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2016年8月27日土曜日

Edinburgh Festival Fringe 2016 今年のノミネート芸人さんを駆け込みで観に行ってきたよその② Zoe Coombs Marr


行きました。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/zoe-coombs-marr-trigger-warning

ネタの一環として明かされるんですが、Zoeさんはゲイでして。オーストラリアの白人男子コメディ社会ってすんごい白人男性至上主義ザッツ!ミソジニズム!が当たり前な中、コイツラいっちょ、パロってやるかってDaveって芸人キャラを始めたらしいです。


一言言いたい。





アワード系の人たちさ、いい加減、Diversityのトラウマから解き放たれた方がいいんでないですかい?(イライラ)
逆効果よ、こういう選択の基準。(イライラ)

それともこれは、こういう風に思わせることで再び白人独占社会を狙うエリート白人の陰謀なの? オレこのZoe Coomb Marrさんのこのショー見た最初の段階で「またなの?」って思っちゃったよ。わっるいけど。
もうさ、Brendon Burns師匠のネタじゃないけど「俺たち、ちょっと差別やっちゃいます」って開き直って認めちゃった方が、本当に注目されるべき才能をちゃんとすくい上げるんじゃねーのかな。(Finn Taylorさんとか、Finn Taylor さんとか、Finn Taylorさんな。)そんでもって、Jエイカスター君(さん?)も「よっ! コメディ界のディカプリオ!」とか「よっ!コメディ界のスコセッシ!」とか言われ続けなくてよくなるんじゃないの?

っていうくらい、このショーの柔軟性と完成度がね、ノミネートされてないフリンジのトップコメディを差し置いてのクオリティにまで達してなかったですよ。少なくともオレの見た本日26日は。

このDaveとZoe Coomb Marrさんの関係はジキルとハイドであり、カフカの化身なんですよ。この関係ってキャラと素の間を彷徨う芸人さんにはよくあることで、いわゆる種明かし部分なので表立って口にすることはないだけで、特に新しいものでもなんでもない。このショーでは、この通常隠しているキャラと素の関係を描いちゃったところ。Daveってキャラがどうしてできたか、このキャラにどれだけ食われているか。

オレが見た本日26日が悪かったんじゃないかと信じたいのですが、客の反応が少ないせいかで、冒頭のDaveになっている真っ最中で「なんかそっちの方で困惑してる人がいるっぽいけど、これはキャラだから。このキャラはパロディで、中身の私は女だから。今、その中身の(素の)私が喋ってるのね」って、いきなり説明始めちゃったんですよ。アレってネタなの? このせいで、ショーをスポイルされた感がハンパなくて。その後の入れ替わりとか、シアトリカルになればなるほど、あの冒頭の素のカミングアウトな喋りはなんだったのよ、とハテナマークが......でした。

かなり気になっていた演目だっただけに、上記の件が未解決のままで、非常に残念です。


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