イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2025年8月26日火曜日

Edinburgh Fringe 2025: エディンバラフリンジ2025:終わっちゃったけど、まだ残ってる忘備録です。Lady Magic & The Horse of Jenin

 

今年は、ビンジ同行者たちの休みのスケジュールが合わず、1日に10本見るとか8本見る日が一回もなかったせいかもしれませんが、チャンスがあればの昼寝を欠かさず、カバンに糖分と水を持ち歩き、お腹が空いてないと思っても、定期的に糖分とカフェインを注入しましたところ、気絶することもなく、ぶっ倒れることもなく、生き延びることができました。

フリンジ・ビンジ日がなかったせいか、あんまり見てない気がしたのですが、今数えたら37本(多分)だった・・・。思ったより結構見てたな。

フリンジ終了前に描き損ねましたが、以下、簡単に見てよかったものの続きです。


Lady Magic (WIP)

Natalie Palamides が演出というだけで、見に行きました。マジックってものすごい緻密な計算と準備と計画に基づいて展開するエンタメなので、ちょっとの予定外や違いを最小限にとどめることを心がけるものですが、演者たちは全員クラウンなので、予定外なことを含む「ナマならでは」を押し広げて、最高のエンタメに変えるクセが染み付いちゃってる=予想外スパイラルになっちゃう。

マスキュリニティを美徳としてるマジシャン(とその(大勢の)女性アシスタントたちのドタバタ劇なので、当然多少のマジックが出てくるんだけど、スクリプト通りvs即興のバランスを模索してるのかな? マジシャン死んじゃうんだけど、パラミディスらしいフェミニズム考察がちゃんと背後に見えていて、ただのおバカバタバタではなかったです。ステージが狭い割に演者の数が多くて、個人的に圧迫感が(汗 ビル・オニールくん出てて、サプライズで超ウキりました。


Horse of Jenin (注:話長いです)

パレスチナのコメディアンAlaa Shehada さんによる一人芝居のような、スタンダップのような、モノローグのようなスタイルで展開するストーリー。フリンジ・ファースト獲得してます

コレがですね。時は遡ること、14−5年前。コメディを武器に世界を本当に変えてきているマーク・トーマ・・・

おっと。

自分でもびっくりしてますが、マーク・トーマスについて何か書いたことがあるのが、10年以上前こっきりだったようです・・・

マーク・トーマスがですね、Extreme Rambling というプロジェクトで、イスラエルとWest Bankの境界線を歩くということをやってまして。本になったしツアーもやっておるのですが。


で、その時に、Jeninにも訪問していて、難民エリアにある、若者たちにドラマを教えるFreedom Theatreでの交流や演出家さんJuliano Mer-Khamisとのコミカルなやりとりのくだりがあるんですね。酷すぎることに、後日演出家さんはイスラエルの兵士に撃たれて殺されてしまうのですが。マークはその後も何度かFreedom Theatreを訪れ、コメディクラブを設立するに至るんですよね。

で、2018年にここでの生徒さんを2人連れてですね、イギリスに遠征ツアーに来るんですよね。

その時の、生徒さんの一人で、このツアーにもまわっていたのか、この、Alaaさんなんですよ(号泣。このリンクにうっすら気づいたのが、このショーの中で、Freedom Theatreについて話がされてからなのですが)

Alaaさんの物語は、彼のライフストーリーなのだけど、もちろん、現在世界中が1瞬でも早く終わって欲しいと思っているGazaのひどい状況、パレスチナとイスラエルの政治と戦争に直結する。そしてストーリーを通して、この世の終わりのような絶望の中でも、レジリエンスと希望を忘れずにいるためのナニカを見せてくれるんですね。目が痛くなるほど泣いたの久しぶりです。

早く戦争終わってください。



2025年8月25日月曜日

Edinburgh Fringe 2025 エディンバラフリンジ2025:個人的に2017年モード再来。エディンバラ・コメディ・アワード発表されました

ええ?


