イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/でございます。。。

2018年8月7日火曜日

Edinburgh Fringe 2018 今一番触るのが難しい政治問題に敢えて踏み入る勇気と実力と傑作っぷりにただ感動のKieran Hodgson: '75 観ました


フリーフリンジ注目ブームの中心人物の一人だったキエラン君が、今回はPleasanceにて3週間ですが、キエラン君級ですと、払ってでも(安い方がいいけど)最優先なのです。


https://www.pleasance.co.uk/event/kieran-hodgson-75#overview

ゲロかわです。オレ的には、ダンナさんと幸せな結婚生活を送っているせいで、ゲロかわ度が27歳時よりさらにアップ、という発想だったのですが、同行者は男の子感が抜けて男の人っぽい体つきになったので、さらにゲロかわになったと言っております。でもそんな外見のことは一旦抜きにしましょう。外見で鑑賞の価値があると言ってるわけではないのです! 
3年前の競輪選手のランス・アームストロングをテーマにしたショー時から、キエラン君のシアトリカルな構成の素晴らしさと、何人もの登場人物を演じこなす一人芝居力の高さとスクリプトのクオリティの高さに、「この子は一体どっから出てきた天才なの?」と本人に聞いちゃったくらい感動していた経緯から、今回も高い期待をしてしまっておりましたが、このかわいこちゃん、期待は裏切らないどころか期待以上の、彼らしさいっぱいな傑作に仕上げておりましたよ。しかもEU離脱という誰もが様々な理由から敬遠するテーマで!
今UKのEU離脱問題はあまりに大きく、あまりにインパクトが強く、そしてあまりにそれ自体が笑いどころ満載で、SNSでは日々素晴らしいジョークに溢れかえっているという状況。一番「いぢくりやすい」「誰もがやる」ネタだから、天邪鬼な英国ライブコメディシーンにおいて、このネタは相当の自信と覚悟を持ってして臨まないといけないのです。さらには追い討ちをかけるように!先日BBCにて放送されてしまったStewart LeeのContent Provider (2Hのライブ)で無敵の技術と面白さでEU離脱ネタをやってしまった。iplayerでの視聴可能期限は1ヶ月。つまり、フェスティバル中、スタンダップのバイブルのようなスチュワート・リーのこのネタを誰もが見ることができるという環境下、そんじょそこらの誰がわざわざこのネタに挑戦するでしょうか。。。という状況なのです。
。おそらくキエラン君はこのショーのためにリサーチ含め2年間はかけており、できる、と確信、覚悟をして選んだ離脱テーマであること、彼の場合スタンダップではなく、まさに一人芝居シアトリカル系コメディなので、外界からのプレッシャーはなかったのかもしれませんが。

冒頭で、このテーマをパーソナルなところまで一気に落とし込み、その後、元々の離脱を選んだ人の動機の根底にあるものや離脱の動機の根拠と思われるものをアカデミック書や政治家の自伝などを通して模索していきます。家族や夫、隣町の図書館員さんだけでなく、たくさんの政治家やニュースキャスターを演じ分け、若者がわかりやすいレファランスを入れ(多分自分自身が若いのですぐに必要性にピンときたんだと思いますが)どうして離脱が選ばれてしまったのかを、観客とともにあゆむ60分です。そしてもう戻りようもない決断と離脱を前に、どう対処するべきか、そのヒントとなるものをハートウォーミングに提示してくれます。かわいいキエランくんらしい、優しい、ポジティブの第一歩的な提案。どんでん返しあり、笑いあり、そして感動ありの60分です。
オレさま、絶対にオススメする!!!
(そしてしつこいようですが、めっさかわいーです)

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