どうもこんにちは、バスデンGeekのいなむらです。
2019年でプロパーにバスデンGeekとなって10周年。自他そしてご本人はともかく知らない人にまで知られるようになり、今ではKevin Eldon とTom BasdenといえばMiki (下の名前です)を思い出す、といわれるまでに地位を確立させました(感涙)あのカメラマンさん&このカメラマンさん、このプロモーターの人あのハコの人、そしてあのライターさんやその芸人さん、ありがとうございます。(そしてあの役者さんとこの役者さんにはすっかりガン無視されるようになりはや数年。)
まるでそれを神様がお祝いしてくれるかのように充実したバスデン年末年始だったんです。なんという都合のいい解釈。いいんです。
1)オレが!もともとバスデンGeek となるきっかけとなったParty(初演はエディンバラフリンジ)のラジオシリーズが数年ぶり(なんか6年ぶりとか???)でクリスマススペシャルとして再降臨。
https://www.bbc.co.uk/sounds/play/m0001r7w
久々のバスデン真骨頂ともいえるものが堪能でき、嬉しすぎてすでに5回くらい聴いてます。
2)これにちなんでPartyのS1が再視聴可能に。
https://www.bbc.co.uk/sounds/play/b00r7l7j
3)今まで観れなくて相当見たい見たいみたい見たいを連発していた(例えばココ。盗撮とタイトルに入れたせいで、エロサイト目的の方々が山のようにご訪問。今でも本ブログのトップ1訪問数に君臨、まさかのclickbaitページに。唯一「万」を超えている(概ね二桁か三桁ギリギリ、奇跡的に三桁中盤)「Tim Keyがサンタ、バスデンさんがエルフの短編映画「Anthony」が視聴可能に。
https://www.shortoftheweek.com/2018/12/24/anthony/
注:どん底のダーク・オチです。らららファンタジーもどきなのは絵面だけ。
4)ロンドンだと引き続きmultiple billsのイベント的(概ねチャリティ系)なライブにはひょこひょこ顔を出していたのですが、11月頃いきなり「2019年1月にバスデンさんがWIPやるよ!」というお知らせがShow and Tellから入ったのです。そのいつものmultple billじゃないの。ピンで、1hのショーになる?!?!? しかも写真が最近のものになってるじゃありませんか!
(息子くん、不安そう。。。)
ご存知の通り世界が誇るバスデンファンのいなむらとしてはこのような特別の香りがダダ漏れるイベントは網羅しなければなりません。さらに過去の「気がついたらお蔵行き」なプロジェクト(小説とか小説とか映画とか昔はTVシリーズとか)だけならまだしも「1週間前に告知」で遠征計画が立てられないどころか「気がついたらやってた&終わってた」という目に散々あってきたバスデンGeekとしては、2ヶ月近く前から告知が出るなんて奇跡的な状況を前に、行かずにはいられない。というわけで行ってきました*
【おハコはずっと行きたかった The Bill Murray】
ラインアップが非常に素晴らしいことを理由に本ブログでもよくおすすめしておるThe Bill Murray。場所はAngel駅より徒歩5分くらい?(そういえばこの辺Nick Helm住んでるんだよな、と今思い出した。。。)ちなみに、このすぐ近くにあるAngel Comedy Clubの姉妹クラブです。The Invisible Dot倒産とLive at the Chapel亡き後、このテイストも継承しており、一度行って観たかったところです。
【当たり前ですが、会場はバスデン好きでパンパン!!!パンパンパン!!!】
