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2014年8月9日土曜日

エディンバラ フリンジ Edinburgh Fringe 2014 ☆思ったとおりのド根性なrebelだった! Rhys James : Begins

先日、悪いことは言わないから観れるなら観ていたほうがいい、と豪語していたリース君の話です。(有料での)デビュー・ソロですが、相当自信がありました。そして今も自信を持って世間におすすめします。

Rhys James: Begins


https://tickets.edfringe.com/whats-on/rhys-james-begins

【Begins:って…?】
presequel的に5話にわたるweb seriesをやってます。どれも短いので、ぜひみといてください。ショーの冒頭でもかいつまんでやりますが(→しかも上手な編集)全部みておいたほうがいいんじゃないかなぁ。。。

タイトルの意味は【有料の】ソロデビューだから、ここから色々はじまるから、ということです。ものすごく真っ向で正直な60分。オヤジギャグも入るのですが、とにかくオチの数が多く、スピーディなので、全然気になりません。

【不利すぎる若手たち:彼らは、「よーい、スタート!」な時点で手詰まりな状況にたたされている】
20代のちょっとかわいい男の子だと、みんな「Tシャツコメディアン」って色眼鏡で見られ、敬遠されてしまう。冷ややかかつ偏見の目で評価されてしまう。「でもオレ、大学卒業したばっかりだし、この見てくれは素の自分だし、だって普段からTシャツとジーンズはいてるし、それ以外の服装でいることがむしろ不自然だし、どうしろっていうのよ」と。

ネタだって、若いもんが政治や恋愛なんて語っても、信憑性ないし、お勧めできるネタじゃないっていうけど、じゃあ何やったらいいのさ!オレ卒業したの政治学部だし、そこらへんのいい年こいた大人よりよっぽど(多分)知ってるよ! なんでこんなに制限された環境でやってかなきゃいけないの?

フラストレーションを抱きつつ、「若手かわいこTシャツコメディアン」として十把一絡げにされてしまういばらの道を、チクショー、オレは何があっても一目おかれる芸人になってやると押し進んでいく。一歩一歩、着実にコマを進める。その過程が如実に現れ、過去そうやってコマを進めてきた成果がガッツリでていました。
「やってやろうじゃないの!」とあえて政治&恋愛ネタでゴールを決めていました。さらにはオチの連打&スピードで展開するトークが、するりと何の前触れもなく、韻を踏んだラップへ変貌する、というまったくもって斬新な手法にステキな感動を得ました。

voiceは荒削りだけど、確実に新しく確実に素晴らしいものに昇華する!リース君ど根性の持ち主だから!オレはキミを芸人として応援するよ!! かわいこちゃんとしてではなく!

【どうでもよい追記】
(フリンジならではの経験の一つです。フリンジ自体の魅力として、ぜひ参考にしていただき、ぜひエディンバラフリンジ体験をしていただきたい、そんな気持ちから書いています。)
じつは、リース君を知ったのは3年前の某ショーの客席なのです。その年の若手一本釣り最有力候補だったトム・ローゼンタール君のショーが2つ星という激辛レビューを読んでいたら、いきなり「それ、信じちゃダメだから! このレビュワーは全然わかってない!読んでもムダ」って話しかけられましてん。お?と、となりをみると、よくトム君のツイートでRTされてくるリースうんちゃらって男の子じゃないですか。(→その頃の認識はその程度です。もちろん 汗)
ものすごく友達思いで、一生懸命「彼はすごく才能のあるコメディアンで、このショーは僕もみたけど素晴らしい!」ってトム君をかばうんですよ! このレビュー書いてる人が誰か知ってたのと、あまり☆関係なく自分のものさしで見るオタクに成長してしまっていたのですが、猫かぶって「いやー、このレビュー読んでどうしようかと思った。もうチケット買っちゃってたからー!」って返事したら

「じつは僕彼の友達なんだけど、いや、てか、僕もコメディアンで…」

(苦笑   

そして、それを言ったとたん、はっっっ! と いっちゃヤバいことに気づいたみたいで、いきなりしゅーんと言葉少なになりましてショーが終ったら、さーーーーー!とどっか行っちゃいました (笑

大丈夫よ、リース君。トム君を思う友情と、リース君のような友達がいるトム君の両方にほっこりできましたよ、オカーさんは! そしてホントにトム君の3年前のショーは大絶賛に値するショーでしたから!

ということで、シメます。

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