イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2016年8月12日金曜日

Edinburgh Fringe 2016 いつの間にか絶対外せないリスト入りをしているAlexis Dubusさんワールド(2つね)、がっつり堪能しております


フリーフリンジです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/alexis-dubus-verses-the-world

ユッゲッダ、ベーーーーーーーーーーーーストボースワーーーー(→ Hannah Montana Theme Songより引用)じゃないですが、もう一つ、Alexisさんのいるフェスティバルには、大抵Alexisさんの創造物のショーもあります。
こちらはしっかり払わないとみれません。なぜならしっかり払うシステムこそがキャラクターに似つかわしく、また、払って当然のクオリティと賞総なめの実績があるからです。去年エディンバラに来てくれなかったので、今年は来るとわかったら、さっさと観に行きました。本当にこのキャラクター大好きなのです。どれだけオレ様がこのキャラクターに入れ込んでいるかは、以前書いてるリンクをお読みください。今年は、インタラクティブな1時間で、希望するお客さんにアンケートを書いてもらい、そのアンケートを元に、展開するほぼimprovですな。このキャラクターが一人歩きできるくらい完全に作り込まれているので(多分生まれて7-8年くらいなのかな?)improvは本人にとっても腕試しだし、我々観客にとっても新鮮で面白いです。オレさまが見た日は、お客さんの中にぶっ飛んでる人がいて、ラッキー日だったと思います。すんごい堪能できた。
ただ、どんどん認知度が上がって行き、酔っ払った輩さんたちが「お、フランス人のショーだって、冷やかしで行ってやろうぜ」っていうことがほとんどなくなっちゃってるんじゃないかしら?なかなか、最初に見て超感動した、キャラに入りきって、酔っ払いのHecklersをコッテンパンに黙らすっていうのが、なかなか見れないですね(ってお前、何回行ってるんだよ、って突っ込まないでください。)

…って、気がついたら、Alexisさんの大傑作作品の話ばっかり、で肝心の今回のAlexisさんのショーについて何も書いていなかった! ので本題に戻ります!!!

今回は、カテゴリーをコメディにせず「Spoken Word」に。 余計なプレッシャーなくていいじゃん? オチがなくても笑がこなくても、気にしなくていいもーーーーん、だそうです(笑 (→そうはいっても、相当ゲラゲラ笑わさせてもらいました)国際的に活躍してる芸人さんなので、オーストラリアとかマレーシアとかシンガポールとか結構あちこち行くことが多いし、いろんな人に出会うことが多い。そんな中で、Spoken Word(ポエムなんですが、もっとリズミカルでプチラップソングみたいになってる)にしたものを、旅のお話と共に、繰り広げておりました。

オレ、詩ってあんまり得意じゃないんですけど、リズムに乗ったラップ音楽っぽいSpoken Wordになると結構楽しめるんです。んで、中でも、Alexisさんの語集とリズムと描く内容の目の付け所に、自分のコメディ・メカニズムが呼応するのだと思います。

あとですね、なぜこんなに素晴らしいって思えるかっていうと、以前AlexisさんがやっていたCars and Girlsという作品の変貌の軌跡を見てるせいだと思うんです。2012年に最初に見たCars and Girlsはこんな感じだったんですが、その後確か去年か一昨年にフリンジとは全く別時にエディンバラのThe Stand Comedy Clubに来た時にやったCars and Girlsは、全くの別物になっていたんですよ。今回見たような、軽いナレーティヴとグルーヴィーかつ知性に満ち溢れるSpoken Wordに変貌しておりまして。Alexisさんが問題点を見据え、自身のSpoken Wordの才能に気づき、完成形へと作り直した経緯をなぜか生で目撃してきてしまっていた。

才能に気づき、才能を伸ばし、才能をモノにする才能の持ち主ってカッコよくないですか? 多分、そのせいだと思います。絶対に見ちゃうよリストになっているのは。

0 件のコメント:

コメントを投稿