結構前日ギリギリまでShow & Tellさん経由で告知をみていたので、速攻完売ではないにしろ、狭いスペースに「ええ??こんなに人詰め込むの?」っていうくらい人がパンパン!!に押し込まれまして。詰めて詰めて100人くらい突っ込んでる感じ。エディンバラの暑苦しい密封ダンジョン空間軟禁1時間でいくつもの奇跡を観てきたオレは、キテる感として脳が反応するので、ウキウキ以外のなにものでもありません。バスデンさんの前に実は超大物エディ・イザードによるWIPが予想をはるかに超えて30分以上おしちゃったせいで、ほんとは9時30分からの開始の予定が10時過ぎからに。
【…明らかにWIP。しかし素晴らしいWIP】
ギター持ってきてるんで、いつもな感じなのかと思ったら1時間あまり喋り倒して(!)歌ったのはたったの2曲(!!!)というファンにとっては驚愕のWIPでした。
というのも、今まで目撃したライブでは、
1) 歌って喋るのいわゆるミュージカル・コメディ
2)Tim Keyとのコラボ(Freeze!他)またはスケッチ
3)お芝居(一人芝居はゼロ。バスデンさんが出ないってのもある)
TVだってバスデンさんが書いてるコメディを含め、メインキャラの一人として出たのって実はQuacksくらい(ほぼ主にカメオかSidekick)。インタビューやパネルディスカッションも誰かと一緒に登場することが多く、概ね他の人に喋る役を任せちゃうか、自分の作品なのに出てこない。。。というわけで、「1時間喋り倒すナマ・バスデン」ってオレ的にはかなりレアなんです。それだけでも本当に見れてよかったです。
ショーのタイトルはないものの写真でイメージ的なものはできているのかな、と思います。導入口は18ヶ月の息子くんがこの世に誕生しちゃったこと。「こんな時代に産まれちゃった息子に申し訳ないなーと思って・・・」から入ってました。(イングリッシュ白人男性)アイデンティティを自身、そして息子君を持つ父親としての目線から見つめ、社会・政治・環境社会的なネタを喋り倒してました。今までお芝居やシットコム・コメディドラマで断続的に根底のテーマとして継続していた「生」(裏を返すと「死」)が根底に敷かれる(気がする)。これからどのように絞り込んで固めていくのかが楽しみです。細かいネタはWIPなので言わないけど、ものすごい!!!笑わさせていただきました。
やっぱりすごいなーと思ったことが2点。
1)このWIPのネタだし量が爆量すぎ。テーブルにばさっと置かれたA4紙の束にはびっちりタイプしたスクランブリングでした。頭にあるものをとにかく出しちゃってて、ここから客の反応でどんどん削ってっちゃうらしいのだけど、1分もない曲を2曲歌った以外、ずーーーーっと!喋り倒していたのに、その束の半分も終わらなかったんです。腕時計をみて「ええ?もうこんな時間。まだ全然終わってないのに。。。(残りのページをザッピングして)ああ、これも面白いのに。。。これもやりたかった。。。」と。
オレ的には、その半分以上の未公開ネタがきけなくて、非常に辛いっす。反応が悪いと削られちゃうから、二度ときけることのないネタになっちゃうし。。。
2)天才は、予想以上に沈黙に強い。いや、というのも、なんで腕時計をみて「ええ?もうこんな時間!」ってことになったのかといえば、多分、お客さんが静かだったからだと思うんですよ。オチが少ないほぼ「語り」になっちゃったので客は普通に聞いちゃってて6−7分くらい経ってたんです。どこまで客を引っ張れるかをみていたのかもしれないけど、あの6−7分静かなお客さんを前に喋り倒せるってすごいですよ。
ちなみに、最後にと話した締めのネタは、息子君と動物園に行った時のエピソードなのですが、これが上手に「生死」がテーマの(バスデンさんお得意!)Absurdity真骨頂に繋がるいいネタなのではないかなーという気がしています。
今後の傑作の期待しか見えないWIPでした! ところで1月24日にももう一回WIPがあるので、誰かキャッチして、どんなネタだったか、教えてください! オレがきけなかったネタの後半戦をやられたら、すごい辛い。。。(涙)
*今回遠征にともない人生初の生バスデン直対面に成功しました。その様子にご興味のある方はこちらにてほぼ写真ゼロで説明しています
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