イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2020年1月17日金曜日

Work in Progress から1年。タイトルもついたよBasdenさんの10年ぶりの1h 新作 Sorry Thank You Please観ました




https://sohotheatre.com/shows/tom-basden/


追加席とかガツガツ入れてるんで、明日(1月17日)までSOHO THEATREで捕まえられると思います。

【はじめに】
とにかくStand-up/Story Tellingカテゴリーとしては、10年ぶりの新作なんですよ。(WIPのまま流れるかと思ってたんですよ、マジで!)世界が誇るバスデンファンのオレ様が行かないわけには行かないんです。根回しだって昨年WIPファイナルのPR時くらいからプロモーターさんに「お願い、バスデンさんのショー、プロパーやるなら11月か1月にして」って懇願してたんですから!(「・・・え、ええぇ・・・11月か1月ねえ・・・(渋り顔絵文字)」されましたけど!) 本当にきき入れてもらったとはとても思っていませんが、結果的に1月ですよ! アー写とりおろしも10年ぶり*。プロモーターさんもこの先10年分のアー写のstockpileのつもりでとりましたと認めずにはいられない量のアー写がフィーバー大流出です**。祝!写真がついに年相応に!!

【個人的に15年ぶりのSOHO THEATRE体験】
オレさま、SOHO THEATREを散々紹介しているわりに実はほとんど行く機会がないんですよ。SOHO THEATREってエディンバラフリンジの話題作をキャッチアップするのにベストなところ。なので、2002年に娘ちゃんが生まれたために流石に翌年から2年くらいエディンバラフリンジに行くことができなかった時だけしか行ってないんです。最後のSOHO THEATRE訪問が確かフリンジ大賞受賞時のDemitri Martinだもん・・・(→同行者はドン引き)
そんなわけで今回、3つもハコがあるコンプレックスになっているSOHO THEATRE初体験。


この1階のガラス張りのバーエリアが、Gilded Balloon とかPleasanceのwaiting bar的なエリアで待っとると「〇〇時の〇〇のショーを待ってる人ー!今から入場できますよー」とお声がかかる。同行者によると1日にいくつものショーをこの3つの会場で回しているとのことで、なるほどー、そういうことか、と。

バスデンさんは地下のハコで、入ったら本当に昔のPleasance Cabaret Bar、またはhipster版The Stand 1みたいな感じ(笑 


やっぱりスタンダップなのに席を予約、全員座れるっていうのが、civilised してる、と(笑 The Standなんてチケットあったって椅子を保障してくれないですから、ソールドアウトの演目はドアオープンより前に並ばないといけないもん。

【(極めて客観的に考え抜いた)感想】

Sorry Thank you Pleaseって、イングランド人なら口癖だったでしょ? なんかあったらSorry、自分悪くなくても挨拶がわりにSorry口にしてたでしょ? バスデンさんはそういうイングランドに生まれそんな時代を生きてきた。でも結婚して子供生まれて39歳。ふと気が付いたら、誰もその3つ言わないし思わない世の中になっちゃってる!
道でちょっとぶつかりそうになったら、両手をデニーロにして「お前謝れよ」、何かしてもらっても「当たり前だろ」何かしてもらいたくても「オレ様には当然の権利」・・・どんな世の中になっちゃったの。そんな世の中に息子生まれちゃったよ。白人のイングランドの男の子だよ(そして2歳半の息子はふぁっきん傲慢 w)。白人イングランド人、バスデンさんが迷走する様を描く1時間でした。

まず、想像以上に昨年のWIPで聞いたストーリー、そしてネタがしっかり残っていて正直めっちゃ驚きました***。本当にあの最初見たのが骨組みのドラフトで、その後、構成を入れ替えたり、推敲を重たり、そしていらない言葉を全て削ぎ落とし、1時間内に収める…ストレートなスタンダップ芸人さんの作り方と違いますね。まさに物書きならではのプロセスが仕上がりから透けて見えたのが面白かったです。例えば、息子くんと動物園に行った時のネタ(オチは言わないよ!)。オレの見たWIPでは最後に持ってきてたしネタ自体のクオリティとしてもクライマックスにふさわしいくらいなのですが、プロパーのフルセットではなんと前半に持ってきちゃってて、トーンとオチの表現もすっかり変えてた。代わりに中盤くらいでさらっとやってた「ホームレスの人に何か買ってあげようと思って…」ネタがこのショーの肝ネタの一つとしてブラッシュアップされていた。

