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2016年8月16日火曜日

Edinburgh Fringe Festival 2016 : 大人気で入るのが 大変その② Kieran Hodgson 君のMaestro観ました

いんやーもう!!!*Scream*



https://tickets.edfringe.com/whats-on/kieran-hodgson-maestro

Kieran君は、昨年超話題になったFree Fringeをやってた男の子です。もっと言うと、昨年フリンジでノミネートされてたショーです。いちばん近いフォーマットとしては、一人でマルチキャラクターを演じる(コメディ)芝居、というべきでしょうか。Kitson好きな人はキタ感を感じるのではないかしら。そういえば、今日Joseph Morpurgoさんが客席にいたのですが、類友だと思います。

去年は競輪のランス・アームストロングを軸に彼の競輪に人生多大なる影響を受けた彼が、幼少時代からの彼の成長をアームストロングの興亡?とシンクロさせて綴る一人芝居でした。今年は、マーラー。子供の時に(クラシック)音楽に目覚めたキエラン君が音楽とリンクさせながら、「運命の出会い」を探し求め、綴っていくという一人芝居です。昨年のスタイルと一緒で、こちらが見たいものが見れたという感じ。そして一人何役の芸達者っぷりもきちんと堪能。もちろんセリフも描写も素晴らしいのだけど、この一人一人のキャラの作り込みが非常に精密でリアルなのが、効いてると思います。フランスに研修で滞在している時に出会う人々、特にバスでの一連の展開は、たまたま同行していたフランス人の友人が、「自分の友人とか自分のこと話してるのかと思った」っていうくらいリアルらしいです。ぶっちゃけリアルをネタにするのは、珍しくないことでしょうが、これをリアルにきちんと表現することはスキルです。一人で何役もこなし、このリアルの世界を作り出せるアーティストさんは、あんまりこのコメディ界の土俵ではいないかもと思います。

個人的にはRichard Gaddさんとテーマがファジーに(がっつりではないです)かぶっているように見えました。そしてRichard Gaddさんとは全く別のインパクトを観客に与え、それはもう真逆と言ってもいいくらいなのだけど、全然比較できないもので、最高に素晴らしい気持ちになる。素晴らしかったです。ものすごく大変な思いをした上に、立ち見で60分だったけど、そこまでして観れてよかったと思えました。頑張ってみてください。

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