イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2023年5月8日月曜日

さすがにこれは騒ぎたい。ウエストエンドとか映画制作とかのバスデン情報

 気がついたら最後にこのブログを更新したのが2022年の12月で気がついたら2023年の5月です。今日ようやくコートを脱いで外を歩けました。

今週末はcoronation weekendですが、多分イングランドの下の方とこちらではデコレーション的なところも含めて、全然温度差が違うので、(スコットランドの王になるときに必要な石もロンドンに出張してるし)、あわよくばCoronationの日は5月6日なのか8日なのか知らずにやり過ごせるかと思ったけど、さすがにそこまでの環境ではありませんでした・・・。

そんな週末に舞い込んできたのが、2本のバスデン・ビック・ニュースです。

1)バスデンさんがアダプテーションしたAccidental Death of an Anarchistが

ウエストエンドで夏中上演決定


アダプテーションとはいえ、完全オリジナルでないとはいえ、

ウエストエンドですよ。バスデンさん・・・!!!!!


ここまでの道のりは長かった・・・長かったの。


まさかのウエストエンド公演になるとはファンなのに(だからこそ?)完全なる予想外で、すでに全てのチャンスは逃すまいと2回見ちゃってるんですが、初のウエストエンドということで見に言っといた方がいいのかしら(スタンプラリー的な感覚でしかない)

お芝居の感想はこちら

http://www.gojohnnygogogo2.com/2022/11/basdenaccidental-death-of-anarchist3.html


バスデンさん、SNSなんてどうせ続けられないんだから、手を出すのなんてやめればいいのになぜか何かと手を出すだけは出しており、インスタもアカウントを持っている。で、今回のウエストエンドニュースは流石のバスデンさんもフォロワーにお知らせしなきゃ!というレベルだったようで、3ヶ月くらいぶりに(前回は同じ芝居のLyric Hammersmith 2週間公演)ポスティングしてました。だから本当にビックニュースなんだと思う!


2)バスデンさんとティム・キーが果てしなく昔に作った短編映画が正式映画化。

Cowards時代からのファンの間では擦り切れるほど消費されている短編映画The One and Only Herb McGwyer Plays Wallis Islandがですね、なぜか今頃フィーチャー映画になるとニュースが入りまして。

なんだかキャリー・マリガンのお気に入りの作品?らしく、そのせいなのでしょうか。

お話は、宝くじに大当たりした青年(ティム・キー、いつも系なキャラ)が孤島に自分のお気に入りのミュージシャン(バスデンさん)にライブをもらうんだけど、ミュージシャンの方は、お客が青年1人だって知らないっていう。だんだん過ごすうちに、実は人生に色々疲れていたミュージシャンが音楽への心を取り戻して行く・・・みたいな感じ。いつも系なキャラのティム・キーの繊細で微妙な変化もうああああああああ(萌え萌え)っていうやつです。

久しぶりに見直したのですが、まあ、これじゃーそりゃオレ様ハマりますよね、っていうやつで、当時のこの人たちの活動やらオレらファンの当時の盛り上がりも含めて思い出してノスタルジー入っちゃって、メンタルにがっつりきちゃいましたね。

パイロット的な短編作って映画祭の出典狙ったり、フィーチャー映画やドラマのピッチング素材にしたり、っていうので、本当にたくさんのたくさんの傑作を残しているんですよね。バスデンさんとティム・キーって。いろんなところに転がってます。今再度チェックしたら、まだこの短編、YOUTUBEでも上がってたのですが、まだ削除されてないみたいなので、リンク貼ります。

https://www.tombasden.com/p/misc.html

色々宣伝するために、バスデンさんのブログのリンクからにしておきます。


2022年12月23日金曜日

最近観たコメディ的なコンテンツの感想です。Avenue 5 Season 2, Live at the Moth Club, Plebs: Soldiers of Romeとか

 



すでに、 キャメロン→メイ→ジョンソン→トラス→スナク…(あれ?なんか飛ばした?少ないきがする・・・_と体験している我々は、リーダー交代にはトラウマ的な恐怖しかありません。仮に本当にTwitter CEOが交代になったとしても、

とか

とかみたいなことを簡単に想像できるわけです。

そんなわけで、引き続きTwitterで呟いててもまるで信用できないので、オールドスクールなブログに忘備録しときます。


1)Avenue 5 シーズン2がついに英国にも降臨。(HBO, NOWTV)