この結果を見てですね。

オレはまたしばらく、アワードは無視するよ。

という気分です。


まずは、ノミネート一覧

Creepy Boys: SLUGS 

Dan Tiernan: All In 

Ed Night: Your Old Mucker 

Ian Smith: Foot Spa Half Empty 

John Tothill: This Must Be Heaven 

Katie Norris: Go West, Old Maid 

Sam Jay: We the People 

Sam Nicoresti: Baby Doomer


当たり障りがなさすぎる。

フリンジってさ、元々、オフィシャルのフリンジでオフィシャルではさせてもらえないようなことを表現しようぜ、っつーやつだったんじゃないのかねぇ、ってね。

そんな勇気はないんじゃないかなーと思ったけど、Vittorioさんがノミネートされることをひそかに期待したよね、オレ。追加、McEwan Hallでやったらしいじゃん。エディンバラ大学生が卒業式やるくらいでかいところなのよ。そこを追加で埋めてたのよ。

Luke McQueenがかすりもしなかったのは、ものごっつ腹立たしいけど、50歩くらい譲ってわかるのよ。ポッドキャストが英国のコメディ枠に留まりがちだから。


Creey Boysは、正々堂々と、ややこしいことはすべて避けますっていう名目で下ネタガンガンのやつですよね。

んで、ごめんなさい、比較的好きな芸人さんなので、マジでdisりたくないんだけど、でもIan Smith2連ちゃんでノミネートされる意味がまるでわからんのよ。(前回も、納得する理由をこねくり回して作った的なところがある

Dan Tieranは、その何をし出すかわからない、っぽいエネルギーと、このアワードが大好きそうないろいろ抱えてる芸人さんだし、実際、10分くらい別の深夜企画もんで見た時、エネルギーがさらにパワーアップしてて、いいな、と思ったのはある。

Ed Nightは、実はペティ・ネポ・ベイビー、と言いますか、お父さんがKevin Dayなんですね。ある意味、興味本位で見にいっちゃうコメディファンは多いと思うし、その分、他の芸人さんよりもプレッシャーが大きいと思うし、実際昨年のショーは見たんですけど、面白いっちゃ面白かったので、今回のは見てないけど、こういう環境下の方なら、伸び率も早いのかな、と。実際軽くキャラ入ってMCやってた別の深夜企画ものは非常によかったんですよ。いわゆる平場の他の芸人さん(と客)との絡みも大変面白かったので、まあ初ノミネート、いいのかな、と。

Sam NicoletiはThe Chortleが大変褒めてたので、気になってはいたので、これも、まあ、わかる。見ときたいな、とは思ってた。結果、アワードはこの芸人さんに。アワード発表時のキャッチコピー見ましたか。「アワード史上初のトランス芸人」

こーゆーのマジでやめようよ、もう。アワード史上初の黒人女芸人、アワード史上初のゲイ芸人・・・ アワード史上初シリーズ、やめようよ、もう。

他の3人触れてないけど、すでにミュージカル・コメディ・アワードとってるとか、別のコメディ・アワードでノミネートされてるとか、なんですよね。そりゃエディンバラに比べたら規模が小さいかもしれないですけど、他がすでに唾つけてるものを、もう一回、踏みます?


ま、このご時世、こんなもんなんでしょうかね。ということで。



2025年8月22日金曜日

Edinburgh Fringe2025 エディンバラフリンジ2025:観て素晴らしいと思ったもの忘備録:Ahir Shah、Mark Silcox, Joe Kent-Walter is Frankie Monroe, Lorna Rose Treen

 今日は初めから傑作とわかって観にいった3本です。(注:この後夜にもう一本見にいきま)


Ahir Shah: Work in Progress









https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/ahir-shah-work-in-progress


過去作品は、ほぼほぼことごとくメモってると思います。

http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Ahir%20Shah

2年前にエディンバラのアワード取りました。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2023/08/edinburgh-fringe-2023-2023-ahir-shah.html

で、その作品は、ネトフリにて視聴可能です

で、今回。WiP。

近年続々となんですが、超一級の芸人さんたちって、ほんとにWiPなの?っていうくらいのクオリティで、Ahir Shahさんは特にWiPとファイナルフォームの区別どこにあるんよ、っていう印象をいつも持つんだけど、今回もそうでした。

アワードとってから程なく、結婚して、GrownUp Manになったよ。もう若い時みたいに、ナイーブにカッカして今のご時世の理不尽をあーだこーだと捲し立て上げないよ。

GrownUp Manなので、GrownUp Manがすることの定番といえば、の

家を、買っちゃいましたー!

