イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。
2013年8月3日土曜日
Edinburgh Fringe 2013: ”オチ”に真っ向から立ち向かうコントユニット登場☆TThünderbards
かつてリッキー・ジャーヴェイスをこきおろし、エージェントからフルボッコされた過去を持つほか、数々の個性豊かなベテラン芸人を”マンネリ””つまんねー”とこき下ろし、一部の芸人さんから目の敵にされているJH批評家が、芸人紹介記事で2ページに渡って褒めていたので、”見てみようじゃないの”と見て来ました。
Thünderbards
2ページも紹介されるなんてどこのでっかい事務所の後押しよ、と思ったらなんとまだ事務所がついていない様子! オカーさんこういう人応援します。
Thunderbardsの2人はMatt Stevens と Glenn Mooreという2人の新人芸人さんによるスケッチコメディチーム。2人はそれぞれChortle.co.ukの学生コメディ大賞やSo You Think You Are Funny (新人賞の登竜門系コメディ賞です)のファイナリストだとか。
ここコメディブログでは何度もお伝えしておりますが、英国コメディ裏番長StewartLeeがもてはやされすぎてすっかり番長状態になってしまい、オルタナコメディってかっこいいぜ、と基本をすっとばして真似する若手が続出しましてね、すっかり「オチのない笑い」が若手の間のトレンドになってしまったんですよね。2年くらい前が一番ピークだったかも。随分落ち着きましたが。
(ふと思い出しましたが、日本でも、松ちゃんの影響のせいで、基本をすっとばしてオチのない笑いをかっこいいぜと思う若手さんが増えた時期がありましたよね。。。以前の記事で似たようなことを書いていたらすみません)
Thunderbardsはそういう状況を踏まえた「オレたちはキチンと落とす正当派のコントやりまっせ!」っていうコント集でした。オチに恐れず立ち向かう。全部きっちり落とす。逃げないその姿勢がよかったです。そして実際7割美しく笑えるものになっていましたよ。キレイにテンポよく落とせばベタでも良質なコントになりますよね。そういうコントでした。
これは新しいポテンシャルがあるなと思ったのが、この2人、ゲイネタがめちゃめちゃ上手なんです。とてもセンシティブなネタなんですよね、ゲイネタって。すごいな、と思ってしまったのは、みてる限りだとこの2人ゲイには見えないせいもあるかもしれません。ゲイでない人が、ゲイカップルやゲイの恋愛模様を、laugh at (ゲイを対象に笑う)ではなくlaugh with(共有の笑い)としてつくりあげていたら、それはかなり快挙だと思います。
今年のショーをもう一回みたい!というほど気に入ったわけではないですが、引き続きチェックだけはしていきたい。そう思える2人組でしたよ!
Edinburgh Fringe 2013: 金輪際アイドル芸人扱い禁止!見事な実力派に成長してオカーさん感動だよ、のIain Stirling / At Home
もとCBBCのかわいこちゃんプレゼンター。昨年夏に引退し、CBBCなんて観るもなくなったお母さんが続出したあのイアン・スターリング君です。
Iain Stirling At Home
去年のエディンバラフリンジでのソロショーデビュー時の感想は、こちら。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-408.html
デビュー戦でも安定したライブを見せてくれていたのと、かわいいので、モトはとれるだろうと、安心枠にいれ、プレビューで観て来ました。
【内容】タイトルどおり、At Home。ご存知イアン君はエディンバラ出身なのですが、今はロンドンを拠点にして絶賛芸人活動中です。 そんな彼がロンドンで感じる”違和感”、エディンバラで感じる”アット・ホーム感”、さらには交際をはじめて4年のガールフレンドとの関係を通して、”At Home”ってどういうときに感じるだろうかということを探求する60分。