シーズン1の絶賛はこちら



今年秋にHBOで放送開始になってから、クリエイターのイアヌーチ先生が、英国民をがん無視してのハッシュタグRT攻撃の合間に賢者の言葉的なポリティカルツイートをするという、ハッシュタグミュートもちょっとしづらい(→S1から引っ張って来てのリファランスもある)スポイラー回避技術がえらく上達しました。
個人的な自慢をご報告した上で、今回のシリーズ。結構、笑えないです。
というのも、このプロットって完全にオレたちのことだよね?という内容だからです。どの国に住んでいても、自分の住む国をAvenue 5に例えたら、臨場感たけなわ。状況を改善しようと行うことの矗一が状況を悪化に導いていくのです。なんとかできる能力のある人が誰一人いない(しいていえばエンジニアのビリーが一番まとも)なかで、何を!誰を!犠牲にするかの発案と決断と行動とそのリアクションをみてると、現実の世界の権力者たちが「ああ、こうやって(オレらを)犠牲にすることになっているのか・・・」と、変な意味で理解。笑えるんですけど、シャレんなんないですね。
あとは、シーズン1以降出てこれないはずのDaisy May Cooperがガッツリ登場していて、ピカピカにかがやいておいしいところをとっていってます。

2) (何かの賞にノミネートされたらしい)Live at the Moth Club (DAVE UKTV)





昔はたまーーーにバスデンさんが、ここ数年は(ひょこひょこ)サム・キャンベルくんが出没するせいで、観に行けもしないくせにDMメーリングリストに登録しているKnock2Backコメディがありまして。そのコメディ・ライブがロンドンの北にあるMoth Club(Hackneyあたり)で行われるんですよ。このシリーズはそのライブを収録しました、という名目のモキュメンタリ―なんです。舞台裏のスタッフ(マーク・ヒープとかをはじめ、Stath Let Flatsで同じみの面々)をレギュラー陣に、ライブ芸人さんたちはライブ芸人として登場し、ライブをライブ観客の前でやるという。
意外と、もっと前から誰か思い立ってもよさげなフォーマットなのに、今までやったことある人いなかったよねというシリーズです。ライブ芸人さんらがテレビにおよそ引っ張り上げられない手合いの、ガチのライブ芸人さん(Knock2Backのコメディライブをガチ反映している)なのも、素晴らしかったですし。サム・キャンベル、サム・キャンベル、サム・キャンベル君も芸人として出てるしね!



Knock2BackはCardinal Burnsの2人が仕切ってるんですけど(名前貸してるというか実際に動かしてるんじゃなくてエグゼクティヴプロデューサー的な位置)、この二人ってもう最近は役者業ばっかりでなかなか二人でライブ、とかガチのコメディってやってないですよね? 
ep1 とep2で紹介がてら「映画を撮ることになったので何人か才能ある芸人さんをピックしたい」という設定で登場するんですけど、この1&2話だけ、ぶっとんでて、ロジカルな展開をまる無視して繰り広げられていきます。この1&2話がすきだと、3話以降が「普通」になっちゃってちょっと物足りないかも・・・ 
Dave(UKTV)はただで見れるので、ぜひみてください。


3. Plebs: Soldiers of Rome (CHANNEL4)



このシリーズにいちいちしつこく食いつているのは、このシリーズのクリエイターと作家がバスデンさんだからです。ITV3なのに。

シリーズについてのもともとの!説明はたぶんここが一番いいかも・・(十年も前だ・・・)→ http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-439.html

シリーズはね、5で終わったんですよ。そのあと、こんな特番作ってるみたいなニュースをずいぶんまえに聞いた気がするけど、2020-2021の二年間ってコメディ的に死んでるんで、すっかり忘れてたんですね。そしたら、奥さん、そんな死亡期間中に、バスデンさんてば凝りもせず、インスタのアカウント作ってですね。こんなポスティングしまして。

ちゃんとギリギリ、オンエア前に告知してました。なんだろう。この、できないくせにあきらめずSNSをやろうとする心意気にもやもやする自分は・・・(→オレが文句を言うのは失礼ではないと思っている)