というのもね、若い時からコツコツお金を貯めててね。GrownUpって、その貯めたお金をそのまま銀行にほっとくんじゃなくて、’運用’するんでしょ?なんでアドバイスもらったらさ、一番いい運用って

住宅ローンを組むために突っ込んで、途方もない借金を作ること

(=借金作るために、コツコツ貯めた貯金を使い果たす)

って言われてさぁー

借金のこと考えると、不安で不安でしょうがない。自分の生まれ育った環境が、両親が借金とか抱えていたせいもあるんだけど・・・

と、スムーズに、ここ近年に彼の身に起きた話、家族の話へと流れていくのですが、自分が抱えるいたたまれない不安やメンタル不安定の根拠をきちんと探り、どうやったら、改善していけるのか、何が必要なのか、について模索していく1本のストーリーテリングとして展開していくんですね。さらには、自分だけではなく、この世で多くの人が抱える、メンタル問題、(さまざまな)不安にも通じるようになっている。

WiPなので、研磨もっとしていくんだろうな、というステージではありましたが、今の時点でも、すでに心の奥ににグッと刺さるものでありました。

Mark Silcox: The Gold Trader









https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/mark-silcox-the-gold-trader

Ahir Shahの後にMark Silcoxってどういう並びなのよと、当日3人くらいに言われましたが、時間的にここが一番都合よかったんでいかし方もありません。

クオリティ箸休めです。始まる前から、ハコ全体に漂う雰囲気だけで、笑いがとまらない。それがMark Silcox先生のプレゼン講義なのです。

今回はゴールド投資ビジネス。ゴールド投資で成功している先生が極意を教えてくれる、ってやつです。Silcox先生に限っては、ネタバレをしないと魅力を伝えられないので、ネタバレ基本やりたくないオレとしては、黙るしかない。しかし、多分、上位5位内に入るくらい笑った。しフリーフリンジですが、15ポンド払ってます。はい。


Joe Kent-Walters is Frankie Monroe: DEAD!!! (Good Fun Time)




https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/joe-kent-walters-is-frankie-monroe-dead-good-fun-time






昨年だったかな?新人枠でアワードを取っていて、今年は新作にも関わらず、始まる頃には全日程完全売り切れでござい。運よく時間の空いている時に追加が出たので、買っていってきました。去年も見たかったんだけど、見逃してたんですよね。

結果からいうと、よかったです。おすすめするレベル(故に投稿)

キャラクター・コメディなんですが、イギリスのコメディ界は確実にClowningに近いCrowd Workを求めている一方、クオリティ高いレベルでそれができる芸人さんが意外と少ないため、この人が超期待の新星であり、すごく短時間にライブシーンでハネちゃったのは、とてもよくわかります。Jordan Brookesさんと、Nick Helmと、ギリPhil Ellis と・・・あと誰だろう。ほんとに少ない。本当に! 

このショーは社会風刺的なストーリーが、ちゃんとあり、フランキーモンローは、かなりフレンドリーにお客さんにイヂワルするので、いぢわるっぽいし、何されるかわからないんだけども、和気藹々なんですよね(この扮装で)。あの、サイコパス的な緊張感から押し寄せる笑いではなかったです。


Lorna Rose Treen: 24 Hour Diner People



https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/lorna-rose-treen-24-hour-diner-people






一昨年この方、ハネまして、その理由の一つが、この人のジョークが一発ギャグ大賞みたいな感じの賞を取った時に、ガーディアンかなんかのスノッブなレビュワーに、「コメディはおわた」って言われ、波紋を呼んだからではあります。

そのショーは、オレは昨年に再演してくれた時に、某友人から「とにかくみろ」とチケットごと押し付けられ、見にいきました。これは、確かにイギリスにはないタイプの、笑いだなとw

その前のショーの感想はこの中にあります→ http://www.gojohnnygogogo2.com/2024/09/edinburgh-fringe20242024.html

で、今回。前回「コメディおわた」って言われちゃったから、いいじゃないの、今度は、シアター終わらせてやろうじゃないの。と、アメリカのアメリカン・ダイナーを軸に展開する、(一応)ストーリー。

