イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2014年8月10日日曜日

(長いです)番外編☆Edinburgh International Book Festival マッケンジー・クルック君の童話PRイベントに参加しました!

おほん。
普段は入れないCharlotte Squareにて行われる、Edinburgh International Book Festivalも見逃せないイベントがいっぱいななか、マッケンジー・クルック君のQ&Aイベントへ行きましてん。

撮影させていただき&ちょこっとだけお話もできました…。


かつて…
The Officeの面々をゴレンジャーと考えたとき、緑レンジャー派のオレはダントツ1位でギャレスでした。(→何回この話をしても、コメディ部ではThe Officeをゴレンジャーに例えることが意味不明と言われてしまっています…。わかってくれる人募集中)

マッケンジー君のために、かなりお芝居で飛行機代使いました。映画も上手に渡英時期にあわせて観に行きました。(無意識に結構お金使ってたな… 汗)
そんな話のbits and bobsは元Go Johnnyでぎゃーぎゃー叫んでいたと思います。あ、あった。ここです。
http://komeddy.blog130.fc2.com/?q=%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E5%90%9B

【今回のブックフェスティバルではマッケンジー君の過去作品すべて(=2冊)を紹介およびQ&A。】
(注:悪いことは言わないので、どうかハードバックで買ってください。マッケンジー君のイラストがすばらしすぎるのです。キンドルは確かに安いけど、絵の素晴らしさが伝わりづらい!!!)
   

以下は、そのブックフェスティバルでのイベントの様子と感想です。
ちなみに、処女作のThe Windvale Spritesについての(ベタボメな)感想はこちら

【オレの記憶が正しければ、多分一般客との交流つきなイベント参加バージン*】
もともとあまりインタビューを受ける役者さんではないと思います。ましてやイベントで一般人(&子ども)と交流するイベントなんて…初めてだと思うんです。お子さんいらっしゃるお父さんだというのは、重々分かってる。きっとこの本も自分の子どもが楽しんでくれたら…という思いがこもっていたに違いない、というのも容易に察しがつく。子どもにやさしくて、いいお父さんに違いない、というのも超想定内…。

なんですが。

子どもがわんさか集まる大きな会場でのイベントにマッケンジー・クルック君 ええ…? で、できるの?(汗


という不安を抱いておりましてん。しかし、それははじまってほどなく消えました。
マッケンジー君って、大人に対するのとまったく同じように子どもに話す人だったんです!「大人の自分が子どもに合わせて話す」という大人ではなく、ナチュラルに子どもと同じ位置に立てる大人。口調も話し方もまったく変わらない。でも大人も子どももマッケンジー君の話をきいていて、まったく違和感を感じない。す、すごくないですか?! 
こ、この感動とときめきをわかっていただけるでしょうか。なんて魅力的な人なんでしょうか!!

まずは、Q&A形式ではなく、ちょっとしたパワポプレゼン形式からはじまったのですが、マッケンジー君だったからこそ、大成功だったのではないかと思います。何しろ大人はほぼ全員、オレ世代(=The Office 現役世代)であり、子どもたちはマッケンジー君がどんな人か知るよしもないという非常に複雑で扱いにくい客層ですから。そんな大人と子どもの間で大きな期待の格差があるなか、「本業は俳優。みんな知ってる作品だと、例えばパイレーツ・オブ・カリビアンとか、あと…パイレーツ・オブ・カリビアン」と会場の大人が大爆笑の自己紹介から入り、このシリーズを書いた経緯を語りはじめました。

【なんと、自身の経験が元!】
(注:妖精を見たわけではありません)
この物語の着想は、1987年にイングランドが大被害にあったGreat Stormでの経験からきているそうです。BBCのお天気おじさんのマイケル・フィッシュが「ハリケーンがあると噂だけど、大丈夫! こないから」ってかるーく流しちゃったその翌日、ウソつけコラっ!(怒)みたいな状況になったことでも有名な、アレだそうです。(このマイケル・フィッシュの天気予報はYOUTUBEにも上がっているほど結構なネタとして扱われてます)


