、と、途中まで軽めだったのですが、ちょっと時計を見て「うむ、パーフェクト」とウエイトをいきなりシフト。(→賞レースを狙う場合、重い話へのギアチェンジはだいたいショーの35分ー40分が相場)そこで聞いた話は、泣くしかなかったです。

オレは声を大にして保守党が大嫌いと言えるし、本当に大嫌いですが、こんなに怒りを感じたことは行く久しぶりです。

本当に許せない。

少しでも多くの人に見てもらいたいです。ちなみにこのショーはChannel 4でちょっとだけ紹介されるらしいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