まず、60分かつプレビューという段階で、紙切れメモどころか手の平/手の甲にすらネタ書きしてないその姿にびっくりしました。高揚感をみじんたりとも見せず、非常に落ち着いた彼のテンポで、観客をしっかり手中に収め、場の空気をしっかりコントロール。昨年も安心のコントロールっぷりだったのですが、どちらかというとエディンバラという街が暖かく彼を包んでくれていて、そのなかだからこそ安心していられる、というものでした。(お母さんがいるのがわかっているから自由にのびのび遊んでいられる子ども、ですね。)今年はそれとはまったく別者。それが端緒に現れたのが、途中でネタを忘れちゃったというくだりのときです。前述のとおり彼手元にメモも何もないんですよ。「忘れた」というのがまるでネタの一つであるかのようにどうどうと「忘れた!」そして前方の客に話しかけ「こうやってあんたらとしゃべってるうちに思い出してるんだよ」と。それでも、でてこなくて「今日プレビュー?そうかプレビューだったらいいか!ちょっとノートとってくる!」って舞台裏に入り、出て来たと思ったらそのノートがキティちゃんなんですよ。アクシデントから、見事なオチへと昇華させ、かつこれがアクシデントなのかネタなのか、不透明にさせる。この冒頭だけで、たった1年でいったいどれだけこの子は頑張って来たんだ! と感動せずにはいられませんでした。
自分がアイドル芸人のイメージを持っていること、事務所に温存されていること、甘やかされているってイメージがついていること、確実にオルタナではなくメジャーだろうと斜め目線で観られていること、それらをディフォルト設定にして、逐一シニカルな自虐を忘れない。地元ネタをやるのは、事務所に地元ネタを入れるとチケット売れるからと言われたから、とか、サッチャーさんを褒めるというエッジなことをやり(いや本当にお父さんが自称サッチャーさんのファンらしいんです)、今右寄り(つまり保守党)の視点を持った若手の芸人がいないから、この路線を狙ってみる、と付け加えたり。さらにはイメージチェンジもしてメガネをかけはじめたんですが、それもGeek Sheepをネタにして自虐ジョークに見事に変えていました。
すみませんでした。もうどんなにかわいくても、かわいい、かわいい、連呼しません。もう、英国版吉本興業ことAVALONの秘蔵ッ子とか、レールの上に乗った「続けラッセル・ハワード君」組とかいいません。なぜなら、事務所は彼を立派な実力派になるよう育てている。その恵まれた環境に甘えることなく、彼は毎日毎日ものすごい努力をしている。さらには、ラッセル・ハワード君はそうそう簡単には作れない実力者だからです(汗)
毎日毎日ライブをこなし、ものすごくものすごく腕を磨いた。もうそんじょそこらの(アイドル扱いされてない)芸人なんてけちらせるほどの実力をつけています。これはもうイアン君の悪口は禁止です。君が2年後クリス・ラムジー君3年後ラッセル・ハワード君へと成長するのを、オカーさんは確信したよ。あの規模のあの手の笑いは必要であり、それができる才能のある芸人は本当にひとにぎりしかいない。イアン君は確実にそれができる!いやあ、本当に嬉しい鑑賞となりました。
2013年8月2日金曜日
Edinburgh Fringe 2013 wobbly heartなコメディがお好みなら今年のTom Wrigglesworth を絶対におすすめします。☆
無謀にもTony LawとSimon Munneryの後に観てしまいました。
Tom Wrigglesworth: Utterly At Odds with the Universe
注:ニコラス・ケイジじゃありません
Go Johnny Part 1での過去記事は…し、しまった(汗)昔書いてた英語のしかないや…
http://whiteanklesocks.blogspot.co.uk/2010/08/my-favourite-show-edinburgh-fringe-2010_21.html
(一時期、絵をオタクコミュニティに見せたくてアップしていたもので、英語で本当にすいません)
この2010年に観たショーが、リアルとファンタジーの境界線を上手にぼかしてストーリーを展開するコメディだったもので、非常に気に入り、同じものを求めていきました。
期待どおりのスタイルのショーでしたが、今回は昨年夏にお亡くなりになってしまったトムのおじいさんへ捧げるショーだったんですね。このおじいさんが非常にウィットに溢れた方だったので、救われましたが、ウルウル泣かずにはいられない展開でした。
この専売特許はSean Hughesなんですが、彼ほどセンシティブボーイにならなかったところが一線を画したところとして評価したいです。おじいさんの残してくれた言葉だけに深みと感動を集中させ、トム本人の感情は控え、道化に回っていました。