結論から言うと、今年の方が好きです。なぜなら、今年の方が、いつも見慣れてるのに寄せてるから、ぶっ飛んだ手合いのも、ゲットしやすかった。

ちなみに、前述のJoe Kent Walterさんとカップルなんですよね(って先日知って、あちこちに言いふらしている)両方ともこの熱量で同じ屋根の下で仕事の準備してるのかと思うと、すごい家だな、ってちょっと思っちゃいました・・・


2025年8月18日月曜日

Edinburgh Fringe 2025 エディンバラフリンジ2025:観て良いと思ったもの忘備録:Adam Riches & John Kearns, Huge Davies, What Men Want (Evaldas Karosas/Katie Greena double bill)

3本、忘備録を、上げます。


Adam Riches and John Kearns are Ball and Boe – For Three Nights Only

実力の才能ゴリゴリ芸人さん二人による企画もの。昨年のクリスマスにロンドンのSOHO THEATREでやったらしいですが、今回3日間だけフリンジに来てくれたので、こちらも発表あってすぐにチケット購入してました。芸人さんらが芸人さんらだけに、ハズレがあり得ない。

Ball and Boeって、コレですわ、コレ。


とかいって、オレあまりテレビを見ない人間だし、リビングにフェスティヴィティでみんな集まって、否応なしにITV観るってことって学生時代終わってから、まるでやらなくて良い人生を送ってきたせいもあって、Michael Bubleについて「知ってる」レベルでしか、この人たちのことも知らんです・・・

Michael BallはAdam Richesで、Alfie BoeがJohn Kearnsで、なんでふたりともそんなに、迫力の歌唱力あるんですかw、と謎すぎるパワフルな歌声で、Ball and Boeとしてステージに登場しちゃうんですよ。深夜のPleasance Grandに鳴り響く歌声と(本家のはしがなく観ている)観客たちの大盛り上がりな歓声。

パラレル・ワールドのBall & Boeでは、BallがMichael Bubleに理不尽なライバル意識を燃やしており、Boeは自作のオリジナルソングを発表したいのだが、その機会を(Ballから)与えてもらえず、不満を抱いている、という設定。ちゃんとストーリー展開もあって、単なるパロディではない卓越した一級品のクオリティがw どーでもいいんだけど、二人の歌声本格的すぎるのなんとかして、笑いが止まらんw

そもそも、Adam Riches とJohn Kearnsが、この2人になってみよう、って思ったのか、ものごっつ知りたい。そこを知らんと、どうやって、work-do用の余興を遥かに超えた、こんなに笑えるハイクオリティな出来になっているのか、核心の核心にはつけない気がします・・・



Huge Davies: Free Work in Progress




Huge Daviesといえば、比較的レギュラーでチェックさせていただいている芸人さんなんですが・・・ 過去作品感想→ http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Huge%20Davies

今回、フリーフリンジで、今まで入ったことない飲み屋で、WiPやってまして。お昼の時間帯だったし、PR的なフライヤー等まるで見かけなかったので(&Twitter界隈崩壊につき、まるでまともに情報が入ってこなくなったせいもある)高括って15分前にハコに到着したら、列がパブの外まではみ出てました。しかも入り口がSouth Bridge側とNiddry St側の2箇所にあって、無法地帯なので、両方の入り口に人溢れてる感じ。さすがFree Fringe。とはいえ、なんとか座れまして、見れました。
WiPなので、有料で変なプレッシャーを背負いたくなかったらしいです。いつもの通り、首からでっかいキーボードぶら下げて出てきては、リフだけでつなげて、クラウドワークをひたすら練習?するってことをやりたかったらしい。特に事前に書き起こしているネタもないので、「ショーのクオリティにはなんの保証もなく、いい日もあれば悪い日もある、それも全てはお前ら客次第なんで、よろぴく。何も払ってないので、文句言われる筋合いはねー」的スタンスで、なんか社会心理学かなんかの学者さんが発表した 
をやって、みんな僕を好きになりましょう。とマイクを順々に渡していき、いわゆる「あんたたち誰?名前は?」みたいなところから「もしもディナーに誰でも招待できるとしたら、誰を招待する?」「ディナーには何を準備する?」 と(多分)36の質問と関係する質問をしていき、さらに飛躍するため、クラウドワークのさながら、Chat GPTを利用。