また、オレのようなバスデンオタクと、普通のliberal arty系コメディ好きの人たち、両方の層をターゲットに同じものでちゃんと響くように非常に考え抜かれて構築された作品だったと思います。 バスデンさんのスタンダップのスタイルって軽いテイストなんですよね。日常の体験やobservationのトホホを語るだけでそこまでがっつり社会派コンテンツへ繋げていかない。表現も結構ユルくてsubtleです。ただ明らかにそのリンクは見えていて、客がそこを読み取るようになっている。で、上記2グループはその微妙なラインを見事なライティングでexecute しているのを素晴らしいと賞賛するタイプ。一方これを物足りない、パンチが効いてないって思ちゃう超ガチガチ社会派コメディ好きはいるかもしれないな、と思います。ここは好みの問題です。

バスデンオタクとしては、学生時代にどんなヤツらがいたというネタ(だって当時のFootlightsのメンツ)と、ベン・バーンズをライバル意識したというもはや1 liner に近いネタで大爆笑しちゃいました。でも、その日客席にいた一部の人たち用だったはず****で、正直ここで笑っちゃった自分ってゲロキモイって自分で思ってます(滝汗)・・・ 

この新作は多分1週間だけで終わることなく、バスデンさんに時間ができたら断続的に上演されるんじゃないかと思うし、機会があればあちこちで見れるんじゃないかと思ってます。上演情報はこの記事のトップで常にアップデートをして行きます。エディンバラフリンジに数日でもいいからきてくんないかなーというのが希望(去年からの!)です。数日だったら家族できやすいですしねー。


*どこにでも撒けるアーティスト写真のことです。媒体インタビュー用のとりおろしとかはポロポロあるんです。でもそれは媒体とカメラマンさんに著作権があるからそれ以外で使えないので・・・。
**現実的には5−6まいです。アー写のとりおろしを26−8歳ごろの使ってるのに慣れちゃって、こんな量でも大量に感じるんですよ(震)
***とは言いつつ、当時よりは「生」「死」のテーマ色はなかったので絞ったんだと思います。
**** オレがいうのもどうかと思うのですが、オレが見た日は、ステージより客席の方が華やかだったんです。同行者の左テーブルにTim Key, Simon Bird, Jonny Sweet君が座ってて、オレから一つテーブル飛んで右にJoe Thomas君がいて、しかも後ろの方には昔からの友人(多分業界関係者)もいたの・・・。きっと後方にも、うじゃうじゃいる気がする。Mark Watsonとか! そんな意味でもこの夜はエディンバラ・フリンジっぽかったです。

このメンツが客席で去年のWIPの時のようなゆるさは無理180%、よしんば出入りでハローできるかも?という甘い希望も崩れますた・・・去年ハローとお写真撮れといて本当によかったです。

2019年11月26日火曜日

2019年秋以降見たり聴いたりしたUKベースのコメディおすすめです


気が遠くなるほどの暇が始まった先週あたりからお楽しみの冬眠生活に入りましたが、いい加減寝るのも飽きるほど心に余裕ができたのでブログを更新したいと思います。

秋以降から見たり聴いたりしたUKベースのコメディおすすめです。


① Plebs S5が始まって終わりました(全8話だよ)


バスデンさんのヒット商品というだけの理由でほぼ全てオンエア時間に視聴しています。今シリーズも元お便所だった場所を改造して作ったパブをベースに展開する8ネタ。もともとローマ時代に引っ越しただけで、やってることってイギリス人男子のやってることと変わんねーよね、というざっくりした基盤があってここまで進んできたんだけど、今回は「The World of Pub」感が半端なかった・・・The World of Pub とはKevin EldonとPeter SerafinowiczとPhil Cornwellが流行らない経営不振なパブをどうにかするために毎回色々頑張るんだけど・・・というsitcomで、もう今思い出せば思い出すほど・・・かぶる(汗)(どこかでこのシッコムの話はしてると思うのだけど全然出てこない!すいません)



(パクってる訳ではないですよ)。

② Defending the Guilty


Giri / Haji 義理/恥 ですっかり日本で大注目になっちゃったんじゃないですかっ?!(すごい叫んでいる)のWill Sharpeくんが主演(と信じて疑わない)している法廷コメディで、IT CrowdでみなさんおなじみのKatherine Parkinsonが出演、パイロットをJim Fieldsmith監督が手がけ、本シリーズはThis CountryのTom George監督がご担当というとにかく豪華な制作、キャスト陣なのですよ。かわいいくておしゃれで英国的ウイットに溢れ、皆様のしたしみ深い「イングリッシュコメディ」でござってますが、それもそのはず作家さんがMan Stroke Woman とかCuckooのKieron Quirkeさんでオックスフォード大学のクラシック(ラテンとか古典とか哲学とか)ダブルファーストで卒業してる人らしいです。ああ、納得の。はい、もう一回、ああ、納得の。シリーズ2決定してます。