ネタばれは芸人さんに命とりなので、極力控えた感想をアップしているのですが、センター軸である亡きおじいさんへのトリビュート的ネタの数々とはかなり疎遠な爆笑ネタがございまして、これくらいいいかな、と思ってばらしちゃいます。(英語では口外しないようにお願いします。)
ホモネタの話をしていてですね(し、シモネタですいません 汗)。ホモ関係が深まるにつれどうしても避けられない想像があると。それは、そのうち必ずキ●タマとキ●タマがぶつかりあうときがある、と。そのときふりこの原理が発生するだろうと。
このぶつかり方が袋同士、または一つの袋の内部だったらいいんだけど、
袋に入ったキ●タマ一つともう一つの袋に入ったキ●タマ一つがぶつかったら
こうなると。つまり、一つの袋のなかで一つのキ●タマがもう一つのキ●タマと離れるわけだから
コレ痛いよね?!って。いや、ホントに痛いのか全然感覚わかんないんですけど、痛そうでバカうけしました。
Edinburgh Fringe 2013: 感動と笑いがすごすぎてゲッソリ。この2本を同じ日に見るのは命がけです☆Nonsense Overdrive by Tony Law & Fylm by Simon Munnery
アンドリュー兄さんの感想記事にて半額でもプレビュー期間でも、ステキな笑いの時間を過ごすためにWork in Progressでも安心のベテラン天才芸人のショーを選んだワテクシですが… ちょっと、手堅すぎるものを選びすぎました……
Tony Law, Nonsense Overdrive
去年愛をぶちまけたトニーさんの賛辞はこちら
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-416.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-417.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-422.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-482.html
そして
Simon Munnery, Fylm
オレ様がティーンのころおっかけしていたよ、みたいな記事はこちら
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-414.html
1日にライブコメディの秘宝のような2人のショーをみてしまい、笑いすぎて感動しすぎて、魂ごと抜き取られたふぬけになってしまいました。
Tony Law のNonsense Overdriveは、タイトルでお察しどおり、去年のMaximum Nonsense(上記リンク参照)の第2弾でした。
今年は宇宙と科学を前フリに(写真の形相ですから、科学者みたいに思われるんだよね、みたいな話です。)もうハイランダーですよ。もしくは、ドクターです。「オレが聖書書いたんだよね〜」「オレが言葉作ったんだよね〜」「オレが羊と人間の間とりもったんだよね〜」…などなど。ええもう、昨年同様、アッチのネタに手をつけてはぐっちゃぐちゃに引っ掻き回し、収集着かなくなって、別のネタに飛びつく、別ネタでこれでもかというほどにとっちらかして、もはやネタの痕跡すらよくわからないほどにぶちこわして、えーっと…と違うネタに飛びつく、の繰り返し。1年ぶりにエディンバラに、ゴジラ、トニーが復活。「こんな地下で貧乏人相手に叫んでいても、おれはビッグになれない!オレにはスタジアムが必要だ!」って叫びながら、昨年のメインディッシュだった象ネタに匹敵するメインディッシュが登場。でてきたのは、宇宙グマとふくろうねこです。
天才バカボンの世界みたいなもんですよ。存在しないから、そんな動物。
昨年がMaximumだったのが今年はOverdriveなのも納得の突っ走りっぷりです。フィナーレは去年の象レベルで、涙ものです。
トニーさんはNonsenseシリーズ、何部作作る予定なんでしょうか。このまましばらく作って行って欲しいです。当分あきません。だってこれ他にできる人いないもの。他にやりはじめた人がいたら完全パクリだもの。トニーさん、ぜひ来年はNonsense Superdriveとかなんかで、ぜひ第三弾を期待します!
