イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。
2013年8月1日木曜日
2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバル前夜祭!最初に見るのはやっぱり
【この記事がエディンバラ・フリンジと検索をかけるとかなりトップに来ている様子なことがわかりました…ありがとうございます】せっかくなので、
2015年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。
2014年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。。
2012年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2011年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2010年のエディンバラ・フリンジはエディンバラフリンジというカテゴリーで書いてなかったので、四方八方に…(汗)芸人さんの名前でhttp://komeddy.blog130.fc2.com/
に検索すると出て来ると思います。
ちなみにそれ以前はブログをやっていなかったので基本的に記録にありませんが、ご質問いただければ1992年よりの現場の状況をお答えできます。あ、あと、たんぶらさんで、プログラムやチラシをちまちまアップしています。
もう、バッタバタのバッタバタで、今回どれだけ感想をアップできるか不安ですが、全力を尽くして挑みます。2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバルいよいよ開催です!前夜祭の本日から土曜日くらいまであちこちでプレビューと称して半額でチケットが絶賛発売中でございます。やったー半額のうちに見てしまえ、とプレビューチケットに手をだすそこの奥様、落とし穴にはまらないようにきをつけてください。芸人さんはプレビュー中に客を相手にリハーサルをしていると思ってください。つまりフルでお金を払うときの準備をこの期間にいたす、という感じでございます。よく新人美容師さんが安いお金でカットモデルになってください、ってやりますよね、あんな感じです。
では、ビンボーな客は、いかにして半額チケットで本番なみに楽しむことができるのか。
それは、プレビューの半額チケット時に、新しい芸人にチャレンジしたり、注目の新鋭コメディアンを狙わないことです。ほぼ100%work in progressの状態で試行錯誤してます。エディンバラに来る前にプレビューと題してロンドンで場数を踏んではいますが、フルセット(=60分)ではない。毎年しつこく繰り返しますが、ロンドンでちまちまネタをトライアウトして準備していても、いざ60分の尺をぶっ続けでやってみないとわからないのです。なんとコワい賭けでしょう。(そして私たちの10ポンドも本当にコワい賭けなのです。)
そんなわけで、フリンジのプレビュー期間中の初日という、一番客にとっては勝負どころな日、私が選んだのは安定の アンドリュー兄さんです!
Andrew Maxwell "Banana Kingdom"
このかわかっこいい兄さんご紹介記事の過去ご紹介記事はGo Johnny Part Iへどうぞ。。。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-237.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-245.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-405.html
相変わらずのT−シャツ&ジーンズで登場。ホントにニカって笑ってるだけなら、めちゃめちゃさわやかで、かわかっこいいお兄さんでして、うぎゃーかっこいい! と心のなかで何回か叫びます。大半の女性はそう思っていると思います。口開いたとたんにダミ声で、もの口にでてきたものを芸術的なテクニックで罵倒するので、このギャップで男性の好感度もめちゃめちゃいいです。そう思います。
というわけでまずは、プレビュー中につき半額できた客をステージに登場する前(自己MC時)からおちょくり、登場してからも「今回のショーのメモこれなのね」と書きなぐったペラ一枚の紙を見せ「まさか半額で見に来ていて、きちんとしたショーが見れると思ってないよね。オレ今回のショーの準備この状態なのね。これで途中で話すことなくなったら、あんたらひとりひとりにねほりはほり質問してネタにするから」。
とかいって、前列の客をおちょくりだしてウォームアップ。ダラダラと話だすんですが、アンドリュー兄さんは喋る言葉が全部シャープな笑いがズバズバ入ります。やっぱり最初なんで客の調子もノリノリという感じではなく、みな静かにお行儀良く、という客層だったんですが、その様子を前に「町内会の集会みたいだから、もっと盛上がって、野次飛ばしてもいいだから!」みたいなツッコミを入れ、その言葉でCozyな雰囲気を作り出していました。
無数にあるネタの引き出しから一応今回のショー用の引き出しを選んで開けているのかはわからないほど、思いついてはしゃべる、「そういえば…」と脱線してしゃべっていきます。新しいローマ法皇のこと、スコットランド独立のこと、L.Aで立ちションしたら警察に逮捕されそうになったこと、非の打ち所のないほど完璧すぎるノルウェーをぎゃふんと言わせたこと、アイルランドで行われた「リンカーン」のプレミア(ダニエル・デイ・ルイスがアイリッシュのためスピルバーグ他総出で参加+アイルランドの大統領までやってきた)でのトイレ事件、アイリッシュ警察の警察24時!みたいなリアリティTVの話など。また、いつもの「●●から来た人いる?!いない?よし、わかった、じゃあ●●の国の話しよう」にはいり、オーストリア人は自分でドイツとの区別がわかってない、とか少々おお(汗)なものもありました。
すごいのは、これだけ支離滅裂に思いつくままポンポンと話しているようで、今回のショーのテーマ的な軸からは絶対に外れていない。それはどこの国のひとも似たり寄ったりでおばかだよね。っていう話です。 Work in Progressとは、本来、ネタ調整(どれがウケてどれがウケないか)をするときでもなのに、Andrew兄さんの場合は、笑いをとることは基本中の基本レベルだからウケるウケないの調整は必要ナシ。ショーをどのようにこぎれいにまとめるか、ということなんですね。ライブで百戦錬磨生き抜いて王者になってきた人ってかっこいいです。兄さんかっこいい!
そんなわけで、とてもよろしいです。いつもですが、超おすすめします。
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