前置きがまた長くなりましたが、このクリスマス特番、本当は映画館的ななにかで上映するつもりだったの?というfeature length な尺で1時間24分!(だったかな?)んでもって、すんごい!ちゃんと!一昔前の時代劇コメディくらいな見栄えのあるくらいお金使ってですね! ふつうの王道なコメディドラマになってて、びっくりですよ! 
全然!見る価値あります。

話としては、前シーズンまでで元トイレを改造してパブ経営してたじゃないですか。そこにローマ軍の兵隊たちが戦争(どの戦争だっけ?)から帰還して、その貢献をたたえられ、街中でただで飲み食いするんですよね。で元トイレのバーでもコンプリメンタリーっつって、ただで飲み食いにご招待するんです。マーカス(トム・ローゼンタール)の知らんところでジェイソンが勝手に。で、それを知ったマーカスがあわてて「今からはただじゃなくて払ってもらいますー」って強硬中断させたので、兵士たちが腹いせにパブをvandaliseするんですね。んで、困った連中は「あ、兵隊志願すれば、あいつらみたいに飲み食いただでできるしみんなにちやほやされるんだ」って入隊する・・・よってタイトルが Soldiers of Romeです。
マジで普通に普通なんですけど面白かったんで、おすすめです。

あとはAlways Sunny のポッドキャストにダニー・デヴィートが登場して、クリスマス一番のご褒美くらいに最高のエピソードだったので、それも貼り付けときます。



2022年12月4日日曜日

最近観たコメディ的なコンテンツの感想です。The Banshee of Inisherin/イニシェリン島の精霊, White Lotus S2/ホワイト・ロータスS2, The Rehearsal/リハーサルとか。

 

色々観てるのに、Twitterに垂れ流すだけで、まともに記録に残してないことを先日後悔しまして。

Letterboxdアカウント作って(*)最近観たものを中心に流してた感想をコピペ作業に勤しみ、

https://letterboxd.com/whiteanklesocks/

ここでも、もうちょっと頻繁にまとめてアップしようと思いました。ここんところ叫んでいたのは以下の3作品です。


1)Banshee of Inisherin イニシェリン島の聖霊→2023年1月27日日本で公開

紹介とかあらすじとかは上のリンクでどうぞ。

今年ベスト1の映画じゃないでしょうか? 

他にこれより良かった映画を思い浮かべられません。だってLast Night in Sohoは去年のこの時期だったし!

マーティン・マクドナーが手がける待望すぎる待望の新作です。第79回ヴェネチア国際映画祭では、男優賞&脚本賞を受賞してます。期待を裏切ることなく、最高を生み出す、それが我らのマーティン・マクドナー。何を作ってもだいたい(注:だいたい)素晴らしいしかないのですが、やはりアイルランドものは、ダーク・コメディの観点から一番キタ感がある。後頭部あたりにものすごい重いものをチラつかせながら、残酷かつ極度乾燥しなさいな笑いがスパンスパン。

俳優さんも、おなじみ的な(笑)。加えて、ここ数年注目しかない、バリー・キョ(ケォ)ーガン(注:世界中発音錯綜してるけど、本人がこう言ってる)が出てる。

オレはそれはそれはマーティン・マクドナーが大好きで、お芝居も4作品くらいはロンドンまで行って見に行ったりしてるし、映画はもちろん全部見てるし、プロパーなファンだと思う!ところが、そのファンを証明する証拠ともなる感想がまるでブログ内に見つからず、どうもTwitterに感想流してドヤってただけっぽい。なので、これを機会にちゃんと記録に残そうと思います。


2)White Lotus S2 

絶賛しているSeason 1の感想はこちらです。

HBOって最高すぎませんか? SuccessionとWhite Lotusがあるんですよ。HBOを超える放送局はない。HBOに並ぶ放送局はHBOMax。

シーズン2のさらなる注目は何しろ、ウィル・シャープくんが投入されることだったので、それはそれは楽しみにしてイギリスで配信開始日には全ての環境を整え(→電気毛布とお茶の用意)満喫してます。

今回はイタリアのシシリア(?)にあるゴージャスなホテルリゾート「ホワイト・ロータス」で展開。超金持ちのタニアとタニアのダンナさんになったグレッグを除き、登場人物は総入れ替えです。毒々しいやりとりは相変わらず、これからやってくるであろうクライマックスに向けての仕込みが着々と進行中。今回のターゲットは「(性)欲」にフォーカスした men's suprimacyベースの男女関係かなぁ。男尊女卑、何かにつけて、女性が不利な状況になってしまう。古代ローマ、ギリシャ神話まで掘り下げてる匂いがプンプンなので、マジで目が離せません。

以下が主な登場人物です。

タニア:S1で母を亡くした傷心を癒すためにマウイ島のホワイトロータスに行き、そこで出会ったグレッグと結婚。しかし同居はしていない&グレッグはめちゃくちゃ忙しいようで、今回彼の「ホワイトロータスで落合い、1週間ロマンティックなひと時を過ごそう」という提案により、やってきます・・・が!!が!!