Simon MunneryのFylmは、すでに今年のグラスゴー国際映画祭関連で行われていたイベント系で発表されていて、批評家たちから大絶賛を浴びていたショーなんですね。とはいえ、彼は批評家&玄人たちが尊敬する天才なんで、いつものことなのですが! ただ昔はちょうど90年代におきたコメディブームのおかげで、今まで客層としてはあり得なかったサッカー好きなゴツイ男どもが混じって来るようになったとき、理解されず、客層の空気に当たりはずれが多かったんですね。今はすっかりステイタスを確立し、アート系のThe Smith系の本好きの1人で見に来ちゃうオタクが客層として定着し、サッカー好きなごつい男の子たちは、よりつかなくなったので、Simon も変に邪魔されることなく、居心地よい環境で自分のコレだと思うことを展開しやすいピークにいるのかもしれません。
という予備知識はおいておいて
どういうショーだったかというと、まず最初から最後までステージに一切たちません。 ステージにプロジェクターをおいてですね、その場で映像を作るんです。生ギター演奏と打ち込みのシンセもおいて、ライブで音入れまでします。もともとこの人ミシェル・ゴンドリー監督みたいな、段ボールとか色紙とか、クレヨンや色鉛筆で絵を描いて、人形劇するとか、そーゆーことをやる人なんですね。写真や絵の切り貼りをライブでアニメ映像化する。とにかくシュールなんで、仕上がりは、かなりパイソン系です。
写真をきりばりして作った自分とホンモノの自分との間でインタビュー。笑いやってなかったらデトロイトで数学の補充教師になりたい、Mr.Tみたいな教師になりたい、とデトロイトでMr.Tみたいな数学の補充教師風にピタゴラスの法則を説明しはじめたり(ライブ映像です)ワンコ2匹シリーズで手術編では、内蔵みて食べちゃうとか、宇宙編では、2001年宇宙の旅のパロディでウンコ舞うとか(切り貼りのライブ映像です)平気でナンセンスの骨頂をやります。あのケンブリッジ大学で1stとってる人なんで、哲学テーマ盛り込んでウンコ舞うとかやるんです。
マジで芸術でした。いつも何か新しいフォーマットを模索し、形にし、しかしながら、独特のテイストを一貫してキープする。テイストをキープしたまま前衛的であり続ける。それがオルタナ・コメディ界の天才サイモン・ムネリーです。
おりしも、先日UK音楽ジャーナリズムの第一人者的存在であり、ブリット・ポップと命名したパンクなジョン・ロブせんせいから、アンダーグラウンドとメジャーの垣根の話をうかがってきたところなのですが、この2人の極上の笑いを再び体験して、ロブせんせいの話していたことは、コメディの世界でもおなじことがいえるなぁと思いました。
ロブせんせいが何を語っていたかは、1週間後にリンクを作ります。そして、この部分、もうちょっとアップデートしたいと思います!
2013年8月1日木曜日
2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバル前夜祭!最初に見るのはやっぱり
【この記事がエディンバラ・フリンジと検索をかけるとかなりトップに来ている様子なことがわかりました…ありがとうございます】せっかくなので、
2015年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。
2014年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです。。
2012年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2011年のエディンバラ・フリンジのリンクはこちらです
2010年のエディンバラ・フリンジはエディンバラフリンジというカテゴリーで書いてなかったので、四方八方に…(汗)芸人さんの名前でhttp://komeddy.blog130.fc2.com/
に検索すると出て来ると思います。
ちなみにそれ以前はブログをやっていなかったので基本的に記録にありませんが、ご質問いただければ1992年よりの現場の状況をお答えできます。あ、あと、たんぶらさんで、プログラムやチラシをちまちまアップしています。
もう、バッタバタのバッタバタで、今回どれだけ感想をアップできるか不安ですが、全力を尽くして挑みます。2013年エディンバラ・フリンジ・フェスティバルいよいよ開催です!前夜祭の本日から土曜日くらいまであちこちでプレビューと称して半額でチケットが絶賛発売中でございます。やったー半額のうちに見てしまえ、とプレビューチケットに手をだすそこの奥様、落とし穴にはまらないようにきをつけてください。芸人さんはプレビュー中に客を相手にリハーサルをしていると思ってください。つまりフルでお金を払うときの準備をこの期間にいたす、という感じでございます。よく新人美容師さんが安いお金でカットモデルになってください、ってやりますよね、あんな感じです。
では、ビンボーな客は、いかにして半額チケットで本番なみに楽しむことができるのか。
それは、プレビューの半額チケット時に、新しい芸人にチャレンジしたり、注目の新鋭コメディアンを狙わないことです。ほぼ100%work in progressの状態で試行錯誤してます。エディンバラに来る前にプレビューと題してロンドンで場数を踏んではいますが、フルセット(=60分)ではない。毎年しつこく繰り返しますが、ロンドンでちまちまネタをトライアウトして準備していても、いざ60分の尺をぶっ続けでやってみないとわからないのです。なんとコワい賭けでしょう。(そして私たちの10ポンドも本当にコワい賭けなのです。)
そんなわけで、フリンジのプレビュー期間中の初日という、一番客にとっては勝負どころな日、私が選んだのは安定の アンドリュー兄さんです!
