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2016年8月10日水曜日

Edinburgh Fringe 2016 : 万歳。Daniel Kitsonのお芝居 Mouse観ました。


大好きなんです。Daniel Kitson大好きなんです。スタンダップもお芝居もカテゴリー特A5ランクで好きです。

MOUSE


https://www.hubtickets.co.uk/traverse/Online/default.asp?doWork::WScontent::loadArticle=Load&BOparam::WScontent::loadArticle::article_id=05896BB1-7CE7-4445-8DA1-D51B50330BC6

(おほほほほ。売り切れです。当日券が出るかも???)

去年Summerhallにて上演したPoliphonyを、資格試験でしんどい思いをしていたせいと、Stewart Leeのチケット合戦ですったもんだしてしまったせいで、発売時期を逃した結果、完全完売。どんなに頑張っても見ることができなかった屈辱から全身全霊をKitsonに向けて勝負したおかげで、今回発売日当日にとってやりました。
(*自慢ですが、NYだけでやったもの以外は全部見てたのです。だからPoliphonyを逃したのが耐えらんない。マジで。)

【お話は】
絶対にくわしく言わなーい!! 見た人だけの特権じゃ!! ほほほほほほほほっっっ!!!

でも(じまんしたいので)ちょっとだけ。一人ぼっちで本当の友達というものに憧れている男性が、SOHOにしているウエアハウスで仕事を終え、家に帰る、というところからスタートします。
もうドアから出ちゃったよ、ってところでオフィスの電話が鳴る。あ”〜〜〜もう、という気分もありつつの、何だろうと電話に出ると、電話の向こうも「ハローハロー?」「誰?ハローハロー?」「そちらはどなた?ハローハロー?」「何言ってんの、あんたから電話かけてきたんでしょ?ハローハロー、どなた?僕に何の用事?」「ハローハロー?いや、あなたに用事があって掛けたんじゃないんだ。」「じゃあ何なんだよ!」「いや、携帯をなくしちゃって自分の携帯番号に電話をかけてみたんだ。僕の携帯の拾い主が電話に出てくれたらなと思って」
「ってか、これ携帯番号じゃないでしょ?」
「は?」
「今かけてきてる電話、携帯番号じゃないでしょ?普通の電話でしょ」
「は?!」

ひょんなボッケボケの間違え電話から始まる、一人ぼっちの男性と電話の相手との対話を中心に展開します。ちなみに、Kitsonしか登場しません。電話の向こうの人は、出てこないです。

【大好き以上に言いたい感想】

Kitsonのお芝居はだいたい3パターンに分かれると思うんですけど、今回のMouseは他のファンの人も同意してくれてるように、Treeに近かったです。TreeとはTim Keyとの2人芝居で、おとぎ話に近い素敵なミステリーが続き、最後にドーーーーーンと明かされる。というか現実の境界線に引き戻される。それが結構非情な現実だったりする。Mouseはこの非情な現実をドーーーーンと持ってきた後の最後の最後に涙一粒くらいの希望(=おとぎ話のような素敵な奇跡の存在)が再び現れて終演しまして。思わずOMGとニンマリするというちょっとTreeとは別の効果を出していたかと思います。

それと、やっぱり一語一句全く言葉に無駄のないセリフ。心が揺さぶられ、ブルブル泣きたくなるような感動を与えるのに、なんと笑いの多いことか! Kitsonの笑いの密度の濃さと、この笑いが決して泣かせる要素に影響を与えるどころか、むしろ効果となってくる脚本を心底愛さずにはいられないです。

ギリギリまで変更が多かったようで、結構improvも多かった。照明を変えて、ナレーティブのシーンがインサートで何度か入るのですが、その時のWork in Progressな匂いが逆にライブ感が出て、オレは個人的に面白かったです。絶対にKitsonはたまを投げ続けるし、そのwork in progressな、 improv っぽいつなぎでも、その笑いのクオリティは世界ナンバー1級。むしろメリハリになりました。

実は別日にも予約していたのですが、(見れないといけないと思って複数購入していた)見る日が決定して声をかけたら、あっという間に売れてしまいましたよ。(汗)今更、後悔。キープしておいてもう一回行けばよかった…




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