ポーシア:思いっきり非日常な冒険をしてみたいと憧れるものの、そんなチャンスも勇気もなく、ありきたりの生活を送ってきた女の子です。今回タニアのアシスタントとして雇われてホワイト・ロータスにやってきます。タニアは一人でいるのが嫌なので、必要なときは常に瞬時で彼女のそばにいないといけないわりに、夫グレッグがいるときは「存在を消してちょうだい!」と部屋に自己隔離を命じられる。とはいえ、ずっと篭っているわけにもいかないので、リゾートホテル内で食事をしたりはするのですが・・・そこで親子三世代でやってきた旅行客のアルビーに話しかけられます。アルビーはスタンフォード大学生でめちゃくちゃいい子なんだけど、非日常の冒険ランデブーとはちょっと違う、なんて思っているところに・・・!思っているところに!

アルビー:シシリーにルーツを持つというイタリア系アメリカンで、今回おじいちゃんのバートとお父さんのドミニクと男三世代でホワイト・ロータスへ。本来はお母さんも含めての家族旅行であるべきなのでしょうが、ドミニクがあっちの女性こっちの女性に手を出しまくりが治らず(→セックス中毒とのこと)お母さんは縁をブチ切っている状況。というわけで、男3人。ポーシアと出会い、彼女に好感を持つのですが…!!! が、が、が!!!

ドミニクアルビーのお父さん。妻となんとか和解し、よりを戻したい。そのために全てを尽くす、と息子にも自分にも「本気で」言い聞かせている。言い聞かせているけども! 下半身とモージョーは正反対なんですよ。ホワイト・ロータスのエリアでも、ネットの出会い系ですでにやりとりをしていて、到着したその夜、お父さんの部屋のドアをノックする音が…

ルシア&ミーア:そのドミニクとやりとりをしていたのが地元の若く魅力的で野心的な女性ルシア。目的のためにドミニクみたいな男性と一晩過ごしてお金をあら稼ぐことも気にしないでやっちゃいます。後半闇が見えてくる感じ・・・一方、友人ミーアは抵抗あるものの、プロのシンガーになりたいという夢のために、ホテルのレストラン・バーで歌うジュセピーに近づきますが…

キャメロン: 奥さんのダフネ、そして学生時代からの友人イーサンと彼の奥さんハーパーとともにホワイト・ロータスへやってきた投資家金持ち。ハーパーキャメロンと正反対の性格のため、到着時から居心地の悪い空気がダダ漏れており、ものすごいsubtle な火花が。またダフネとはラブラブ(死語)の様子なのですが、うーん胡散臭い(笑)

ダフネ:キャメロンの奥さんで、見たくないものには目をつぶる系の奥さん。いわゆるインスタ系で、夫とラブラブ、お金持ち、可愛いお子さん(→今回お子さんをおいてホワイト・ロータスに来ている)と完璧そうな生活の裏には・・・。ダフネはギリシア神話でアポロの執拗なアプローチから逃れるために木になったじゃないですか。Redditファンダムでは、これと絡んでるんじゃないか、って深読みしてます。

ハーパー:イーサンの妻で文化系・インテリ女子グループ旅行にイヤイヤきています(ハーパーやってるのがオーブリー・プラザ)はプエルトリコの家系なのですが、キャメロンがそういう角度から攻撃する。ただオレ、プエルトリコのことやアメリカでのプエルトリコの差別的イメージとか知らないので、ちゃんと拾えてない気がして悔しいです。Redditのお世話になってる。