当時15歳のマッケンジー君は、のどかでのほほんとしたイングリッシュライフを過ごしていたのですが、このハリケーンにより、まったく異なる世界を体験した、と。そして家の裏庭のほうで、金魚鉢に小さな人間みたいな形をした虫がプカプカ浮いているのを発見。「も、もしや、妖精!?」(→ええもう、黄色い声出してください。マッケンジー君は15歳でこう思ったんです。15歳で)と、驚いてよく見ると…それは、妹が所持していたうんちゃらとかいう人形だった…。とか

その経験を経て、だんだん「もし、あれが本当に妖精だったら、自分はどうするだろう。両親に伝えたら、両親は新聞や警察などに電話をして、見つけた妖精が自分のものではなくなってしまう。自分だけの秘密として、妖精について調べたり生け捕りしようとするんじゃないだろうか…」と考えるように。アイディアや思いついた物語の断片をこつこつ書き貯め、でもなかなか腰をすえて“童話を書く”というところまでたどりつかず。そのうち役者でキャリアが花開き、それを本業とするなか、映画やテレビなど、撮影の合間の異常に長い待ち時間を持て余すように。その時間を何か生産性のあることをやりたい。という気持ちから、再び「童話を書いてみよう」という気持ちが強まってきたんだそうです。もちろんその間に息子さん&娘さんの誕生と、父親としての新しい自分という身辺の変化も起きていますが。

めっちゃくちゃカワイイ挿絵について】
じつはマッケンジー君ってイラストレーターとかアーティストになりたかったんですって。学校でもめっちゃくちゃ得意で、誰もがマッケンジー君の絵を褒めたたえ、自分も含めみんな彼がアートの道へ進んで行くんだとばかり思っていた。なのに、いざアートカレッジを受けたらば、入れてくれなかったんですって。スタート以前に挫折せざるを得ず、ひどく心痛めた経験があるんだそうです…(涙)
でも、こうやって一つキャリア(役者)で花開き、いとも簡単にすんなりと、お気に入りの出版社から本を出版でき、おまけに挿絵も書けて、本当にありがたいと思っている…んだそうです。(→はい、みなさん感動してください)

【さて、待望のQ&A】
Q&A前にマッケンジー君が「本を読んだ人」ときいた際に、読んだ子どもがちらほらいる程度でしてん。(笑 や、やっぱり!!! おとーさん、おかーさん、子どもに「このイベントいいわよー」とかいって、騙して連れて来たな?! と思ったのは、オレ様です…。(しかし、オレには今連れて行く子どもは日本におため、何も言えないのですが…)質問したくて手をビシ!とあげる大人勢に対し、子どもが圧倒的少数(爆)そんななか、選ばれた男の子が緊張ぎみに質問した

「パイレーツ・オブ・カリビアンのどこに出てたんですか?」
 
との問いに、場内大爆笑でした。しかしその後、こどもたちのプレッシャーがとれたのか、いきなりどんどん手を上げる子どもが増えまして。(読んでないけど、質問したいことはあるみたい)
なかでも面白かったのは、「続編の予定は?」という質問に、
「続編は難しいな。もう妖精たちがつらい思いをする話は書きたくないんだ。だから続編は、Windvaleのお話で登場した「妖精の研究を書き記したジャーナル」の全編という形式で書いたんだけど…。何かいいアイディアある?」
「本読んでない…」

という一方で、別の(本を読んだという少数派の男の子から)
「妖精の立場から書いたお話はどうですか?」という提案に、「…思いつかなかったけど、それって最高のアイディアじゃない? ちょっとエージェントとの話に一緒にきて(笑 」と、マッケンジー君がマジ乗りになったこと。
たしかに、このシリーズ、妖精の立場から一本あってもすごく面白いものになりそうだし、全然できる(→マッケンジー君自身も言っておられる!)! 
というわけで、ほとんど可能性のなかった続編の可能性がこんなところから出て来ました。

【まとめ】
1 子どもって色々な意味ですごい!!! 
2 マッケンジー君かっこよすぎた。
3 本買ってください

です。


(*と思ったら! すでに1−2回こうしたブックフェスティバルでキッズ相手に本のイベントをやっていたようです。失礼しました…!)


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