Andrew Maxwell "Banana Kingdom"
このかわかっこいい兄さんご紹介記事の過去ご紹介記事はGo Johnny Part Iへどうぞ。。。
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-237.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-245.html
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-405.html
相変わらずのT−シャツ&ジーンズで登場。ホントにニカって笑ってるだけなら、めちゃめちゃさわやかで、かわかっこいいお兄さんでして、うぎゃーかっこいい! と心のなかで何回か叫びます。大半の女性はそう思っていると思います。口開いたとたんにダミ声で、もの口にでてきたものを芸術的なテクニックで罵倒するので、このギャップで男性の好感度もめちゃめちゃいいです。そう思います。
というわけでまずは、プレビュー中につき半額できた客をステージに登場する前(自己MC時)からおちょくり、登場してからも「今回のショーのメモこれなのね」と書きなぐったペラ一枚の紙を見せ「まさか半額で見に来ていて、きちんとしたショーが見れると思ってないよね。オレ今回のショーの準備この状態なのね。これで途中で話すことなくなったら、あんたらひとりひとりにねほりはほり質問してネタにするから」。
とかいって、前列の客をおちょくりだしてウォームアップ。ダラダラと話だすんですが、アンドリュー兄さんは喋る言葉が全部シャープな笑いがズバズバ入ります。やっぱり最初なんで客の調子もノリノリという感じではなく、みな静かにお行儀良く、という客層だったんですが、その様子を前に「町内会の集会みたいだから、もっと盛上がって、野次飛ばしてもいいだから!」みたいなツッコミを入れ、その言葉でCozyな雰囲気を作り出していました。
無数にあるネタの引き出しから一応今回のショー用の引き出しを選んで開けているのかはわからないほど、思いついてはしゃべる、「そういえば…」と脱線してしゃべっていきます。新しいローマ法皇のこと、スコットランド独立のこと、L.Aで立ちションしたら警察に逮捕されそうになったこと、非の打ち所のないほど完璧すぎるノルウェーをぎゃふんと言わせたこと、アイルランドで行われた「リンカーン」のプレミア(ダニエル・デイ・ルイスがアイリッシュのためスピルバーグ他総出で参加+アイルランドの大統領までやってきた)でのトイレ事件、アイリッシュ警察の警察24時!みたいなリアリティTVの話など。また、いつもの「●●から来た人いる?!いない?よし、わかった、じゃあ●●の国の話しよう」にはいり、オーストリア人は自分でドイツとの区別がわかってない、とか少々おお(汗)なものもありました。
すごいのは、これだけ支離滅裂に思いつくままポンポンと話しているようで、今回のショーのテーマ的な軸からは絶対に外れていない。それはどこの国のひとも似たり寄ったりでおばかだよね。っていう話です。 Work in Progressとは、本来、ネタ調整(どれがウケてどれがウケないか)をするときでもなのに、Andrew兄さんの場合は、笑いをとることは基本中の基本レベルだからウケるウケないの調整は必要ナシ。ショーをどのようにこぎれいにまとめるか、ということなんですね。ライブで百戦錬磨生き抜いて王者になってきた人ってかっこいいです。兄さんかっこいい!
そんなわけで、とてもよろしいです。いつもですが、超おすすめします。
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