イーサン:(ウィル・シャープがやってる)ハーパーの旦那さんで、めちゃくちゃいい人だけど、言動力?にかけるというか。どうもキャメロンに引っ張られがちで、ノーと言わない傾向に。ここの夫婦は、互いを信頼しあっていて、情愛&欲、というよりは、人間同士のつながりがベースで夫婦関係を築いているのだけど、あることがもとで、ぎくしゃくし始めます。

あと、ホテルのマネージャーや、(トム・ホランダー率いる)ハイエンド・ゲイのグループがめちゃくちゃ注目なのですが、ストーリーが進むと出てくる注目どころなので置いときます。


3) The Rehearsal 

The Rehearsalについては、まるで知らなかったのですが、This is Importantを聴いていて、DersとBlakeが「今まで見たこともない番組だけど、なぜこれを思いつかなかったんだ!っていうような盲点をついた傑作」っと絶賛していて、何?!と。HBOなので、NowTVで放送してました。

一言でまとめると、メタ沼の最高峰。すごいんですよ。素人さん相手に「何か大きな壁や問題を抱えていて、をれを乗り越えなければいけない。その乗り越える「本番」にむけて、リハーサルをご用意します」という名目で展開します。1話目は履歴書に嘘ついてた男性が彼に信頼をおいている上司の女性に真実を伝える、というもので、その告白をする予定のバーそっくりのセットを作り、上司の女性を完璧に演じる役者さんを揃え、納得いくまで繰り返し「リハーサル」する。

2話目以降に、子供を産んで育てたい独身女性の「出産&子育てリハーサル」を始めるんですけど、彼女の思い描く設定通りに全てをセットアップし、1週間ごとに子供が数年後に成長していくパターンで、リハーサルしてくんですよ。赤ちゃんから子供も全部!仕込んで。すごいのが、「リハーサル」はあくまでリハーサル(作り物)じゃないですか。「リハーサル」を作る過程にある「リアル」が「リハーサル」に影響をしていくんです。で、それを調整するために、きたる現実に向けての完璧な準備になるような「リハーサル」にするために、「リハーサル」のリハーサルをやっていくんですよ。わっだふぁっく?です。すごいんです。後半、顎が外れるかと思うほど開いた口が塞がらない・・・っていうのかしら(汗)

このシリーズ、カナダ出身のコメディアン、ネイサン・フィルダーが作っています。かつてディミトリ・マーティンとかと一緒にツアーをやっていたので、ああいう(笑)トーンの芸人さんだな、という印象**。まあパーソナですけど。

素人さん相手に色々実験しちゃう芸人さんで、Comedy Centralで、’経営苦戦している商売をお助けします’って、全然お助けにならないようなことやっちゃうパロディ・リアリティ・ショー(?)「Nathan for You」をご覧になったことがある方もいらっしゃるんでは・・・?

というわけで今回は、以上です。ぜひ3本とも超おすすめなので、見てください!


(*) Mastodonアカウントは作ったわいいけど、フォローしたい人も上手に見つけられない状況で、放置してます。アクションを起こす気力もない…

(**) と書いていて、まるでディミリトリ・マーティンのエントリーがなかった…(愕然)


2022年11月28日月曜日

祝! バスデンBasdenさんがアダプテーションした名作芝居Accidental Death of an Anarchistが来年3月にロンドンにトランスファーされちゃうよ!

いつもコメディのおしゃべりでお世話になっている、ブリティッシュ・シアターご専門のNaviさんから教えてもらいました。


ひゃっほい! 2022年10月にシェフィールドのシアターで上演されたお芝居Accidental Death of an Anarchistが2023年の3月にロンドンのLyric Hammersmithにトランスファーが決定しました!!!


【これまでのお話】

1)このブログは、イングランドのコメディ作家でたまに役者と芸人もやるトム・バスデンさんを応援し続けてきたブログです。バスデンさんは活動範囲が広いのですが、活動量にムラがあるのと、告知をしない、という難点があるクリエイティヴです。

このブログ内→ http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Tom%20Basden

その前→ http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-category-28.html

2)表題のAccidental Death of an Anarchistは、2022年8月だったかに、「バスデンさんがアダプテーション、ダニエル・リグビー主演でAccidental Death of Anarchistがシェフィールドで再演されるよ。10月に2週間上演。」と知りまして。


3)オリジナルの芝居も知らん、超有名な劇作家ダリオ・フォ/Dario Foもまるでよくわかってない、シェフィールドも行ったことない、知っているのは、バスデンさんとダニエル・リグビーは過去に何度かタッグを組んでいること!そしてなんといっても、バスデンの名のあるコメディにオレが行かないはありえない。