Sam Campbell くんのBBC3ショート!相変わらず変すぎ爆弾炸裂(→褒めてます)
たかだか3分なのでとにかく見てください。↓



オレのキャンベルくん熱は冷めちゃーいないよー。今年メルボルンの国際コメディフェスティバルで散々やってたポールウィリアムズくんとのコラボショー観たすぎて観たいことを思い出すたびに吐きそうになるので、どこかで見せてください。

④ Ed & Joz シリーズはもっとスポットライト当てられるべき!
こないだでた新作がこちら

これはJoz Norris くんとEd Aczelおじさんのコンビ芸によるMorecombe & Wise 趣味の人なら絶対好きになる一作です。特に今年観た2人のフリンジショーと、Mr Fruitsaladをきっかけに完全にオレのいつもチェックリストに入りました。この二人およびWeirdo Comedyのチームが出たり入ったり(つまりBen Targetさんが出たり入ったり)してるショートは他にもあって、以下のも注目していただきたい。
Joz & Ed's DaVinci Code Type Thing from Paul on Vimeo.

⑤ ガッドさん主演のショートが俊逸です。

Baby Reindeerがエディンバラ&ロンドンで大成功を納め、今後はこれを提げあちこちツアー、その後はちょっとおやすみ・・・としばらくお遊び&シャレで作ったよテイストな作品はお目にかかれなそうなRichard Gaddさんが以前関わったショートフィルムが一般公開になりまして。めちゃくちゃ俊逸なんで観てください。背景とか色々説明すると全部ネタバレに繋がっちゃうから何も言いません。
WHIPPERSNAP from Blink Industries on Vimeo.

ほぼセリフ関係ないんで英語が・・・という方にもガンガン回してください。

⑥ リアムくんのLadhoodがラジオシリーズからTVシリーズに変換されて登場


すっかりスタンダップ界を引退して、惜しい子を失くしてしまったと喪に服して数年(なんと5年前!)。正直彼のモノローグしか興味がないので、その間ほぼスルーしちゃってたんですが、本人さんはBBC3やRadio 4とか中心にPls Likeとか作ってたり、スケッチコメディトリオSheepsでは活動を続けていたLiam Williamsくんです。この度かなり好きだったLadhoodがTVシリーズ化され、ラジオシリーズよりもさらに自己探求を掘り下げた、比較的構成力高い作品に仕上がっており、高評価。もともと好きなモノローグで展開していきますし。中坊ー高校生ボーイズ的なコメディ自体が品薄ななか(近年Derry GirlsとYoung Offenders出ましたが)、いい作品一本できててよかったかと思います。ちなみにDerry Girlsおすすめです。(→話ずれました)

⑦ Next Up (Netflixではない)は現場の、真の(マーケット)状況に近いライブコメディが見れる有料制サイトなのでおすすめです。

https://watch.nextupcomedy.com/signup/package

見れる内容が、Netflixとかの大手のありきたりのものと違って、我々がフリンジやコメディクラブなどで見れるものばかりをものすごい勢いで集めまくっています。例えばJordan Brookesとか見れないでしょ?でもみたいでしょ?ここでだと見れるんですよ。
Fern Bradyちゃんとかみたいでしょ?でもなかなかこっちきて見るとかできないでしょ?Next Upだと見れるんでしょ。Michael Legge さんもTom Parry さんもみんなオレのおすすめ(今年の作品!古いのじゃなくて!)が続々配信されます。しかも月額4.99ポンド。年会にすると月額もっと安いよ!

https://watch.nextupcomedy.com/browse/discover/2610

というわけで、とりあえず以上です。



2019年10月17日木曜日

UK風刺と言ったら・・・のChris Morris氏がFour Lionsに続いて放つアメリカの不正義を暴露するThe Day Shall Come 観ました


 Four Lionsがダメなので、日本で公開になるとはあまり期待していませんが…



Chris Morris せんせーはここのところ新作はあまり作っておられず、この作品に熱中していたのだと思われ、そのため、この作品は闘魂込めた一作だと思われます。

ブログを始める前の、オレの人生( 人格?)成形に非常に影響を与えたお方であることと、ブログを始めてからはFour Lionsくらいでしか騒ぐ機会がなかった(細々いろんなところに顔を出してはいらっしゃったものの)気がする・・・ けども、過去記事はこちら
http://www.gojohnnygogogo2.com/2014/12/it-crowduk14.html

正直、このトレイラーを観てもあまりピンときませんでしたが、それはトレイラーを作っている人が悪いのだとわかっていたので、観に行ってきました。観た方がいいです。
Black Jihadとかかげた4人組とそれをマーキングしたFBIの話なので、Channel4のインタビューでFour Lionsと比較されていましたが、彼らは全く違います。(そもそも、Jihadという意味がノンムスリムの人々に誤解されている傾向にある。 Jihad自体には武力的戦いの意味はないのです)そしてイメージと偏見とステロタイプのおかげで彼らのような人々が人生を台無しにされ、いいように利用されてしまっている(意図的ではないにしろ)誰もこの不正義を正せない。(正そうという動きもないのかもしれない)そんな現実を目の当たりに見せられて怒りの涙をこぼしました。

こちらがモリスせんせいのインタビュー。日本でも見れるのかな?


