https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-ballard-it-is-i
フリンジは4日から始まるのですが、今週7月31日からプレビューがダラダラ始まっています。このショーはすでに評判が高かったので(ベネットさんが無茶苦茶褒めてた)、プレビューのプレビューみたいな日でも大丈夫だろうと観に行きました。
彼のショーは2016年に観ていて、2019年は時間が取れずに見逃したために、今回は優先順位が上がったと思います。
以前のショーの感想はこちら。http://www.gojohnnygogogo2.com/2016/08/edinburgh-festival-fringe-2016tom.html
今回も、強烈にえぐい描写で無茶苦茶な社会の様子を叫び倒していました。Paramount Plus でトム・バラード・スペシャル配信されてるらしいんですが、誰も知らねー→昨今の配信コンテンツ会社の経営体制&借金背負いまくってる件についてやら、コロナのせいでうっかりすっかりデブ症状が全く治らない件やら(注:前はもっとスッキリしていた)、こんな容姿なのに25歳のアクロバットダンサーの超イケメンなボーイフレンドできちゃってる件やら、そのボーイフレンドがアボリジニっていう件やら…が前半戦。
真剣なお付き合いをしている様子のボーイフレンドの話から、差別問題ネタに入り込んでいくのかな?と思いきや、そこへは踏み込まず、そのまま乗馬の話へ。(体重上限があって乗馬許可されなかったんですって)。過去に散々切り倒してきてるネタだし、すっかりソーシャリストのイメージも浸透されてるから、なのかもしれません。
今回のメインディッシュ的なネタが、エリザベス女王の崩御とそれにまつわるmonarchy なんですよ。正直、ふむ。でした。去年の9月下旬なので、メルボルンコメディフェスティバル(今年の3月)時期なら、まだ旬の素材かもなのですが、今となってはもう1年近く前のことなので。Monarchy自体は王道ネタだし、いくつも名作があるので、時事的な新鮮さを失うと、リスキーな挑戦ではないかな、と思います。ミレニアム世代なので、しゃべるスタイルも含めてヘタをすると内容自体は、ビデオエッセイをやる系の人気TikTokerやYOUTUBERとあんま変わらなくなっちゃう。面白い子たちいますからねぇ。オーストラリアの視点からに特化すれば逆に良かったのかも?とか。
そうはいっても、トム・バラードさんは、客の空気を読み、インタラクティヴに会話をしながら即座にそして見事にネタを調整していく点では、編集で切り刻んで作ったコンテンツを一方通行に配信するTikTokerやYOUTUBERとは一線を画していたかと思います。彼の持つ技術がないために、後者のコンテンツ配信者はライブシーンで大変苦戦し、若い層のお客さんがライブにどんどんどんどん興味がなくなっていく,というのが深刻な問題である中、彼のような才能のある芸人さんにはぜひ頑張ってもらいたいです。
細々した微調整含め、来週後半くらいにはすごくいいシェイプになってるのかな、と思いました。
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