ありえないのです。


4)というわけで10月某日、4時間近くかけてシェフィールドに行ったんですよ。


5)予算がちゃんともらえなかった時代は、バスデンさん(Tim Keyと一緒に)演者もやってたのですが、もう10年前から芝居を書いても舞台に立つことはなくなりました。なので、バスデンさんを見るつもりはなかったのですが、インターバル中トイレに駆け込む時に、息子くんとバギーを押して劇場に入るご本人をスポッティングしてビビりました。第2子誕生してたのか! 

思わぬプラベートを見てしまって、申し訳ないと思いつつ、極めて需要の低い日本マーケットならレポートしてもいいかと、バスデンさんアップデート情報として

入れときます。

6)で、鑑賞後、絶賛しかない雑感を垂れ流してはいます。

7)信頼できる評はオレの絶賛だけじゃなくて

The Guardianとか (4星)

https://www.theguardian.com/stage/2022/oct/02/accidental-death-of-an-anarchist-review-sheffield-crucible-tom-basden-daniel-rigby

What's On Stageとか (5星)

https://www.whatsonstage.com/sheffield-theatre/reviews/accidental-death-of-an-anarchist-2022_57517.html

The Stageとか (4星)

https://www.thestage.co.uk/reviews/accidental-death-of-an-anarchist-review-at-tanya-moiseiwitsch-playhouse-crucible-theatre-sheffield

The Reviews Hub とか (5星)

https://www.thereviewshub.com/accidental-death-of-an-anarchist-tanya-moiseiwitsch-playhouse-sheffield/

(The Timesの意味がわからないレビューのリンクは割愛します)

ほら!!!オレだけじゃないんですよ!!!


8)バスデンさんのお芝居って評判悪いことはほとんどないのです(→悪い評価は見えない)。Holes(これは完全オリジナルだけど、元ネタはLord of the Flies)も、初演がエディンバラのフリンジで評判良くてロンドンに期間限定トランスファー、 The Crocodileも初演がマンチェスターのインターナショナル・フェスティバルで評判良くてロンドンに期間限定トランスファー。だから今回も良い期待してました…。


【Accidental Death of an AnarchistとDario Foについて】

1)こういう時に英語ではとても素晴らしい表現

I am not in the position to …

があります。何か要求されてる(→雰囲気)の時に、「すみません、ちょっとそういう立場の人間でないので・・・」とするっと逃げるときに使います。

献金とか募金とか断るとき、とても行きたくない行事等を欠席したい時、なんかの役割を推薦されそうになった時、オレは人生で何度この言い回しのお世話になったことか。

そんなわけで、演劇界もイタリアのエンタメも詳しくない自分が、ダリオ・フォ氏のことや70年代に上演されて以来、世界中であちこち再演されてる傑作について頑張ってまとめるのしんどい・・・。ので、 2017年に早稲田大学の古典戯曲を読む会で開催された、イタリア語翻訳・通訳者の石川若枝さんのガイドによる、Accidental Death of an Anarchist 「アナーキストの事故死」の朗読会のFacebook上の告知ページで、この通訳者の方による紹介文を発見、丸ごと引用させていただきます。

“【作家紹介】
昨年の10月、90歳でこの世を去ったダリオ・フォは、第二次大戦後のイタリアを代表する演劇人の一人であり、半世紀にわたって俳優・脚本家・演出家・舞台美術家として多彩な活動を展開しました。
1926年、ミラノの北西、マッジョーレ湖に近いサンジャーノで生まれ、1950年にミラノの美術学校を卒業したのち、ラジオの仕事を通じて演劇の世界に入ります。
1954年に伝統的な芝居一座の末裔で女優のフランカ・ラーメと結婚し、多くの作品で共同作業を行いました。
イタリアの大衆的な演劇やコンメディア・デッラルテの流れをくむ喜劇のスタイルに、政治や宗教的権威、あるいは社会への辛辣な風刺を組み合わせた作品を次々と生み出し、人気を博しました。
1997年には「中世の道化の伝統に範をとり、権力を嘲笑し、抑圧された人々に尊厳をとり戻した」として、ノーベル文学賞を受賞しています。【作品紹介】
『アナーキストの事故死』(原題:Morte accidentale di un anarchico)は1970年に初演され、世界各地で好評を博した作品で、フォがもっとも政治的に積極的だった時期の傑作と言われています。
初演の1年前、1969年12月にミラノの中心部で大規模な爆破事件(フォンターナ広場爆破事件)が起こります。その後イタリアでは、全国でテロ事件と政治闘争が続き、10年以上にわたる「鉛の時代」に突入します。
この作品は、ミラノの爆破事件の直後、容疑者とされたアナーキストがミラノ警察の建物の5階から落下して死亡した事件をとりあげ、爆破事件への国家的な関与を暗示する挑発的な内容です。しかし単なる政治批判の劇ではなく、全体に「演じる」という枠組みを与え、フォの得意とする笑いの手法が駆使された上質の喜劇になっています。
伝統的な演劇と現代をつなぐ回路、時事的な問題に演劇がもち得るインパクトや笑いの力を考える上でも示唆に富む作品といえるのではないでしょうか”

