去年、フリンジが始まる前から推してたRhys James君です
(マジで?!まだ24歳だったのかよ!!!ごめん、Bo君より年下???ってこと???同い年ってこと??? おおおおおお…)
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*ご本人、よくチケット買え買えと、さもさも売れてなさそうにツイートしてますが、相当満員御礼です。今日の客席もギッチギチ。さっさと買っとくことをおすすめします。
去年のショーでも言ってましたけど、今のご時世、白人の、純イングランド人の(お父さんお母さんイングランドの白人)ストレートの、若手の、かわいこちゃんの独身スタンダップ芸人さんって一番不利といっても過言ではないんです。まず目立った成績が残しずらい。GlasgowのEast Endでもなく、アイリッシュでもなく、Jewishでもなく、ゲイでも女性でもなく。世間の逆境にくらべたら、いたってのほほんとした逆境。てか、逆境らしい逆境がない。貧乏経験したことがない。
容姿もかなーりかわいこちゃん。前にブッサイクだったのが、努力によって大変身をとげたわけでもない。
性格がイッっちゃってて不思議ワールドを展開するわけでもない。心の病気みたいな状況でもない。
「白人の、純イングランド人の(お父さんお母さんイングランドの白人)ストレートの、若手の、かわいこちゃんの独身スタンダップ」芸人さんを90年代以降ビジネスとして大量生産したため、近年の英国はこういう若手芸人さんへまるで偏見があるかのように、身構え警戒しているのです。観てください、クリス・ラムジー君の最近のモッサリオヤジっぷりを。観てください、英国でキャリアをスタートするまではあんなに!イケかっこいい容姿だったDaniel Simonsen君を。自分の才能を無駄なフィルターなしに認めてもらうためにDumb and Dummerみたいな容姿になっちゃって。(→大丈夫。この格好になってからファンですから)
リース君のワザは、こうした自分の芸人としての「逆境」と設定し、笑いを展開すること。しかも周囲の多くの若手芸人さんのフリーフリンジへの移動にさからうように、頑にPleasanceという、借金覚悟のハコで集客する。パンクです。コレはパンクというべきです。
そしてそうした視点から物事みすえれば、似たようなネタでも笑いは変わります。昨年はもっとストレートに(AだからBというように)ネタ展開をしていたけど、今年はナンセンス・ジョークのインサートがスパイスとなって効いてました。喋りのナイフがよくきれるようすんごいスベッスベに研いで、Spoken wordみたいに言葉の猛スピード連打を繰り広げるのですが、今年は彼の確固たるスタイルとして、よりグルーヴィーに感じました。(具体的に話ちゃうとネタバレになっちゃうから、何のネタについてそのように思ったか、は書かないことにします。)
そうだ、このフリンジに合わせて作ったリース君のビデオクリップを以下に貼付けます。
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