そう、利用しているんですが、わざわざ、ちょっと調べてみるから、とかちょっと使ってみるから、と客に断りを入れずに、キーボードの上にスマホかけて、スマホをたんたか打ちながら、喋ってやりとりして、歌なり、質問の答えにつながることなどを、当たり前の自然の行為的な感じで、調べていくんですよね。それで、歌の歌詞に繋げってったりとかする。これも一つのAIの使い方、と考えると興味深かったです。
WiPなので、今の段階だと、確かに、まだ初期すぎて、このChat GPTの使い方って、どこで線を引くことで、AIがクリエイティヴの道具の一つの範疇であるか、それとも、AIによって作られたショーなのか?という疑問が湧きましたね。でもHuge Daviesは才能ある若きアジアン芸人さんなので、この辺をクリアにしたくて、の、クラウドワークのWiPだったのではないか?と思ってます。
あ、めちゃくちゃ笑いましたよ。


What Men Want 





今後適度に注目、という観点からのみ、書いときます。
今年3月ロンドンで3日間遊びに行った時(注:年に1−2回友人同士で、見たいものを見まくるを目的にロンドン遠征に行ってます)行ったことのないコメディ・クラブで、ヘッドライナーだったリトアニア出身のEvaldas Karosas(いまだにはっきりどう名前を読むのかわかっていない)さんの15−20分セットをみて、お!これは。と思ったんですね。
で、あれ?、この子は、2年くらい前にフリンジにて初心者芸人が1ヶ月やることのドキュメンタリーをYOUTUBEでアップしてた子だって、思い出して、さらに注目度が上がったんですよ


今回は、https://www.instagram.com/p/DMahsC4sSmY/ ←このフライヤーを見たときに、「共同執筆でお芝居をやるのかな?」という期待を持っていってしまったのですが、単純に1時間を2人の芸人さんがスプリットするっていうただのダブル・ビルでした。また、What Men Wantとタイトル付けてるし、各20−25分ずつ尺なのに、What Men Wantからブレてるネタが多くて、それもうーん、気になりました。でも、Evaldasくんは、ネタ自体は面白いもの提供するんですよ。Free Fringeだし、ふたりでやってるので、10ポンドバケツに入れましたが、来年以降、もうちょっと次のレベルに行ってると嬉しいですね。





2025年8月14日木曜日

Edinburgh Fringe 2025エディンバラフリンジ2025:観て良いと思ったもの忘備録、Joz Norris, Rhys Darby, Rob Kemp, Simple Town 他

今週は出てきてる評判をちらちら見ながら様子見にしようと思ってるので、このまにコツコツ生産したいと思います。

Joz Norris: You Wait. Time Passes.

去年WiP見て、えらい気に入って、最終形態を見たくて見にいきました。

WiPの感想:http://www.gojohnnygogogo2.com/2024/08/edinburgh-fringe-2024-2024joz-norris.html

「一世一代のライフワークがついに完成したんで、みんなの前で発表するよ!」っていう前振り。WiPでは、いつまで経っても完成作品の発表に至らず、いろんな形で引っ張り続けてたんで、ベケット色が強かったんだけど、完成品は、発表したらどうなるのか、をきちんと描くことで、アーティストの欲望ってなんなのか、そしてアートってなんなのか、というピンポイントなテーマに落とし込んでました。芸のためならー女房も泣かすー(古)ってやつですね。(女房泣いてないけど。泣いてるの自分だけど)一世一代のライフワークが彼が出身(?というのか?)のWeirdos Comedyの極みで、あまりにも強烈で途方も無いバカバカしいものなんですが、それを超キープしながら、「アート」とそれに翻弄されてしまうアーティストのお話を作り出せていたのは、大変良かったと思うんです。

評判が大変良くて、ベネットさんが5つ星出してるんですよ。https://www.chortle.co.uk/review/2025/08/08/58710/joz_norris%3A_you_wait._time_passes.