(↑もしも、削除しないといけないのであれば、削除しまーす!)

その他情報としては、

ノーベル賞を受賞した時に週刊新潮で3p記事になってたみたいです。これはすごい良い記事そう。→

https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I4326235-00

ユリイカで1998年にも記事になってる→

https://cir.nii.ac.jp/crid/1520573330605851776

2016年にお亡くなりになった時の追悼記事の一例 →

https://jp.reuters.com/article/fo-die-italy-idJPKCN12E042


【絶賛しかないオレの感想】

もう十分布教できてると思うので、わざわざ書く必要もないけど、ここはオレのブログなので!以下、箇条書きにします。

1)ダニエル・リグビー演じる主人公マニアックは詐欺ペテン師で、過去に数々の「別人」となり人様に迷惑をかけてきた人物なのですが、彼自身は様々な「役」を演じてきたパフォーマーで、常に(つまりこの芝居中も)観客を前に演じている、と、ガチに思い込んでいる。この設定のせいで、芝居の中で「客を認識していない世界」と「客を認識している世界」の2レイヤーが共存するんですよ。このレイヤーを巧みに利用する笑いの手法は、ダリオ・フォによる革新的な技ではないかと思うのですが、その手法をがっつりと活かしながら、バスデンさんの醍醐味といえばの(言葉の解釈のズレから繰り広げる笑い(&この笑いをベースにキャラ設定を客に浸透させていく)がてんこ盛りでした。

2)スタジオで、ステージの2面を客席が囲うレイアウトだったんですけど、

第四の壁がありつつも越えやすい親密さがあるという(注:超えてきます。マニアックが「最近流行りだから知ってるでしょ」って超えてくる)今回の芝居にベストのタイプを選んでたなぁと思いました。

3)オリジナルのマニアックはこんなに喋るのでしょうか・・・というくらい、マニアックの喋る量がすごくてですね。風刺パンパンに詰め込まれててセリフ自体に無駄はないんです。息継ぎのこと考えてない気がしてならない超絶長いセリフばかりを、マニアックが喋りまくる芝居で、成功の重力がダニエル・リグビーにずっしり乗りかかってる印象が(笑。

80分くらいなのに芝居にインターバル入れてるの、めっちゃ理解できます。終わった後、客席総立ちでリグビーに大喝采。オレは、ガチでときめきましたね(注:10年以上前はかわいいことはかわいかったことだけは断っておきます。10年以上前の話ですよ…)。

4)そのパンパンに詰め込まれた風刺なのですが、バスデンさんにしては珍しく、イギリスの警察に対するかなり攻撃的なパンチが多く(注:Line of Dutyジョークもありましたけども。Love IslandもHollyoaksも出ましたけどもw)、ある意味新境地と言っていいかも…いや! オレがいうんだから、新境地(断言)だろ。最近のこともビビッドに反映させての警察内で起きている差別、悪事、またネグリジェンスから招いた事件や、都合の悪いことの隠蔽についてなどをガツガツ入れてました。

2019年終わり-2020年初めにやった(むちゃくちゃ久しぶりだった)スタンダップで話してたことが頭によぎり、この量の攻撃の嵐は、バスデンさん、お子さんも増えちゃって、世界への不満と鬱憤がさらに溜まってるのかな、と思わず思ってしまいました・・・(汗)

