イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2018年8月7日火曜日

Edinburgh Fringe 2018 UK政治を真っ向からぶった切ることに成功できる数少ない若手Ahir Shah君の Duffer 観ました!

フリーフリンジです!


https://tickets.edfringe.com/whats-on/ahir-shah-duffer

あのフランキーボイルにまで「ネトフリ視聴可能のリアム・ウイリアムズのスタンダップはすごくいいね」と言われておきながら、スタンダップを引退した(→公言したんだから戻ってくるなよ、とパンクなオレは思うのだった。)リアム君がフリー・フリンジで超ブイブイ言わせている時に発見して以来、毎年チェックのアヒア・シャーくんです。(ラベルクリックすると過去記事が出てくると思います)
まだ27歳という若さにも関わらず、すごい才能のあるスタンダップ芸人さんだということを今回のショーであらためて見せつけてくれました。そんじょそこらの芸人さんではやれば絶対に火傷するUKのイミグレーション問題に真っ向から飛び込み、自分と自分の家族が受けてきた癒えようもない傷からどくどくと流れる血で作った刀でもって一騎打ちをかけるような内容でした。
パーソナルな経験談は、色々考えあぐねるうちに危険なほどに宗教概念に拠り所をみているとか、おじいさんおばあさんの黒人さんの移民へ対する差別とか、アヒア君自体が家族と離れ離れに生きていかなけばいけない人生を送っていたとか、おかしいと同時に、残酷であり思わずボロっと泣かせられます。ものすごくパワフルな1時間でした。彼の流暢かつ早口でまくし立てるdelivery skillは健在で、ビートが効いた音としてもグルーヴィーです。spoken wordsが流行りだしてから、シンプルなスタンダップをみているとリズムの観点でも感想が湧いてくるようになったかなぁ。

一つ、注意というか。40分前に行ったけれどすでに長蛇の列ができており、かなり後ろで見ることになってしまいました。オレと同行者よりも後ろにはさらにさらに長い列ができてしまっていたのですが、どこまでの人たちが入れたのかわからないです。今日はスコットランドはバンクホリデーだったのでもしかしたら平日ならここまで大変ではないかも?でも念のため、最低でも30分前には並び始めることをお勧めします。

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