イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。
2013年10月13日日曜日
スティーヴン・マーチャントのHBO シットコム「Hello Ladies」観ました!☆ Stephen Merchant & Hello Ladies
超お待たせしました…世間が感想を求める需要が、The Wrong Mansでろくすっぽ登場しないサブキャラより1000倍高いだろうスティーヴン・マーチャントの噂のシットコム「Hello Ladies」がこの秋より英国SKY TVでも観れるようになりまして、早速(?)観て見ました。
英国のSKY Atlanticのリンクはこちら
トレイラーはこちら
【お話は…】
コメディ好きの間では大絶賛だったスティーヴンの初ライブツアー「Hello Ladies」が原案のシットコムです。リッキー・ジャーヴェイスなし、完全なるスティーヴン・ワールド。イギリス人のウエブデザイナー、スチュワートはL.A在住。そして絶賛彼女募集中です。第1話ではウエブのドラマシリーズの配役でやってきたかわいい女の子を気に入ってしまったスチュワートがなんとか彼女をデートに連れ出そうとして、ルーザーへの道を辿る、というものです。
【そーです。サラッと見ちゃうと、なんてありがちで平凡なシットコムなんだ、です】
たしかに、「あー、よくある話」です。そしてそんなレビューをかなりひょこひょこ見かけてます。「リッキー・ジャーヴェイスと一緒に組んでやっていた、あの期待の敏腕スティーヴン・マーチャントがコレかよ」なんてあちこちで言ってる人がいる…
しかし!そんな人たちには、耳を傾けないでください。
この第1話にどれだけ、彼の意気込みがこめられていることか! ある意味この第1話だけで、完全にリッキー・ジャーヴェイスに宣戦布告入ってますよ。
【リッキー・ジャーヴェイスとはちがうんだぜ。コレがオレだぜ、な意気込みとは?】
サブキャラに友人が2人いるのですが、片方が車椅子に乗ってる男性ギヴェス(Kives フィンランドの名前?らしい?)。上記の観点から見た場合、彼の存在は肝の一つです。
話せば長いことながら、障害者の方をネタにしたジョークについては、近年英国でアレコレがありまして。大きなトピックの一つとして、リッキー・ジャーヴェイスの生み出す笑いがありました。(参考情報は、こちらとこちら でお願いします。)そんなわけで、スティーヴン・マーチャントもおおいに引き合いにだされるわけです。(参考情報はこちらでお願いします。)そんななか、彼が彼の姿勢をきちんと打ち出していることが明確に現れています。
この第1話を見た限りでは、キヴェスをネタに、Life's too Shortなどでもおなじみのリッキー・ジャーヴェイスと同じスタイルの笑い作りはなされておりません。道化はスチュワートからずれません。キヴェスの言動の面白さは、ギヴェスの個性から作り出されるもの。きちんと吟味され、ふりわけされたうえでの笑いだと思います。(ので見てください)
【ウディ・アレンの初期作品を彷彿とさせるキャラだとおもいます!】
正直いうと、こちらが期待するスティーヴン・マーチャントらしからぬベタベタな見せ場があり、 ”イタイな…汗”という気分にならざるを得ない第1話。(個人的にはCurb Your Enthusiasm レベルを期待していました。なのでレビュワーさんのガッカリな気持ちもわからなくもないです…すみません…)しかし、確実にウディ・アレンの香りがします。女子を前についつい余計なことを言ったりやったりして、ルーザーになってしまう。セリフにシャープなウイットが見えます。この割合が増えるかもしれません。増える予定なのではないでしょうか。いや、増えるでしょう。(→願い)このウディ・アレンを彷彿とさせる、はVariety.comなど一部で評されていたので、同じ印象を受けているのは私だけではないと思います!!
まだ第1話です!一般的に「シットコムが本格的にギアチェンジするのはシーズン2からだ」って言われるご時世に、シーズン1の第1話にあるベタでイタイ笑いがあってもいいんじゃないでしょうか。ファンの方ならシーズン1全部見守ってあげなければ、そしてそれほどのファンではない、厳しい目を持つ方なら半シーズンは見守ってあげなければ! 国際マーケットを視野にいれている作品です。10分でダメだしする低品質ではないと思います…。(→と誰にうったえているんだか…汗)
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