5)風刺といえば、もう一つはメディアですね。登場人物の一人が記者なので。ただフォーカスは警察なので、茶々入れ程度かな。

6)1970年以降、イングランドとウエールズでは、合わせて3000以上の人が警察の拘置中になくなってるんですってね。お芝居の終わった後に、警察の拘置中に死んでしまったケースをI I I I  で、リンクhttps://www.inquest.org.uk/ とQRコードを表示してました。写真撮ったけど、あげていいのかわからないから、オーディトリアム出たところで表示していたものをあげときます。

むちゃくちゃ笑うんだけど、最後はめっちゃ真剣。

というわけで、絶対見たほうがいいです。国際的な飛行機を飛ばすというのもいいのではないでしょうか。春休みです。行けると思います。



2022年11月19日土曜日

最近聴いてる(観てる?)ポッドキャストの感想です> This Is Important

 

秋も夜長すぎる昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

みなさん、ポッドキャストってよく聴いてますか?

オレはあまりポッドキャストが得意な方ではなく、勝手に入ってくる告知的な情報を元にトライ。概ね自分の好きな芸人さんやコメディ関係の人のゲスト回、というものすごい偏った、必要最低限な聴き方しかできてなかったんですね。

そういう人間には、アルゴリズム的に情報が少ないので、「こんなんいかがですか?」があんまり上手に機能してない・・・

ということをですね、9月に知りまして。


アルゴリズムってすげえんだな、と思いました。なぜかというと、オレ、YOUTUBEも結構掘りまくってる人じゃないですか。Workaholicsの掘り方は人生稀に見る掘り方だった。それなのに、YOUTUBEでも一回も「こんなんいかがですか?」がなかったんですよ。信じられないんですけど。ポッドキャスト・カテゴリーだからですよね。オレ、YOUTUBEに映像あげてるポッドキャストもあんまりみないもん。よっぽどじゃないと、みないもん。

で、このThis Is Important。確かに、Workaholics全制覇のファンにとって爆笑しかない状態には作ってあるのですが、気がついたらアラフォー(てか、がっつり40代のお父さんたち!)の面々なのに、オヤジを感じさせない・・・アメリカ語ってなんてグルーヴィーでノリが良くてだらっと1時間長聞くのにパーフェクトなサウンドなんだろう、と。

アメリカ文化を知る勉強になるし、アメリカの言葉を知る勉強にもなるし、州によって異なる生活習慣とか価値観とか、自然体でわかる。Blake とKyleは西海岸、Dersはウィスコンティン、Adamはネブラスカなんだけど、アメリカ人同士でも生活習慣や流行ったものの違いがあって驚いたりするのね・・・って、本当に新鮮で面白いのですよ。例えばオンタリオではPurple Dress Dayがあるとか、 90年代で西海岸で当たり前のようにあった洋服のお店がDersの地域では全然なかった、とか、2000年代初めのTweenie世代がどこでどんなことして遊んでたか、って全然違う!やっぱり内陸部ではショッピングモールがティーンのソーシャルには欠かせない(というかそれしかない)とか。

Dersはみんなと2−3歳年が上になるんだけど、そのたったの2−3歳の違いでポップカルチャーの違いがあるのと、Dersはぼっちゃんな生い立ちをしてるせいでも、西海岸な (dopyというか laid backというか)Blake とKyleとギャップがある。

スコットランドと南イングランドくらいの違いがある気がする・・・

あと、こんなにあけっぴろげにドラッグの話しちゃって大丈夫なんですか、みたいな話がボロボロボロボロボロボロボロボロ。出てきて。あんまり何も気にしないでざっくばらんに喋りまくってるのが彼ららしくて、面白いです・・・

気がついた時にはすでに100話あってですね(汗)新エピソード更新に食らいつきながら、過去エピソードも暇さえあれば遡って聴いてて(→最近ちょっと落ち着いたけど)大体8週間経過したいま、60話ー110話まで視聴してて、個人的には記録的スピードで消費してます。というくらい面白いので、ぜひ試してください。

Spotify


YOUTUBEはポッドキャストよりアップが遅いんだけど、映像ついてると面白いことも多いので、こっちもあげときます。以下は100回記念のエピソードで、Workaholics時代にあったハリウッドのショービジネスの毒なところベラベラ喋ってたやつだったと思う。