イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2013年8月10日土曜日

Edinburgh Fringe 2013; あの超プロディジーなティーン米芸人は3年後どうかわったのか?!☆Bo Burnham What,

【すいませんの追記】 期待値設定が高かったせいか、今読み返したら、随分手厳しい感想になっていることに気がつきました(汗) どんな天才でも2度革命は起こせないということ、また今回も前回同様のカリスマ性、そしてクオリティの高さは、他のそんじょそこらの若い芸人さんとは比較にならないレベルだということを、大前提の上で、お読みいただけると幸いです。


ええもう!(ヤケクソ)どうせワテクシは、これを軸に、一時帰国の日程を決めましたよ!

Bo Burnham: What,

Go Johnny では、アホみたいに記事アップしてます。

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-9.html

おとといあたりにドバーンと表紙を飾った雑誌記事はこちら
http://edinburghfestival.list.co.uk/article/53183-bo-burnham-returns-to-2013-edinburgh-festival-fringe-with-new-show-what/
しかしこの記事には昔の写真しか載ってない! というわけで眼鏡君になっている表紙写真はこちらです。

そんなわけで、ワテクシは、前述のリンク記事のとおり、ごく普通の典型的な”冷やかし”組としてボー君のフリンジ・デビューライブを観て、(ココロで)土下座であやまり、 その後アホみたいに逐一騒いでいたわけです。3年前のことです。
ひととおり騒ぎ終わると、まあだんだん惰性なアップデートになっていきまして、ほぼほかっている状態がその後続きまして、今年、ついに3年前から噂になっていたMTVのシットコムがオンエアということで、眉毛コイル巻きにしながらも目をキラキラさせて、強引なやり方でアメリカのMTVを観ていたわけです。結果、8話くらいで脱落。その理由はこちらでもキチっと説明しました。

というわけで、理解しつつも、出来上がってきたものにはかなり不満を抱いていた矢先のナマ・ボーでございます。

本人言ってるようにRetrospective(YOU TUBEで注目を集めてから今に至るまでの)的な内容で、自分と自分の今おかれた世界について様々なネタで様々な手法で表現していくものでした。自分の声によるVOICE OVERを巧みに使う。シンセの生演奏と打ち込みと両方を使い回した音の遊びが多かったですね。フィジカルに笑わせるものも多かった。そしてなにより目立ったのは、下ネタ落としが多かったことです。フィジカルな笑いすらも下ネタですよ! なんでこんなに?!っていうくらい。
ボストンからLAに引っ越して、ハデな生活始めてるんじゃないの?っていうイメージの自虐ととるべきでしょうか。言葉遊びも多いですが、それらは超早口で取りこぼしちゃったり。拾えるものに関しては決してドっと笑う種のものではなく、ドっと笑っちゃうお客さんは、下ネタ言葉を発すること自体で笑いを呼んでいるのか?という印象を受けてしまいました。
(上記部分、色眼鏡かもしれません。というのも客層がもう圧倒的な「ボー崇拝者」なんですね。あのオーラはたしかにすごいのですが、なので、基本何をやっても「キャー!」なんです。あの環境に抵抗を感じたかもしれません。。。)

20歳前後の男の子っていったら、たしかにあたまんなかは24時間ヤルことでいっぱいですよね。パンパンのパンパン! っていう。それは3年前もそうだったに違いでしょう。
つまり、「3年前は自分の本性を隠して、知性とウイットという名の超合金の鎧でガチガチに身を守り、周囲を威喝し、あざ笑っていたよ」けれど3年たって3年前の自分が、「いや、オマエ全然わかってなかったから」「オマエはオマエがあざ笑っている対象の若者(ディズニーアイドルとかポップアイドルとか)とじつはあんまり変わんないだってこと、わかってないだろう?」とツッコミを入れたくなるような代物だったと。「その鎧、すぐ壊れるから、とっぱらっちまいな」と。その変化のプロセスごとをエンタテイメントとして表現していました。

正直ですね、上記リンクのインタビュー記事でボー君自身が語っているように、笑い的には「え、なんでこんなことに?(汗)本気でコレで笑かそうと思ってるの?(汗)」という内容でした。ただ、理屈はわかる。理解できます。”ボー・バーナム物語”として考えれば、通過し、別の形で昇華させたという意味で、高い評価ができるものだと思います。すごくエンタテイメント性が高かったのも、です。

僭越ながら、言わせていただきますと、ショーの丁度真ん中あたりで、右脳と左脳のボー・バーナムがともに葛藤し問題を乗り越えようとするミュージカル仕立てのネタをやったんですが、これこそまさに今回のキモなテーマだったと思うんですよね。これ、しょっぱなに持ってくれば、かなりキレイにまとまってたんじゃないかなぁ。なぜこれをど真ん中に持ってきたのかは、わからないです。
冒頭で下ネタとフィジカルで3年前と真逆を行くことをやったほうが掴みにいいと思ったのかなぁ。ジャド・アパトウ先生の影響を多分に受けているのもいいんですが(だってアメリカの芸人さんですしね)、この次、どこへ行けるのか。どこに行くのか。引き続き注目していきたいことだけは確かですが!!







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