Rhys Darby: The Legend Returns

そーです。レジェンドの(エディンバラフリンジ)復活です。が、Returnsといってツアーをやっているので、スタンダップ自体が久しぶりという理解でいいのかもしれません。
















https://www.edfringe.com/tickets/whats-on/rhys-darby-the-legend-returns

(大丈夫よね?説明とかいらないよね? 大物だもん大丈夫よね)

Pleasanceの750席箱の、Pleasance Grandで10日間限定。いまだFlight of the Conchords好きとしては、ココちょっと外せないので、発表になった時に速攻で買っちゃってました。同行者らとは、「そうそう簡単には売り切れんだろー」と言ってたのですが、10日限定なので、日程近くなっちゃったらそりゃ売り切れちゃってますよね。

リターン以前のRhys Darbyを見てるものとしては、結構ビートボックスの効果音とフィジカルコメディってイメージがあり、(その意味で)高いスキルの笑いを楽しめる、って認識はあったんですが、今回感動レベルで素晴らしいと思ったのは、この特技が全面に活かされての、ストーリーテリングで、その表現力の高さがエグすぎて、一本のハリウッド映画かなんか見てる気分になる程だったからなんです。50過ぎて日々衰えと老いを感じながら(→伏線)進化し続ける世界に生きるSimple Dadが、3大AI巨頭(Open AIのSam Altman, Elon Musk, Mark Zuckerberg)の送り込むロボットとAIの侵略戦争に勝てるのか。ロボットサイドのドラマも描きながらw、壮大なエンタテイメントを展開するんですよ。1時間の。何一つ無駄のない。
13年ぶりとは到底思えない、腕は全く錆びついているどころか、ものすごい研ぎ澄まされた一流シェフの包丁でした。「大物」なネトフリ配信の大御所の、role modelになってほしい。


Rob Kemp: Beatlesjuice – WIP

















Rob Kempって2017年だったかで、The Elvis Dead で盛り上がった芸人さんなんですが、オレはエルヴィスもホラーも専門ではないので、未見なんですね。今回ホラーも専門とする友人に、みにこうぜこれ、って言われて、ついていった次第です。
結果、あまりないタイプのものが見れて、良い経験になりました。
映画ビートルジュースをストーリーをビートルズの調べに乗せて歌って歌う60分w でもWiPの最初なので(WiPのプレビューって本人言ってたw)お客さんに「これどう思う?こうしたほうがいいと思う?」とか相談しながら進行してて、和気藹々でした。

The Elvis Deadが大好きな友人らが一番前に座っちゃったので、(どういう芸人さんなのかもよく分からんかったので)激しく不安を抱いていたら、その不安エネルギーがステージ側に届いたようで、始まる前に「明らかに不安そうなんだけど大丈夫?」と聞かれ「いえ、ただひたすらこのステージとの距離感が・・・」と正直に不安を説明したら、「大丈夫そういうやつ(クラウドワーク)じゃないから大丈夫」ってノー・クラウドワークゾーンを作ってもらえたんで、良かったです。
いや、クラブコミックじゃなくて、こうした60分のショータイプだとね、どんな笑いかある程度知識があれば、いいんですが、まるでわからないとね、やっぱりねぇ
来年、最終形態になってる時に、また誘われると思うので見にいってると思います。多分。



Simple Town

















元々のオレ的今年の注目トップに入るアメリカからのスケッチ・コメディ・グループで、ついにナマが見れたことで、嬉しかったです。ネタ構成が、各ネタ上に出てきたセリフを繋げて一本のショーに仕立て上がってて、モンティパイソンを思い出しちゃった(注:アメリカのスケッチコメディグループです)多分5ー6本くらいしかやってないんで、1本のスケッチが結構長めのはずなんだけど、まるでタルみや無駄がなくて、あっという間の1時間でした。
実は昨年の3月にロンドンまで弾丸でPlease Don't Destoryを見にいったりしてるんですが(→普通にコロナ禍にハマった)最近のアメリカのこういったグループは、いわゆるバイオロジカルによるジェンダーが、自然体で一切影響しないネタづくりなのが、気に入ってます。(→女子だとか男子だとか、っていう分け方をしない)イギリスもなのかな? 
最近イギリスで3人以上でスケッチやり始めた若手って、そういえば知らないなぁ・・・ロンドンに行ったらいっぱいいるのかもだけど。

他、と言ってるわりには、書くほどではないかな、という気分になってしまったので、以上にしようと思います(てか、疲れた)