Horatio Gould: Sweet Prince
https://tickets.edfringe.com/whats-on/horatio-gould-sweet-prince
フリンジデビューらしいです。
パンデミック中にオンラインで、(オレの中で)目立つようになってきた・・・なんですが、フランキー・ボイルのツアーの前座やったとか、ちょっとかわいがられてるみたいなんで、一応そういうことも影響あるとは思いますが、勘で、チェックしておいた方がいいかも、と思って観ました。
(ヴィットリオさんとフィンテイラーさんと誰か1人が作ってるFin vs Internetの誰か1人だったのを観た後に思い出しました)
父親が「息子の将来のため、アッパー・ミドル・クラス的な名前をつけなあかん」とアッパー・ミドル・クラスの人間ならば絶対につけないような、ワーキング・クラスの思考回路だからこその名前を授かったホレイシオくん、26歳。ちなみに父の名はジョン。
このご時世に白人で男性でストレート。
何か!何かカードがあればテレビ出演ももらえるチャンスの門がござったかもなのに、所持カードゼロで門が開かない。男4人でロンドンでフラット・シェアしてるけど、オレ含めて誰も大工仕事ができないよ。修理の助けとしてやってくるヤツもできないよ。これはカードとして使えますか。
彼女います。できてます。セックスで一番男が気持ちいいと感じるのは、アナルだと彼女に口説かれてます。コワイ。でも拒んでホモフォビアみたいに思われたくない。ゲイの友人だっているし! 自分はホモフォビアじゃないって偽善じゃないって証明する方法ってやっぱりアナルを受け入れるしか…
と、確実に15禁なネタでお届けする1時間でした。悩める白人の20代シスジェンダー(男性)がこのご時世に対応する「男性像」を暗中模索する1時間。
オールド・スクール育ちなので、デビューなのにマイク一本のスタンダップだけで、1時間を無駄と思わせないクオリティにまで作り上げているってことだけで評価してしまいがちなんですが、そろそろ慣れないといけないのですかね(汗)その一方で、現場(ライブ)の経験をいかに積んでいるか否かは、確実にライブショーのクオリティに反映される。オンラインベースで知名度を上げてきている若手こそ、(特に)メジャーなハコであるPleasanceで14−5ポンドをチャージして披露するショー作りを、しかもデビューで成し遂げていることをきちんと高評価するべきでは、とも思うのですよ。
結構なボリュームで恋愛ネタがあるのですが、あくまでツールとしてであり、要は「マスキュリニティ」について模索している、というのが、恋愛関係ネタ、特にストレートの恋愛ネタが、ずーっと人気がないため(つまらんから)( *1 ) 干される傾向にある環境下、一回転して新鮮な使い道作り出した印象にあり、ポイント上がりました。
オレが観たのはデビューショーの初日。来年までにどんな変化が出てくるのか、楽しみ、と注目していきたいと思います。
(*1) これについては以前AcasterくんのLasagneのショーの感想の時に書いてます。http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/06/james-acaster-cold-lasagne-hates-myself_11.html
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