映画自体は90分以下です。DVDやオンライン配信系で近いうちにぜひキャッチしてください。

2019年9月10日火曜日

ボー君の映画「Eighth Grade」邦題「エイス・グレード」で日本公開2019年9月20日だそうです!(てかボー君日本に行ったのかよ!!(絶叫)


こんばんは。Bo ウォッチャーの稲村です。
過去のBoツイートをファボられて、知りました。

なんとエイス・グレードという邦題で号泣名作Eighth Gradeが日本で公開されると!2019年9月20日公開!下記のリンクは公式ホームページ。

http://www.transformer.co.jp/m/eighthgrade/

世界中ボー・バーナムの冠で観客動員数跳ね上がるというのに、日本では全く売り文句にならないようですね。多分日本人国籍で1番のウォッチャーがオレという時点で、誰にもピンと来ないんですよね。きっとね。

記念してオレの感想をもう一回引っ張り出しました。 グラスゴー国際映画祭でチケット争奪戦のすえに勝ち取って見に行った本人登壇つきスクリーニングのお写真だよ。読んでね。
http://www.gojohnnygogogo2.com/2019/03/afi-bo-burnhameighth-grade20189.html

しかもPRでボー君日本に行ったの?!何それ?!
オレがインタビューしたかったのに!!!(→無理)

ところで公式ホームページのボー君紹介(http://www.transformer.co.jp/m/eighthgrade/detail/#sec-cast)で「このショーはスコットランドで毎年開催される世界最大の芸術フェスティバル、エディンバラ・フェスティバル・フリンジにて、エディンバラコメディー賞を受賞。
とありますが、取ってないから(汗)ウォッチャーのオレが否定するのもあれですが、ノミネートされただけです。いくら天才でもデビューであの賞、取れない・・・。取ったのはパネルアワードです(いわゆる審査員賞ですかね)ちなみにMalcolm Hardee AwardでThe Malcolm Hardee 'Act Most Likely To Make A Million Quid' Award 取ってます。(→これの方がオレ的には重要)

そんなわけで、9月20日日本で映画みてください!
で、ボー・バーナム! ボー・バーナムを認知してください!!


2019年9月7日土曜日

 Channel 4 sitcomのStath Lets FlatsのSeries2 episode3に・・・ゲスト出演してたんですよ!



この番組、Jamie Demetriou作&主演で、 14歳で家族でギリシャからイギリスに引っ越して以来イギリス人のStath が不動産会社での仕事っぷりや、同僚とのやりとり、あとちょっと私生活、を綴る、ローキーなトーンのシットコムで、初回見たっきりスルーしてます。Robert Popper氏(Look Around You, Friday Night Dinner, Comedy Labなどなどなど)が共同執筆をしているにもかかわらず。評価はそこそこ高いので、BAFTAにノミネートされてたりもしています。出演メンバーが、彼がメンタル所属するところのメンバー。(かつてBBCで断続放送されてたパイロット版シリーズComedy FeedsからのPeople's Timeの面々。言い換えるとPls Likeの面々。)
スルーしちゃってしまっているのは、完全に好みの問題なので、気にしないでください。見る価値はあると思います。

そんなほぼ完全スルーの番組にもかかわらず、なぜかS2の第3話を見たんですよ。辛い辛い仕事でうなされた結果グラスゴーの空港近くのホテル滞在を強いられ、ようやく翌日の準備ができて寝床に入り、ふっとテレビつけたらやってたんです。で、「まあ見てみよか」と。

普段テレビなんてよほどオンタイムで見たいもの以外ほぼつけない人間が、たまたまこの日のこの夜にホテル暮らしを強いられてテレビつけたら、普段気にもとめてない番組やってて、見ちゃったんですよ。そしたらね、奥さん、そしたら…


ぎゃあああああ!
(拡大して見てください。ものすごい画像サイズ大きくしてアップロードしてるから)
















後半から王子(=サム・キャンベルくん)がゲスト出演してるの!!



自分にある野生の本能にカンパイ。なんてすごいんだろう、オレ。

後半に出てます。マジで。このためにまさかのこの番組推しです。いいんです。

https://www.channel4.com/programmes/stath-lets-flats/on-demand/68347-003